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このレストランは4回目。前回は洞爺湖サミットの前だから10年位昔だ。大変おいしい思いをした記憶があったので,期待を込めてやってきた。
夕暮れ前に着席。これまで気付かなかったが,洞爺湖の景色が全面ガラス窓から見えて美しい。断然明るいうちから来るべきだ。
名前入りのパンが披露される中,何を食べようか思案する。お品書は,フランス語をカタカナにした部分が3分の1程含まれ,日本語の表現も独特なので何の料理なのかピンと来ない。前菜を”ガルグイユ”にしてメインを何か選ぼうと思っていたが,アラカルトの品数は多くなく,Menuを選択することを迫られる。そして,Menuは,"Evasion"と"Decouverte" の2種類。”Decouverte”はともかく,Evasionって,”逃げる”ってこと?変な名前と思っていたら,現実から逃避できる料理だということらしい。この”逃避”にはガルグイユが含まれていないので,我々が食するのは自然と“発見”ということとなった。お酒は,Menuの内容に合わせてチョイスされたという数種のセットにした。
期待をわくわくさせてお食事が始まる。つけだしは,卵の殻にとろとろの具が入れられたものはアルページュを想起させる。スープも玉ねぎ味が装飾を伴って複雑な味に仕上がって楽しくおいしい。いよいよガルグイユ。以前食べた時はもっと皿が大きくて平べったく盛りつけられていたような気がする。野菜はやはりおいしい。
ここで一つ問題。給仕さんから,ライオール村の男たちは一生1本のナイフを使う,だからその精神を尊重して食事中1本のナイフで通してくれ,ソースがついたらパンで拭ってくれ,と勧められた。ツレは「じゃ,このナイフお持ち帰りしていいの?」と本気で尋ねるが,ダメとのこと。1本のナイフに具体的にどんな精神が込められているのかの説明はないが,まあいいやと承諾した。しかし,このナイフ,使いにくい。ナイフを休めると,コロリと皿の中に落ち込み,持ち手がソースでべとべとになる。一度などは,私がツレに話しかけたのに給仕さんが返事し,びっくりしたツレがナイフを皿に沈めた。でも,ナプキンは床に落として自分で拾おうとすると速攻で取り替えるのに,ナイフに関してはベトベトになっても知らんぷりだ。ライオール村の男はパリの三つ星に行ってもナイフを持参するのか,ライオール村の風習が何だ,意を決してナイフを取り替えてもらう。すると給仕さんが「コツがあるんです」とナイフのくぼんだところを皿にひっかけるんだと説明した。早く言ってよ。ちょっとイラっとする。せっかくおいしい料理なのに。
というところで,ホールのボスギョームさんが登場。滞りないか聞かれたので,ツレがこのナイフの操作方法は難しい等言うと,ギョームさんが,ライオール村の風習は決して押し付けじゃない・・云々たくさんしゃべり出し,よくわからない脈絡だったが,後で厨房に案内してくれるという展開になっていた。昔,アルページュのアランパッサールが帝国ホテルで料理した際,パリの店に行った話をしたところ喜んでくれて厨房に招き入れてくれたことがあるが,今回はどうしてそうなったのかよくわからない。
ということで,それ以降,他のテーブルと違って料理ごとに我々のナイフは取り替えられることとなり,食べ進む。ボタンエビ,とろけるような絶妙の火加減。フォワグラはおいしいのだが,ちょっとがっかり,”熱くもなく冷たくもなく”とタイトルがついているが,半端ですこし生臭く感じる。蕎麦粉のパスタ,文句なくおいしい。メインの牛もおいしい。チーズはワゴンで出てきたので,臭いものから順に数種,厚く切り分けてくれるようお願いした。日本のレストランではスライスチーズのようにチマチマしか出てこないのがいつも不満だったからだ。ほどほどの厚みで切ってくれた。デザートは一皿目食べ終わった後次々にコーンのカップにクリーム系6種類のせるものなど登場し,辛党のくせに食べ過ぎて後悔した。
料理は大変おいしく素晴らしかった。窓の景色も美しかった。ナイフ問題もギョーム君登場でクリア。厨房でシェフとも握手した。10年の時間を経てシェフが変わっても感動させてくれてありがたかった。なので,お点としては5点近くをつけたいところだ。
しかし,気になる点があるので4.5点。それは,マニュアルから外れる問題に直面するとスタッフの対応が不能となる点だ(多分)。ナイフ問題然り,ソース名はスラリと言えてもじゃあそれは何かと聞いても答えられないとか,地名を言えてもフランスのどのあたりか説明できないとか。惜しい。
ギョーム君,スタッフの指導がんばってね。