『5つのちから~後編~』まきまきなのねさんの日記

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【まきまきなのね的新人研修~その後~】

 お昼はいかがでしたか?最近は皆洒落てランチに行こう…とか言いますが(汗)個人的にお昼のランチとか言うのはどうなんよ?って思います。同じことを二度言ってるじゃないですか。ま、美味しいものを食べれるなら、いいんでしょうけど…。

 さて、午前中は財産としての人財、そして有望な人物となり得る素材としての人材のお話をいたしました。あと3種類のじんざいって、お昼を取りながら考えてもらえましたか?

 念のために復習しておきましょう。人は宝。『人財』とは、企業や社会に利をもたらし、発展と正義に導く有能なリーダーのことで、社会の変化に敏感でその動きは迅速かつ正確な判断で皆の窮地を救うのです。

 広い知識と見聞により、優れた適応性を持ち、創造力を発揮して具体的な行動に移す。決して悪には屈せず自らの身を犠牲にしてでも人のために動く。

 なんか聞いているだけでスーパーマンな人でした。それと、会社にとって今は歯車の一部なんだけども、宝になり得る可能性を秘めた方、有望な素材である『人材』でしたね。

 居ても居なくても誰も気付かないそんな居るだけの方を『人在』って言います。これが第三のじんざいです。

 目立たないけれども、その人が居るだけでなんとなく皆が安心して取り組める、居るだけで価値のある方もいらっしゃれば、本当にただ居るだけの存在で、全く存在感が無く目立たないために、害にも益にもならないと思われて忘れ去られている人もいらっしゃいます。

 重いモノを持つときに、通りすがってたまたま居てくれてサンキュー♪みたいな。皆さんの周りにも居ないと困るけど存在感の無い方ってもいらっしゃいませんでしたか?

 まあ、ここまでは許される、愛されるべき存在ではありますが、これから先は…正直あまり言いたくないのですが、世の中にはこういった方々もいらっしゃるようです。

 何事に対してもやりがいを感じず、動きも鈍い。重要な仕事は任せられないから、例えば、コピーを頼んだとしますよね。返事すら返さずじ~っと黙っている。

 気付いているけど気付いていないふりをしたり、よしんば書類を受け取ってもボソッと「え…何枚?」みたいな反応をして、出来た書類は黙って置いたりする…(苦笑)

 まず最初に「え~?」「何で私が?」「ムリ」とか言って来られた方は間違いなくこの要素をお持ちです。哀しいかな、テレビの影響か最近なにも動かずに瞬時に「ムリッ!!」て反応される方が非常に多いですよね。

 無意識にこの言葉を言われる若い方々のなんと多いことか。人が何か頼んでいるんですから、いきなりムリは有り得ないでしょう?考えてチャレンジしてみて出来なければなんとかしようとしてくださいよ…と言いたいですね。

 例えば、お客様に対しても動こうともせずに平気で「ムリ」とか言うんですよ。それこそ、貴方が社会人である事自体に無理があると言いたくなりませんか?

 まあ、要するにあれこれ言い訳ばかりしたり、極力面倒から逃れようとしている方々だったり、過去の栄光にすがっていて今は何もやる気が起きない、言い方は悪いですが、もはや会社にとって用済みな方のことですね。ですから、『人済』といいます。

 当然リストラの対象になる訳ですが、例外なく彼らがおっしゃる台詞は「私は会社にこれだけの貢献をしてきたのに…何故?」なんです。

 彼がしてきたことは、彼にとって大したことだったかもしれませんが、イコール会社にとって必ずしも大したことでは無い場合が多いのです。

 頑張ってきた人はその頑張りは目標達成のために当たり前のことだと思っておられるはずです。自分の胸に秘めて自信に変えているからこそ、決して凄いことをしたなんて言いませんよ…。

 この激動の世の中にあって、お給料を戴いているのは過去の実績だけではありません。貴方がたが経営者ならば、今を懸命に頑張る方々を大事にしたいというのが本音ではないでしょうか…。この辺りを理解していただけないと、大変な間違いをすることになってしまいますね。

 さて、終わりに近づいて参りました。いえ、これから申し上げるのはもはや救いようのない方だと思うのですが、敢えてお話をさせていただきます。もうしばらく辛抱して下さいね。

 最後は、その人がいらっしゃること自体が罪。『人罪』と書きます。どんな罪か?

 世の中には、一見、仕事が捌けて良い人に見えますが、裏では何をしているか判らない。狡賢く頭は良いため弁も立ち、いかにも自分は会社のために働いているというスタンスの方が希にいらっしゃいます。
 
 時代劇風に言えば悪代官タイプ(笑)と言ったほうが判りやすいでしょうか。彼らの多くは会社を喰い物にしたり、組織に害悪を撒き散らす最低の存在。

 自分の保身のために動き、自分に害を与えそうな能力のある人のやる気を失わせ、折角の人材を退社にまで追い込むような方ですね。

 物事は失敗すれば他人のせい、上手く行けば自分の手柄。利己的で自らの保身のためなら、平気で裏切るし、他人を犠牲にもする。誹謗中傷を好みますが、自分への批判や忠告に対しては異常なまでの反応をされます。

 ところが彼らはおべんちゃらも上手く、計算高いため決して尻尾を出さない…。権謀術数に長けているわけです。ただ…いくら頭が良くてもこうなってはいけませんよね。

 本当の意味での信頼を知らない、知る術も持たない…私から言わせると哀しい方々なのかなと思います…。

 さて、今までお話ししてきたのは、貴方方の周りにも多かれ少なかれいらっしゃったのではありませんか?「あ~…ねっ!」と頷いておられる方も多いみたいですが。

 何故私がこのお話をしたか判りますか?少なくとも貴方がたは激戦をくぐり抜けて我が社へ入社してこられたわけです。今までの自分自身を振り返ってみて下さい。先ほど述べた5種類のじんざいのうち、あなたはどの種類でしたか?

 今まではどうだったかということは敢えて問いません。それはご自身が一番判っておられることでしょうしね。これからこの研修で何を見いだし、何を感じ、実社会でどう実践していくか。それが重要だからです。

 今までの自分を振り返って、「嗚呼、あの時自分は第三の人在だったなぁ…」と思われたならば、第二の存在であるためになにが出来るか考えて下さい。

 今までの自分から変わりたい、我が社とともに成長していきたいと思われた方のために、もう少し「アドバイス」を。

 「想った瞬間に反応しろ!」よくコミュニケーション能力が云々最近言われますが、人が対峙したときは最初に何をすると思いますか?

 相手を見ますよね。そして、相手の発する言葉や仕草に反応する。反応するから「挨拶」を交わす。さらに、彼の発言に同意するならば頷くべきだし、相づちも打つことから広がるはずです。

 コミュニケーションって「挨拶をする」とかそんなレベルの事じゃなくて、相手の眼が物語っています。仰っている言葉や何気ない仕草から相手の立場に立って思いやりを持って行動することから始まると思うんですよね。

 「一期一会」の大切さを感じ、気持ちを込めて挨拶を交わすのと、単に義務的に「いらっしゃいませ」と言うのは全く違いますよね。

 現場に出て行った際に、想いを込めて挨拶をする、行動する貴方がたは間違いなく我が社にとって人財と言えるのです。その積み重ねを大事にして下さい。

 人は思った時に行動しなければ、後回しにすることが多いです。それが面倒なことならば尚更ですよね。判らないから固まるというのはあり得ません。

 気付いたときに行動しなければ、自分も周りも動きませんし、逆に「あっ!」と思った瞬間に自ら動くことが出来れば、貴方に今まで経験したことの無い劇的な視野の変化をもたらすことでしょう。

 そのためにはまず『気付く力』が必要です。あらゆる事を知ろうとしなければ、気付くのが遅れます。それを勉強として捉えるか、自分の知らないことを発見することを遊びながら楽しんで自分のモノにしていくか、それでご自身の成長度が劇的に変わっていくと思います。

 5つの『人財』、『人材』、『人在』、『人済』、『人罪』ということを話して参りましたが、貴方がたのその瞳には、我々が望む財でありたいという意思がひしひしと伝わってきます。

 何か思い悩むことがあったら、人として「居てくれて良かった」と心から言って貰えるような、誰からも信頼される存在でありたいと想った今の気持ちを思い出して下さい。

 人に好かれるということは飾って出来るモノではありません。誠心誠意の積み重ね。素直に謙虚に物事に取り組むことから始めましょう。

 我々はこの新人研修で様々なプログラムを組んできました。中には非現実的なことも多かったと思いますが、案外自分の身近に置き換えてみると新たな発見があって面白いと思いますよ。

 どうしても困ったときには、遠慮無く相談に来て下さい。私が…プチッと潰してあげますから!…あ、貴方がたの悩みをってことですよ、言葉って難しいですよね(笑)

 それでは、残りの研修期間を終えても目標を持って過ごされることを祈念して私の話を終わります。

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