ILEACHさんが投稿したあさば(静岡/修善寺)の口コミ詳細

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呑んだくれ日記

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ILEACH (50代前半・男性・埼玉県) 認証済

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あさば修善寺、大仁、牧之郷/料理旅館、郷土料理、日本料理

2

  • 夜の点数:5.0

    • ¥60,000~¥79,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
2回目

2023/10 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥60,000~¥79,999
    / 1人

料理、温泉、施設、接客全てが素晴らしい最高の宿

静岡県の修善寺にある高名な温泉旅館です。

約6年振りの訪問です。
私は温泉旅館が好きで全国各地の有名な旅館に泊まっているのですが、個人的にはこのあさばは最高の宿の一つだと思います。

6年の間に館内の改修等幾つかの変化があり、より高級路線に舵を切った印象を受けましたが、相変わらず食事、温泉、施設、接客と全て素晴らしかったです。
特に食事は前回も素晴らしかったですが、よりレベルアップしているように感じました。

館内はサロンや幾つかの部屋を改修されたようですが、能舞台の対岸という好立地に並んでいた風呂無しの部屋「お一間」が無くなっていました。
個人的にはこのあさばでは部屋風呂は不要で、「お一間」は6年前の価格で1人5万円以下で(それでも充分高額ですが)あさばの食事、温泉、施設、接客を経験できて破格だなと思っていたので無くなったのは少し残念でした。

また、一つしかない野天風呂は男性時間、女性時間、混浴時間があったのですが、混浴時間は無くなっていました。
山奥の秘境ならともかく、高級路線で外国からのお客さんも多いあさばでは時代にそぐわなくなったのでしょう。

前回は偶然「修善寺藝術紀行」と銘打った舞台のイベントがある日に宿泊し、新内流しを鑑賞したのですが、今回は能が演じられる日を狙って宿泊しました。

今回泊まったのは2階の「山吹」で、窓の目の前に大きな枝垂れ桜があり、桜の季節は素晴らしい眺めになりそうです。
その先には池が見え、池の上に浮かぶ藤棚、池に流れ込む小川、少し遠くに能舞台も見えて良い部屋でした。

部屋に案内されて、抹茶と自家製の麩饅頭をいただいた後、早速風呂に向かい貸切風呂、野天風呂を楽しみました。
池に面した広々とした野天風呂はあさばの素晴らしい施設の一つです。

風呂上がりは改装されて綺麗になったサロンに向かい、美しい池と能舞台や宿の建物を眺めながら生ビールをいただき、至福の時間を過ごしました。

日が暮れると能が開演し、池に面した観覧席から対岸の能舞台での演目を鑑賞しました。
能が終わると部屋に戻り、楽しみにしていた夕食をいただきました。

夕食のメニューは以下の通りでした。
・銀杏と小柱の飯むし
・伊勢えび、煽り烏賊、新いくらのお造り
・鱧と松茸のお椀
・地きんめ炭火焼き
・穴子黒米ずし
・菊花と菊菜のすだち酢
・水茄子の衣揚げとうに
・百合根玉むし毛蟹あん
・松茸ご飯(胡麻の味噌汁、香の物)
・甘味(ブラマンジェ/メロン/葛切り)
・アイスクリーム2種(焼き茄子、栗と蜂蜜)

一品目は、銀杏と小柱を少量のご飯と一緒に蒸した温かい前菜でした。
温泉旅館でよくある作り置きの八寸等とは違って、一品目からぐっと惹きつけられました。
秋らしい銀杏の風味と小柱の出汁が染み込んだご飯が一層食欲を引き立てました。

次のお造りは圧巻で、この日の料理では1番良かったです。
伊勢えびは別皿のミソに漬けていただき、ねっとりとした食感で甘い身と濃厚なミソの風味が合わさって素晴らしい美味しさでした。

煽り烏賊は、松笠に切った大きな身をすだち又は山葵と醤油でいただきました。
こちらもねっとりした食感ですがさくっと歯切れが良く、烏賊の甘みと旨味が素晴らしく、お造りの中では1番気に入りました。

新いくらは柚子をくり抜いて作った器にたっぷり入れて、柚子の果汁と塩で味付けしてありました。
よくある醤油漬けのいくらとは全く異なり、この秋採れたてのいくらは皮が柔らかく繊細な味で、柚子と塩が味を引き立てていました。

お造りは、白地に青で鶴が描かれたシンプルな皿に、2種の刺身といくらの入った柚子の器だけが載せられていました。
よく伊勢えびの頭を載せたりしますが、そういう余計な装飾は一切無く、ツマも添えらず、無駄を削ぎ落として洗練された一皿でした。
白い器に柚子の黄色といくらのオレンジが映えていました。

鱧と松茸のお椀は、鱧の終わりと松茸の始まりが重なるこの時期だけの贅沢な組み合わせです。
私は関西には縁がなく鱧にも馴染みが薄いのですが、松茸の香りを纏った柔らかい身が美味しかったです。

お椀と次の焼き物が前半のクライマックスで、焼き物は地物のきんめの炭火焼きでした。
きんめの切り身が七輪に載せられて出てきましたが、七輪で調理する訳ではなく、厨房で調理したものを温かいまま運ぶための工夫と見た目の演出のようでした。

パリっと焼かれた皮とホクホクの身の間に脂の層があり、皮と身の食感のコントラストに白身魚の旨味、脂の旨味が素晴らしかったです。
伊豆に行くときんめは割と定番ですが、これ程美味しいのは初めてで、この日の料理では、お造りと最後のご飯と並んで最も気に入りました。

次の穴子黒米ずしはこちらの名物料理の一つで通年で提供されるようです。
修善寺の特産品である黒米で作った寿司に柔らかく煮た穴子を載せ、粗く挽いた山椒の身をたっぷり散らしてありました。
黒米の寿司は白米よりも硬めで、酢はあまり感じず柔らかい穴子とよく合いました。

菊の花と葉で作った酢の物でさっぱり口直しの後は、輪切りにした水茄子の天ぷらにうにをたっぷり載せた贅沢な料理でした。
うには形がしっかりして味が濃厚な恐らく最高級品を惜しげもなくたっぷり載せてありました。
食べ易いようにうにの下の輪切りの茄子の天ぷらに十時に4等分に切れ目が入れてあり、流石の心遣いと感心しました。

ご飯の前の最後の料理は所謂餡かけ茶碗蒸しで、百合根のほっこりした食感と滑らかな茶碗蒸し、毛蟹がたっぷり入った餡の組み合わせが素晴らしかったです。

最後の食事は松茸ご飯で、具は松茸のみをたっぷり入れて、2合くらいの量を土鍋で炊いてそのまま運んでこられます。
松茸ごはんを引き立てるために味噌汁は具は無く胡麻を振っただけ、漬物も橅、蕪の葉、人参の自家製の糠漬けとシンプルでした。

こちらのご飯は毎回かなり量が多いのですが、松茸の風味を纏って艶々に炊き上げられたご飯が美味しすぎて完食してしまいました。
中居さんも完食される方は滅多にいないと驚かれていました。

デザートは、一品目がブラマンジェ、メロン、葛切りから選べ、妻はブラマンジェ、私は松茸ご飯でお腹いっぱいのため、1番あっさり入りそうな葛切りを選択。
2品目のデザートは自家製のアイスクリームで焼き茄子、栗と蜂蜜の2種でした。
松茸ご飯でお腹いっぱいでしたが、デザートも美味しかったので全て完食してしまいました。

飲み物ですが、あさばの飲み物メニューは、お客さんに富裕層や外国人が多いためか高級ワインがずらっと並んでいます。
私は和食にワインを合わせる好みはないので、日本酒をいただきました。

風呂上がりにビールを飲んでいたので最初から日本酒にしました。
日本酒は、地元静岡のものが、萬耀、開運、亀、磯自慢、その他、新潟の鄙願、福井の龍、青森の田酒、富山のIWA5等がありました。

食前酒として、地元修善寺の萬耀に菊の花を浮かべた菊酒を一杯いただき、その後もやはり静岡の酒を飲みたく、萬耀、亀を2人で1合ずついただきました。
美味しい日本酒と美味しい料理がお互いを更に引き立ていて、やはり和食には日本酒が1番だなと再認識しました。

非常に素晴らしい夕食で、松茸以外の具を入れない松茸ご飯や、刺身のみを盛り付けたお造り、鱧と松茸だけのお椀、百合根の玉むし等、どの料理も素材の味を活かし無駄を削ぎ落とした洗練された料理でした。
素材の質と調理の腕に自信が無ければこのような料理は出せないと思います。
また、前菜からデザートまで全ての料理が一品ずつのクオリティが高く、かつ全体として流れが計算された素晴らしい食事でした。

食事の後は、サロンで食後のお酒をいただきながらゆっくりしようと思っていたのですが、あまりにも満腹で少し横になったところ、気が付いたらサロンの終了時間の22時を過ぎてしまい行けなかったのが残念でした。
改善点は殆ど見当たらないこのあさばですが、サロンの利用時間がもう少し伸びて23〜24時くらいだと嬉しいです。

諦めてこの日は就寝し、翌日は朝6時に起きて、内風呂、露天風呂を楽しんだ後、サロンで冷たい緑茶をいただきました。
サロンにお水と緑茶が並んでいたので何気無く緑茶をいただいたのですが、旨味と甘味があって素晴らしく美味しくて驚きました。
ここは静岡なので地元の素晴らしいお茶なのかもしれませんが、フリーのドリンクにも手を抜かない姿勢が素晴らしいと思いました。

サロンでひと休みした後、部屋に戻り朝食をいただきました。
朝食のメニューは以下の通りです。
・鯵の干物
・椎茸の炭火焼き
・出汁巻卵
・茄子の揚げ浸し
・ほうれん草の白和え
・蜆の味噌汁
・キャベツと大根の浅漬け
・しらすおかかご飯

メニューだけ見ると、椎茸以外はよくある旅館の朝食ですが、一つ一つの料理の質が素晴らしく驚かれされました。

鯵の干物は、厨房で焼かれて長い廊下を運ばれて来るので、一見冷めているように見えましたが、皮に箸を入れると蒸気が立ち昇り身は熱々でした。
どうやって調理すればこうなるのか分かりませんが驚かされました。
干されて旨味を増した身はホクホクで皮の下には脂をたっぷり蓄え、普段食べている干物とは全く別物でした。

椎茸はテーブル上の七輪に載せて焼き、汗をかいてきたら食べ頃ですとの事でした。
数分焼くと表面から汁がでてくるので、網から下ろしてすだちを搾り醤油を垂らしていただくと、椎茸の旨味が溢れ出してきて素晴らしく美味しかったです。

出汁巻卵は、上品な出汁をたっぷり含ませた焼きたてで、口に入れると出汁が溢れてきました。

ご飯にも驚かされました。
卓上にふわふわの削り節が山盛りになったざるが置かれ、なんだろうと思っていたら、ご飯に削り節としらすを載せて山葵を添えて、しらすおかかご飯として召し上がりくださいとの事でした。
通常おかかご飯というと、削り節を作る際に出た細かい鰹節や粉を使ったり、あるいは出汁を取った後の削り節をふりかけにするイメージがありますが、このように豪華なおかかご飯は初めてでした。

炊きたてのご飯と削りたての鰹節の組み合わせが美味しくないわけがなく、何度もお代わりをしてしまいました。
削り節だけだと味が単調になるところにしらすと山葵が良い感じで変化を加えていくらでも食べられそうでした。

朝食も夕食同様素晴らしいクオリティで大変満足できました。
朝食の後は、サロンでコーヒーをいただき、池の鯉に餌をやったり部屋でゆっくりしてチェックアウトまでの時間を楽しみました。

チェックアウトはギリギリの時間に行ったにも関わらず、写真撮影をしていただいたり、車が運ばれてくる順番を待つ間、サロンでコーヒーでもいかがですか?と勧めていただいたり(既にいただいていたのでご遠慮しましたが)最後までホスピタリティ溢れる素晴らしい接客でした。

繰り返しになりますが、食事、温泉、施設、接客全てにおいて最高級の素晴らしい旅館だと思います。
価格的にそうそう行ける先ではありませんが、またいつか行きたいと思います。

2023/10/30 更新

1回目

2017/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5

至福の時間を過ごしました

修善寺にある老舗旅館です。

以前から一度泊まってみたいと思っていたのですが、念願かなって初めて行ってみました。
結果としては、食事、温泉、部屋、サービス全てが期待以上で、素晴らしい環境で最高の食事をいただき、至福の時を過ごす事ができました。
温泉や館内についても語ればきりが無いのですが、ココは食べログなので、夕食と朝食、ついでにサロンに特化して書きたいと思います。

旅館の場所は修善寺温泉の中心からやや外れた静かな山裾にあります。
バス停や修善寺からは徒歩5程度で、桂川沿いや竹林を散歩しながら行くとちょうど良い距離です。

修善寺温泉に行くには、電車だとJR三島駅から伊豆箱根鉄道に乗って終点の修善寺まで行き、バスorタクシーで10分、車だと伊豆中央道、修善寺道路を通って修善寺ICから5分です。

チェックイン時間ちょうどの14時半に宿に到着し、部屋に案内されてお茶をいただいた後、早速温泉に浸かり、宿自慢のサロンで風呂上がりのビールをいただきました。

温泉上がりに素晴らしい景色を眺めながらいただくビールは最高でした。
サロンでゆっくり夕涼みをした後、部屋に戻って夕食をいただきました。

露天風呂やサロンからの眺めも素晴らしいですが、泊まった部屋も目の前に宿のシンボルとも言える能楽堂と池が見え、非常に良い眺めです。
まだ明るいうちから食事を始め、だんだん暗くなっていく外の様子を眺めながらの食事は格別でした。

この日の夕食のメニューは以下の通りでした。
・もろこしのかき揚げ、すり流し
・文月盛肴(蟹と蟹酢のジュレ、平貝の焼き物、青梅の甘煮)
・鯵たたき鍋吸
・地魚造り(煽り烏賊、クエ)
・狩野川鮎炭火焼き
・アメーラトマト含め煮
・太刀魚あられ揚げ
・穴子の黒米寿司
・冬瓜天城軍鶏スープ煮
・あゆ御飯
・デザート(メロン/葛切り/ブラマンジェ/日向夏のゼリー)
・アイスクリーム(万願寺唐辛子、南瓜)

飲み物は最初に食前酒として、ほんの一口、修善寺の地酒、萬耀が出されました。
食前酒の後は、磯自慢の純米大吟醸、その後は再び萬耀の純米吟醸をいただきました。

まず始めのかき揚げとすり流しですが、かき揚げはサクッとした食感が良く、すり流しはとうもろこしの優しい甘さが存分に引き出されて、どちらも非常に美味しかったです。

次の肴盛もどれも美味しく、この後の料理への期待が高まります。
静岡の銘酒、磯自慢にもよく合い、盃がすすみました。

続いてはあさばの名物料理のひとつ、鍋吸です。
そのまま食べても美味しそうな地物の鯵のたたきを、その場で純銀の鍋に入れて調理していただきます。

熱々でいただいた吸物は鰹と昆布の出汁に鯵のつみれと、シンプルで非常に美味しかったです。
因みにこの純銀の鍋は館内の売店で80万円!で売っていました。

お造りは、シコシコと歯応えのあるクエと、ねっとり甘い煽り烏賊が対称的で、どちらも美味しかったです。
煽り烏賊には醤油で煮た実山椒が添えられており、烏賊と山椒は初めての経験でしたが、美味しくて驚きました。
海苔の佃煮が添えられていたのも変わっていましたが、刺身によく合うと思いました。

前半のクライマックスはあさばの夏の名物、狩野川の鮎の炭火焼きでした。
炭火で香ばしく焼かれた鮎は、肝の美味しい所は残して不要な部分は抜いてあり、頭から丸ごといただけました。
鮎独特の青臭く爽やかな香りと苦味が何とも言えず美味しかったです。

この後も、地元産の甘いトマト、アメーラを山椒の風味を付けて煮た含め煮、太刀魚をカラッと揚げたあられ揚げと美味しい料理が続いた後、あさばを代表する名物料理、穴子の黒米寿司が出てきました。

とろけるように甘く柔らかく煮た穴子と、少し硬めに炊いた黒米が、見た目も味も良いコントラストになっていて美味しかったです。
黒米は修善寺の特産品らしく、修善寺の旅館や飲食店は、それぞれ黒米を使ったオリジナルの料理を用意しているらしいです。

その後、天城軍鶏の旨味をしっかり吸い込んだ優しい味の冬瓜をいただき、最後に鮎ご飯をいただきました。
土鍋で炊いたご飯に焼いた鮎をほぐして混ぜ込んであり、鮎の香ばしさや旨味がご飯に染みこんで大変美味しかったです。

ご飯のあとは、デザートを4品の中から私は日向夏のゼリー、連れはブラマンジェをいただきました。
デザートの後は、万願寺唐辛子と南瓜の素材の味を活かしたアイスクリームが斬新で美味しかったです。

料理は全て美味しかったのですが、中でもあえて言えば、穴子の黒米寿司、鮎の炭火焼き、すり流し等が特に美味しかったです。
また、狩野川の鮎、修善寺の黒米、天城の軍鶏、伊豆の地魚、アメーラトマトを始めとした野菜等、地元の食材をふんだんに使っている点も、ここでしかいただけない特別感があって良かったです。
地元の食材を使った最高の料理と静岡の旨い地酒をいただいて、ゆっくりと至福の時間を過ごす事ができました。

食後は、バルコニーに出て新内流しを聴いた後、サロンでゆっくり食後酒をいただきました。
サロンには洋酒も一通りあり、それほど期待はしていなかったのですが、私の好きなラフロイグのスリーリバース、ダンスシリーズ21年があったので、嬉しくなってそれをいただきました。
静かな夜の能楽堂と池を眺めながら、ゆっくりお酒を飲んでいると、本当に来て良かったとしみじみと思いました。

翌朝は6時に起きて、清々しい朝の露天風呂を堪能してお腹も空いたところで、8時から朝食をいただきました。

朝食のメニューは以下の通りでした。
・御飯
・蜆味噌汁
・焼魚(鯵干物/鮎干物)
・出汁巻き玉子
・焼き海苔
・茄子の煮物
・白和え
・グリーンピース水煮
・しらす
・漬物
・巨峰、西瓜ジュース

派手さはありませんが、どれも上質な料理でした。
特に気に入ったのは、熱々のふわふわの焼き立てをいただいた出汁巻き玉子です。
シンプルですが、出汁も玉子も調理技術も全てが素晴らしく、本当に美味しかったです。

また、焼魚は前日に鮎の干物か鯵の干物を選べたので、二人で鮎と鯵を注文してシェアしていただきました。
鮎は昨夜の炭火焼きやあゆ御飯とは違った美味しさで、鮎独特の香りは弱まって味が凝縮された感じが良かったです。
鯵は脂が確り乗って、噛めば噛む程味が出て非常に美味しかったです。

蕎麦屋にあるような容器で炙られ、パリッと歯応えの良い海苔や、前日日本酒を鱈腹いただいた身に優しい蜆の味噌汁等も嬉しかったです。
旅館の朝食のお手本のようなシンプルで上質な和食で、朝から非常に満足できました。

朝食の後は、再度露天風呂を楽しみ、サロンで夕方や夜とはまた違う、午前中の爽やかな景色を眺めながらお茶をいただき、最後まであさばを満喫して帰路に着きました。
チェックインの14:30からチェックアウトの11:30まで20時間以上、素晴らしい空間に篭り、至福の時間を過ごす事ができました。

最後に値段についてですが、今回宿泊した部屋は1人7万円くらいだったのですが、安い部屋なら1人5万円以下でした。
その部屋は内風呂は無いのですが、あさばは部屋数が17しか無い割に、男女それぞれの風呂に男女入れ替えの露天風呂、貸し切り風呂が二つと、風呂は大変充実しています。

5万円以下の部屋でも、食事、サロン(酒代は別ですが)、共用風呂に変わりはありません。
箱根辺りでちょっと良い宿に泊まると5万くらいすぐに超えてしまいますが、それらの宿の食事や設備を考えると、あさばのCPは非常に良いと思います。

私は温泉が好きなので、これまでも箱根、伊豆、下呂等、各地の温泉旅館に泊まってきましたが、こちらは由布院の「玉の湯」と並んで、これまで泊まった中で最高の旅館でした。
次は違う季節に違う部屋を予約して、必ずまた行きたいと思います。

2023/09/14 更新

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