レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2018/09訪問 2018/11/30
【本日のオーダー】
チーズ好きのための5フォルマッジオ(リゾット) 1,500円
生ハムとルッコラのアーリオオーリオ 1,000円
彩り野菜の気まぐれサラダ 500円
【感 想】
最近、子どもたちが親離れの傾向w
まあ、従兄弟たちと一緒に、祖父の家に泊まる程度なんですが、けっこう頻回になってきました。
そんな時、普段は子どもたちがいることによって、コミュニケーションが成立するわたしたち夫婦は、ちょっと戸惑いながら、生活するわけです。
この日は、祖父の家ではなくて、従姉妹の家にお泊りです。夕方に急遽決定いたしました。
義姉の家に送り届け、さて、何を食べようかと。時刻は20:00過ぎ。
久々に、パルミジャーノレッジャーノのリゾットが食べたいと。カミさんの言うリゾットとは、舟形のチーズのセンターをくり貫き、クレーター状にし、その部分で調理する料理。
前処理された(温められた)プレーンリゾットを、クレーター部で投入し、チーズを溶かして、リゾットにまとわりつかせる。
見た目のパフォーマンスは、歓声もの。味も、フレッシュなチーズの香りが特徴で、美味い。
リサーチ不足のわたしの情報網では、小山近郊だと「竹亭」ぐらいしか知りません。
が、この時間だと、移動時間も考えると、ちと厳しい。
まあ、急遽のことなので、その件はまた別の日にとなりましたが、頭は完全にイタリアンモードになっております。
はて、この近くでイタリアンとすると・・・・・・
城東公園の北側に、小さいいけれど(失礼)アットホームなイタリアンがあったな。
はい決定。
店舗前の駐車場は、ちょうど一台分空いておりました。
以前の店名は失念してしまいましたが、なんだかちょっと違う。場所は間違いないはずだが、リニューアルした?
ドア越しに、店内を覗いてみます。
が、店の雰囲気が違う。全く違っています。
あれ!?お店変わったの?
以前の、ほのぼのとした街のオステリア風情が、洒落た感じの、なんかこう、ドレスコードがあるんじゃないの的リストランテ様な感じになっています。
土曜夜の混雑時なので、見た感じ、満席のようです。
気付いたスタッフの方が、声を掛けてくれました。
そして、そのまま案内していただきました。
どうやら、わたしたちの死角になっていたテーブルが、1卓だけ空いていました。ラッキー、ラッキー。
客層は、けっこうカジュアル。
お若い方(20~40代)がメイン。
1グループだけ4人でしたが、あとは皆さんカップル。
メニューは、コースが2種。両方ともカップル向け設定でしょうか。
そう考えると、グループ使いよりも、カップルでのひと時を満喫するシーンが主でしょうね。
お昼が遅く、子どもたちと一緒におやつを食べていたわたしたちには、コースはちと重め。こうなることがわかっていれば、それなりの準備はしていたのですが。
軽くぐらいのつもりでの来店ですので、お互いにパスタ程度と考えておりました。
と、他のテーブルでちょっとした動きが。おとなしめの歓声が上がったのです。
そちらに目をやったカミさんが、メニューを眺めているわたしに、
「あれ、あれ」
と、ニヤニヤしながら目配せしてきます。
わたしも、その方向に目を向けると、な、なんと、例のあの大きなパルミジャーノレッジャーノが登場し、客の目の前で調理を始めるではありませんか。まさに、カミさんの求めていたそれが。
とりあえず、その流れを見定めてから、あらためてメニューを確認します。
パルミジャーノ云々または、テーブルサイドでお作りする~、なんて感じのメニューを探しましたが、ありません。
らしきものは、「チーズ好きのための5フォルマッジオ」くらいか。
オーダーを取りに来た時、聞いてみた。
やはり、5フォルマッジオで当たり。パスタかリゾットが選べるとのこと。
カミさん、迷わずリゾット。
で、わたしは、ルッコラ好きなので、これも迷わず生ハムとルッコラのアーリオオーリオを。
こちらのお店は、パスタが選べるので、この中から選んでくださいと、5、6種を提示。
全部は忘れましたが、ショートからスパゲッティまで。
ショートは、ペンネとフジッリと何か。ロングは、スパゲッティとリングイネの2種。
ロングしか頭になかったので、迷いましたがリングイネで。
プリモ・ピアットだけだと少し足りないかと思い、サラダもオーダー。
待つこと5分程度で、サラダ提供。
シンプルなサラダに、オランディーズっぽいドレッシングがかかっています。
オランディーズよりサッパリしていて、酸味が強い感じで美味しいです。
更に待つこと10分ほど。
わたしオーダーのパスタが登場。
麦わら帽子のつばの様なお皿。
ソースがスープのようにたっぷりと入っています。生ハム、ルッコラの量も十分です。
早速、取り分けようとすると、パルミジャーノ様がおな~り~。
うーん。普通の感覚ならば、この目の前で行われるパフォーマンスに見入ってしまうことは必至。それはお店側もわかっていることだとおもうので、出来れば、パスタと順番を逆にして欲しかった。わたしは、熱々のパスタが好きなのです。
が、まあ仕方ないでしょう。
シェフのパフォーマンスを拝見させていただきます。
まずは小鍋で下調理したリゾット(恐らく4種のチーズが使われているはず)を、クレーター部に移し、レッジャーノをかっぱぎ(表現が下品な田舎言葉でお恥ずかしい。でも、もろそんなイメージ)、溶かし絡めるようにゆっくりとかき回します。
米全体に行き渡った頃合いを見て、やや加速します。
沸々と、軽く湧き上がってきて出来上がり。皿に盛付け、胡椒をパラりしてサーブ。
出来立てをいただきます。カミさんとシェア。
ほぉ~チーズの濃さがダイレクトに伝わってきますね。
パルミジャーノ・レッジャーノだけだと、単調なしつこさが嫌味となりますが、全5種のミックスなので、しつこさはさほど感じません。
お米は、どこ産だろう。日本米だと、もっとねっとりするのかなぁ。リゾット用のお米を使っているのかしら!?
わたしにゃぁ、わかりゃしません。
チーズは・・・・・・他は、勘で、エメンタール、ゴーダ、マリボーあたりかなw
あ、パルミジャーノ・レッジャーノも恐らくは、です。確認はしておりませんのであしからず。
追っかけ、温かいうちにパスタも。
量は、さほど多くありませんね。
まあ、こういうお店にガッツリ食べにくるつもりはないでしょうから。
セコンド・ピアットも出てくるコースの一品なら、適量って感じですかね。
特徴は、オイルがスープ状で、たっぷり注がれていること。
味付けは、強くありません。ネットリし過ぎず、塩梅良い塩気の生ハム、ルッコラ独特の風味が活かされてますね。
リングイネの選択は、微妙。スパゲッティーにした方が良かったかな。でも、細い方が断然いいように思います。わたしなら、カッペリーニでもいいぐらいです。
わたし自身、本格イタリアンがどういうものなのか、わかっていません。
経験もほとんどありません。
カジュアルイタリアンはよくいただくのですが、完全に一線を画しています。
パスタとサラダしかいただいていませんけれど、間違いなく腕に自信があるシェフを抱えていらっしゃる(または、オーナーシェフ)だろうと、お見受けしました。
わたし風情が語るべきレベルではないと思いますので、笑われる前に退散w
必ず再訪するでしょう。
次は、コースをいただき、全貌を楽しみたいと思います。
ごちそうさまでした。
3位
1回
2018/07訪問 2018/09/10
【本日のオーダー】
特製中華そば 950円
【感 想】
栃木市内で営業活動終了。午後は、壬生方面に。
駅周辺でのランチを考えるも、栃木の町の造りと言うか、道があまり得意ではないので、街内から離れた場所で検索すると、新店発見。場所も、すぐわかる所だったので。
はて!?そこには別の飲食店があったような・・・・・・
まあ、移り変わりは激しいですから。
13:30過ぎ。前客1名。後客4名。
昔の大衆食堂のような造りです。前が飲食店だったことは間違いないでしょう。居抜きですね。
メニューを見ると、豊富なラインナップ。
大別すると、「あっさり」と「濃厚」それぞれラーメンと、つけ麺。
基本のラーメンには、醤油と塩があります。
その根幹となるメニューからの派生が面白い。
濃厚は、鶏単独のようなので、鶏白湯のように推測します。そこに魚介が加わるか、そのままか。
あっさりは、かなりのバリエーション。
カエシに特徴のあるタイプ、レモン風味、そのレモンの辛いタイプ。そしてオリジナル。
どこから攻めてよいのか、迷うくらい計20種類近く。
あっさり清湯派としては、基本の中の基本にいってみましょう。
珍しく、トッピングをスペシャルなもので。特に理由はないんですが、何となく乗せてみたかったんです。
待っている間、麦茶のサービス。
これはありがたいですねぇ。
しかも、瓶ビールを飲む様な、小さなグラスではなく、結構大き目。
待つこと6,7分。
オペレーションは、店主と思しき男性の方おひとり。
混雑時は、少し滞るかも。
見た目は、スープ色がやや濃いけれど、かなりのストライク。
ファーストインパクトは、意外や意外、しっかりとした鶏のコク。カエシが強いのかと思いましたが、出汁がしっかりとしています。香りは、節系。カエシ感をさほど感じさせない、スープを味合わせてくれるタイプ。
塩味は強いと感じますが、鶏、魚介、カエシのバランスが良く調和されています。
カエシの醤油が、やや角立っているようにも思えますが、鶏出汁がけっこうマイルドなので、その辺で相殺され、いや上手くまとまっていると感じるのでしょう。
後味は、ぼわーんとまったり広がる優しい甘みある鶏。残鶏感と言えばいいのか。
それでいてしつこくなり過ぎないのは、節系が抜け目なく効いているからか。
麺は、中細のストレート。見た目、しなやかで艶やか。最近、うどんではこの手のルックスに出会っていますが、ラーメンではなかなかお目に掛かれません。
口に運べば、ツルっと滑らかな口当たり。しっかりした歯応えを残しつつ、多少弱い感じもしますがモチっとも感じられ、食べ進める中で、味わいが増幅していく感じです。それでいて、喉越しも良く。良い麺です。
嗚呼ぁっ、ラーメン食てるんだなぁ、俺。
と、しみじみ感じてしまいます。
具も、一工夫したものばかり。
特製は、チャーシュー増し、ワンタン追加、煮卵入りです。
ワンタンは、ほんのりショウガ風味で、肉肉しぃ。ちょびっとしか餡が入っていないワンタンも存在する中、こちらは一品料理に近い大きさ。
チャーシューは、3種。
スタンダードな巻バラ、厚めのロース、炙った鶏と三者三様の味わい。
美味いのもさることながら、こちらの店主さんは、客を楽しませる演出というか、満足感をしげきさせるというか、とにかく食べて瞬間が楽しいと感じる一杯。
客対応含め、これから通いつめたくなるお店。
最近は、竹末推しでしたが、栃木方面にも通わなくては、と、思わせる、大満足の初訪問でした。
ごちそうさまでした。
4位
1回
2018/04訪問 2018/07/30
【本日のオーダー】
煮干し中華そば(HARD) 800円
味玉 100円
追い玉 200円
【感 想】
わたしは、スマホを持っていません。
今どきの小学生でも、当たり前のように所持している世の中ですが、興味もありません。
電話と簡単なメールだけで十分。生活には何の支障もございません。
が、子どもたちの連絡網(PTA、保護者会など)の基本方針が、LINE中心となってしまい、もはや不都合を通り越し、LINE必須の状況に陥りました。
完全にインフラの一部となったことは、紛れもない事実でしょう。
近くの電気店で、格安スマホの購入手続きをしたところ、設定まで1時間程度かかるとのことで、その時間を利用して、待望ののじじ攻めを敢行します。
時間は11時30分ちょうど。
過去に2度ほど振られていますので、今日こそはと。平日のオープン時間なので、うまくいけば並ばずにいけるかな。いや、いけるでしょと楽観的に向かいました。
駐車場は共用ですが、8割がた埋まった状態。まさか、すべてが目的先ではないでしょうけれど、ちょっと焦ります。何せ、並びが大嫌いなものですから。
ちょうど店舗前が開いていました。並びを見ると、2組3人待ち。許容範囲です。
そそくさと車を降りて、並びに参戦しようとすると、スタッフの方から、先にチケットの購入をと、ご案内がありました。
EASY、NORMAL、HARDとあります。限定でEXTRA HARDがありますが、この日はバッテンついてました。
最初はNORMALでいこうかとも思いましたが、そうそう頻繁に来ることも無いし、並び時間もさほどかからないこの状態ならば、HARDに攻めてみようと。
小山の山崎で食べたのと同類な和え玉(こちらでは”追い玉”)も。
食券は、その場で渡します。追い玉分は、途中投入を予定しているので、キープ。
そのまま並びに加わります。
並び始めて10分強。ようやく第一陣が席を立ち始めます。
普通ならば、気にならない程度の並び。又は、このくらいなら並びの内に入らないとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
が、この状況をうちの嫁が見たならば、驚愕に値する光景だったに違いありません。
家族、二人での並びならまだしも、単独行動での並びは、まずあり得ないこと。
それほどまでに並ぶことが嫌なわたしですが、特にストレスに襲われることも無く、席に案内されました。
店先ではさほど気になりませんでしたが、奥に入ると、煮干しの良い香りにあふれています。この段階で、ワクテカ状態に。
先にオーダーを通していたので、着席後すぐの提供かと思っていました。
実際は、3~4分待っての提供です。
見た目は、思いのほか煮干しっぽくない色。
HARDなので、セメント系に近いかと思っていましたが、そこまで濃厚ではないようです。
けれど、表面の泡立ちを見れば、それなりに濃さそうです。
一口目。
ブワーッと広がる、煮干しの芳香。うんうんとうなづき、煮干し臭さ(良い意味で)を確かめます。二口目待ちで、少し落ち着き、残り香を味わってみる。
スープ自体の粘度はそれほど高くないと思いました(自社比)。シャバめですかね。
ファーストインパクトはハードなれど、余韻含めると、思いのほかライト。もっとガッツリ煮干しが来るかと思っていましたが。
スープ自体は、しっかりと抽出された煮干しスープ。臭みはなく、手を掛けて、スープ取りしていることがわかります。HARDなので、苦味はそれなりに感じますが、変に調整されるより、ストレートに素材を感じられ、それが嫌味でない。非常に美味しい。苦味と言うより、ビターと言った方がしっくりくるかも。(意味は一緒ですが、雰囲気というかニュアンスで)でも、塩分は高い。
そこに、鶏、豚の動物系をプラス。個人的には、動物系はもっと抑えてもいいかな。HARDなので。この上のEXTRA HARDでは、その夢を叶えていただけるのでしょうか。
苦手な人は、まずNORMALから攻めた方がいいでしょう。
麺は、煮干し系お約束の細ストレートパッツン。ザラつき感じられます。
わたしは、この手のタイプをあまり得意とはしておりません。
それでも、このスタイルが後を絶たずに、隆盛を誇っているには、それだけの理由があるのでしょうね。
こちらは、けっこう固めな茹で加減。柔いと、かなりムムムなところだったので。
チャーシューは炙りタイプ。店内には炙った煙臭も漂っています。ホロっとしながら、厚みもある分肉感も楽しめます。
具材で特徴的なのは、メンマ。角切りダイス状になっています。コリコリした食感で、それはそれで楽しいですが、味としては至って標準的。
8割がたやっつけた所で、追い玉コール。
当然、煮干し麺も期待の一品ですが、それ以上に追い玉(名称:和え玉のお店も)が最近のお気に入り。
煮干し系のお店には、大概置いてあるので、ある意味そっち狙いにしたいぐらい。でも、ほぼどの店でも、通常のラーメンを頼まなければいけないという縛りあり。難儀ですなぁ。
追い玉は、すぐに提供されます。
なんだか、ツバ広の帽子の裏側のような器。
そのツバ裏部分には、赤紫色のソースと、挽いたブラックペッパーが。
赤紫色のソースは、なんと、果実。多分、ラズベリーかな。舌が弱いので、確定は控えますが、間違いなくベリー系ではあります。
これは、混ぜるのかしら!?
まずは、純粋に基本味をいただきます。
しっかりと混ぜて、煮干しオイル、ほぐしチャーシュー、ネギ、煮干し粉を、満遍なく行き渡らせます。
麺にオイルなどが絡みつき、しっとり感を醸し出します。が、ちょっと、オイルが少ないかな。わたしとしては、もっとスムースに箸を回したかったのですが、ちょっとネタつき気味ですね。
食べてみても、ちょっと麺のボソ感が出て、やはりもう少しオイリーな方が好みよねぇ。
味は、煮干し粉に頼るところが多し。ベースオイルはややパンチ不足か。
人気店とはわかっていましたが、退店の際には、平日ながらも10人を超える待ちが発生。
時間帯を絞らないと、並び覚悟の評判店ですね。
EX=HARDを狙うには、かなりの高さがあるハードルだと思わなくては。
何店か、煮干し系のお店を食べさせていただきましたが、それぞれ個性があって、自分好みを見つけるのにも、まだまだ攻めなくてはならんと、あらためて思いました。
こちらは、HARDでもまだまだわたしの煮干しキャパは埋まりません。ただ、煮干しが得意ではない方もいるでしょうから、その辺の調律は、だいぶ万人向けに方向づけしているのかと。NORMALは食していませんが、恐らくはそのような感じ(煮干しの主張マイルドなタイプ)なのであろうと、推測できます。
ごちそうさまでした。
5位
3回
2019/04訪問 2019/07/15
【本日のオーダー】
牛筋ぶっかけうどん(温) 900円
【感 想】
このエリアで一番美味いうどんの店だと思っているこちら。
うどん好きの子どもたちに、是非食べてもらいたいと、常々思っておりました。
ですが、なかなかこちら方面に子どもを連れての用事がありません。
ようやく、壬生方面にいくことになり、念願叶っての訪問です。
カミさんも初めて。
何がおススメなのかと問われたので、最初はうどんそのものを、しっかりと味わえるものを。。。なんて講釈を述べている横では、、、
子どもたちは、メニューも見ずに「ざるうどん」。こちらでは、もりうどんが正式品名ですね。
カミさんには、つけの肉汁を勧めました。
初めてならば、武蔵野うどんによくある、肉汁をおススメいたします。
わたしはと言えば、温かい系統が未食なので、温麺でとは考えていました。
こちらの温麺は、「かけ」と「ぶっかけ」があります。関東人のわたしは、理解するまでに時間を要しましたが、なんとなくその特徴は把握したつもりです。
自分の中では、「かけ」の「あつ」が希望だったのですが、食べてみたいと思っていたメニューは、「ぶっかけ」にしかありません。
迷いましたが、トッピングに惹かれて「牛筋ぶっかけ」をオーダー。
うどんの茹で上げ時間は、12分と記されていたように記憶しています。
茹で置きはしないとのことでしたから、それだけ待つ必要があります。でも、茹で置きだと味が落ちますので、当然のオペレーションですね。
何度か伺ってますが、客もそれを承知で、まったりとした時間と空間がそこにあります。
本当に美味いものを食しようと思えば、それなりの時間が掛かるのは当然ですし、その時間を含めて”食事”と考え、ゆっくりと佇むことは、ある意味贅沢なのかもしれません。
さ、やって来たうどんは、ぶっかけらしくツユは少な目。
お目当ての牛筋は、意外と多め。もっと、ちょびっとかなと思っていましたが、思わずニンマリ。
まずは、出汁を、、、
甘い。これは、想定外の甘さ。
基本のツユが、イリコガ利いた出汁先行の好みのツユだったので、そこに軸があると思っていました。
続いて、牛筋。これも、甘口。
牛筋自体の甘さもあるのでしょうが、味付けが甘い方にけっこう振っています。
甘辛が好きな人には、堪らない味付けなのでしょうけれど、ベース出汁が前面に出てくるタイプを寵愛するわたしには、かなりストライクゾーンから離れていました。
乗せられたショウガとネギを混ぜ合わせて、何とか食べ進められるようになりました。
これは、ショウガが無ければ大変なことになっていましたねぇ ^^;
うどん自体も温められた分、柔らかくなっており、自慢のバシバシしたコシが影を潜めてしまっています。
最初のうちは、全然OKですが、時間の経過とともに、柔らかさが増していきます。甘目の出汁であるため、勢いよく食べ進められない状況ですと、許容範囲以上の柔らかさに、終盤は襲われます。
もっと、サクサクと食べていけるであろう、イリコベースの出汁であれば、また違った展開が望めたと思います。
美味いうどんではありますが、食べ方如何で、その表情は一変します。
ベストな食べ方、、、個人差や好みはあると思いますが、わたしの中で、ぶっかけは「なし」かもしれません。たまたま、牛筋がその味付けに合わせるため、出汁自身を甘目の設定にしているやもしれません。
他のぶっかけを食べてみないことには、何とも言えませんが、この時点では、かなりのディスアドバンテージ。
本場讃岐は、「かけ」が基本と言われているようですし、次回はシンプルな「かけうどん」でリベンジすることを心に決めました。
あ、カレーうどんも気になるな。。。
ごちそうさまでした。
【本日のオーダー】
きのこ汁うどん 850円
【感 想】
この日は、海外からのお客様を接待を仰せつかりました。
日本の農業に興味があるとのこと。
それならばと、我が社の相談役と旧知の仲である方が、壬生町でいちご農家を営んでおられるそうで、そちらに伺いました。
まあ、お偉いさんからの業務命令ですわね --;
おもちゃ博物館にも訪問し、お昼は何にしようかと。
海外のご一行、うどんがお好きなそうで、それならと、同行を買って出てくれた壬生に詳しい顧問のススメで、以前に行ったことのある例のうどん屋に決定。
前説のくだりは、↓↓↓
https://tabelog.com/tochigi/A0902/A090203/9013491/dtlrvwlst/B336505561/?use_type=0&smp=1#81394575
今回は、8割がた埋まっており、中々の人気店であることが分かります。
海外の方は、皆さん冷たい系を選びました。
わたしは、きのこ汁のつけタイプを。
待つこと15分弱。
おおっ、あいかわらずセクシーなルックスです。艶やかにしてしなやか。
うどんが放つ誘いがハンパねぇっス。
つゆは、ちょっとイメージが違う。
きのこたっぷりかと思っていたのですが、シメジ中心で、種類が少ないっス。
もっとこう、舞茸やらひらたけ(≠ブナシメジ)などがわんさかとしたものを期待していたのですが・・・・・・
ベースは他と変わらないと思います。
強いカツオベースに、僅かな粉節感。甘味は少なく、醤油の香り豊かなスープに、キノコの味わいがプラスされております。
さあ、うどんだけでいきましょう。
くみくみ。くみくみ。
うん。美味い。
滑らかな口当たりながらも、弾けるボディ。いつにも増して、イイ出来栄えです。
太麺が苦手なわたしでも、これは特に別。格別な味わいを堪能させていただきました。
海外からの客人も、何度か来日し、うどんも食べたことがあると言っていましたが、このうどんを食べてみて、これまでの中で一番美味いと。ファンタスティックーーー。ってな表現でした。
次は、うどん好きの子どもたちを連れて来てみましょう。
ごちそうさまでした。
【本日のオーダー】
鴨汁うどん 850円
【感 想】
わたしの上司は、長く壬生にいたので、壬生・下野辺り、特に壬生はやたら詳しいお人。
この日は、壬生から下野にかけて営業活動。
昼時、美味いうどんを食わせる店があるからと、こちらのお店を紹介してくれました。
農業道路を走り、本当にこんな場所に店があるんかいなと思っていると、緑色の屋根の保育園の園舎のような建物が見えてきました。
どうやらその建物が、目当てのうどん屋のようです。
大きな看板と、のれんがかかっているので、初めての方でもわかると思います。
元々、行政の関連施設だったみたいです。
実際に、同じ建屋には農業改善センター(うろ覚え)があり、本来は農業関連の支援施設のようですね。
門扉には、「ふれあいセンター」と表記されているので、以前はそのような施設だったであろうことが窺い知れます。
店に入っても、ふれあいセンターの名残が残ったまま。
一段高いステージがあり、当時は、ここでカラオケやら寸劇などが行われていたのではないかなぁ。
ですので、通常の飲食店舗とはレイアウトが全く異なります。
広いホールに、4人掛けテーブルが6卓。もっと席数増やしてもいいんじゃないかと思うくらい、広くゆったりとしたスペースになっています。
基本のメニューは、「つけ汁タイプ」か「ぶっかけタイプ」と「温かいうどん」の3種。
通常のメニュー以外に、ステージの上に季節限定メニューが書かれたボードがあります。
限定の汁なしは、「明太クリーム」や「カルボナーラ風」など洋風メニューもあり、若い客層の好みにも対応できますね。
限定には、かんぴょうなど地の物を使うなど、地域性も感じとれて嬉しいです。
わたしは、「おすすめ」マークの付いた鴨汁うどんをチョイス。つけ汁タイプです。
麺の茹で上げに、12分程度かかるらしいです。メニュー写真から見ても、けっこうの太さの麺なので、当然ですね。お行儀よく待たせていただきます。
お待ちかねのうどんの登場です。
見た目かなり上品で、美味そうです。
黒の器に盛り付けられ、ツヤっツヤでしなやか、小麦色が良く映えます。
ルックスから、絶対に不味いわけありません。
つけ汁は、多分鴨の脂でしょう。粉末状の出汁粉と相まって、けっこうな脂感が見て取れます。
まずはうどん。何もつけずそのまますすります。
ほのかな塩味で、噛むとけっこうな歯応え。そして、小麦の香りが味わえます。噛んでいると、甘みも感じてきます。
何なら、このままつけ汁なしでもかなりの量がいけるぐらい美味い麺です。
讃岐うどんの系譜で、しっかりとしたコシの強さと、滑らかな舌触り。この辺では中々見られない、かなり上等なおうどんです。
続いて汁をそのまま。まずははっきりとした輪郭のカツオ節と醤油。次に鴨の脂と旨味が口いっぱいに広がります。ネギも焼いているから、香ばしさも感じられます。
単体だと、つけ汁にしてもかなり濃いですねぇ。
それでは、いよいよ麺をつけ汁につけて食べてみます。
最初は、汁のしょっぱさが勝ちますが、麺を噛んでいると、麺の甘みが混ざり合い、丁度良い濃さになります。それでもわたしには濃い目に感じます。特に鴨の脂分が強めに出てますので、コッテリ感を感じる方もいらっしゃると思います。
麺と汁のバランスの良さは、互いに負けない強さから来るものでしょう。麺がかなり主張強いので、汁もある程度の濃さをキープしないと、うどんの強さに負けてしまうのだと思います。
そのための濃度かな。うどんだけを食わせるなら、あっさりした汁でいいのかもしれません。ですが、汁もしっかりと味わわせるため(うどん+汁)に、うどんの強さに負けない濃さにしているのかもしれません。
正直、こんな辺鄙(失礼)な場所で、これほどの美味しいうどんが食べられるとは思ってもみませんでした。
そんなに混雑もしていなかったので、意外と穴場なのかもしれません。
ごちそうさまでした。
※本レビューは、緊急事態宣言発令前に訪問した時の記録です。
【本日のオーダー】
黒醤油中華そば 900円
ローストビーフ丼 400円
※ご飯半分コール
【感 想】
学生時代の恩師が亡くなって、ちょうど20年が経ちます。
サイドブレーキを解除しないまま、車を走行させ、なんかおかしいなぁと言いながら運転。
同乗していたわたしたちが、そのことに気付き、
「先生。サイドブレーキが、、、」
と指摘すると、
「ああ、そうか。たまにやるんだよね」
と、笑うおちゃめな先生でもありました。
そんなとぼけた面もある先生でしたが、ラジオ番組を持っていたり、某国では国賓待遇だったりと、その道ではまあまあ有名な教授だったようです。
キャンパスでは、そんなこと微塵も感じさせない気さくな方でしたが。
その先生は、自称「グルメ」で、食べ歩きが趣味でした。
長期休暇中の、卒論個別指導(2,3人合同)の時なんかは、積極的にランチに誘ってくださいました。
「テニスコートのテラスで提供されるパスタ」のようなマニア的なお店から、超有名な八王子ラーメンの老舗に、創業当時から足を運んでいたりと、幅広いレパートリーでした。
いつの日かは、
「美味しいアイスをご馳走しよう」
と、向かった先は、なんとリンガーハット(笑)
今は見掛けなくなりましたが、昔は、サーティワンみたいなケースがあって、アイスのみの販売もしていた記憶があります。
そこのアイスが最高だと、ご馳走していただきました。
通だよなぁ(笑)
ある日、
「J君。君は、いつもどこでラーメンを食べているんだい」
と聞かれ、
「〇発ラーメンです」
と、自信満々に答えました。
「ああ、あそこは駄目ね。量だけのお店だよ」
と、一刀両断。
「じゃあ、僕が美味しいラーメンをご馳走してあげよう」
そう言って、連れて行ってくれたのが、八王子の「みんみんラーメン」。
20年以上前。今では超の付くほどの人気店ですが、当時も人気はあったものの、まだまだ知る人ぞ知る名店的なお店で、ランチ時でも楽に座れたものです。
そこでいただいたチャーシュー麺は、確かに美味かった。
ガッツリ系第一主義だった当時のわたし。
そんな味知らずのわたしに、一石を投じてくれた一杯。
表面の油膜が印象的。
食べてみると、それほどしつこくなく、それでいて濃厚さを与えてくれる。そんな味わいでした。
今のように、デジカメがあるわけでもなく、メモを控えるわけでもなかったので、詳細は憶えていないのですが、醤油が強いながらも、スープも負けておらず、何より玉葱のアクセントが、頭の中に残っています。
で、現代。
久々の竹末詣。
限定を狙って行くような事前情報収集をしないわたしですので、行き当たりばったり。
本当は、あっさり狙いだったのですが、限定の「黒醤油中華そば」に惹かれました。
提供された丼は、一面に生玉葱が撒き散らされ、純露色のスープの上には油膜。
姿は違うなれど、それぞれのパーツが20年以上前の八王子のラーメン屋のイメージと重なりました。
あ、これあの時のラーメンっぽい。
たった1回っきりの訪問。
でも、いつまでも印象深いラーメンの記憶が蘇ります。
味は、まったくと言っていいほど違い、竹末らしいまろやかなベーススープに、煮干しのアクセント(それほど強くはありません)。
黒醤油と言うと、富山ブラックをイメージしましたが、あくまでも竹末流の黒醤油。
キレよりも、柔らかさで勝負する角の無いまあるい醤油。
もしかすると、キレがあるのかしれないカエシですが、スープが勝っているせいか、刺々しさを感じさせません。
麺も、普段の細パツと違った手もみの縮れ麺。
これも美味いですね。甘みがある。
竹末詣でが止められないのは、限定麺のレベルの高さでしょう。
キワモノ的なメニューも見掛けますが、竹末流に仕立て、間違いない味を提供してくれますから。
今回は、美味さだけでなく、思い出も差し出してくれました。
久しぶりに、「みんみん」にも行ってみたいなぁ。
ごちそうさまでした。
P.S
竹末さんのレビューなのに、他店メインみたいになって申し訳ありません。
【本日のオーダー】
こっさり 750円
茹で餃子 290円
日替わり丼 300円
【感 想】
めっきりラーメンリクエストが減った長男坊。
たまにはいいじゃないかと、ラーメン屋に誘いました。
ラーメン屋でも餃子が無いと、首を縦には振らない彼。
そういえば竹末って餃子あったけなぁ。。。?
いつもは、営業途中でのランチ補給なので、餃子はご法度(マイルール)なんです。
周囲の方々の食事風景を思い出しても、餃子ってイメージが無いのよねぇ。
マジであったっけ?
その前に、13:30過ぎだけど、混んでるよなぁ。土曜日だし、並びはある程度覚悟するか、弥惣吉、かずしのも選択肢に入れようか。。。
と思いつつ、笹原の交差点(自治医大病院西)を通過。穂香は、駐車場の具合からして、まあまあの混雑か。なら、竹末は並び7,8人かな。
さて、、、あ、外待ち無しだ。
よっしゃ、10分も待たないでしょう。
コブ付きならば、これで手を打ちましょう。いや、上等上等。
外並びでも、メニューが置いてあり、サッと気付いてオーダーを取りに来てくれますから、着席後の待ちが最小時間で済むんですよね。
こちらのスタッフは、良く出来た方々なので、キッチンとの連携プレーも堂に入ったもの。
この日は、「こっさり」day。初めて当たりました。
限定以外は、メニューコンプ済み。そりゃあ、こっさりにイクしかないでしょう。
10分も待たずに入店案内。
入店前にオーダー入っているので、着席からの提供も、スムーズ。
接客の良さや、オペレーションの手際の良さと料理の美味しさは、比例するものだと思います。
一概には言えませんが、往々にしてその傾向は強いと思います。
こっさりは、あっさりとこってりの中間。Wスープですね。
味わいは、あっさりのコクを、こってりの強さが、凌駕している感じ。つーか、こってりなんでねw
わたしは、コクのある清湯が理想的であるが故、こちらのあっさり又は会津地鶏の醤油がベストな感じなんです。
これが、バランス比をカスタムオーダーできるのならば別ですが、この比率ですと、あっさり、こっさりのどちらかにした方が、竹末らしさを味わえるように思います。
個人的には、8:2(あっさり:こってり)がマイフェイバリットバランスなんスかねぇ。
なんなら、9:1でもいいかも。
麺はいつものパッツリ系です。
ややモソですが、とても美味いと思って、いつもいただいています。
ラーメンは、スープの方にスポットライトが当たる傾向がありますが、食事であることを考えると、麺が美味くないと話にならない。
実力店と呼ばれるお店は、一様に、麺にも拘りと自信を持たれています。
未食メニュー且つ限定メニューだったのでオーダーしましたけれど、狙ってこっさりは無いかなぁ。ピンポイントで狙う意味合いは、わたしの中にはありません。
まずいからではありませんよ、決して。
非常に高いレベルの中での話であって、一通り食べてみた中での、自分なりの結論です。
茹で餃子は、あくまでもサイドですね。
栃木や茨城で見られる、餃子もまた名物的なお店とは違うかなぁ。
ラーメンが頭抜け過ぎてるせいかもしれませんが。
丼も、この日の物は、鶏塩ダレのご飯。かなり塩強め。お水の消費が激しかった ^^;
やはりこちらは、ラーメン専門店。
サイドは所詮サイド。厳しいかもしれませんが、ラーメンに特化しても、文句は出ないと思います。
もしかすると、かなり大当たりな丼に出会うかもしれませんけどねぇ。。。
この日初めてこの店を訪れた長男坊に、「トイレに行ってきてごらん」と促しました。
戻ってくると、ニヤニヤしながら、トイレにテレビとか、キラキラしていてスゲぇと言っておりました。
ごちそうさまでした。
※ ※ ※ ※ ※
今年のレビューは、これで打ち止めです。
狙ったわけではありませんが、近隣では、一番のお気に入り店の一つである「竹末食堂」で〆るのも、巡り合わせなのかもしれませんね(笑)
稚拙なくせに、ダラダラと意味のない御託を並べながらのレビューに、たくさんの「いいね」や「コメント」をお寄せいただきありがとうございました。
また、お目通しいただくなど、貴重なお時間をお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
残り少ない令和初年ですが、最後まで美味しい食とともにお過ごしいただき、良いお年をお迎えくださいませ。
来年も、変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
【本日のオーダー】
会津地鶏の中華そば(醤油) 830円
【感 想】
下野市経由結城方面で、仕事です。
普段は、こってり系はちょっと避けるんですが、何故だかわからないのだけれど、この日は、こってり系を欲しています。
場所的に、石橋駅前の「かずしの」をロックオン。
こちらのあっさり清湯は、既に食べさせていただいております。
メニューを見た記憶では、こってり系もあったはず。
一通りのメニューをコンプリートしたいと思っておりますので、良いタイミングかと。
店舗より数十秒の場所にある駐車場も楽チンで駐車。
ま、13時過ぎてるから、それほど混むことも無かろうとは思ってましたが。
鼻歌混じりで、お店の前に来ると、何となく店内が暗い。
と、思っていると、自動ドアに貼り紙が。
「腰痛のため、本日休業」
なぬ!?
ええっーー。
こちらのお店とは、どうも相性が悪いらしい。
今日で、4回目の訪問なれど、1勝3敗。
3敗のうち、1回は定休日。あとの2回は、臨時休業!!
うーん。
やっぱり、相性ってあるもんですね。
仕方ないので、4号沿いのどこかにしましょうか。
弥惣吉、竹末、穂香、新新(ちょっと中に入りますが)、味番人。
このあたりかなぁ。
味番人だけは、未踏峰。
まずは、竹末詣でしてみて、混雑なら、戻って弥惣吉というラインに決定。
よくあるラインです。
おおっ!
竹末、外待ち無し。駐車中の車も少なく、絶好の突入日和。
店内も3割程度と、人気店には珍しく、空いております。
時刻は、13:30ですので、この時間帯が狙い目なんでしょうか。
こってり気分でしたが、久しくこちらのあっさりを口にしていませんでしたので、あっさりにしようかと思った瞬間、会津地鶏の中華そば(月一限定)があるではないですか。
こちらのお店、夜には限定モノが頻繁に提供されていますので、こちらもそれかと思い(夜限定との表記がなかった)、念のためホール担当のスタッフさんに聞いてみました。
「お昼でも大丈夫ですよー」
とのことです。ここは、迷うことなく、会津地鶏を醤油で。
5分程度で到着。
おっ!?
素ラーメンですか?
勝負に出てますねぇ。と、思いきや。
「すぐにトッピングをお持ちしますねぇ」
と、どうやら、トッピングは別皿提供のようです。
目の前に現れた、素ラーメン。
鶏の香りがプンプンしてきます。
今どきの淡麗仕様では、スタンダードといえるスープ色。
やや濃い目の琥珀色。もちろん、透明度が高く、キラキラと輝いています。
表面を覆う鶏油は、けっこうな量。これが、後ほどの悲劇を招く。
一口目。
あひゃぁ!!!
これは、稀に見る超絶激熱スープでありました。
天井がヤケドしたことは、すぐに認識できましたが、歯を食い縛り、口一杯で味わいます。
醤油のカエシが色濃い印象。ですが、カエシに負けない鶏スープの力強さ。鶏油のバックアップが大きいのでしょうが、それでも旨味の点で、バッチリと会津地鶏を振り絞って抽出されていることが、嫌でもわかります。
残念ながら、大火傷で天井がベロンベロンになり、早くも口腔内表皮がズル剥け。以降、舌先を中心とした味わい方にせざるを得ません。
このスープを、舌先で味わうと、強い動物由来の甘みを感じます。口一杯で、旨味や風味を感じ、舌先で甘みを感じる。そして、徐々に舌全体にその甘味が浸透していく感じ。
甘みや旨味が、舌全体にまとわり着く感覚と言えばいいのでしょうか。
とにかく、美味い。
麺は、細目のストレート。これも、今の流れの中心と言える、細パツ。
でも、この麺は、通常のあっさりなどとは、少し違うようにも感じました。パツ感と言うより、プツリと程良く弾けるような。
麺も麺で、しっかりと美味い。弾力がある分、多少、モソモソ感じますが、この麺が柔過ぎると、台無しになりそうな気がしますので、この食感がベストなのでしょう。
トッピングは、冷たいのは仕方なし。
残り1/3付近で、複数回に分けて投入。
どれも、竹末スタンダードな美味さ。けれど、このラーメンとして考えると、少し遊びが弱いかも。別添えならではの冒険があっても、面白いんじゃあないかなぁ。
チャーシューは、塩焼き!?
通常のものとは、かなり違いますか?
単独でもかなりの塩分。これだけで、ビールのつまみとしてイケちゃうレベル。
ハッキリと申しまして、この一杯は、わたしが追い求めるラーメンの理想像に限りなく近い味。いや、今後の出会いが未知数と考えると、これをベストハイリーサティスファイとしても何ら問題がありません。そう言い切りたい味でした。
ドンピシャリとならない部分としては、
① かなりイイ線イっているが、それでもまだ塩味が強い
② 麺も、バッチリといい具合だが、味が落ちても昔ながらの中華麺が恋しい
③ 鶏の旨味が強い分、どうしても鶏油が多く、かなりオイリー
重箱の隅を突くような事ですが、これも、あえてと言うならば。
いきなりの熱傷は至極残念でしたが、このラーメンのクオリティを推し量るには、そんなことは関係ありませんでした。
逆に、完全無欠の状態であったならばと考えると、嬉しさがこみ上げてきました。
いつもどこかで、理想のラーメン何て、と思っていたわたしの前に、突如として現れた白馬の王子様的な一杯。
ごちそうさまでした。
~ご挨拶~
今年一年、当愚レビューにお付き合いいただきありがとうございました。
血液検査の数値的に、ちょっと考えなければならないことも出てまいりましたので、来年はセーブ気味になるかと思います。
その分、過去の思い出し回顧が増えていくことでしょう。
元々、備忘録代わりと思って始めたものでしたので、ある意味初心に帰るということで。
最新情報で、皆様の店選びの一助とする食べログさんの趣旨とは外れる部分もありますが、お許しいただいた上で、またお越しください。
末筆ながら、皆様良いお年をお迎えくださいませ。
【本日のオーダー】
超絶、鯖と帆立ペースト つけそば(中) 880円
【感 想】
さあ、メニューのコンプリート(限定除く)目指して、詣ましょう。
ただ、人気の行列店なので、並び嫌いなわたしとしては、暖簾をくぐる条件が存在します。
● ピンポイントで目指さない(通りすがりの時に)
● 並びが無く、駐車場に空きアリ
この二つをクリアしなければ、どんなに食べたくても行きません。
この条件をクリアするには、14:00以降であると、可能性が高くなります。
14:00頃に、こちらのお店を通るように仕向ける営業プランを練ることもありますw
今回は、結城の事業所に出向く用があり、事業所を15:00としました。
14:05。目論見通り、外並びなし。当然、駐車場の空きもあり。
はずしたら、時間も時間なので、穂香ぐらいなので。
8割ぐらいの埋まり具合。
この時間でも、この入りですから、さすが人気店ですね。
今日は、最初から「つけ麺」(こちらでは「つけそば」)狙いでしたので、迷うことなく。
さあ到着。
まずは、麺から。
太麺ですが、そこまで太くはありません。つけ麺にしては、比較的細い方かもしれません。かなり太いお店も多いですからね。太過ぎるの好きではないんです。わたし。
麺は、ツルツルモチモチのツルモチ系。単独でいただくと、喉越し重視なのかな、と思ってしまいます。
でも、濃厚なつけ汁と一緒に啜ると、喉越しはどっかに行っちゃいますね ^^;
水切りもぬかりなし。
美味さもそうですが、オペレーションのひとつひとつが丁寧であることがわかるお店です。
スープは、スペシャル(空前の帆立ペースト)をベースにしたつけそば仕様。
良く見る濃厚豚骨魚介に類しているとはいえ、そこは竹末。一筋縄ではありません。
帆立ペーストで、風味と味わいを浮き立たせつつ、鯖節を強すぎないほどにブレンド。鶏と帆立で初動インパクトを与え、口残りに鯖節。
帆立が強すぎると、飽きるかな。わたしは。そこを、上手い具合に鯖が介入しています。
鰹節で、スッキリさを加えるのも手かとは思いますが、あえて鯖節で更なるコクを加えたのは、濃厚路線を動物系、魚介系共通のベクトルをブレさせないためでしょうか。
それでいて、結果しつこ過ぎない仕上がりは、さすが竹末と言えましょう。
トッピングもいつも通りの出来。
ただ、今回は、メンマが貧相だった --;
と、あいかわらずチャーシューが、わたしにはしょっぱ過ぎる。。。
残るグランドメニューは、何だろう・・・・・・
ごちそうさまでした。
【本日のオーダー】
味玉塩あっさり 850円
【感 想】
13:45。
ある程度、竹末の傾向は掴んだ。はず。
ピークタイムを外すには、この時間帯ぐらいからと見込んでのことである。
予想通り、駐車場空きアリ、外待ち無し。
店内は、ほぼ満席。カウンター3席ほど空き。
やっぱり、14時前くらいからがいいんだな。と、あらためて認識。
今日は、未食の塩で。
最初っから決めていました。
先客調理分は、ほぼ完了していたのか、5分程度で提供。
調理待ちもなく、今後はこの時間にしましょう。
さて、初塩です。
ビジュアルは、けっこう黄色い。
キラキラと輝く黄金色のスープと言えなくもありませんが、これは表面を覆う"鶏油"の仕業ですね。鶏油の量は、多めです。
鶏油の向こう側にあるスープは、クリアであること間違いなし。
醤油で、清湯系のベーススープの質の高さは、重々承知しているので、期待しちゃいます。
トッピングは、醤油と変らない感じです。
竹末だけに、塩は塩なりのトッピングを期待したのですが、、、
いつも通りスープから。
やはり鶏油多いですね。それだけ、鶏の香りと風味は増すのですが。
ほぉ。
ある程度想定していた丸みのあるスープ。
清湯系のベースがまろやかであることは、醤油をいただいた時から感じていました。
醤油とは別に、塩用のスープを仕込んであるかもと、期待を抱いていおりましたが、あっさり(清湯)はベースが同じですね。
違っていたら、バカ舌炸裂と思ってください ^^;
醤油とは、同じ系統の味わいですね。
同じあっさりでも、キレを重視したスープが出てくると嬉しいな。。。と思っていたんですけどね。
ま、ま、それはそれで。
で、お味は、他の列強メニュー同様かなりの美味しさ。
特に、鶏にフォーカスを当てたスープを存分に楽しむなら、塩でしょう。ベースのスープを味わうことが出来ます。
他店に比べれば、ベーススープの豊かさに、大きな差があるものの、ちょっと飽きが来るかもしれません。それだけ、シンプルな美味さを追求した結果なのでしょうけれど。
麺も、醤油と同様。細めのパツ系。スープを邪魔せず、一体感ある仕上がりを目指していると思われます。
塩も、かなりのクオリティですが、初めて醤油をいただいた時のインパクトには及びませんでした。
醤油が、カエシとスープの豊かな絡み合いを感じることが出来る、上質の一杯であることと比較すれば、塩は、ちょっと単調かなという気がします。
単調って言ったって、他店に比べれば、圧倒的に美味いんですが。
どのメニューも、ハイレベルなお店だけに、ちょっとした粗(好みの良し悪し)が気になってしまうのでしょう。その域で、個々、何が好みかで、推しメニューが変わるとは思いますが、何を食べても間違いが無いお店だと思っております。
その中でも、わたしは・・・・・・
あっさり醤油推しですね。
ごちそうさまでした。
【本日のオーダー】
空前の帆立ペースト 味玉スペシャル 880円
【感 想】
前回、驚嘆の声すらも上げられず、感服極まりないまま帰宅の途につきました。
わたしは、新店舗開拓型なので、基本、続けざま(だいたい年3回行くとヘヴィユーザーw)に通うことはまずありません。
それが、今年2回目。
時期的、インターバル等鑑みても、異例と言っていいでしょう。
今回は、前回感動した基本のあっさりではなく、オリジナルの帆立ペーストを選択。
テキパキとした女性店員さんの案内と、オーダー取り。
オーダーを通すと、テキパキとオペレーションに入ります。
待つこと5分程度。
ホタテ君がやって参りました。
鶏の香りの中に、ガッツリと帆立の香り。普通帆立を使う場合、乾物だったりをスープの出汁として使うケースが多いのですが、こちらは、メニュー名の通り、帆立ペーストが乗っています。
スープ自体は、グランドメニューのこってりを使っているのでしょうか。
これは、ありがたい。
帆立を頼みながら、こってりまで味わえてしまうので、一挙両得。
まずは、帆立テイストに脅かされていない、こってりの不可侵領域から。
おおっ、さすがに竹末ブランド。コクをもたせながらも、素材の臭みなどは感じさせない、丁寧な抽出ぶり。濃厚な鶏白湯ベースに、醤油の味わいを加え、イメージとしては、天一のこっさりのような濃度。
臭みがほとんどないのは、鶏オンリーなのかしら。それで、ここまでコクを引っ張り出しているのは、スゴイものだと思いました。
そこに、帆立のペースト。濃いめだと、単調さを感じることもあるわたしとしては、いい塩梅で交錯する帆立が、何とも言えない美味いスープを作り出しているのだろうか。
あえて交錯と。いい意味で、交じり合っていないのです。かと言って、反発しあうわけでもなく、互いの主張を受け入れつつも、手を取り合ってよい高い旨味を目指すみたいな。
麺は、こってり用!?
あっさりに比べて、ちょいと太いようにも感じます。
あっさりが細めのパッツン系に近かったと思うんですが、こちらはモッチリ感を出した太目。
相性は、それぞれがバッチリ。
あっさりでかなりやられましたので、短インターバルで来店する価値があるお店だと、改めて感じました。
こってりもハイレベルですが、個人的には、あっさりの方が数段上。スペシャルは、帆立ペーストは一食の価値があると思います。ただ、こってりのベースとなっている、鶏白湯!?は、上物も、他店でも同レベルのものをいただけるような気がしますので、オンリーワン的なイメージはちょっと少ないかな。良い意味で、旨味の甘みが強い気がします。わたしとしては。
これでキレまで両立させるのは、相反したことなので、無理っちゃあ無理ですが。
さあ、次は、「あっさり塩」と「つけそば」です。
ごちそうさまでした。
【本日のオーダー】
味玉あっさり 800円
【感 想】
今日も下野方面を走ります。
いつもの通り、とりあえずダメもとで、竹末詣。
詣と言っても、目の前を通るだけ。食事もしなければ、並びもしません。ただただ、通るだけ。何故なら、いつも行列だから。行列嫌いなわたしには、とりあえず見てみるだけが、いつものこと。
が、な、なんと、この日は、並びが誰もいないじゃないですか。
しかも、駐車場から1台出ていくではありませんか。つまり、並ぶことなく入店出来る可能性大。
急いで、車を停め、店内を覗きます。すると、ちょうど店員さんが外の確認をしにきたタイミングらしく、店内満席とのこと。外での並びとなりますが、先頭なので、待ちの苦悩は最小。まだまだ寒い季節でも、ストーブが焚いてあるから、そこまでの寒さも感じません。
待っている間に、メニュー表が提供され、事前オーダーシステムとなっているようです。
メニューは、あっさり(醤油、塩)、こってり、帆立、つけそば(帆立+鯖)と、多過ぎず、少なすぎず。
初めてなので、あっさりをチョイス。
5分ほどで、店内へ。
そこから、更に5分ほどで提供です。
たまたまのタイミングかもしれませんが、超人気店で、提供まで10分とは、僥倖的ではないかと。特に、わたしのような並び拒絶者としては、神懸かりといっても、過言ではありません。
さて、見た目は、思っていた以上に濃い(醤油色)スープ。もっと、透明感のある、いや、透明感はあるんですけど、黄金色的なイメージを持っていたのですが。
噂を聞いていると、もっと淡麗チックなものと思っておりました。見た感じだと、カエシが強めに出てるのかなと。
まあ、さておき、超有名店の味はどんなものか、と。ちょっと上から目線で、「近こう寄れ」みたいな。
何故かと言うと、これまでにも、何度もこういった展開がありました。その度に、淡い期待はバッサリとブッた切られてきたわけで。そんなことから、「絶賛される有名店でも、俺の舌に合わないもんは合わん」というトラウマがあるのです。
北海道の某店。かれこれ20年近く前。テレビなどのメディアでも頻繁に取り上げられ、地元だけではなく、全国的に有名なお店。当時働いていた札幌営業所の同期と、すすきのを4,5軒はしごした後、〆のラーメンで、そのお店をリクエストすると。「地元の人間は、誰もいかない」と、別のおススメ店に行きました。
翌朝、それでも諦めがつかず、折角北海道まで来たのだからと、シャッターズで並び、念願のご対面。
が、一口目、二口目、三口味わってみても、まったくもって、絶賛の欠片も見つかりません。むしろ、美味しさを微塵も感じられない状況。
今でも、何故あそこが有名で、もてはやされているかが理解できていません。
そんなトラウマがある中で、こちらも行列必至の有名店。嫌な予感も漂う中、一口目。
!!!
頭の中がビックリマークまみれに。
あっさりとした醤油ダレ(カエシ)は、キレがあって、たるくない。
かと言って、コクが無いわけではなく、追っかけ、鶏の旨味とコクが一気に到来。何の効果かわかりませんが、まろやかなコク(わたしは ”まろ味” と称す)がぼんわりと口一杯に。
麺を啜れば、鼻腔から鶏の香りが、ゆっくりと放出されます。
ほぅわぁ~、と、感嘆とも溜息とも言えぬ、「単純に美味しいと感じた時の胸のトキメキ」が全身を回ります。
とは言っても、ファーストインプレッションで、これ以上の自分好みを感じたことは、過去何度かありました。
こちらが凄いのは、その衝撃が、食べ進めるほどに加速していくこと。普通は、最初の衝撃以降は、美味いけどちょっとしつこいかなって言う感じで、その濃さと言うか、味わいが、ネガティブになっていくことがほとんど。だから最後に、美味いけど、ちょっとしつこいかな、と感想を漏らしてしまう。
が、こちらは食べれば食べるほど、旨味が増長していく。口の中が、しょっぱいよと、言ってこない。最後まで、美味さが持続していくのです。下手に魚介に頼らず、しっかりと鶏から旨味を抽出した、中華そばの定番中の定番は、
特に、そのまろ味の奥深さが、より一層際立ち、大袈裟に言えば、スープの最後の一滴を口に含んだ瞬間が一番美味い!!
と、興奮気味はさておき、麺は、細目のストレート。やや硬めに茹でられて、「しなやか」と言う表現がしっくりきます。しなやかながらも、プリプリ感と言うか、歯応えも嫌味なくて美味。噛めば、小麦の風味と甘みが、スープの旨味に寄与しているのでしょう。
あれもこれも美味いラーメンです。もう一つ、メンマの美味さ。甘すぎず辛すぎず、しっかりと手間をかけたと思われる、サックサクの食感。
とにかく、久々に堪能した一杯です。
なんやかんやと書きしたためてしまいましたが、「ただただ美味い」、この一言で良かったんではないかと、このレビューを自戒しております。
ごちそうさまでした。