arpegeさんが投稿したJean-Georges Tokyo(東京/六本木)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

arpegeのレストランガイド

メッセージを送る

arpege 認証済

この口コミは、arpegeさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

Jean-Georges Tokyo六本木、麻布十番、乃木坂/フレンチ、アメリカ料理

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2014/06 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

コンセプトの明確な味わいと、見事なワインペアリング

Jean Georges TOKYO。
ニューヨークで超有名なミシュラン三ツ星レストランが、2014年3月日本に初上陸した。

ジャンジョルジュ氏は、アルザス出身で、香港やバンコクなどアジアのレストランでの経験を持つ。
その後渡米し、ニューヨークにて自身の名を冠したJean Georgesでミシュランの三ツ星を獲得。
3大陸で活躍した経験を活かし、スパイスなどを活用した常識に捕らわれない斬新なフレンチ
を生み出している。

世界各地に24もの店舗を持ち、アジアでは上海に続き2店舗目。
ただしステーキレストランなど異業種の物も多く、著名なEgg CaviarなどのJean Georges本店と同じ
メニューを取り扱う支店は、上海のJean Georgesに、日本のJG Tokyoが続いた形。

場所は六本木ヒルズのけやき坂。
シェフにはJean Georges本店でスーシェフを務めた経歴を持つ米澤文雄氏が呼び寄せられた。


メニューの内容は本店から指示が来るらしいが、素材のほとんどは食の豊かな日本で調達
されるらしい。マリアージュワインは国内のスタッフを中心にチョイスされているとのこと。
オープン当初は本店とほぼメニューを合わせた24000円のメニュー1本だったが、
その後18000円、そして13000円のメニューが追加された。

この店のメニュー構成が素晴らしいのは、コースの値段が上がっても変わるのは皿数のみ
という点。この日も、前菜のキャビアや、メインの飛騨牛などは、どのコースにも含まれていた。
アラカルトメニューの価格設定も公平。一つずつ頼んでもほとんどコースと値段は変わらない。
それ故に、好きな物だけをチョイスして気軽に食べられる。

席はカウンターがメイン。
もともとお客様の目の前で最後の仕上げをしたいというジャンジョルジュ氏の考えと、日本式の
カウンターの文化、そして気軽に楽しんでもらいたいというメニュー構成などがうまく癒合した
形態だろう。

六本木ヒルズには同じくカウンターで気軽に食べられるラトリエドゥジョエルロブションもある。
気軽な食べ方が好きな私にとってますます魅力的なエリアとなった。


この日は13000円のコースに、ワインペアリング6000円をオーダーした。

初めはシャンパーニュ
・Billecart Salmon
いきなり結構良いシャンパーニュが出て来る。癖のない軽快でスッキリとしたシャンパーニュ。

アミューズは
低温でじっくりと火を通した卵の卵黄をブリオッシュで挟み、刻んだトリュフをかけたもの。
卵が濃厚で実に美味しく、ふわりと香るトリュフと卵との相性の良さも素晴らしい。

冷前菜は
・レモンゼリーとキャビア クレームフレッシュ
これもジャンジョルジュの著名な一皿。夏らしく爽やかな一皿。クレームはチーズの味わいで
思いの外キャビアとよく合う。レモンもさっぱりして後味が良い。


続いてはカリフォルニアのソーヴィニヨンブラン。
・Joseph Phelps 2011
トロピカルフルーツのような芳醇なソーヴィニヨンブラン。

これを合わせるのは温前菜の
・温かな車海老と雲丹、グリーンチリ
何とも美しい彩り。見た目までワインの味わいとマリアージュしている。
プリプリの車海老に甘い雲丹、そして少しスパイシーだがほんのり柑橘系の味わいを持つ
グリーンチリのソース。ワインとのマリアージュが素晴らしい。


続けては方向性をガラリと変えて超正統派のシャルドネ。
・シャサーニュモンラッシェ 1er モルジェ / Christophe Buisson 2010

これに合わせる魚料理は
・真鱈のスチーム マッシュルームのエッセンス レモングラスのコンソメ

手間のかかる透明なトマトのスープがかけられており、トマトの酸味と
シャサーニュモンラッシェのキリッとした酸味の相性がとても良い。
これほど違う白ワインを2種類、見事な組み合わせの料理が頂けるというのは
まさにワインペアリングメニューの醍醐味と言える。


続けては再びカリフォルニアに戻り
・Kendall Jackson カベルネソーヴィニヨン Grand Reserve 2010
米と仏の趣向の異なるワインに合わせるように、次も少しスパイシーな一皿。

・飛騨牛A5のシアード ゴールドバー スクワッシュ パルメザン 沖縄ハバネロエマルジョン

ハバネロのソースというと如何にも辛そうだが、実際にはフルーティーな味わいもあり、
バターのような濃厚なソースと合わせて実に良い風味となっている。
力強いカリフォルニアのカベルネも、少しスパイシーなこのソースに全然負けていない。


最後はデザート。
デザートワインは何かと思ったらなんとビール。しかも仏→米→仏→米と来て最後は日。
・エチゴビール スタウト
シェリー酒のようなフルーティなスタウトと、キャラメルのような味わい。

これに合わせるデザートは
・フォンダンショコラとキャラメルアイス
エチゴビールのフルーティーで力強い味わいととろけるようなフォンダンショコラの相性が
素晴らしい。


全体的にどの皿も力強く、斬新な味わいで、見た目も美しい。最近流行りの軽めのフレンチがあまり
好きではない私にはコンセプトが分かりやすく、とても気に入った。何を食べたのか、何の味の料理を
食べたのかが、はっきりと記憶残る味。さらにはそれに合わせる柔軟性のあるワインのチョイスが、
世界を旅して美味しい物を味わっているかのようで楽しみがある。13品メニューはさらに満足感が得
られるのだろう。価格帯も市価5000円以上くらいのワインを中心に組み合わせており、案外太っ腹。


雰囲気はカウンターのみでカジュアルな感じかと思ったが、意外と入ってみるとサービスの接客
がしっかりしており上質。2階はテーブル席で、通常は1階のカウンターをメインに使って
いるようだが、2階席の方が寛げそうにも見えた。敢えて2階席で、というのも頼めば受け入れ
てくれるのかもしれない。


価格は表示金額にサービス料10%と消費税が加わるので見た目よりちょっと高く感じるが、
それでもアラカルト2品+ワイン1杯みたいな頼み方で1万円前後で利用できることも考えると
非常に利用しやすいレストランと言える。


ワインはペアリングメニューは素晴らしいが、ボトルの種類がメニュー表上は結構少ない。
好きなワインを自分で選びたいという方にはもしかしたら物足りないかもしれない。


久々に新しい味わいのフレンチに出会った気分。好き嫌いが分かれそうな味だが、はまる人には
とても良いと思う。

  • レモンゼリーとキャビア クレームフレッシュ

  • アミューズブッシュ

  • 温かな車海老と雲丹、グリーンチリ

  • 真鱈のスチーム マッシュルームのエッセンス レモングラスのコンソメ

  • 飛騨牛A5のシアード ゴールドバー スクワッシュ パルメザン 沖縄ハバネロエマルジョン

  • フォンダンショコラとキャラメルアイス

2015/02/21 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ