2回
2019/01 訪問
溜息つく程のコース料理
新宿南口の甲州街道から一本路地に入った所にある「鳥茂」さん。店名の割には、焼鳥ではなく基本が焼とん。ほぼ牛、豚肉の店。芸能人がお忍びで来たりする、新宿周辺ではトップレベルの有名人気店で、以前私も偶然元?アイドルが来て隣に座ったことなどもあった。普通のやきとん屋さんのイメージでは全くない。
大バコの店ではあるが、まず予約がないと入れない。予約名を告げて2階に上がると、カウンターの向こう側にずらりと並ぶ板前さんの人数の多さと叫び声!に圧倒される。カウンター席は、隣の方と肩と肩をこすらせながら座る感じ。当然席は満席でワイワイガヤガヤ、隣とそれだけ近くてもなかなか声が聞き取りにくいくらい。1階席の方が静かに食べられる(笑)が、私は威勢の良い2階が好き。ここは話をしに来てはいけない店、、食べに来る店。食べ続けると、それがわかってくる。
メニューから「希少部位内臓特選コース」をお願い。何はともあれ生ビールで乾杯。なかなか一本目の串が出てこないなぁと思ってたら、店主がわざわざカウンター越しに「すみません、串遅れてますよね、遅かったらどんどん言ってくださいね」と気にかけてくれた。
まもなくレバーが提供。表面は絶妙に炙ってあるが、ひと口食べるとなんだかウニの様な味わい、、臭みがない鮮度抜群の美味しさ。このレバーを咥えながらビールを流し込むと最高。感動。
次いではこめかみ。こめかみとネギの合わせ串だが、こめかみはコリっとしている食感、、間のネギがメッチャ美味かったりする。
私のイチオシは、上しろ。豚の直腸という希少部位。食感は湯葉、、かなぁ。なんとも、このプニュプニュ、トロットロさが甘めのタレと合って最高。至高の一品(笑)。
箸休めにお新香なども出されて、口の中がさっぱりして次に向かえる。ぬかりない。
つくねは牛、豚、鶏の3種の内臓をミンチしてつなぎなしで作ってるとのこと。なんこつ混じりでコリっとしていて、さっぱりしたタレによく合って美味い。希少部位では、のどもと、動脈。串でシロがもう一度出て来たが、さっきの上シロとは全く違う感じで美味い。
次いで野菜が提供。オクラとミョウガをとろろと生卵でかき回してさっぱり。どうせならもう少し前に提供されたほうが、肉に備えられたか。。で、刺しが出て、雑炊の前にさしが良く入ったサーロインステーキがのった牛肉炙り飯。これがひと口サイズに近いが、なんとも口の中で溶けてまた抜群のお味。
そして最後の〆は出汁が効いて結構たっぷりめの雑炊。とにかく、美味しい!という感動の連続で終了(そういえば今日はピーマン肉詰め食べなかったな・・)。きっと焼とん、内臓系がダメな人もこの店のならイケる気がします。
会計が終わって席を立つと、店主がわざわざカウンターから出てきてくださって「今日は有難うございました」と挨拶され、「いやいや、どれも大変美味しかったです。ホントご馳走さまでした」
2019/02/02 更新
久しぶりの鳥茂さん。
2階に案内されたが、以前と変わらず、板前さんの数の多さと賑やかさ、お客さんの混み様ではいつも圧倒される。
大将のおまかせコース8,500円をオーダー。値段の違いはステーキのグラム数の違いですね、と聞いたので、ボリューム満点は知ってるのでそれで十分。
鮮度抜群の下処理をきちんとしているやきとんの数々。もつ焼きとは別物のような美味しさは以前と変わらない。また名物ピーマンの肉詰めなどはピーマン嫌いの方でもいけるのではないかと思うくらい。牛ステーキも柔らかいし、キャビアのおにぎりもひと口だが初めて食べた。最後雑炊で〆だが、ワイン飲んで、日本酒飲んで、もう食べれない、飲めない状況のお腹いっぱいでご馳走様。