『57プロジェクトなのね!』まきまきなのねさんの日記

レビュアーのカバー画像

♪まきまきなのねと楽しい仲間たち♪

メッセージを送る

日記詳細

【まきまき的新人研修~その1】
 
 みなさん、初めまして。新人研修を総括いたしますまきまきなのねと申します。今年も高い倍率を勝ち残った、皆さんのような素晴らしい新入社員を迎えることが出来て嬉しく思っています。

 本日は、まず最初ということもありまして、我が社で働くに当たって留意していただきたいことをいくつかお知らせしたうえで、私たちと一緒に仕事をしていただくのと同時に、皆さんの人生をより豊かにしていただくことについて考えていきたいと思います。

 我々は、貴方がたに豊かな感性をもって安心して仕事をしていただくことで、更なる発展が望めると考えているのです。

 称して、私は個人的に「57プロジェクト」とよんでいるものであります。

 さて、57の説明をする前に、ちょっと質問してみますね。皆さんは男女雇用機会均等法の施行によって、日本でも寿退職、所謂結婚や出産を機に仕事を辞めるという女性の割合は劇的に減ったんじゃないか…と思いませんか。

 どれくらいいらっしゃいますか?ああ、結構いらっしゃいますね。日本の寿退職の割合って、約7割にのぼるんですよ。

 じゃあ、結婚しても仕事は続けたいと思っておられる方はどれくらいいらっしゃいますか?ああ、これはほとんどの方が仕事を続けたいと思っておられるようですね。有り難うございます!

 文化が違いますから、一概に欧米と同様に判断することは難しいと思いますが、7割の女性が結婚、もしくは出産を機にお仕事を辞めている、もしくは止めざるを得ないという現実を受け止めなければなりません。

 まきまきは、一体何を言っているんだというようなお顔をされておりますが…本日は、要らぬお節介だとお思いでしょうが、あなた方のキャリアについて考えてみたいと思います。

 さて、晩婚化が進んでいるという話は皆さん周知の通りですね。先ほど結婚のお話をしましたけれども、皆さんのなかで結婚したいと思っている方々はどれくらいいらっしゃいますか?

 ちょっと手を挙げてみてください。はい、ありがとうございます。なるほど、約8~9割が結婚したいと考えておられますね。

 じゃあ、具体的に何歳くらい?はい、うん、うん、男性は30代前半、女性は圧倒的に29歳までには…と思っていらっしゃるみたいですね。

 ちなみに、平成23年度の統計データをみてみると、男性の平均初婚年齢は32歳、女性の場合は29歳だそうです。お付き合いの期間は…最長何年でしょうか?

 はい、貴方。ほほー、5年ですかぁ。うん、そろそろ考えてる?いいですね、ステキですよね。貴方の背後にお花畑が見えますよ。GOOD LUCK!(笑)

 まあ、私たちが若い頃、そうですね、10年ほど前までは3年半ほど交際したら結婚というのが平均でしたが、昨年のデータでいくと4年半以内のお付き合いから結婚する割合が多いそうですよ。

 何故こういったお話をしたかというと、ま、独身の私が言うのはどうなんかと思いますけどね。え?そんなに驚かなくても良いじゃないですか…。

 ん?何故独身かって…余計なお世話です。「全てのことに意味がある」っていつも言ってるじゃないですか。ふか~い意味があるんですよ。ま、それは置いといて(笑)

 本日のお題、何が57(ホワイトボードに57と大きく書く)なのか…と言いますと、男性が30歳、女性が27歳ということで足して57。単純でしょう?(笑)

 なんとなく読めてきましたね?(笑)本題に入るまでに、もうしばらくお付き合いくださいね。
ところで、皆さんは仕事を一人前に出来るようになるためにはどれくらいの期間が必要だと思いますか?

 私たちは社会に慣れるために最低3ヶ月~半年、仕事に慣れるためには最低1~2年、それなりに任されて一人前にクライアントに安心感を与えてしっかりと向き合えるようになるまでに3~4年はかかると考えています。

 さらに、一つのプロジェクトを任されるようになるまでに様々な研修と実体験を経る必要があります。これがだいたい入社後5年くらいというのが通例です。

 ということで、入社後5年も経てば取り敢えず一人前の仕事が任せられるということになります。他の会社はどうか判りませんが、少なくとも私たちは5年後を見据えた社員教育と研修を行います。皆さんがどれだけの仕事が出来るようになるのか楽しみです。

 さて、みなさんは、浪人されていない限りは大学卒だと22歳、高卒だと18歳ですね。では、先ほどの話を加えて考えてみましょう。大卒+5年で27歳。丁度脂の乗ってきたくらいですね。

 皆さんの結婚に対する願望を考えると、20代半ばに結婚をする…ということにしてみましょう。25歳で結婚されたとして、26歳で子供が出来たとしたら、子供がある程度手を離れるまでに2~3年はみておいたほうがいいですね。

 当然夜泣きなど色んな事がありますし、男性は仕事が面白くて仕方が無いけれども、仕事ばかりしていると嫁さんに文句を言われる。しかし仕事は待ってくれません。

 ようやく落ち着きを見たかと思うと、ある程度の成果を出して方向性が決まってくるまでに29~30歳くらいということになります。

 なお、女性の場合はちょっと事情が違います。男性よりは初婚年齢が早いことを鑑みて、男性より一歳早く24歳で結婚することにしてみましょう。25歳で子供を授かったとして、一息ついて仕事に復帰したと想定して、27歳ですよ。

 出産前には仕事が思いっきり出来ませんのでお休みを頂かなければなりません。当然子供が生まれたとしたら、母乳で育てて云々考えていると、あっという間に2~3年経ってしまいますね。

 その間に社会情勢は劇的に変化することでしょう。復帰してすぐ辞められる、もしくは復帰をできずに辞めてしまわれる。そういったのは、産休育休中に時代の変化に対応できない場合がほとんどなのです…。

 ならば、25歳までには安心して産休育休が取れる状態、復帰してからも誰にも負けない技術や技能、知識を今のうちから蓄えて、時代の変化に対応していく必要がある…と思われませんか?

 勿論、この人が居ないと仕事が回らないとまで言われる存在になるというのが理想的ですよね。そんな方は、27歳以降復帰された時に、間違いなくご自身の出産等で感じられた新たな価値観等を貴方方の知識や技能に加えて発揮していただきたいと考えるわけです。

 要するに節目であろう男性は30歳、女性は27歳までに貴方がたに、これだけは誰にも負けないという知識や技能、時代時柔軟に対応できる考え方とかを身に付けていただきたいんですね。

 もし仮に我が社に縁が無く別の道を歩まれる場合でも、これは貴方がたの人生を豊かなものにするためにも是非考えていただきたいのです。所謂ライフプランというやつですね。

 結婚をするしないは置いといて、若いうちにどんな人間になりたい、どういった存在でありたいと真剣に考えることは非常に有意義だし必要なことだと思うのです。

 勿論、この研修を通して我が社では貴方がたに社会人として恥ずかしくない、分岐点でしっかりモノを考えられるレベルに引き上げ、豊かな生活をご自身の手でつかんで貰えるための基礎をお伝えするつもりです。

 何故こういったお話をするかというと、我が社の一員、いや、社会の一員として責任ある仕事をやりたいというのが皆さんからのアンケートからも窺えたからなのです。そうならば、是非うちでしっかりやって頂きたい。

 そして、佐賀事業所の○×くんは、素晴らしいねと言っていただけるようになって欲しいのです。人はひとりでは生きていけません。だったら、後ろからついて行くのではなく、自分の力で切り開いていく。

 皆を引っ張ってお互いを高め合うこの仲間だという意識を持ってこれからの厳しい研修を乗り越えてください。泣いて笑って、真の仲間を見いだして下さい。

 ですから、今一度考えていただきたいのです。貴方がたは分岐点であろう30歳、27歳までのライフプランを。真剣にリアルに思い描いてみてください。勿論壮大な設計をされて結構です。

 皆さんは社会人になるまでにお一人様2000万円くらいの税金を使って育てられてきています。人間の一生の給与は約2億円と言われています。単純に計算すると社会に育てて貰ったご恩を、何年働いたらその恩を返すことができるようになるのでしょうね。

 自己中心ではいけません。どこかにほころびがでてきます。長く働くためには、当然やりがいを見出せなければそんなに続くわけがありません。うちで働くことで、素晴らしい人生を切り開いてくださることを祈念いたします。

 ところで、晩婚って言ってましたが、私が今年結婚して41歳で子供を持つと考えると、定年までしっかり働いても子供は大学生。まだまだ甘ちゃんですよね。一人前の大人にはなりきれません。

 何が幸せかは判りませんが、皆さんには本当に良い人生を、我が社のこの研修があったから良かったと言っていただけるよう精一杯頑張ります。ん?なに、その哀れんだようなお顔。私はいいんですよ。私は(苦笑)

 本来、これを具体的に考えるのは、早い段階、できれば私個人的には中学生の段階で仕事を知り、高校で自分の興味を持った職業に就くためにはどうしたら良いか考え、そして高卒で働いた方がいいのか、大学へ行くべきなのか考えるべきだと思っています。

 まあ、皆さんに今更言っても仕方ありませんが、もし、考えてもみなかったということでしたら、早い段階で…ご自分の親戚とか妹弟さんに「はたらくということ」を考える切っ掛けになると思いますから、お話をされてみてください。

 うちに就職して良かったと5~10年後言ってくださる、要するに貴方がたが誇りに思えるということは、会社的にも相当な発展をしていると思えるんですよ。それでは、これから短い期間ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※日記第四弾から何回かのシリーズで、新人研修でまきまきがお話ししたことをお伝えさせていただきます。よろしければ皆様のご意見をお聞かせ戴ければ幸いです。【第二回へつづく
ページの先頭へ