2回
2023/03 訪問
素晴らしいサービス、クオリティ、コスパ。日本に根付いた感があります。
イタリアンのリストランテ、通常はあまり外食の選択肢にはいってこないジャンルです。相当前の口コミ投稿に最近「いいね」をしてくださった方がいて、たまたま見るとコースが30%オフの文字。飛びついて予約してしまいました。
全体的な印象として、日本人の求めるものとのギャップを埋めつつ、最初よりかなりカジュアルダウンした感があります。ウェイティングバーがバーでなくなっていたり、食後に席を移してコーヒーや食後酒をという部分がなくなっていた点は若干残念。それでも変わらず内装も素敵ですし、サービスも申し分なく、お料理もひと工夫もふた工夫もありつつオーソドックスの域を出ず、安心感のあるリストランテの風格です。さらに、そのように日本人があまり求めないサービスへの備えを省いた分(今はアラカルトもありません)、よりリーズナブルな内容とお値段に落ち着いたという気がします。
コースは一番基本のグルマンで予約。23,000円が30%offで16,100円!しかも税・サービス料込みです。
これに、ワインのテイスティングコース1人12,000円(税・サービス料込み)を頂きました。こちらはポートまで含めて5種です。シャンパン/スパークリングは別途頂きました。いずれも、かなりジェネラスに、たっぷりめに注いでくれる印象が、酒飲みの我々には嬉しい。
<お料理とワイン>
〇 シャンパン、スパークリング
ワインのテイスティングコースは本日の前菜からで、その前にはなく、シャンパン/スパークリングはつかないとのことなので、別途頂きました。普通はあまり考えずに無難にシャンパンを頂くのですが、ご説明のプロセッコが気になり夫がそちらを選択。
ナトゥーレ "Nature" Pinot Nero Metodo Classico Pas Dosé / Monsupello
グラスで2,500円、ご説明どおり、少し黄色味がかっていて酸味も爽やか、いいです。
私は普通にポメリー(グラス3,500円)を頂きました。
〇 パン登場。
4種のうちから二人ともミルクパンとフォカッチャを頂きます。フォカッチャにはオリーブオイルが欲しかったのでお願いすると、最初から置かれたバターに加え持ってきてくれました。こういうリクエストの苦手な奥ゆかしい若い方に、図々しい年寄りから一言アドバイスです。高級店になればなるほど、わがままは言ってオーケー。お店も慣れています。欧米人とかは、とんでもないリクエストすることもありますから。
〇 最初のお楽しみ Aperitivo
カブのフラン オリーブオイルベースのソースで黒オリーブのみじん切りが散らしてあります。
〇 アミューズStuzzichino
キャベツのフラン 芽キャベツのグリルを載せて
〇 次の前菜のためのワイン登場
ソーヴィニョン ブラン《ラインブルク》Sauvignon Blanc Alto Adige DOC 2020 / Laimburg
春らしい次のお料理のよくあいます、とのコメント。納得。
〇 本日の前菜 Antipasto
ズッキーニをメインとした野菜オーブン焼き。
お野菜は他に茄子、カリフラワー、赤玉ねぎ、ラディッキオ、ニンジンなど。半分はパイに包まれ、モッツァレラ(だったと思う)をかけてグリルされ、アクセントにパプリカが散らされています。この後のパスタにもパプリカが散らされてきましたが、それとは違います。どちらかというと唐辛子。
ここまで、前菜類は全て野菜中心。春らしい内容・演出になっていますし、美味しくて重くなくてとっても嬉しい。
〇 次のパスタのためのワイン登場
カンディア デイ コッリ アプアーニ ロッソ "キアーヴェ ディ ヴォルタ"《チーマ》Candia dei Colli Apuani Rosso DOC "Chiave di Volta" 2019 / Cima
Sangiovese 60%, Massaretta 20%, Merlot 20%
子羊のラグーと相性ピッタリでした。
〇 本日のパスタ料理
ローズマリーを練りこんだパッパルデッレに子羊のラグー。
お皿の手前に撒かれているパプリカの香りがすごい。自宅で使う、その辺で売っているパプリカパウダーとは、やはり違うのでしょうね。
子羊らしい若干癖のあるラグーにローズマリーやパプリカの香りがアクセントで素晴らしい。
〇 次のお魚のためのワイン登場
世界的に流行っているというオレンジワイン(知りませんでした)。
調べると、黒ブドウを使って白ワインのように造るロゼと対局で、白ブドウを使って赤ワインのように造るそうです。へえ。
イル ヴィアッジャトーレ《コルテ バカロ》"Il Viaggiatore" Vino Bianco Veneto Orientale IGP 2019 / Corte Bacaro
ミラノ本店から、800本(だったかな)のうち300本が日本に送られてきたそうです。
オレンジと関係ないものの、アロマがフルーティーでクレソンのソースとの相性抜群でした。
〇 本日の鮮魚料理
アカジンミーバイのソテー、グラパナーダチーズとクレソンのソース、カリフラワーのクスクス添え。
食べたことのないお魚でした。ミーバイと聞いただけで、大味と思い込む貧困な発想が覆されました。皮目の色がキンキで身質は真鯛でした。脂が強くなく、味わいのある美味しいお魚でした。
ここでもクスクスがカリフラワーで、クレソンもたっぷり。お野菜がうれしい。
〇 次のお肉のためのワイン登場
アプロンブ カベルネ ソーヴィニヨン 《モンスペッロ》Provincia di Pavia IGT Cabernet Sauvignon"Aplomb" 2017 / Monsupello
牛肉ですから、やっぱりカベですね。
〇 本日のお肉料理
牛フィレ肉のステーキ
ローズマリーとケッパー(かな?)などの香りの強いソースがかかっています。
つけ添えにはウイキョウのスライスと柑橘類のサラダ仕立て。柑橘のゼリーのようなものも混じっていました。ディルやイタリアンパセリも散らされ彩りも鮮やか。
ステーキにはジャガイモのガレットが敷かれていました。これがまた、ほろほろと崩れるたまらない食感。
〇 デザートのための食後ワイン登場
ビンテージもののポート quinta do vesuvio 1994 vintage port
これが一番高いのでは、と思うのですが、たっぷり注いでくれます。
〇 プレデザート
マンゴムース、ラムのクリーム、マンゴのエスプーマが層になっています。
ラムの香りがすごく好き。
〇 本日のデザート
チョコレートの求肥にチョコレートフレークやチョコレートクリームが添えられています。
本当に求肥!しかも中のチョコレートはカレー風味。もちろんそれほど強いわけではありません。チョコレートにスパイスの香り。悪くありません。
カカオは南米のどこだかのもの、とおっしゃたのですが、忘れました。あまり多そうな国ではなくてペルーだったような気もします。
〇 コーヒー等とプティフール
夫はカプチーノを、私はダブルエスプレッソを頂きました。
プティフールはチョコチップクッキーとカシスのゼリー。
お料理、本当にどれもおいしかったです。
工夫されたアクセントがありつつ、オーソドックスなメニュー立てで、安心感をもって食事を楽しめました。
お料理のお味も、ワインのセレクションも、サービスも、すべてひっくるめてこのお値段は、素晴らしいコスパだと思います。
もうひとつ良いと思ったのは、金額表示が全て税・サービス料込の点。わかりやすくていいです。
レシートを見ると税金もサービス料12%もチャージされていますが、逆算で本体価格が表示されています。
もう1点どうでもよいことですが、素敵なお皿はどこのものかしら、とひっくり返して見ると、Villeroy & Bochだった点です。ドイツですよね。当然イタリア物が使われているのかと思いました。
ご馳走様でした。時々使わせて頂こうと思いました。
こちらはなんと、Villeroy & Boch ドイツ製でした
この写真ではわかりづらいですが、左がナトゥーレ、右がポメリー
カブのフラン
キャベツのフラン
お野菜のグリル
子羊のラグーのパッパルデッレ
アカジミーバイのソテー グラパナーダとクレソンのソース
牛フィレ肉 ウイキョウと柑橘類のサラダ仕立て添え
プレデザート
デザート
求肥の中はカレー風味アクセントのチョコレート
お花も素敵
見えづらいですがスカイツリー見えます
東京駅が見えます、というコメント多いですが、下をのぞかないと見えません
女性のトイレ内 わかりづらいですが相当天井高が高く素敵です
女性トイレ内 パウダースペース
アンティカ オステリア デル ポンテ
2024/04/07
この度はご来店頂きまして誠にありがとうございます。
料理・サービスに評価を頂き誠に有難う御座います。
当店の絵皿やお料理などに使われておりますお皿がドイツのメーカーVilleroy & Boch?とお思いになられたようですがこのお皿もシェフ.サンティンの拘りでございます。
シェフ.サンティンは元々ミラノ市内で食品やワイン等を商うガストロノミアと申します食料品店を営んでおりまして料理に関しましてはその当時に各地の名店を食べ歩いて感じ磨いた舌や自宅に友人を招き振舞っては好評を博する手料理の腕をベースとし料理人としては遅い39歳の時に開いたレストランが始まりとなっておりますが天才はそこから開花致しました。当初の古典的な料理に満足することなく探求熱心か嵩じて世界各国で感じた感性を自分の料理に取り入れその一つがお皿にも現れている為にVilleroy & Bochを使用させていただいております。
その上、真っ新な白いお皿をご友人の方にお渡しし、その方のオリジナルの絵を描いて頂いたお皿をこだわりとして使っております。
是非またのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
2024/02/14 更新
2018/01 訪問
サービスも一流
お料理はもちろん、美食の街ミラノのクオリティーで抜群に美味しいです。
それ以上に雰囲気とサービスがとてもいい。家具も全てイタリア直輸入だと思います。本当にミラノの高級店にいる感じです。これもなんだかという賞の対象なので当然でしょう。
サービスが抜群。予定せずに、出かけたついでにふらっと寄ったので、家族の1人(男性)がジャケットを着ていませんでした。入店時一言もそれには触れず、着席するとすぐに椅子にジャケットをかけてくれました。そして、これに気付いて驚いている私に向かってウインク。このスマートさにはノックアウトです。その後のサービスも、客に無用な緊張感を与えない、ユーモアを交えながらのサービス。パーフェクトでした。これが一流店です。
2022/02/27 更新
ソフィストケートされたリストランテのサービス、質の良いお料理と厳選されたワインでコスパ抜群
2023/04/01 更新