【まきまきなのね的新人研修~その2~】
佐賀の名産は何ですか?アスパラ、いちご、お米、佐賀牛、そうですね、それと
ミカンも美味しいですね~♪
マロンさんも宣伝しています。
新人教育を担当していますが、実は私…みかんなんですよ。「み・か・ん」♡♡
あら?笑っておられますが…密かにあなた方も「み・か・ん」なんですよ~♪英語と日本語を交えて言うと、We are ALL MIKANです。さあ、みんなで言ってみましょう!We are ALL MIKAN!
ところでみなさん、「みかん」を「ほかん」すると漢字で書けますか?ちょっと書いてみて下さい。ふむふむ、「フルーツの蜜柑を倉庫に保管する」と思った方。あ、全員そう考えたみたいですね。
ふふふ。笑っておられますが、漢字で書いたらどうでしょう。蜜柑を保管する。とたんにイメージが湧いてきますよね。でも、私が言いたいのはおミカンのことではありませんよ。「みかんををほかんする」ということなのです。
これは「未完を補完する」(ボードに大きく書く)?そう、皆さん「ああ、そういうこと…。」というお顔をされておりますが、「未完成な状態を補って完成させる」ということです。
先ほどは、失礼な話ですが、皆さんも未完なのだと申してしまいましたが…ちなみに、「い~や、私は完璧な人間よっ!」って方がいらっしゃったら堂々と挙手で教えて戴けませんか?あら~、いらっしゃいませんか…残念な結果ですねぇ。
はい、それでは、今年の新入社員はみかんの集まりだということが確定してしまいました!一緒に言ってみましょう、We are ALL MIKAN!?(笑)
皆さん方は社会人として残念ながらまだまだ未完成の存在です。じゃあ、私が完成されているかというと、顔も頭も性格も悪いですから~ふっふっふ♪(笑)でも、少なくとも「まきまきなんて居ない方がましだ」とは思われていない…と、自分では思っていますが、まだまだな存在です。
さて、冗談はさておいて、少なくとも私はこの年まで生きてきて自分が完璧な人間だと思ったことは一度もありませんし、きっとこれからもそう思うことは無いと思います。
それなりに仕事をこなしている自負はありますが、私の仕事量なんて、日本を先端で引っ張ってきた多くの先人や、今も日本や世界を飛び回って活躍されているエリートサラリーマンさん達の足下にも及ばないと思っていますからね。彼らは寝る間を惜しんで頑張っています。
それに比べれば私なんて、オシャレでもないし、楽器も弾けない、顔だけじゃなくて頭も悪いから、ギャグも冴えません…よね?はい、そこで頷いた君、後で事務所に出頭しなさい…なんちゃって(笑)
仕事をやっていく上で考えないとならないのは、お互い完璧な存在ではないからこそ、補い合ってチームワークで乗り切っていく。何事にも思いやりや真心をもって誠心誠意頑張っていくという姿勢じゃないかと思うんですね。
未完の存在の私たちはどうやったら完成形に近づくのでしょうね。そもそも理想型はあっても生涯をかけて完了することはないのではないのかもしれないと思っています。
人間は欲深いですからね。今あることすら一昔前までは考えも及ばなかったことが沢山あるにも関わらず…ですよ。あることが難しい。有り難いということばは皆さん流に言えばあり得ない。
皆さん、突然ですが理想とか夢ってありますか?私の当面の夢は、この仕事を通して自分の関わりを持った方々に小さな幸せを感じていただき、それらを積み重ねていくことです。人それぞれに夢や理想は違いますが、どうやったら夢を叶えることができるのでしょうね。
私は、そのために必要なことが一つだけあると思っています。リアルに自分の達成できた姿を思い描くことです。そのために何が必要で、何をすれば良いのか考える。その方法が判らなければ、情報を集める努力をするべきだし、方法が判ったならば弛まぬ努力をしていけばいいだけの話です。
でも、夢を追っていっても途中できっと投げ出したくなります。勿論、様々な困難なことが起きることでしょう。それでも挫けず前へ進んでいくためには、夢が叶うことが当然だとある意味思い込むことも必要だと思います。
未完成な存在の私たちは何を目指していくのでしょうか。今出来ることを増やしてもっと出来ることが増えたらとっても楽しそうじゃないですか?
一歩ずつ完成形、理想に近づいていきたいものですね。ただ、一人じゃ限界があります。なるべく早く完成に近づいた方が楽だし楽しみも増えそうですね。
ところで、君は何かスポーツやってましたか?ふむふむ、バドミントンですか、楽しいですね。今度勝負しましょうね!(笑)君は英語が得意だと面接の時に言っていましたね。ちょっと30秒程度自己紹介を英語でやってみてくださいよ。…ふむ、素晴らしいですね。じゃ、逆に苦手なことは?あ、運動が苦手ですか。じゃ、今度一緒にウォーキングしましょうか(笑)
さて、2~3人に伺ったところ、それぞれに得意なことと不得意なことがあるわけで、未完成な私たちではありますが、良いところを合体させたら最強になりそうではありませんか?(笑)
折角知り合ったこのメンバーで、(ホワイトボードに「補完」と大きく書く)お互いに足りないことを補って助け合うこと、補完し合うということです。未完でも補完しあったら理想に近づくことが出来る…とは思いませんか?
職場の先輩方には貴方方の若い感性と動きで旋風を起こして下さい。貴方がた一人一人の自覚と意識の持ちようで、我が社をよりよい方向に変えていくのです。
例えば、こういう場面を想像してみてください。17時までに回答をくれと言われているクライアント(お客様)に対して、18時まで担当者が戻らない。どうしよう、クライアントはかなりお急ぎのご様子です。果たしてこちらの都合を待ってくださるでしょうか。
そういう時、お客様の立場に立って考えれば、どうすることが我々とクライアントの間にWINWINをもたらすか、容易に思いつくでしょう。私がオーダーした立場ならば、回答を急いでいるから時間を指定するわけですよ。1時間でも回答が早ければ嬉しいですね。
担当者に連絡して指示を仰ぐか、連絡が付かないのであれば上司に相談するとか先読みして考えることで、自分の動くべき事が判ります。
よく現場では、これは○×さんの仕事だよね…とか言って、目の前の仕事を差し置いてゆっくり構える方がたまにいらっしゃいますが、よく考えてください。判らないからと言っても仕事や人は待ってくれないんですよ。それが社会ってモノです。
誰の仕事かは問題ない。問題は自分達の都合で立ち止まってしまうことによって、お客様に満足して貰えない可能性が大いにあるということなのです。
ならば、我々はお互いの足りないところを認めつつも、誰のせいとか文句を言うのでは無く、やるべきことを先送りせずに、今やらなければならないということに向かって全力で、自分だけで出来ないならば、補い合って事をなすべきではないでしょうか。
そうすることによって、仕事も人間関係もうまく回っていくだろうし、逆に自分が補って貰った立場なのであれば、補って貰った以上の働きをしなければ、同僚や上司に対しても失礼だし、何より自分のせいで待たせたお客様に対しても失礼だとは思えませんか。
自分の仕事はきっちりこなしているよ。…と思っていても、例えば、清掃のおばちゃんが丁寧に掃除をしてくれているから、綺麗な事務所でお客様を迎えることが出来る、そんなこと一つにしても多くの方々に支えていただいているとは思えませんか?
人は一人では生きていけません。私たちは勿論、世の中の多くの方々に支えられてここまでの伝統を気付いて来れたと思っています。新たな伝統は君たちの若い力で築き上げていこうじゃありませんか?
若い頃はあんまり考えたことありませんでしたが、ここ数年、日本語の難しさを痛切に感じています。聞くシチュエーションやその人の態度、発音、イントネーションで印象がごろりと変わってしまいます。
有り難いって言うのは、どういう意味ですか…?はい、感謝の気持ちを表す言葉ですね。じゃあ、最近よく聞く言葉ですが「有り得ない」というのは…?うん、考えも及ばないとか、到底できないといったような感じで用いられることが多いですよね。
有り難いというのは、在ることが難しいんですよ。一人でピアノを持ち上げること出来ますか?二人でならなんとか持ち上げられるかも知れませんね。4人だったら?はるかに楽に持てますよね。持って貰った皆に「有り難う」って言葉をかけませんか?ここに皆さん方が居てくれることに感謝しているんですよ。
私たちの世代では到底思いつきもしないようなことを考え出し、実行し、新たな伝統を築き上げてくれると思うからです。世の中は「first eat slow」の時代です。ぐずぐずしていたら時代に飲み込まれてしまいます。
そうならないためにも、今後の研修で知識を蓄え、実地での経験を積み、時代を先読みできる人材になっていただきたいと切に想っています。そのためには、先輩や上司を職場でもプライベートでもフル活用して下さい。
一見無駄に思える時間を過ごすことも案外いいものですよ。その時は、「先輩、LUCKYです!って元気よく言っちゃいましょう(笑)」その分のお給料は貰っていますから!(笑)
かなり久し振りでしたので、【
第一回を忘れたというお方はこちら】 【
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