mrBonesさんが投稿した肉割烹 五平(静岡/島田)の口コミ詳細

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mrBones (40代後半・男性・東京都) 認証済

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肉割烹 五平島田/日本料理、居酒屋

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

肉割烹 五平

東海道本線島田駅北口より徒歩5~6分圏内
大津通り裏の住宅街の一角にある和食屋さんです

江戸時代、東海道の宿場町のしての名残を感じる
このエリアはレビュアーが不在なのだろう
裏通りに入ると老舗の名店に巡り合える雰囲気を持っている
こちらはその一軒と言える

創業60年を超える和食屋さんが代替わりを気に「日本料理」から「肉割烹」に業態転換

「肉割烹」は昨今よく見かけるが確立されていない未発展のジャンル
精肉は国産黒毛和牛となると参入障壁が高く、新規参入はよい「仕入れ」が出来ない
となると焼肉店がこういったお店を出すことになるが「料理」になり切れていないものを提供している印象がある

こちらのお店は「仕入れ」の条件をクリアしている
最高級の食材を60年続く和食の店が調理
「肉」「割烹」両方の魅力をしっかりと感じ取れる
価格帯も都心とは比較にならない
ペアリングという名の飲み放題(節度は守りましょう)も壊れている
地方の郊外の高級店はコスト面で不可解な点が多く都内飲食店の常識が当たり前でないのが楽しい
「質」は勿論「量」もしっかり提供しているので時間をかけても訪問をオススメできるお店だと思う

趣のある佇まいの外観
カウンターメインではあるがテーブル席もある
品のある高級店といった印象を受けるカウンター席をオススメしたい

ペアリングはカバ(スペインのスパークリングワイン)でスタート
ドイツのビールグラスに注いでくれる
見た目がとても華やか
量もしっかりあり、提供方法としてアリだなと感じた
勿論味も良く、食中酒としてもおいしい

地酒は静岡ものがメイン
「磯自慢」「初亀」といった全国区の銘酒が贅沢に頂ける
地物のお酒でペアリングが組める静岡は他県と比べても魅力を感じる
島田駅周辺に「大村屋」という酒蔵がありデザートワイン代わりに頂いた「おんな泣かせ」も好印象
いかにも酒好きが好みそうな名だが「質」の高さを感じる甘みはメジャーな人気酒に全く劣らないクオリティ

高級店御用達となった瓶詰めされたお茶も静岡県のほうじ茶
香りも良くおいしい

この日頂いた肉は「近江牛」
認定証と個体識別番号も掲載している

前菜は山梨のぶとうに白和えとキャビアを乗せたワインに合わせた料理

一品目がメインのサーロイン
薄めに切られた肉を火を通し切らない絶妙な火入れで刺身のような感覚で頂く
脂を留めた状態で肉の旨味もそのまんま
食べ方のおろしポン酢は和食屋さんらしさを感じる
アンチも否定しようがない絶対美味しいやつです

二品目はお店の看板料理
フォアグラの茶わん蒸し
フォアグラの入った茶わん蒸しに黒トリュフが贅沢に乗っかる
都内で修業された二代目主人の修行先がわかるような内容
ここでも「和食屋」の技法がしっかり感じ取れる
味のバランス、食材の活かし方共に「料理」している 下品な感じは一切受けない

三品目はミノのタタキ
レバー以外の内臓は生食が未だグレーゾーンとなっている
ちなみにミノは牛の第一胃袋 コリコリとした食感が特徴

こちらでは厚みのある「上ミノ」の部位を湯引きし、表面を殺菌
加熱処理をほぼせず、塩だれであえて提供している
内臓特有の臭みは感じない 鮮度の良い物であることが良くわかる
味付けも不自然な「重さ」がない
うま味調味料過多な焼肉店にはない上品な塩だれでおいしい

四品目はタンの低温調理
需要と供給のバランスが最も崩れている部位は焼ではなく煮込み風で提供
自分はホルモンの「臭い」が苦手なのでこういった「料理」がとても嬉しいです
素材感を残しつつ、臭みを消してくれている
味付けもよくおいしい

県外から訪問したこともあり、浜松のうなぎを白焼きで頂いた
和食屋さんらしい魚の焼で表面のカリっとした食感とふっくらとした身のおいしさを感じる
気遣いもうれしい

六品目
自分があまり好きでないタイプのユッケ
上にウニが乗っている
「美味しい」と「美味しい」を合わせて超美味しい的な意図のない旨味の塊
作る人によって違うのだろうか?
見るのも嫌なものがおいしく感じた
互いの良さを消しておらず、ただのおいしい塊ではない
薬味や味付けでバランスを保っておりイメージを刷新された
改めて意図をもって構成を考える重要性を再確認

七品目
和牛と松茸のすき焼き
割り下というほど味は濃くなく、出汁が強い
香りも良く、総じて上品
肉の脂もクドさがない
煮込まずしゃぶしゃぶのような感じで旨味を留めている

八品目
シャーベット状にした和牛をかき氷機のようなものでスライスしたものを乗せた素麺
最後までメインディッシュ感の強い構成
だんだん濃くなる、重くなるといった従来通りの「コース」とは逆でだんだんと軽くなっていく
食べることに負荷を感じない構成で最後までおいしく頂けた

店主との会話もとても楽しい
修行時代のお話やお店の歴史、静岡の飲食事情など同業のみならずグルメな方はきっと楽しめると思う


2023/08/27 更新

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