『【　エジプト　】　寝台特急ナイルエクスプレスのお食事』ファブリアーノさんの日記

エジプトの寝台列車「ナイルエクスプレス」に乗車した数年前の話です。
この列車はカイロ～ルクソール、アスワンの間、地図でみるとナイル川沿いを南北に縦断、約12時間かけて走る寝台特急です。
いちおう豪華列車のようなふりをしておりますが、車両は古臭くて設備は非常に質素。なんとなく昭和な香りもします。

食事も付いており、係員が夕食と朝食を個室まで持ってきてくれます。内容は写真ご参照ですが、飛行機のエコノミー席の機内食のようなもの。
この日の夕食はピラフ、チキン、ひよこ豆のサラダ・・・中東のそれっぽいもので、香辛料のクセもなく、日本人の口に合うものでした。
翌朝の朝食は・・・パンだらけ。４種類のパンがあるだけで、嫌がらせかと思ってしまいますが、これが一つ一つ味が違うしなかなか美味しいので、意外と全部食べました。日本ではやらない朝食の出し方、非常に興味深くて印象的でした。

それにしてもこの列車、出発も到着も１時間以上遅れるし、急ブレーキやたらかけるので寝にくいし、つっこみどころ満載。
車窓を眺めていると、ロバで移動している人や、深夜にもかかわらず通過駅のホームでうだうだしている人がやたら多いことに気づき、全く別世界の風景であることを実感。日本や欧州の鉄道旅では決して体験できない貴重なものでした。（もう１回乗りたいかと言われると・・・もういいですが・・・）