レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/06訪問 2014/11/15
マイレビュアーさんの情報で知ったお店ですが、よくよく考えたらこちらを運営する会社
うっすら記憶にありました。
大阪でワインショップFUJIMARUを展開する(株)パピーユは、本業の酒屋だけではなく
ビストロ、さらにはワイン製造までやってしまった凄い会社。そしてビストロの東京1号店
としてオープンしたのがこちら。
お店は、浅草橋駅から徒歩5分程、隅田川のほとり。1階のアパレルショップの中を通り過ぎて
2階に上がったところにある隠れ家的なロケーションです。
お料理のほう、パテ・ド・カンパーニュやレバームース、豚肉のコンフィなどワインに合う
ビストロの定番メニューから、シャンパンが飲める大阪のたこ焼き屋たこりきの大阪風クロケット
など変わり種まで選択肢は幅広く、味のほうは非常に上品な印象で美味。
上品なので、シャルキュトリー(加工肉)が慣れない方でも、ここでは安心していただけるかも。
また、パンはパーラー江古田から取り寄せているところもポイント高いです。
ワインは、食事スペースの隣にあるワインセラーから自分で選択可能。勿論わからなければ
お店の方にアドバイスいただけますし、ボトルには値札も付いているので安心です。
この店で最も注目したいのは自然派ワインがかなり豊富にストックされているところ。
セラーを見渡した感じ、産地はフランス、イタリア、日本が中心でしょうか。
銘柄はシュレール、マッサ・ヴェッキア、コーネリッセン、ラディコンをはじめ、希少価値の
高いものがずらり。ファンならかなりテンションが上がる光景ですので、ワインを知っているほど
お店がより印象的なものとなっていくことでしょう。
さらに驚きなのはボトルの安さ。こちらは酒屋ということもあり、ボトル価格は、
小売価格+持ち込み料1000 or 1500円。3000円以上のボトルなら1000円となるので、
高いワインを注文するほど限りなく家飲み価格に近づきます。
(実際、この日戴いた某銘柄は、某店の半額でした)
但し、上質なワインは、抜栓してすぐにポテンシャルを発揮しないことも想定されるので
後半に飲みたいワインを、最初に決めて抜栓してもらうのも良いかもしれません。
私はこの日、お目当ての銘柄がありましたが抜栓直後は実力を発揮しないとのことで諦める羽目に。
と、ワインの揃いっぷりは凄いけど、自家製ワインを樽出しで提供するところもこれまた凄いです。
こちらでは買いブドウを大阪市内のど真ん中で醸造しているのですが、生産性が良いとはいえない
自然派ワインの考え方で仕上げるストイックなもの。
この日いただいた赤は、雑味のないベリーAの軽やかな果実味がありボジョレーを思わせるような印象、
白はノンフィルターの濁り系でボリュームある旨味と樽香が特徴的、どちらも酒屋の副業とは思えない
出来栄え。これで1杯500円とはCPが高いと思います。
まだ開店して2ヶ月ほどで、オペレーションが不慣れな部分も見受けられましたが、落ち着いてくる
のでしょう。店内はそれほど広くないので、予約した方が無難と思いますが、立ち飲みスペースも
一部ありますのでふらりと立ち寄ることもできそうです。また伺いたいと思います。
ちなみに酒屋も兼ねているので、ワインの購入も可能です。
2位
1回
2014/12訪問 2014/12/14
雑誌で特集されているのを見て気になっていたビストロ。ここの近所で軽く飲んだ後に
思い立って寄ってみることに。
場所は下北沢の中心部から少し離れ、夜更けの住宅街を進んだところにあります。
派手な外観ではなく、住宅に溶け込むように静かに佇む雰囲気のお店なので、初めて
行かれる場合は場所をよく確認してから行くのがベターでしょう。
こちらは今年6月にオープンしたばかり。お料理はフレンチが軸ですが、パスタや
アヒージョもあって何かと使い勝手が良さそう。
シェフのいる厨房を囲むように配置されたコの字型のカウンターに、テーブル3席。
店内はゆったりした空間であり、やや暗めの照明がまったりとさせてくれます。
こちらの料理、まず見た目が美しい。ひょっとしたら美しさを大切にするスイーツさえも
凌駕してしまうのでないかと思う出来栄え。これを見るだけでも満足できそうですが味も満足。
見た目で奇をてらっていることはなく、素材の一つ一つの仕上げ方や組み合わせ方が凝っていて、
この店で未知なる味のマリアージュに出会うことが出来ました。
まず最初にいただいた「グジェール」は、チーズ風味の一口サイズのシュー。
見た目もお皿もかわいらしい一品、チーズはハード系でしょうか。クセは無いけど、風味がしっかり
主張されてお酒のつまみに良いですね。
次に「牡蠣、白菜ピュレとレモングラスジュレのカクテル」は見た目も味も爽やかな一皿。
シンプルに野菜の味がする白菜ペーストに、クリーミーなソースとレモングラスのさっぱりしたジュレ
が重なるもの。この組み合わせは初めてであり考えたこともなかったですが、非常にバランスが良いです。
ベーコンを漬けたというクリーミーなソースに纏われた薫香が、ワインを誘います。
そして一番気になっていた「30種類の季節の温野菜」は、茹で野菜で構成されるシンプルなものながら、
その盛り付けとソースによって斬新な一皿に。野菜はそれぞれが程よい固さに仕上がり、バター風味の
ソースで味付けされたシンプルな味ですが、非常に丁寧に作られていて美味。
皿の端に盛られた野菜ソースがアクセントでしょうか。ハーブがきいた斬新な味が、シンプルな温野菜に
変化を与えてくれているように思いました。
ワインは、ボトルが2800円という安い設定で揃っているのも嬉しいですね。
レアな自然派がいろいろ揃う一方で、自家製サングリアやヴィーノヴェルデといったカジュアルなものも。
よくよく見るとハイボールなんてものまで置いているのは面白いですね。
この日はBGMに70年代のフュージョン(というよりクロスオーバー)が流れていましたが
この渋い選曲も良いですね。料理もワインも大満足、これはまたふらっと行きたいと思います。
3位
1回
2014/02訪問 2014/02/25
東京・西荻窪 ワンランク上のガッツリ飲み食いができる驚異のビストロ
ここ数年の自然派ワインブームを牽引する富ヶ谷のアヒルストアと、三軒茶屋のウグイス。
こちらのお店はウグイスの2号店として2011年にオープンして以来、人気のビストロ。
気になっていたこちらの「お任せコース」、5名以上が条件ということだったので
今回、レビュアーさん達にお声掛けし、予約することができました。
お料理は後述するとして、自然派ワイン好きには有名なこちらのお店、やはりこれらのワインを
大いに堪能することで、お店で過ごす時間がより一層楽しくなりそうです。
お店に置かれている自然派ワインはフランス産が中心で一部は国産、1本あたり4,000円から。
あえて市販価格までとの細かい比較はしませんが、都会の店の一般的なボトルの値づけから
考えるとそこそこリーズナブルな設定です。
お店のワインセラーもちらっと拝見しましたが、ボーペイサージュやシュレールなど、
レアなワインも沢山ありましたので、幅広くワインを選択できそうです。
もし自分で銘柄の選択するのが難しくても、お店の方に的確なアドバイスいただるので安心。
料理との相性やワインの特徴の説明は勿論、作り手の思いや生産地の話などもあって、聞いて
いるだけで楽しく、お店の方のワインに対する情熱にも惹きこまれていきます。
この日は、四恩醸造やルノー・ゲティエなど計5本いただきましたが、どれも個性的ながら
優しい味わい。自然派ワインによくある還元臭(硫黄のような香り?)の強いものもあった
ので、これが苦手であれば、ワイン選択時にその旨を伝えておくのもよいでしょう。
さて例のお任せコースですが、1人3000円で、なんと8~9皿も出てくる驚異のコスパ。
基本お任せとなるものの、要望があれば多少伝えることもできそうです。
この日いただいたのは以下9皿。
①オリーブのマリネとバゲット、②洋梨とグレープフルーツのサラダ、
③アスパラガスとホタテの前菜、④豚肉のリエット、⑤炙り鯖とじゃがいも、
⑥ブーダンノワール、⑦真鯛のポワレ 白菜と生ハムのミルフィーユ
⑧豚肩ロースの香草ロースト、⑨ヌガーグラッセ、フォンダンショコラ、パン・デビス
①~⑥まででも十分なボリュームなのに、⑦⑧なんて魚と肉のメインで、ちゃんと1人分
あるし、とどめに⑨でスイーツ3品くるから凄いです。
全般的にはビストロのカジュアルなフレンチですが、スパイスやハーブで香りを効かせて
くるのが印象的。
例えば①=タイムの効いたマリネ、⑥=クミン中心のスパイス、⑧=ローズマリーやタイム
かと推測しますが、スパイスやハーブを多用した料理とワインとの相性も良かったです。
その他に素材の良いところが印象に残った料理として・・・
③=表面だけ一瞬炙られたホタテは、生食を楽しみつつ、加熱されることでより甘さが
引き立ちます。炙った香ばしさと添えられたディルの香りがアクセントでしょうか。
⑧=ナイフがスッと入る柔らかさ。豚肉の桜色はじっくりと低温加熱したことによる
ものでしょうが、この加熱に加えて、肉を2、3日熟成させていることで、一般的な
豚肉料理以上の柔らかさを引き出しているのかと推測します。
そして最後にスイーツを食べるころにはお腹いっぱい。最後にコーヒーを追加しても
それでも1人7000円未満だったのには大変驚きました。
ちなみに店内は、アンティーク調のカフェといった感じで壁には本棚まであったり。
ゆったりした空間や、柔らかいトーンの照明の中で、まったりした雰囲気に浸れそう
ですので、女子会やデートにも最適。
ワインが好きなら一度は訪問してみるのもも良さそうなお店でした。
最後になりましたが、今回お付き合い戴きました皆さま有難うございました。
4位
1回
2014/10訪問 2014/10/11
東京・神田 ガード下のディープな中華食堂で激安の自然派ワインを
日本で羊肉を食べて臭いとかクセが強いという印象を持っていたのに、海外で同じように
羊肉を食べたら、臭くは無いし食べやすかったという経験されていないでしょうか。
ここに来ればその経験が蘇ると思います。
こちらのお店、神田駅前のガード下に存在するいかにも大衆的な中華料理のお店。
店内の会議室っぽい机にパイプ椅子、そして店内で飛び交う中国語・・・このディープな
雰囲気がいい感じです。
お料理のほう、中国の東北地方のものを提供しているのが特徴的。メニューを眺めると、
羊肉を使用した料理や見慣れない前菜など珍しいものがあることに気づかされます。
さてこちらに来たならば、とりあえず羊三昧になるでしょう。「ラム肉串焼き」は、シンプルに薄味、
しっかり食感でジューシー。大量にふられたクミンシードの効果もあるのか、肉の臭みを感じない。
他にも羊肉入りの料理いただきましたが、どちらもクミンシードが大量に入っています。
このクミンの爽やかな香りは白ワインが抜群に合いますね。
他にもパクチーたっぷりの「干し豆腐の冷菜」に細切りした「ジャガイモの冷菜」、他店では
あまり見かけない一品ですが、塩と酢をベースとしたシンプルでさっぱりした味で胃にも優しい印象。
「チャーハン」は驚きました。ご飯が一粒一粒パラパラになっており技量の高さが垣間見えます。
シンプルな塩味でこちらも万人受けしそうです。
お料理のほう非常に堪能できましたが、お酒のほうも特筆すべきお店でしょう。
驚くことは自然派ワインが1本2500円均一で売られていること。
しかもお客が勝手に冷蔵庫から取り出すスタイルで、ワインに詳しい店員さんはおりません。
この日、冷蔵庫を見たら雑多に置かれたドメーヌ・デュ・ムーランを見つけ、これに即決。
自然派のデイリーワインとして人気の高いこの銘柄。するする飲める軽さとバランスの良さ
飲んでみたら決して安酒ではないことがわかる一杯。都内のちょっとお高いレストランなんか
この倍近くの値段つけてもおかしくないと思います。なぜに雑多に置かれているのか(笑)
早速、抜栓してもらい、持ってきていただいたグラスは・・・グラスではなくコップです。
良いワイン置いているのに目立って宣伝することなく、一見すると安酒扱いの雑多なスタイル
これを貫き通すのは店のポリシーなのか、別に細かいことは何も考えていないのか、何やら
惹かれるものがありました。
自然派ワイン好きには既によく知られた存在ですが、ハイボールやホッピーから中国酒も
ありますので、ワイン好き以外でも十分に楽しめるお店。
お値段も良心的なので1人3000円くらいでも十分、ディープな雰囲気の中、ワイワイやるのには
ぴったりのお店かと思います。人気が高いようなので予約しておくのが無難かもしれません。
5位
1回
2014/12訪問 2014/12/13
東京・下北沢 料理、ワイン、スタッフとの距離感・・全てが心地よい店
今や説明不要であろう下北沢を代表するイタリアン。
ずっと行きたいと思いつつ、今更ながらようやく訪問することができました。
細長い店内は、横に長くカウンターが続き、目の前は厨房。お客から料理の様子が見えるため
ライブ感があるし、その距離の近さからスタッフさん達との会話も自然に生まれ、料理やワインの
説明も丁寧にしていただけます。カウンターの席だと、職人気質な料理人を前をして、こちらが
気を張ることあったりしますがこのお店はそのような心配はないですね。
料理は、イタリア各地の郷土料理が中心でしょうか。この日いただいたナポリ名物の揚げパン
「ゼッポリーニ」は、ほど良い塩加減と青海苔の風味。シンプルな味ですが、もっちり食感で
つまみ代わりにも最適。どうしても油多めになる揚げパンですが、こちらは一口サイズなので
重たくならずちょうど良いですね。
「ポルケッタ」とはイタリア中部の豚の丸焼き。こちらでは豚バラ肉にハーブをすりこんで
ロールケーキ状にして焼き上げたオリジナル版で店を代表する一皿。これは1000円以下ながら
それ以上の価値を感じさせるお料理だと思いました。
バラ肉ながら脂は抜けきっているのでしつこさは無し。パリッとした食感の脂身部分、
スッとナイフで切れる赤味部分と、一つの肉から多様な表情を楽しむことができます。
とある本でレシピが紹介されていますが、低温で6~7時間かけてじっくり焼き上げる渾身の料理。
個人的に脂身はさほど好きではないですが、ここの豚バラ肉は他とはまるで違った印象です。
前菜にもトンナートソースが使われたり、コッパ、コテキーノ、フリッタータが入るなど
本場のようなイタリアンの連続、非常に楽しかったです。
ワインはイタリアの自然派がほとんどでグラスも10種類以上から選べるのでお一人にも良いですね。
地下にあるフェーガト・フォルテがワンランク上のワインを置いているからか、こちらはカジュアルな
銘柄が中心でしょうか。山手線圏外の相場から考えて、贅沢いえばグラスワインが1割ほど安ければ
良いのですが、料理は割安感あるのでここでバランスがとれているのかもしれません。
店内に飾られた空ボトルは激ウマなワインだらけだったので、素晴らしいワインいっぱいであることは
間違いないでしょう。
全てにおいて心地よく、リピーター続出で大人気なのが納得のお店。料理の品数がさほど多くないので、
何度か通っていろいろな料理をいただけば、さらにお店の魅力に気づきそうです。
また時間を見つけていきたいと思います。
6位
1回
2014/01訪問 2015/02/14
久々の休日ランチで利用。ふと思い立ち、開店直後ぐらいに連絡したところ、予約いっぱい
ながらも、席が空いたら連絡いただけるとのことで、しばし時間をつぶしてから訪問しました。
このあたりのサービスの良さもお気に入りである理由の一つです。
お昼でもグラスワインがいくつか選べるので、休日の昼下がりに一人でまったり過ごすにも
ちょうど良いお店です。
****************************************************************************
(2013.5再訪)
夜の部で訪れてみました。アンティークで飾られた店内は、昼間とはまた違った雰囲気で
まったりするには良い感じの店内です。
こちらワインが充実していて、ボトルで100種類くらい?ざっとした印象で、日本のワインが7割、
イタリアの自然派ワインが3割くらいでしょうか。
ピッツアは全て1500円以内とお値打ちですが、さらに大きさも値段も2/3にすることが可能なので
少人数でもいろいろ楽しめます。ピッツァ以外のメニューも優しい味わいでワインが進みます。
この日は2人でイタリアの自然派ワインを2本空けましたが、値段設定も比較的手ごろに
してあるようで、沢山飲み食いしても5000円ほどで十分満足できると思います。
スタッフの方の対応も気持ちよかったので、また時間をみつけて訪問したいです。
*****************************************************************************
(2013.2訪問)
馴染みのワインバーの店主に奨められるまま行ってきたお店です。
そういえば「アド街ック天国」でも紹介されていたので気になっていましたが。
こちら平日は夜のみ営業、休日はランチも営業。訪問したのはランチです。
日曜日の12時過ぎに思いついて電話したところ、ラストオーダーの14時ぎりぎりに
何とか1席確保していただきました。
16席だけの小さな人気店なので事前に予約していくこと強くお勧めします。
今回、ランチでいただいたのは「マルゲリータ(1200円)」。
結論から申し上げて非常にコスパの高いランチだったと思います。
前菜のサラダは、水菜やレタスをオリーブオイルなどで味付けしたイタリアンでは
よく見かけるもの。野菜がこんもり盛られた嬉しい内容に次に期待が高まります。
そしてメインのピッツァは、店内にどんと構える大きな窯でさっと焼いてくれます。
一般のイタリアンで食べるものよりも一回り小ぶりのサイズですが、これが絶品。
生地は驚くほどもっちもちしていて、ふんわり軽く、小麦の香ばしさと旨みが口に広がります。
ピッツァは冷めてくると、味が落ちたりもしますが、ここは軽さが維持できるからか
ある程度、味わいも保たれているように思いました。
生地の上には、酸味のきいたトマトソースと、チーズとオリーブオイルの甘みが重なって、
味もぼんやりしておらず、最後まで飽きることなく美味しく頂きました。
デザートの「キャラメルパンナコッタ」は、苦みのきいた大人のパンナコッタも高いレベル。
ここにコーヒーまで付いて1200円とはかなりのお値打ちだと思います。
ピッツァは食べている時は美味しいけど、ボリュームがあるので後で胃もたれするというのが
ネックに思っていました。ナポリで食べた時、とても美味しかったけど、後で胃もたれしてしまい、
結局は他のものが食べれず・・・。けど、こちらのピッツァは不思議とそれが無かったです。
後で調べたら、こちらのお店、ナポリピッツァなリスペクトするが目指しているところではない
ということで何となく納得。ピッツァのサイズもそうでしょうが、控えめの塩加減といい、日本人の
好みにあったピッツァを作られているのだと思いました。
お店は古い長屋を改装した古民家再生カフェのような素敵な雰囲気。ガラスも少し歪みのある
レトロなもので味わい深いです。スタッフの方の対応もとても良かったです。
ワインもビオを中心に豊富にそろえられているようなので、今度は夜に訪問してみたいです。
7位
1回
2014/08訪問 2014/10/21
練馬区、小竹向原駅を降りて、住宅街を進むと突如現れるスタイリッシュな保育園。
その横に併設されているこちらはパーラー江古田の姉妹店。
ここはパン好きには説明不要ですが、ワイン好きにとってもちょっとした有名店ですね。
酵母の香りが食欲をそそるパンは確かな美味しさ・・・。が、パンについては皆さまが
書かれているレビューをご参照ください。ある日の夜、ワインを求めて訪れました。
保育園の横にある小さな入口を進むと、まず目の前に並ぶパン達。ここはパン屋ですので
パンだけの購入も勿論可能です(お取り置きも可)。
天井が高く、大きなガラス張りの店内は明るく開放的ながら落ち着いた空間。
お酒をまったりと飲むにはよい雰囲気ですね。
さてこちら、イタリアの自然派ワインを揃えていますが、パン職人であると同時にワインに造詣の
深い店主に相談すれば、いろいろボトルを選んで説明してくださいます。
この日、提案いただいたのは、カミーロ・ドナーティ、サッサイア、ジャルディーノ、ラディコン、
カステラーダ、コーネリッセン、ジョバンニ・カノーニカ・・・などなど豪華な顔ぶれ。
流石にワインがメインと言うわけではないので、置いている種類は限られるものの少数精鋭。
ワインが注がれるグラスには、さりげなくラディコングラスが使われているのにも驚きました。
但し、種類が少ない分、前半からかなりグレードの高いものや個性の強いものも選択肢に
入ってきたりしていたので、知らないボトルをジャケ買いするよりは店主にアドバイスを求める
のがよいでしょう。ボトル価格の設定はかなりリーズナブルで良かったです。
店内のボードに書かれたお料理は、10種類程度と少なめながら、お酒に合う内容が中心。
シャルキュトリーやサルシッチャは優しい味つけでおとなしめ。万人受けする感じでしょうか。
一方、本来は脇役のパンの盛り合わせは、やはりここでは主役になりそうな勢いを感じました。
総合すると非常に良い店ですが、ワインも料理も種類は豊富ではないので、有名店といって過度の
期待は禁物です。夜カフェにまったりワインをいただくイメージがピッタリかもしれません。
店主をはじめとするスタッフの説明や対応も親切で、初めてでもアウェー感なく、総じて居心地の
よいお店だと思います。また近所に来ることあればふらっと一杯、戴いていきたいです。
8位
1回
2014/02訪問 2015/02/14
永福町のピッツェリア「ラ・ピッコラ・ターヴォラ」のピッツァイオーロ(ピッツァ職人)であった
マッシモ氏が開いたピッツェリア。こちらも永福町(というよりピッコラ近所)にあるのですが、
いずれの店も東京を代表する人気店なので、食べ比べてみたいと思いぶらり訪問しました。
店内に入ると階段を上がるか下がるかできます。中2階と半地下のような2階構造で広々
しています。入口すぐにピッツァ釜がありそこから横長に続くキッチンからは活気が伝わる
のですが、調理しているところが見えやすければ、もっとライブ感があって楽しそうです。
今回ランチでいただいたものはマルゲリータ。
ランチセットとして簡単なサラダとドリンクが付いてきます。
さてこちらのピッツァ、見た感じは豪快ですが、噂通り非常に美味しいという感想です。
特にコルニチョーネ(ナポリピッツァの縁の膨らみ)が印象的。他のナポリピッツァと比べて
かなり大きな膨らみです。これがあまり大きいと重たく感じるかもしれませんが、
ここのコルニチョーネは内側がもっちりとしていた食感で食べやすいです。他のピッツァに
比べてやや生地の水分を残して仕上げられているのか、餅のようなニュアンスさえ感じます。
また塩っけも絶妙なので飽きがこずに食べられます。トマトソースやチーズも良かったですが、
ここのピッツァは生地だけ食べるのでも価値があります。
もうひとつ印象に残ったのは、焦げ目の付き方。通常、ナポリピッツァは400℃以上の釜で
焼き上げられる時、コルニチョーネには焦げ目がつくわけなのですが、これまで食べた
ピッツァは焦げ目=ほろ苦さとして捉え、ご飯のおこげの如く味のアクセントとして楽しんで
きました。ところが、ここの焦げ目はどういうわけか旨味に感じます。勝手な思いこみ?と
思いなおして何度か食べましたが、やはり気のせいでもなさそうです。
生地の水分や焦げ目など、かなり微妙な加減は、ピッツァイオーロのなせる技なのでしょうか。
いずれにしても都内屈指のピッツァを提供してくれる店であることに間違いないと思いました。
9位
1回
2014/10訪問 2014/11/02
東京・水道橋 同じ安いならチェーン系居酒屋よりこちらが断然オススメ
たまに利用しますが、じっくり過ごしてみるとお店のレベルの高さを実感します。
お値打ち価格の立ち飲みとはいえ、しっかりした料理がいただけます。
刺身類は1品300円前後ながら、ボリュームがあって何より新鮮な食材が使われています。
期待していなかったカツオ(350円)の鮮度の良さには特に驚きました。
和牛レアステーキは、ほぼタタキ状態。これだけ生に近い状態で提供できることに驚きですが
7、8切れ入って350円という価格にさらに驚き。
串揚げ6本と生中で890円というセットもありますが、串揚げも1本1本が凝っています。
ちなみにポテサラは、ニンニクの風味をきかせて胡麻ドレッシングをまとわせた独特のもので
お酒のアテにも最適。野球ボールくらいのボリュームで、個人的にお気に入りの一品です。
都心にありながらこの料理の質と価格の安さ、かなり貴重な存在かと思います。
********************************************************************
(2013.9)
水道橋駅すぐそばにある立ち飲み屋さん。ハムカツが美味い店ということで
「タモリ倶楽部」でも紹介されています。
お料理の内容としては可もなく不可もなく・・・ですが、1品1品が200~400円あたりで
しかもボリュームあります。チェーン店でよくありがちな安いメニューだけど、量も少なく
結局は割安感がない・・・という期待はずれはなかったです。
串カツなら80円から、生中にホッピーセットが380円、ハイボールなら300円から。
冒頭で可もなく不可もない料理とは書きましたが、300円以下均一の居酒屋より、
質の良いものを出していますので、断然こちらのほうがお得。
立ち飲みなのでサクッと飲んで帰るか、ゼロ次会に向いていると思いますが、
元気な店員さんたちで店の雰囲気もよく、何かと使い勝手が良さそうです。
10位
1回
2014/05訪問 2015/03/27
三軒茶屋からほど近い静かな住宅街、駅から歩いていくと、こんなところにお店が
あるのかと不安になりかけた頃に、店の明かりを見つけることができるでしょう。
自然派ワインが好きならお馴染みのこちらのお店。西荻窪にあるorganは姉妹店ですね。
最近、あちこちでこの手のワインを扱う店舗が急増していますが、こちらは2005年開店。
まさにブームの先駆けといった存在ではないでしょうか。
ワインは、フランスの自然派が中心、グラスでも10種類以上から選べます。お馴染みの
銘柄なんかもグラスで準備されているので、お目当てのワインに出会えるかも。
勿論、分からないことあればお店のスタッフが相談に乗ってくださるでしょう。
お食事はカジュアルなビストロ料理が中心。organと料理が被りますが、スパイスを
多用した味付けが特徴的。味つけは全般的にシンプルかもしれません。
軽いアテからメインデッシュまで幅広く揃っているので1軒目でも2軒目でも良さそう、
各料理は2/3価格で1人前に出来るので、お一人様でも色々な味を楽しむことができます。
ちなみに店内は、カフェとビストロを融合したような独特の雰囲気。やや古びた建物と、
レトロな内装がマッチし、異国情緒も彷彿させ、なにやら落ち着いた世界が広がります。
カウンター5席、テーブル3組ほどのこじんまりした空間は、やや狭さを感じるところも
ありますが、その分、お店のスタッフとお客の距離が非常に近く、自然と会話が生まれます。
この日は、近所にある馴染みの店が満席だったので、1人でふらっと初の訪問でしたが
フレンドリーなスタッフの皆さんとの会話が弾み、終始リラックスすることができました。
かなりの人気店ながら価格は非常にリーズナブル。また機会をみつけてふらっと訪れたいです。
お酒(特にワイン)がどんどん進んでしまいそうだったお店から選びました。
リーズナブルなお店中心ですが、また気軽に利用したいと思います。