4回
2018/05 訪問
たった1400円で味わえる口福感と満足感、premiumつけ麺が新登場!
2018年春より新メニュー登場です。豚鶏ミックスは、尼ロック、Sのロックのトッピングが変わるだけですが、「東京」とpremiumつけ麺は全く別の作業工程になります。選択肢が増えるのは嬉しいのですが、丁寧に丁寧に作るのでますます提供時間が遅くなるでしょうね。
豚鶏ミックス1200円は、全部のせから味玉を省いたものです。これはなぜか味玉の当たりが悪かった私には朗報です。塩と醤油それぞれの味で、豚と鶏両方のチャーシューがいただけて満足でした。
このミックスに関してはどちらかというと塩の方が好みです。シンプルイズベストの醤油(尼ロック)は、もう丼の中が完成された世界なので、余計なものが混ざらないデフォルトの状態(\900)がベストかもしれません。
「東京」は全くの新シリーズで、懐かしの東京中華そばをテーマとしているようです。東京=讀賣=敵という短絡的思考を持つ私のような尼原住民にとっては、「喧嘩売ってんのか」と思えるようなネーミングです(笑)。しかも、昔はラーメン不毛地帯だった尼崎でうどんを食って育った身には、中華そばに対して懐かしさや思い入れが一切ないんですよ。それどころか、初めて出会ったラーメンのカンスイ臭さと化学調味料と醤油辛さがトラウマとなって、今でもあんまりラーメン好きやないですからね~。さらに昆布文化圏なんで煮干しの出汁も好みやないし・・・。
ところが、この「東京」を食べると、塩や醤油のバランスが絶妙で、煮干しの味と香りを生かしながらも全体が上品にまとめられており、思い入れがない関西人が食べても美味しいじゃあーりませんか。1000円という範囲でできる限り上質な素材を使い、丁寧な調理で仕上げた究極の「中華そば」という感じでしょうか。といっても私の場合懐かしさは感じませんけど ← しつこい(笑)。
さて、新メニューの中で一番感動したのがpremiumつけ麺です。日本蕎麦はただの盛り蕎麦でも1000円超えが許されるのに、ラーメンには1000円の壁があるとどこかで読んだことがあります。その点、こちらのpremiumつけ麺は、ラーメンっちゅう狭い枠を超越した珠玉の麺料理なので、1400円でも全然高いとは思えません。
注文すると、まず食べ方説明書が渡されます。そして薬味、そばつゆ、麺、つけ汁が供され、店主自ら簡単に説明してくれます。強面の見かけとは逆の女性的な優しい言い方なので、へそ曲がりの爺でも言われた通りに食べよかという気になります(笑)。
日本蕎麦みたいにまず麺だけ、次に塩や山葵をつけて食べます。信州の有名店に行っても日本蕎麦の味がわからなかった私でも、いろいろな小麦粉がブレンドされたこの麺の旨さはわかります。また麺がつかっている昆布出汁水がまた関西人には嬉しい味であり、ズズっと啜るのに最適なぬめり感も提供してくれます。
後は、蕎麦専門店で出てくるような鰹出汁のそばつゆにつけて食べるもよし、薬味以外にもトッピングされた豚しゃぶや、アオサ、鷹の爪などと食べるもよし、尼ロックスープに手羽先が入ったつけ汁につけて食べるとなおよし、最後は昆布水を手羽先スープに入れて両者の化学反応的旨さを味わうなど、多彩な食べ方を楽しめます。
もう夢中になっていろいろな食べ方で麺を啜りまくっていたので、店内にズズっズズっという音が響きまくっていたやろなと後から気が付いてちょっと恥ずかしかったです。
麺は2玉相当あるし、つけ汁も昆布水割で完飲したしで、これだけでお腹いっぱいになりました。そして、調味料や油などの嫌な後味が一切なく、むしろ口福感が残るのもこの店のいいところ。1400円で口の中もお腹の中も大満足でした。
現メニューの中では、定番の尼ロック、Sのロックの豚鶏ミックス、premiumつけ麺、この3つが私の中ではBEST3であります。
元祖昆布水のpremiumつけ麺1400円
「東京」塩1000円
「東京」醤油1000円
尼ロック豚鶏ミックス1200円
Sのロック豚鶏ミックス1200円
豚丼300円
つけ麺の取扱説明書とつけ汁①、薬味
つけ麺のつけ汁②
遅めに行くとこういう目に遭います。
2018新メニューその1
2018新メニューその2
2018/05/23 更新
2018/03 訪問
肉味噌和え麺+味噌カレースープ+ライス=再登場希望!
「江戸の醤油ラーメンってうどんの黒い出汁と一緒で醤油辛いだけちゃうん」という私の偏見をなくしてくれたのが、この店です。武庫之荘和心の魚介系醤油ラーメンも好きですが、あちらは〆にご飯を投入して出汁茶漬け風に食べるのが楽しみです。それに対してこちらの尼ロックは、良質の鶏と水と醤油、そして絶品鶏油からなるシンプルさを極めた純な逸品なので、ご飯を投入するのが畏れ多く思うほどです。
醤油だけでなく塩ラーメンも美味しくなってきて、もうザギトワとメドベージェワどっちがええかぐらいの差です(当時の主観的な感想です)。そして塩では、ブロック状になった鶏チャーシューが気に入ってます。なので醤油スープと鶏チャーシュー、私が好きな両者を一緒にしたら、2倍美味しくなるかもと期待して醤油鶏チャーシュー麺¥1200を注文しました。そしたらなんかいつもの尼ロックと違い醤油辛さを感じてしまう味わいでした。
たまたま醤油の量が多すぎたんかな~と思いつつ、次回は醤油スタンダード尼ロック¥900を注文しました。ほのかな甘みを感じるいつもの美味しさです。醤油には豚チャーシュー、塩には鶏チャーシューがのってるのは、ちゃんと相性を考えてのベストの選択やったんやと改めて思いました。
醤油ラーメンにプラスして鶏チャーシューを食べたいときは、全部のせという選択肢もありますが、それよりも鶏丼を注文した方がいいかなと思います。鶏丼の炙った鶏チャーシューがまた旨いですからね~。
さて、醤油ばかり続いたので、塩ラーメンを食べに行きました。限定味噌ラーメンが出る木曜日でしたが、やっぱりスタンダードの醤油か塩がベスト!この日はもう初めから固い意志で塩鶏チャーシュー麺に決めてます。
ところが店内に入るとええ匂いが。本日の味噌ラーメンは、牡蠣の出汁とか・・・味噌&牡蠣ってどて鍋コンビですやん、美味しいに決まってますやん。即味噌ラーメン¥1000に転向しました(笑)。
牡蠣を裏ごししたという味噌スープで白菜と白ネギを煮て、最後に細ネギ、菜っ葉のお浸し、アオサ?、黄色いナルト?、柚子皮、鷹の爪、山椒などがトッピングされていきます。あえて混ぜずに食べ進めていくと、次々と味の変化が楽しめました。鶏丼も自家製であろうマヨネーズの味が微妙に異なっていてこの日も美味しかったです。
で、次回訪問もたまたま木曜日でしたが、今度こそ限定味噌に惑わされず、塩鶏チャーシュー麺を食べようと強い意志で訪れました。
ところが店内に入るとええ匂いが。本日の味噌ラーメンは、肉味噌和えラーメンを味噌カレースープにつけるんだとか。私の意志なんてオブラートより薄弱です。即味噌ラーメン\1000と小ライス\100を注文しました。
作ってるとこを眺めていると、麺に鶏油やタレを惜しげもなくかけ、ブルドッグソースや謎の液体、粉末で味付けし、香辛料の効いた肉味噌の上に温泉卵、さらに紫玉ねぎ、パセリ、もみ海苔をトッピングしていきます。食べたことない(ことにしている)けど台湾混ぜそばを上品、高級にした感じです。もうこの時点で半分はつけ麺にせず和え麺としてそのまま食べようと心に決めましたね。
できあがった和え麺は大盛り相当のボリュームです。まぜまぜして食べると、予想を上回る上品な美味しさで、全部食べるのを我慢してつけ麺用に残すのに苦労するほどです。
味噌カレースープには、ネギや豚肉の細切れが入っています。香辛料の癖を味噌がマイルドにまとめてくれているので、辛いのが苦手な私でも美味しくいただけました。
最後は、残ったスープに辛みパウダーと小ライスを投入してリゾット風に。1品で3度美味しく食べられました。これで合わせて1100円は、とってもお得でございます。
今回限りの限定ではなく、再登場を熱烈希望したいでござりまする。
童謡味噌ラーメン:和え麺+味噌カレースープ¥1000、小ライス¥100
肉味噌和え麺アップ
牡蠣出汁童謡味噌ラーメン¥1000
醤油鶏チャーシュー麺¥1200
定番醤油の尼ロック¥900
尼ロック全部のせ¥1400
鶏丼¥300
回転塔は色あせてきました
看板
入口のビリケンさん、足の裏も撫でたってや
2018/03/02 更新
2017/11 訪問
童謡味噌ラーメン(木曜日限定)バターコーン
木曜日限定の童謡味噌ラーメンなるものが登場。
童謡って何?味噌ラーメンを食べてる横で、あの強面のマスターが童謡を歌ってくれるの?・・・怖い・・・。
怖いもの見たさに食べてきました。どんな味噌ラーメンかは週によって変わるようで、この日はバターコーン、味噌ラーメンの王道ですね。いつものように、恐ろしく丁寧な工程を経て大事に大事に作られます。ですから、いっぺんに2人分しかできません。トッピングはバターの贅沢なかたまりに、コーン、そして香辛料がきいた肉味噌です。マスターは、いつものように寡黙です。童謡なんて歌いません。ほっとしました。
壁の能書きを見ると、童謡味噌とは、伊豆の元小学校の校舎で童謡を聞かせながら作られた味噌なんだそうです。酵母菌が童謡を聞いて優しい気持ちになるのでしょうか。若干オカルト的ではあります。でも、美味しいです。やさしさとコクがあります。この味噌で味噌汁を作っても美味しいだろうなあと思って家に帰って調べてみると、1kgが2700円もする超高級味噌でした。いつもながらええ材料使うてはりますね。
とっても美味しい味噌ラーメンでしたが、この店ではやっぱりシンプルイズベストの醤油、尼ロックが一番美味しいと思います。また、Sの塩も最近シンプルな方向で進化したような気がします。鶏チャーシューもブロック状になって美味しいです。今度行ったら、尼ロックに鶏チャーシューの組み合わせを注文してみようと思いました。
2018/03/01 更新
2016/07 訪問
ええ油使うてはるわ。真面目かつ丁寧に作られた、うどん派も脱帽の美味しいラーメンです。
2016.7
うどん派の私にも積極的にラーメンを食べたいと思わせるラーメン店は、尼崎では武庫川の和海と、武庫之荘の和心、そしてこの店の3店ぐらいです。
特にこの店の尼ロックに関しましては、ネーミングも好きだし、清々しいほどシンプルな醤油スープを、たっぷり加えられた上等な鶏油とともに、にゅうめんみたいなやらかい麺に絡めて啜ったときの口の中の幸せが堪りませんでした。
しかし、最近、尼ロックが変わりましたね。100円値上がりしてSのロックと同じ900円になっています。ルックス的に一番変わったのが、鶏チャーシューがなくなって1枚ものの大きい豚チャーシューだけになったことです。とても上質で立派なチャーシューです。うーむ、値上がりの犯人はお前か・・・。
まあ、それはそれで別にいいのですが、個人的に衝撃的だったのが、麺が固くなったこと、鶏油が少なくなったこと、スープが若干複雑さを増したように思えることです。世間の皆さんの要望に応えた進化なのでしょうが、私にとってはちょっと残念!やらかい麺好きやったのにぃ~。鶏油いっぱい飲みたいのにぃ~。ま、それでも美味しいから通いますけどね。
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2015.7
開店当初は醤油ラーメンだけでしたが、Sのロックなる塩ラーメンも美味しいです。尼ロックより100円高い900円。ラーメンに払えるぎりぎりの値段です。しかし、透き通ったスープは、何種類か使用しているという塩と喧嘩せず、鶏油とも調和して深い味わいを楽しめるので、これなら納得の価格だなと思わせます。シンプルイズベストの800円の醤油ラーメンと比べると向こうに軍配が上がりますが、塩ラーメンとしては、私の中では武庫川の和海に次ぐNo.2です。
夏季限定のそのまんま冷やしもいただきました。名前通り醤油ラーメン尼ロックがそのまんま冷やしラーメンになったものです。ルックスで異なるのは丼の縁に練りがらしが添えられているぐらいです。冷やしラーメンなんてってバカにしてましたが、これがまた予想外にいけるのです。やはり上質な鶏油のおかげでしょうか。以前、秘密のケンミンショーを見ていたら、揚げ物の油がいいとか悪いとか論評するのは関西人だけだということを知って驚きましたが、冷やしても、そのままでも飲めそうなこの上質な鶏油は偉大です。ほんまにええ油使うてはりますわ。
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2014.7
派手派手しい看板が気になっていたラーメン屋さんがオープンしたので行ってきました。東京では有名店だったという触れ込み(本当みたい)ですが、店主が偉そうにしている自己満足の店だったらやだなあと思いながらの恐る恐るの訪問です。
結果はというと、ケバい外観に似合わず、真面目に丁寧に作られた美味しい醤油ラーメンがいただける良店でした。リーゼント頭でロックンローラースタイルの店主も、見かけによらずシャイで優しそうな方です。日頃ラーメンを余り食べない、うどん派の私でも、また来たいなと思いましたが、そんな気持ちにさせたラーメン屋さんって、尼崎では武庫川の「和海」以来です。
場所は、阪急塚口駅からもJR塚口駅からも離れた辺鄙なところにあります。産業道路のピッコロシアター南交差点から西へ少し行ったところにある3階建て戸建て住宅の2階部分が店舗となっています。1階は、プライベートの駐車スペースで、客用の駐車場は西側の駐車場に4台分確保されています。
階段を上がると、店の入り口に金色に輝くビリケンさんが置かれています。ビリケンさんの足の裏をなでて(関西の常識です)店内に入ると、クマモンのエプロンが良く似合う松村邦洋似のスタッフの出迎えに癒されます。奥の壁には、塚口在住のちゃらんぽらん大西画伯の絵が直に描かれていました。テーマは炎なのでしょうか?
そして、ロックンロールが大音量でがんがん鳴っていることもなく、BGMは、キャロルっぽい音楽が流れているなあと耳をすませてやっと気がつくぐらいの音量です。子連れの客も快く受け入れており、気むずかしそうな店という事前のイメージを良い意味で裏切られてちょっと安心しました。
店内はカウンターのみ10席です。スタッフが3人いるのに調理は店主が一手に引き受けているので、一度に3人分しか作れません。ですから10席ぐらいが適正規模なんでしょう。でも、背後の開店祝いの鉢が置いてあるスペースに椅子が4脚、テーブルが2卓置き台がわりに使われているので、今後テーブル席が増えるのかもしれません。麺の茹であがりは結構早く、ガラス張りの湯切りブース(?)で、店主が独特のパフォーマンスで湯切りをしているのを見ることができるので、待つのも苦になりません。湯切りパフォーマンス以外でも、店主の丁寧な一連の仕事ぶりをカウンター越しに至近距離で見ていると、これだけ心をこめて作ったものなら美味しいに違いないと、出来上がり前から楽しみになってきます。
現在は醤油ラーメンの尼ロック800円のみの提供です。初めてなので、トッピング全部のせ(豚&鶏チャーシュー、味玉)1300円を試してみました。食べてみると、香りとコクが素晴らしい澄んだ醤油スープと贅沢に使われた鶏油が絶妙にマッチしていて、関西人の私にも美味しいと思える醤油ラーメンでした。今までの醤油ラーメンに対する認識(偏見?)が変わりましたよ。また、私は元来油っぽいラーメンは苦手な方だったのですが、この鶏油は気に入りました。食べた後に舌にべっとりつくような後味が残りません。関西人限定表現で言うと「ええ油使うてはるなぁ」です。
麺は素麺みたいな細くて柔らかいもので、博多人には不評でしょうが、日頃「やらかい」麺に馴染んでいる関西人の私にはノープロブレムです。むしろ美味しいスープがからんで麺と同時に口の中に入ってくるので好ましいですね。長ーい麺をスープ混じりでじゅるじゅるじゅると啜ると下品だけど美味しくいただけます。これってロックな食べ方ではないでしょうか?
鶏チャーシューやメンマも美味でした。味玉は、黄身がオレンジ色の濃厚な特別な卵を使っているようですが、これが200円というのは、尼崎で受け入れられるかどうか疑問です。
ま、トッピングしなくても、シンプルな800円の尼ロックだけで、十分満足できるビジュアルと味だと思いますけどね。
ちなみに、尼崎市民にとって「尼ロック」とは、高潮対策として防潮堤に設けられた日本最大級のパナマ運河方式の閘門のことを指します。これ、尼崎限定トリビアね。
新尼ロックは¥900に。立派なチャーシューがのってます。
冷やし醤油「そのまんまひやし」¥800
Sのロック塩ラーメン¥900
尼ロック:豪華に全部のせ\1300
チャーシュー丼カレー味
当たり前といえば当たり前のお願い
ど派手な看板
ビリケンさんの足の裏を撫でてから店内へ
回転塔:ロックな湯切りポーズ
回転塔:まさにドヤ顔
2018/03/01 更新
シンプルイズベスト!厳選素材を使った真面目で丁寧ならぁめん作りをLIVE感覚で楽しめます。
2018/05/21 更新