2回
2017/07 訪問
美味しい和食を落ち着ける空間でいただいた。
大きな魚の石像が目を引く、魚忠さん。
平日のランチタイムに行ってみたら、けっこうな賑わいで団体さんも。
直前の電話予約だったけれど、席も用意されていて、畳に座敷用のイスという心地よい空間だったし、客ごとにロールカーテンで仕切られるので、とても落ち着く。
そして、料理も美味しかった。
まず、タコの辛し和え。辛すぎず風味良く仕上がっていた。
次に三段の重が運ばれてくる。
写真の通りの王道な刺身の盛り合わせ、これが、やはり美味い。
スーパーあたりの刺身とは、まったく旨味が違う。
そして、醤油だけでなく、自家製のポン酢でも味わえるとのこと。
このポン酢も酸味が強すぎず、美味かった。
さらに天ぷら、衣少な目で素材の味が楽しめた。
天ぷらの陰には、いなり寿司もあって、全体として、ちょうどいい量だった。
一番下の重は肉だった。
刺身、天ぷら、肉と、王道なセットだ。
この肉も、また美味しかった。
いい味のしみた肉で、けっこう好きな食感だった。
そして、氷でカリカリに冷やされたウドンと、やや温かいツユ。
この組み合わせが、新鮮だった。
しっかり冷やされたウドンを温かいツユで食べる、なかなかに面白い趣向だった。
フルーツも美味しかったし、最後にはサービスでドリンクも選べる。
アールグレーの紅茶にした。
これも、紅茶として美味しかった。
味といい、空間といい、接客といい、すべてが良かった。
また、機会があれば、行きたいと思うし、宴会などもよさそうだった。
レポーター M・T
2017/07/07 更新
ちょっと縁があって再訪した。
前回のランチも良かったけど、今回は予約して会席に。
月替わり会席8000円から。
少々、早く到着したので、まずは隣接している十王の水を見に行った。
名水100選にも入っていて、湖東3名水の一つでもあるらしい。
っていうか、その湖東3名水のうち、別の一つがけっこう近所にあって驚いた。無知の地、人間、なんでもは知らないものだ。人が知ってることなんて限られてる。
さて、そんな泉の写真は載せておくだけにして、いよいよ入店。
予約してあったので、ごくスムーズに部屋に案内してもらった。
運よく空いていた貴賓室に入れてもらえ、その雰囲気の良さに感動した。きっと、接待や祝い事で使われる部屋なんだろう、派手過ぎない立派な調度品もいいし、椅子の座り心地もいい。
さて、料理は先付けから。この一つ一つが丁寧で美味しかったし、ゴマ豆腐もまったりと旨かった。
酒は宮崎県の熟成焼酎「百年の孤独」にした。
これが書いてあった通りウイスキーのように美味い。琥珀色がかっていて、味わいも玄妙、刺身とも肉とも合う。
刺身も旨かった!!
実に旨い刺身だった。このレベルの刺身って、なかなか食べられないなぁ。
きっと、仕入れも、そして裁く技術も、高いレベルだからなんだろう。酒が進む、けど、あまり酔うと、味わえないので控えめにしよう。
次に、メヒカリの唐揚げが出てきた。宮崎県産らしい。白身が、ほっこりとして美味い。アツアツなんだけど、ちょうど食べ頃って熱さで出してくれる。
中椀も、いい味だった。複雑なのに、すっきりした味わい、という言葉としては矛盾する感想になるが、こういうのを味わうと日本人でよかったと、しみじみ思う。
次に、肉。この演出も、よかった。石焼きされたまま、ジュージューと音を立てて運ばれてくる。写真では伝わらない音を加えられると、伝わるんだけど、まあ結局は食べに来るしかないよな。百聞一食にしかずだ。
気がつけば、酒盃が空に。二杯目は「みゅろん」にした。紹介文では、芋の百年の孤独ともいわれるらしい。これも美味かった。芋の臭みは一切ない、いい香りとウイスキーのような味わい、けれど和風の感じと、蒸留酒らしい呑み応え。どちらも、オススメだ。いい焼酎だった。宮崎の焼酎、すごいな、霧島以外で九州の焼酎を知れて、よかった。
さて、次は豚のセイロ蒸しだった。いい豚なんだろう、蒸したのに臭みがまったく無い。そして蒸したから旨味がすべて残っている。ありのままの豚の旨味と、そして野菜の甘い旨味も味わえる。蒸し加減も最高で、玉ネギも、しっかり甘い。赤いコンニャクが入ってるのは、滋賀県らしくていいな。
さらに、油目の天ぷら、衣の加減も揚がり具合も理想的に美味い天ぷらだった。
そして、ご飯、味噌汁、漬物になる。この漬物も、しっかり美味い漬物だったし、味噌汁も洗練されていた。ここで箸を変えてくれるのも、さすが、と思う心遣いだ。
最後まで素晴らしかった。
料理、部屋、接客、水も美味かったし、酒も最高だった。
さすがと言う他ないな、本当に。
ご馳走様。
レポーター M・T