先日、とある大学の農学部の先生のお話を、
伺うことが出来ました。
いろんな研究をされていますが、
中でも、心に残ったのは、、、
料理は認知症の改善に有効かという研究の一環で、
いくつか施設を回り、料理教室を開催して、
その後の、認知症の患者さんの様子を観察するというもの。
ポイントは、患者さんであっても、人生の大先輩なので、
敬意を持って、接するということ。
~してくださいでは、完全にシャットアウトされるので、
これってどうやってするんですか?教えてください!
といったスタンスで、怪我だけされないように、気を付けながら、
約8回の講習会をされたそうです。
初めは、拒絶されたり、戸惑っておられた方々が、
徐々に積極的になられ、昔の話をしてくださったり、
時折笑顔を見せてくださったりといった変化の様子を、
話してくださいました。
中にはその講習会の二か月後に、亡くなられた方もおられ、
生前の様子を写したビデオや写真を遺族に送られたところ、
遺族の方は、施設に入れた事で、
寂しい思いをさせたのでは・・と悔いておられたけれど、
楽しそうな姿をご覧になって、気持ちが少し軽くなったと、
仰っていたそうです。
患者さんは、御年を召した方々ですので、次回にお会いできるとは限らない・・
一期一会のつもりで活動をされているとのことでした。
先生は非常にパワフルで、輝いておられました。
こうなりたい自分像があって、
そこに向かって努力されてきたというよりは、
自分が本当にやりたいこと、好きなことを、
突き詰めた結果、いまに至っておられるんだな・・・
と感じました。
好きなことを一生懸命するって、いろんな意味で、力になるんですね