レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2015/01訪問 2015/05/01
【2015.1月/夜訪問】
嵐電「嵐山駅」東口を出てすぐに1月オープンした新星。
三条河原町の人気店「龍のひげ」のシェフによるレストランです。
店舗は京友禅工房だったという町家を改装した和モダンな一軒家。
庭園や離れを備えた5部屋の構成で、すべて個室。
意匠を凝らした高級感あふれる空間が広がっています。
料理の方は、和食とフレンチが共鳴するコースのみ。
一人でも利用できる中、今回知人と行って来ました。
暖簾をくぐりエントランスに入ると、お祝いの花で華やか☆
正装のサービスの方が丁寧に迎えてくれて、
案内された個室は、テーブルと椅子が備わった上質感漂う和室。
靴を脱いで上がると、洗練された空気に包まれ、
気持ちがすーっと落ち着きます。
最初にドリンクメニューより。
充実のワイン、シャンパン、日本酒、焼酎もある中、
■□ウィリアム・フェーヴル シャブリ 2013 (税サ別で5500円)
シャルドネの白ワインをオーダー。
■□7500円(税サ別)コースを (12000円コースもあり)
1【アミューズ】フォアグラぷりん(美山産卵使用)/ごぼうのムース
2【八寸】湯葉、ごま麩と椎茸、鮭のリエットとチーズシュー、
銀鱈、フォアグラのパテ、鴨ロース、きのことベーコンのガトー、
安納芋とカステラ、なまこ酢、花麩。
3【蒸物】かぶら蒸し(中には鮭)
4【サラダ】かぼちゃカステラ/豚のリエット/泡チーズ。バジルソースで。
5【お造り】本鮪(ゼリーと紫蘇のせ)、蛸、平目、
シマあじ(チーズと奈良漬け、ゴマソース)
6【メイン1】甘鯛の炭火焼、海老&小芋&麩の田楽、
天使の海老(ニューカレドニア産)穀物揚げ、
キャビアとアメリケーヌソースの茶碗蒸し、
7【メイン2】宮崎牛炙りステーキ(シャトーブリアン)。
炭塩、スモーク塩、バルサミコ、山葵で。
8【食事】ちりめん山椒とカレー風味の釜飯、赤出し、自家製漬物
9【渡月橋をイメージしたデザート】
壬生菜シフォンケーキと抹茶のティラミス、
ガトーショコラとごぼうのティラミス、自家製の苺アイスクリーム、
10【ドリンク 自家製和菓子付】
白味噌・ほうれん草・紫芋を使った和菓子、茶巾、
うさぎ饅頭(フランボワーズ 白餡入り)、柚子羊羹
全体的にアート感あふれるデコレートと器に感心しながら
味覚にも深くアピールするコース構成。
「龍のひげ」同様、和食とフレンチが風味豊かに融合しています。
アミューズのフォアグラぷりんとゴボウムースから絶妙。
シャトーブリアンステーキの感動をピークに
多くは、思わずため声がもれる程の美味しさ。
蕪蒸し、お造りのように印象弱めに感じた料理もあるけど、
スモーク塩の香り高さ、泡チーズの消える食感をはじめ、
細部にまで感じられるセンスと技の結晶のような仕上がり。
八寸の銀ダラや鮭リエットの際立つ旨味、天使の海老のサクっと感など、
ほとんどが独創的で格別の満足感。
これだけの内容で7500円(税別)+サ料5%はお値打ちです。
■□先鋭と伝統が交差する器類は
聞いてみると小川宣之さんという陶芸家によるオリジナルなんだそう。
現代陶芸の旗手として世界的に活躍されている方のようで、
素晴らしい造形が料理を引き立てています。
■□雰囲気・サービスは
男性を中心に、男女数名でサービスを担当。
オペレーション的には、料理提供の間隔が滞ったり、
設備的なトラブルもありながら、新店舗なので仕方ないって感じ。
料理の説明から案内まで一生懸命対応してくれます。
▼帰る際にはサービスの方が表に出てくれて丁寧なお見送り。
ランチは上記コースよりメインの肉料理が1品少なくて4500円(税別サ込)。
極上の肉料理があるディナーもいいし、お昼の時間も楽しそう。
嵐山というロケーションの中、
フレンチと和食が共鳴する素晴らしいレストランの新星。
屈指の一軒として多くの方が魅了されるでしょう。
珠玉の料理と空間に心奪われるひととき。満足度は最大級です。
2位
7回
2018/02訪問 2021/10/24
京都|13度目の電話予約の際 えらい不備を感じた為リピート断念
暖簾をくぐりアプローチの奥で靴を脱いで上がると
引き戸の向こうには情緒あふれる小さな空間。
80年以上続く「木乃婦」で19年培った独自感のある料理
外界と遮断された篭るようなタイムスリップ感が魅力。
シャイな大将と明るい女将さんご夫妻で営む懐石料理店です。
これまで10回以上訪問していて
今回は2017年11月中旬の秋深まる前。
いただいたコース料理は食材なのか調理の加減なのか・・・
過去の訪問でも印象が薄い料理が多かったというのが本音。
大将の実力は十分わかってるので次回に期待です☆
とは言っても中にはピタリと調和した料理も数品あり
利き酒師の女将さんセレクトのお酒はいつも通りの満足感☆
慣れ親しんだ好みの和食店ということで
気持ち的には和やかに楽しむことができました。
最初に女将さんから食前酒を注いでいただき
画像の日本酒をグラス(800円〜)でペアリング。
11月中旬のコースは画像の通りです。
1【先付】香茸のスープ 百合根すり流し
2:こっぺ蟹のジュレ掛け
3:こっぺ蟹 外子の手巻き寿司
4【向付】甘鯛/雲丹/クエの内臓と皮和え
5【お椀】桜エビ真薯 しめじ 蕪 金時人参 ゆず
(しびまぐろ節と昆布による吸い地)
6:真魚鰹の幽庵焼 渋栗の白和え
【口直し】ライムと八角のシャーベット
7:ふぐてっさ/鮟肝と雲子とフグ皮のポン酢ジュレ
8【油物】甘鯛と海老芋揚げ 春菊のあんかけ
9【食事】1膳目は白ご飯、2膳目はすっぽんの玉子雑炊/香物
10【デザート】ピスタチオアイス/カルバドス風味の代白柿/
11【抹茶】安穏芋のきんとん
冒頭に書いた通り全体の印象は今までより薄めながら
真魚鰹の幽庵焼、甘鯛&海老芋の揚物とか何品かは満足度が高く
目の前で仕上げられるデザートも上出来。
上記のコースで15500円(税別サ料なし)。
水物なしの場合は15000円(税別サ料なし)です。
■□大将の竹崎さんは無口で
接客は利き酒師で調理師免許も有する女将さん。
ご夫妻ということで時折ギクシャクしながらも
着物姿の女将さんが親切に対応してくれます。
開店してしばらくは他に来客がいない時も多かったけど
2017年の訪問時は席が埋まってることが多く
この日のカウンターはほぼ満席。
2年続けて訪れてた12月の最終営業日について聞くと
「満席なんです。」とのこと。
徐々に循環が良くなってきたのは何よりです。
今回の料理は以前より少し低調に感じたものの
2018年以降の躍進を願い またいつかここへ。
暖簾をくぐり、アプローチを進み靴を脱いで上がり
更に引き戸を引けば、坪庭を配した情緒あふれるカウンター席。
「木乃婦」で培った技に独自の表現を交えた料理もさることながら
奥に篭るようなタイムスリップ感も魅力的。
大将と女将さんの二人三脚で営む懐石料理店です。
2015年6月に開店してから初めて投稿後
何度か訪問しても、席に余裕があり大変な様子。
謙虚で少し不器用な大将ご夫妻、料理や空間が気に入り
早く軌道にのってほしいなって思い訪問を重ねるうち
2017年1月「食べログアワードBronze」という想定外の朗報☆
その受賞後、5月のGWに訪ねたところ
大将と女将さんも嬉しかったと聞き
食べログをしてて本当によかったなと実感。
今でも決して順調ではないそうだけど
終始楽しく感慨深いディナーになりました。
コース価格は15500円(水物付)か15000円(水物なし)。
最初に食前酒をお酌いただき
5月の懐石コース(15500円税別)は下記の通りです。
1】先付:岡山の蛸 オクラ 海ぶどう ちり酢
2】鯛のちまき寿司
3】向付:明石の鯛 紋甲烏賊
4】椀物:あわび茸 桜海老ひろうす コシアブラ
5】八寸:フルーツトマト こごみクルミ合え 鯛の白子
鴨ロース(胡瓜は樋口農園) 万願寺おひたし 鯛の子
6】焼物:よもぎ焼きゴマ豆腐 白ごまペースト
7】口直し:新生姜とレモンのシャーベット パッションフルーツかけ
8】アワビ 雲丹 このこ炙り アスパラ
9】石川七尾のさくら鱒 白子筍(大原野) わかめ 花山椒
10】食事:大葉と新玉ねぎトウモロコシのかき揚げご飯
鯛と大葉と梅干しのご飯/なめこ赤出汁/香の物
11】デザート:マンゴーゼリー寄せ びわ/
抹茶アイスと安穏芋チップ/柏餅白味噌餡
最後】「柳桜園」の抹茶とお茶菓子。
5月の料理として更によくなる要素も感じたものの
素材が放つ風味を引き立てる調理が的確に決まり
個人的な期待値を満たす料理がほとんど。
土鍋ご飯は2種類より一つ選択のところ
他に1組おられたということで2種類を実食。
3種類のデザートが続き、最後は抹茶を一服です。
■□料理に合わせたのは
利き酒師の女将さんが選んだ熟成ワイン
日本酒4種類を半合ずつ(半合800円〜1200円)
■□ご主人の竹崎さんは口数少なく
京都有数の「木乃婦(きのぶ)」で19年。
接客は調理師免許を有する利き酒師の奥様が担当。
時折、お二人がギクシャクしながら
着物姿の女将さんは腰が低く親切に対応してくれます。
■□他のお客さんが帰られた後
お願いしてアワード受賞の盾を見せてもらったり
授賞式にも出席されたと聞き、和やかなひととき☆
これから注目度が高まりそうな気もするし
広く知られ好循環になるよう願っています。
暖簾をくぐり、アプローチを進み、靴を脱いで上がり
さらに引き戸あけると、坪庭を背景に情緒あふれる小さなカウンター。
一流店仕込みの趣向を凝らした懐石料理もさることながら
京都らしいタイムスリップ感やお篭り感も魅力の一つです。
2016年の最後に懐石料理をと思い訪問すると
小さなカウンターは満席。
各席に気を配る若女将の接客やトークを伴いながら
少し弱く感じた11月のコースから好転☆
とてつもなく超絶な料理はなかったものの
味覚にしっかり響く料理が大半という充実のディナー
京都の料理屋らしい情趣と料理に心から満足しました。
最初に食前の日本酒をお酌下さりスタート。
12月の懐石コース(12000円税別)は以下の通り。
1】先付:海老芋のあられ揚げカラスミ挟み 敷きアン たらの芽 ゆず風味
2】蒸し穴子の握り
3】向付:てっさ(1日熟成と4日熟成の2種)鮟肝 雲子のポン酢で
4】お椀:ハマグリ真丈 聖護院大根 金時人参
5】焼物:鰆の幽庵焼 きんかん 数の子の奈良漬 黒豆 くわい
6】口直し:オレンジのシャーベット
7】桜エビのひろうす 粟麩 菊菜 蕪
8】ズワイ蟹の自家製千枚漬け巻き 蛸の低温調理 菜の花
9】食事:ふぐ白子の雑炊 土鍋炊き白ご飯 香の物
10】デザート:バニラ 林檎とグレープフルーツのゼリー寄せ
白玉ぜんざい 百合根きんとん
最後】甘酒か抹茶より甘酒を。
カラスミを海老芋で挟んだあられ揚げから好発進。
蒸し穴子の握りなど、一部標準的に感じた料理もありながら
一番出汁にハマグリの出汁がきいた椀物はキリッと深みがあり
桜エビのひろうすのなんて美味しいこと。
全体を通して、京懐石に対する期待値を上回る料理が多く
最後のデザートは4種類を完食。最後に甘酒をいただき
2016年の素晴らしい締めくくりになりました。
日本酒では
■□雁木スパークリング(山口県 八百新酒造)。
発泡にごり生原酒の純米大吟醸ならではの
日本酒らしからぬ芳醇なテイスト。
伏見・北川本家のプルミアムール・ラピスラジュリーも印象的。
■□ほぼ満席のカウンター越しに
大将と若女将がぎくしゃくする場面もありながら
女将さんの各席への気配りや会話が心地よく終始リラックス☆
■□ご主人の竹崎さんは
京都有数の「木乃婦(きのぶ)」で19年腕を磨かれ
接客や会話は利き酒師で調理師免許も有する奥様が担当。
2017年から値上げの可能性もあるそうだけど
これから更なる発展を期待しています。
訪れる度にトータル3時間半はかかってるので
ゆっくりできる方はぜひ訪れてみて下さい☆
【前回は2016年11月訪問】(投稿は12/19)
【2016.11月】
アプローチを進み、靴を脱いで上がり引き戸あけると
情緒あふれるカウンターのみの小さな空間。
趣向を凝らした懐石料理もさることながら
京都らしいタイムスリップ感やお篭り感も魅力の一つです。
11月の夜、美味しい料理も数品あり楽しい時間だったものの
今回初めて、少しアレっていう弱めな料理が多かったような食後感。
取り合わせなのか食材の関係なのか・・・。
実力は十分わかってるので、またの機会に期待☆
以下が、その懐石コース(12000円税別)です。
1】先付け:渋栗 白和え
2】香茸のスープ 百合根すり流し
3】向付:ウマヅラハギ カマス焼き霜。生醤油とポン酢で
4】お椀:ひらたけ エビ黒豆身丈 ハヤト瓜
5】鯖寿司(自家製の千枚漬け巻き)子持ち鮎 タラの白子 銀杏
6】口直し:モヒートのシャーベット ライムミント風味
7】鮟肝のテッパイ
8】天然なめことサワラの鍋
9】食事:ぶり大根ご飯 セリ 赤だし 漬物
10】水物5種:安納芋アイス 代白柿 ピスタチオアイス
林檎スープ 黒糖饅頭
お茶】抹茶 。
■□ご主人の竹崎さんは
京都有数の「木乃婦(きのぶ)」で19年腕を磨かれ
接客や会話は利き酒師で調理師免許も有する奥様が担当。
訪れる度にトータル3時間半はかかってるので
ゆっくりできる方はぜひ訪れてみて下さい☆
特定の系譜に注目が集まりがちな京懐石の中
本サイトでは徐々にコメントも入り
今後の進化も期待できると思います。
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【2016.6月 数回目】(投稿は9/30)
「ひっそり佇む小さな懐石料理店の記念の夜」
(総合4.1 味4.1 サービス3.7 雰囲気4.3 CP3.8 酒4.0)
開店1周年を記念して開催された竹崎さん主催の企画。
趣向を凝らした懐石料理もさることながら
京都らしい雰囲気やエスケープ感も魅力の一つです。
■□ご主人の竹崎さんは
京都有数の「木乃婦(きのぶ)」で19年腕を磨かれ
接客や会話は利き酒師で調理師免許も有する奥様が担当。
席に着くと、こちらを応援されている素敵な方々
新進気鋭の有名な日本画家の男性がおられ
幸せ感あふれる雰囲気が広がっています。
今夜は「竹ざき祝一周年・ニッポン画家山本太郎さんと愉しむ宴」
と題された以下のスペシャルコースです。
1】先付:鴨ロース いちじく
2】寿司:炙りトリ貝握り
3】向付:鯛 縞あじ 雲丹 槍いか
4】寿:紅白飯 からすみ
5】お椀:鱧 じゅんさい 冬瓜 トウモロコシ豆腐
6】揚物:鱧フライ ヤングコーン 赤万願寺
7】口直:パイナップルシャーベット
8】焼物:賀茂茄子の田楽 炭火焼き
9】酢物:たこ オクラ 生姜
10】食事:黒毛和牛炭火焼き 豆ご飯 留め椀 香の物
11】デザート:抹茶アイスクリーム 琵琶ゼリー
お茶とお菓子】抹茶と蕨餅
全体を通して、名店仕込みの技と独自の表現を感じる豊かなテイスト。
料理の画像のとおり、丁寧な仕事が施され
お祝い酒として立派な【竹筒に入った竹酒】も登場☆
中にはごく標準的な料理もありますが
京懐石に対する期待値を上回る料理の方が多く
時折はっとするほど味覚に響く料理も出てきます。
■□満席の店内は和気あいあいと
ニッポン画家の山本太郎さんも温和で魅力あふれる方。
琳派とマリオなど伝統と現代文化が交差する作品など
スライドでの解説を挟み、楽しい宴は深まっていきます。
■□会話や説明が得意でない大将は口数少なく
一生懸命に場を盛り上げる女将さんとの二人三脚。
■□カウンターの構造上
自分で料理の上げ下げが必要だったり
多少ぎくしゃくする場面もありながら
親しみやすい対応と京都らしい情趣が心地よく
日々良くなってほしいと願う懐石料理店です。
知られざる的存在〜本サイトでは徐々にコメントもふえ
これからの進化も期待できると思います。
毎回3時間以上かかってるので、ゆっくりできる方はぜひ☆
足を運んでみて下さい。
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【2016.4月 定期訪問】(日付更新なし)
アプローチから靴脱いで上がり引き戸あけると
意匠を凝らしたカウンターのみの小さな空間。
お篭り感覚に包まれる京都らしい雰囲気です。
最初に桜湯をいただき、南信州のビール
日本酒「蔵びらき 限定今朝しぼり 特別純米雄町(山口永山本家)」ほか
お酒とともにいただいた4月の献立です。
1】先付:よもぎゴマ豆腐 うま出汁 ホワイトアスパラ 蕨 穂紫蘇
2】ホタルイカ天ぷら 塚原白子筍の木の芽味噌和え 鴨ロース
3】向付:はぼまい産ウニ まぐろ 鯛 剣先イカ
4】椀物:海老真丈 塚原の白子筍
5】八寸:穴子寿司 イイダコ 琵琶湖小鮎 そら豆 バイ貝 鶏の松風焼き
鯛の子(小鉢) 花わさび 海苔
6】シャーベット:フルーツトマト モッツァレラチーズ
7】鯛の白子 このこ うど 木の芽 ポン酢
8】炊合せ:金目鯛 大原塚原の白子筍 花山椒 蕗
9】大原野・塚原の白子筍ご飯 しらす 木の芽 ゆず大根 いかなご
10】デザート5種:アイスクリーム 苺パイ 杏仁豆腐 浮島 蕨餅
お茶】柳桜園の抹茶
全体的に京懐石に対する期待値に応えてくれる料理が多く
味覚に十分アピールしながら
「鯛の白子」「蛍イカの天ぷら」は並外れて美味しかった。
3品に使われた大原野・塚原の白子筍は今ひとつ印象が低かったものの
全体を通して、しっかり印象に残る4月のコースでした。
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【2016.3月夜 何度目かの訪問】(投稿は3/28)
「ひっそりと佇む小さな割烹 弥生の懐石コースを」
(総合4.1 味4.1 サービス3.7 雰囲気4.3 CP3.8 酒4.0)
暖簾をぐくり アプローチを抜け 靴を脱いであがるスタイル。
引き戸を開けると 意匠を凝らした内装と京都らしいタイムスリップ感。
日常の喧騒から遠くへ来たような小さな空間が広がります。
■□ご主人の竹崎さんは、
京都有数の「木乃婦(きのぶ)」で19年も腕を磨かれ
接客や会話は利き酒師で奥様の女将さんが担当。
今夜いただいた3月の懐石料理は、
師走(12月)のコースより少し印象が弱かったものの充分な満足感☆
最初に食前酒をお酌して下さり、コース(12000円+税)がスタート。
山口県永山本家酒造場の「貴」、岐阜杉原酒造の「射美」とともにいただきます。
1】先付:からすみ餅衣揚げ 銀餡掛け ぜんまい
2】八寸:穴子寿司 蛍烏賊 わかさぎ つぶ貝 たらの芽天婦羅 白和え 生姜
3】向附:ひっさげまぐろ&とろ(本マグロ) にしん 鮟肝 やりいか
4】お椀:桑名のハマグリ しいたけ くずたたき
5】強肴:いさざ揚煮 青柳ホッキ貝のてっぱい
このこ 葉&花山葵いくら
6】口直:レモンシャーベット
7】炊合せ:じゃが芋(北あかり)万頭 春野菜の山椒あん掛け
8】酢物:さより 鳥貝 帆立 菜の花 うるい 切り胡麻
9】食事:豆の土鍋ご飯・鮭の幽庵焼きの丼仕立て。味噌汁 香物
10】デザートは5種類:クリームブリュレ 関東風桜餅 浮島 チョコアイス
三宝柑ゼリー 樋口農園の苺
お茶】柳桜園の抹茶
師走(12月)のコースのような傑出した満足感まではいかなくても
ダイレクトなアタック感を伴った風味豊かな料理が多め。
中でも、穴子寿司、向付のひっさげまぐろ&にしん、
北あかりの万頭、脂が乗った鮭幽庵焼が深く印象に残り、
全体的にしっかりと五感にアピールする料理に充分満足。
女性誌「eclat(2016.4)」の企画で始めたという5種のデザートでは
クレームブリュレが美味しく、杉江智さんほか現代作家の器も目を引きます。
■□カウンターの構造上
自分で料理の上げ下げが必要だったり
少しぎくしゃくする場面もありながら
女将さんによる一生懸命なトークや対応に好感☆
もてなしの気持ちが伝わり、緊張することなく和めます。
あるかないかの薄味好きな人には向かないかもですが
京都の伝統をふまえた和食に一工夫凝らした献立。
お二人の醸し出す空気は親しみやすくほんわか。
これから好循環になれば、より進化する気がします。
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【2015.12月再々訪問】(投稿1/6)
「ひっそり佇む割烹、これまで以上に魅了された師走のコース」
(総合4.3 味4.3 サービス3.8 雰囲気4.3 CP3.8 酒4.0)
京都御所南エリア 押小路通高倉東入る
6月に見かけた開店したばかりの割烹へ再び。知人と訪れました。
■□ご主人の竹崎さんは、
京都有数の「木乃婦(きのぶ)」で19年も腕を磨かれ、
接客は利き酒師で奥様でもある女将さんが担当。
アプローチを抜け、引き戸を開けると
金色に発光する立派な屏風と生け花が風情たっぷり。
女将さんによる優しい出迎えがあり、
ここで靴を脱ぎ、さらに引き戸を開けるとカウンターの空間。
京情緒あふれるタイムスリップ感に包まれます。
今夜いただいた師走の料理は、
今まで以上に力強く珠玉とも思える滋味あふれるコース内容。
合わせたのは山口県澄川酒造場「東洋美人IPPO」、京都城陽酒造「たれ口 新酒」
最初にウェルカムドリンクの梅酒から
■□師走の会席コース(12000円+税・サ料なし)をいただきます。
1】先付:甘鯛の蕪蒸し 釧路の昆布森の雲丹
2】八寸:炙り鯖寿司 サーモン蓮根巻 数の子 からすみ 金柑 黒豆
3】向附:ふぐ(鱈白子のポン酢で) まぐろ中とろ
4】お椀:ハマグリ真薯
5】強肴:海老芋あられ揚げあん掛け 慈姑チップ
あん肝|ツブ貝と淀大根の酢味噌和え|なまこ
口休め:柿のシャーベット ザクロのせ
6】炊合せ:すけそう鱈 平茸 厚揚 金時人参 蕪
7】酢物:ズワイ蟹の千枚漬け巻き いくら 土佐酢のジュレ
8】食事:ゴボウとセリの土鍋ご飯・鰆の幽庵焼きの丼仕立て
味噌汁 香の物
9】デザート:りんごのスープ(生クリーム&ミルク)中に苺入り
ばなな風味のバニラアイス
お茶】柳桜園の抹茶 手製の芋きんとん
以前の料理も美味しかったけど、
今回は五感の深いところに響く傑出した料理がほとんど。
かみしめる程にじんわりというより
ダイレクトに際立つ旨味や素材感が豊かに協奏。
最上とはいかなくても吟味された冬の食材、
センスが光る器類、名店仕込みの技と出汁、
ご主人の創意工夫が織りなす
胸が高鳴るような日本料理の世界へ導いてくれます。
少し炙られた鯖寿司は
今までいただいてきた鯖寿司の中でも最高峰レベル。
鰆の旨味が凝縮した幽庵焼き、ふぐと鱈白子のポン酢
吸い地しっかりの椀物など、味に力と奥行きがあり
一から作られるというデザートも絶妙です。
ご主人は、とても大人しい方だけど、話すと親しみやすく
接客上手な女将さんは、心配りのある一生懸命な対応。
楽しい会話もあり、緊張することなくリラックスできます。
■□カウンターの構造上
自分で料理の上げ下げが必要だけど、包丁さばきを見る事ができ
ここ一年ほどの京料理でも指折りの高い満足感☆
最後は丁寧に見送っていただき、これまで以上に魅了された師走のコース。
京都で注目を集める人気割烹や和食店と同じように
きっと多くの方が満足できると思います。
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【2015.8月再訪問、投稿9/8】
「ひっそりと新しい割烹へ再び。趣深い空間で会席料理を」
(総合4.0 味4.0 サービス3.5 雰囲気4.3 CP3.5 酒4.0)
暖簾をぐくり アプローチを抜け
靴を脱いであがるスタイル。
引き戸を開けると 京都らしい情緒あふれる空間
日常から少し遠くへ来たような閑雅な趣に包まれます。
■□大将の竹崎さんは、
京都の人気店「木乃婦(きのぶ)」で19年も腕を磨かれ、
接客は奥様でもある女将さんが担当。
表に出る機会のない料亭一筋ということで
まだ人前での対応に慣れてない様子だけど
話すと 親しみやすく優しい方なのがわかります。
利酒師でもある奥さんは着物がお似合いで、
ほんわかしながら気配りを感じる対応。
祇園の名店や「木乃婦」にもおられたそうです。
■□メニューはおまかせ会席のみ(12000円+税、サ料なし)。
料理と合わせたのは
■□和る あらばしり生 特別純米 山口県岡崎酒造道場(半合800円+税)
■□京都 佐々木酒造の限定純米吟醸「夏方」 (半合800円+税)
食前のトマト酒をグイっといただき、今宵のコースがはじまります。
【1】先付:いちじく 鴨ロースの白和え 出汁ジュレ
【2】お凌:あさり トマト 赤飯のいいむし
【3】向附:よこわ握り寿司 甘エビ 鯛(手製ポン酢付)
【4】椀物:松茸 ぐじ
【5】ヒシガニ(菱蟹) 雲丹 焼なす ゴマクリームと八方酢ジュレ
【6】煮物:イベリコ豚の角煮 ごぼう 賀茂茄子
かぼちゃ 万願寺 じゃがいもあん
【箸休】新ぎんなん
【7】焼物:マナガツオの炭火焼 手製おろし
【8】食事:すっぽんの雑炊
【9】水物:パイナップルシャーベット マスカット メロン 桃 バニラ
【お茶】水出し煎茶 手製の黒糖葛饅頭
全体を通しては 前回の方が良いかなって思いながら
今回、傑出してたのはお椀。
今迄いただいた京都の椀物でも最上級と思える深みとエッジ。
ぐじの素材感、松茸の香り、際立つ出汁の旨味が
豊潤なハーモニーを奏でています。
イベリコ豚角煮と野菜、マナガツオ炭火焼も絶妙。
少し印象の弱い料理もある中、
吟味された素材や多彩な料理にトータル満足☆
それぞれ美味しくいただきました。
■□店内では
包丁さばき、仕上げを見る事ができ、
焼き場は裏手だけど、割烹らしい醍醐味は十分。
今回も少し気になる点はありながら
京都の伝統をふまえた和食と
お二人の親しみやすい空気感が心地良い割烹。
前回も書きましたが、これから好循環になり
ご主人が人前に慣れると、さらに進化する気がします。
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【2015.7月夜 訪問】(投稿7月8日)
「京都|御所南にひっそり佇む割烹の新星。意匠を凝らした空間が絶妙」
京都の御所南エリアを歩いてて出会った6月開店の新しい割烹。
まったく情報がなかったけど、良さそうって思い訪店☆
アプローチを進み、戸を引くと吹き抜けのエントランス。
和装の女将さんがおられ、ここで靴を脱いで上がります。
さらに引き戸を開けると、カウンターのみの空間が出現。
心踊るような情趣に満たされます。
掘りごたつ式のカウンターからは坪庭が見え、
網代天井、間接照明、土壁など、
意匠を凝らした内装が京都らしい非日常感を演出。
6席程の小さな空間ながら居心地の良さは十分です。
■□店主の竹崎さんは、
京都の人気店「木乃婦(きのぶ)」出身とのこと。
20年近くも腕を磨かれ、接客は女将さんが担当。
お二人はご夫婦だそうで30代、多少ぎくしゃくしながらも、
女将さんの気遣いと親しみやすい対応が好印象☆
緊張することなく場をやわらげてくれます。
■□メニューはおまかせコースのみ(12000円+税、サ料なし)
料理と合わせたのは
■□貴 純米吟醸山田錦50 山口県永山本家酒造場 900円+税
■□わかむすめ 無濾過生原酒 800円+税
女将さんは利き酒師でもあり日本酒が豊富。
ビール大瓶(1000円+税)、ワインや焼酎なども充実。
最初に食前酒、祝酒をお酌して下さりコースのスタートです。
【1】先付:とうもろこしのスープ、出汁のジュレ
【2】八寸:ホオズキ(青梅/蛸/鴨ロース&丸十) 鯛ちまき寿司 枝豆
【3】ハモ焼霜
【4】向附:甘鯛炙り ヤリイカ
【5】椀物:ハモ じゅんさい ずいき
【口直し】赤じそのシャーベット
【6】酢物:鯖きずし
【7】出汁ジュレの稲庭うどん 中に雲丹 もずく
【8】賀茂茄子とすっぽんのあんかけ お餅
【9】食事:ハモ炊き込み御飯と赤出汁(おかわり自由)
【10】デザート:バニラアイス 桃シャーベット 中にサクランボ
【お茶】抹茶 自家製わらび餅。
全体を通して、洗練された滋味深い出汁と上質な食材。
献立は出身の「木乃婦」の流れなのでしょうか。
食材のバリエーションは季節柄ハモが数品にかぶり控えめな印象。
普通に感じた料理もある中、満足度の高い会席コースとなっています。
特に印象的で美味しかったのは
甘鯛とヤリイカ、鯖きずし、ハモ焼霜、出汁ジュレの稲庭うどんと雲丹、
桃を炊いて一から手作りするという桃シャーベット。
鱧の梅肉も味わい深く、器やグラスもキレイ。
わらび餅も餡子から手作りされてるそうです。
■□店内では
ご主人は料亭出身なので、まだ人前での対応に慣れてないとのこと。
料理の説明や会話は苦手な様子ですが
聞くと親切に返してくれます。
■□最後は丁寧なお見送り。
料理の上げ下げや説明など、少し行き届いてない点も感じながら
多くの方に知ってほしいなって思う素朴な魅力を実感
トータル満足度は高かったです。
これから好循環になり、ご主人が人前に慣れると、
さらに実力を発揮され、京都でも有数の割烹になる気がします。
カウンターだけでも情趣に富んだ空間
6〜8席程なので予約がベターです。
3位
1回
2015/09訪問 2015/12/14
長野美ヶ原|標高2000mに広がる壮麗なシーン 温かいおもてなしに心潤う宿
【2015.9月】
長野 松本城からビーナスライン・美ヶ原高原の頂上、
標高2000mに建つ 言わずと知れた「王ヶ頭ホテル」へ。
天高い蒼穹 遥かに八ヶ岳連峰やアルプス 富士山を望み
地球と大気が放つシネマティックなランドスケープ。
「なんて 果てしなく壮麗なスケールなんだろう。」
ホテル周辺や展望テラス、ロビーラウンジでは
ウェルカムドリンクを飲みながら 多くの方の心躍るような表情
記念撮影したり 楽しそうな光景が広がっています。
そんな深山幽谷の中にいながら
ホテルスタッフによる心づくしのサービス
「展望ツアー」や「星空の集い」などの無料イベントがあったり
ホテル内は決して絢爛ではないけど
結構広くて温もりに満ちた快適な環境が充実☆
■□ディナーは自家の岩魚や山菜など信州の食材主体のコース料理
最初に小さな食前酒・山葡萄酒をぐいっと。
【1】里芋の肉味みそ田楽 虹鱒寿司 信州牛の市松春巻
柿なます やまぶし茸の菊花和え
小鉢:佐久鯉の南蛮漬け 蕎麦の実の澄まし粥
【2】信州サーモンの冷製ロールキャベツ
【3】吸物:栗のまろやか真丈
【4】岩魚の塩焼き
【5】安曇野豚の白菜巻 セイロ蒸し
【6】口休め:シャインマスカット すだちと葡萄のジュレ
【7】洋皿:信州牛の赤ワイン煮込み
【8】食事:キノコ雑炊 お漬物
【9】栗アイス 巨峰 メロン 梨
期待値低めだった来る前のイメージを上回る充分な満足感。
信州の野菜、安曇野豚の白菜巻のセイロ蒸し
きのこ雑炊、岩魚など全体に素材力を感じる郷土の味わい。
レストランスタッフの行き届いたサービス
気の利いた会話も楽しいディナータイム。
食べきれないほど量が多く、ボリューム満点です。
■□客室からの眺めも素晴らしく
眼下に広がる雲海 星降る夜空など 自然が奏でるスペクトル
窓越しに広がる光景はネイチャー映画のスクリーンのようです。
ここにいるだけで 遥かなる情景に安らぎながら
ただ壮大な自然の中というだけではない
楽しさや温もりを届けてくれる「王ヶ頭ホテル」。
できれば車で、他のビューポイントとセットで巡るのがベターだけど
JR松本駅への往復無料送迎もあり、
ここだけでも充分に心潤い満たされるひととき。
天候に左右されますが はるばる来る価値を感じる雲上の宿です。
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(2014.11/14の投稿)美ヶ原高原に佇む王ヶ頭ホテルでカフェタイム。
【2014.10月訪問/昼】
蓼科、北八ヶ岳、車山〜霧ヶ峰、女神湖など、
情景を巡りながらのお店訪問。
ビーナスラインの最高峰エリア「美ヶ原」に来ました。
最初に、屋外の現代アートで知られる美ヶ原高原美術館。
駐車場からの絶景を楽しみ「山本小屋ふる里館」駐車場へ移動。
ここから美ヶ原高原を歩くこと50分程で、
美ヶ原の山頂「王ヶ頭ホテル」に到着です。
アクセス途中、晴れ間や虹も見られた天候。
標高2000mの山頂では雲が多くなっています。
喫茶店内に入ると、結構広めの空間。
古色を帯びた趣、木の温もりに包まれ、
ふーっと落ち着きます。
席はソファータイプで座り心地抜群。
注文は食券機によるセルフスタイルです。
■□ ココアをセレクト。
丁度良い風味が広がる一杯のココア。
趣深い空間の中、ほっと温まります。
▼疲れもリフレッシュできて、
ここまで来て良かったと思える心地良い時間。
天気良ければ、素晴らしい情景が広がり、
宿泊、喫茶ともに通年OK。
ルート途中には文学碑「美しの塔」など見所もあり
散策しながら気楽にアクセスできます。
4位
1回
2015/02訪問 2015/03/30
京都一乗寺|隠れた名店とも思える上質な和食と家庭的な心地良さ。
【2015.2月/夜 再訪問】
一乗寺と言えば、ラーメン店、恵文社、詩仙堂、
「中谷」や「タンドレス」など人気店が多いエリア。
そんな一乗寺で長年親しまれている割鮮・一汁・二菜の割烹店。
京都での所用を終え、再び予約なしで訪問しました。
前回同様、ご家族3名で切り盛りされ、
初代と二代目の親子の板前さんによる一線級の和食が充実。
自家菜園で有機栽培された野菜、京の伝統をふまえた一品料理、
河豚料理、豆腐料理からコース(7品3800円〜)、鮨まで多彩。
最初に瓶ビール(550円)をお願いし、
アラカルトで注文していきます。
■□お通し
■□豚の角煮 小鍋仕立て 850円
■□小蕉と生湯葉の白味噌仕立て 850円
■□ふぐ唐揚げ 2300円
■□里芋こんがり揚げ 650円
■□鯖寿司 お吸い物
全体に、しみ滋味や洗練というよりは厚みのある出汁と素材感。
豚の角煮は柔らかく旨味が凝縮。合わされた手製の豆腐も味わい良好。
白味噌の甘味、出汁の旨味が豊かなお椀は
深みのあるコクと分厚い風味が際立っています。
ふぐ唐揚げも良かったけど里芋揚げはそれ以上に美味しいかも。
鯖ずしは前回の方が良かったかなって思いながら
トータル十分に満足しました。
■□店内は
肩肘張らずに過ごせるアットホームで飾らない雰囲気。
カウンター10席と小上がりの和室、
2階には宴会用の座敷があるとのこと。
京都の料理処で長年活躍された初代のご主人はほんわか、
二代目のご主人は明るくフランク。
地元に根ざした割烹なので、観光向けの華美な空間はないけど、
京都の裾野の広さを感じる佳き割烹だと思います。
▼名の通った高級割烹や和食店だけでなく、
このような地元向け割烹店が美味しいのも京都たる所以でしょうか。
京都ならではの和食がお値打ちですし、お昼もやってるそうなので、
観光の方や地元京都の方もぜひって感じです。
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【2015.1月/夜訪問】(1/27の投稿)
こちらは、昔から一乗寺にあって、
割鮮・一汁・二菜を掲げる割烹店です。
以前から行ってみたくて、飛び込みで訪問しました。
店前にはメニューが出てて、店内に入るとウェルカムな雰囲気。
カウンターに座りほっと一安心です。
腕をふるうのは初代と二代目の親子の板前さん。
二代目の息子さんを中心に、初代の奥さんが加わり3名体制。
ご家族ならではの和やかでアットホームな雰囲気の中、
私にも親切に接してくれます。
聞いてみると、初代は京都の料理処で何十年も板長を務め、
一乗寺の別の場所で開店。今の場所に移り15年程だそう。
飾らない雰囲気の中いただいた料理は、
自家の菜園で育てられた京野菜と旬の食材をいかした
どれも一線級と思うほど絶妙な料理ばかり。
メニューは、一品料理、ふぐ料理、豆腐料理、
寿司、おまかせ椿コース(7品3800円)など充実のラインナップ。
生ビール(550円)をお願いし、
陸月のメニューより一品料理をいただきましょう。
■□お通し
■□寒鯖きずし
■□鴨ロース 温野菜 1300円
■□キスとレンコン天ぷら 850円
■□かぶら蒸し 950円
■□生麩田楽 850円。
■□鯖ずし
豆腐は豆乳から手作りで、田楽の味噌も一から手作りだそう。
半端なく美味しいって思ったのはかぶら蒸し、鴨ロース。
深く印象に残る文句なしの逸品です。
鯖寿司は専門店同様と思える満足感に包まれ、
鴨ロースと温野菜は濃厚に広がる旨味が凝縮。
かぶら蒸しは分厚い旨味と蕪の風味が傑出しています。
次に良かったのは寒鯖きずし、キスとレンコン天ぷら、生麩田楽。
普通かなっていう料理はなく、どれも満足度が高いです。
▼全席喫煙なのは好みが分かれるけど、
熟練の初代と二代目による一線級の料理と和やかな居心地に大満足。
藤森「みのり」、伏見「辻政」と同様
京都ローカルに佇む割烹の魅力を実感しました。
一乗寺の隠れた名店って感じの良心的なお店だと思います。
5位
4回
2020/01訪問 2020/01/11
京都|烏丸高辻。4年連続ビブグルマンの実力店へ新年に 久々でも心から満足
京都・烏丸高辻東入る。
ランチタイムはコース(3500円+税)のリストランテとして
ディナーはローマの郷土料理を軸としたアラカルトを
カジュアルに楽しむスタイルで
4年続けてビブグルマンの本格イタリアンです。
初めて訪れた開店当初(2015年8月)のランチに感動し
何度かリピート後 しばらく伺えてなかったにも関わらず
昨年の師走 河原町近くを歩いていたとき
オーナーの藤田シェフから声がかかりびっくり。
聞けばスタッフの皆さんと打ち上げとのことで
また伺いますね。と挨拶を交わしてから間をあけず。
令和2年となった1月上旬に訪ねてみたところ
注文した料理はいずれも味覚を満たすレベルが高く
合間には藤田シェフや女性スタッフとの会話も和やか。
味覚的にも気持ち的にも豊かなディナーになりました。
頼んだ料理は【もち豚のリエット】
【ローマ風カルボナーラ】【もち豚のポルケッタ】で
ポルケッタはローマでも見られる
伝統的な豚バラ肉のロール焼きとのこと。
食べてみると豚の旨味とハーブ薫るソースが豊かに調和。
ローマ風カルボナーラは全卵を使ってるそうで
サラッとしながら濃厚かつ深みのある一皿。
そんな料理と合わせたのは【ヴァッリブリュット(700円)】
【ラツィオ州のズイ(650円)】【ベルゴラセレーナ(700円)】など。
ワインとのマリアージュを楽しみながら満ち足りた気分。
店内はテーブルフロアをメインに
キッチンに面したカウンター6席ほどの空間。
店主の藤田シェフは調理だけでなくトーク力もあり
一線で活躍中のイタリアンやフレンチのシェフとの親交もあり
今話題の新鋭「TAKAYAMA」のシェフともお知り合いとのこと。
また女性スタッフによる笑顔のサービスも素晴らしく
帰る頃にはほぼ満席だった2020年新春のディナータイム。
全体的に比較的お手頃価格なので素材力という意味では
料理によって少し弱く感じる事もあるけれど
今回のようにガツンと攻めた美味しい料理が多く
再び訪れたいと思わせてくれる良心的な本格派。
ディナーはワイン1杯 料理1品から気軽に利用でき
趣向を凝らしたコース(3500円+税)のみの
ランチタイムはリストランテとしての魅力を体感できます。
2015年8月に初めて投稿して以降、本サイトのレヴューも増え
2016年10月発表「ミシュランガイド京都・大阪2017」では
ビブグルマンに選出。
いつ訪れても心地よい空気に包まれる本格的なイタリアンです。
今回は2017年5月上旬の遅めの夜。
藤田シェフとサポート女性が温かく迎えてくれて
1月に続きカウンターに着席。
店内はテーブルフロアと小さなカウンターからなり
夜はローマ郷土料理主体のアラカルトのみ。
まずはビールからペアリングしたのは
ヴィッラ フランカ フラスカーティ 600円
(マルヴァッジオ主体のラツィオワイン)
2軒目だったので注文したのは下記の2品です。
■□大原産有機野野菜のグリル ゴルゴンゾーラソース
(1000円)
ゴルゴンゾーラだけどサラっとスープ状のソース。
有機野菜を前面に押し出した料理です。
■□ローマ発ボンボロッティ ノルチャ風
サルシッチャのクリームソース (1300円)
実際にイタリア・ローマを訪れ出会った料理だそうで
その味をシェフのフィルターを通して表現。
お店で出すようになったんです。と藤田シェフ。
サルシッチャとクリームソースのバランスが良く
郷土料理的な力強い濃縮感がたまらなく美味しい。
味覚にがつんと来てワインが進みます。
■□カウンター越しに調理の風景が見え
藤田シェフは爽やかで感じがよくトーク力も抜群。
カウンターならではの時間を楽しめます。
夜はローマの郷土料理を中心に
昼は本格的なコース(2800円)のリストランテとして
自家菜園の野菜も多く使い趣向を凝らしたメニュー構成。
腕利きシェフの料理をリーズナブルに心地よく
テーブルフロアが人気のようだけどカウンターもお勧め。
店内禁煙なのでタバコが苦手な人も安心です。
しっかりディナーから今回のようにサクッと利用まで
いつ訪ねても優しく迎えてくれる「チェネッタ バルバ」。
これからも立ち寄りたい本格的かつ良心的なイタリアンです。
【2015.9月/夜 再訪】
烏丸通から高辻通を東へ数メートルにある
赤いファザードが印象的なイタリアンの新店へ。
8月のランチコースが素晴らしかったので
今回、ローマ料理をバル感覚で楽しめるディナータイムに訪店☆
店内はテーブルフロアと調理の光景が見えるカウンター
シェフとフロア担当の女性がおられ、ウェルカムな案内。
昼はテーブルに白いクロスがかかってましたが
夜はクロスがかからない木製テーブル
ナチュラルな空間が心地よく広がります。
メニューは前菜、パスタ&リゾット、メイン、本日のおすすめetc
ローマ料理主体のアラカルトのみ、ワインリストも多彩です。
まずはトレッビアーノ種メインの白ワイン
■□ファレーリオ DOCマルケ 2900円
以下の料理をアラカルトで。
■□田舎風パテ リンゴのマルメラータ添え 1000円
■□ローマ風カルボナーラ 1300円
■□フォアグラのポワレベルモットソース 1400円
■□牛もも肉のタリアータ 賀茂なすのステーキ添え 1800円
(すべて税別)
中でも一線を越えて良かったのはパテとカルボナーラ。
田舎風パテは肉類の旨味がギュッと凝縮。満足レベル高いです。
ローマのカルボナーラはクリームをほぼ使わないそうで
コクとチーズ感際立つ 必食レベルの美味しさ。
タリアータは火加減よく、肉の質感やソースは少しライトな印象。
フォアグラも少し弱めに感じながら、
下には大根とマッシュポテトが重なり、
ベルモットソースとのハーモニーが印象的です。
全体にお手頃価格なので、食材の制限はあると思いますが
長年リストランテで料理長をされてたのも納得のクオリティ。
野菜は一部、自家菜園でとれたものを使われてるそうで
これだけの料理をカジュアルに楽しめる価値を感じます。
他にもサルティンボッカ 多彩な肉料理やパスタがあり
自家製のデザートや果実酒、ビールなどのアルコール類も充実。
禁煙の店内は居心地よく、
サービスの女性とシェフの親切な対応も好印象☆
夜はローマ料理を気軽にアラカルトで、昼は絶妙なコース料理を
いろんなシーンで満足できると思う本格イタリアン。
多くの方に立ち寄ってほしいお店です。
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(8/8の投稿)魅力あふれるイタリアンの新星。秀逸なランチコースに心から満足
【2015.8月/昼】
烏丸通から少し入った高辻通沿いにオープンしてた新星イタリアン。
店前にはランチコース2800円+税との案内があり、
思い切って入店すると、店員の女性とシェフの二人体制。
店内は禁煙で、右側にカウンターと厨房
左側に白いクロスのテーブルと可愛いチェアのあるスペース、
大きな窓ガラスからは陽光が射し込み、
センスあふれるナチュラルな空間が広がっています。
シェフは京都のイタリア料理店で長年料理長として活躍後、
7月10日にこちらを始められたんだそう。
今日のランチは一線級を感じる料理が多く、
個人的に最上級とも思えるトータル満足度☆
お昼はコースのみ。
■□Barba course(2800円+税)のスタートです。
1【スープ】京地ナスの冷たいズッパ 生の水ナスとフォアグラオイル
2【前菜】鱧のアロスティートと夏野菜のサラダ
自家製プロシュートコットを添えて
3【パスタ(手打ち麺)】
静岡産レモンを錬り込んだトンナレッリ 牛粗挽き肉のラグーソース
(バケットと自家製フォカッチャ)
4【セコンド】フランス産鴨胸肉の低温調理 黒ニンニクと西京味噌ソース
5【ドルチェ】フルーツ数種とカンパリシャーベット
6【カフェ】珈琲・紅茶・エスプレッソより、小菓子
最初のスープから繊細な風味際立つ深みのある味わい。
全体的に、しっかりとしたエッジを感じながら、
素材の風味が十分に引き立っています。
ラグーソースやドルチェは少し印象弱めながら、
五感に広がるトータル満足度は素晴らしく
中でも、前菜の鱧とメインのフランス産鴨胸肉は格別。
最初のアタック感と広がる素材の旨味、
コク深いソースとのバランスが絶妙です。
■□フロア担当の女性、シェフともに若い方で、
感じの良い対応、帰る際は丁寧に挨拶下さいました。
夜はコースではなく、
ローマ下町料理系のアラカルトを気軽に楽しむスタイルだそう。
夜に来ると、また雰囲気が違うかもだけど、
入店する前の印象を遥かに上回るランチコースに心から満足☆
全席禁煙の快適空間、経験豊富なシェフの上質な料理、
リーズナブルな設定など、
これから人気を集めそうな京都イタリアンの新店。
きっと多くの方が満足されると思います。
6位
1回
2015/06訪問 2015/07/13
京都祇園南|フランスで長年活躍された山地シェフの新星レストラン。
【2015.6月/夜】
京都・祇園町南側。
山地陽介シェフが始められた注目のフランス料理店。
ポールボキューズ、ジョエルロブション、アランデュカス、
パリ9区の「ロフィス」など世界の名店で約11年活躍されてたそうで、
今回、祇園町のど真ん中にオープン☆
今年の春頃情報をキャッチし、知人と行ってきました。
石畳から店内へ入ると、フルオープンキッチンが目に入り、
町家の伝統美と現代的なセンスが融合。
山地シェフほか若い料理人さん3名ほどの体制で、
調理のライブ感と活気が充満。
木製カウンター、テーブル、半個室、奥には坪庭も見え、
白壁と木の温もりに満ちた空間が広がっています。
サービスの方によると、最上級のフランス料理を提供しながら
高級に飾った雰囲気ではなく、肩肘張らないリラックス感を演出。
フランスで人気の「ビストロノミー」のスタイルだそうで、
シェフのお宅にお邪魔するような感覚で楽しんでほしいとのこと。
ディナーは10000円(税サ別)コースの1本。
最初にお店からの開店祝シャンパーニュ☆
料理に合わせたワインはアルザスのリースリングです。
【1】アミューズ:フォアグラテリーヌ マッシュルーム サラダ仕立て
【2】蛸 パッションフルーツ チーズ(蛸は奄美直送)
【3】水烏賊のカルボナーラ 温度卵(イカは奄美直送)
【4】車海老 地鶏 海と山の幸
【5】スジアラ 黒ゴマソース 季節野菜 クミン風味エスプーマ
【6】メイン:仔牛ランプ肉 スナップエンドウ ドルチェフォルテソース
【7】デセール:カカオ64% トロピカルフルーツ(マンゴー)湯葉キャラメル
【8】カフェ:各種ドリンクより一杯
(自家製フォカッチャ付)
フレンチのイメージを越える多様性に富んだコース内容。
選び抜かれた素材を、緩急織り交ぜながら、
イタリアンやスパニッシュ、アジアの要素など、
今まで感じたことのないような味のハーモニーも。
かなり独創的な世界を感じさせてくれます。
経験値の低い私では、捉えにくい料理もありながら、
コリアンダーやクミンなどスパイシーなアクセント、
食材とソースがバランス良く重なり、
全体に新たな味覚を広げてくれそうな感覚。
中でも、フォアグラテリーヌ、奄美大島の蛸、
ココナッツミルク風味 海老ダシスープの
車海老 地鶏 海と山の幸は満足度が高く格別☆
■□店内の雰囲気は、
若いスタッフさん全員が一生懸命で親切。
サービスを仕切る支配人はソムリエでもあるそうで、
山地シェフは気鋭のシェフを感じさせない物腰優しい対応。
心地良い雰囲気に包まれます。
▼献立は厳選素材とシェフの発想で変化していくそうで、
祇園南というロケーションの中、
趣向を凝らした独創的な料理を気取らず味わえる魅力を実感。
来る度に新たな発見がありそうです。
帰る際には丁寧に挨拶して下さり、
長年フランスにおられた方なんだなっていうソフトな印象☆
お昼はコース5000円(税サ別)とのこと。
並外れて注目度の高い新店ですが、
敷居の高さを感じることなく、
多くの方が気持ち良く楽しめると思います。
7位
1回
2016/10訪問 2016/11/11
【2016.10月 再訪多数】
叡山電車「元田中駅」から徒歩数分。
心に響くような叙情的な音風景の中
空いていれば、一人の時間を大切にできる小さな珈琲店。
■□タンノイの高音質スピーカーから放たれるのは
シネマティックなアンビエントや音響系、美しいポストクラシカル
オルタナティブな歌物からソフトなスロー系まで
コアな音楽に詳しいマスターのセンスが光る選曲。
午後の時間は、日常的な喫茶店として
窓が解放されている時は、車の喧騒が聞こえたり
常連さんで賑わうサロンのような時などは
静穏というより賑やかなケースもあります。
さらに夏でもエアコンはきいてません。
それでも京都で好きな喫茶&カフェとして
日が沈む頃から夜にかけ、光と影が趣を深め
時に美しく内面に、時に儚く・・
心象風景に響くようなBGMと珈琲が
気持ちを穏やかに鎮めてくれます。
珈琲は6種程からなる本格的なドリップコーヒー。
マンデリンのアイスコーヒーは深みがあり
シードルや「四月の魚」のデザートもぜひ☆
全席禁煙なのでコーヒーの香りが引き立ち
一人回されるマスターは物腰やわらかく優しい対応。
雑誌などの取材はすべて遠慮されてるそうで
撮影については人が写り込む画像はNG。
空いてる時、日が落ちる頃
ふらっと立ち寄りたい希少な珈琲店です。
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【2016/03/11の投稿】
京都でも至高の音風景に包まれる喫茶&カフェ。
ビルの壁をいかした飾らない空間には、
ゆるやかな時間が流れ、情景的な音響系や歌物、アンビエント系など
コアな音楽にも詳しいマスターのセンスが光る選曲。
午後は光が射し穏やかに明るく、夜は光と影が際立ち幻想的に。
わかる人にはわかる豊かな音像が広がります。
■□丁寧にドリップで淹れられる各種珈琲よりニカラグア。
四月の魚・早乙女さんのガトー、ジントニック、ホットシードルを。
タンノイのスピーカーから放たれる音楽は時に美しく内面に響き、
時に儚く遠くへと・・。今日も素晴らしいサウンドスケープ。
深みのある珈琲とガトーショコラ、カクテルのジントニックも味わい深い。
夏でもクーラーをきかせないこだわり、屋上にはとっておきのスペースも。
特に趣が深まるのは夜。
一人の時間を大切にしたい時、コアな音楽好きな人、何か表現されてる方もぜひ☆
【レビュアー様へ】
こちらのマスターはこの世界観を大切にするため
雑誌やテレビなど良い企画でもすべて断られています。
そんな希少な世界を知ってほしいと思い店舗登録したのですが
普通のお店と違い、お客が増え混み合うのを望まれてないとのこと。
人が映りこむ撮影はNG。お店以外の事を書き立てたり
無遠慮で過度な詳細撮影なども控えてあげて下さい。
物腰柔らかく穏やかなマスターなので何も言われないけど
商業音楽とは真逆の音響世界に包まれ
静穏な空気感と時間を大切にしたい。そんなお店です。
4月1日恵文社コテージにて。11:00〜14:00。
料理は「四月の魚」「やまのは」の珈琲ほか「御菓子丸」も。
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【〜2015.12月まで】(投稿12/30)
叡山電車「元田中駅」から徒歩数分。ビルの3階に上がると
東大路通の喧騒とは別の世界が広がっています。
心に響くような音楽、一人の時間を大切にできる空間
東山方面を望む大きな窓のある小さな喫茶&カフェ。
自然光が射し込むお昼は、ふわっと明るい雰囲気。
そして日が沈む頃、音楽の響きが際立ち
アンダーな照明が織りなす光と影が深い趣を奏ではじめます。
■□タンノイの高音質スピーカーから放たれる音楽は
響きが豊かで、店主の男性のセンスが光る選曲。
静穏なアンビエントやエレクトロニカ、世界の伝統的な音楽
美しいポストクラシカル、インディ系の歌物etc
シネマティックな音響系から明るいスロー系まで
知る人ぞ知るアーティストの叙情的な楽曲が多めな印象。
そんなサウンドスケープの中
珈琲は東ティモール、タンザニア、ケニア、エチオピアなど
一杯ずつ丁寧にドリップで淹れられる本格派。
窓の向こうを眺めながら、ただぼーっとしてるだけでも
ホッと落ち着ける空気感。
現実から遠くへとイメージを広げてくれます。
他にも紅茶、カフェオレ、アオモリシードル
京都で話題の料理人「四月の魚」さんのスイーツ
アルコール類も少しずつラインナップ。
■□禁煙の店内はビルの壁をいかした飾らない空間。
席数が少なく、お客さんの時間を大切にするため
雑誌やテレビ取材はすべて遠慮されてるそうで
一人で回されるマスターは物腰やわらかく優しい対応☆
特に日が暮れる夕方から夜が素晴らしく
一人の時間を大切にしたい人に知ってほしいような
京都でも屈指の世界観のある喫茶&カフェ。
至響のサウンドスケープに包まれ
静穏なタイムトラベルを味わえるひととき。
他のお客さんの会話や店内の状況にもよりますが
きっと多くの方が心安らげると思います。
8位
1回
2015/09訪問 2016/07/28
長野駒ヶ岳|悠久の時に刻まれた壮大なスケール 千畳敷カールから標高2870mの宝剣山荘へ
【2015.9月】
標高3000m級の山岳風景を最も身近に楽しめる中央アルプス「木曽駒ヶ岳」
目の前に切り立つ岩肌 遥かには南アルプス 八ヶ岳 富士山など
次元の異なる天上世界へ舞い降りたかのようなトリップ感
神々しくさえ感じる地形美に囲まれ、心がすーっと安らいでいきます。
そんな中央アルプスの稜線、標高2870mに建つのが「宝剣山荘」。
「宝剣岳」にほど近く、軽食、生ビール、ペットボトル、缶ドリンク
お土産やグッズなども販売する山小屋&食堂です。
最初に「駒ヶ岳ロープウェイ」で一気に標高2612mの「千畳敷駅」へ。
駅を降りると、太古の時代、氷河により形成されたという
U字型の「千畳敷カール」が圧巻!
天高くそびえる山脈の雄大なスケールに目を奪われます。
周辺には遊歩道が整備され、この千畳敷周辺だけでも充分だけど、
ここから1時間弱、中央アルプスの醍醐味を味わうため少し登山。
急勾配がキツイ「八丁坂」を登りきると、一気に視界が開け
「宝剣山荘」が建つ アルプスの稜線「乗越浄土」に到達☆
■□青い屋根の「宝剣山荘」に入りペットボトルを2本
(100%ジュースが350円、お茶が300円)
ドリンクを持たずに登ってきたので、ありがたいジュースとお茶
山荘前のテーブルに座り、喉を潤します。
ここから駒ヶ岳山頂、宝剣岳など各方面に向かう方も多い中
近くに見える岩肌、蒼穹にとけこむアルプスや富士山
360°広がるパノラマビューは どこか空想の世界のようです。
こちら「宝剣山荘」は春から秋のみの営業。
駒ヶ岳ロープウェイ&「ホテル千畳敷」は年中営業しており
誰でも気軽に厳冬の中央アルプスまで連れてきてくれます。
太古から折り重なった自然に満たされる「木曽駒ヶ岳エリア」
ロープウェイ&送迎バスは往復3900円かかるので
好天をねらって訪れたい国内屈指の別天地です。
よく知られている話題店を除き、知る人ぞ知る良店、食べログ初登録の思い出のお店、
+心に刻まれた信州の2軒。
食べログについては特定のお店に票や投稿が集まりやすい傾向を感じながら
対照的に食べログ圏外の未知なる良店にも出会えた一年。ベストではなく【順不同の2015年まとめ】です。
■ 嵐山MITATE(フレンチ懐石) 初登録だったので全体を紹介しながら感動した様子を。
■ 竹ざき(会席・割烹) 京都の新星。夏の訪問ではアレっていう料理もありながら師走のコースがすごかった。
■ 洛忠〜Rakuchu(ワインダイニング) 500件目の投稿。知る人ぞ知る神楽岡の隠れ家。グランソムリエ柳忠志さんのお店
■ 王ヶ頭ホテル(標高2000m) 天空のファンタジー、心づくしのおもてなし、信州郷土の美味
■ やまのは 珈琲と髪 (喫茶店) 雑誌やテレビには一切登場しない京都の真摯な喫茶と美容室。京都屈指の至響の音風景
■ Cenetta Barba(イタリアン) ランチが素晴らしく当サイトに初掲載、夜のローマ料理もカジュアルで良かった
■ 山地陽介(フレンチ) 400件目の投稿。数ヶ月前から楽しみに訪問し登録投稿。アレっていう料理もありながら行くまでのワクワク感がすごかった
■ 和喜〜やわらぎ〜(和食割烹) 一乗寺で数十年。こういう割烹店と出会えるのが京都たる所以かも
■ 宝剣山荘(標高3000m) 神々しく勇壮な山岳風景にある山荘。心に深く刻まれたひととき
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■□ 投稿多数&よく知られている人気店では
草喰【なかひがし】(京都 銀閣寺)|京料理【あと村 本店】(京都 下木屋町)
日本料理【緒方】(京都 四条新町)|餅懐石【きた村】(京都 下木屋町)|イタリアン【Obase】(京都 三条河原町)
フランス料理【ヴァリエ】(大阪)|西洋料理【レストラン・アラスカ 大阪本店】(大阪 北新地)
フランス料理【リュミエール】(大阪 心斎橋)|フランス料理【阿さひ et Rive gauche】(京都 千本丸太町)
鰻【戎家】(兵庫 芦屋)|【茜屋珈琲店】(神戸 三宮)
■□ 他にも
ゴシックなブックカフェ【シークレット ガーディアン2】(京都大山崎)|割烹【銀彩】(大阪心斎橋)
ダイニング【KHANTY】(京都出町柳)|蕎麦処【吉祥庵】(京都と奈良の境)
京都随一の立ち飲み【カドヤ】(京都西陣)|町家カフェ【璃万〜リュバン】(京都御所南)|も同じように印象的でした。