ぶびたさんが投稿したウシマル(千葉/松尾)の口コミ詳細

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ぶびた (50代後半・男性・千葉県) 認証済

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ウシマル松尾/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.7

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2015/06 訪問

  • 昼の点数:4.7

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

時間を掛けていく価値のある美味しさ!

ウシマルさんへは、東京駅から総武快速線で千葉駅まで行き、そこから銚子に向かう総武本線に乗り換え、約1時間。東京駅からだと約2時間。松尾駅が最寄り駅になります。
ウシマルさんは「千産千消 」を掲げ、地元千葉県の食材を使った料理を出すレストランです。
そのウシマルさんへは、松尾駅から更に徒歩30分と言う距離があります。(ちなみに駅前にタクシーはいます)

この日は天気も良かったので、私たちは歩いて向かいました。成東方面に少し戻って、踏切を渡ったら、あとは田んぼ道をひたすら行きます。
田んぼが尽きて、少し住宅街に入った、道端に曲がるための案内がでています。
ゆっくり歩いたので、約40分掛かっての到着です。電車は松尾駅に11時25分に着いたので、ちょうど12時過ぎと言う良い時間になりました。

お店は、レンガ造りの可愛い感じの建物です。
予約したコースは5500円のコースです。
席について、飲み物を選んでいると、オーナーが予約確認時のやり取りに齟齬があったお詫びと、頑張って歩いて来たご褒美に、九十九里オーシャンビールをご馳走してくれました。

冷えたビールで喉を潤したら、いよいよ料理のスタートです。
料理は出来たてを味わってもらうためか、各テーブル同時スタートのようです。

まず、一皿目は地元で採れた椎茸に、生ハムを巻いて味付けをした卵黄を乗せた料理です。
大きな椎茸は、味が濃くこれだけでも十分に美味しいですが、驚きは卵黄です。ドロっとした感じの卵黄に生ハムの味が移っており、とても美味しいです。最初の料理からノックアウトされた、そんな感じの料理です。

二皿目は、一転して房総の海の幸で、三つ葉とホッキ貝です。
表面を軽く炙って旨味を出すと共に、生の美味しさを残したホッキ貝に三つ葉を組み合わせたこの料理もとても美味しいです。貝類はあまり好きでないみーこも美味しいと言って完食してました。

料理はテンポ良く出てきて、続いては、黒胡麻のニョッキです。
黒胡麻を練りこんだニョッキは、胡麻のコクが口中に溢れます。ここまで、すべてトーンが異なる料理ですが、しかし、バランスが絶妙で違和感がありません。

お酒はボトルではなく、料理にあったワインをオーナーがセレクトしてくれるお任せにしました。
お任せと言っても、勝手に出てくるのではなく、好みを聞きながら、それにあうとオーナーが選んだワインを試飲してから決めるシステムです。

最初は、スッキリ系の白ワインをお願いしました。
ニョッキに続いての料理は、再び海鮮になってモクズガニの料理です。カニの身とミソを茶碗蒸しのように卵とじにして、その上にカニの味が良く出たスープが掛かっています。
カニの美味しさがたっぷりで、海も山もある房総の自然を感じます。

続いての料理も、房総らしいお皿で、菜の花とアナゴの蒸し物です。
アナゴと言えば江戸前の食材ですが、内房は東京湾に面しています。そして菜の花は言わずとしれた、房総の春の代名詞です。駅からウシマルさんまでの道の途中の畑でも、菜の花畑があり、農家の方が収穫をしているところを見る事が出来ました。

菜の花とアナゴの料理のあとは、割った青竹が運ばれて来て、顔を近づけてくださいと言われます。準備ができ、半分に割られた竹の上の部分をどかすと、なかから湯気が立ち上り、筍の香りが鼻一杯に広がります。
青竹の中から出てきたのは、筍を焼いたもので、春の匂いも楽しんでもらおうという料理です。
この筍は、近くの山で朝に採れたものということです。筍は時間がたつとエグミがでるので、鮮度が良くないと焼きにはできません。
まさに、千産千消を掲げる、ウシマルさんならではの朝採れ筍の料理です。
シンプルに焼いた筍を食べ終わると、空いた竹のお皿に、今度はバターを使ってソテーをした筍の料理を入れてくれます。
焼いた筍も美味しいですが、一手間掛けた筍はワインにとても合います。

筍の後は、メインの肉料理になりますが、それに合わせて、自家製のフォカッチャが焼きあがりました。
焼きたてのフォカッチャにナイフを入れると、中から湯気と共に、パン独特の美味しそうな匂いが店内に充満し、すこし満腹になりつつあった胃を刺激してくれます。

メインの前に、こちらも朝採れの野菜のサラダが運ばれて来ました。
まだみずみずしさが残る野菜は、苦味がありどれも味が濃いです。

メインは、4種類のお肉の料理で、イノシシ、和牛、鴨、ダイヤモンドポークのソーセージです。
どのお肉も炭火で火を入れ、それを塩で味わうと言うシンプルな料理ですが、どの肉もそれぞれの個性が出ていて絶品です。

メインが出たので、これでお仕舞いかと思っていたら、口直しのシャーベットを挟んで、最後にパスタが出てきました。(そのシャーベットはセロリで、まさに口直しになります)
ウシマルさんはイタリアンなのに、確かに、ここまでパスタ料理が無いことに気づきませんでした。

手打ちのタリオリーニにフルーツトマトのパスタです。モチモチとした食感の麺に、もの凄く甘いフルーツトマトの組み合わせは、さっぱりとしており、かなり満腹になったお腹でも美味しく頂く事が出来ました。

食事は以上で、最後に、デザートに牛乳のアイスクリームが出て全13皿のコースは終了です。
スタートから最後のデザートまで約2時間のコースですが、どのお皿も地元の旬の食材を活かした個性的な料理が続き、あっという間でした。

これだけ手の込んだ料理がでて、5500円(税別)と破格の値段も素晴らしいです。
東京からだと小旅行的な距離がありますが、それだけの時間を掛けていくだけの価値があると思いました。

2015/06/20 更新

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