2回
2025/12 訪問
食事、サービス、雰囲気の全てが素晴らしい登録文化財の宿
2026/01/06 更新
2022/07 訪問
全てにおいて満足できる文化財の宿
静岡県の伊豆湯ヶ島温泉にある温泉旅館です。
以前からチェックしていた一軒で、一足早い夏休みに行ってみました。
食べログなのでまず食事については夕食、朝食ともに素晴らしかったですが、何か一品突き抜けて記憶に残るようなものはありませんでした。
食事だけに限定して言うと、伊豆や熱海にはもっと素晴らしい宿があります。
但し、歴史ある建物の雰囲気、雰囲気を壊さず快適性を高めた館内、サウナや貸切風呂等満足度の高い風呂、オールインクルーシブで楽しめる快適なラウンジ等は、これまで行った国内の旅館の中でも最高レベルと感じました。
従って、食事だけだと4.0点ですが、ラウンジのドリンク等も含めトータルで4.5点です。
伊豆市湯ヶ島温泉は、東京方面から車で行くと、東名の三島から伊豆自動車道に入り終点まで行って国道134号(下田街道)に入り、歌で有名な天城越え、浄蓮の滝の手前辺りです。
電車の場合、伊豆箱根鉄道の終点、修善寺駅からまで送迎してくれるようです。
宿に到着すると立派な門の前に宿の方が待っており、車でそのまま玄関まで進むよう誘導されます。
これまた立派な玄関の前で車を降り、館内に案内されてラウンジでスパークリングワインをいただきながらチェックインの手続きをしました。
このラウンジが素晴らしく、外は川のせせらぎを眺めながら、中は暖炉がありゆったりとしたソファーとテーブルが並んでいます。
カウンターには、生ビール、伊豆の地ビールの瓶ビール、スパークリングワイン、赤白のワイン、サーバーのハイボール、コーヒー、ソフトドリンク等、一部のウイスキー等を除いて全て無料です。(宿代に含まれています)
また、おつまみや駄菓子の小袋、懐かしい棒付きのアイスキャンディ等も用意されています。
このラウンジが非常に気に入ったので、偶々部屋がラウンジのすぐ近くだったこともあり、滞在中かなりの時間をこのラウンジで過ごしました。
チェックインの後、まずは貸切風呂や2カ所(時間で男女入れ替え)ある大浴場で温泉をゆっくりと楽しみました。
貸切風呂は庭の一番奥にある離れで、庭に入るところから貸切でお風呂も大浴場並みに広い露天風呂で非常に贅沢でした。
大浴場は洞窟風呂や広々とした露天風呂も良かったですが、いずれの大浴場も素晴らしいサウナが付いていました。
また、脱衣場の手前に休憩スペースがあり、生ビールのサーバーと冷たい瓶の牛乳が置いてありました。
風呂上がりの休憩スペースに、缶ビール、スパークリングワイン、ミネラルウォーターが置いてあるのは見た事ありますが、生ビールのサーバーは初めての体験で、テンションが上がりました。
休憩スペースで生ビールをいただいてひと休みした後は、宿の主人による文化財ツアーに参加したり、ラウンジでスパークリングワインをいただいて夕食までの時間を過ごしました。
前置きが長くなりましたが、肝心の夕食は個室の食事処でいただき、メニューは以下のとおりでした。
・相模湾産さざえの酒蒸し
・夏風盛肴
・富士山村岡牛と黒米餅の小鍋
・本日のお造り
・揚三種
・若鮎の炭火焼き
・伊豆鹿ロースの藁焼き
・桜海老の天ばらご飯
・甘味
飲み物は、既にビールやスパークリングワインを飲んでいたので、最初から日本酒にして地元静岡のお酒を3杯ずついただきました。
料理は前菜のさざえや揚げ物のとうもろこしも美味しかったですが、中でも地元狩野川の鮎の塩焼きや、これも地元伊豆鹿の藁焼きが特に美味しかったです。
鮎は卓上に炭火のコンロを持ってきて目の前で香ばしく焼きあげていただきました。
地元で採れたて焼きたての鮎は、身は瑞々しく新鮮な肝は爽やかな苦味で大変美味しかったです。
鹿は外側は焼き目がついて中はしっかり火が通っているのに柔らかく素晴らしい火の入れ具合でした。
肉が新鮮だからなのか藁焼きの効果なのか分かりませんが、ジビエ特有の癖や臭みも感じず美味しくただけました。
やはり旅行の一番の楽しみはその土地の食べ物をやお酒を楽しむ事だなと再確認させられました。
締めに桜海老のかき揚げを載せた天ばらご飯、デザートの抹茶のムースとメロンもしっかり完食して大満足の食事でした。
夕食後は部屋でひと休みした後、再度ゆっくり風呂に入り、寝る前にはもう一度ラウンジに行きました。
落ち着いた雰囲気の中で、今度は伊豆の地ビールを何本か飲みながら、本を読んだり話をしたりして、静かで贅沢な時間を過ごしました。
まあまあ夜更かししましたが、翌朝は6時には起きて朝食前の温泉を楽しみました。
早朝の露天風呂は夜とはまた違った雰囲気で爽やかな気持ちになりました。
朝食のメニューは以下の通りでした。
・野菜ジュース
・金目鯛の焼き物
・青海苔入りのたたみ鰯
・卵焼き
・汲み上げ湯葉
・大根おろしとしらす
・がんもどき、椎茸、人参の煮物
・青菜の漬物
・モロヘイヤのお浸し
・味噌汁
・ご飯
・西瓜
一見、何の変哲も無い普通の旅館の朝食でしたが、炊き立てのご飯に温かい味噌汁、焼き立ての金目鯛と卵焼きとどれもシンプル上質で美味しかったです。
中でもやはり金目鯛の焼き物が脂がのって身はホクホクで非常に美味しかったです。
朝食の後はラウンジでコーヒーをいただいたり、ラウンジの地下にある遊戯室で懐かしいゲームをしたり、遊戯室から庭に出て吊橋を散歩したりしてチェックアウトまでの時間を過ごしました。
地元の食材を使った上質な食事、素晴らしい温泉とサウナ、文化財の歴史ある建物、居心地の良いラウンジにオールインクルーシブの飲み物、ホスピタリティある接客と全てにおいてレベルが高く満足できる宿でした。
伊豆には素晴らしい宿が幾つもありますが、こちらもそのひとつで、またいつか行きたい一軒です。
2025/09/22 更新
伊豆湯ヶ島温泉にある明治7年創業の老舗旅館です。
私が最も気に入っている旅館の一つで、今回は約3年半振りの宿泊でした。
前回もサービスや雰囲気は素晴らしいと思ったのですが、食事は最高とまでは思えず評点は4.5にしたのですが、今回の食事は私がこれまでに行った名旅館の中でもトップクラスだと思ったので、評点を5.0に上げます。
湯ヶ島温泉は伊豆半島の丁度中心部にあり、公共交通機関で行く場合は、新幹線も止まる三島駅から伊豆箱根鉄道の終点修善寺駅まで行きタクシーで15分程度です。
宿からの送迎もしてくれるようです。
私は車で行きましたが、その場合は東名高速の沼津ICから伊豆縦貫道を通って30〜40分程度です。
尚、帰りは伊豆縦貫道の回数券をサービスしてくれます。
当日はチェックイン時間の15時より30分くらい早く着いてしまったのですが、既に門の前には宿の方が迎えに出ており、車を預けてラウンジに案内されてお茶とお菓子をいただきながらチェックインの手続きをしました。
前回は本館の客室に宿泊しましたが、今回は本館の奥にある眠雲亭3階の松風という部屋に宿泊しました。
こちらの宿は、食事中の飲み物、ラウンジや部屋に用意されている飲み物は一部を除いて宿泊料金に含まれるオールインクルーシブで、これらの飲み物が非常に種類が豊富で充実しています。
また、館内には雰囲気の良いラウンジの他、図書室、漫画室、遊戯室、マッサージチェア等があり、滞在中飽きる事がありません。
この宿の素晴らしい点の一つがお風呂とサウナなのですが、これらは一部改装されて更にレベルアップしていました。
以前は男女入れ替えの大浴場と貸切風呂があったのですが、今は貸切風呂が男女入れ替えの大浴場になり、1番大きな洞窟露天風呂が湯浴み着を着用して入る混浴になっていました。
サウナへの力の入れようは素晴らしく、夫々の浴場にタイプの異なる立派なサウナや目の前の川の水を引いた水風呂があり、この日は使ってないようでしたが、川のほとりにもバレルサウナが設置してありました。
また、部屋にはサウナハットにサウナポンチョが用意され、部屋の冷蔵庫にはビールやお茶等に加えて、サウナ好き御用達のポカリスエットとオロナミンCを用意されるという拘りようです。
夕方までの時間は、温泉やサウナを楽しんだり、ラウンジでビールを飲んだりしてゆっくりと過ごし、夕方からは宿が行う文化財ツアーに参加しました。
この文化財ツアーは前回も参加したのですが、館内7つの登録文化財を案内して貰えて中々楽しいです。
特に、この日は宿泊客室が居なかった為案内して貰えた一棟貸しの別邸や宴会場の大広間は普段は見られないので貴重な体験でした。
文化財ツアーの後は、そのまま食事処に案内されて夕食でした。
食事処は中庭に面した個室で、控えめにライトアップされた美しい庭を眺めながら寛いで食事をいただけました。
この日の夕食のメニューは以下の通りでした。
・海老芋 黄柚子 生姜餡
・初冬盛肴
旬魚 小袖寿司
手長海老 丸いも 浜名湖海苔
鴨 醤油煮 牛蒡
・黒毛和牛 胡麻豆腐 芹 椀
・本日のお造り(鰆、烏賊)
・雲子 椎茸 唐墨 天麩羅
・蟹 にゅう麺 酢橘
・本日鮮魚 炭火焼き 蓮根
・天城自然農法米 蕪 軍鶏炭火焼き
・甘味
一品目は熱々の前菜で、熱した石の器に海老芋を入れて餡をかけてあり、餡はグツグツと煮たっていました。
息をふうふう吹きかけながらいただき、冬の食事のスタートには良い一品でした。
二品目は前菜の盛り合わせで、鰆の手毬寿司、鴨と牛蒡の醤油煮、手長海老の身と丸いも、海苔を合わせて出汁のジェルを散らしたものが出ました。
どれも素晴らしい前菜でシャンパーニュや日本酒と合わせていただきました。
次のお椀はこの日の料理で1番気に入りました。
柔らかくレアに煮た黒毛和牛、濃厚な胡麻の風味と滑らかな食感の胡麻豆腐を主役に少し癖のある芹を刻んでたっぷりと散らしてあり、意外な組み合わせでしたが素晴らしく美味しかったです。
お造りは、鰹のように表面を藁の火で炙った鰆と烏賊でした。
脂が乗った鰆も美味しかったですが、烏賊が絶品でした。
種類は分かりませんが、ねっとりと旨みが濃厚で、これまでに食べた烏賊で最も旨かったかもしれません。
揚げ物は肉厚な椎茸と鱈の白子を揚げて唐墨の粉を塗したものでした。
肉厚で味の濃い椎茸と、クリーミーな白子に唐墨の塩味が加わりどちらも絶品でした。
蟹のにゅう麺でひと息ついた後、メインは金目鯛と蓮根の炭火焼きでした。
皮はパリっと身はホクホクに焼いた金目鯛は程よく脂がのって非常に美味しかったです。
締めのご飯は、蕪の炊き込みご飯にご飯のお供に軍鶏の炭火焼き、漬物、海苔の味噌汁でした。
天日干しの米を土鍋で炊いたご飯が美味しかったです。
飲みものは、シャンパーニュ、ワイン、ビール、日本酒、焼酎等がオールインクルーシブでいただけます。
最初にグラスのシャンパーニュで乾杯した後、料理に合わせて日本酒に切り替えました。
日本酒以下の5種がオールインクルーシブでいただけたので、全て試してみました。
・3粒 冬のおとずれ(山口)
・加賀鳶 純米吟醸(石川)
・喜久酔 特別本醸造(静岡)
・にいだしぜんしゅ たるざけ(福島)
・白隠正宗 誉富士 生もと純米(静岡)
最も気に入ったのは「3粒 冬のおとずれ」で、これは私が最近最も気に入っている日本酒、大嶺の主力商品3粒の冬季限定のおりがらみバージョンです。
3粒は何度か飲んでいるのですが、この「冬のおとずれ」は初めていただきました。
白く濁った微発泡の酒は仄かに甘酸っぱく、冬の料理によく合いました。
その他の酒も静岡の酒2種に石川、福島と酒どころの銘酒を揃えており、これらの酒がオールインクルーシブというのは素晴らしいと思いました。
デザートはアイスクリームとフルーツの盛り合わせで、部屋に運ぶ事もできますとの事だったので、運んでいただきました。
デザートと一緒に、夜食にと小さなおにぎりを1人2つずつ竹皮に包んで持ってきてくれました。
夕食後は暫く部屋で休んでからラウンジに向かいました。
こちらのラウンジでは、ワイン、シャンパーニュ、日本酒、ビール、おつまみ、アイスクリーム等がフリーでいただけます。
ラウンジの中央には巨大な暖炉が設置されており良い雰囲気です。
静かな冬の夜に暖炉の火を眺めながらゆっくりとお酒を飲む時間は格別でした。
翌朝は早起きしてゆっくりと温泉に浸かった後、朝食に向かいました。
朝食は夕食と同じ個室の食事処で以下のメニューをいただきました。
・アマゴの焼物
・卵焼き
・もずく酢
・がんもどきと椎茸の煮物
・ほうれん草のおひたし
・人参の炒め物
・牛蒡の煮物
・桜海老の佃煮
・海苔の佃煮
・漬物
・味噌汁
・山葵と削り節をかけたご飯
旅館の朝食らしいオーソドックスなメニューですが、どれも丁寧に作られており美味しかったです。
焼魚がこの辺りで取れる川魚のあまごというのも良かったです。
その他、卵焼きやがんもどきと椎茸の煮物等も美味しかったです。
また、地元産の米にやはり地元の特産品の山葵と鰹節をかけた山葵ご飯が非常に美味しく、ついついお代わりして食べ過ぎてしまいました。
朝食後は、再度温泉にゆっくり浸かった後、チェックアウトまでの時間を川に面した美しい庭園を散策したり、遊戯室や図書室でのんびりと過ごし、大変満足して宿を後にしました。
登録文化財の建物、素晴らしい温泉とサウナ、オールインクルーシブの充実した飲み物、ラウンジや遊戯室などの雰囲気の良い設備、素晴らしい料理、温かい接客と全てにおいて素晴らしい旅館でした。
またいつか行こうと思います。