『韓国食事情No.2(韓国料理編その1)』りなおパパさんの日記

レビュアーのカバー画像

りなおパパのレストランガイド

メッセージを送る

りなおパパ (男性・兵庫県) 認証済

日記詳細

パウジョン (鶏・地鶏料理)★★★★☆ 星3.7(韓国レビューは星0.5ほど甘めっす!)

お初の韓国料理事情です。(ちょっとマニアックですよ~。)

韓国では三伏と言って初伏(チョボク)、中伏(チュンブク)、末伏(マルブク)の3回の
夏の節目があり、今週末はチュンボクです。日本で言えば大暑にあたると思っていた
のですが日本でも三伏はあるそうです。(今年の日本の大暑は7/22だったし?)

日本の鰻のように、此処韓国ではこれら3つの節日にスタミナをつけるために蔘鶏湯
(サンゲタン:日本でも有名ですよね!)をよく食べます。週末に食べに行こうと話が
出たのですが、有名店では大行列で入れないそうです。

で、この時にサンゲタンと並んで食べられるのが今回の白熟(ペクスッ)と、チョット
言えないかのお鍋があります。

今回は、そのペクスッを食べに町外れ(外観からはほんとに店かと疑りました!笑)
までやって来ました。

なぜ町外れかというと、蔘鶏湯がひな鳥を一匹づつ炊いているのに対し、ペクスッ
は放し飼いに近い状態で飼っている大きな地鶏をまるごと使うので、飼育場がある
町外れのお店になるわけです。

ですから、鰻と同様、予約しておかないと3,40分待たされることになります。
その場で絞めるんですね~、チョットかわいそうって今から食べるのにね~^^);;

もっと田舎に行ったら、炊き上がるまで時間あるからと心臓などの臓物を生で
出してくれます。動いてる心臓を見たら、こっちがバクバクして流石に食べれま
せんでした。あっ今回は出ませんでしたよ。^^

さて、10人で伺ったので一匹が大体3人分に当たるとのことなので、ペクスッ2つと
タックトリタン(鶏とじゃがいも、キムチ、ゴマの葉などが入った辛い鍋)2つ頼みました。

15分くらい待ってたら、まず、ペクスッが炊きあがってきてイモ(韓国では母方のおば
のことを言いますが、こういうお店のオバサンにも親しみを込めて”イモ”と呼びます。)
たちが捌いてテーブル3つだったので3分してくれました。

もっと大きい皿で、もち米や豆なども一緒に入れたまま持ってくるお店もあります。
でも、捌いてくれた上、もち米やナツメ、豆などの入った薬膳粥のようなおかゆを
別に出してくれたので、食べやすくてわたし的にはラッキーでした。

鶏肉は歯ごたえと旨みがあり、とても美味しいものでした。ブロイラーでは全くダメ
ですが、市場で地鶏を買って家でやってもこうまでは美味しく出来ません。
やはり、ただの水で炊くだけではないのではないかと思います。

なお、カラ~く炊き上がったタックトリタンも中々、美味しくいただけました。
韓国では暑気払いには最高の食事の一つです。

こー言うのだけは、ソウルとかでなくって田舎だから食べれる美味しいごちそうですね。
なお、一匹がやく3千円くらいですから、一人千円でお腹いっぱいになれますから
こちらはやはり安いですね。(当然、廻りのおかずとかもついてます。)

ちなみに、蔘鶏湯は私の街で一番有名なお店でやはり千円くらいですから、価格的には
どっちもどっちです。

ちょっと、ジビエっぽくないですか~? えっぜんぜん違う。失礼しやした~。m(_ _)m
ページの先頭へ