3回
2018/06 訪問
京都祇園の新星懐石。更に感動が深まった水無月の夜。お昼もスタート☆
祇園の西花見小路の一角('18.6月上旬)
外観('18.6月上旬)
セッティング('18.6月上旬)
生ビール('18.6月上旬)
1品目:雲丹と海老('18.6月上旬)
2品目:賀茂茄子('18.6月上旬)
3品目('18.6月上旬)
4品目:煮物椀の器('18.6月上旬)
4品目【煮物椀】('18.6月上旬)
5品目【鰹】炭火焼と炙り('18.6月上旬)
6品目:お造り('18.6月上旬)
6品目:別皿で鱧の落とし('18.6月上旬)
6品目【お造り】1名分とりわけ
グラスワイン('18.6月上旬)
7品目:炙り香をまとって登場
7品目:【鮎】1名分('18.6月上旬)
8品目【八寸】 1名分('18.6月上旬)
8品目:八寸内の雲丹と蓴菜
9品目【茶そば】('18.6月上旬)
10品目:フルーツ盛り('18.6月上旬)
10品目:フルーツ1名分('18.6月上旬)
11品目【お薄】('18.6月上旬)
2018/09/01 更新
2018/02 訪問
京都|祇園で輝く新星懐石。おもてなしの心と前回より深く感動した2月の料理
開店当初の2017年12月の寒さ深まる頃。
初めて訪れ、新たな輝きを放つ新店として初投稿。
数寄屋造りの店内は京都らしい情調があり
名店「たん熊北店 本店」で料理長まで務めた
店主と気品あふれる和装の女将さんの二人三脚。
伝統を大切に高い技巧と独自のクリエーション
おもてなしの心が伝わる実力派の懐石料理店です。
2度目は月光が綺麗だった2018年2月の下旬。
今宵も一人で訪れたところ、心の籠った歓迎を受け
京都の和食体験でも上位に入るほど傑出した満足度☆
大将入魂の料理、ゆったりとした閑雅な空間
カウンター越しの心配りも素晴らしく
初回以上の感動とグレード感に魅了されました。
メニューは15000円/18000円/22000円のコースのみで
最初に一献頂戴し、料理に合わせたのは生ビール
群馬の淡緑と甲州のグラスワイン。
感動したのは15000円(税/サ料別)のコースです。
1【先付】生雲丹 わらび添え 山葵ジュレ酢/
春野菜のテリーヌ/伝助穴子葛叩き
2【椀物】アブラメ葛叩き/よもぎ豆腐/コシアブラ/木の芽
3【造り】てっさ/てっぴ/煮こごりゼリー寄せ/フグの白子
4【造り】ホタテ貝柱コンフィ/明石の鯛(水口商店)/
鮪カマトロ/さより昆布締め/わらび
5【八寸】ハマグリと煮こごり/車海老 飯蛸 うるいの黄身酢掛け/
ハマボウフ わけぎの辛子酢味噌/赤貝てっぱい/
芽キャベツ 菜の花の白和え/鯛の白子ポン酢ジュレ/
湯葉と豆腐 旨出汁ジュレ
6【肴】片面のみ炙ったカラスミ
7【炭焼1】うずら
8【炭焼2】ホワイトアスパラとカリフラワーソース 塩麹
9【炭焼3】本モロコ 蓼の葉ソース
10【食事】ウナギの蒸し寿司/鯛の潮汁
11【水物】三宝柑 苺(京の雫) 黒豆 編み笠柚子 ゼリー寄せ
12【抹茶】お薄
■□料理は画像を見てほしいほど美しく
コース全体を通して、2月下旬らしい季節感や色彩
コントラストやハーモニーなど緩急おり交ぜながら
幾重にも丁寧な仕事が施された料理が充実。
煮物椀の吸い地は奥行きがあり
椀種のアブラメやヨモギ豆腐と絶妙に調和。
お造りではカマトロや有力店しか入らないという
明石の【水口商店】の天然鯛が食べれたり
炭火焼きのホンモロコやホワイトアスパラなど
素材力を高める火入れや調味も的確。
数品のみ標準的に感じた料理もありましたが
伝統的要素を軸に食材の合わせ技やセンスが際立ち
コース全体の満足度は最大領域まで上昇。
感動の波が何度も押し寄せ、圧巻の瞬間もあり
洸春や永楽、魯山人と教えていただいた器も秀逸でした。
■□初回に続き、独りの私にも温かく
もてなしてくれた大将と女将さんに感謝☆
カウンターの特等席にて、合間の会話も和やかに
入店〜お見送りまで夢のように感じられた2018年2月下旬。
以前より更に深い感動に包まれました。
料理は現在15000円(税サ10%別)〜コースのみで予約制。
趣深く温もりのある空間、湯河原の老舗旅館や関東の名店
京都の「たん熊北店」では17年も調理長を務めた店主の料理
心配りのあるサービスが響きあう「ぎをん 福志」へ。
現実から離れた特別な京都を味わいたい観光の方もぜひ。
一見客や一人客にも優しいお薦めの懐石料理店です。
左が店舗。花見小路から西へ('18.2月下旬)
外観正面('18.2月下旬)
('18.2月下旬)店内はカウンターとテーブル
('18.2月下旬)テーブルは2卓
('18.2月下旬)食前の一献
群馬の淡緑と永楽の徳利('18.2月下旬)
1.先付:雲丹わらび添え 山葵ジュレ酢/春野菜のテリーヌ/伝助穴子葛叩き
2.椀物:アブラメ葛叩き よもぎ豆腐 コシアブラ 木の芽('18.2月下旬)
3.造り:てっさ てっぴ 煮こごりゼリー寄せ フグの白子('18.2月下旬)
3.造り:てっさ てっぴ 煮こごりゼリー寄せ フグの白子
4.造り:ホタテ貝柱コンフィ/明石の鯛/鮪カマトロ/さより昆布締め/器は洸春
5.八寸:料理名は本文参照('18.2月下旬)
5.八寸:料理名は本文参照('18.2月下旬)
6.肴:炙りカラスミ('18.2月下旬)
カウンター前で炭火焼き('18.2月下旬)
7.炭火焼:うずら('18.2月下旬)
7.炭火焼:うずらの断面('18.2月下旬)
8.炭火焼:ホワイトアスパラとカリフラワーソース 塩麹('18.2月下旬)
9.炭火焼:ホンモロコ 蓼の葉ソース('18.2月下旬)
10.食事:鰻の蒸し寿司/鯛の潮汁
10.食事:鰻の蒸し寿司/鯛の潮汁
10.鰻の蒸し寿司アップ('18.2月下旬)
11.水物:三宝柑 苺(京の雫) 黒豆 編み笠柚子 ゼリー
最後に魯山人の器でお薄
明石鯛は水口商店のものだそう('18.2月下旬)
('18.2月下旬)調理のライブ感。器は京焼きの洸春
カウンター前で本モロコ炭火焼き('18.2月下旬)
カウンター前のライブ感('18.2月下旬)
('18.2月下旬)生ビール
('18.2月下旬)テーブル席は全部で2卓
('18.2月下旬)グラスワイン
穂坂 甲州 2016 グラスワインで
お椀('18.2月下旬)
永楽の酒器('18.2月下旬)
酒器いろいろ選べます('18.2月下旬)
女将さんの生花('18.2月下旬)
女将さんの生花('18.2月下旬)
器の陳列('18.2月下旬)
花見小路を西に入った所('18.2月下旬)
2018/05/25 更新
2017/12 訪問
京都|祇園南に閑雅な空間と冴える技。おもてなしの心が伝わる新星割烹
2017年も12月に入り冬の色彩が深まる頃
京都祇園にまた新たな輝きを放つ実力店がオープン。
茶室のように端麗な空間
素材力と立派な器が織りなす存在感のある料理。
堂々としながら親切で会話上手な大将と
気品あふれる女将さんとの2名体制。
今宵ひとりで訪れ心から満足したのが
コースのみ予約制の割烹「きをん 福志」です。
最初に知ったのは、この初訪問から数日前。
店前に出ておられた店主らしき男性に訪ねると
「たん熊北店 本店」の料理長を経て独立とのこと。
価格も教えていただき、まだ見ぬ和食を楽しみに予約。
当日を迎え花見小路から少し西へ。
暖簾をくぐれば、カウンターとテーブルからなる
ゆったりとした数奇屋風の空間。
意匠を凝らした閑雅な雰囲気に包まれます。
メニューは18000円〜35000円(税サ別)のコースのみ。
最初に大将と女将さんから挨拶があり
食前の酒杯をいただきスタート。
生ビール、日本酒のMasterpiece、津軽の白ワインと合わせ
いただいたのは18000円(税とサ料10%別)のコースです。
1【先付】こっぺ蟹/焼まいたけ/生ウニ/わさびジュレ和え
2【丸鍋】すっぽんと鮑とネギ
3【造り】能登の寒ぶり(おろしわさび おろし柚子で)
4【造り】瀬戸内カワハギ/カワハギ肝/本鮪/
剣先イカ/カワハギの皮湯引き(肝醤油と土佐醤油で)
5【八寸】柚子釜入り京菊菜とレンコンの白和え/京丹波黒豆/
イカもみじ和え 明太子ゆず風味 /車海老とウニ/
真魚鰹の香味焼き/ちしゃとう
6【箸休め】黒豆と湯葉
7【焚合せ】湯葉/海老芋/堀川牛蒡
8【小鍋】鱈の身/雲子
9【ご飯】本鮪ともう1種の魚のお茶漬け/香の物
10【デザート】あまおう/ラフランス/リンゴのコンポート
11【抹茶】
上記18000円(税さ別)のコース全体を通して
高い技巧とセンスに彩られた力強い料理
じんわり薄味というより存在感のある余韻。
しっかりと正統派の和食をいただいた感覚です。
「たん熊北店」名物という丸鍋には鮑も入り
すっぽんのゼラチンや肉、コク深い出汁が織りなす濃密な味わい。
魚は星付き料亭も愛用の卸し店(担ぎ)のものが多いそうで
造りの器が目を引き、聞けば「清水六兵衛なんです」と大将。
絶対的な一品というより全体の構成
グレード感のあるコース内容に満ち足りた気持ちです。
■□店主の福士さんは東京の割烹などで約10年
その後「たん熊北店 本店」で17年研鑽され
料理長としても長年活躍されただけあって話題豊富。
裏手の厨房にて調理を、カウンター前では
包丁さばきを披露しながらトーク力も抜群。
気配りのある女将さんは奥様と教えていただき
壁に飾られた美しい生花は女将さんの作品だそう。
この日は開店月ということで貸切状態の贅沢な時間☆
ひとりで来た新規の私を温かくもてなしていただき
思い出に残るすばらしい祇園の夜になりました。
コースは上記の18000円のほか
25000円/30000円/特別な35000円もあるそうで
別にサービス料10%など相応の値段がするものの
質の高い料理と空間が奏でる満足度が高く
これから広く話題になりそうな気がします。
まだ知られざる存在の2017年12月。
おもてなしの気持ちが伝わる祇園の割烹であり
二人三脚で輝き始めた京料理の新星へぜひ☆
予約制なので電話してから訪れてみて下さい。
【追記】公式サイトによると上記の18000円の他
15000円と22000円のコースも設定されているようです。
http://gion-fukushi.jp
生ビール
1.先付:こっぺ蟹/焼まいたけ/生ウニのわさびジュレ和え
2.丸鍋:すっぽんと鮑とネギ
日本酒のMasterpiece
3.造り:能登の寒ぶり(おろしわさび おろし柚子で)
4.造りは肝醤油と土佐醤油で)
4.造り:瀬戸内カワハギ/カワハギ肝/本鮪/剣先イカ/カワハギの皮湯引き(肝醤油と土佐醤油)
5.八寸:京菊菜とレンコンの白和え/京丹波黒豆/イカもみじ和え明太子ゆず風味 /車海老とウニ/真魚鰹の香味焼き/ちしゃとう
6.箸休め:黒豆と湯葉
7.焚合せの器
7.焚合せ:湯葉/海老芋/堀川牛蒡
8.小鍋:鱈の身と白子
津軽の白ワイン
津軽産ソーヴィニョンブラン
9.ご飯:本鮪ともう1種の魚のお茶漬け/香の物
10.デザート:あまおう/ラフランス/リンゴのコンポート
この時は辻利のお薄
女将さんによる生花
ワイングラスの綺麗なシルエット
祇園の提灯
花見小路から少し入った所
店内のワンシーン
店内のワンシーン
カウンター正面
最初に見つけた時の外観
最初に見つけた時の外観
2017/12/29 更新
昨年(2017年)12月の開店当時に初投稿してから
前回の'18.2月へと感動の次元を高めてくれた祇園の新店。
「たん熊北店 本店」の料理長から独立した大将と
和装の女将さんが優しく迎えてくれる懐石の実力店です。
過去2回の独りから今回は知人と一緒に'18年6月上旬。
いただいた15000円(税サ別)のコースは
圧巻の瞬間が何度も押し寄せてくる至極の展開。
大将と女将さんの心配り、数寄屋風の空間もすばらしく
前回に続き、個人的な和食体験で上位に入るほどの満足度。
底知れない奥行きと力を感じることができました。
夜のコースは15000/18000/22000円の3種類。
最初に食前の一献を頂戴し、生ビールで乾杯。
予約してたのは「水無月のコース(15000円)」です。
1品目はガラスの器と綺麗に調和した雲丹と海老の料理。
2品目は奥深く出汁が浸透した素材感豊かな【賀茂茄子】
凛として滋味深い【煮物椀】から【鰹の焼霜と炭火焼】へと続き
6品目の【造り】は皮付き&皮なし鱧の焼霜/鳥貝/明石鯛/別皿で鱧落し。
7品目の【鮎】は唐揚と炭火焼を1尾ずつ。
8品目の【八寸】は一名ずつに分けて
鱧寿司 車海老アボカド味噌漬けとキャビア 雲丹と蓴菜 イチジク 枝豆など。
9品目の【茶そば】から【フルーツ】【お薄】まで全11品。
伝統をふまえつつ幾重にも丁寧な仕事が凝らされ
器との一体感、季節感が豊かに響き合う料理が充実。
白身で淡白な鱧だけど、この時の鱧は旨味レベルが極めて高く
皮なしと皮ありの焼霜と落としを堪能。
炙り香が仕込まれ登場した鮎も滋味深く秀逸そのもの。
同席の知人も全体を通して感動の域に惹き込まれたそうです。
カウンター前の大将とは調理の合間に対話もあり
3月に訪れた全国的な名店「たか田八祥」で
福士さんの話題になったこと
他にも色んな会話を交えながら心から楽しめた'18年6月上旬の夜。
この日は大将以外に若い料理人の姿もあり
3度目にして更に深い感動が上書きされました。
店主の福士さんは湯河原の老舗旅館や関東の割烹から
「たん熊北店 本店」では料理長を17年務め祇園で独立開店。
ただ調理するだけでなく親しみやすく話してくれます。
現在お昼のコース(10000円)も始まったようで
夜は15000円(税サ10%別)〜コースのみで予約制。
一人客や一見客に対しても誠実で温かみがあり
扉を開ければ現実を忘れられる空間体験。
わざわざ訪れたくなる私お勧めの日本料理店です。