レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/05訪問 2014/12/22
なんじゃここは。
店の入り口や看板の雰囲気は場末のスナック。お店も初めてだとちょっと見つけつらい。Googleマップだと隣の通りに誘導されるし。
店内も昭和の喫茶店のような感じ。ちょっとあやしい。しかしカウンターの前に鎮座する肉とワインの瓶をみるとびっくり。
…一体いくらするんだ…
まぁ、食べログや電話予約で大体の値段はわかっているけどちょっと不安になる。…完全なお任せでワイン頼むのはよそう(笑)
サラダ。トマトが甘い。ドレッシングも良い塩梅。泡をのみつつコースへの期待が高まる。
馬刺し。要予約で、解凍してから美味しいピークで食べて欲しい。ということでこれを予約すると時間厳守をお願いされる。仕事で時間がずれ込みそうなら予約しないほうがお店にも予約した人にもいいかも。安くはないし、どうせなら最高の状態で食べた方がいいと思うので。
だけどここの馬刺しは癖がなく、どちらかとサシが少ないほうだけどとろけるように甘い。醤油は甘い感じがするので熊本でよく使われる甘い醤油なのかと思ったら違いますと。すいません知ったかぶりして(笑)
翌日別のお店で食べた刺しも美味しかったけどさすがにここの馬刺しと比べるのは無理。ここのは別格でした。
次にテールスープ。ごぼうとの選択でしたが、初めてだしとことん肉を味わいたくてテールに。これもすっごい。牛の香りと濃厚な牛の味が。これ以上の牛のダシはないんじゃないでしょうか?って味でした。うーんこれまで食べてきたテールスープは何だったんだろ。
そして本命のお肉。ヒレで刺し少な目赤み中心でお願いしました。かなりの大きさがあった肉が小さくなっています。まぁそれでも200g近くあるんですが。うーん贅沢。
鉄板で運ばれてきて付け合せとかも古臭い感じ。店にはいった瞬間でこれを見ていたら怪しいと思ったかもしれませんが、これまでのコースの素晴らしさから、見た目とは異なった凄さを感じます。
ナイフできってみるとびっくり。まずサシがそんなに入ってないお肉でしたがすっごい柔らかい。さすがにすーっと切れるってほどではないけど、ステーキの赤み主体の肉では通常ありえない柔らかさ。
次に。切った断面から肉汁がでてこない。だけど口に入れてかみ締めるとしっかりと肉汁があふれてくる。…なんだこのマジック。
焼き加減はマスターがお任せで焼いてくれるんだけど、ミディアムレアくらいの焼き加減で、中はレアだけど暖かい絶妙な火加減。
柔らかい。けど肉の味を封じ込めてあって、素人がナイフできった断面でも肉の美味しさを損なわない。休ませながら火を入れるだけでこんな芸当可能なんでしょうか?
刺し控えめを頼んでいたのであっというまに食べきってしまいました。無駄な脂がないから食後も全然もたれない。おそらく後一枚同じもん食べても3枚目も食べたいという気になると思います。
総評として、これまで食べてきたステーキで一番美味しい。これはフレンチやイタリアンも含めて。正直、超有名なあのお店よりうまいんでないかい?すくなくともCPだけは上回っていると思う。
こんなお店が一地方で長くやっているなんて…。マスターの料理の腕のみならず経営もしっかりされているんでしょう。地方ではこれまでのレベルが。本当にすごいお店です。
2位
1回
2014/05訪問 2014/06/06
まず京都で京料理を…とおもって伺う店ではない。
店自体は先斗町のどまんなかで細い道の結構せわしない雰囲気である。
お店の人から以前は遊郭が近くにあったのでと聞いた。
なるほど納得の雰囲気。
祇園の舞妓さんを見かけるような区画とは違って騒がしい。
そんな中にちょっと京都からかけはなれたとんでもない店があるのが面白い。
奥の掘りごたつの個室(4~つめたら6人)とカウンター6席ほどの小さいお店。
お店も店主さんと奥さん、そしてその母親さん?と思われる高齢の方の3人で切り盛りされてます。
料理は基本お任せのみ。
まずは湯葉の和え物をいただきながらゆっくりと次の料理を待ちます。
次はあわびの和え物。このあわび、かなり美味しい。厚切りでくにゅっとしたあわびの食感にあわびの味もしっかりしてこの時点からかなりテンション上がり目。
ウニとカニの塩辛。ウニとカニの塩辛がいい塩梅の味になります。これは最高の酒のつまみだなぁ。
そして岩牡蠣。これもこぶりながらも味がしっかりとしてクリーミー。
ジュンサイとすっぽんスープのゼリー寄せ。これで完全ノックアウト。ジュンサイ、普通は東北のものだけどこれは近場のものらしい。つるっとした食感はそのままだけど、通常よりも長く、独特の風味がありこれがすっぽんの味と絡まるとすっごい美味しい。
稚鮎:ただの稚鮎とは思えない味。香りはそこまでだけどお味は鮎。来月だともっと美味しくなるんでしょうか。
鱧の焼き。これもびっくり。焼き加減がいいのか、包丁の入れ目もはっきりしないし、骨も当たらないので骨抜きしたのかと思ったくらい。骨切の技術と焼きの技術が合わさってできているものらしい。落としてないので鱧のしっかりとした身の味と脂が美味しくそしてふっくら。まるでうなぎのよう。
これまで食べたきた鱧とはモノがちがうせいなのか、それとも焼きの違いなのかはわかりませんが。
天然鰻の蒲焼:これはふっくらしているけど身がしまっていて脂っぽくない。だけど味はぎゅっと詰まっている感じ。味がわかるようにか、それともいらないからか、蒲焼の味付けは控えめ。おかげで味がよくわかる。
天然物といわれている鰻は食べたことあるけど、それがニセモノだったのかなってくらいの味。この味と比べるとホントにニセモノだったかも(笑)。
すっぽんの小鍋:美味しい。たぶん大市に文句言う人はこのような味を求めているんだろうな。すっぽんの味と味付けは程よい。
特にびっくりした仕込みとしてすっぽんの卵を殻ごといれてあること。
なんだ?この硬いもの?と思って食べてみたら、殻は細工ものかと思うくらい表面はぱりっとしていけど、一旦割れるとカリッとした食感。それと濃厚な卵。
食感も味もこれまで和食では食べたことがない。
食感だけ例えるなら表面をかりっと焼いたねっとりしたプリンが一番近いか。もちろんその味はプリンとは比較できないけど。
総評として、凄い店としかいいようがない。
冒頭でも書きましたが、”ザ・和食”って感じではないです。安っぽい言い方でやや不適切かもしれませんが、超高級創作和食ってのがあっているかもしれません。
色んなものをベースとしている方だからでしょうか、和食であって普通の割烹和食っぽくない、だけど高級食材を十二分に美味しく食べさせてくれます。
凄い。
また、食材が凄い。今回1人二万でしたが、これでどれだけの儲けが出てるんでしょうか?それとも普段食べているとこがぼったくってるんでしょうか?
勝手な邪推ですけど、食材のコスパだけならブッチギリではないでしょうか。
不満なのは日本酒くらい。ウニとカニの塩辛は美味しい日本酒が欲しかった。やはり京都のお店屋さんの日本酒は軽すぎる。
注意点としては、値段も店のサービスのうちって考える人にとっては、あまり勧められない。店内の古臭さや安っぽい呼び出しベルやややアットホーム的な対応が気になるかも。
十分に清潔だし、気持ちいいおもてなしを受けましたが、同じ値段のフレンチや京割烹と比べるとやや見劣るので。
ただこの店の食材のコスパを考えるとそんなことは些細な問題ですが。
後はちょっとした食材の違いが分からないとこの店の本当の良さは伝わんない。
もちろん、そのままでも美味しいと思うけど、比較する物差しを持っていた方がより楽しめる気がします。
東京の某有名店で食べたことがない僕が言うのは何だけど鰻美味しかった。鱧もすっぽんもそうだけど。
また行きます。
3位
1回
2014/12訪問 2014/12/23
運良く訪れる機会がありお邪魔しました。うーんこれは来年の景気がよくなるかも?
ちょうど2014.12月に来店されているレビューアー(mafu様)がいらっしゃって、そちらの方が写真入りで詳しいですから細かい内容はmafuさんのレビューをご参考に(すいません手抜きレビューで)
僕はmafuさんのコースと違う点と特にここのお店の個人的な印象を挙げさせていただきます。
まずコースが異なる点。
おつくりはふぐでした。これがすっごい厚切り。なので歯ごたえ十分でかみ締めながらふぐのなんともいえない旨みを味わえます。さすがにしめタテだと硬くて食べることができないくらいの分厚さですが、ちょっと寝かしたものなんでしょうか。そこまで苦労せず咀嚼できました。
ふぐ刺しといえば薄作り。のイメージかもしれませんが、厚い方がふぐの味を贅沢に味わえる気がします。せっかく薄作りにされたふぐを何枚も一緒に口に放り込んで食べるより、最初から分厚いほうが美味しいです。
僕も最近まで薄作りのイメージだったんですが、大阪の隠れ家的てっさやさんでこれでもかっ!!ってほどの厚切りで食べてすっかり厚切り派になってしまいました。緒方さんでも分厚く切られていて嬉しい限り。
あとはコース全体の印象。
いわゆる懐石には当てはまりません。ただ、創作和食というと安っぽくなるし、なにより、極上の素材の味をいかしつつ仕事を加えて美味しく仕上げているその手法は和食そのものでしょう。単に型にはまってないだけです。肉が出るわけでもないし。良い素材を揃えてそれを旨くしあげることができるのがここの凄さだと思います。
ただ、素材が料理のウェイトの多くをしめる分、季節毎で印象がかわるかもしれません。こういうお店こそ、通って常連さんになって初めて良さが測れるもんだと思います。
特に気に入った点がお酒。冷、常温、熱燗など飲み方に応じて多くの日本酒をそろえていて、お酒が好きな人でも楽しめます。料理で完成しきった懐石だとお酒が入る余地がない、むしろ邪魔になるせいか、懐石らしい懐石を出すお店だとたいしたお酒がないことがほとんんどです。
そのような中、ここのお店はお酒もしっかりした品揃え。しかもちゃんと味にあわせて提供する温度がちがう。和食のお店なのに日本酒も重視されている点が酒飲みとしては素晴らしいの一言です。ただ、そのためか、味のメリハリは比較的しっかりしている印象です。ただ東京の割烹ほどのパンチがあるわけではないですし、僕には良い塩梅でした。人によってはコースの形式よりそこが気になる方がいるかもしれません。
またお世話になります。と心から言えるお店でした。
4位
2回
2020/02訪問 2020/03/05
コスパがよくて、味のバランスがよい。特に野菜の使い方が美味い!!
何年かぶりの軽井沢。といえばやはりモデスト。
数年ぶりに伺いましたが、やはり美味しい。
まずコースでお願いしましたが、いつも、もうちょっと食べたいなーという印象があったので、今回はコースを頼みつつ、わがままを言うことに(笑)。もちろん、追加料金払ってです。
前菜。の前にカプレーゼ。
これはチーズだけじゃなくてトマトの酸味と甘みが良い感じ。コースの一発目を飾る一品としてぴったりです。
カブのブラマンジュと小海老とコンソメジュレ。
フォアグラのソテーとポルチーニ茸の焼きリゾット
フォアグラのソテーはまずまずで、ポルチーニ茸の風味がいきたリゾットの食感がフォアグラと合わせると美味しい。
これはまずまずの出来、だったんですが、もう一品がかなり美味しい。
まずカブのブラマンジュがカブらしさも残ってますがあっさりしていておいしい。それに控えめのコンソメのジュレがよい。コンソメのジュレ。濃ければよいのか?ってくらい妙に濃厚なお店もありますが、ここは、カブのブラマンジュと合わせて良い塩梅。前菜としてレベルが高い。
小海老も火が通ってるんですが、プリプリ感があり、これが食感としてアクセントを与えてくれて良い。
次はパスタ。真鱈の白子とカラスミのタリオリーニ。
これだけ聞くとかなり濃厚な味にカラスミの塩気が光る。感じがするじゃないですか?
メニュー表には書かれてませんが、真鱈の白子にカラスミ、そしてセリと大根が混ぜられたパスタです。
セリ、大根ともに食感が良いアクセントになっているんですが、それだけじゃなくて、程よい苦さも良いアクセントです。白子ベースなので濃厚で飽きやすい味ですが、この食感と苦さで飽きなく食べることができます。大根単独や和風出汁で食べるなら苦い大根より甘い大根ですが、このパスタにはほんのり苦みがある大根の方があってます。
そしてびっくりなのがワインとのカップリング。イタリアの聞いたことのないブドウで造られたグラスワインを頼んだんですが、かなり独特の香りと風味。単独で飲むと、そこまで美味しくないかなぁ、と思ってたのですが、このパスタと合わすとうまいこと!!こりゃお酒が進むなぁ(笑)。
お魚とお肉、鴨胸肉のタリアータも美味しかった。でも付け合わせの野菜やキノコの方が好きだったり(笑)。ここの野菜は美味しいんです。
デザート。
今回は無理言って、4種類全てを。
パフェやフォンダンショコラも美味しかったのですが、何よりモンブランのスープ仕立てが絶妙なバランスで美味しかった。ここまで美味しいと思ったモンブラン系のデザートは山猫のモンブラン以来初かなぁ。
お酒もあれこれ頼んだので結構良い値段になっちゃいましたが、コースだけなら1万円以内。というのは驚異のコスパだとおもいます。
久しぶりにマダムに会いましたが、移転前に伺ったこと覚えていて嬉しかったです(移転してから3度目の来店ではあるんですが(笑))。
十二分に満足したのですが、別テーブルで食事をされていた地元の方が、アラカルトで色々なものを食べ比べしてるのをみて、次はアラカルトでもいいかな。と思ってしまいました。ここのパスタ、本当に美味しいので。
また伺います。
2016.2
久しぶりにご厄介になりました。
前菜のフォアグラ。火の入り具合も良いですが、バルサミコ酢が美味しいんです。聞くと25年物らしい。
甘さと酸味が程よい。いろいろバルサミコ酢を試してみましたが、ここのバルサミコ酢と並ぶものってないんですよね。
このフォアグラに年代物のシェリー酒がぴたり。めちゃうまい!!
そしてやはりここのお店はパスタと野菜が激うま。
自家製パスタ。マシンがそういう仕様なのか、ブロンズダイスの乾麺パスタよりもさらにザラザラ感があって、赤座エビと魚貝の塩味が絡んで美味しい。
パスタや野菜の塩加減が絶妙。
素材の味をしっかりいかしつつ。の味加減がよい。沖縄のイタリアンやフレンチはバターや塩がか結構効いているので、こういう料理は新鮮です。
まー東京ではこれがスタンダードなのかもしれませんが、地方人にとってはうれしい。
そして野菜やしめじが相変わらず美味しい。
メインの鹿のシンタマもくせなく赤身の美味しさを味わえる仕様です。
鹿はもっと臭みがあるイメージだったので、ワインチョイスをミスりました。これだけ癖ない赤身には綺麗なピノノワールの方があってたと思います。
デザートもバニラアイスと大好きなバルサミコ酢の組み合わせを頂き終了。
ホテル内や空港内での食事に慣れると、まともなお店でお酒ガン飲み(グラス白・赤合わせて6杯、シェリー2杯)して、フルコースにアラカルト追加、しめて13000円は安く感じますね。
やはり東京の物価、おかしいですね。まともじゃない料理に2000円弱だしておいて少しずれた地方のまともな料理に一万円出せないとは…
立石や新橋の安くて美味しいお店がはやるわけだ。
※2014.2
…やっちまいました。
今回、大寒波・大雪後の軽井沢に五年ぶりに家族でスキー旅行にいきました。
その際に前回もお世話になったモデストにいくことに。
以前は駐車場が広く二階にあって広々としてたんですが、移転先の大きさは程良い大きさです。
それよりも。
中軽井沢になってるんで宿泊しているプリンスホテルからシャトルバス、電車を乗り継いでお店に行きました。
で、ホームページでは徒歩十五分とあったことと、予約時間まで時間があったので歩いて行くことに。
その結果、悲惨なことに。
道はどんどん細くなって獣道みたいになるし、足の底から寒さが上がってくるし。オキナワジン凍死するかとオモイマシタヨ!?
…まぁさすがにそこまでは思ってませんが、子供達からは文句ブーブー。
…ごめん。
という状態だったのでまずはホットワインを。シナモンの香りが気持ちよく、甘さが程良く美味しかった。
子供達にはパスタ単品、僕ら夫婦はお任せのフルコースに子羊を追加することに。
コースは
・オリーブ 癖なく美味しく食べることができました。
・新玉ねぎのブロマンジュ 上手い!玉ねぎの風味、甘さが素晴らしい。
・ホタテのサラダ仕立て やや塩気が強い感じがしましたが、慣れてくると良い感じに。ホタテの美味しさもそうですが、ふきのとうをはじめとした春らしい爽やかな苦味がある野菜がいいアクセントに。
・ウニのトマトソースのタリアテッレ タリアテッレのざらざら感がソースに絡んで美味しい。独特の食感もいい。ウニの風味は程良く、酸味も良い感じです。
・真鯛とポルチーニ茸のリゾット添え セロリのムースソース 真鯛はパリっと焼かれて身はふっくら。それに加えて下のリゾットがパリっと焼かれて食感が面白いことに。それだけでも美味しいのにセロリのソースが素晴らしい!セロリの甘さと苦味が加わることで食感だけではなく味も深みがまして美味しい。
・シャラン産鴨胸肉のロースト 素晴らしい!鴨の風味が全開で、それにマスタードソースが味を引き立ててくれます。こんな感じの”鴨食べてます!”って感じの料理に飢えてたんだよねぇ。また付け合わせも美味しい。ふきのとう、ズッキーニ、それに本シメジが美味しい。大きいシメジはほんと美味しいですね。
・子羊の背肉のロースト シンプルに塩、胡椒、お好みでレモンを。これも子羊の風味全開で素晴らしい。
・デザート 大人のイチゴパフェ 美味しかった。
総評として、久しぶりでしたが相変わらず素晴らしい店でした。
塩気が気になる所もありましたが、肉や野菜の味を前面にだしたコースでとても満足しました。
また、苦味を上手く使っていてこれが良いアクセントになってました。
ほんと、肉々らしさがしっかりとした料理だけではなく、付け合せの野菜の使い方が上手い。沖縄の店にも見習ってほしい。
サービスでややものたりない印象もありましたが、この味と軽井沢という場所を考えるとどってこたぁない。
あとはポーションが大目で、がっつり食べることができます。追加の子羊嫁さんはきつかったみたいで半分僕も食べました。僕もおなか一杯。
軽井沢の某フレンチも多かったしこれが軽井沢基準なんでしょうか?モデストは某フレンチと比べ一品、一品がしっかりと立っているからいいんだけど。
子連れの予約も受けていただきありがとうございました。軽井沢に行く際は鉄板にしたいです。
…で、落ちですが、子供達が限界だったので帰りはタクシーにしました。
ホテルまで2000ちょっとでしたが、時間はなんとたった10分。
行きは死ぬ思いして440円1時間半。
…次からはタクシーで往復します。
5位
1回
2014/10訪問 2015/08/12
ミシュラン三ツ星。これだけで訪問する理由になるでしょう。
料理はコースのみで12,000円(税抜き)。
まともな料理ならこの値段はお安いと思うか、美味しくてもこの値段は高すぎると思うかでこの店に評価はすっごい分かれそう。
料理は純粋な懐石ではなく、どれも塩だけ、焼いただけ等の食材直球勝負ではなく、引き算を味わう料理というより足し算を楽しむ料理でした。
白和えの枝豆や、稚鮎についてきたえび芋の餡かけは味がしっかりしている食材だからこそ、餡や白和えにしても食材の味がしっかり主張していて美味しかったです。
大間のマグロの卵黄醤油。うーん、これは卵黄邪魔かなぁと思っていたら、意外とマグロの脂の癖を上手い感じでカバーしていて悪くない。まぁ純粋な赤身には合わないだろうけど。
牛肉に大徳寺もなかなか。
と最後まで味を重ねておいて最後にお粥。これが美味しい。米の甘さがなんとも言えない。最後の最後の直球と明石の鯛の海水を使って食べる食べ方にやられました。
食材に自信があるからこその組み立てなんでしょう。
あと特筆すべきはお酒とサービス。
十四代から宗玄など、日本酒好きがいって不満がでないラインナップ。これは京都のお店では中々出会えないので嬉しい。
ただ値段は高め。まぁしょうがない。
サービスもいい。トイレの立つ度に椅子を引いてくれるし、おしぼりやお茶の交換も頻繁。ここら辺がさすが三ツ星店。
総合すると、値段の割にはサービスが良く、食材のレベルや味がハイレベルだと思います。僕の感覚だと2万円くらいは取られてもしょうがないってレベルです。12,000円は安くはないけどCPはいいと思います。
ただ、純粋な懐石を食べに行くつもりでこのお店に行くと肩透かしかも。素直に京都の懐石料理屋さんに行った方がいいでしょう。
ここは塩気は強くないけど味そのものはしっかりしているので酒を飲みながらがちょうど良いかも。
このままのバランスで行けばハイセンスな現代の和食代表といっていいのではないでしょうか。
※2015.8
思うところがあり点数と口コミの内容を一部変更しました。
やはり旨過ぎるお店は美味しくても4点越えをさせてはいけないかなと。
6位
1回
2014/03訪問 2014/03/20
久しぶりの福岡出張。
せっかくなので鮨でもつまんでみようかと思い鮨銀杏を予約して伺いました。
まず入り口。・・・開きません。
よくみるとインターホンが隣にあるのでそれを押して名前を伝えると入れてくれました。食べログの他の方のレビューにも書かれていましたが失念していたのでちょっとびっくりしました。
僕以外には団体客ひと組のみ。
なのでゆっくりといただきました。
まずはのれそれ。普段沖縄で食べるているものより肉厚で美味しい。
茹でたてホタルイカ。茹でる所が寄生虫対策かなぁと思っていたのですが、食べると納得。
ネットり感は生に劣りますが、茹でた方が味が濃い。
そして刺身にはいります。
トロ、赤貝、ヒラメ、厚切りされたさわら、生えび(頭はあとで塩焼きでいただきます)と続きます。
どれもおいしかったですが、特に厚切りされたさわらにはびっくり。これまで見たことない位ぶっとくきられたさわらで、大将は”とろけるので厚めにしています”と
・・・!? 確かにとろける!。これくらいの食感なら厚切りの方がいいかも。
うーん。こんな厚切りの方が美味しいこともあるもんだと勉強になりました。
トロもすっごいとろけますし。
刺身を頂きながらつまみは2品。
幻の大根ととらふぐの白子。
幻の大根は大きいのにとろけるように煮込まれていて出汁の甘さと一体となって美味しかった。
そしてとらふぐの白子。すげぇ。口にいれた瞬間はちょっと塩気が・・・と思ったけど、かみしめると白子の濃厚さと相まって良い塩梅に。
癖はないのにすっごい濃厚でとろける食感。感動。かなりやわらかいので二つ目はちょっと崩れちゃって、完全には食べきれなかったんですが、周りに人がいなかったら皿をなめてでも食べきりたかった。それくらい美味しい。
うーん、これは天ぷらで食べたい。
そして握り。
一発目から飛ばして、ヒラメの握り。これは炙ったえんがわを重ねて。
ごちゃごちゃした福岡の握りを避けてこの店にたどり着いたのにちょっと残念と食べる前は思っていましたが、食べるとびっくり。
炙ったえんがわの香りと温かさ、そして脂の美味しさと同時にヒラメの濃厚な味が相まって美味しい。これはすごいなぁ。
漬やふわふわのアナゴも美味しい。最後はわさびとごまをたっぷり載せて油揚げで巻いた俵型の稲荷でフィニッシュ。
そのあともせっかくなんで2,3握ってもらい店を出ました。
総評として、すごい良い店だと思います。
素材もいいわ、焼きや味付けもいい塩梅だわ。
ただ、日本酒好きにはラインナップが弱い。せっかくの九州なんだし久保○より東一や鍋島が飲みたい。
何種類かの焼酎があるのが福岡らしいですが、焼酎だと少々パンチがありすぎて鮨食べる時の好みではないんです。
あと気になったのが握り。
個人的にはもっと柔らかくほろっと崩れる位が好き。まぁ他のお客さんも箸でずっと鮨食べてたし、柔らかいと色々不都合があったので今の握りになったんでしょうか。
あとは完全好みの問題ですが、より攻めた熟成具合のもの食べたかったなぁ。大阪のうおさだみたいな。まぁこれも客を選ぶしね。
魚の扱いがうまい大将だからこそ、食感を犠牲にしても味がMaxのった魚を食べさせてくれそうだと思ったので(客の勝手な思い込みですね(笑)
また、刺身醤油が甘めで煮込み系のものもちょっと甘め。僕は好きなんだけど人によっては好みが分かれるかも。勘違いがないようにかいておきますが、甘っ!っていう思い感じの甘さではなくほんのり甘い程度です。そこらへんの塩梅がこの店のうまさだと思います。
サービスは大将が仕事をしながらも常に目を光らせていて、かゆいところに手が届く感じ。
話すと笑顔で色々なこと教えてくれるけど、決して出しゃばらず客の会話を邪魔しない絶妙な距離感。一人でも複数でも安心して厄介になれそうです。
それなりの値段しちゃいましたが、気持ちよく過ごすことができました。また伺います。
7位
1回
2014/10訪問 2014/10/24
このお店にいって鮨は難しいと思いました。
これまで鮨はネタとシャリのバランスが重要だと思っていましたが、このお店で、ホントにそうなのかなぁと考えてしまいました。
おつまみと握り、日本酒3合を頂きました。
日本酒は冷と熱燗どっちも行けるようで、銘柄を伺うと磯自慢とまつもと、日高見の3種。まずは磯自慢、次に日高見を。
まずは鯛の刺身を。味がしっかりしていて美味しい。
熟成されているのか身は締まっていますが、しっとりとして程よい柔らかさです。
ツマミで美味しかったのはカキの塩辛。
程よい塩加減ですがカキの旨味が濃厚で美味しかったです。これはもって帰りたいくらい。
他、数点頂き握りになります。
多くの方が書いてあるので今更ですが、ここの握りの特徴として、赤酢がきいたパンチのあるシャリです。そしてデカイ。
序盤、シャリの酢とワサビの風味がガツンとくるわ、シャリはデカイわ、握りは固めだわで、ちょっと失敗したかもと思ってました。
しかし握りがすすんで行くにつれ、違和感がなくなってきてマグロに来たくらいから一変。
美味い。
酢とわさび、握りがいい感じになってきました。
そして煮はまぐり。
これが最高に美味い。噛めば噛む程味が出てきて、それが甘い煮切り?と重なって最高です。好きな鮨ネタは?と聞かれたら今度から煮はまぐりと答えます。
アナゴも美味しかった。とろとろした感じがシャリと重なっていい感じに。
お吸い物もいい塩梅で美味しかったです。
総評として、良いお鮨屋さんだと思います。エビや貝類、アナゴなどとっても美味しかったです。
ただ、バランスという点では、ネタによってはやっぱりちょっとなぁと思うものもありました。コハダ、シャリの大きさと酢が重なって僕にはちょっときつかった。
しかしこれも好みの範囲かもしれません。ここに慣れると他の鮨では物足りないというのは良くわかります。
他にも気になる点があるんですが、まぁ、こんなしっかりとした仕事されるところに素人が細かいこといってもどうしようもないので割愛します。
次は握りのみで好きなものを追加で頂くようにします。ごちそうさまでした。
8位
1回
2014/08訪問 2014/08/15
この店を見つけたときはまだ食べログに投稿なかったんだけど、気がつくと一杯に。みなさん良い嗅覚をお持ちで(笑)
別の方も書いていますが、線路下、喫茶店の居抜きで、店内もお酒やらなんやらでごちゃごちゃしている上、大将一人で料理をされているので、店の雰囲気やら提供の遅さとかを気にする方にはオススメできない。というか人気店なのでこういう店が好きな人のために遠慮して欲しい(笑)
ここの凄い所は大将の懐の深さ。
まず魚が刺身、焼き物、煮付けどれも美味しい。目利きや焼き•塩の塩梅がいいのです。
和食屋さんとしてしっかり勉強されてきたんでしょう。
それだけでも凄いのに、コロッケやシチューなどの一般洋食の美味しいこと!
料理人としてのセンスや味覚がしっかりしているからでしょうか、和食以外の料理も本当に美味しい。
しかし値段は居酒屋レベルと来れば通わずにはいられないでしょう。
もちろん、のどぐろみたいな元の値段が張るものは高いですが、高級食材を使った料理でも安心して頂くことができます。
お酒も焼酎から日本酒、そしてなぜかワインまでありこのお店をよりカオスなお店にしている感じがします。
入っているお酒の銘柄は大将のチョイスなんでしょうか、酒飲みならどっかで聞いたことがあるような銘柄が満遍なく抑えられています。
総評として、普通の料理を美味しく頂ける良店です。
超高級店のようなレベルの料理がでる訳ではありません(もちろん、予算をすっごい高くして作って貰えればそういう料理も出してくれるとおもいます)
ただ、超高級店とふるかわを比べることは無意味で、ふるかわのようなお店は貴重で有難いお店だとおもいます。
9位
1回
2014/04訪問 2014/06/06
今別の意味で話題な古典的グルメ漫画をはじめ、歴史ある小説まで名前がでる超有名店。
結婚式弾丸ツアーで行ってきました。
まずお店は古い京の町屋さんで、ほっこりします。それでお部屋は完全に個室。ま、値段を考えればそこらへんは当然っちゃあ当然です。
鍋が出るまではすっぽんのしぐれ煮をいただきながらまったり。
そして超あつあつのうわさの鍋が運ばれてきます。
すっごいぐつぐつ言ってるのですが、そこはお店の人がよそってくれます。
まずすっぽんの色んな部位、えんぺらや手などがごった煮になっていて、それを貪ります。
ぷるぷるで臭みがない。しょうゆとほんのりショウガの香。・・・うーん、ここまで臭みがないとは。
ほんとにすっぽんかな?と思うのですが見た目も噛み締めたときの味もすっぽんそのもの。
そして身とは別によそってもらえるスープ。
…濃い。超濃い。色んな意味で濃い。
すっぽんの味がここまではっきりとわかるスープは初めて。この店のスープを飲めばこれまですっぽんがどんな味なのか分からなかった人でも理解できるでしょう。
そしてすっぽんの味に負けない醤油。…なるほど。賛否あるのはわかる気がする。そして昼から酒が消えていく。
途中、生き血を飲ませてもらいました。
てっきり酒と一緒にといわれるかと思ったのですが、そのままでいいですよ、と。
…言われた理由がよくわかります。ほんと癖がない。
うーん、昔すっぽん鍋食べたときに生き血も飲んだんだけど、臭い!!が第一印象でした。
しかしここのすっぽんは臭みなし。
透明なほうはほんわか味がする水のよう。血の塊はぷるっとした食感でした。
ただ、スープを飲んでいるせいか味はよく分かりませんでした。
鍋を2週した後に念願の雑炊。
卵をかき混ぜるか、鍋からよそって、生のままか個人でかき混ぜるかを選べるのですが、ここはやっぱり卵はかき混ぜる方向で。
で、雑炊。
うまい。スープは醤油ガンガン効いていたのにこれはすっぽんと卵の味。
うーん、鍋から自然とこのダシがでるなら雑炊だけで安く出してくれないかなぁ。
最後は甘いグレープフルーツ。予想以上の甘さでびっくりしました。
総評として、確かに唯一無二の味かも。
まず賛否あるスープ。確かに醤油が濃い。しかし塩辛いわけではない。いやこれホントです。良い醤油使ってるんでしょう。
ただ、途中の鍋でスープを飲むんですが、醤油が濃いので酒か米が欲しくなります。うん、雑炊の前にご飯セットして欲しい。
味。美味しいです。これもホント。こんなすっぽんの味が凝縮されたもの食べたことない。臭みもないし。
ただ、和食なのかなぁこれ。と思ってしまいました。
洋風にすっぽんコンソメ、スープ・ド・すっぽんって言うと文句なくなるんじゃないかなぁ。
安っぽい僕はこれをベースに醤油ラーメンにするとぴったりかなぁって思ってしまいました。一体一杯いくらになるかわかんないですが。
ま、すっぽんの川魚のような感じを消すための醤油なのかもしれません。
そして締めの雑炊。
ここは和に戻ります。スープとは対照的に卵とすっぽんのダシが見事。とたんに酒がいらなくなります。
あったかいスープを合わせて飲んでいくので中年の僕は十分なお腹具合。朝ごはん食べてたらかなりきつかったかも。
絞めのグレープフルーツ、季節変われば柿らしいですが、和のデザートだからなんでしょうか。
冒頭に出した古典的グルメ漫画でも、和食のデザートは柿よりも甘すぎてはいけないといってましたし。
砂糖もない時代からある昔からの和のフルーツが柿であることを踏まえての話だったような…。
歴史あるこの店だからこそシンプルながらも趣き深い趣向だと思います。
ま、僕の勝手な邪推ですが。
グレープフルーツ(あまりにも甘いので別の果物かもしれません(笑)、このコースの締めとしては甘さ、爽やかさともに十分で僕は満足しましたよ。
唯一不満だったのがお酒。
前述したように味がしっかりしているので、もっと味がしっかりした日本酒を置いて欲しい。
和食割烹なら料理だけで完成している分、味が濃い日本酒は邪魔されてしまうので敬遠されるのは分かるんですが、この店のすっぽん、軽い日本酒じゃあ、まず太刀打ちできません。
是非とも飛露喜レベルの味がどっしりしたやつをおいて欲しい。
気軽によれるとこでもないので次いついけるか分かりませんが、生きてる間にあと一度は食べに行きたいです。
そのためにも仕事がんばろうっと。
10位
1回
2014/07訪問 2014/09/09
美味しいお酒を飲みながら美味しいものが食べたいです。
という連れの希望に応えるために伺いました。
三宮の細々としたお店が多い場所にあり、始めてなので少々迷いながら到着。
店内はカウンター六席程度とテーブル席のみ。かなりこじんまりとしたお店です。
まぁ店主さん1人に補助の人1人の計2名だと、キャパ的にはこんなものかもしれません。
予約時に1番高いコースをお願いしました。お酒はメニューに5、6種類。
…ちょっと少ない。しかしラインナップ自体は夏らしいお酒に加えてコンクールに出されるような素晴らしい大吟醸、味がしっかりとした純米酒と幅広い。こんなお店なら…と試しに伺ったところ、メニュー表以外のお酒もありますと嬉しいお返事。
おかげでお料理はしっかりとした和食なのに、美味しく日本酒を満喫することができました。
料理はどれも卒なく美味しかったのですが、印象に残ったのがもずくとじゅん菜の酢物。
さっぱりとした仕上げにじゅん菜ともずくが、なんとも言えない食感を織りなして夏の暑さを忘れさせてくれます。
その他、焼き物も美味しかった。お酒メインではありますが、アテのような塩辛いメニューはなく、ちゃんとした和食のコースで楽しめました。
総評として日本酒を楽しみながら美味しく食事ができる良い和食屋さんです。
ただ、肉料理を含めたコース設定や素材のレベルなどを含め高級割烹ではなく店名にあるように料理屋っさんってのが適した表現なのでしょう。
なので料理だけ取り出すと、美味しいのですが特にすっごく記憶に残る料理があるかというと…うーんって感じになります。
もちろん、料理が美味しい居酒屋さんレベルとは一線をかくしているので、どれも満遍なく美味しいのですが。
なので美味しい日本酒を飲みながら和食を楽しむのに良いお店だと思います。
言い換えると日本酒を重視していはいるけれど、あくまで料理がメインのお店です。なので、食べながら色々な日本酒を楽しむっていう、お酒メインのお店と思って来店すると肩透かしかも。
料理とのバランスもあるので何とも言えないのですが、日本酒マニアとしてはラインナップをより増やしてくれればなぁと思います。
2014年。個人で県外に行くことが多くなったので和食中心に。来年は家族で美味しいところにいけるように頑張りたいです。