kamuraさんが投稿した酒庵 酔香(東京/押上)の口コミ詳細

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掲載保留酒庵 酔香押上、とうきょうスカイツリー、小村井/日本酒バー

3

  • 夜の点数:4.2

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.1
      • |サービス 4.1
      • |雰囲気 4.1
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.2
3回目

2019/09 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

空を押し上げて

地上に出て、空を押し上げるようにスカイツリーを見上げた。
この年もあなたがこちらで私の誕生日を祝ってくれるという。

二年ぶり、間があいてしまった訪問。

<お料理>
お通し六種盛
(生ハムいちじく、豆と蛸の和え物、鮭の南蛮漬け、白ブドウの胡麻和え、いぶりがっこ入りポテサラ、鳥ハム)
すずきの昆布締め
ルバーブと和くるみ入りチーズ
蓮根と桜海老のきんびら
紅生姜入り玉子焼き

定番のあてだが、これだけでいくらも飲めてしまう。
紅生姜を入れたアツアツの玉子焼きが意外なほど美味しい。

<お酒>
生ビール
英君
猫酔
池月
蔵心
曙初嵐
長珍
MINONISH I K I
(それぞれ五勺ずつ)

いつもながらおだやかな時間。

昨年は違うお店でお祝いしてもらったが、私はこちらで祝ってもらうのが嬉しかった。
身の丈に合ったささやかなそしてあたたかな宴。

さあ、あなたのお誕生日はどこでお祝いしましょう。
ずっとくだらないことでいつまで笑いあえる友達でいられますように。

2019/09/25 更新

2回目

2017/09 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

お燗があう秋の入り口

ここで祝ってもらうのも三度目。
毎年この時季に来るから、いつも楽しみな六種のお通しは、季節を映して毎年似たようなものとなっているかもしれない。

ねぎとろいくらのせ
蛸、海老の酢の物
クリームチーズと生ハムと無花果
切り干し大根
いぶりがっこ入りポテトサラダ
かぼちゃ・ミニトマト・ソーセージの煮もの。

これだけで十分飲めてしまう、彩りのよいお通しだ。

お酒は無想から。
華やかでフルーティな香りのお酒。
飲み口がよくてあっという間に飲んでしまう。

次は若駒(90愛山)を。
磨きの少ないお酒だが、意外に飲みやすい。
結のMichiko90を思いだす。

あてに水茄子、〆鯖、明太子の酒粕かけの炙りをお願いする。
毎年お料理も同じようなものを頼んでいる気がした。


カネナカ(生酛純米)、誉國光(菩提酛×山廃酛)をお燗でいただく。
カネナカと誉國光では、お燗の温度を微妙に違えてあった。
最後にいただいた誉國光のぬる燗が、この夜は最高に美味しかった。

店主のやわらかそうな小花柄のシャツを眺めながら、誰かが店主の服ってどこで買ってるんだろう?と言っていたことをぼんやり思い出す。
店主の声の響きはあいかわらずで、またこのお店で今年も祝ってもらえたことに心から感謝。

通りに出れば、街はツリーのおかげでほんのりと明るい。
いつものこの時季よりずっと涼しい夜、静かな通りの隅々にひっそり秋がしのんでいるようだった。


2017/09/04 更新

1回目

2016/09 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.9
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

酔い時間

2016/09

夏の盛りが終わりかけた宵。
スカイツリーを背に歩いてきた。
ちょうど1年ぶりの酔香。

<この夜のお通し>
いちじくの生ハム包みクリームチーズのせ
えび・たこ・キュウイなどの酢のもの
枝豆のしんじょ
ゴーヤ酢
いぶりがっこ入りポテトサラダ
鶏ハム

毎回目が喜ぶ品々だ。

<お酒>
ヒューガルデンで乾杯のあとは、
東洋美人
ラヂオ正宗
たかちよ
菊鷹
山吹極
えぞ乃熊 を半合ずつ。

追加で水茄子と〆鯖をいただく

あなたが、ラヂオ正宗ってなにか意味があるのかな?と聞く。
復刻版であるというこのお酒の名の由来は、蔵元の志田泉さんが村で一番最初にラヂオを買ったからだとか…

私たちは店主にことわってお料理とお酒の写真をそれぞれ撮らせてもらった。
メニューの写真は写さないことを守って。

この夜、高砂酒造の「えぞ乃熊・純米吟醸」が驚くほどの豊潤な味わいで、
とても自分の中にあるイメージの北海道のお酒とは思えなかった。
昔私が知っていたふるさとのお酒とは全く違う、旨みと香りをたたえるお酒。
女性もきっと飲みやすいだろう。

〆に夏味燗(なつみかん)を一合燗にしてもらう。

毎年こちらでいただいていた山の寿のスイカのラベルがもうすっかり終わっていて、
かわりにかわいいみかんのラベルのこのお酒を。

酌み交わすうちに2時間近くが過ぎ、とっくりも空となった。

そろそろとお会計をすませて、通りに出ればとっぷりと暮れた夜に、スカイツリーが浮かんでいる。

夏はじんわりと、しかし少しづつ遠くなり、
いつか秋の気配が静かに、空気にツリーに、そして並木の梢にも舞い始めるだろう。

::::::::::::::::::

2015/09

今夜もスカイツリーを背にして歩いてきた。
予約の時間より早く着きすぎたけれど、店主に声をおかけして入れていただく。
カウンターの端に並んで座った。

丁寧に注がれるヒューガルデンで乾杯。
毎回、目が喜ぶお通しの数々。
とうがんの葛あんかけ、いぶりがっこ入りポテサラ、煮こごり、いちぢくと生ハムにクリームチーズ添え、春雨のサラダ、ねぎとろ。

一杯目のお酒は、昨年の今じぶんもいただいた「山の壽」。

昨年は私が飲んだ一杯で、そのお酒はおしまいだった。
今日はまだ一升瓶に半分ほどあって、ふたりで同じものをいただく。
少し濁りのある、微発泡の夏らしいお酒だ。

先客はひとりだったが次々とお客さんが入ってきてすぐに満席になる。
お客はみな節度をもって楽しそうに飲み、店主との会話を楽しんだ。
和やかで、やさしい時間である。

店内はあかるく、隅々に何かよい気がやどっているのを感じる。
この夜はことに。

あなたが、店主の声がいいよね、と言った。
声フェチの私はずっと以前からそう思っていたので、同じことを感じていたことを嬉しいとおもう。

次のお酒に私は而今を、あなたは姿をいただき、あてにしめ鯖を。
しめ鯖は浅い締め具合が絶妙だった。

最後にお燗で「熟露枯」(うろこ)を一合。
ぴたりとやさしいぬる燗で、そのほどよい酸味とまろやかな味わいにうっとり。
このまま永遠に酌み交わしていたいほど旨かった。
なんて良い加減につけるものだろう…

良い加減に酔いも深まり、ますますこの店を好きになったその夜のこと。


::::::::::::::

2015/04

東京の東に住んでいるといつもスカイツリーが見える。
見なれたスカイツリーも、やはり押上に来るといっそう大きく高く見えるものだ、とその夜あらためて思った。

その夜もたくさんの日本酒をいただき、たくさん乾杯をした。
「結」をはじめ、「呉春」「奈良萬」「羽根屋」「カネナカ」「義左衛門」「農口」「若戎」
この夜は「結」「羽根屋」の冷がよかった。

あての盛り合わせはいつものように目を楽しませてくれる。

追加でいぶりがっこポテサラ、マスカルポーネ添えの奈良漬、燻製盛り合わせ、〆鯖。
マスカルポーネ奈良漬、これは素晴らしいあてだ。
いくらでも飲めそうなひとしな。
燻製盛り合わせも燗酒がとまらなくなる。


カウンターにはその夜も最後まであたたかな会話と、おだやかな空気と、美味しいお酒があった。
ひとりさくさくと注文をこなしていく店主が主人公。
サポートする女性の方は実にさりげない。
思い切り呑んでもひとり5000円ほど。
なんていいお店だろうと来るたびに思う。

いい塩梅に酔い、外に出て4人ゆらゆらさて次のお店へ…

:::::::::::::::::::::::::

2014/9

スカイツリーの天望回廊に初めて登りました。
ぐるりと見下ろしている間に、まだ明るかった街はきらきらとネオンが揺れ始めます。
そろそろ降りて、予約していただいたこちらへ。

厨房の前のカウンターで横並び。
静かな宴のはじまりです。

山の壽のスイカの夏酒で乾杯。

濁りではあるのですが、夏らしくすっきりとした飲み口です。
もう私の一杯でそのお酒は最後でした。
まさに夏がそこで終わったかのようでした。


あての盛り合わせは目が喜ぶ色合いです。
小さなロールキャベツやお揚げの炊き合わせ、トマトとぶどうなどのピクルス、大根のきんぴら、
ゴーヤのおひたし、レバーの煮つけ、いぶりがっこ入りポテサラ。
ゴーヤのおひたしの苦味がほどよく爽やか。

追加で〆鯖と水茄子をお願いします。

少しづつ味わいながら、
お酒は山本、たかちよ、白菊、興、作、最後に燗酒で熟。
店内のほどよい明るさと、物静かな店主と、静かに呑み語らうお客。


気持ちよく酔って外に出れば、夜空にまだ満ちていない月がぽっかり。

どっちに帰ればいいんだっけ?
方向音痴の私。

あなたが笑って答えます。

ほら、スカイツリーを目指して歩けばいいんだよ。

紫色の光をなげて輝くあのツリーを目指して。

:::::::::::::::::::::::::


2014/4

雨が静かに降っている。
そして私はまた道に迷っている。

地図を片手に、人に聞きつつなんとかたどりついたお店は、外観がレトロな佇まいで素敵だった。
引き戸を開けると、壁にはびっしりと酒瓶。

どのお席でもと言っていただき、カウンターの奥の端に座る。
かわいらしいてぬぐいと、メニューが渡された。
そして六種類ものあてが少しずつもられたお通しのお皿が。
これは目が喜ぶ。
プチトマトにモツァレラチーズ、ほたるいか、まぐろといくらの和えたもの、ぬた、ポテトサラダ、きんぴら。
これだけでも酒好きは満足しそうなあてだった。

あなたが少し遅れてやってきて横に座る。

はじめていただく片野桜を半合から。
大阪の交野のお酒だそう。
はなやかな香りでこくのある味わいは、最初にいただくお酒にぴったり。
あなたはまずはビールで。

会わなかった数カ月の日々の出来事をゆっくりと話しながら、杯を重ねた。
穴子煮と〆鯖、こはだ、いぶりがっこを注文。
穴子煮がふっくらと美味しい。
盛り付け方がほんの少し家庭的な雰囲気なのも好もしい。
次のお酒に山吹極、五十嵐、貴…
あっというまに満席となり、誰もが良い酔い時間を楽しんでいる。
ゆるやかであたたかな時間だ。

店主はほぼひとりでてきぱきとこなすが、途中で女性も厨房に入った。

三合ずつほど飲んだろうか。

会計をすませて外に出ると雨脚が強くなっていた。
傘を持っていないというので、あなたにビニール傘をさしかける。
いつまでも傘を持ってくれないあなたに、普通は男が持ってくれるものよ、と言ってみた。
あなたは、そうだよね、ごめんと言った。

こんな風にふたりの距離は、これ以上近づかないまま…

2016/09/06 更新

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