おじいちゃん、おばあちゃん、動物、子供からは好かれるまきまきなのねでございます。7月中旬に大分から怒涛の出張が続いているわけでありますが、体力には自信があります。
しかし、この胸の鼓動と高鳴りは一体何なのでありましょうか…。これは恋デスか…?エリザベス(事務所裏の小川に時折姿を見せる金色の鯉)に最近エサをやっていないから?
もう、なんだか考える間もなく呼吸が止まるような感覚であります。…ということで、病院に行くことになったわけでありますが、「様子を見ましょう」あの、様子を見てもダメだからあなたに助けを求めているのでありますが…。
アルコール消毒~とか言っていましたが夜出歩くのを自重しております。…だって、美味しいお酒をまきまき体液と一緒にずずーってばもったいない!大好きな牛タンではなくて、まきまきの体液が喉につかえるし…最悪であります。
取りあえず、出張の合間を見て、点滴をして気道を拡張してもらいました。もはや家のティッシュでは繊細なまきまき鼻を無用に傷つけるだけであります。
ここは贅沢保湿ローションティッシュをゲットしなければなりませぬ!ということで、ショッピングモールに向かうまきまきなのね。
日用品コーナーを目指しててくてく歩いていると、迷子案内所にちっちゃ~な女の子が涙目でたたずんでいるではありませんかっ!案内所のおねいさんはいらっしゃいません。
この年にして今年すでに4回も迷子になっている(過去のれびゅをご覧ください)まきまきにとっては、例えショッピングモールの中とはいえ、他人事ではありませんよ。
「どしたの?おかあさんとはぐれちゃったのぉ~?」コクッと小さく頷く女の子。
「どこらへんではぐれちゃったの?」あっちを指さす女の子。
「そっかぁ、案内所のお姉さんは?」いないといい、さらに涙目に…。
「ん~、じゃあ、探してみよっかぁ、ちょっと待っててくれる?」ハンカチ咥えてこっくり頷きます。
…はて?と思っていると、トイレからこちらへ向かってくるスタッフのお姉さんを発見し、迷子の女の子のことを伝え、館内放送してもらうことに。
ほどなく、若くて可愛らしいお母さん登場であります。女の子の目には溢れんばかりの涙が…。
「嗚呼!お母さんね!良かったね~、※1どがんしゅ~かて思いよったよね~良かったね~」…と、声を掛けます。
ん?なんかお母さんの様子が変であります。もしかして、まきまきは誘拐犯と間違えられてますか?こっちをキッと睨みつけておられます。バシッ!あっ!!?!?
なんとぉぉっ!いきなり女の子をバシッと叩くではありませんか。ムキーッであります。なんてことするでありますかっ!蹴り倒してやりたくなりましたが、ぐっと我慢であります。
「※2あんた、どけおったとねっ?ちゃんとついてきんしゃいて言うたやろが、なんばしよったとね!?」さらにバシッ!!
女の子は寂しさと辛さを我慢していた涙が止め処なく流れ落ち、ワンワン泣きわめく訳でありますよ。さらに、おかあさん、「※3みたんなか、泣きんしゃんなっ!」
見るに見かねて「お母さん、不安で仕方なかったんですよ、そっと抱きしめてあげて下さい…」と申し上げますと、ムキーッと睨んで女の子の手を引っ張ってあっちへ行ってしまいました。
案内所のお姉さんとまきまきは目を合わせてしばし、呆然であります。なんだかなぁ、こういった時って子どもが無事で良かったとか、ぎゅーっと優しく抱きしめて包んであげるべきじゃないの?
自分が恥ずかしいとか体裁とかを考える前に、すべきことがあると思うんですけどね。あの女の子、これがトラウマにならなきゃいいんだけど…。
私は独身なので、いっぱしのことを言える立場じゃないのですが、やっぱりここにも待てない日本人的思想がありそうな…。美味しいお料理を食べるには、当然美味しく調理してもらうことを待つことも必要。
待てないことも多々あれど、世の中、一呼吸置いて他者を思いやることが大事だと思うのであります。なんだか切ないなぁ…と思うまきまきの口元には一本の光輝く筋が。
あっ!鼻水であります。案内書のお姉さんに見られないようにこっそりトイレへ駆け込むまきまきなのね。
怒りでティッシュを買い忘れてモールに舞い戻ることになったのは後のお話…。相変わらずおまぬけでありました。
※1どうしようかと思ったよね~
※2貴方、何処に居たの?ちゃんと付いてきなさいって言ったでしょ、何してんの!?
※3みっともない、泣きなさんな!