旭屋出版から出てる、
火入れの探求っていう本があるんです。
図書館の料理コーナーで見かけたのですが、
理科の教科書みたいな表紙が珍しく、借りてみました。
http://asahiya-jp.com/book/9784751111284/そうしたら、内容も記述も実験っぽいんです。
全編、「(食材)を(使用器具)を使い、
〇〇℃で〇〇分(加熱方法)する」という書き方で、
料理本にありがちな曖昧な表現がありません。
当然、プロ仕様の調理器具があるわけではないので
限界はあるにしろ、自宅で模倣できそうな手法も多く、
この機会に、家で(楽に)どこまで真似できるか
試してみたログを残してみます。
☆おさかな
・生秋鮭/70℃で茹で(20170913)
※後から考えたら、生秋鮭で微妙な火入れを試すと
寄生虫の危険があるような…。
皆様、お試しの際は養殖のサーモンをお使いください。
塩鮭と同じ形にカットされた、皮を引いた生鮭を
薄味の塩水、適当なハーブを入れたビニール袋に入れて、
空気を抜き口をしばります。
片手鍋に8分目くらい水を入れ、コンロの最弱火で加熱したところ、
うちのコンロでは70℃くらいで安定しました。
鍋肌に当たらないように適当な陶磁器の器を入れて、
その上に袋ごと秋鮭を乗っけて、15分くらい加熱。
→生鮭のオレンジ色は消えて、中心まで白っぽいピンク色に。
フォークで圧力を加えると、焼き鮭と同じように
層状に崩れます。もうちょっと、低温が良かったのかな?
ちなみに「火入れの探求」では、
お魚は60℃くらいで加熱していました。
・サゴシ(小型のサワラ)/65~53℃で茹で(20171002)
ほんとは、フタを少し開けて低温にした蒸しで
調理しようと思ってたのですが、温度計を入れて観察したら
80℃でしかキープできなかったので方法変更。
サゴシは、薄味の塩水、適当なハーブを入れたビニール袋に入れて、
空気を抜き口をしばります。
鍋の水を65℃まで熱して火を止め、袋を投入。10月の夜に
20分放置して、最終的なお湯の温度は53℃でした。
いわゆる鶏ハムの調理法です。
結果、全体に白く火が入り、中心部にもレアはなし。
ふっくらと、繊維のほどけ方も繊細で上々の仕上がりです。
ただ、この調理法の欠点として、生臭さが全体に回り
ハーブじゃ消しきれません。
最後、皮目をバーナーで炙った香ばしさでも
どうしようもなく、半分くらい残しました^^;
茹で時間の間、暇だからって
余った身を弱火でソテーしてたんですが
そっちのほうが断然美味しかったです笑
生臭みの少ない魚むけかもしれないです。
続く(かな?)