高木 徹さんが投稿した東洋軒 本店(三重/津新町)の口コミ詳細

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東洋軒 本店津新町/洋食、フレンチ、カレー

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.1
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.1
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

完璧なまでの伝統的フレンチ

日本の西洋料理の歴史は、文明開花に伴い西洋人が居留地にすみ始め、日本人シェフが料理を学ぶことでフレンチが日本に広がり始めた。
東洋軒より古い、上野精養軒のHPには、下記のように記載されている。
「明治5年4月、西洋料理の草分けとして、元勲三条実美、岩倉具視卿の支援を受け、東京築地に精養軒を創業しました。その後、創業者北村重威は、欧米視察より帰朝した岩倉卿の勧めにより、上野公園開設に伴う公園内食事処かつ社交の場として、最高の展望を誇る現在の地に明治9年に支店として「上野精養軒」を開業しました。 」
一方、東洋軒の歴史は、「東洋軒の創業は明治22年(1889)、伊藤耕之進が『今福』の名で三田四国町に開業したのが始まりです。
明治30年、伊藤博文や歴代の閣僚の薦めもあり、「今福」の隣に開業したのが「西洋御料理 東洋軒」でした。」とあり、当時の西洋料理店は、現代における予約困難店を遥かに凌ぐお店だった事がわかる。

今回、初めてお伺いしたのだが、単品で色々頂くか、コースか迷ったのですが、コースの写真を見たら、これは東洋軒の真髄が味わえると感じたので、2025年冬のコースを頂いた。どうも、東洋軒の中でも季節限定コースは本店しかないようだ。
東京赤坂にもあるが、定番の単品を組み合わせた形のコースになっている。

◾️季節の冬コース ¥6,380(税込)
①鮮魚と冬野菜のテリーヌ
 自家製カラスミをアクセントに
②コンソメスープロワイヤル
③北海道産真鯛のボンファム
 クラシックグラタン仕立て
③松坂牛のパイ包み焼き
 黒トリュフ香るじゃが芋のドゥフィノワ
④ミルクアイスとキャラメルコルネ
 苺酢のジュビレ
⑤ミルクパンまたはライスをブラックカレーハーフサイズに変更(¥770)
⑥コーヒーまたは紅茶

すべてのお皿に共通するのは、予約困難店のフレンチには感じられない基本に忠実な完璧な世界がありました。伊藤博文や明治の偉人たちはこんな美味しいフレンチを食べていたんだと明治時代にタイムスリップします。オムライスやエビフライやよくある洋食のイメージを根底から覆す技術の高さに驚きました。一般的な洋食屋さんにはできないフレンチのレベルの高さでした。東洋軒を訪れる方には、必ず季節のコースをお勧めしたいと思います。明治時代のフレンチのコースとはどういうものかが感じられます。
また、お邪魔したいと思います。

2025/12/06 更新

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