1回
2025/04 訪問
和の宝箱・牛タン、釜飯、ハムカツ、そしておでん。 五感をくすぐる、和のごちそう。
2025/04/23 更新
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扉の先に広がる、やすらぎの時間
足を踏み入れた瞬間、心がふっとほどけた。
南越谷駅から、ゆっくり歩いても５分はかからない。
そんな場所にあるのが、完全個室旬かど 南越谷店。
ホテルの地下一階にあるので、まさに隠れ家的な佇まい。
看板は『だしや』と『旬かど』とありますが、お店は一つですね。
木の香に包まれる個室空間。
やわらかな灯りが、静かに落ちる。
話す時間も、黙る時間も、どちらも大切にしてくれる場所。
そんな空気のなかで始まった、ひとときの贅沢。
お通し：お通しの枠に収まらない、カツオの刺身
最初に出されたのは「お通し」。
けれど、そこにあったのは艶やかに輝くカツオの刺身。
赤の濃淡が美しく、脂がのった身はねっとりと舌に絡み、すっと消えていく。
一品目から、もう心をつかまれていた。
焼き鳥：記憶に刻まれる香ばしさ
鶏皮はパリッと焼かれ、噛むたびに香ばしさが広がる。
つくねはふんわりやわらか。
まるで和のハンバーグのよう。
塩もタレもいらない、仕上がった味。
厚切り牛タン：うなずきたくなる分厚さ
この日の主役は「厚切り牛タン」。
その見た目にまず驚き、口にすれば、ほろりと崩れる柔らかさ。
わさびをのせれば、さらに奥深い世界が広がる。
噛むたびに旨みがじんわりと残る。
おでん：沁みわたる、だしのやさしさ
土鍋で供されたおでん。
大根、玉子、ちくわ、こんにゃく、そしてつくね。
それぞれがしっかりと出汁を吸い込み、ひと口で体の奥まであたたかくなる。
派手さはないけれど、深く、静かに、美味しい。
釜飯：土鍋の中に咲く、和の美意識
蓋を開けた瞬間、立ちのぼる湯気と出汁の香り。
錦糸卵の上にはふっくらと焼かれた鮭、宝石のようなイクラ。
出汁がしみたご飯はふんわりと優しく、ひと口ごとに心がほぐれる。
ハムカツ：驚きと満足のかたまり
分厚く切られたハムは、見た目にも圧倒される。
けれど、箸でスッと切れるやわらかさ。
衣の香ばしさと肉汁が一体となって、ソースいらずの完成度。
これぞ、理想のハムカツ。
全室個室：誰とでも、どんな時でも
この店のもうひとつの魅力は、すべて個室という構成。
気兼ねなく食と向き合える。
商談でも、デートでも、家族の記念日にも合う。
どんな時間にも寄り添ってくれる空間。
まとめ：記憶になる食事
一品一品が丁寧で、優しくて、自信に満ちていた。
空間がその料理たちを、そっと支えている。
ここはただの和食店ではない。
「食べた」という記録が、「思い出」として心に残る場所。
牛タンの柔らかさ。釜飯のやさしさ。おでんの沁み具合。
ハムカツの分厚さ。
それらは今も、静かに心に息づいている。
おすすめ度は、文句なしの100点です
※点数に関して
65点が及第点で期待値どおり
34点以下は、期待値以下
66点以上は、期待値以上
70点以上は、また行っても良いなと思うレベル
80点以上は、知り合いに教えても良いなと思うレベル
90点以上は、イベントを開く時に使いたいと思うレベル
100点は、文句無しの完璧にお気に入り、毎日でも通いたいレベル