ジュニアーズさんのマイ★ベストレストラン 2013

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JRs [名もなき美味い店探し]

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

千松しま (本塩釜、東塩釜、西塩釜 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.9
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 4.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2013/07訪問 2013/07/27

東北 至高の海の幸 @ 本塩釜

海鮮至上主義者の私には、この店以上に志向に合うレストランが有り得るのか、想像することが出来ません。

最高級の海産物を贅沢に使い、機を衒わず、素朴で、丁寧に仕上げられた会席料理の数々、遠路遥々、赴く価値のある、至高の名店です。

2ヶ月前に予約、土用 丑の日の夜、東北の旅の道中、立ち寄りました。

三陸・日本海を見晴らす高台にあるのですが、生憎の雨で、窓からの眺望は拝めませんでした。

しかし、港祭り明け、平日・貸切状態でしたので、女将との会話を堪能させて戴きました。

気立ての良い美人女将と、無口な料理人の旦那のコンビは完璧。松島で10年商売された後、17年前に、塩釜に移って来られたのだそうです。

さて、本題。まず、先付け三品。
○金目鯛の笹巻き寿司
○ホヤの一口握り(二巻)
○蛤、烏賊、めばちマグロ赤身 酢味噌和え

微妙な塩加減と鮮度の良いネタで、美味さが全てで際立ちます。下処理されたホヤは臭みが無く、煮切りと合います。

○鰆の塩焼き、おから添え
焼き物は、脂がのった鰆(さわら)。まるて鯖の様にふっくら、おからは箸休めと云うより、主役に負けない存在感で、いい味出してます。

○胡麻豆腐、粟餅、冬瓜の椀物
吸い物も上品過ぎず。

本日のメーンイベントと呼びたい、
○お造り、マコガレイ、牡丹海老、めばちマグロ中トロ、北海道の毛ガニ、塩釜・七ヶ浜産の紫ウニ
毛がにの足の身の剥き方が完璧!なぜ、こんな綺麗に剥ける!更に、味は感動的!
そして、塩釜湾で取れた雲丹、中身がぎっしり詰まって、濃厚クリィーミー。箸で持ち上がる身の締まりと、口の中で溶けるきめ細かさ、二律背反の凄うま。

○進め鉢
梅ジュンサイ、モロっこいんげん(ささぎ)、いかめし、昆布巻き、炊き合わせ

○毛ガニ甲羅焼き 
たっぷりの毛がにの身に、椎茸、玉葱がアクセント。箸休めに添えられていたのが、なんと店の名物、牡蠣のオイル漬け。燻製した牡蠣のオイル漬け、白ワインが欲しくなります。

○青梅、葛切り、そら豆

○鰻の蒲焼き、米茄子添えと、味噌汁
〆のご飯は、内心期待していた、鰻の蒲焼きでした。もちろん、土用・丑の日ならではのサービス!
お椀には、地元の布海苔とお麩、そして、お造りの牡丹海老の鬼殻入り。香ばしい磯の香りの味噌汁です。

○抹茶の粟粉餅
甘味には粟持ち。豆乳、抹茶でふんわりと、小豆あんを包みました。

ドリンクには、生ビール一杯と、旅茂多物(おもたか)、金澤屋を、それぞれ冷やで一合。お店のお薦め、金澤屋は甘く芳醇な香りだが、キリッと爽やか、海鮮との相性抜群!

お任せ一万円コースを二人で戴き、ドリンク合わせて、2.5万円超はお得過ぎ!地方ならではの特産を活かした贅の極みに加え、築地の割烹の様な洗練された料理の数々、そして美酒…、心ゆくまで堪能しました。
(2013年7月初訪問)

  • お造り
  • 先付け
  • ホヤの一口握り

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2位

時の宿 すみれ (関根 / 料理旅館、牛料理)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2013/07訪問 2013/07/28

究極の肉料理と癒やしの宿 @ 米沢

[米沢牛]を堪能する最高の食事処として知られる、[お二人様限定]の大人の温泉宿に、一泊二日で宿泊しました。

黄木牛肉店が経営している温泉宿で、三代目女将・黄木綾子さん(マラソンの高橋尚子さん似、知的で素敵な方でした)が、八年前に、現在のハイコンセプトを採用、最高の肉料理と訓練された接客で、日本有数のオーベルジュ風[癒しの宿]として大人気となっています。

チェックインの際、ウェルカムドリンクには、お抹茶とメレンゲ菓子。メレンゲ菓子から美味しい!
ロビーの外にはデッキテラス、大きな中庭には紫陽花が咲き誇っています。ロビーの本棚からは、お好きな本をお部屋に持ち帰り読む事ができます。棚に並ぶのは雑談「大人の休日」など…

さて、本題の米沢牛のディナー(2013年 夏)、ステーキ・コースです。ここのコースの魅力は、牛肉の様々の部位を食べ比べられること。場所によって、特性があることをシェフが説明してくれるのが、大きな魅力の一つです。尚、すき焼きコースも選択できます。

しんしんのハムとアスパラのムースリーヌソース えだ豆と紅花と帆立テリーヌ・コンソメジュレ添え
しんしんとは、ももの中心の部位で、柔らかくロースとしても供される。

外バラのカリカリベーコンと、ガスパチョ夏の香り
【こってり】、【さっぱり】の行きつ戻りつ、それが牛肉コースの見所なのです。

内もものコールビーフと、千本の湯引き盛り合わせ
初めて味わう、変わった部位で、面白いです。

ざぶとんのポワレ夏野菜のプロヴァンス風   
ざぶとんは、肩ロースの辺りで、ロースの中で、最も美しいサシが入っていて、上ロースとして供されている部位。

お口なおしのグラニテ 山形県産スイカ

大トロポワレのにぎり 肩ロースしぐれ煮の軍かんライムと共に
メインイベントの一つ、さし具合、とろけ具合に、興奮!

とも三角のすみれ漬焼き
これはお土産にもなっていて、買って帰りました。

しきんぼと冬瓜のシークワーサー・ジュレ和え
これで口をさっぱりさせます。

サーロインのステーキとすみれの冷汁
かつてない霜降り、あふれる肉汁、とろける肉質!一緒に戴くさっぱり味の冷汁がサイコーに美味い!単なる田舎汁なのだが、上品な鰹だしで、脂があふれる口を洗ってくれる。

肩三角とじゅん菜の梅牛骨スープ茶漬け
この頃にはお腹いっぱいになりますので、お酒、特に、ビールは控えめに!

庄内メロンのソルベとココナッツミルクのブランマンジェ
デザートは場所を移動して、バーカウンター前のラウンジスペースで戴きます。山形のさくらんぼ等の果実と共に戴く、絶妙のブラマンジュ‥パティシエが説明に来てくれ、更に、バーテンダーがコーヒーを運んでくれる。

≪至れり尽くせり≫とは、このこと!

当日のお昼にも、牛タンを堪能していた為、ここの脂の強いサーロイン・ステーキで、胃が凭れました。翌日、胃腸薬を呑むことになりましたが、直前のランチは控えめにすることをお奨めします。

平日の訪問で、温泉は夜も朝も貸切状態。湯の沢温泉の成分は、中性の単純温泉ですので、即効性のある様なものではありませんが、趣あふれる露天は、解放感MAXでした。風呂そばのバーカウンターに井戸水の冷水が、いつでも自由に呑める様に置かれています。これが風呂上りに美味かったです!

また是非、お伺いしたい。そして、次回はすき焼きを堪能したいものです。
(2013年7月初訪問)

  • サーロインステーキ(ミディアム・レア)
  • しんしんのハム、野菜、帆立のジュレ
  • カリカリベーコン載せガスパチョ

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3位

酒盃 (泉外旭川 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2013/10訪問 2013/10/19

史上最高の居酒屋 @ 秋田

秋田市を訪問。市役所そばに在る、37年続く名居酒屋を堪能して参りました。

土曜の夜の訪問で、予約は2ヶ月前。
三人で二人前のコースを頂き、アラカルトを追加してバリエーションを愉しみました。

■お通し六品=①蛸の梅肉和え ②比内鶏肉、もつ煮込み ③焼き茄子のモロヘイヤソース ④鯵の南蛮漬け ⑤枝豆ピリ辛醤油漬け ⑥燻りがっこ白和え

まず、山海が並ぶ、素敵なお通しに、驚かされます。少量で沢山戴けるのは、旅人にとって、嬉しい限り。[燻りがっこ]がめっちゃ美味しかった!白和えにチーズでも入ってるのかしらん?

コースは以下の通り。
■お造り=真鯛、平目、秋刀魚、真イカ
■揚げ物=小海老とユリ根の天麩羅
■蒸し物=とろとろ茶碗蒸し、カニ入り
■煮物=牛すじ煮込み
■揚げ物=豆腐まんじゅう
■煮物=茸、鶏、秋の根菜の煮込み
■盛りそば、辛味大根の汁付き

魚介の脂のノリ、鮮度もさることながら、特有の調理が光る、
あん掛けで戴く・茶碗蒸し、
品の良い揚げ出し風・豆腐まんじゅう、
はマストアイテム。
他にも、コーンビーフの様に煮込まれた煮込み、手打ち蕎麦も絶品!

アラカルトから追加
■鰰(はたはた)しょっつる干し
■蛤と秋野菜の吟醸蒸し
■鯛とジュンサイの貝焼(かや)き

秋田名物・はたはたの焼き物、
貝殻の上で焼く・人気の貝焼きも美味!

ドリンク
■生ビール えびす
■利き酒セット 天の戸、六舟、阿櫻
■雪の茅舎 10年大吟醸
■仁古手サイダー

これだけ堪能して、一人五千円!安い!

出される器は、ご主人が長年作り続けている物だそうです。釉薬の風合いも良く、料理だけなく、プロ顔負けの腕前です。ご主人、ご馳走様でした。

(2013年10月初訪問)

  • お通し6品
  • お通しが圧巻!
  • コース①お造り、鯛、平目、真いか、秋刀魚

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4位

祇園 大渡 (祇園四条、京都河原町、三条京阪 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2013/09訪問 2013/10/05

雅の地 浪速料理人 頭角を現す @ 祇園

大阪で修業された大渡シェフが、四年前、祇園に出されたお店、その名も「祇園 大渡」。そのままじゃん!

週末は三ヶ月待ちと云われる人気店らしいのですが、貸切がキャンセルされた為、訪問当日の金曜のお昼、まぐれ当たりの様に予約できました。 ラッキー ゚ヽ(*´∀`)ノ゚
お若いシェフの浪速風ユーモア溢れる接客と、高級食材の豪快な使用、斬新かつ繊細な調理。料理がピクチャレスクで無い分だけ、味の密度はより一層・濃く、病みつきになること必至!

❶先付=蒸しアワビ、白芋茎(ずいき)胡麻ソース、イチジク添え
ふっくら蒸し上げられた鮑に、ウドの様な芋茎(ずいき)を胡麻ソースと和えて戴きます。

❷椀物=鱧のすり流し、海苔と山葵添え
この店を代表する一品の様です。一見、白味噌のスープ!?とろろ芋の様に流動化された鱧を、新鮮なワサビと海苔をアクセントに戴きます。

❸カラスミのそば
イタリアンを代表するパスタ料理を、日本蕎麦に変えました。蕎麦には、田舎と更科の中間ほど、思いの外、合います。

❹揚げ物=子持ち鮎のフライ、銀杏
一見、焼き魚風ですが、さっくり揚がっています。炒った銀杏か添えられ秋の装い。

❺向付=ぐじ  
ぐじとは赤甘鯛の別名。和食の高級食材のひとつですが、更に、若狭湾で獲れたぐじは最高。三種のソース、①酢 ②出汁醤油 ③大徳寺味噌で、戴きましたが、③の大徳寺味噌は絶品! 

❻二の椀=松茸
蓋を開けると松茸の薫り。タテに裂かれた軸。たっぷりの菊の花の下に、渡り蟹、銀杏のシンジョウが隠れされた、贅沢なお椀。

❼焼き物=赤ムツ(ノドグロ)、加茂茄子煮浸し
中華の手法、白髪ネギを載せ、ラー油ソースを掛け、ピリッと辛口で戴きます。

❽三の椀=栗と鰻
さっぱりした出汁に、湯がいた鰻に、削った栗、柚子風味。

❾鍋物=すっぽん鍋
すっぽん肉を関東風の濃い口醤油で炊きこみました。臭みは全くなく、松茸の傘、舞茸、冬瓜、粟入り生麩と共に戴きます。
そして、残った汁は‥

⑩白飯 縮緬山椒、香の物  
釜炊きのご飯。一杯目はすっぽん残り汁をかけて雑炊風に、二杯目は縮緬山椒で、三杯目は香の物で戴きました。
ごっつあんです!

⑪デザート=蕨餅、お抹茶

呑み物は、●プレモルをスターターに、お料理に合わせ、店主にお奨めして戴いた二種の日本酒を戴きました。
●三千盛(ミチザカリ)  岐阜産、キリッとした辛口の吟醸酒
●水芭蕉         群馬産  フルーティ、濃くが深い吟醸酒

絢爛な飾り、雅な見栄えはありませんが、食後には、類をみない充実感。敢えて云うなら、20年前に食べた「菱沼」さんと少しだけ近いか!? 和会席に洋風・中華風などの進取の気性を取り込む作りは、日本酒より白ワインと合う、そんな感じかも知れません。
祇園の枠に納まらない創作会席。正に、21世紀日本の【お・も・て・な・し】 o(♛v♛)☄

(2013年9月初訪問)ま

  • すっぽん鍋=松茸、大根、生麩入り)
  • 蒸しアワビ、胡麻ソーズ、白芋茎、イチジク添え
  • 名物 鱧のすり流し

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5位

北京遊膳 (荻窪 / 中華料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2013/02訪問 2013/09/09

ただ食べる以上、類い稀なる小北京

荻窪駅そばにある、隠れ家的な北京料理店。
わずか三卓のお客様相手だからこそ、給仕の女将さんとシェフ(すべてを一人黙々と作り続ける)のわずか二人で、行き届いたサービスが提供されていく。女将さんの料理や具材の説明は懇切丁寧で、最高級の料理を、更に引き立ててくれる。
【ただ食べる以上の価値】、そんな思いを抱かせてくれる、極めて稀な一流の北京料理レストランです。

五人で、ディナータイムに訪問。予約は前日でしたので、幸運な出逢いだったと思います。

紹興酒と共に戴いたのは、以下の九品。今宵は、北京ダックは敢えて除外、事前に私が基本を選択、女将さん、仲間と相談しながら、注文していきました。

スターターは、オーソドックスに、【冷菜三種盛り】と【ピータン】(写真参照)。
三種とは、
①「チャーシュー」 生姜を効かせた醤油味の自家製で、歯応えある豚が仲間に大受けで、一皿、お代わり!
②「クラゲと大根のマリネ」 柔らかクラゲは特筆もの!
③「揚げ湯葉の甘辛ソースがけ」 上記のさっぱり塩味の二品との相性から、濃い目、辛めの味つけの湯葉で、チェンジオブペース。
「ピータン」には、きざみ葱がテンコ盛りで、醤油だれと共に、戴きます。

【紹興大越貴酒】(写真参照)。 
戴いたお酒は、お茶の水の老舗中華料理店の「新世界菜館」さんが、本場・浙江省紹界市の10年物の本物の紹興酒。

【フカヒレスープ】(写真参照)
金華ハムからの出汁に、濃くのある醤油で味つけ、フカヒレと類似のエノキをアクセントに戴く、愉しい逸品。生姜も効いている感じで、寒い冬には体が芯から温まります。

【白身魚と卵白のフワフワ炒め】(写真参照)
卵料理が充実している、北京料理。見た目の美しさ、味の上品さ、王宮料理としての格を備えたお薦めの一品。魚と和えた卵白を、ふんわり油に泳がせ、メレンゲ状で戴きます。本日の魚は甘鯛、メレンゲに載せるのは、半熟の黄身ソースと、茹でカニの足、そして刻み生姜!

【牛肉と筍のオイスター炒め】(写真参照)
筍は冬場でも取れる中国産、柔らかく、アクがなくて、甘い。同じオイスターソース炒めでも、広東ほど強い主張がない味付け、その分、素材の味が生きる!

【黄ニラと芝海老の塩炒め】(写真参照)
北京料理を代表する、シンプルな料理。赤い海老、緑のさやえんどう、黄色いニラの見た目が鮮やか。肝はプリップリの海老、隠し味には生姜。外せない一品だ!

【カニ足の辛子ネギ炒め】(写真参照)
薄目の塩味が続く為、チョイ辛めの一品で、お口直しいたします。鷹の爪が使われているが、辛味は控えめ。蟹は日本海産の松葉系らしき、カニ足。ここでも、葱と生姜が味の引き立て役。

締めには、二品。
【炒飯】と【コーメン】(写真参照)
ネギ油と生姜のみ、具材は一切なし。だって、既に、タンパク質、コレステロールは摂取済みですので‥ コーメンは鶏ガラと野菜の出汁か?、味はあっさり、小麦の麺は乾麺のような歯応えで美味い。流石に店の名物!

【杏仁豆腐】(写真参照)をデザートに宴は終了。

ネギ油と生姜を効かせた料理は、中華にもかかわらず、胃にもたれない。さっぱりした口当たりは、体にも効能満点。
上品な京料理や北京料理よりも、味の濃い関東や四川風の味が好み、そんな人にこそ食べて貰い、奥深い良さを知って戴きたい、そんなカルチャーショックとも呼べる、美味しい一夜でした。

最後に、上品な夜に、下世話な話題。五人で、一人ビール一本、紹興酒ボトル、10皿食べて、一人当たり6000円強。お高いばかりのフランス料理屋なんか行く気がなくなる! 女将さん、気高くも、割り安な一夜を、ありがとう御座いました。

  • 冷菜三種を取り分けました
  • 冷菜三種のチャーシュー
  • 冷菜三種のクラゲと大根の和え物

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6位

Les deux (中目黒、代官山、祐天寺 / フレンチ、ビストロ、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2013/08訪問 2013/08/25

大人の為の 最上級ビストロ @ 中目黒

フレンチ通の信頼すべきレビュアー様が【異常なコスパ、小食の方は注意!】と称した、中目黒のフランチ料理店。ついつい、この言葉を、忘れ食べ過ぎました。

店名「Au Coin du Feu」 は、英語で「Around the fireplace」、<暖炉の周りで>と云った意味、温かみのあるフランス家庭料理を志向しているお店の様です。

週末・土曜日、前日に、滑り込みギリギリ予約。開店18:30の時点で、半分、19:00には全席埋まっておりました。
グラスのハウスワインは600円。前菜は魚介にするので、白ワインからスタート。フランス南部など、暖かい地方で栽培される品種グルナッシュ・ブラン。二杯目には赤を戴きました。

2種ある夜のコースから5,000円を選択。
当然、内容は帰省で変わりますが、参考までに。

●アミューズは、チーズシューと豚肉のリエット ※リエットはパンと戴きます。

●前菜セレクション
①フォアグラ入りパテドカンパーニュ
②江戸前穴子のフリットとゴロゴロ野菜のラタトゥユ
③千葉県山振ブリと季節野菜のかるいマリネ
④帆立のムースとつめた白イカの温サラダ
⑤具沢山の海の幸をつめたトマトのサラダ

⑥厚切りサーモンの瞬間燻製 温泉卵添え
⑦ズワイ蟹、帆立のクープ、オマール海老のジュレとウニ添え(500円+)


⑥軽く燻製されたサーモンは、特大サイズ。火加減がと云うか、生加減が素晴らしく、ねっとり、口の中で溶けていきます。フレッシュトマト、キュウリ、細ネギのさっぱりした付け合せも絶妙。
⑦頭頂部には生うに、その下には海老のメジュレ、その下は、蟹と帆立のクープ。最下部に人参ピューレが沈んでいて、意外にも魚介以上に、ピューレが美味しかったです。強い生臭みを洗い流す、甘くさっぱりした野菜ピューレ。

●前菜・二品目 本日のスープ
コーンポタージュ・スープ、フォアグラ添え
あの洋食屋のコーン・ポタージュです。しかし、中からこんがり焼いたフォアグラが出てきます。スープに入ったフォアグラ、とても美味しいです。

●主菜セレクション
❶産地直送鮮魚
❷ニュージーランド産 仔羊のロースト
❸豚バラ肉のシェリー・ビネガー煮込み 黒胡椒風味
❹牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
❺佐賀産黒毛伊万里牛とフォアグラのポワレ(1,000円+)

❻フランス シャラン産 鴨胸肉のロースト
❼フォアグラ鶏ムースをつめた 鳥取産 大山鶏のロースト


❻鴨のローストは、淡白で歯応えがしっかりあって、今ひとつの出来。しかし、赤じゃが芋ノーザンルビー、ロマネスコ‥付け合せの野菜の質が高いです。
❼ムースをつめた鶏は、ローストでは無く蒸し鶏のように柔らか。さっぱり淡白な中に、旨味が凝縮しています。

●デゼールのセレクション
①クレームブリュレ
②ムースオショコラ
③アイス盛り合わせ
④フォンダンショコラ 追加料金
⑤デゼール盛り合わせ 追加料金

⑥パンプディング アイス添え
⑦グレープフルーツ・ゼリー寄せパッションフルーツ添え ヨーグルトアイスと共に


⑥は蜜を吸い込んだ温かいフルーツケーキ=パン。外側はこんがり焼かれ、濃厚なアイスと共に、戴きます。
⑦2種のグレープフルーツ。酸味の効いたグレープフルーツのゼリーに、パッションフルーツのソースを掛けて、更にヨーグルトソースのベリーソースを添えて戴きます。

主菜の前に、パンをお代わりしたら、お腹がいっぱいで食べ切れませんでした。レビュアー様のお言葉は、ちゃんと聴くべきでした。【小食の方は要注意】 あなたも忘れずに。
次回の訪問は、体調を整えて、パンとお酒はホドホドに…
(2013年8月初訪問)

  • 蟹、帆立のクープ、ジュレとウニ添え
  • 素朴で温かいテーブルセット
  • チーズシューと豚肉のリエット 

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7位

新宿割烹 中嶋 (新宿三丁目、新宿、新宿西口 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ~¥999

2013/06訪問 2013/06/30

中嶋シェフの割烹 夜のコース @ 新宿 Ver.2

お昼の訪問で、すっかりファンになりましたので、夜の1万円コースを利用してみました。

NHKの情報番組「あさイチ」のレギュラーとして名を馳せた、中嶋貞治オーナーシェフの割烹。中嶋シェフは、北王路魯山人の美食倶楽部「星岡茶寮」の初代料理長を祖父にもつ、和食界のサラブレッドで、お昼には800円、900円でランチを提供しており、一度、ご相伴をお奨めします。

さて、本日は、男五人の仕事利用で、個室にて[ディナー1万円コース](他に七千円、一万三千円、コースは3種)を、戴きました。

●先付けでは、≪煮だこ≫が絶品、特別な煮炊き方法があるのでしょう。訪問した五名全員、感嘆!!
●お造りに、お刺身の中で、トリガイがお寿司になっていました。トリガイは生臭さは強いので、お寿司になっていることで、食べ易く、 その甘味が引き立っていました。
●椀物を挟んで、●焼き魚は、和歌山産の鮎(アユ)、まったく臭みがなく、頭からかぶりつきました。
●揚げ物は、桜海老の真薯、おくら、ヤングコーンという今が旬の三品。
●〆のご飯は、茶漬け、おぼろ昆布と平目のせ。
●デザートには、グレープフルーツのシャーベット

五人のオヤジたちも、皆な、大満足。幹事役の私としても、重要な仕事情報を戴くなど、収穫の多い一夜になりました。

帰りしなに、中嶋シェフ自ら、ごあいさつ戴きました。西口ハイアットリージェンシーにも店舗があるそうです。

(2013年6月再訪)


ミシュランの星付き店にもかかわらず、お昼の定食を、800円、900円で供している、和食の伝道師。庶民派の粋を忘れないサラブレッド、日本人なら行くしかない! 有り難や、有り難や … 感謝感激

さて、平日11時30分にはじまるランチタイムは、五分前には着いておきたいが、回転が早く、並んで待つのも一興かも!?

お値段が安いとは云え、流石、一流店、接客に差別は無い。八百円の貧乏客風情にも、平等の扱いをして下さる。有り難や、有り難や … 思わず合掌

定食メニューは、鰯づくし。鰯の柳川鍋、煮魚、鰯フライ、鰯の刺身(なめろう風)。煮魚は?

さて、お味は …
食材に高額は無いものの、米は美味いし、大根の漬物は抜群!
素揚げした鰯を卵でとじた柳川は、濃いめの醤油出汁に浸かった鰯は、鰻の様にコク深く、寒い冬には、格別の馳走!
狐色のフライはさっくり歯応えの後、魚の旨味が立ち上がる。  有り難や、有り難や … 神様、仏様、貞治様

お昼にもコース料理がありますが、私が戴くには宝クジにでも当たらんと…
そんな日を夢見ながら、鰯の刺身を戴きに帰還しよう。
(2013年1月初訪問)

  • ランチのいわしの柳川鍋定食
  • いわしの柳川UP
  • イワシのフライ定食

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8位

鶏そば ムタヒロ 2号店 (国分寺 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 3.9

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2013/06訪問 2015/11/15

POPな店の絶品ラーメン @ 国分寺

名物【鶏そば】は、スープだけじゃない、平打ちの麺が絶品!味に妥協無しの本格派、侮れない!

国分寺駅の北口を出て、右方向、西通り商店街を進むと、大学通りに切替わります。すると、POPな色使いの看板が右手に現れます。

個性的な店員のファッション、壁の落書、カラフルな水用コップ… まるで、カフェバー。女子お一人さま客が多いのも納得。

カウンター10席の小さな店の小さな厨房に、男子が入ること三名。三人共、パナマ帽を被った美大風の洒落た若者。彼らが、ぺちゃくちゃおしゃべりしながら接客する姿勢が、良い意味でお店の個性になっています。
【クリエイティブ】 ラーメン屋で初めて、この言葉が頭に浮かびました。

注文は「ダハハ塩 鶏 特製そば」。ふざけたネーミングですが、ここにも個性が反映され統一管理が成されています。

鮮やかな黄色スープの鶏塩そばに、緑色の三つ葉、紅色の糸切り唐辛子。
さて、麺を引き上げてみると、なんと【平打ち麺】。アルデンテ主流の今ど時、〈きしめん〉は無いでしょう!
しかし …
クリエイティブ野郎を、侮るなかれ!
これが美味いのだ!やられた〜!!
スープ勝負の店かと思いきや、きし麺のハンマーパンチ!
レンゲで、鶏ひき肉とスープを戴くと、もぅ〜至福!
そこに、海苔を溶かすと、更に悦楽!

鶏と豚、二種の叉焼。
豚は肩ロースなのか、少々、お硬い!

折角なので、替え玉をしちゃうと、麺だけじゃなく、鶏叉焼入り。
スープがうま過ぎで、減っていたのて、出来れば、スープを足して貰えると嬉しかった!

1号店にも行かねば …(2013年6月初訪問)

  • ダハハ塩・鶏特製そば
  • この麺が美味い
  • ダハハ塩・鶏特製そば

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9位

鮨 石島 (新富町、宝町、銀座一丁目 / 寿司)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2013/11訪問 2016/08/21

最もHOTな千円寿司 攻略法 @ 銀座

千円で、銀座の一流店の空気を満喫、注目の若き一流シェフの味を堪能出来るとあって、平日お昼でも、行列の人気店。

仕事のない平日、並んでみました。もし、千円のランチに挑戦したい方は、参考にして下さい。

お店到着は、開店時間の11時半過ぎ。カウンターのみ12席は既に満席、店の外に私含め3名が列を作ることになります。

3,500円のお任せ寿司の場合、ランチタイムも予約可能です。
本日は12時半に予約が12席ある為、11時半に入店した12席のお客が12時頃までに、食べ終われば、並んでいる我々3名も食べられますが、万が一、12名が12時半まで食べていれば、我々3名は、更に、12時半の予約客が出るまで、つまり、13時過ぎまで食べられません。それが、この店のシステム。お店の方が、説明してくれますので、並ぶか否かのファイナル・デシジョンをご自分で‥という訳です。

小窓から中を覗いてみると、お若い石島シェフは、とんとんスピーディに、リズミカルに握っています。

ほぼ12名が12時過ぎに退出し、
[b:12時半までに12席×2回転するという感じでした]。

結局、私は12時5分過ぎに着席、とんとん拍子に、握りが登場。
BGMの流麗なジャズ、シェフの軽快な握りのリズムが、食べる側にもリズムを与え、お客さんも寿司をくだくだ食べません。
江戸っ子の鮨喰いは、ふらっと寄って、さくっと食べて、さらっと帰るのです。

①赤身
②いなだ
③真イカ
④出汁
⑤中落ち
⑥鯵 一貫
⑦鯵 二貫
⑧玉子
⑨下足
⑩アナゴ

赤酢のシャリは、ぼんやり甘く、酸味は弱めです。
千円のネタだと限界は否めませんが、全てが鮮度良く、一定以上のクオリティです。中でも、玉子と穴子は抜群の味です。特に、締めの穴子のふっくら、柔らかな炊き方、煮切の旨味はサイコーでした。

時間があれば、ビールとか、追加で何貫か戴きたいところでしたが ‥ 本日はここまで。
次回は、お任せを戴きに訪れましょう。

ランチメニュー 
■にぎり  千円  
■ばらちらし  千円  
■お任せ  3千5百円

(2013年11月初訪問)

  • 鯵二貫、中落ち軍艦
  • 真イカ、イナダ、赤身
  • 中落ち軍艦、ダシ軍艦

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