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【回顧】駅弁暦 あなごめし（広島県宮島口駅） ただ一言「うまい」それだけだ
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あなごめし（パッケージ）
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あなごめし
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2020/11/10 更新
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※ 当時の回顧録です。現在とは違う場合があります。
【本日のオーダー】
あなごめし（弁当）
【感 想】
突然ですが、わたしの現住所の前の住所は広島県東区でした。
ほんっとに極わずかの期間でしたが、広島の営業所の籍を置いていたことがありました。
本当にイイ街で、冗談抜きにこの地に骨を埋めてもいいかなと思えるくらい、思い出深い街です。
本題に入ります。
先輩に連れられて、新任の挨拶回りの時に、初めて連れて行ってもらいました。
初食は、店内でのあなごめし。
その時の衝撃と言えば、それまで食べたアナゴの中で、ダントツの一番。しかもぶっちぎりで。
いやいや、全ての食べ物の中でも指折の美味さでした。
わたしのような関東人は、アナゴの調理方＝蒸す。の方程式が出来上がっている方も多いのではないでしょうか。
都内で何度か美味しい「煮アナゴ」をいただいたことがあって、そのふんわりトロける食感と味わいは、アナゴは煮アナゴに限ると、勝手に思っていました。
こちらでいただいたのは、「焼きアナゴ」。それまでの固定概念がものの見事にぶち壊された瞬間です。
何と言っても、その香ばしさ。焦げ臭いのではなく、アナゴの風味をしっかり口の中と鼻腔に運んでくれます。
今までの煮アナゴは何だったのか。
決して、煮アナゴがまずいと言っているのではありません。
煮アナゴも十二分に美味いのですが、それを遥かに凌駕する味わいには「参った」というしかありません。
それ以来、約８年ぶりの再会。
今回は、時間がなく、弁当にしました。
新幹線での車中、待ちに待った対面です。
香りは、店内出来立てに比べると、格段に落ちますが、これは仕方のないところ。
温かさほとんどなくなっているアナゴとご飯を・・・
「美味い」。冷えていても、しっかりとアナゴの風味が残っていて、冷めた魚介系特有の魚臭さもまったくなし。
冷めたならば冷めたなりの美味しさにあふれています。
いや、むしろ冷めた方が美味いのかもしれない。
温かい時の、ふんわりとした触感は落ちますが、その分、噛んだ時の、旨味が口の中に広がる味わいは、冷たい時独特の美味さなのでしょう。
個人的には、お弁当で、冷めた時の方が好みかもしれません。
駅弁人気ランキングで、常に上位に来る実力は、評判通りで、いやいや評判を格段に上回る美味しさでした。
ごちそうさまでした。