アルボスさんが投稿した大文字屋 龍田川(大阪/野崎)の口コミ詳細

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大文字屋 龍田川石切、野崎、生駒/日本料理

2

  • 夜の点数:4.4

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.1
      • |酒・ドリンク 3.8
2回目

2018/08 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.1
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

大阪|生駒山に佇む別世界。吉兆 星のや出身の店主が紡ぐ懐石。 彦摩呂さんも絶賛

大阪と奈良の境・生駒山の麓にただ一軒。
江戸期の峠茶屋「大文字屋」を今に伝える別世界に導かれ
高麗橋 吉兆」で27年「星のや軽井沢」と「星のや京都」では
料理長まで務めたベテラン店主のコース料理を
ゆったり楽しめる夢のような時空。
隠れた名店とは まさにこういう日本料理店のことです。

隔絶されたロケーションにひっそりと
何年も前から気になっていた古色豊かな建物が
懐石料理店と気づいたのは2018年になってから。
メニューはコース料理のみ、接客は店主の奥様
デザートを担当するのは北浜「五感」出身の娘さんという
ご家族の思いあふれる料亭です。

初めて訪れた前回は印象が薄い料理も数品あったけど
今回は熟練の技を凝らした本領発揮と思える料理が多く
訪れたのは'18.8月下旬の夜。

あの彦摩呂さんが教えたくないとしてTV初登場となる直前であり
番組では店内のシーン〜彦摩呂さんベスト3の1位として
炊き込みご飯がスタジオに登場するという内容。
以前からプライベートで来店してたことから実現したそうです。

店内は囲炉裏を備えた部屋の奥に借景を望むカウンター
個室や大広間もある立派な造り。
一歩入ると阪奈道路の狭間とは思えない
物語に出てくるような空間が広がっています。

メニューは昼5000円〜、夜は10000円/15000円。
心から満足したのは8月下旬の10000円コースです。

1【八寸(アサガオの棚を飾って)】
・小鉢:キュウリと鱧皮の和え物
・重ね団扇の器に/枝豆の岩石揚げ/さつまいも檸檬煮
・南瓜とフォアグラのほおずき仕立て/鱧の卵とじ
・河内鴨のロースちり酢ジュレ/明石蛸の柔らか煮
・穴子の干瓢巻き

2:蓮の葉の上下に二つの料理をセット。
・渡り蟹 新玉ねぎ(蓮の花に見立て) 無花果の酢物 蟹味噌掛け。
・蓮の葉に出汁を注ぎ葉をとれば「蓮根豆腐」が出現。

3【お椀は銀椀】鱧 そうめん南瓜 モロッコインゲン ゆず
4【造里】明石天然鯛 車海老 剣先烏賊
(かぼちゃのケン/自家製の昆布醤油/えび塩で)
5【姫冬瓜の器に】ウナギ 芋茎 冬瓜 モロッコインゲンなど
6【焼物】琵琶湖の小鮎 炭火焼き
7【焚合】7種類の野菜の炊き合わせ煮凝りゼリー寄せ
8【炊き込みご飯】海老 トマト 茄子 新銀杏 白瓜/香の物
9【甘味は娘さん担当】ぶどうのコンポート/ブルーベリーのムース
かぼすシャーベット/とうもろこしのプリン。

コース全編にわたり熟練の技と発想で高められた料理が充実。
姫冬瓜を器にした中にウナギや海老などの餡掛け。
蓮の葉の上下に異なる料理を織り込んだココロ踊る仕掛け。
タレントの彦摩呂さんが絶賛していた土鍋の炊き込みご飯は
鱧の骨の出汁、トマトの煮汁などで炊いた独創的な一品。

中でも八寸/渡蟹の無花果の酢物 カニ味噌掛け/れんこん豆腐/
煮物椀/琵琶湖の小鮎は味覚の奥底に響くかのごとく
直線的なインパクトではなく緩やかに浸透する豊かな滋味が特徴的。
五感出身の娘さんのデザートまで画像のように美しい料理がずらり。
さらにライトアップされた景色が美味しさを高めてくれます。

■□料理の説明と接客は奥様と仲居が担当し
店主の西尾さんと対面できるのは一時的。
今回は、炭火焼きと土鍋炊きご飯の時に姿を見せてくれて
近日放送される撮影の裏話し、日本料理への思いなど
最後のお見送りまで温和に話してくれた西尾さん。

実際に番組(読売テレビのten)を観ると
一人の馴染み客である彦摩呂さんがお店を選び
局主導ではないセレクトがよかった。
こういう知る人ぞ知る優良店が広まるのは喜ばしいことです。

料理は昼5000円〜、夜10000円〜のコースのみ。
阪奈道路の狭間にありながら玄関を上がれば
歴史ある茶屋を改装した現実を忘れられる空間体験。
高麗橋吉兆」から「星のリゾート」に抜擢され独立した
店主の料理と奥様の接客、娘さんのご家族で営む「大文字屋 龍田川」へ。
ここまで足を延ばす価値を感じる人も多いと思います。
(評価UP)

  • 月光が綺麗だった8月下旬

  • 玄関で靴を脱ぎ上がったところ

  • 美しいカウンター('18.8月下旬)

  • ノンアルコールビール('18.8月下旬)

  • お店からの一献はノンアルの甘酒

  • 1.八寸(アサガオの棚を飾って)

  • 1.八寸。飾りをとった状態

  • 1.八寸の南瓜とフォアグラのほおずき仕立て

  • 2.蓮の葉の上下に料理

  • 2.蓮の上は渡蟹の無花果の酢物 カニ味噌掛け

  • 2.蓮の葉に出汁を注ぎます

  • 2.出汁が下へ落ちる仕組み

  • 2.蓮の下には出汁がかかったレンコン豆腐

  • 3品目 煮物椀

  • 4品目.明石天然鯛 車海老 剣先烏賊(かぼちゃのケン/昆布醤油/えび塩で)

  • 5品目.姫冬瓜

  • 5品目.姫冬瓜

  • 5品目を自分でお皿に

  • 炭火焼きはカウンター前で

  • 6品目 琵琶湖の小鮎

  • 7品目

  • 8.炊き込みご飯

  • 8

  • 9.ぶどうのコンポート/ブルーベリーのムース かぼすシャーベット/とうもろこしのプリン

  • 9.ぶどうのコンポート/ブルーベリーのムース かぼすシャーベット

  • 特製うめジュース

  • カウンターのほか個室や大広間も

  • 別の庭園を望む個室

  • こちらに伝わる明治時代のもの

  • 左が阪奈道路 右に店舗

  • 看板は娘さん手製。日本料理 大文字屋 龍田川

2018/10/16 更新

1回目

2018/05 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味3.9
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

大阪|生駒山の麓に灯る別世界。本吉兆〜星のや出身の店主の懐石を心地よく

大阪と奈良の境・生駒山の麓にただ一軒。
江戸期の峠茶屋「大文字屋」を今に伝える別世界に導かれ
高麗橋 吉兆」をはじめ一線の舞台で活躍された
ベテラン店主のコースをゆったりと楽しめる夢のような時空。
ここにしかないとは、まさにこのような日本料理店のことです。

場所は大阪と奈良を結ぶ「阪奈道路」の上下線が交わる狭間にあり
何年も前から気になっていた古式ゆかしい佇まい。
そこが料理屋とは思わず、気づいたのは今年になってから。

昼も夜も営業していて実際に訪れたのは2018年5月中旬の夜。
終盤に顔を見せてくれた店主の西尾さんは親しみやすく
高麗橋 吉兆」で27年、「星のや 軽井沢」と
星のや 京都」では料理長を務めた凄い経歴。
給仕の奥様も「高麗橋 吉兆」出身とのことで上品で丁寧な接客。
デザートを担当するのは北浜「五感」出身の娘さんという
ご家族の思いが籠った料亭スタイルの懐石料理店です。

店内に入ると阪奈道路の喧騒から一気に静穏な世界へ。
囲炉裏を備えた部屋の奥に、借景を望むカウンターがあり
庭園を望む個室、会合向けの大広間もある立派な造り。
少し前に訪れた「高台寺 和久傳」の雰囲気を思い出す
物語に出てくるような閑雅な空間が広がっています。

夜は席が選べると聞きカウンターに着席。
メニューは10000円の華コースか15000円の愛コースで
予約してたのは皐月の華コース(10000円税サ別)コース。
(昼は5000円の舞コースもあり)。
最初に昆布茶、女将さんから食前酒を頂戴し
料理に合わせたのはノンアルビール(450円)と甘酒(300円)です。

1【八寸(端午の節句 菖蒲と折兜を飾って)】
・タコの低温調理 土佐酢ジュレ
・ゼリー寄せ(河内鴨/うすいえんどう/鯛の子/本鱒)
・五月和え(三度豆/椎茸/胡瓜/ゴマクリーム)

2【お造り】カツオのたたき 藁炙り ちり酢ジュレ
3【煮物椀】アコウ 蓬入り胡麻豆腐 いんげん
4【お造り】まぐろ 剣先烏賊 いさき焼霜 鯛焼霜
(ギボウシの葉に盛り付け、自家製の昆布醤油で)
5【焼物】甘鯛 大根と胡瓜のすり下ろし/長野産こしあぶら揚げ
6【焚合】フキ 南京 白茄子 じゃが芋 京都山城の筍
7【強肴】牛ランプ肉ステーキと花山椒、実山椒と味噌ソース
・淡路島の新玉ねぎのすり流しとスナップエンドウ
8【食事】桜エビと筍の土鍋炊きご飯 香物
9【甘味】抹茶ゼリー 白玉 小豆 シャーベットソース/抹茶生キャラメル
(八十八夜にちなんだ抹茶づくし)

上記の華コース(10000円税別/サ別)全体を通して
ごく標準的に感じた料理が数品あったり
感動的な一品には出会えなかったとはいえ
「各食材を別々の手法で炊いたんです」など丁寧な説明を受けながら
時にハッとする深い味わい、季節を彩った繊細な一品
熟練のセンスと技で高められた正統派の料理が多く充分な満足感。

中でも1〜4皿目にかけては味覚を満たすレベルが高く
河内鴨をゼリーで巻いた小品、カツオ藁炙りのなんて滋味深いこと。
椀物においては、まろやかな出汁の旨味、椀種のアコウ
「吉兆」と言えばの蓬入り胡麻豆腐が一体となり豊かに調和。
肉料理に関しては、もう一声ほしかったけど
土鍋炊き御飯は桜エビたっぷりで筍の風味も良好。
食事を終えたところで「五感」出身の娘さん手製の
抹茶づくしのデザートをいただきコース終了です。

■□カウンターからはライトアップされた景色が美しく
日が沈み暗くなるにつれ深まる叙情的なシーン。
明治40年頃の営業許可の木簡を見せてくれたり
女将さんの優しい接客も含め満ち足りた気持ち☆

厨房が裏なので店主と対面したのは土鍋ご飯が出てきた時。
穏やかな語り口で「高麗橋吉兆」や「星のや」時代のこと
日本料理への真摯な姿勢や思いなど
帰る直前まで話してくれて和やかにリラックスできました。

この訪問の後日、同じ高麗橋吉兆出身の京都「龍月庵」で
こちらの店主の名前を伝えると、驚いたようすで
少しの期間だったけど大変お世話になったとのこと。
「高麗橋 吉兆」内で天才と評価された大先輩だったそうです。

交通は生駒駅や野崎駅からタクシー、車なら大阪/奈良から45分ほど。
カウンターの他に個室や大広間が備わり、昼は5000円と夜のコース。
夜は10000円と15000円(税サ別)の2種類のコースです。

隔絶されたようなロケーションゆえか、特に夜は来客が少ないそうで
多くの人に知ってほしいと感じた2018年5月中旬の夜。
阪奈道路の狭間にありながら、玄関を上がれば
歴史ある峠茶屋を改装した現実を忘れられる空間体験。
店主ご家族の温もりを感じる「大文字屋 龍田川」へ。
またいつか楽しみに訪れたいと思います。

  • 外観('18.5月中旬)

  • 外観('18.5月中旬)

  • 囲炉裏の部屋の奥にカウンター('18.5月中旬)

  • 美しいカウンター('18.5月中旬)

  • 美しいカウンター('18.5月中旬)

  • 店内の廊下('18.5月中旬)

  • 振る舞いの昆布茶('18.5月中旬)

  • 食前の酒盃と先付八寸('18.5月中旬)

  • 1.八寸:タコの低温調理 土佐酢ジュレ ・ゼリー寄せ(河内鴨/うすいえんどう/鯛の子/本鱒)・五月和え(三度豆/椎茸/胡瓜)

  • 1.八寸:河内鴨のゼリー巻きアップ

  • 2.カツオのたたき 藁香 ちり酢ジュレ掛け

  • 3.煮物椀:アコウ 蓬入り胡麻豆腐 いんげん

  • 3.煮物椀:アコウ 蓬入り胡麻豆腐 いんげん

  • 4.お造り:鮪 剣先烏賊 いさき焼霜 タイ焼霜(ギボウシの葉/自家製の固形昆布醤油)

  • 4.お造り:鮪 剣先烏賊 いさき焼霜 タイ焼霜(ギボウシの葉/自家製の固形昆布醤油)

  • 5.焼物:甘鯛 長野産こしあぶら揚げ 大根と胡瓜のすり下ろし

  • 5.焼物の甘鯛アップ

  • 6.焚合:フキ 南京 白茄子 じゃが芋 京都山城の筍

  • 7.牛ランプ肉と花山椒、実山椒と味噌ソース/淡路島の新玉ねぎのすり流しスナップエンドウ

  • 7.牛ランプ肉と花山椒、実山椒と味噌ソース

  • 8.桜海老と筍の土鍋炊きご飯

  • 店主の西尾さん自ら配膳

  • 8.食事:桜エビと筍の土鍋焚きご飯 香物

  • 9.甘味:抹茶ゼリー 抹茶生キャラメル クリーム 小豆 別添えのソース

  • 別添えのシャーベットソースをかけて

  • ノンアルビール(450円)と借景

  • 明治40年頃の茶屋時代の木簡('18.5月中旬)

  • 白茄子を見せてくれました('18.5月中旬)

  • 日が暮れた時の借景('18.5月中旬)

  • ノンアルの甘酒 300円('18.5月中旬)

  • 個室からも庭園が('18.5月中旬)

  • 立派な大広間。集まりや慶事向け('18.5月中旬)

  • 娘さん彫刻の看板('18.5月中旬)

  • 左に阪奈道路、右が店舗('18.5月中旬)

2018/07/21 更新

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