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1位
3回
2018/08訪問 2018/08/21
盛夏のランチ訪問。
娘の夏休み、最後のお楽しみです。
百日紅の色が青空に映える、午後。
カウンター席、私はシャンパーニュ、娘は白ぶどうジュース。
私は真ん中のランチコース、娘は子供用のステーキコースにして
魚料理は半分コすることにします。
前菜 才巻き海老のマリネ
スープ とうもろこしの冷製スープ
魚料理 イサキと万願寺唐辛子のナージュ
ステーキ うかい特選牛ステーキ
ご飯 ガーリックライス、あおさの赤だし、香の物
デザート 桃のジュレ
コーヒー 小菓子(フィナンシェとナッツチョコレート)
娘のステーキコースは
前菜 太刀魚のフリット
スープ、ステーキは私と同じメニュー
ご飯は白いご飯
デザート パイナップルシャーベットを、
メニューには載っていないメロンシャーベットに差し替えていただきました。
以前にも食べた「冷製とうもろこしのスープ」の甘さが
旬の美味そのもので、言葉を失います。
アサリで取ったスープで煮た、イサキの旨み。
前回の「甘鯛」以来、娘はステーキだけでなく
こちらの季節ごとの魚料理も、楽しみにしているようです。
特選牛(今日は栃木産)ステーキには、焦がしネギを浸した生醤油が添えられました。
ブラックペッパーやガーリックチップでシンプルに食べても美味しいステーキですが
醤油を合わせても互いを引き立て合う、実にイイ関係です。
ふくよかで瑞々しい白桃に、シャンパーニュのジュレと桃のシャーベットを合わせたデザート。
盛夏の美味を楽しみました!
ワインなどを含め、価格は数年前より全体的に上がっていますが
気取らずに特別な時間を過ごせるコチラの良さは、変わっていません。
夏の良い想い出になりました。
ごちそうさまでした。
2年ぶりに、娘の誕生日祝いをこちらで。
今回はカウンター席ではなく、個室予約でゆったりと。
秋はやっぱり季節が良く、食材が特に美味であることと、
お祝いやイベントに適しているのでしょう
土・日・祝はランチもディナーも予約がギッシリでした。
ピカピカに磨き上げられた鉄板を囲む、重厚な個室。
大人は真ん中のディナーコース、娘は子供用の一番上のコースにしました。
アミューズ ずわい蟹のゼリー寄せ キャビア添え
前菜 北寄貝と木の子のソテー
スープ 栗のスープ
魚料理 甘鯛のナージュ
肉料理 うかい特選牛のサーロインステーキ
ガーリックライス とろろ昆布の赤出汁 香の物
デザート うかい亭モンブラン
紅茶 焼き菓子(いちごジャムのクッキーとフルーツパウンド)
子供用のコース
オマール海老のソテー
とうもろこしのスープ
うかい特選牛のサーロインステーキ
ご飯 味噌汁
バニラアイスクリーム フルーツ添え
ワインはグラスで、白は山梨・勝沼産のヌーヴォー
後からフランスの赤((^-^; 銘柄は失念)を。
娘はお気に入りの「有機葡萄ジュース(赤)」で乾杯。
バターソテーされた北寄貝の、プリンプリンの身と舞茸の香ばしさ。
娘のオマール海老も「すご~く美味しかった!」そうです。
秋のメニューでは大人気という栗のスープの、豊かでナチュラルな甘味。
今回、忘れられない味となったのは「甘鯛のナージュ」。
皮目から焼き上げ、小さなウロコが松かさのように立ち上がったら
蓋をして、水菜の水分で蒸し上げます。
身の側には火を当てず、ふっくら、ふんわりと仕上げ、
甘鯛から出汁を取ったスープをかけて、阿波のスダチをキュッと搾る…。
サックサクのウロコと、ふんわり軟らかい身、
スダチの薫りと酸味がアクセントになったスープ、なんとも絶妙。
季節ごとに、新しいメニューを皆で意見を出し合いながら「研究」するという
このチェーンならではの逸品。
今日は鹿児島産の黒毛和牛、というサーロインステーキの極上の旨さは
言わずもがな。今回は、たっぷりと添えられた「山わさび」で食べるのが
私の中でのヒットでした。
ガーリックライスに舌鼓を打った後は、階上のサロンでティータイム。
娘のコースは、バニラアイスクリームとフルーツの盛り合わせ(Happy Birthdayのメッセージ入り)
が付きますが、娘はお目当ての「うかい亭モンブラン」も別注で(^_^;)。
濃厚な和栗のペーストと冷たいバニラアイスクリームのコンビネーションには
今日も感嘆!!いたしました。
やっぱり、いつ来ても底力を感じる料理とサービスです。
ごちそうさまでしたm(_ _)m。
2015.10 再訪
娘の9歳の誕生日祝いには、娘のたっての希望で
こちらを再訪することになりました(笑)。
私も、春・初夏・盛夏と訪れていますが秋にぜひ、来てみたかったのです。
素晴らしいモンブランがある、と読んでいたし(≡^∇^≡)。
遅めのランチ予約、カウンター席です。
シャンパーニュ Gosset と有機葡萄ジュースで、乾杯!!
先ずは「タスマニアサーモンといちじくのサラダ」。
肉厚のサーモンに、いちじくとナッツが香ばしいソース。秋、ですねェ~(*^^*)。
「栗のスープ」は、栗の甘さとバターの薫りがいっぱい。底に栗が沈んでいます。
鉄板の前にシェフが登場し、山盛りのキノコを見せてくれます。
丹波の舞茸(白・黒)、ひらたけ、しめじ(共に産地失念)、大きな平戸椎茸。
鉄板の上に岩塩を撒き、その上で丁寧に焼かれてゆきます。
いい薫り~(*´∀`)。調味は塩と油だけですが、天然の美味そのものですね。
素晴らしいサシの但馬産サーロインが目の前で焼かれ始めたら、
赤ワイン(グラス)にシフト。
肉塊には、最初に両面を焼いたら、時に鉄板の低温の部分で寝かせながら
ゆっくりと火を通してゆきます。
添えられたのは、ややトロミを感じる濃厚なポン酢と、山葵ソース。
美しい有田焼の大皿に配された、スライスオニオン、
ガーリックチップや粗挽き胡椒とも組合せながら、肉の旨みを余すことなく堪能します。
香ばしいガーリックライスに、茄子の赤だしで〆。
秋のお料理は、本当に薫りが多彩で変化に富んでいました。
娘は最後にシェフから赤い薔薇を贈られ、照れ笑い(*^^*)。
午後の日だまりとなった、デザートコーナーに移ります。
私のお目当ては「うかい亭モンブラン」。
サックリしたメレンゲ台の上に、バニラビーンズたっぷりのバニラアイスクリームが乗り、
その上をマロンクリームで覆ってから、濃厚なマロンペーストが豊かに絞ってあります。
ライブな美味しさ満喫の、ココでしか味わえない贅沢なデザートです(*≧∀≦*)。
娘にも味見させたら、もっと食べたかった様子。
ヤバい、来年のお祝いもココ!って指名されそう(^_^;)。
秋の西陽が透けるサロンを出て、ゆっくりと三人で散歩しながら帰りました。
娘の9歳は、素敵な秋の一日から始めることができました。
ご馳走さまでした。
2014.6 再訪
うかいグループの最初の店舗「うかい鳥山」が高尾山にオープンしたのは
1964年12月。今年でちょうど50周年なのだそうです。
以後着々と評価を高めながら、鉄板焼きレストラン、豆腐料理レストラン、
デセールショップ、割烹と展開を拡大してきました。
いずれも、お料理の内容はもちろん、接客サービス、建物、庭、調度品、など
総合的な顧客満足度が非常に高い評価を得ているお店ばかりです。
(「箱根ガラスの森美術館」を‘うかいグループ’が経営しているなんて、
ココで調べるまで、まったく知りませんでした!!)
小学校に通う娘が毎日毎日こちらの裏口前を通っていることもあり、
「せっかくご近所なんだから、1年に一度ぐらいはこちらで贅沢したいよね~」と
再訪の機会を窺っておりました。
今年は、父と妹のダブル誕生日祝いの名目で、ディナーを(*^。^*)。
予約は17:00から。
まだ外が明るいので、到着後も美しい庭園で遊んだり、
大きなガラス戸越しに緑を眺めながら食事ができます。
4人以上だと、内装も豪華な個室でいただくことができます。
お願いしたのは10,800円のステーキコース。
グラスのシャンパーニュ(ルイ・ロデレール)←こちらも50周年記念ラベル!!
と、ワインの原料有機ぶどうのジュース(白)で乾杯です。
オクラ、ヤングコーンなど初夏の野菜と濃厚な雲丹を取りあわせたジュレ、
歯ごたえが素晴らしい分厚い牛タンのグリエ
牛タンがダメな人には、さばいたばかりプリップリの穴子の白焼き。
スープは、じゃがいもの薫りとザラつき感が舌に楽しいヴィシソワーズ。
野菜料理は、トロ~リアッツアツの賀茂茄子に甘辛いソースとトリュフをかけて…。
メインは、うかい牛のランプステーキ(腰から尻にかけての部位)。
娘の分として100gを追加していただきます。
塊りのまま、塩胡椒で焼き上げ、食べやすい大きさに細長くカットされたステーキ。
適度な硬さと脂の乗りがあって、美味ですね~。
本山葵と、ガーリックチップ、それに大きな山葵の葉が添えられた肉は、
別添えの小豆島の醤油と淡路島の刻みタマネギ、山葵の葉や茎(辛味はなく薫りが素晴らしい!)
も含めて、いろいろな組み合わせで楽しみながら、食べます♡
〆はこんがりガーリックライスと、じゅん菜の赤出汁に茗荷と白瓜の漬物。
以上、初夏の美味を150%満喫です!!!!
貴族の館にご招待された気分で(娘はホントにすっかりプリンセス気分(^O^)
赤絨毯の階段を昇り、食後のお茶&デザートの席へ。
すっかり暮れた窓の外と、ランプの優しい明かりの中、
ジノリのカップでいただくコーヒー。
そして冷たくて仄かに甘い、季節のデザートと焼き菓子。
到着した時からここまですべての時間が、美味しく心地よく過ぎてゆきました。
やっぱりスゴイ。名店です。
余韻に浸りたくて買った美しいクッキー詰め合わせは、
「アトリエうかい」の方にレビューアップすることにします。
2013.7 再訪 (画像は27枚目まで)
3月の初訪問から4カ月。
念願のディナー訪問を果たすべく、‘夫の誕生日祝い’という名目で再訪。
夕方、自宅からトコトコ徒歩で豪華な玄関先に…。
今回は3人なので個室ではなく、2階のカウンター奥に案内されました。
大人は12,600円のディナーコース、
娘は前回グラタンなどには手をつけなかったことを伝えたら、
「それでしたら、ステーキ単品にして、他のお料理はお取分けでいかがでしょう。」
と勧められ、うかい牛サーロインステーキ100g4,200円を別注。
まずはグラス・シャンパーニュ「ルイ・ロデレール」1,890円と
ワイン用のオーガニック葡萄を使ったグレープジュース(赤)1,050円で乾杯です。
今日のアミューズは「雲丹とじゅん菜のジュレ」。
前菜は冷菜「石鰈のカルパッチョ」か温菜「オマール海老」のどちらか。
ハーブを多用した夏らしいカルパッチョと、
プリプリのオマールにバターソースのかかった幸せな一品。
付け合せのズッキーニのフリットの、ゴリッとした歯触りも新鮮です。
感動の「冷製とうもろこしのスープ」。
トロけるようなとうもろこしの甘味と、粒のシャキシャキした感覚に、言葉を失います…。
(ちなみに娘は、夫から譲られたスープの器を飲み終わるまで幸せそうに放しませんでした…。)
季節の魚、スズキとともに若手のシェフが登場。
穏やかな会話を挟みながら、丁寧に鉄板でスズキをソテーし、ソースを作って蒸しあげます。
「スズキのマリニエール」は、皮はパリパリ、
身はふっくらしたスズキに、季節野菜たっぷりのソースがかかって、さっぱりと…。
飲み物は大人が赤のグラスワイン「ムーラン・ド・シトラン」1,260円、
娘はこんどは葡萄ジュース(白)を、いっちょまえにワイングラスに注いでもらい、
気取った仕草でグラスを傾けています(^_-)-☆。
さて、いよいよ‘うかい牛’の登場です。
今回は3人ともサーロインでお願いしましたので、300gの塊が目の前に…。
焼き方はお任せすることにしました。
にんにくチップを作った後、ステーキが目の前で焼かれていきます。
今回は露草の柄の大皿に、付け合せとしてたっぷりのオニオンスライス、
薬味には山葵、黒胡椒、塩、別添えで醤油とポン酢。
キレイに切り分けられた肉が、皿に積まれてゆきます。
肉の脂は別に醤油味で十分に炒めた後、皿へ。
口に入れると、肉の甘みと旨みが脂にのってじわ~っと拡がってゆきます。
普段はフィレが好きな私ですが、「ステーキはサーロインが最高」というのが
よくわかる、至福の旨さですねエ…。
このぐらい脂があると、塩・胡椒よりも山葵醤油のほうがピッタリかもしれません。
食事ものは柚子風味の効いたサッパリ素麺。鷺草の器が美しいですネ。
席を移してのお楽しみ、デザートと珈琲の時間。
誕生日祝いと伝えておいたら、スタッフの方から夫に一輪のバラの花のプレゼント、
さらにはこちらのソファで記念写真を撮って、すぐにバースデーカードに仕立てて下さいます。
さり気ないけれど、嬉しいサービスですね。
次の記念日にまた来たくなっちゃいますよネ(^O^)。
デザートには夫は「マンゴーのムース」、娘は大好きな「メロンのシャーベット」、
私は「白桃のスープ仕立て」を選びました。(デザートの追加1,260円。)
この白桃が素晴らしかった…。
大きなグラスにミントの薫るふるふるのゼリーと白桃の果肉、
中央にトロリと濃厚でとびきり薫り高い白桃のソルベ。
味見させた娘の目も真ん丸に…!!
焼き菓子としてマドレーヌとメープルクッキーもサービスされました。
なんとも美味なる、幸せな時間を過ごしました…。
サービスの質の高さは変わりませんが、
やっぱり、全体の雰囲気もお料理のクオリティも、
ランチよりもディナーの方がさらに素晴らしいですネ。
記念日のご利用が、絶対オススメです。
次のウチの記念日は何だったかナ…(*^。^*)。
ご馳走さまでした…!!!
2013.3 のレビュー ↓
自宅から徒歩圏にありながら、なかなか機会がなかったこちら、
ついにランチで訪問することができました。
うかい牛のステーキがいただきたかったので、
スペシャルランチコース8,400円、娘はお子様コース6,300円を。
まずはシャンパーニュをグラスで。
桜の季節に合わせて、「テタンジェ キュヴェ プレスティージュ ロゼ」1,890円。
シャンパーニュ大好き、特にテタンジェには思い入れがありますが、
ロゼをいただくのは初めてです。美しい桜色。すっきりと軽やかながら深い味わい。
アミューズは雲丹のフラン。料理名はフランス料理ですが、
だしの効いたあんかけに雲丹の乗った洋風茶わん蒸しそのものです。美味!
桜鯛のマリネも、お造りにほんの少し季節のソースをつけていただいているよう。
季節の素材の良さを最大限に活かすお料理、とでも言うのでしょうか。
このあたりで、飲み物はグラスの白ワイン「コート・デュ・ローヌ」1,050円を。
飲み物のメニューにも、すべて明朗に値段が記載されているので、
頼むにも余計な心配がありません。
ホワイトアスパラに、卵黄を使ったオランデーズソースで春らしく。
筍と大あさりは、目の前で調理してサービスされます。
えぐみのない柔らかい筍と、プリッと大きなあさりの食感。
旬の素材を活かす若緑色の香草とあさりの旨みがスープ仕立てになっています。
そして、うかい牛のステーキ。
私はフィレを、他の連れはみんなサーロインでお願いしました。
鉄板の上で焼かれるステーキの見事な手さばきには、見惚れるばかり。
焼きあがる肉を見て「よだれが出そう…。」とつぶやいた娘は、
直後に本当によだれを垂らしてしまい、自分で爆笑していました(笑)。
こちらではステーキには塩は供されず、
「黒七味と、刻み玉ねぎ&醤油で食べ比べてみてください」とのこと。
黒七味は独特の薫りとピリリとした余韻がお肉にぴったり。
春玉ねぎ&醤油で食べるのも、あっさりしていて美味でした。
娘はよほどおいしかったのか、ただ黙って真剣に肉を食べ続けています。
最後はお決まりの香ばしいガーリックライス。
これには母が、まるでTVの紀行番組レポーターのように
「美味しい~~!」を連発していました。
席を替えてゆっくりいただくコーヒーとデザートは、それだけでも食べに来たいぐらい。
こちらも季節感満点です。
お店は加賀の古い庄屋屋敷の建材(欅の柱は210年前のものだとか…)を使い、
重厚かつ豪華に建てられた明治時代の洋館で、
日常とは隔絶した空間であるばかりでなく、
内装、調度など洋館としての意匠の中に、欄間の彫刻など至る所に和の技術が見事に活かされています。
お料理もまさに同様で、洋の中に和のエッセンスが窺われ、
どれも素材を最大限に活かしながら、
季節感にあふれ、さり気ない優しさや繊細さを感じさせるものばかりでした。
このお店の本領が発揮されるのは、やはりディナーなのかもしれませんね。
次の機会には、ディナータイムにこちらの真髄に触れに伺いたいと思います。
御馳走さまでした。
2位
2回
2018/01訪問 2018/01/17
今年最初のご馳走ディナー。
八ヶ岳の季節の旨い食材と、甲信産の日本ワインを揃えた
リゾナーレ八ヶ岳のイタリアンダイニングotto setteです。
席に着いて係りの方に伺ったところ
以前のようなアラカルトメニューはなくなり、
1コースメニュー\11,800(税・サ込)のみになっていました。
前回、アラカルトで色々リクエストや相談にのって貰ったので
正直かなり残念でしたが、せめてコースでは量が多すぎる旨を伝えると
「メイン料理の前の魚料理をなくす」提案をいただき、それに決定!
でもドリンク以外、メイン料理も含めて“何かを選ぶ”余地は
全くありません。
コースメニューは下記のとおり。
融和 Distensivo 人参、玉葱、椎茸、生姜のスープ仕立て
自然 Natura 鱒、里芋、鶏肉、海老を4つのカップにアレンジ
畑 Orto 八ヶ岳高原野菜と牛肉のテリーヌ、岩魚
一途 Imperituro フォアグラソテー、紫白菜
直前 Catastasi 帆立と根菜、春菊のスパゲッティーニ
郷土 Patria 鹿肉、牛蒡、ペコリーノのパッパルデッレ
(相性 Affinit 鱈、ジャガイモ → 私はこのひと皿を省略)
期待 Aspettanza 牛肉のタリアータ
変化 Cangiare 柿のムース
重奏 Raddoppio ラングドシャでチーズクリームを巻いたお菓子、イチゴ、煮リンゴ、キャラメルアイスクリーム。
毎度の定番ながら、八ヶ岳高原の野菜の美しいガラスプレート、
パスタも、こちらのは魚介系より肉のラグーソースなど
コッテリ系が旨いですね。
全ての料理に必ず添えられる野菜の美味しさも、もちろん。
今回感動したのは、フォアグラソテーのとろけるような絶妙な味わいと、
地元・北斗市のワイナリーの赤ワイン
「TSUGANE BEAU PAYSAGE」の深さと豊かさ。
娘も、小学生向きコースScoraloを
たまに私の料理と交換し合いながら楽しみました。
さらに娘は、前回同様にお気に入りのココのパンを
お代わりを重ねて6個も平らげました!
スタッフの方、何度もお代わり恐縮でした(^_^;)。
相変わらず、地のものの良さを引き出す丁寧なお料理と
地のワインを堪能しました。
でもやっぱり、コースメニューのみになってしまったのは
チョット残念だなぁ。
ご馳走様でした。
2015.4 再訪
娘にとっては春休みレジャーですが、
私の今回のリゾナーレ滞在目的は、こちらを再訪することでした。
今回は娘と二人だけなので、コースではなく、アラカルトでいただく旨を伝えます。
メニューから前菜を一品選ぶつもりでしたが、テーブル担当の方に希望を伝えると
コースの定番メニュー、ガラスの大皿に美しく盛られた
「季節の地元野菜を中心にした前菜」を用意して下さる、とのこと。さらに、
「アラカルトメニューはポーションが多めなので、
コース同様の量にアレンジいたしましょうか。」とご提案いただき、大喜びでお願いします。
こういうサービスを提案いただけるところが、こちらの第二に素晴らしいところ。
でも最も素晴らしいところは、季節に合わせた地元産の美味しいものを活かした料理を提供したい、
という堅実で揺るぎない意志。
笛吹市の名ワイナリー「ルミエール」のオーク樽の薫り高い「光 甲州」をいただきながら、
最初に生姜の効いた、野菜たっぷりの小さなミネストローネ。
娘は、白ブドウのジュース。まるでグレープフルーツジュースのような色合いと濃厚さ、です。
次にお願いした前菜。虹鱒、岩魚、ホタルイカ、甲州豚なども織り込んだ、
八ヶ岳高原の野菜達の彩りと新鮮さを味わいます。
娘も、取り分けた美しいブロッコリーやスナップエンドウ、にんじんなどをきちんと食べています。
プリーモピアットには、娘は「トマトソースのスパゲッティーニ」。
私は「豚と春野菜のタリアテッレ サワークリームとともに」。
トマトソースのパスタは、定番中の定番なのでしょうが、
普段はたらこスパゲッティ好きの娘も、美味しそうに完食しました。
(私は味見もさせてもらえず…(^_^;)
私のパスタは、肉感たっぷりのミートボールと甘い春キャベツ、菜の花を和えたタリアテッレに
別添えの、チーズの風味を加えたアツアツのサワークリームをかけて食べるもの。
ふんわりチーズが薫り、春らしい甘さとほろ苦さがステキです。
赤ワインは、塩山市・機山洋酒の「キザンファミリー リザーブ」を。
パンはプチフランス(娘がエラく気に入って翌朝も食べたがっていました(^_^;)と
米粉パン、全粒粉パン。どちらももっちり、小麦粉の甘さを感じます。
セコンドピアットに選んだのは、娘は「牛肉のロースト」。
ゆっくり火入れをした柔らかい牛肉に、ローストしたアスパラガス、クレソンのサラダが付け合せです。
私の「鴨肉のロースト」は、フランス・シャラン鴨の分厚い胸肉に、
カブやエンドウなどの春野菜ロースト、そして県内産のバルサミコを使ったソースを合わせています。
ブラックペッパーが効いた鴨肉は、噛みしめると野趣あふれる匂いと旨みが口の中にじゅわっと拡がります。
そのまま食べると野趣豊か、バルサミコソースと付けると強さが緩和されて柔らかさが増します。
大満足したところで、ドルチェが登場。
娘は「イチゴのジュレ&レモンソルベ」。飴がけの大きなイチゴを頬張ってニコニコ(*^。^*)です。
私の「甘夏のデザート」がまた、スゴイ。
天球儀のような球体はメレンゲで出来ていて、その中に甘夏のジュレとマスカルポーネのムース。
まわりを取り巻く惑星たちは、甘夏のエキスを固めたザラメみたいな飴とバラの香りのするムース(泡)。
なんとも想像力を刺激する、手の込んだドルチェです。
コースでお願いすると、時間がかかるだけじゃなく、
満腹になりすぎて最後の方は食べることが苦行のようでしたが(-_-;)、
アラカルトで食べたいものを厳選してお願いしたら、どれも適量で美味しく、
実に満ち足りたディナータイムになりました。
唯一残念だったのは、ふだん食べきれずにお持ち帰りして
後から余韻に浸れる「焼き菓子の小箱」が
(当たり前なんですが)今回はなかったコトぐらいでしょうか(^^ゞ。
食事を終えた時にも
「量はいかがでしたか。ご満足いただけましたでしょうか。」と
お気遣いをいただきましたが、なんのなんのホントに幸せなひとときでした。
贅沢な季節を楽しみに、また来たいなア…と思います。
ごちそうさまでした。
2013.10 再訪
娘の7歳の誕生日祝い(ホントは10日ほど早いけど)ディナーに、
お泊りしていたリゾナーレ八ヶ岳内のリストランテを再訪しました。
大人は9,000円のディナーコース。
娘は小学生向けの「Scolaro」コース5,000円です。
天井の高いゆったりした店内に、
キャンドルランプと生花が飾られた真っ白なクロスのテーブル。
いつもよりドレスアップした娘は、緊張しているのか、
今日はいつものように足をブラブラさせたり、食器をいじりまわしたりせず、
神妙な面持ちでお嬢サンらしくしています…(^O^)。
テーブル担当の爽やかな青年が、笑顔でメニュー選びの相談にのってくれます。
メインの料理とドルチェ、飲み物を選んだら、あとはサービスされるのを待ちます。
最初の飲み物はグラスの白にしました。
地元ルミエールワイナリーの「光甲州」。
オーク樽の薫りを仄かに感じる、個性的で重たい黄金色の白ワイン。
こういうクセのある白、結構好きなんです。
トマトのズッペッタ(スープ)、
秋刀魚や鹿のサルシッチャなど秋らしさ満喫のひとくち前菜盛り合わせに続き、
こちらの名物、ガラスの涼しげな皿に盛られた地元野菜と虹鱒・山女魚のサラダ仕立ての前菜。
野菜の美しさ、とろけるような虹鱒と、山女魚のホロ苦さ。
娘も、ホタテのソテーやアイコ(ミニトマト)とモッツァレラのカプレーゼ、生ハムサラダ、
海老とポテトのタラコ和えなどの前菜4種を静かに(^_^;)食べています。
温前菜はとろ~りフォアグラのソテーにきのこのムースとなめこの素揚げを添えたもの。
自家製パンは乾いた食感が美味しいプチフランスと全粒粉を使った香ばしいパン。
そろそろ赤が飲みたくなりますネ…(*^。^*)。
夫があれこれ悩んだ末、シチリア産「GIFFARRO」のボトル6,400円を注文。
渋味はないけれど重くて深い、ゆったりと秋の味覚にピッタリの赤です。
2種のパスタ、最初は蛸と茄子のラグーソースのスパゲッティーニ。
オリーヴの酸味がアクセントになっています。
もう1種のパスタは富士桜ポークのサルシッチャと地元のきのこに
ポルチーニの風味が効いたパッパルデッレ。
娘もボリュームのある秋茄子入りのクリームボロネーゼのパスタを、ほぼ完食。
さて、メインのビーフがサービスされました。
甲州ワインビーフのタリアータ、山葵のピュレ添え。
娘には牛フィレ肉の網焼き、温野菜添え。
柔らかくて豊潤なビーフに、大人も子供も幸せいっぱい、ニッコニコです(~o~)。
最初のひとくちドルチェは巨峰にローズウォーターのムースをかけたもの。
そしてしばらく間が空いて…
特注したバースデーケーキが、
7本のキャンドルに照らし出されながら、娘の前に厳かに登場\(^o^)/。
カジュアルなレストランではないので、やや小さい声で歌を歌い、
キャンドルを嬉しそうに吹き消す娘にカメラを向けます。
その後、ケーキは6ピースにカットしてもらい、半分はお部屋にお持ち帰り。
バースデーケーキは一番小さなサイズにしましたが、
ふくよかながら後味がイイ良質のクリームがたっぷり、
スポンジはしっとりとまるでクリームに同化してしまったような軽さ。
ケーキのデザインや素材については、事前に相談に乗ってもらえます。
その後で、各自チョイスしたドルチェがサービスされました。
私の洋梨のジュレとソルベもそれなりに美味でしたが、
特筆すべきは夫がチョイスした「苺のサイフォン」。
見た目はシンプルながら、ものすごく凝ったつくりのドルチェで、
苺のつぶつぶ感と酸味に、シュワッとした炭酸の清涼感がマッチした
今まで出逢ったことのないような逸品でした。
できれば味見じゃなく、オーダーしてしっかり味わってみたかった…(^^ゞ。
食後のエスプレッソと一緒に、オリジナルの焼き菓子詰め合わせが
銀色のキレイな缶に入れてすすめられます。
これがまたホントに美味しいので、もはやオナカに入れる余地のない私たちは
残ったワインと一緒にお部屋にお持ち帰り。
ステキな想い出と満足感に包まれながら、お店の方に見送られてお部屋へ。
焼き菓子は、マカロン、プチシュー、さつまいものケーキ、りんごのケーキ、
生チョコレートのトリュフ、アーモンドキャラメル etc.…。
翌日までも美味しい味の余韻に浸ることができました。
こちらは、純粋なイタリア料理というよりは、
フランス料理風の創作イタリア料理、と表現するべきリストランテかと思います。
創意工夫と手間を惜しまない、繊細で美しい皿の数々。
とにかく地産地消の素材にとことんこだわったレシピと
豊富に使われる新鮮な野菜、
そして何よりスタッフの皆さんのホスピタリティと落ち着いた雰囲気で、
子供連れでも気兼ねせずに心づくしのお料理を一緒に味わえる
…と言うより、この雰囲気の中で美味しいものをゆっくり味わっていると、
子供も決して騒いだり、飽きたりしないということが、
前回(前回利用時は娘は5歳)も今回もよくわかりました。
実際、この晩も子供連れの家族でほぼ満席でしたが、
どの子供もみなお行儀よく、静かに‘食べること’に集中しており、
他のテーブルに迷惑をかけるようなことはありませんでした。
こちらは子供にとっても、貴重で美味しい体験ができる、
素晴らしいお店だと思います。
穏やかな、いい時間を過ごせました。
ご馳走さまでした。
2011.6 の初訪問時のレビュー↓
昨年、家族の誕生日をリゾナーレで過ごした時に、
記念日ディナーをこちらでいただきました。
涼しげなガラスのプレートに盛られた「高原野菜の前菜」の
カラフルな美しさとフレッシュな美味しさにまず驚き!
パスタもメインもドルチェも本当に素材の良さが活きていて素晴らしく、
忘れられない記念日になりました。
さらにこちらで紹介していただいた地元ワイン、
勝沼醸造の『アルガブランカ ヴィニャル イセハラ』の
豊かな芳香と深い味わいには、
これまで持っていた国産ワインの印象がまったく覆され、
すっかり惚れこんでしまいました。
このディナー以来、通信販売でこのワインを探し、
自宅での記念日ディナーには必ずいただくようになりました。
簡単に「また行きたい」とは言えないリストランテですが、
機会があればぜひまたお伺いしたいと思っています。
3位
2回
2017/08訪問 2017/08/15
盛夏にお昼をいただくのは、初めてです。
今日は私も含めて、カウンター4人が全てお一人様。
大将は訊かれたコトに答える程度だし、女将サンもお料理の説明のみ
なので、基本はシーンと静かな昼のご馳走になりました(^_^;)。
最初が、柚子の薫るあんかけの掛かった瓜の冷やし鉢。
炙り〆の魚の切り身にポン酢と青ネギ、一味唐辛子。
ピリリとした唐辛子とポン酢の酸味が爽やかでイイですね。
蒸し物は温かい、穴子の茶わん蒸し。優しい味。
鱧・加賀南瓜・万願寺獅子唐・緑竹の天ぷら。
サックリと揚がった鱧に梅肉。他の素材にも、夏が感じられます。
ねっとりと濃厚なずんだあんを乗せたおこわ。
蕎麦はいつもの細身の更科ですが、純白の肌に僅かに黒い星が点々と。
ツルリといただいた後、汁は蕎麦湯でぜーんぶ飲み干しました(^_^)v。
デザートには、いちぢくのシャーベット。
チョットずつ手の込んだ美味を堪能できる、
新橋のお手軽昼懐石としては不動の存在です。
季節をわざと変えて訪問してはいるものの、
今まで一度も同じ料理が出されたことがありません。
にこやかに寡黙(^o^)な大将の、料理に向き合う姿勢が窺われる、仕事ぶりです。
久しぶりに伺ったら、前回から500円アップして3,300円になっていました。
やっぱり、この価格で(最大9名に)毎日お昼を提供するのは
なかなか厳しくなってきているのでしょうね。
ご馳走様でした。
2015.11 再訪
憧れていた季節のお昼ご飯、念願の秋の訪問です。
最初は「イクラ入りのむき蕎麦」でしょうか。
粒々のイクラと茹でた蕎麦の実に出汁をかけた、
山形・酒田の名物「むきそば」に似た一品です。
〆の蕎麦以外に蕎麦の実を味わえる料理も、季節らしくてイイですね。
そのあとは小鍋にグツグツと登場した「湯葉」。
こちらも穏やかな出汁が効いて、体がポカポカ温まります。美味~(#^.^#)。
今日のお造りはカワハギ。よくある薄づくりというより、かなり肉厚な身。
そして、ねっとりしたカワハギの肝とポン酢が添えてあります。幸せ~(#^.^#)。
天ぷらは、雲子(タラの白子)に伏見唐辛子とポロ葱。
甘~いポロ葱とトロリとした雲子が、カラリとアツアツ~(#^.^#)。
ご飯は鯛のおこわ。硬めツヤツヤ、もちもちの糯米が美味~(#^.^#)。
〆はいつもの清楚なせいろそば。
そしていちじくとゴールデンキウイのゼリーがけ。
丹精された季節の美味を、小一時間堪能しました。
次は冬、かな(笑)。楽しみですね(*^^)v
2015.6 再訪
約1年ぶりに、再訪です。
初めてカウンターから、厨房内で大忙しの大将の動きを眺めながらいただきました。
「あん肝と海老の茶碗蒸し」
ねっとりあん肝にプリッと海老が、上にかかったジュレと一緒に卵と溶け合います。
「鰈の昆布〆」
肉厚の鰈を、サッパリと。
「穴子、アスパラ、玉蜀黍の天ぷら おろし和え」
揚げたての天ぷらが、おろしと天つゆに浸かって供されます。
ホクホクの穴子に天つゆが滲みて、くっきりとした印象に。
「鱧皮のおこわ」
おそらく、夜の部で出す鱧の皮を使っているのでしょうが、
いい味が出ていて美味ですね♪
「せいろそば」
細く清楚な、いつものせいろの佇まい。
「梅のシャーベット」
今年は秋にも1回、季節のお料理をいただいてみたいものです。
夜…はやっぱりなかなか…(^_^;)ですが。
2014.5 再訪
再訪の機会を狙っていて、今年は初夏の昼会席をいただくことになりました。
総数9席の店内は、美味しいランチを楽しみたいという空気に満ちています。
「魚ぞうめん(ぎょぞうめん」と「衣かつぎ」。
魚ぞうめんは、白身魚のすり身で作った素麺。枝豆や海老、温玉の黄身が入って、
ユニークに美味いです。初夏らしい彩りもキレイ。
衣かつぎがまた、指で押すとツルッと口に入るんですが、美味だな~。
「あいなめのお造り」
これは昨年と同じでしたね。皮は焼いてあるのですが、ちょっと硬めで食べにくかったかも。
「季節の天ぷら」
真ん中をレアに揚げた帆立、青々したアスパラ、甘~いとうもろこし(*^。^*)。
衣はごく薄く、素材の良さを味わえる天ぷらです。
「季節のおこわ」
何のお魚か聞きそびれたのですが、旬のお魚のそぼろが乗ったおこわ。
もち米の丸さと硬さに沁みこんだ出汁が旨い!
「せいろそば」
相変わらず、清楚な細打ちの蕎麦。色白ながら、星も見えています。
こちらの蕎麦は、そのままでは端正すぎ、
そばつゆを付けて初めて生きる蕎麦ですね。
雰囲気は、鎌倉「こ寿ゝ」サンの蕎麦にちょっと似てるでしょうか。
育ちの良い、江戸の町家の一人娘、みたいな印象の蕎麦です(~o~)。
白濁&とろみの蕎麦湯が、旨かったです。
「梅のシャーベット」
これはまあ、季節っぽく。味は普通。
消費税分もあってか、ランチ価格は2,800円になりましたし、
内容的にも昨年よりはちょっと抑え気味…な印象ではありましたが、
それでも十分満足のお昼ごはんです。
夜に来てみたい気持ちは山々ですが、
バブルの頃ならいざ知らず、30,000円の自腹ディナーはさすがに…(^_^;)。
ランチばかりのリピーターは、お店にとっては不本意かも…??ですが、
せっかくなら秋・冬のランチもいただいてみたいな…と思いました。
ご馳走様でした。
2013.3 のレビュー
新橋界隈でお昼の和食ランキング第2位のこちら、
満を持して伺う機会を得ました。
扉を開けると、小ぢんまりと美しい空間は
ミシュラン☆などという敷居の高さはまったく感じさせない
和やかでアットホームな雰囲気。
ご夫婦の目の届く広さなのでしょう、わずか9席のカウンターとテーブルに座っただけで、
お宅の食卓に招いていただいたような落ち着きを感じられます。
「茶碗蒸し」
ゆずが仄かに、出汁が豊かに香ります。
「鴨ロース」
脂の乗った鴨ロースの旨み。添えられた菜の花とツマがピリッと効きます。
「あいなめお造り」
霜降りにしたあいなめがふっくら。
「天ぷら」
サクッと揚がった海老に筍、山椒の葉と白子。天つゆが仄かに甘くてとても上品。
さり気ないけれど、素材の良さが活きた天ぷらです。
「桜海老のおこわ」
サクサクの桜海老の美しい彩りと、桜葉の香りのおこわ。
嬉しい春、そのものですね。
「手打ち蕎麦」
細くコシのある手打ち蕎麦。つゆは穏やかで優しい味です。
専門店の蕎麦のような力強さや主張はありませんが、
食事の〆にピッタリの味わいとのど越しです。
薬味もひとつひとつがキレイ。
蕎麦湯は一人分ずつ陶器の器でいただけます。
ドロリと白濁した蕎麦湯。オナカもずっしり温まります。
「桜色の白玉ぜんざい」
ほんのり桜色に色づいた白玉が、
ふっくら炊かれたあずきの中で、ゆったり温まっています。
1品1品丁寧に作られた、少しずつだけれど本当に美味しい、
心のこもったお料理をいただきました。
これで2,500円なのですから、手を合わせたくなります。
「夜にまたお伺いしたいですね。」と伝えたら、奥様が
「ボーナス出たら、ぜひ来てください。」とにこやかに送り出してくださいました。
ホントにぜひまた再訪したいです。
ご馳走さまでした。
4位
1回
2015/06訪問 2015/06/30
娘が本牧海釣り公園で太公望している間、
私は本牧 三溪園に近いこちらの蕎麦店で、昼から一人蕎麦屋酒をこっそりと…(^_-)-☆。
2日前に予約の電話を入れると、ご主人が出られたので
「日曜の昼に一人で伺いたい」「蕎麦コースの予約ができるか」を確認したところ、
「コースは二名様からになりますが、お酒をお飲みになりますか?」YESと答えると、
「でしたら、お蕎麦は別になりますが
2,000円でお一人様用のお料理をご用意いたしましょうか?」
な、なんて嬉しい、一人飲みに対する見事なご配慮(*≧∀≦*)。
横浜駅から市バスに乗って、本牧「小港」に向かう間も、期待で胸が高鳴ります~(*´∀`)♪。
店内は昼でもやや薄暗く、低くJazzが流れる大人の空間。
予約席と書かれたテーブルには、私の名前入りで
今日のオリジナル料理のお品書きが…(うれし泣き)。
アサヒ熟撰プレミアム生の ちょこっとグラスをいただき、喉を潤していると
来ました、私だけのオリジナル酒肴盛り合わせ!
蕎麦味噌の葉生姜添え、玉子焼き、小鯵の南蛮漬け、
蛍烏賊素干し、烏賊げそ生姜醤油、まだか漬け。
プツプツとした蕎麦の実の香ばしさと甘い味噌が絶妙な、蕎麦味噌。
仄甘く、カッチリと焼かれた玉子焼き。
素材の旨みがストレートに伝わる、蛍烏賊の素干し。
これはビールを飲み干して、すぐに日本酒にスイッチしなきゃ♪
夏酒メニューから選んだ、滋賀県水口「美冨久」のにごり酒。
さっぱりながらも発酵を感じる豊潤な白いお酒と、烏賊の素干しをいただくのは、
まるで日本古来のもてなし酒を頂戴している気分になります(*´ー`*)。
会津の郷土料理「鰊の山椒煮」。(←そういえば「勢揃坂 蕎 ぎん清」でもいただきました…)
続いて「茄子 木の芽田楽」。どちらも洗練の中に秘められた野趣がありますねエ…。
お酒はここから、愛媛・西条の「石鎚」。辛口で味わい深く、和食に合います。
天ぷら2種。まずは「浜名湖あさり かき揚げ」。
ふっくら揚がったあさりと、サックリ甘い玉ねぎが、実に軽やか。
次の「稚あゆといんげんの天ぷら」。
先ほどのかき揚げとはまるで違う、重ための揚がり具合の稚あゆは、
あえて中のホロ苦い肝が、液体となって中からこぼれ出るぐらいの揚げ方。
同じ天ぷらでも、素材を活かすためのこの揚げ方の見事さには、
思わずため息が出てしまいます。
〆の蕎麦にはせいろと田舎の「二色そば」1,050円を。
田舎を噛みしめた時の力強さはもちろんですが
せいろでも、十分なコシと蕎麦の実の持つ野趣を感じます。
さらに驚いたのは、田舎、せいろの双方に違和感なく寄り添い、
決して主張しすぎず、あくまでもそばを立てる蕎麦つゆであること。
これ、なかなかナイように思うのです。
とろみや濁りのない、自然体の蕎麦湯の穏やかな滋味がまた、素晴らしい。
デザートの「自家製そば茶プリン」&そば茶も、至福の美味でした~(*^。^*)。
その間、昼から蕎麦屋酒を楽しむ方々が5組、
休日の昼蕎麦を楽しむ家族連れやご夫婦が3組入れ替わり、
お店は常に満席に近い状態でしたが、
2時間近く一人でゆっくり昼酒している私が、居心地悪くなったりしなくて済んだのは、
ご主人がお料理を出すペースなどを、ご配慮下さったおかげだと思います。
蕎麦も蕎麦前も本当に素晴らしいけれど、
真に素晴らしいのはどうやら、細かい気配りをしながら厨房に立ち、
それぞれのテーブルに、時に手ずからお料理を運んで
会話をしながらお客サンの要望に応えようとする、
ご主人の心、そのものなのだと気づきました。
いいお店です。いい蕎麦、いい料理でした。
場所柄難しいけれど、夜に伺える機会が作れたら、幸せだろうなア…。
ご馳走様でした!!
5位
1回
2015/11訪問 2015/11/23
南林間の駅から3分ほど。外観は蕎麦屋には見えない、隠れ家風の「蕎麦呑み屋」。
休日の一人昼呑みに伺いました。
1Fはカウンター席のみ。2Fはテーブル席、とのこと。
こちらのウリは、十割手打ち蕎麦と充実の蕎麦前、
そして神奈川の地酒を揃えた、拘りの日本酒ラインナップ(^_-)-☆。
ワインも、和食に合う山梨産を選りすぐって揃えているようです。
昼の営業は土日祝のみですが、きちんと「昼呑み」と謳っているので、
ゆっくり飲むのになんの気兼ねも要りません(*^^)v。
せっかくですから神奈川の地酒利き酒セット900円をお願いして、
肴には「蕎麦味噌」100円と、オススメという「牡蠣のオイル漬け」650円を。
黒板のオススメには、神奈川の地場野菜を使った白和えやお浸しなどの酒肴が各350円など、
価格もとっても良心的です。
お若い大将と、奥様と思われる女将サン。
「できれば、印象の違うお酒を3種類お願いします。」とリクエストしたら
お酒大好き、県内の各酒造サンとも交流があるとお見受けする女将サンが
それでは…と選んでくれたのが、
「いづみ橋」新酒(海老名)、「松みどり」(松田)、そして「相模灘」(相模原)。
新酒らしくスッキリと辛い「いづみ橋」、
実にフレッシュでフルーティーな「松みどり」、
やや甘口でトロリと豊潤な「相模灘」。
香ばしい蕎麦米を練り込んだ「蕎麦味噌」を舐めなめ、
ぷっくりと旨みの深い「牡蠣オイル漬け」にはレモンをたっぷり搾って…。
なんとも至福の美味しさです(*^。^*)。
常連サンと大将、女将サンの酒談義を横で聴いているだけでも、楽しいし。
店内は禁煙なので、昼呑みしてても不快な煙に巻かれる心配もありません。
手打ちの十割そばは、珍しい「釜揚げそば」にしてみようか随分迷いましたが、
まずはコレでしょ、と思い直して「もりそば」700円を、
蕎麦は細打ち(1mm)ではなく太打ち(7mm)にしてもらいました。
普通盛りで200g、飲んだ〆に最適な小盛り100g、大盛り300gも選べます。
やや長い茹で時間で供された、太打ちの姿に吃驚。
素晴らしく太い、ワシワシと噛みしめるのにアゴの力が必要な蕎麦です。
そのまま食べても、甘い。茨城の新そば、だそうです。
鰹が薫り立つつゆには、太打ちの力強さをしっかり支える芯が通っています。
薬味に添えられた紫色のおろしを入れると、太打ちの個性にピリリと辛みが増して
印象が変わりますね。
じっくりと噛みしめながら味わっていると、大将「アゴが疲れるでしょう(笑)」
十割のこの太打ちは、折り方(畳み方?)にチョット工夫をして、切っているとか。
こちらにオープンして10年になるという大将、
「東京のお店で、和食と蕎麦を修業しました。」とおっしゃっていました。
蕎麦湯は、ややトロミがありつつも重たさはなく、こちらもつゆとよく合います。
いや~美味しかった。昼から大満足の蕎麦前でした。
夏に出逢った津軽そばといい、南林間の個性派そば店、かなり魅力的です。
次は夜に伺って、〆にあの太打ちで「釜揚げそば」、食べてみたいなア。
ご馳走様でした。
6位
1回
2015/11訪問 2016/01/30
那須高原での2日目は、残念ながら秋の冷雨。
「りんどう湖レイクビュー」(旧りんどう湖ファミリー牧場)に行く予定を取りやめ、
午前中はホテルの屋内プール、午後も近くの屋内テーマパークに行くことにしました。
そこで初めて、念願のフレンチレストランでランチを取るチャンスが到来した、というわけです。
予約をして伺ったホテル本館の13F、
テーブルからは錦秋の色模様が拡がる、まさに天空のレストランです。
洞爺湖を見下ろす「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」も絶景でしたが、
那須連山と高原を見渡すこちらも、素晴らしい!!
ディナータイムだとこの景色が真っ暗なのだろうと思うと、
こちらもやっぱりランチか、夏の早めのディナーの方が、雰囲気を楽しめるということですね。
ランチは基本、3種のコースのみ。
子供用のコースもあるのですが、メイン料理がハンバーグとのことで
ハンバーグ嫌い、ステーキ大好きな娘のために、ココは要相談…(^^ゞ。
ア・ラ・カルト メニューからポタージュとビーフステーキをお願いできないか交渉したところ、
テーブル担当の方がシェフと相談し、お子様用コースの金額(1,728円)で、
ポタージュとステーキに変更して下さることになりました\(^o^)/
ありがとうございます!
私は一番リーズナブルで人気があるという税込2,484円のコース「ラ・ボンバンス」に。
私はグラスのシャンパーニュ、娘は桃のジュースで、乾杯!!
アミューズ・ブッシュは2人とも「かぼちゃのポタージュ」。
かぼちゃが実にクリーミィで、自然な甘さ。娘も「美味しい!」と言っています。
次は私の前菜「皿の上で踊る20種類の‘ごちそう野菜’」。
美しい地産の高原野菜の中には、生で食べられる南瓜や、
栃木特産の肉厚のヤシオマス(改良されたニジマス)なども。
色鮮やかなビーツを使ったソースと、オリーブや香草を使ったソースも美味。
娘は美しい野菜たちの饗宴にしばし見入った後、
ブロッコリーやトマト、エンドウなどを選んで食べていました。
こういうお皿だと、「野菜を食べなさい!!」なんてガミガミ言わなくても、
子供が自分で選んで、食べてみたい!と思うものなんですよね(^_-)-☆
パンは米粉パン、ライ麦パンとプチバゲットの3種類。
娘は米粉パンが気に入ってお替わりを。私はライ麦パンの甘さが良かったです。
メインの前に、軽めの赤、とお願いしてボジョレー・ヴィラージュをグラスで。
さて、娘のメインは「とちぎ霧降高原牛のグリエ デミグラスソース」に
焼き野菜とたっぷりのフレンチフライ。
ビーフはとても軟らかく、デミグラスソースに娘「ソースが美味しい~(#^.^#)」と。
フレンチフライの塩加減もなんとも素晴らしく、娘が感動していました。
私のメインは、栃木ブランド豚「桜山豚」(オーシャントン)に、香ばしく焼き上げた高原野菜と
バスク料理「ペピラード」を添えた一品。
ペピラードはピレネー山脈のバスク地方にルーツを持つ、
トマト、玉ねぎ、ピーマン、ガーリックなどの炒め料理。
軟らかい桜山豚の脂身に、野菜の味わい豊かなペピラード。
そして、添えられた舞茸粉末の、野趣溢れる薫りと旨み。これ、びっくりな美味しさです!!
デザート。娘のコースにはヨーグルトのジェラートにミネラルゼリーとフルーツ。
私の方は、まずかぼちゃ、抹茶、赤桃のクリーム入り可愛いプチ・シュー。
その後、メインのデザートはパンナコッタに赤桃ソルベとチョコレートアイスクリーム、
ミネラルゼリーとフルーツがいっぱいのパルフェです。
美しくて、おいしい(*´∀`)。二人とも、幸せなランチです~。
コーヒーを飲みながら窓の外の、錦繍のタピストリーのような高原の色を楽しみます。
どうやら雨は小降りになったようで、那須連山の端が少し明るくなってきました。
こちら、以前は「ラ・ヴェルデュール」という高ポイントのフレンチレストランでしたが、
店名が変わり、新店扱いになっています。
栄えある初投稿になります(*^^)vが、
穏かに寄り添ってくれるスタッフの皆さんのサービスとロケーションの素晴らしさ、
そして何より那須の豊かな食材を活かした美しい料理は、以前のレストランのDNAを受け継ぐ
ココでなければ味わえない美味の饗宴です。
さて雨が上がったら、秋色木立の庭を散歩してみましょうか。
ご馳走様でした。
7位
2回
2019/11訪問 2019/11/25
久しぶりに、両国を訪問する機会を得て。
月曜日なので、コチラを再訪することにしました。
「北斎せいろ、美味しかったな。」と思い出しながら入店。
でも、旬のおすすめメニューに「牡蠣天せいろ」を見つけてしまったら、
もう矢も盾もたまらず。
“三陸産”の、大粒の牡蠣が3つ。それに獅子唐、南瓜、パプリカの天ぷら。
どれも薄衣なので、添えられた酢橘と塩で。牡蠣は塩と天つゆ、それぞれでいただきました。
ジューシーで旨味が口の中に零れ出る牡蠣の、至福の美味。
今回は、この牡蠣天ぷらが余りに素晴らしいので
もっちりとした蕎麦も、ちょっと印象が霞んでしまいました。
この牡蠣は、せいろに添うには強すぎです。
「北斎せいろ」にして蕎麦を楽しみ、別に「牡蠣天ぷら」1,180円を頼む方が
実はバランスが良かったですね。
牡蠣天を先に平らげ、口中が少し落ち着いてから
残りの蕎麦をシンプルにいただきました。
花番の女性も、あれこれお気遣い下さり
とにかく、久しぶりにコチラの蕎麦を楽しみましたヨ。
ごちそうさまでした。
両国「江戸東京博物館」を初めて訪問しました。
先日見た映画「百日紅」の中で、ヒロイン(葛飾北斎の娘・榮)が闊歩する長い長~い両国橋が
とっても印象に残り、その周辺を見たかったから、でもあります。
東京のいま・むかしをゆっくりお勉強した後は、
マイレビ様がレビューしていたこちらに、一人昼酒と蕎麦を楽しみに来ました。
カウンター席から眺める窓外には、残暑の厳しさが目に見えるようですが、
涼しい店内にはJAZZが流れ、とっても心地よい空間です。
日本酒は、「純米吟醸飲み比べ」セット980円にして、
肴には「焼き味噌」500円と、「馳走三種盛り合わせ」830円が一人飲みにはピッタリです。
3種のこだわりの肴は
「わさび醤油漬」「ほたるいかの沖漬」「豆腐よう」「鯛わた」「莫久来(ばくらい)」の5種から選べます。
悩みましたが、「ほたるいかの沖漬」「豆腐よう」「ばくらい」をいただくことにしました。
すぐに美しいガラスの酒器で純米吟醸飲み比べセットと、お通しに「揚げ蕎麦」が来ます。
お酒はシャープなキレ味の「姿(ブラックインパクト)」(栃木)、フルーティーな「開運」(静岡)、
西国の酒らしくとろりと芳醇な「美和桜」(広島)。
焼き味噌は、ふんわりとした食感に大きめのクルミが香ばしく、
酒肴3種はいずれもトロ~リと濃厚な、苦味の効いた大人の味。
昼酒と肴をゆっくり味わった後、〆蕎麦にはこちらのオリジナル
「北斎せいろ」2枚をお願いします。
2段重ねが嬉しい、黄色味がかった薄茶の蕎麦は、
挽きが細かいのでしょう、星は見えず太さもしっかり、コシもしっかりの存在感のある蕎麦です。
「北斎」を冠した熱いつゆには、
ざくざくと大きめな茄子、しし唐辛子、葱、鴨肉。
大きな鴨つくねと、鮮やかなグラデーションの紅葉麩が。
鴨ねぎだけじゃなく、たっぷり入ったこれらの具から、いろんな旨味がつゆに溶け出して
得も言われぬ美味さを醸し出しています。
それらに負けない、個性的な蕎麦。
せいろ3枚、食べてもよかったナ~(*´∀`)。
とろみの付いた蕎麦湯をつゆに入れて、飲み干すのもまた至福、でした(^o^)v。
この季節には、「レモン切り」という珍しい変わり切りがあり、
それも食べてみたかったのですが、今回は「北斎」を満喫しました。
葛飾北斎は、
生涯にあらゆる画法を学んで身につけ、
90歳のいまわの際に
「あと10年、いやせめてあと5年生きられたら、真の画工になれるのだが…。」と嘆息したと言います。
その一途な貪欲さを、この個性的な蕎麦と華麗で雑多なつゆで
表現されたのでしょうか。
またぜひ再訪したい、ステキな蕎麦との出逢いでした。
会計しながら「北斎生誕の地」を尋ね、両国街歩きマップをいただいて、
晩夏の陽射しの中に歩み出ます。
ご馳走さまでした!
8位
1回
2015/07訪問 2015/07/31
創業80年。おもてなしの心と湯けむりに包まれたノスタルジア。
昭和初期、外貨獲得奨励のための外国人賓客向けリゾートホテルとして、
日本各地に、数多く開業したクラシックホテル。
1935(昭和10)年開業の雲仙観光ホテルも、今年80周年を迎えました。
エントランスの正面に静まっている大階段、フロント横で時を刻む大きな古時計、
ウィリアム・モリスの壁紙、手焼きタイル、ステンドグラス、
外人サン仕様で135cmに設置された真鍮のドアノブ(私の胸あたりの高さ(^_^;)。
流れる時間はゆったりとして、ホテルスタッフはみな親切。
(「ホスピタリティ」なんて言わず、ココはあえて「親切」と表現したい感じ。)
ダイニングルームでの朝食は、昨年の洞爺湖以来
ひさーしぶりの朝シャン=朝からシャンパン(スパークリングワイン)を\(^o^)/
元気になる温かいスープ、新鮮な野菜のサラダブッフェ、
バターが薫るオムレツ、パリパリのクロワッサン。
食事の後は、静かな図書室で過ごすのも素敵ですが、このホテルで嬉しいのは、実は温泉~(*^^)v。
「うんぜん」は、歴史的に「温泉」と書いて「ウンゼン」と読んでいたのを
1934(昭和9)年、国立公園に指定される際に「雲仙」と改めたものです。
ホテル内の硫黄泉も、もちろんかけ流しの豊富な湯量と温度。
クラシックホテルの中でも、箱根「富士屋ホテル」などと同じく
大きな温泉浴場があるので、ホテルの良さと日本の温泉旅館の良さを一緒に楽しむことができ、
私が嬉しいだけでなく(笑)、外国からの観光客にも好まれるのではないかと思います。
建物も内装も、ノスタルジックな良さはそのままで、
快適さも追求した丁寧なリノベーションが施されていますので
(さすがにバリアフリーではないですが)
今後、外国人観光客にも二度目の??ブーム到来!!となるかもしれません。
でも、賑わうよりはこのまま静かなリゾートであって欲しい…と思ってしまうのも、
このホテルの醸し出す親密さと温かさゆえ…でしょうか。
9位
1回
2015/07訪問 2015/08/06
いつか訪問してみたいと念願していたこちら。
娘が西表島でサバイバル体験中、天草・島原から戻った私は、
ここぞとばかり、友人を誘って初訪するチャンスを作りました(*^^)v。
マイレビさんイチオシの、3,000円コースで事前予約を。
さり気ない佇まいの隠れ家風ですが、なんと言ってもミシュラン☆を獲得し続けている
湘南の名店なのです。
今日は
前菜 胡麻豆腐、生蛸、オクラの叩き
お造り インド鮪と平目
煮物 冬瓜の蟹餡掛け
蕎麦寿司
天ぷら 穴子と万願寺唐辛子
もりそば
デザート メロン(又はわらび餅)
という内容。
ワクワクしながら、先ずはヱビス瓶ビールで乾杯です。
ねっとりした手作りの胡麻豆腐と、くにゅんとした蛸の食感。
プチトマトも冷たいお浸しです。
お造りは平目がさっぱり、美味しい。
しっかり出汁の効いた冬瓜のあんかけ。
蕎麦寿司って初めていただいたのですが、
とても手間がかかりそうなお料理、ですよね?
日本酒は、友人オススメの「王禄」(島根)と、
その後は銘柄失念しましたが、どちらも芳醇系を冷酒で楽しみました。
流石の美味しさ だった、穴子の天ぷら。
さっくり、ふんわり、絶妙な揚がり具合です。
〆のもりそば。
薄茶色をした、細打ち。実に上品に、しなやかに、喉越し良くも
きちんと「蕎麦」を感じる風味があります。
そして、つゆ。
辛すぎることなく、穏やかな出汁とかえしのバランスが見事なつゆ。
こちらのそばは、このつゆと一緒に味わうべき宿命の(笑)コンビ、と感じました。
個人的には、喉越し感よりは穀物感を味わえる
「田舎」系のワシワシそばが最近の好みですが、
このそばとつゆには、「二人で一体」的な完成度が(笑)あります。
デザートのメロンも、手抜きなく選び抜かれた甘さの果実でした。
蕎麦だけなら、もっと好みに近いとか、蕎麦の良さを引き出したそばは、
あるかもしれません。でも、このコース内容の充実ぶり、
お料理にもすべて手間暇かけて3,000円ということが破格の価値だと思います。
単品のお品書きも、どれも実に庶民的な価格設定。
次の機会には、「焼き味噌」や「だし巻玉子」など、
蕎麦前の定番とこちらの田舎そばを楽しむことができたら、
また新たな魅力発見!となる予感がします。
蕎麦もイイけど、ココでは蕎麦だけ啜るのは勿体ない。
ランチそばを楽しむ場合でも、昼飲みしないまでも何か一品、追加で頼んでみると
こちらのお店の良さがわかりやすいのではないかと思いました。
ご馳走様でした。
10位
1回
2015/07訪問 2015/07/28
天草・本渡に泊まる日は、はからずも花火大会の夜だったらしく、
熊本から天草に向かうバスは、渋滞続きで
(天草まで来て渋滞にハマるなんて(´д`|||))なんと1時間半遅れで本渡に到着。
急いでこちらに電話を入れてみたら、一人なら大丈夫、と言われたので、
花火見物の人の流れに逆行し、お店の立派な扉をくぐります。
カウンター席は、基本は3種類のおまかせコースから選ぶスタイル。
基本は小鉢に握り12カンと味噌汁、デザート4,320円。
刺身が付くと5,400円。刺身と一品が付いて6,480円。
真ん中ぐらいがイイかな(^_^;)?と、お刺身付きにしてみました。
先ず生ビール。直ぐに小鉢の南蛮漬けと、お刺身が。
お刺身は、胴のやりいかにワタと塩でアレンジしたものが、素晴らしかったです。
握りは、いずれもシャリはごく小さめ。
鮪と雲丹以外は、塩と酢橘、ポン酢や煮切り醤油、梅肉、刻み生姜などで
味付けされており、そのまま食べるのがほとんどです。
名店の誉高い小倉「天寿し」なども同様ですが、
関東醤油文化の中で発達した江戸前寿司と違い、
(刺身醤油は九州独特のものがありますが)
九州前の握りは、塩と特産の柑橘で新鮮な魚介を活かすのが主流、
なのでしょうか。
握り寿司には、地元の日本酒をと思い、熊本の「霊山(れいざん)」純米をいただきました。
一杯目は、大将手ずからお酌していただき…(*^^*)。
どの握りも天草の海の幸を堪能できるものでしたが、
身の締まりが違うカンパチ
肉厚で初めての旨さに驚きのオコゼ
天草・苓北の夏の美味、とろける赤ウニ
刺身同様、塩と酢橘でコリコリ感が堪らないヤリイカ
歯ごたえはありながら身の軟らかいビワアワビ
特に忘れられない美味です。
さらに、大きなお椀で出されたアラの味噌汁のふくよかさ。
出汁も良い(アゴ出汁かな?)けど、味噌がまた美味い。
実は今回、天草から島原~雲仙まで、何より美味いと感じたのは出汁と水でした。
大将の気の遣い方がまた、さりげなくとか言うスマートさではなく、
真剣に気遣いしていただいてる感じがして、
一人旅にはとても嬉しかったです。
大きな音が聞こえて来る度に、お店の駐車場から見せてもらった花火と共に
天草・本渡の忘れられない夜になりました。
ご馳走さまでした。
2015年、地道にコツコツ…?という年だったので
あまり有名どころ、とか高ポイント店を訪れる機会はありませんでしたね。
でも、なんとか機会をつくっては気になるお店を探して巡った
一人蕎麦屋酒やチョイ飲みは、楽しかったですネ(*^^)v。
美味なるもの、人との出逢いとその記録としての食べログ、
2016年もムリしずぎず、マイペースで行きたいと思います!