3回
2022/05 訪問
絶対大丈夫!長い長い時間をかけ、ようやく味と待ち時間のバランスの最適解に辿り着いたと感じた。「たて」に拘る強い意思、熱を感じられたことが何より嬉しい。
2022/06/24 更新
2021/05 訪問
大好きな麺蔵さんへ
初めてお邪魔したのが2012年10月。8年半の時が流れた。うどんの美味さに目覚め、うどん店の食べ歩きを行うキッカケを与えてくれたお店。当店に力を込めたレビューを書き続けることで、食べログにも、どんどん嵌っていった。私自身のうどん店の食べ歩きや食べログの歴史を語る上で、間違いなく最も思い出深いお店の1つ。
店主様はバレーボールの実業団出身。選手を引退された後、高松で讃岐うどんの職業訓練を受け、既存の飲食店での修業を経ず、2006年、ご自身のルーツたる京都の岡崎でうどん店を開店。それから15年。今や押しも押されぬ全国的な知名度と人気を誇るうどん店になった。
私が初めて当店を訪れ、京都を離れるまでの間、約2年2か月、メニューには店主様のお店を運営する上での「想い」を込めた文章が載せられていた。
「打ちたて、茹でたてのうどん、しっかりとった天然だし、新鮮な食材、あふれる笑顔、挨拶、有難うの言葉、それら全てに「心」が入っている店に感動し、共感する。そして、自分はそういう店を作りたいと思い、この店を始めた」
今回、久しぶりに当店を訪れると、メニューから、この文章のページがなくなっていた。一抹の不安を覚える。店主様の気持ち、お店の有り様が変わってしまったのではないかと。
やや緊張してカウンターに着席するとほぼ同時に、私のうどんが目の前に置かれた。そのうどんは、無残にも表面がささくれ立っていた。その瞬間に(ああ、そうなのか)と全てを了解した。
食べログのようなネットの発達で、良店の評判はあっという間に拡散し、個人店の対応能力を遥かに超えるお客さんがお店に殺到するという状況が起こりやすくなった。打ちたて、茹でたてに拘れば、お客さんに長い待ち時間を強いることになり、長時間待たせれば、お客さんからは容赦のない批判が寄せられる。当店はそういう荒波に長い間晒され続けてきた。
そんな中、店主様は常に試行錯誤を続けてきたのだと思う。今も100%の確信や自信があるわけではなく、お店を運営されているのではないかと思う。私が食べている途中に店主様が「お味の方は大丈夫ですか?」と私に尋ねてきた。私が曇った表情で、何を申し上げていいのか分からずに黙っていると、自信なさげな表情で厨房の奥に戻り、そのまま最後まで出てこられることはなかった。常に迷いながら、今のお店の運営でいいのかを自問されているのだと思う。そんなある種の自信のなさが見え隠れした。
今日のうどんは、私が大好きだったかつての麺蔵さんのうどんとは大きく乖離していた。正直、うどんを見た瞬間から、食べ終わるまで呆然自失というか、悲しくて仕方がなかった。「繁盛すればするほど、店主様がお店を始めた時の想いと、現実のお店の運営が離れてしまう」という問題が根深さを増してしまっていると感じざるをえなかった。
恐らく世の中のお客さんのほとんどは、3時間待って極上のうどんを食べるより、30分の待ち時間で、それなりのうどんを食べることを求めていると思う。私のような感性の人間は特殊であり、異常なのだ。
店主様は今でも最前線の調理場に立ち、店員の方に絶え間なく指示を出し、コロナ禍の今もお店を繁盛させ、たくさんの店員さんの雇用を守っている。それは間違いなく素晴らしく立派なことだ。
私のような浮世離れした道楽者は去るのみ。
たくさんの美味しいうどんをありがとうごさいました。たくさんの思い出、本当にありがとうございました。
お店が末長く繁盛されることを心から祈念しています。お体には気をつけて、くれぐれもご自愛ください。大好きな麺蔵さんへ愛をこめて。
■頂いた品~価格は税込表示
・とりささみ天ざる1,050円
ささみ天4個+しそ天1個
・うどんには刻み海苔がかかる
・レモン付き。薬味は生姜、青葱
・食後に杏仁豆腐のサービス
<うどんの茹で、形状等>
・茹で:茹で置き
・形状:太め。表面はささくれ立っている
・食感:直線的な固さでなくモッチリ感
伸びやかさあり
・風味:小麦の風味は感じられる
・つけ汁:節系メインでかなり甘い
■システム
・現在は架電予約(※)が基本
・今回は当日10:28架電→15:30で予約
・フルサービス店。飲物、料理とも給仕あり
・行列時口頭注文→退店時精算
(※)予約システムについて
当店の予約は完全な予約でなく、前のお客さんの席が空き次第、順に案内。指定時間から10~20分の待ちの可能性あり
<訪問記録>
■日時・待ちの状況
・2021年5月4日15:23着
・到着時、外待ち8名
・15:52カウンターの一番奥に案内
・着席とほぼ同時に提供
・16:09会計し退店。食事時間46分
・退店時の外待ち11名
■場所
・最寄駅は東山。徒歩11分
・岡崎通りの東側沿いの路面店
■お店の状況
・厨房前カウンター+入口近くに4人卓×2
・キャパ15名程
・店主様が厨房に立ち陣頭指揮をとる
・調理、接客とも人は厚い
・着席すると冷たい麦茶が置いてある
・おしぼりは紙
・卓上調味料等は七味、一味、山椒、
ゆず胡椒、つま楊枝
■トイレ
・入口左手。男女兼用。洋式
・キレイキレイのハンドソープ、ペーパー
タオル、うがい薬、紙コップを用意
(2021年5月4日)
レビュー1,013件。3.91
マイレビュアー様63件。4.09
2021/05/04 更新
2014/12 訪問
諸行無常~京都うどん編最終章
京都うどん編を書き始めた際、最後のお店は当店にすると最初から決めていた。うどん好きの間では、最早有名になりすぎてしまった感のある当店。今更感はあるかもしれないが、個人的に一番好きなお店だったから。
珍しく結論から書こう。もし、当店に遠征をしようと考えている方がいらっしゃるなら、個人的にはお勧めしない。理由は明確で、とにかく恐ろしく待つから。遥かに短い待ち時間で、熱意を持って良質なうどんを提供するお店は世の中に数多くあると思うから。大阪には数多の良店があり、京都だけで考えても、相応の数のお勧めできる良店があると思うので。
当店に味の面での不満を書く方は、あまりいらっしゃらない。接客も個人的には素晴らしいと思う。それらが長い待ち時間を超えて当店に高評価をもたらしてくれている。
一方で、待ち時間をもっと短くできるはずとの批判も散見される。「食べ終わってもゆっくりされているお客さんに協力を促せばいい」「店主様がお客さんに挨拶をする間も調理に専念すればいい」「杏仁豆腐は出さなくてもいいのでは」といった類の意見。確かにこれらの意見にも、一定の理があり、贔屓目にみても、改善の余地は間違いなくあると思う。お店側は、少しでも待ち時間を短くするために何をしたらよいか、より真剣に考えなければならない時期に来ているのではないかと思う。
肝心の味だが、もちろん美味しいお店だとは思うものの、初めて頂いた時の感激は訪問を重ねるごとに、徐々に徐々に薄れていってしまっている。うどんは以前はもっと躍動感があったような気がするし、ささみの天ぷらの揚げ具合も、もっとピンポイントで集中した張り詰めた仕上がりだったような気がする。
私自身が美味しいと思うハードルが上がってしまった部分もあると思うが、お店側も大量のお客様の全てに以前のような全力投球を続けられなくなっているという側面もあるのではないかと思う。
気になる文章を目にした。あまから手帖の記事。一念発起して、機械打ちで手打ちと変わらないうどんを作り上げたのだそうだ。たくさんのお客様に全ての工程を手作業で作ったうどんを出し続けるというのは、実質的に不可能で、より合理的な選択をされたのだろうということは想像に難くない。
ただ、あくまで気のせいなのかもしれないが、かつての品から感じた作り手からのほとばしるような熱、唯一無二の品といった特別感は遠いものになってしまったような気がしてならない。
訪問したのは、2014年12月23日11:00の開店直後。ピッタリ11ヶ月ぶり。実は昼の訪問は初めて。凄まじい待ち時間との評判に二の足を踏んでいたのだ。本当は開店30分前位にはお邪魔するつもりだったので、少し出遅れたかなとの思いがあったが、やはり既に20人程の外待ち。
時系列で記載すると11:00過ぎ訪問→11:55頃入店→料理提供迄約10分→食べ終わるまで10分強。並び始めてから通算1時間15分。
頂いたのは、当店での個人的定番。とりささみ天ざる。
直線的な固さではなく、伸びやかさ、弾力感のあるうどん。美味しいとは思うものの、どこかで昔ほどの感激を得られない寂しさも感じた。
個人的に当店、とりわけ店主様はじめお店を形作る方が好きなのは間違いない。私は幸運にも空いていそうな時間をピンポイントで狙ってお邪魔することもできる。空振りをしたとしてもリカバーもしやすい。きっとこれからも、ご縁は続いていく。そんな気持ちでお店を後にした。
(2015年4月12日時点:レビュー693件。4.09/マイレビュアー様49件。4.18)
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前回タイトル「理屈抜きで個人的に日本で一番好きなうどん店♪」
【再訪】2014年1月23日18:40頃の訪問。
最初にお邪魔したのが2012年10月。1回で惚れ込んでしまったお店。
ただ、2013年6月の訪問時に、うどんが細くなっていたような気がして、やや不完全燃焼感があったこと、2013年12月の平日19:00頃に1度覗き、うどん切れで空振りしてしまったこと、この寒い季節の待ち時間も気が重いこと等があり、なかなか足が向かなくなっていた。大好きなお店だけに、お邪魔してガッカリしたくないとの複雑な思いもあった。
最近、マイレビュアー様が訪問され、コメントのやりとりをしているうちに、やはり伺いたいとの気持ちが高まっての訪問。7ヶ月半ぶり。
さすがに平日の冬場の寒い時期のせいか、外待ちのお客さんはなし。店内の椅子で2名の先客様が待っているのみ。
しかも、タイミング良く席が空き、僅か数分の待ち時間で席に案内される。
麺蔵さんでの待ち時間の最短記録を大幅に更新。これは本当に予想外の喜び。
だが、驚きはそれだけではなかった。店主様が私の顔を見るなり「先日はすみませんでした」とおっしゃる。これには仰天した。
12月のうどん切れのことを謝られているのだ。確かに、うどん切れだということは店主様から直接伺ったし、何回かの訪問で、なんとなく顔を覚えて頂いているかな位の感覚はあったものの、まさか、1ヶ月半も前に訪問した客にうどんを出せなかったという些細なことを覚えていてくださるとは・・・
店主様から更に驚きの言葉が。「太めのうどんがお好きなら、ほんの少しであれば、太めに調整できますので、言ってください」と。
その言葉で、全てを理解した。
店主様は恐らく、私のレビューを読んでいてくださっていたのだ。前回、私が麺が少し細めでやや不完全燃焼だったことまで、ご存知で、気にかけてくださっていたのだ。
オジサンは、当店が大好きで、今まで書いた700件超のレビューの中でも、当店程、力を入れ、思いを込めて書いたレビューは本当に数えるくらいしかない。そんな懸命に書いたレビューをお店の方も読んで、気にかけてくださることもあるのだなと、少し感動してしまった。
注文はいつもと変わらない。鳥ささみ天ざるのみ。
とにかく、うどんが素晴らしかった。カドがきちんと立っていて、綺麗に捻るように盛り付けられたうどん。艶めかしい色ツヤ。
いつも切らずにそのままズルズルと頂くのだが、すすり上げたうどんが、喉を通る際のニュルンとした官能的な食感がたまらない。
固さではなく、弾力感のあるうどん。太さも喉を通るのにちょうどいい。
つゆは鰹出汁がメインで、京都や大阪の昆布を幹にするものとも異なり、むしろ関東風な気がするが、出汁の風味がよく、醤油的なカドカドしさもないので、薬味等は使用せずに、そのまま頂くのがいい。
無我夢中とはまさにこのことだろうかという感じで、一気に食べ切ると何とも言えず幸福な気持ちになった。
本当にタイミングや相性というのは大きいと思う。
この日はほとんど待つこともなく、しかも、オジサンが当店を大好きだということがお店の方にも伝わっていて、お店の方もそれに応えるべくテンション高く調理してくださった。
長時間待ち、通常のテンションの当店のうどんを頂くのに比べれば、自ずと遥かにいい印象になる。
だが、それも含めて、改めてお店の評価とは、全て主観なのだと思う。
味、サービス、価格、居心地の良さ等のそれぞれの要素はあるにせよ、結局、最後は食べ終えて、満足したか、また行きたいと思うかという極めて属人的な印象に収斂してしまうと思うからだ。
その意味で、当店は理屈抜きで個人的に日本で一番好きなうどん店なのだ。
■その他補足説明
当店を理解する上でとても重要だと思われるので、敢えて開店までの経緯を簡単に書いておきたい。
店主様は、元はバレーボールの実業団の選手で、選手を引退され、高松で、讃岐うどんの職業訓練を受けられた。(ちなみに香川では、丸亀と高松で、讃岐うどんの手打ちの講座が職業訓練の一環としてあったそうだが、今は、高松では行われず、丸亀のみになっているよう。ご主人はその高松の方の数少ない卒業生。)
既存の飲食店での修行経験をへずに、ご自身のルーツたる京都の岡崎でうどん店を開店された。
それ故に、ご主人には、既存の飲食店的な固定観念もなく、ただ、自分が作りたいと思うお店を目指されている。
「打ちたて、茹でたてのうどん、しっかりとった天然だし、新鮮な食材、あふれる笑顔、挨拶、有難うの言葉、それら全てに「心」が入っている店に感動し、共感する。そして、自分はそういう店を作りたいと思い、この店を始めた」との趣旨のメニューに記載されている文章が、ご主人のお店を運営される上での「想い」を一番端的に表している。
一方で、それゆえに今でも試行錯誤なのだと思う。常に迷いながら、今のお店の運営でいいのかを自問されているように思えてならない。そんなある種の自信のなさも、そこかしこに見え隠れしたりする。
そういう部分も含め、当店の在り方に共感できるのか、あるいは、たかがうどんに長時間並ぶなんてと思われるかによって、当店への印象は大きく変わるだろう。
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【再訪】2013年6月10日18:30訪問。約3ヶ月ぶり4回目の訪問。9人の行列で着席→料理提供まで約30分。比較的短く感じる。帰り際には行列は20人超えで人気は健在。注文は今回も鳥ささみ天ざる+サービスの杏仁豆腐で945円。
変更点、気になった点等を簡記。1.麺がやや細身に(初めて店主様と少しだけお話したが、一時期かなり細くして、今はまた少し太くなってきているそう。個人的にはもう少し太い方がより好みかも)2.揚げ方の男性がやや悩んでいるようなオーラを出されていたり、注文取りに改たな女性が加わっている等、お店の体制等もまさに変更、試行錯誤をされている感じ。
もちろん美味しかった。ただ、今まで120%満足していたが、自分の中でのハードルが上がり過ぎたのか、今回は普通に満足という感じだった。
ご馳走様でした♪♪♪これからも試行錯誤しながら、良くなっていって欲しいお店だ!
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前回タイトル「晴天の富士山は今もきっとある!!」
【再訪】2013年3月12日18:45頃の訪問。実に約3ヶ月ぶり。12月の半ばにお店をやめようかと思ったとの店主様の衝撃的な書込があり、2月の後半は体調を崩されて、店主様がお休みをされていたとのこと。どうにも心配で仕方なくなり、訪問を決める。
なぜかと言えば、「繁盛すればするほど、店主様がお店を始めた時の想いと、現実のお店の運営が離れてしまう」というとても根深い問題があり、それが店主様の心に深く深く影を落としているのではないかと考えたから。
平日でも15人の行列。一体、何分待ちになるのかと気が遠くなるが、今日は何としてもという決意で伺ったので、心して並ぶ。50分程待って着席。途中でサービスのお茶が出されたり、お店の方が気遣いをされているのが、真っ直ぐに伝わってくる。
■頂いた品:鳥ささみ天ざる、期間限定みぞれうどん、サービスの杏仁豆腐で1,620円。やはり選びきれずに温と冷2品の注文。
■味・総評:実は、店主様がお元気でなく、うどんもそれに引っ張られて元気のない感じになってはいないかという心配があったが、まさに杞憂。
まずは、鳥ささみ天ざるが出てくる。いささかの元気のなさを感じなくもないが、ピンと筋が立った美しい佇まいの麺は、やはり弾力とコシを兼ね備えている。みぞれうどんは一転、柔の品。大根おろしの入った温かいおつゆとあいまって、優しく体に染み渡る♪
ざるを食べ終えた際に、揚げ方の若い店員様から、「鳥の天ぷらはいかがでしたか?まだ日が浅いので、満足して頂けるかと、ドキドキしました。」と声をかけられる。
天ぷらはとても美味しかった。揚げたてで、鳥の鮮度がいいのは、もちろんだが、とにかく揚げ加減がいい。5個あって、一見すると多いが、カラリと食べやすいので、ペロリと完食!
その店員の方には、希望とやる気に満ちた若い方独特のキラキラとした輝きがあり、私のようなオジサンには眩し過ぎて羨ましく思える程。
その時に心に浮かんだのが今回のタイトル。メニュー冒頭で、店主様が当店を始めた時の初心を語る文章の中での「店内には、いつもあの時の晴天の富士山がある」との一節!
今日伺って、きっと大丈夫との思いを強くする。(今、自分の持てる全てのものを出し尽くすのだ)という料理を提供する側の心というか覚悟は、ストレートに伝わってくるのだと改めて気づかされた。
お腹も、そして何より心までもが満たされました。
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前回タイトル:「丁寧に作り、笑顔で接客し、心を込めて、満足してもらう」という店主の想いに共感できる方には是非訪問して欲しいお店♪
【再訪】2012年12月17日の18:40頃の再訪。行列が6人。かなり待つと思いきや、本当にタイミングよく、テーブル席とカウンターが立て続きに空き、わずか5分程度でカウンターの調理の様子がよく見える特等席!
最近ネットで待ち時間の過熱ぶりを見ていたので本当に嬉しい誤算。やはり、この寒さの中で、長時間の待ちになるかもしれないとなると皆さん二の足を踏むのかも。(気のせいかご近所という感じのお客様が目立った気が。)
■頂いた品:鳥ささみ天ざるとサービスの杏仁豆腐で945円。
■味・総評
今回も麺の見た目がとてもキリっとして美しい。鳥ささみ天ざるは本当に好きだ。揚げたての天ぷらの温かさと冷たくてコシと弾力のあるうどんの相性はもう最高。夢中で完食。今日は、ちょうど数人が待つ程度で、うまく回転している。これ位の込み具合がお客にとっても、お店にとってもちょうどいいのかもしれない。
ご馳走様でした♪♪♪♪♪惚れ直してしまいました!
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2012年10月22日の夜18:40頃に往訪。平日を狙うも、食事時ということもあり、やはり10人程度の行列。
並んでいるとメニューを手渡される。その1番最初のページにまず、店主の方がうどん店を開くに至った想いが綴られている。
「打ちたて、茹でたてのうどん、しっかりとった天然だし、新鮮な食材、あふれる笑顔、挨拶、有難うの言葉、それら全てに「心」が入っている店に感動し、共感する。そして、自分はそういう店を作りたいと思い、この店を始めたのだ」といった趣旨の文章が書かれている。実にいい文章なのだ。
行列が進み、店内の椅子に座って待っている。お客さんが帰る度に出てくる男性がいる。その男性は直接口に出すわけではないのですが、一人一人のお客さんに(美味しく食べて頂けましたか?満足して頂けましたか?来店してくださって有難うございます)とあたかも語りかけるような何とも言えない柔らかいオーラを出している。この方がさっきの文章を書かれた店主さんに違いない!
店主はなぜ、メニューの一番最初にお品書きでなく、あの文章を載せたのだろう?それは、来店するお客さんに、まず自分のお店に対する想いを正確にあますところなく伝えたかったからだろうと思う。
それと同時に、ご自身の決意表明でもあるのだと思う。どんなに状況が変わっても、自分が店を開こうと思った「初心」を決して忘れないのだという決意表明。
この時点で僕は(この店は何を食べても美味しいに違いない)と既に確信していた。そして、どれだけ待ってもいいという気持ちにもなっていた。
■待ち時間:着席迄約30分。着席してから提供迄は15分位だったと思う。
■注文の品:とりささみ天ざる(麺少な目)945円、牛ホルモンのつけめん(麺少な目)945円、土ごぼう天265円。計2155円。
正直、食べたいものが多すぎて絞りこめず。どうしても選びきれなかった2品の麺のメニューと、これまた外せないと思っていた土ごぼう天を注文。
■味:多分、このお店では、ざる、つけめん、カレー、和え麺、何を食べても美味いだろうと思う。だって、店主が「心」を持って料理に取り組んでいることが、初めて来た私にさえ、こんなにひしひしと伝わってくるのだから。
ただ、もし当店を初めて訪れる方には、個人的には、とりささみ天ざるを最初に食べて欲しいなあと思う。というのも、こちらの麺の良さと天ぷらの美味しさ、ボリューム感を一番ストレートに感じることができる一品ではないかと思うからだ。
まず、麺がピンとしていて、実に美しいのだ。
当店に恐らく茹で置きという概念は存在しない。カウンターに座らせて頂いたので、調理の様子がよく見えるのだが、本当に注文ごとに丁寧に麺を茹で、締めて、綺麗に盛り付けて提供している。どの品にもその時できる最善を尽くし、お客さんに提供するという簡単そうで、実に難しいことをごく当然の事として、行っているのだ!
多分、茹でおき等考えることさえないのだろうと思う。うどんは茹でたてが一番美味しいに決まっているからだ。
味の面であえて少しだけ。(アラ探しをする意図はないので、単純に個人の意見と思って頂ければ幸いです。)
・ざるに添えられていた生姜が空気に触れている時間が長かったのか風味が今1つだった気がします。
・つけ麺のホルモンは油で揚げるか炒めるかの調理をされていると思いますが、味が強くなりすぎ、せっかくのうどんの良さをむしろ生かしきれないのではないかと感じました。ホルモンを使われるのであれば、具材というより、茹でて出汁として使うようなイメージの方がうどんとの相性がよいのではないかと感じました。
・つけ麺の割り出汁ですが、何回かの変更を経て今のものになっているようですので、差し出がましいかもしれません。
ただ、ポットに入れたものは冷めてしまうこと、また炒り子だしがメインだと思うのですが、ホルモンの出汁と割り出汁のだしが、少し喧嘩をしているような印象を受けました。もし提供が可能であれば、むしろ出汁ではなく、熱々の「うどん湯」の方がホルモンつけ麺の〆としては美味しいのではないかと感じました。
■総評:とにかく店主の「心」に尽きるのではないかと思います。店員の方も店主の想いに共感し、お店自体の空気が店主の心によって充たされているようなお店です。
これだけの人気店、行列店で、ここまで何の混じり気もなく純粋に、心を込めて料理を提供しようという姿勢が貫かれていることが個人的には奇跡に近いのではないかとさえ感じました。
完食したので、さすがに帰りはお腹が苦しかったのですが、心が充たされるような本当に素敵な時間でした。
有難うございました。そしてご馳走様でした♪♪♪♪♪
2015/04/22 更新
2022年5月5日昼の訪問。初訪は2012年10月22日。ご縁ができて9年半余りが経過。前回訪問からは、ほぼちょうど1年ぶり8回目の訪問。関西を離れるにあたり、麺蔵さんには、どうしてもお邪魔しておきたいとの気持ちがあり、架電予約の上、突撃
結論はタイトルの通り。お店は、長い長い時間をかけ、ようやく味と待ち時間のバランスの最適解に辿り着いたと感じた。この日の厨房は店主様、揚げ方、仕上げ/提供担当の男性3名体制。店主様以外のお2人も私が京都在住時にお邪魔していた時から働き続けている方だと思う。厨房には張りつめた緊張感があり、うどんも、出汁も、天ぷらも、とにかく「たて」に拘って提供しようとの、お店側の強い意思、熱を感じる。そのことが何より嬉しい
予約でも入店待ちはありうるが、今回は、ほぼ待ちなしで入店。店内での提供待ちが15分。食事時間計25分
「たて」に拘ったうどんをこの待ち時間で頂けるのは、ありがたい
もし当店が、この気持ち、意思を変わらずに持ち続けることができれば、絶対に大丈夫だ。ずっと繁盛し続けられると思う。末永く、今のような良いお店であり続けて欲しいと心から願うばかりだ
■頂いた品~価格は税込表示
・とりささみ天ざる1,100円
(1年前比+50円価格アップ)
・ささみ天4個+しそ天1個
・うどんには刻み海苔がかかる
・レモン付き。薬味は生姜、青葱
・食後に杏仁豆腐のサービス
<うどんの茹で、形状等>
・茹で:茹でたて
・形状:太め
・食感:直線的な固さでなくモッチリ感
伸びやかさあり
・風味:小麦の風味が感じられる
・つけ汁:節系メインで甘味を感じる
■システム
・架電予約が基本
予約しても10~20分の待ち発生の可能性あり
・通常は当日予約のみ
・GW期間中は特例的に2日前に電話予約可
・フルサービス店。飲物、料理とも給仕あり
・行列時口頭注文→退店時精算
<訪問記録>
■日時・待ちの状況
・2022年5月5日9:59
・入店待ちはほぼなし
・カウンターの奥から2番目に案内
・提供待ち15分
・食事時間25分
■場所
・最寄駅は東山。徒歩11分
・岡崎通りの東側沿いの路面店
■お店の状況
・厨房前カウンター+入口近くの4人卓×2
・キャパ15名程
・店主様が厨房に立ち、陣頭指揮をとる
・調理3、接客1の4名体制
・おしぼりは紙
・卓上調味料等は七味、一味、山椒、
柚子胡椒、つま楊枝
・プラコップで冷たいほうじ茶を提供
飲み干すと注ぎ足してくれる
・BGMはミスチル
(2022年6月11日)
レビュー1,277件。3.98
マイレビュアー様67件。4.06