もう昔の話ですが、イタリアから寄り道をしながら電車を乗り継いで入国したスウェーデン。
さらにストックホルムから北の果てに行く夜行列車に揺られて朝起きる頃には北極圏を越えて
ラップランドまで辿り着きました。
真冬の北欧の最果てとなると、眉毛も鼻毛も瞬時に凍る寒さでしたが、オーロラを見るため
そこはガマン・・・。
イエリバーレというスキーリゾートの街で電車を降り、そこからバスに揺られること1時間、
目指すはヨックモック村・・・。内陸部にある小さなこの村なら夜は真っ暗でオーロラ観測には
最適だろうと思ったのが選んだ理由です。
ヨックモック?って聞いたことあるぞ・・・と思って、帰国してからわかりましたが、こちらは
あのお菓子のヨックモックの社名の由来になった村なのです。といってもシガールがあったり
何か関連性があるわけでもないですが、食のムダ知識としてお伝えしておきます(笑)。
さて、このヨックモック村に3泊した当時、村にはレストランは2軒、スーパーマーケットは1軒しかなく、
さらに当時は学生だった私はお金も無かったのでユースホステルで自炊をしておりました。
主食に食べていたのは北欧でよく見かける黒いパン、酸味が強くて美味しい印象はなかったのですが
チーズと合わせると絶妙なバランスに。それほど食に執着がなかった当時でもこれは印象に残っています。
そして、よく食べたもう1つがトナカイの肉です。いかにも北欧というイメージかもしれませんが、
普通にスーパーで売られていて手軽に買える価格帯だったように思います。
確かにヨックモックに滞在していると、そこらでトナカイを見かけたりしたので、他の肉より手頃なのかも
しれません。牛豚に比べて、獣くさくて少しクセのある感じがしましたが、慣れるとすんなり食べれました。
肝心のオーロラのほうは白ボケた雲か何かよくわからないぼんやりしたものしか見えず、いつかリベンジと
思っていましたが、10年以上経って、意外なことに欧州から日本に帰る飛行機の中からオーロラを見ることが
でき、念願はいちおう達成されたのでした。