joejoe101さんが投稿したad hoc (大阪/新福島)の口コミ詳細

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ad hoc 福島(阪神)、新福島、中之島/フレンチ

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2014/12 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

レジェンド「トゥールモンド」が新たな「不思議の世界」を創り出す

 ブログ800番目は、やはりここです。あのレジェンド「トゥールモンド」が「アドホック」となって、新福島に開店。「トゥールモンド」のときの意表を突く料理はそのままに、もともとの力強さに加えて、今度は洗練された芸術性を感じる料理が展開されています。高山シェフ健在です。

 以前にスペイン料理の名店「エルポニエンテ」があったあさひまちにある店舗。その名店を持ってしても埋まらなかった客席を、こうなったらやはり大阪一番のフレンチしかないっ!!、というわけで、満を持しての登場です。
 店内はごつごつした岩の壁と太い木のマリアージュ。とても温かい感じがするのが不思議。さらに高い天井が、どこか異空間を創り出しています。

 コースは12000円のお任せメニューのみ。
 まずはシャンパンで乾杯しながら、アミューズに4種のトリュフ。お皿に木の枝? そこに小石が敷き詰めてあり、その上にトリュフを使った4種類の料理が置いてあります。いわば、フレンチの三二庭園。このあとの料理も含めて、どれもお皿が凝っています。味はもちろん、ああ、これからフレンチのコースが始まるんだなというプレリュードにして、しかしすでに強烈な高山シェフの世界がこの一皿だけで十二分に堪能できます。
 
 続いて、貝、丘わかめ、ロマネスクの温サラダ。なんだろう、この独特の盛りつけ方。月の世界に誘われたかのように、丸いお皿の上に海の妖精たちが踊っています。

 前菜の二つ目には高麗雉「鬼北町のオマージュ」。愛媛県鬼北町産の雉をハムにしたものと、パテにしたもの。これを大地に見立てて、その上に緑の野菜が森林のごとく生い茂っています。まさに鬼北町を再現した、まさに絵画のような「名品」です。

 さらには、森のコンソメ。牛蒡など森の野菜が散りばめられたお皿に、しっかりと濃厚な牛ブイヨン。牛蒡の苦みがアクセントになっていてとても心温まります。お酒は白ワインをいただきました。

 いよいよ魚料理は、甘鯛のロースト。イカとともに、米の形をしたリゾーニというパスタがイカスミで黒く色づいて出てきます。何よりこの甘鯛の焼き方に感動。鱗の部分を立たせてパリパリとした食感に仕上げてあります。この歯ごたえは最高です。

 さて、メインは蝦夷鹿のグリル、季節の野菜添え。最高級の蝦夷鹿をミディアムレアーほどにこんがりと焼き上げてあります。これを、黒ニンニクソース、赤ワインソースやにんじんのソースなど、いろいろな味で楽しむことが出来ます。
 料理に合わせてソムリエが奨めてくれた濃厚な赤ワインを飲みながら、どれもこれも美味しかったと感歎のため息。

 お料理が終わって、もはや気分は別世界。丸まく高い天井からモビールのようなオレンジ色の照明が垂れ下がり、この空間が瞑想の場にも似て、いっそうの高揚感を与えてくれます。

 ここから3種のデザートのポストリュードが、現実の世界までゆっくりゆっくりと導きます。
 トップで出てきたのはカマンベールチーズの丸いケースがお皿の上に。竜宮城からのお土産のような箱の蓋をゆっくりと開けると、中から甘い薫りが漂ってきました。玉手箱の中身はカマンベールを使ったチーズケーキです。あいだに挟まれたリンゴの実が爽やかさを演出してくれます。

 続いて、栗、ギネスビール、キャラメルポップコーンを使ったケーキ。朴訥なマロンの実をギネスビールを煮出したソースが大人の装いを追加します。そこに少しだけ子供心を残してほしいとキャラメルポップコーンが添えられていて、これまでの人生を何度も往復させてくれる一品。

 さて第3のデザートは、チョコレートのアイスクリームと、イチゴとホワイトチョコ。これをスペインバスク地方の唐辛子であるエスペレットのソースを付けて頂きます。苦さ、甘さ、酸っぱさ、そして辛さ。なるほど、だから世界は楽しいのだな。

 さあ、夢の世界もそろそろ終わり。小菓子を摘みながら、飲み物は魔法を解くコーヒー。
 料理の余韻を楽しみながら、もうしばらくこの不思議な空間に魂を漂わせよう。

 お会計は二人合計で34900円。つまり一人17500円ほどでした。コース12000円、シャンパン1500円、白ワイン1300円、赤ワイン1800円が一人当たりの値段。それらにサービス料が5パーセント。
 名残惜しさを感じつつ、玄関では高山シェフみずからお見送りしてくれました。ほたるまちのクリスマスのイルミネーションを観ながら、また来年も綺ぜひ来たいと思いました。

  • 4種のトリュフ

  • 4種のトリュフ

  • 森のコンソメ

  • 高麗雉「鬼北町のオマージュ」

  • 貝、丘わかめ、ロマネスク

  • 貝、丘わかめ、ロマネスク

  • 蝦夷鹿、季節の野菜

  • 蝦夷鹿、季節の野菜

  • 甘鯛、いか、リゾーニ

  • 栗、ギネス、キャラメルポップコーン

  • 4種のトリュフのひとつ

  • カマンベール、りんご

  • 小菓子

  • チョコレート、いちご、エスペレット

  • パンをのせる台とバター

2015/12/26 更新

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