『オリャーアヒルじゃけいのぉー(記述3回目、怒)韓国食事情No.9(韓国食その5)』りなおパパさんの日記

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りなおパパ (男性・兵庫県) 認証済

日記詳細

イーシップチルニョン(オリ料理専門店) 星★★★★ 4.0

さて、先日マイレビュアーさまであるM師匠からオリ料理に興味があるとレス
をいただき、そう言えば数カ月前に会食に行ったなと日記にアップするつもりが
バタバタしてて遅れてしまいやした。申し訳ありません。ワイ(ン?)のシショーっ!

まず、オリについてですが、日本語での紹介を見とりますとオリ=カモって書いて
あるのが多いですが、オリャーアヒルじゃけいのぉ!(スンマセン、広島風が
気に入っちゃって。笑)っつーことで、家鴨料理のご紹介です。

ココ、店名が”27年”って意味なんですが「なんでなの?」って聞くも誰も知りや
せんでしたぜ、フッ!  って私も店の人に聞き忘れちゃいますた。(ーー);
支店が何軒かあるなかで、今回は勤務先に近いところに会食に行ったわけです。

でもって、ここでは主に燻製したオリにちょっと手を加えたものを主に提供して
くれます。写真の他に燻製を焼くオリ・フンジョン・グイなんかがありました。
韓国の人は薬膳の香りや薫香などを好むようですので、そこに目をつけたって
感じっすね。今では日本でも薫香をつけたサムギョップサルも出すトコあるくらい
ですから、、、、

なお、オリ自体の味なんですが家鴨ってくらいですから鶏より鴨に近い味わいで
潰して家で鍋にした時なんかは合鴨鍋って感じでしたし、燻製にしたら合鴨と
変わんねーじゃんって言いそうになるほどっす。
でも、敷地内に飼育場がある”〆たて”+”捌きたて”+”焼きたて”の3タテのソバ
ならぬオリ・グイ(キホン炭火焼)をいただくと野性味というか臭みのようなものは
全くなく、あっさりしててジビエ苦手な方でも大丈夫な優しくも旨みのある味です。

ちなみにウチの家族は3タテのほうが好みだそうで、シショーもそっちかなって
気がします。(笑)
でも、そういうトコは炭火焼のみで塩しか無いんで(頼みゃー胡椒もあるでしょうが)
私はチョットあきちゃいますね。そっちは次行くとき味変できる調味料持っていく
つもりなんで、また、別途レポートさせていただきます。

さて、この時の料理ですが、まずはオリ・フンジェ・ポッサムです。
ここで、ポッサムというのは通常は豚ばら肉の蒸したものをスライスして、甘く味付け
したキムチやその他の薬味、野菜にまさしく”ポッサム(包む)”で戴く料理です。
豚バラだけでは飽きるからか、チョッパル=前足のスネ肉(これが韓国での”豚足”
です。足先は何処行くんだろォ~?)の薬膳煮を使うバージョンもあります。

で、フンジェが燻製ですから、味としては合鴨の燻製を甘めのキムチで包んで食べる
のを想像していただいたら大体合いますね。ただ、思ってたよりキムチが甘いんで
フツーに考えたのに砂糖(おっと、ハチミツがいいカモ?笑)ちょっと加えると、より
グッドっす。そういやーハニーマスタードソースみたいなのも出されました。やっぱ
合うんでしょうね。

ちなみに、全景を見ていただければお分かりのように韓国料理ですから、メインを
頼むと薬味や前菜みたいなのがもれなく付いてきます。野菜なんかはおかわり自由
ですが、ポッサムのキムチは特別に作ってるので通常の韓国料理のようには
おかわりできません。(><)

ついで、オリ・フンジェ・チムですが、これはフンジェ=燻製のチム=蒸煮です。
蒸し煮と言ってもこの場合は蒸気を当てる程度で、あまり食指が動かず1つ2つ
食べただけなので上の黄色いのとか何なのかわかりませんでした。(ーー);

最後に出たのがオリ・ペクスック(薬膳スープ煮)でした。
このペクスックは通常は地鶏を”水orあっさりスープ+漢方食材”で煮たもので、
この地方では夏場のスタミナ食としてサムゲタンと並ぶ程です。
これはその食材をオリに代えたもので、滋味深い透明な薬膳スープとそのスープを
まとったオリの若干の歯ごたえある身とともに非常に美味しくいただき、
一番うまかったデス。V(^^)
で、このスープで雑炊を作ってくれましたがこれも美味かった。Good Jobっす。

でも、この手の料理はオリもペクスックも地方色があるようで、全国的にはオリは使
わず大きめの鶏を使い、”水or非常にあっさりしたスープ+漢方食材”と言うよりは
少し濃い目の薬膳スープで煮たタックハンマリ(鶏一匹って意味です。)がどうも有名
のようです。
マイレビュアーのTさんのように統計的な見解はありません。カンです。(^^)

なお、ランチではサムゲタンの鶏をオリにしたものや、ダッカルビのオリ版みたいな
のも有りました~。(^^)/~
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