レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
2回
2018/06訪問 2018/07/04
子供を連れて初めての箱根。
子供をロマンスカーに乗せるというのが表向きの理由。
真の目的は、友栄さんのうなぎ。
梅雨明け後初の土日、お店は大混雑。
いつの間にかお店は二階建てになっていました。
12時過ぎの訪問で一時間半待ちとの宣告。
3歳の息子は、お店の雰囲気を理解して
よく我慢しておとなしく待ってくれました。
周りの子供連れも同じでしたけれども
子供は決して馬鹿ではないですよ。
上うな重は期待通りのふっくら具合。
上品に脂をとじこめた身の締まり。
筆力の足りなさが口惜しいですけれども
タレの力を借りなくても十分、
もちろん濃すぎないタレとの相性も十分。
サイズもかなり大きいです。
濃厚な肝焼きを3歳児が気に入ったのは、ちょっと驚き。
先日はつぶ貝が気に入っていたし
酒飲みの血を引き継いでいるのは間違いないのかも。
八戸のお酒陸奥八仙の夏吟醸も
白身のほのかな甘味を引き立てる切れ味。
箱根旅行の一日目は、ほぼこれだけで終了だけれども
それでも満足。
ただ7年前は上うな重2800円ほどだったんですよね。
4年前で4000円弱。
いまや4800円と5000円に手が届きそう。
仕入れ価格の急騰はお店の責任ではないとはいえ
庶民には、ちょっと縁遠い食べ物になったのかな…
でも貧乏人でありながら
評価を下げようと思っても下げられないんです、この味。
来る回数は減っても、このお店には通ってしまいます。
次々と下らない妄想を浮かべては同意を求めてくる妻ですが
こちらのお店を相当気に入ったらしく
主張しているのがタイトルの一言。
この一言だけには同意したいと思います。
ここはうなぎ嫌いだった妻を解脱させ
何度も巡礼の旅にいざなってくれる聖地なのです。
酒飲みの私にとってはまずは肝が絶品です。
ほどよい苦味の走ったぷっくりとした肝に濃厚なタレ。
そして地鶏の濃厚な卵をからめると
なんともいえない至福のとき。
ビールもいいですが
ここは日本酒を頂きたいところです。
うな重は春夏秋といつ訪れても
脂の乗り具合、丁寧に処理された柔らかな身
文句のつけようがありません。
タレはやや薄めかなという感じなのですが
ほんのり甘みを感じさせる蒸し加減には丁度よし。
焦げ目の香ばしさもとても上品なのです。
このボリュームで3000円に届かないという価格設定。
うなぎの値段が高騰し結構な数の店員さんを抱えながら
この値段を守ってくれているのは大変なのではと
余計な心配をしてしまいました。
過去一度だけ二種類しかないビールの種類を
間違うという対応はありましたが
総じて店員さんの案内も丁寧で
マニュアルには止まらない暖かさを感じます。
今のところ
一番のお気に入りのうなぎ屋さんです。
3位
1回
2018/09訪問 2018/10/03
サッポロファクトリー内のビヤホール。
明治時代に作られたビール醸造所の煉瓦倉庫を利用したお店。
馬蹄形の天井が重厚な感じで、ドイツやチェコのビヤホールみたい。
ここのラム肩ロースは里帰りのたびに結構な頻度で訪れる我が家のお気に入り。
今晩もご馳走していただきました、有難うございます。
柔らかいだけでなく、とっても肉厚。
そして煙とともに広がる力強い肉の香り。
これぞジンギスカン。
1人前150グラム野菜付きで1780円。
決して安くはないけれど、上品で期待は裏切らない芳醇なお肉。
かぼちゃや玉ねぎなども、甘みがしっかりしていて北海道を感じられます。
サッポロクラシックの中ジョッキは830円。
少しお高く感じますが普通の店なら大ジョッキサイズ。
手首にズシリとくる重み。
ガイドブックにも紹介されているド定番のお店ですけど
観光客だけでなく地元の道民もしっかり利用しています。
この前は少年野球大会の打ち上げで使っていましたね。
CPでは旭川の「大黒屋」さんには及びませんが
この雰囲気でいただくジンギスカンはすばらしいです。
が、しかしサービス面では、若干改善の余地あり。
予約をとっていて、人数より少ないお箸と皿しか用意されていない、
オーダーが上手く通っていないなど、結構気になる点が目に付く。
まあ金銭面での実害はこれまでないんですけども…
道民はおおらかなので、この程度は許してくれますけれど
初めての北海道という観光客には果たしてどうでしょうか。
もっと北海道代表という高い意識を持って接客してほしいですね。
ここはそういう立場のお店です。
4位
2回
2018/04訪問 2018/04/03
前回の訪問からあまり日がたっていませんが
気が付いたら、店の前の行列に並んでいました。
ちなみに火曜日の午後1時40分。
並んで10分もしないうちに
店主の女性が出てきて
私で行列の最後にしてくださいねというお断りと看板を掲示。
30分弱で入店。
この日の限定カレーは「芹とアサリのトマトマサラカレー」です。
仙台をはなれ、芹鍋を味わう機会がなくなってしまいましたが
まさかこんなところでエスニックな芹に出会うとは。
この限定カレーをプチサイズの200円で追加できます。
前回もいただいた酸味の決まったラムの魯珈プレート1050円と限定カレーで。
やはり味のペース配分が素晴らしいです。
食べ始めた出だしはやや抑え目ですけど
水っぽいとか薄いとかじゃないんです。
指揮者が「まだ抑えて抑えて」というタクトを振っている。
でも自己主張はしている。
それが次第にシンフォニーになっていく。
これは麻薬ですね。
きょういただいた限定カレー。
肝臓に優しいカレーとのことで
連日、一人花見酒にいそしんでいたいた私のためにあるようなカレー。
トマトとアサリはなんとなくわかるんですけど
ここに芹を持ち込んできた発想が、自由で楽しい。
いや独創的ですよね。
その発想が、きちんと結果を出している春の味。
きょうはカウンター席に座らせていただきましたが
店主さんの身のこなし、
なんだか
魔女なのか、錬金術師なのか、薬草の調合士なのか。
一瞬ファンタジーのなかにいる感覚を味わいつつ
魔法にかけられているうちに
二回目の訪問も期待通りの満足感に満たされました。
確実にハマってますね。
今日の反省点は、よそ行きの顔をせず
ビールを頼んでおけばよかった。
ダメおじさん、つい緊張してしまったんですよ。
大久保駅の西側の路地というディープなエリアに
チャーミングできれいな女性が開いたお店。
それだけでも話題性十分だが
自ら全国のカレーを食べ歩くという
求道者的なおいしさが備われば人気が出ないわけがない。
最近テレビで紹介されたらしく
行列がすさまじいことになっている。
道行く人も「ここ何のお店?」と次々立ち止まるほどです。
木曜日の夜に訪問。
お店は雑居ビルの1階で、
列はビル内の地下一階に伸びて並んでいくルール。
この日はなんと1時間半待ち。
お店の名前は台湾ローカルフードの魯肉飯(るうろうふぁん)と
カレーの当て字の珈を組み合わせたもの。
看板メニューは魯肉飯とカレーを組み合わせた魯珈プレート950円。
カレーはチキン、ラム、日替わりから選べる
中心部に魯肉飯、下半分はカレー、アチャール、
高菜、レタスが盛り合わせとなったターリーだ。
魯肉飯は八角で味を出した豚肉のぶっかけご飯。
台湾フリークである私はもちろん大好き。
スパイスカレーも、もちろん大好き。
だが、この組み合わせの発想はなかった。
斬新かつ独創的な世界。
我が拳は我流、我流は無形、無形ゆえ誰にも読めぬ。
雲のジュウザの名ゼリフが頭によぎりつつ
中華とインドのスパイスの融合を味わう。
ただ個人的には魯肉飯はそぼろ肉のほうが
味が染みるので、ここは好みの方向性が違う。
一方で店主おすすめのラムカレーは
マリネしたお肉のせいなのか
ほどよい酸味が決まっている。
食べ始めは、その酸味がスパイスの手綱で
やや抑え目にコントロールされている。
店主のアドバイスに従い全てをかき混ぜた中盤以降は百花繚乱、
溜めていたパワーを開放して第4コーナーへ。
なんだろう、食べていて楽しいこの味の広がり。
でも繊細さが失われていない。
競馬場に散った馬券よろしく
食べ終えた皿に残る最後のスパイスを
みみっちくかき集めて食べることも恥ずかしくない。
いや傍から見たら恥ずかしいんだろうけど。
この行列を乗り越えるのは至難の業なれど
またこの山に登りたくなってしまう。
そんなジャンキーな魅力にあふれる危険なお店。
すでに悪魔の魅力に堕ちてますけど。
5位
1回
2018/03訪問 2018/03/10
「矢場とん」さんには何度か行っている味噌かつ初心者の私。
今回の旅行ではそれ以外のお店にということで鶴舞へ。
家族で午後7時過ぎに訪れたところ
テーブル席3つとカウンターという小さなお店は一杯。
少しだけ店の外で待ちました。
味噌ひれかつ定食1450円、大味噌かつ定食1850円。
瓶ビール550円。
結構色の濃い味噌にひたひたになって現れたカツ。
しかし色の濃さに反してクドくない。
むしろ柔らかでマイルドな味わい。
なんというか和風デミグラスソース的なさらりとした甘さ。
この味噌とってもいい。
そしてその和風デミグラスに埋没しない衣とお肉。
味噌の助けがなくとも、このカツは単独で成立している。
箸で切れるほどの柔らかいお肉でありながら
やや厚めな衣と一体感があるカツです。
3歳児は魅せられたように「お肉お肉」の催促。
キャベツ千切りの瑞々しさも素晴らしい。
野菜高騰の折にも関わらず手を抜かない妥協しない姿勢。
私たち以外は地元のお客さん、常連さんでしたが
そんな雰囲気も◎
大満足な名古屋の夜でした。
6位
1回
2018/04訪問 2018/06/30
過去、北陸旅行には何度も来てますが
小松周辺をじっくり堪能したのは今回が初めて。
ご当地グルメ「小松うどん」「塩焼きそば」も初めて知りました。
金曜はだいたい午前でF15の訓練フライト終了とのことで
撮影を早々に切り上げて商家の町並みが残る風情ある市街へ。
こちらの「蘭々」さんは午後も通しで営業している中華料理屋さん。
ご当地メニューの「塩焼きそば」のほか肉団子もおすすめと聞いて選択。
2つあわせて1600円ほどです。
塩焼きそばはあっさりしているけど締まった味。
広東風というか、シンガポールやタイ・マレーシアの中華街で
出会いそうなアジアン中華な炒麺。
塩といいつつ醤油の香ばしさがその印象を強めているのかも。
お肉ぎっしりの肉団子も旨みが詰まっている。
上品な甘酢あんをたっぷりかけていただきます。
ふらりと入ったお店でしたが
今回の北陸三県旅行で一番といってもいい満足感でした。
家族経営のお店の優しさも心地よい。
このあと福井まで運転するので飲めませんでしたが
これはじっくりお酒と一緒に味わいたいお店。
7位
1回
2018/10訪問 2018/10/26
日曜日の朝に赤羽駅に降り立つ。
一番街を歩いていると行列を発見。
タバコの煙臭い玉転がしの席取りかと思いきや
自分が目指していたお店の開店待ちだった…
30秒で開店、カウンターに着席。
生ビール小450円で助走。
ゲソ天350円は瑞々しく、衣の厚さも野暮ったくない。
このお店、雰囲気がいい。カウンターのお隣同士、店員さんとの間で
適度な距離感と温かさがある。
血の巡りもよくなってきたところでこのお店のおすすめ
ジャンボチューハイ、略称「ジャン酎」1100円に移行。
1リットルのハイリキプレーン。
プレーンというとさわやか純粋のやさしいイメージだが、かなりの強敵。
気がつくと、かなり極まってきます。
うなぎのかぶと焼き300円。
身は厚くはないが、
パリパリの皮と香ばしい香りは
まさにこの店の代名詞的な一品。
鯉は、鯉こく、あらいもあったけど、
店先で捌いている様を見ると
生刺し600円でいただきたくなる。
薄味なので、にんにく醤油はちょっとつけるだけで。
酒の値段はそんなに安くはないが
特徴ある料理は安くて美味しい。
後ろめたさのない、いやちょっとあるけど
明るい朝酒が楽しめます。
8位
6回
2025/11訪問 2025/11/25
祝日の正午過ぎ、店内はいっぱい
しかし回転が速いので
すぐに入店できました
しばらく来ない間に
メニューの呼称が変わってます
券売機で肉ごぼ天を探すときに
迷ってしまいました
肉ごぼちゃん1000円
具だくさん800円
生ビール550円
普段は冷たいうどん好きですが
こちらではいつも温かいごぼ天
蓋をするように覆い尽くているというか
はみ出しているゴボウ天は健在
透き通る色合いのツルツルうどん
柔らかいが、
簡単には切れないコシと伸び
他にはない個性的な麺
昆布と節で出しているという
お出汁の味も風味よし
馬場の駅近くが中華ミャンマーベトナムと
エスニックに塗り替えられていくなかで
こういう日本の郷土色のあるお店が
根づいてくれるのは
地元民として大変うれしいことです
雨の日曜日、12時ごろに家族で訪問
運よくテーブルが一つ空いていたのですぐに入れた
肉ごぼう天
肉うどん+きつね
生ビール
キラキラのうどんは博多や小倉の柔らかいうどんに比べてコシが感じられる
決して小さくはない器を覆いつくすごぼう天の迫力は変わらず
店のなかに広がる甘い出汁の香り
従前と変わらない雰囲気と味
コロナ禍に負けず賑わっている姿を見るのは嬉しい限りです
改めて感心したのは常に手を動かし続ける店主さんの気配り
厨房からは入口の様子が死角になっているはずだが
透明な傘を持つ客が入ってくると
取違いを防ぐために置き場所の配慮をホール回りの店員さんに指示
一方で厨房内でもスムーズな進行を促している
キツさも荒さもなく穏やかな言葉
ホール回りの店員さんの動きや声掛けもテキパキ
いいお店は自然と賑わうのだなと納得させられる雰囲気とお仕事です
高田馬場、いや東京でも屈指であろう旨い博多うどんのお店
そのお店もいまコロナ対応を余儀なくされている
店頭の張り紙で通常営業ができない旨の告知
お店でお客を感染させる訳にはいかない
うどんをつくりたい
店主の魂の叫びが伝わってくる
のびてしまう麺類ゆえテイクアウトには不向き
そこでカツどん、牛丼、天丼の3種の丼で
昼時間だけテイクアウト営業するとのこと
いずれも650円
大きなエビが二つ入った天丼はふわふわ卵のトロトロ
いつものごぼう天のカリカリ具合とはまた違った魅力
エビのほかには、これまた大きなカボチャも入っている
緊急事態宣言が解除されるのはまだしばらく先になりそうだが
キラキラのうどんと覆いつくさんばかりのごぼう天と再会できるよう
応援したいと思う
腹ぺこだが、家族と喧嘩。
午後10時過ぎに予定外の一人飯。
関東でも初雪かという寒さのなか
温かいおうどんが欲しくなりこちらへ。
店内に入るとメガネが曇りまくりで
傘もたたみづらいし
券売機の文字も読み取れない要介護状態。
優しい店員のお姉さんの介助を受けつつ
肉ごぼう天うどん780円をチョイス。
寒かったはずなのに生550円も勢いで。
おうどんは相変わらずのつるつるキラキラ。
機械打ちだが、つくりおきではなく
小分けに製麺しているのが旨さの秘密か。
丼を覆い隠す圧倒的ビジュアルのごぼ天。
どこから崩していくか毎回迷ってしまう。
パリパリのままでも、お出汁につけ込んでも
風味と存在感が際だっている。
そして今夜のヒーローはなんといってもお肉。
旨味が詰まって、柔らかい。
味付けもほんのりで優しい。
食べログ様の戦略に踊らされる気はさらさらないし
本拠福岡のお店を差し置いて
こちらが百名店に選出されているのも解せないが、
このお店が美味しいのは確かです。
器からあふれ出しています。
大きな揚げたてのゴボ天。
飲みの締めで転戦。
数日前に訪れたばかりだというのに
すでに、その魅力の虜となっている自分がいる。
前回の男性スタッフとは違うようだが
やはり揚げ担当、茹で担当の方の
息のあったコンビプレイで
揚げたて茹でたてのうどんが食べられる。
やさしくそれでいて力強い
ごぼうの香りと味わいが
ふんわりと包んでくれる。
やはり旨いうどんだ。
馬場に来てくれてありがとう。
馬場の駅から早稲田通りを西側に進む。
通りからちょっと横道に入ったところにあるので
一度は通り過ぎてしまった。
日曜日も午後3時をすぎ
あたりの飲食店はみな店じまいだが
温かく迎えて入れてもらった。
調子にのって生ビール550円をいっぱい。
背の低いジョッキだがキンキンに冷えている。
一緒に丸天うどん600円を頼む。
茹で担当、揚げ担当、ホール回り担当と
複数の男性がきびきび働いている。
麺は機械で切っているようで、
手打ちかどうかはわからないが
素直にうまいと感服してしまう。
薄い柔らかい麺なのだが風味がいい。
関西系のお出汁ともよくあう。
さらに丼を覆い尽くすというか
完全にふたをしてしまっているような巨大な丸天。
これがまた揚げたてで熱々。
博多うどんについて詳しくは知らず
他のお店を食べ比べたわけではないが
このお店はいい。
気に入ってしまった。
9位
1回
2018/09訪問 2018/09/03
去年の2月、近くのスープカレー屋さんが行列だったので断念し
たまたま入ったお店。
すすきのと狸小路の間、狭い階段を上っていくお店。
野菜の豊富さと、選べるトッピングの面白さが印象に残っていました。
再び訪れてみようと調べてみると、屈指の人気店であることを知る。
土曜の午後2時半過ぎ。
行列が心配だったが、待ち客は2組だけ。
お店からは3時半で閉店の旨を確認されるが
ほどなく席に案内されたので問題なし。
3種類のトッピングが選べる「侍.まつり3種」1480円を選択。
わたしはチキン1/2、豚角煮、ホタテ。辛さは3の辛め。
家族はチキン1/2、フランク1/2、ハンバーグ。
ココナッツスープで+100円の辛さ0。
到着したお皿には、選択したトッピング以外に
大きな野菜がゴロゴロ。
デフォルトで13種類が入っています。
特にゴボウの酢揚げが大きくて、にじみ出る味わいもいい。
スープはドロドロ系でトマトベース。味わいも濃い感じ。
家族のココナッツミルク系は、
タイでマッサマンカレーにはまった3歳児が気に入っていました。
スパイス使いの華やかさや複雑さというよりは
しっかりと旨みの詰まったスープ。
選択肢の多いトッピングですが、
どっしりとしたスープにつなぎとめられて
調和しているので、まとまりを崩していません。
お値段はそれなりにしますが、
これだけの具材が揃っているので
今回の訪問も、納得かつ満足。
サッポロクラシック生580円とともに
山小屋のような質感の店内で
短いながらもゆったりした時間をすごせました。
東京にも店があるようなので
北海道野菜の味わいがいかされているのかどうか
確かめに行ってみるとしましょうか。
10位
1回
2018/03訪問 2018/03/29
神保町の「いもや」さんがとんかつ、天丼のお店ともに
3月末で閉店となるとのこと。
暖簾わけの早稲田のお店でお世話になる機会が多かったのですが
そのお店もご主人が亡くなり昨年、閉店。
通学途中、そして社会人になってからの
古書店巡りのあいまにお世話になった
こちらのお店も後継者がなく継続が難しいとのこと。
一つの時代がいま終わろうとしている。
いてもたってもいられなくなり
千鳥が淵の花見を兼ねて夕方に訪問。
私と同じような気持ちで詰め掛けたみなさんで
行列ができていました。
店の外に広がるごま油の香ばしさは以前と変わらない。
白木のカウンターと静寂が支配する空気もそのままだ。
この静寂、学生のときには大人の仲間入りをしたような
食に向かい合う姿勢のようなものを
問わず語らず教えていただいた空間だったっけ。
庶民的な価格ながら、そんな世界を教えてくれた「いもや」さんは
私にとって特別なお店。
学生時代は天丼500円か550円だったかな。
いまは650円、それでもいまの世の中で利益率は厳しいでしょう。
お別れの一品はえび天丼850円にしました。
山盛りで供された天丼。
最近は天丼よりも、天ぷらをつまみに一杯という歳になりましたが
不思議と重くは感じない。
特別な食材ではないけれど
優しい衣に包まれた海老の甘味、かぼちゃ、のり。
特別ではないけれど
忘れられない味はきちんと守られている。
名物のしじみの味噌汁とともに
夢中でかきこんでいたら
あっという間になくなってしまいました。
生前葬ともいえるお別れの訪問だったが涙はない。
いつもどおりの満足感だった。
もう記憶の中にしかないんだな。
それを実感するため、そして実感させていただいた天丼でした。
ありがとう「いもや」さん。
山形に住んだことはないけれど、
山形の芋煮とそばをこよなく愛するダメ父さん
9月の3連休の山形旅行のメイン目的は、もちろんこのお店
とうとうと流れる最上川の川沿い
一年ぶりの訪問ですが、いつもと変わらぬ雰囲気
山形の田舎そばは極太
その見た目、香り、頬張ったときの存在感
五感で味わうお蕎麦です
そんな力強い山形の田舎そばですが
きらきらとした、艶とあでやかさを感じさせるそばを出すのがこのお店
洗練と野趣が同居する不思議な世界
久々に味わうも、なんの違和感もない。
足しげく通っていた時間が蘇る。
これって何気ないけど、とてつもなく凄いことだと思います
一家3人大満足。
次の訪問はいつになるかな。楽しみです。
およそ1年ぶりの訪問。
仙台駅を降りてレンタカーで一路、大石田へ。
目をつぶっていても、もといカーナビを設定しなくとも
何度も通った道は迷うはずもない。
土曜日の11時過ぎ。
一巡目には間に合わなかったが
お店脇のテントで暑さを凌ぎながら待つのもまた一興。
20分ほど待ってからお座敷に上げてもらう。
なんだろう、このほっとする感覚。
山形のそばの名店は、こうした大広間というか
大きなお座敷でいただくスタイルが定番。
故郷に里帰りしたような安らぎを与えてくれる。
いつもどおり板そばの大と冷たい鶏そばをいただく。
湿度の上がる梅雨時と夏場のそば粉の扱いは難しいと聞くが
板そばの瑞々しさは、いつもと変わらぬ姿。
太い田舎そばの存在感と艶やかさを兼ね備えた稀有なそば。
箸休めの味の濃い漬物も田舎の香り満点。
ついつい初孫の魔斬りを頼みたくなるが
ハンドルキーパーなので断念。
妻のお気に入りの鶏そばも上品な香ばしさは変わらず。
最上川沿いののどかな風景とともに
変わらぬ姿で温かく迎えてくれた来迎寺そばでした。
新そばと芋煮の季節にまた来たいなぁ。
大石田界隈は
そば目当てによく足を伸ばすのですが
最近のお気に入りは
こちらの「きよ」さんです。
山形の板そばのイメージに違わず
太く歯ごたえもしっかりした田舎そばなのですが
色艶にどことなく品があるというか
優しい風合いが感じられます。
矛盾するような要素が
きちんと一つところにおさまって
美味しいという稀有なおそば。
打ち手の個性ですかね。
そばつゆも優しい甘さの出汁で
丁寧なつくりです。
もう一つの看板メニュー鳥そばは
いわゆる山形の肉そば。
非常に上品ながらしっかりとしたコクがあり
おすすめです。
初孫の魔斬りなど
ちゃんとした地酒を置いてくれているのも
隠れた魅力。
小さい子連れとなってからは
車で訪れているため
その魅力を楽しめていませんが
以前は「そばで呑む」という目的のため
18切符&駅から30分歩きという
お馬鹿なトライアルを何回か試みました。
体力はいりますが、その価値は充分ありますよ。
ただ土日に行くと結構早い時間に
品切れとなっていますので要注意。
お座敷が広く子連れへの対応も
たいへん優しいのでいつも助かっています。
店の目の前には最上川がとうとうと流れ
風情があります。
12月に訪れた際にはひどく冷え込み
まだオレンジの実のついた柿の木に
白い樹氷がつきなんとも幻想的な世界でした。