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ILEACH (50代前半・男性・埼玉県) 認証済
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1回
夜の点数:4.5
2025/01 訪問
広大で美しい庭園、居心地の良い部屋、美味しい料理の全てが素晴らしい名旅館
佐賀県の高雄温泉にある温泉旅館です。江戸時代に鍋島藩の庭園として造られた御船山楽園という広大な庭園の中にある風情ある温泉旅館で、天皇陛下や皇室の方も宿泊されたという格式高い宿です。庭園と料理が素晴らしいと聞いており一度行ってみたかったのですが、期待通り部屋、庭園、そして料理と全て素晴らしい旅館でした。武雄温泉は佐賀県南西部の温泉地で、博多から特急で1時間程度です。現在、武雄温泉-長崎間を西九州新幹線が繋いでいますが、いずれ新鳥栖辺りまで延びて九州新幹線と接続すれば更に便利になりそうです。御船山楽園は、武雄温泉駅からタクシーで5分程度の場所にあります。温泉街とは逆方向で少し離れているようでした。なお、行き帰りとも駅からタクシーを利用したのですが、いずれもタクシー代は旅館が負担してくれました。御船山楽園は、中国の山水画にでも出てきそうな御船山を借景にした広大な庭園で、庭園内にはこちらの御宿竹林亭の他、御船山楽園ホテルやレストランもあります。案内していただいたのは山桜という部屋で、立派な和室に広縁があり、広縁の先には露天風呂と立派な庭園が広がっています。寝室は洋室で、内装は一面白で高い天井には立派な木の梁があり、灯りは柔らかな外からの自然光を採り入れて、非常に落ちつけるお洒落な空間でした。部屋から庭園に向かう専用の道があるのもこの部屋の特徴でした。明るいうちに部屋の前から庭園に出て散策してみましたが、非常に広くて立派な庭園でした。真冬でしたので少し寂しい景色でしたが、椿が咲く春や紅葉の秋は更に素晴らしい景色になりそうです。庭園を散策した後は早速温泉を楽しむ事にしました。部屋にも素敵な内風呂と露天風呂がありましたが、旅館の大浴場にも素晴らしい露天風呂がありました。また、浴場の前の休憩所には、缶ビール、水出しコーヒー、お茶等のドリンクに加えて、火鉢でかんころ餅というさつまいもを練り込んだお餅や、あられを炙っていただく事もできました。風呂上がりにビールを飲みながら、火鉢でかんころ餅やあられを炙っていただくのは中々楽しい体験でした。竹林亭の宿泊者は隣接する御船山楽園ホテルの大浴場も利用できるのですが、こちらのホテルはサウナが素晴らしかったです。男女ともに、タイプの異なる立派なサウナが3室と大浴場、露天風呂、休憩所等、私も色々なホテルや旅館に行っていますが、初めて見るくらいの素晴らしい設備でした。御船山楽園ホテルではサウナ以外にも、全国で様々な展示を行うデジタルコンテンツ制作会社のチームラボが、ロビーや使われなくなった廃墟エリアで展示を行なっていたりして色々と楽しめました。夕食までの時間は、温泉を楽しんだり、美しい庭園を散策したり、チームラボの最新のデジタルコンテンツを楽しんだりと充実した時間を過ごしました。夕食は部屋食で以下のメニューでした。・先付け:小松菜、湯葉、焼椎茸、雲子・お造り:近海のおつくり(鯛、鮃、縞鯵)、山葵、土佐醤油・お椀:鯛、かぶ、菜の花、平茸、柚子・焼物:あわびとブロッコリー、きのこ肝ソース・進肴:武雄黒米と大和芋・揚物:金時人参と金目鯛のフリット・蓋物:えび芋饅頭、絹さや、海老餡・酒盗:佐賀牛ヒレ肉のステーキ、玉葱と林檎の和風ソース・替り蜂:武雄産有機野菜のサラダ・御飯:佐賀県産コシヒカリ(ご飯のお供:卵の黄身の醤油漬け、牛肉のしぐれ煮)・香ノ物:季節のもの・留椀:赤出汁、葱、粉山椒・水菓子:いちごとクリームチーズのムース、揚げ蕎麦がき(くるみ)佐賀を代表する名旅館だけあって、料理はどれも素晴らしい美味しさでしたが、個人的には特にお造り、御椀、焼物、進肴、揚物、蓋物、ご飯が気に入りました。お造りは、風情ある有田焼の器に鯛、鮃、縞鯵の刺身が一切れずつ、薬味の山葵、すだち、細切りにした昆布が盛られたシンプルな一皿でした。刺身はどれも最高の状態で熟成された旨味と脂ののりが素晴らしく、一切れずつで丁度良いくらいのインパクトでした。御椀は、上品な出汁の中に焼いた鯛、菜の花、平茸を沈め上から薄切りの蕪で覆ってありました。上品な出汁の味、鯛の旨味、蕪の優しい味が調和した素晴らしい御椀でした。焼物は大振りの鮑は絶妙な火の通し具合で歯応えよく、肝ときのこで作ったペースト状のソースは絶品でした。焼物の後は、擦りおろした大和芋と合わせた黒米、人参に金目鯛の身を巻いた揚げ物、海老芋饅頭と続きましたが、この辺りはどれも出来立てで、工夫があって美味しく、量も丁度よく、お酒を飲みながらゆっくりと楽しめました。メインは佐賀牛のステーキで、柔らかいヒレ肉で大変美味しかったです。量が60gか100gで選べるのも良かったです。ご飯は土鍋で炊いた佐賀県産のコシヒカリで、これも大変美味しかったです。ご飯のお供の卵黄の醤油漬けは、京都の名旅館俵屋で修行していた料理人がこちらの旅館で働いていた事からメニューに加わったとの事でした。デザートは冷たいムースと温かい揚げ蕎麦がきがほんの少量ずつでした。冷たいものと温かいもの、洋と和の対比で最後まで満足できる食事でした。飲み物は日本酒、ワイン、ビール、焼酎等が用意されていましたが、風呂上がりにビールをいただいていた事もあり、最初から以下の日本酒をいただきました。・多久 純米吟醸・東一 雫絞り純米大吟醸焼酎のイメージが強い九州の中でも佐賀県は日本酒が美味しいです。有名な鍋島は東京でも飲めるので、ここはよりマイナーな多久と東一をいただきました。多久は初めて飲んだ銘柄でしたが、スッキリと飲みやすく食中酒に最適でした。食後は、庭園の池のほとりにある茶屋バーに向かいました。人気が高くすぐに席が埋まるとの事で、食事の際に仲居さんが席を押さえてくれました。茶屋バーは池の目の前にあり、非常に良い雰囲気なのですが、壁がなく吹き抜けなので真冬の夜は極寒です。仲居さんが防寒着を用意してくれ、更に席には一人ずつ小さなガスストーブが用意されていたのですが、それでも中々の寒さでした。ドリンクは、自家製カクテル、ワイン、ウイスキー、焼酎等があり、ホットワイン等ホットドリンクもあったので、私はホットモスコミュール、妻はホットカシスをいただきました。ライトアップされた美しい庭園を眺めつつ、寒さに震えながらホットカクテルを飲むという中々貴重な経験ができました。茶屋バーですっかり身体が冷えてしまったので、部屋に戻って庭の露天風呂に入り、夜の静かな庭園を眺めながらゆっくり身体を温めて、素晴らしい雰囲気の寝室で眠りにつきました。翌朝は早起きして温泉を楽しんでから朝食をいただきました。朝食は夕食同様部屋食で、以下のメニューでした。・小鉢・サラダ・旬野菜の茶碗蒸し・一夜干し・穴子へしこ・半じく玉子・明太子・とうふ胡麻鍋・土鍋ごはん・漬物・地野菜の減塩お味噌汁・季節のフルーツと水切りヨーグルト朝食はそれ程珍しいメニューはありませんでしたが、一品一品が丁寧に作られており、どれも大変美味しかったです。特に、焼き魚、胡麻ダレの湯豆腐、茶碗蒸し、夕食の卵黄の醤油漬け同様京都俵屋直伝の半じく玉子等が素晴らしかったです。朝食後は、チェックアウトまでの時間を御船山楽園ホテルの大浴場でサウナを楽しんだり、敷地内を散策してのんびり過ごし、大変満足して帰路に着きました。期待通り部屋、庭園、料理全てが素晴らしい名旅館でした。武雄温泉に行ったらおすすめの宿です。
2025/01/23 更新
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カウンター席
ソファー席
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佐賀県の高雄温泉にある温泉旅館です。
江戸時代に鍋島藩の庭園として造られた御船山楽園という広大な庭園の中にある風情ある温泉旅館で、天皇陛下や皇室の方も宿泊されたという格式高い宿です。
庭園と料理が素晴らしいと聞いており一度行ってみたかったのですが、期待通り部屋、庭園、そして料理と全て素晴らしい旅館でした。
武雄温泉は佐賀県南西部の温泉地で、博多から特急で1時間程度です。
現在、武雄温泉-長崎間を西九州新幹線が繋いでいますが、いずれ新鳥栖辺りまで延びて九州新幹線と接続すれば更に便利になりそうです。
御船山楽園は、武雄温泉駅からタクシーで5分程度の場所にあります。
温泉街とは逆方向で少し離れているようでした。
なお、行き帰りとも駅からタクシーを利用したのですが、いずれもタクシー代は旅館が負担してくれました。
御船山楽園は、中国の山水画にでも出てきそうな御船山を借景にした広大な庭園で、庭園内にはこちらの御宿竹林亭の他、御船山楽園ホテルやレストランもあります。
案内していただいたのは山桜という部屋で、立派な和室に広縁があり、広縁の先には露天風呂と立派な庭園が広がっています。
寝室は洋室で、内装は一面白で高い天井には立派な木の梁があり、灯りは柔らかな外からの自然光を採り入れて、非常に落ちつけるお洒落な空間でした。
部屋から庭園に向かう専用の道があるのもこの部屋の特徴でした。
明るいうちに部屋の前から庭園に出て散策してみましたが、非常に広くて立派な庭園でした。
真冬でしたので少し寂しい景色でしたが、椿が咲く春や紅葉の秋は更に素晴らしい景色になりそうです。
庭園を散策した後は早速温泉を楽しむ事にしました。
部屋にも素敵な内風呂と露天風呂がありましたが、旅館の大浴場にも素晴らしい露天風呂がありました。
また、浴場の前の休憩所には、缶ビール、水出しコーヒー、お茶等のドリンクに加えて、火鉢でかんころ餅というさつまいもを練り込んだお餅や、あられを炙っていただく事もできました。
風呂上がりにビールを飲みながら、火鉢でかんころ餅やあられを炙っていただくのは中々楽しい体験でした。
竹林亭の宿泊者は隣接する御船山楽園ホテルの大浴場も利用できるのですが、こちらのホテルはサウナが素晴らしかったです。
男女ともに、タイプの異なる立派なサウナが3室と大浴場、露天風呂、休憩所等、私も色々なホテルや旅館に行っていますが、初めて見るくらいの素晴らしい設備でした。
御船山楽園ホテルではサウナ以外にも、全国で様々な展示を行うデジタルコンテンツ制作会社のチームラボが、ロビーや使われなくなった廃墟エリアで展示を行なっていたりして色々と楽しめました。
夕食までの時間は、温泉を楽しんだり、美しい庭園を散策したり、チームラボの最新のデジタルコンテンツを楽しんだりと充実した時間を過ごしました。
夕食は部屋食で以下のメニューでした。
・先付け:小松菜、湯葉、焼椎茸、雲子
・お造り:近海のおつくり(鯛、鮃、縞鯵)、山葵、土佐醤油
・お椀:鯛、かぶ、菜の花、平茸、柚子
・焼物:あわびとブロッコリー、きのこ肝ソース
・進肴:武雄黒米と大和芋
・揚物:金時人参と金目鯛のフリット
・蓋物:えび芋饅頭、絹さや、海老餡
・酒盗:佐賀牛ヒレ肉のステーキ、玉葱と林檎の和風ソース
・替り蜂:武雄産有機野菜のサラダ
・御飯:佐賀県産コシヒカリ
(ご飯のお供:卵の黄身の醤油漬け、牛肉のしぐれ煮)
・香ノ物:季節のもの
・留椀:赤出汁、葱、粉山椒
・水菓子:いちごとクリームチーズのムース、揚げ蕎麦がき(くるみ)
佐賀を代表する名旅館だけあって、料理はどれも素晴らしい美味しさでしたが、個人的には特にお造り、御椀、焼物、進肴、揚物、蓋物、ご飯が気に入りました。
お造りは、風情ある有田焼の器に鯛、鮃、縞鯵の刺身が一切れずつ、薬味の山葵、すだち、細切りにした昆布が盛られたシンプルな一皿でした。
刺身はどれも最高の状態で熟成された旨味と脂ののりが素晴らしく、一切れずつで丁度良いくらいのインパクトでした。
御椀は、上品な出汁の中に焼いた鯛、菜の花、平茸を沈め上から薄切りの蕪で覆ってありました。
上品な出汁の味、鯛の旨味、蕪の優しい味が調和した素晴らしい御椀でした。
焼物は大振りの鮑は絶妙な火の通し具合で歯応えよく、肝ときのこで作ったペースト状のソースは絶品でした。
焼物の後は、擦りおろした大和芋と合わせた黒米、人参に金目鯛の身を巻いた揚げ物、海老芋饅頭と続きましたが、この辺りはどれも出来立てで、工夫があって美味しく、量も丁度よく、お酒を飲みながらゆっくりと楽しめました。
メインは佐賀牛のステーキで、柔らかいヒレ肉で大変美味しかったです。
量が60gか100gで選べるのも良かったです。
ご飯は土鍋で炊いた佐賀県産のコシヒカリで、これも大変美味しかったです。
ご飯のお供の卵黄の醤油漬けは、京都の名旅館俵屋で修行していた料理人がこちらの旅館で働いていた事からメニューに加わったとの事でした。
デザートは冷たいムースと温かい揚げ蕎麦がきがほんの少量ずつでした。
冷たいものと温かいもの、洋と和の対比で最後まで満足できる食事でした。
飲み物は日本酒、ワイン、ビール、焼酎等が用意されていましたが、風呂上がりにビールをいただいていた事もあり、最初から以下の日本酒をいただきました。
・多久 純米吟醸
・東一 雫絞り純米大吟醸
焼酎のイメージが強い九州の中でも佐賀県は日本酒が美味しいです。
有名な鍋島は東京でも飲めるので、ここはよりマイナーな多久と東一をいただきました。
多久は初めて飲んだ銘柄でしたが、スッキリと飲みやすく食中酒に最適でした。
食後は、庭園の池のほとりにある茶屋バーに向かいました。
人気が高くすぐに席が埋まるとの事で、食事の際に仲居さんが席を押さえてくれました。
茶屋バーは池の目の前にあり、非常に良い雰囲気なのですが、壁がなく吹き抜けなので真冬の夜は極寒です。
仲居さんが防寒着を用意してくれ、更に席には一人ずつ小さなガスストーブが用意されていたのですが、それでも中々の寒さでした。
ドリンクは、自家製カクテル、ワイン、ウイスキー、焼酎等があり、ホットワイン等ホットドリンクもあったので、私はホットモスコミュール、妻はホットカシスをいただきました。
ライトアップされた美しい庭園を眺めつつ、寒さに震えながらホットカクテルを飲むという中々貴重な経験ができました。
茶屋バーですっかり身体が冷えてしまったので、部屋に戻って庭の露天風呂に入り、夜の静かな庭園を眺めながらゆっくり身体を温めて、素晴らしい雰囲気の寝室で眠りにつきました。
翌朝は早起きして温泉を楽しんでから朝食をいただきました。
朝食は夕食同様部屋食で、以下のメニューでした。
・小鉢
・サラダ
・旬野菜の茶碗蒸し
・一夜干し
・穴子へしこ
・半じく玉子
・明太子
・とうふ胡麻鍋
・土鍋ごはん
・漬物
・地野菜の減塩お味噌汁
・季節のフルーツと水切りヨーグルト
朝食はそれ程珍しいメニューはありませんでしたが、一品一品が丁寧に作られており、どれも大変美味しかったです。
特に、焼き魚、胡麻ダレの湯豆腐、茶碗蒸し、夕食の卵黄の醤油漬け同様京都俵屋直伝の半じく玉子等が素晴らしかったです。
朝食後は、チェックアウトまでの時間を御船山楽園ホテルの大浴場でサウナを楽しんだり、敷地内を散策してのんびり過ごし、大変満足して帰路に着きました。
期待通り部屋、庭園、料理全てが素晴らしい名旅館でした。
武雄温泉に行ったらおすすめの宿です。