2回
2018/09 訪問
天麩羅がこんなに美味しく素晴らしいものだったとは…
冬に「かん寅」さんにお邪魔したメンバーで今回はこちらへ。我が社のトップの快気祝いという名目もございまして、13000円、15000円、20000円のコースから最高級をチョイス。完全予約制で入店時もインターフォンを押して名乗らないと入れません。隠れ家感満載です。3つある個室のうち、一番広いお部屋へ。L型カウンターにずらりと座るのですが、1人ずつの足元に青竹踏み?が!ブツブツは付いてないのですが、思わず踏んでしまいます。大将自らおしぼりを運んでくださり、飲み物メニューを手渡されます。ものすごい数のラインナップ。ビール、日本酒、焼酎、ワイン、シャンパンなんでもござれ。まずはビールで乾杯、それから福島県の写楽を一升出して頂き、それを全員でちびちび飲みながら大将のお仕事を拝見します。まずは剣先イカと明太子和え、枝豆。そのあと、筋子と大根おろし。そのあとヒラメのお造り。手前の2切れは昆布締め。銀杏の素揚げ。秋の味。美味しいけど早く天ぷら!とワクワク。そこへたくさんのエビを持った大将がご登場。さっきまで生きていたんですよ〜、と車海老を見せてくださった。その場で卵を割り、粉をつけてサッと揚げる。数秒で目の前へ。中はほんのりレア。置いてあるのは塩、レモン、天つゆ。どれでもお好きなものをとのこと。やっぱ塩かなぁ。なんと4尾も来るとのこと。色々付けて食べ比べ〜。全く油臭くない。続いてイカ。先ほどの剣先イカを今度は天ぷらで。エビのすり身を紫蘇で巻いて。隣席の同期はキノコ全般がダメなので紫蘇巻きを2つもらってました。次が同じすり身を椎茸に詰められて到着。これの代わりかぁ。熱いので、と切って下さる。もう熱い!美味しい!と交互に言いながらそのままキス、レンコンとくちに入れる。そしてメゴチ。天麩羅で頂くのは初めてです。キスとは違った白身の味。そして大将のオススメはシッポまで。シッポを食べると香ばしい味が広がります。箸休めのサラダを息子さんが持ってきてくれます。ラグビーをやってらしたとかで見事な体格。4人兄弟の末っ子さんだそう。この方が跡取りなんですね。大将の親御さんは西川流の有名な方だったそうです。そのお名前からあやめとつけたと教えてくれました。そんなお話を伺っているうちにマツタケ登場!もちろん国内産。大将のこだわりで全て国内から最高級のものを取り寄せていらっしゃいます。あぁ、こんな天麩羅が食べられるなんて幸せです。マツタケが到着して益々噛みしめる幸福感…。ここでシメのご飯の希望を聞かれます。天丼、天茶、天バラ。8人中6人が天茶。私はその他2人の天バラをチョイス。シメを聞かれたので、てっきりもう終わりかと思いきや、ホクホクの栗が登場。低温でじっくり揚がってます。こちらの油は米油とあまり焙煎していない胡麻油なんだそう。胡麻油は最初は香りが良くてもそのうちくどくなってくるから、とのことでした。油も九鬼の油とのことで、ここも地元ですね。大将のこだわりが出てます。そしてトリの天麩羅はなんとまぁ大きなアナゴです。こんなに油の乗っているアナゴは初めて頂きました。そして最初に出てきたえびの頭が素揚げされて本当に天麩羅は終了となりました。ここで灯りが消され、さつまいものフランベ。甘いお酒の香りがして更に甘いお芋。栗とはまた違うホクホク感。シメの前にここで油を新しいものに入れ替え。あとはシメだけなのに、と思いますが雑味のないかき揚げにはこれが重要とか。中はえびとトウミツ。トウミツとは東京ミツバのことで水耕栽培のミツバのことだそうです。色が薄く柔らかい。大将までが溜息混じりに高いんですよ〜、と。本当に高いんでしょうね。でもかき揚げには欠かせないそうです。シメの天バラには卵の黄身の天麩羅が乗り、それを崩しながら頂きます。塩味が少し柔らかくなって何杯でもお代わりできそう。天茶には焼き海苔が入ってます。食べる頃にはすっかりアオサのようになってました。少し塩辛くて天バラの方が好みでした。水菓子は次郎柿とメロン。お口をさっぱりさせて、これで本当に終了です。お腹は本当にいっぱいなのに脂っこさもなくこれが良質の油で揚げる良い天麩羅なのだと実感。いつもはお酒を飲み始めるとほぼ食べない我が社のトップが完食しているのに一同驚愕。よほど美味しかったのか後日、何度もお褒めの言葉まで頂きました。取引相手との接待の予約までして、これから長いお付き合いになりそうです。我が会も年明けにはオススメですと教えられたシラウオを楽しみにまたお邪魔します。ごちそうさまでした。
2018/12/23 更新
前回と同じメンバーで、同じ季節に行ったので詳細は省きますが、追加で頂いた高麗人参の甘いと苦いが同時に来る味は初めてでした!コロナのせいで同じ季節になりましたが、三度目の正直で次回は違う季節を!