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2位
1回
2016/05訪問 2016/05/02
土曜日の夜にお伺いしました。
池尻大橋西口の階段を上がって右に進み、三菱東京UFJの所を右折、
くねくねの道を、分岐のところでは大きい道を選んで道なりに行くと辿り着きます。
店内は満席、みんな賑やかで活気があります。
選んだのはアミューズ2、前菜2、メイン2、デザートのCコース。
ワインのペアリングもお願いしました。
ペアリングは最初に杯数決めなくても、ペースを見て出して頂けるとの事。
ちなみにメニューが多すぎて、最初のシャブリは選んでるうちになくなりました。
お隣は6人くらいのお食事会。お皿をチラ見しながらメニューを決めます。
どのお皿もポーションが大きかったので、きっと2人ずつ同じメインを頼んで、
6人で3種類をシェアしてるんだろうなと思いました。
思いましたとも。この時は。
頼んだのは以下です。
アミューズ2品
ハムのムースとサバを、ちょっと固めに焼いたダックワーズみたいな生地で
サンドした一品は、サバがとっても美味しい。このサバだったら
ハム・ダックワーズなしでソロで食べてみたい気もします。
2品目、ブリオッシュ、フォアグラのヌガー、ガレット、リンゴのピュレは
合わせて出して頂いた甘酸っぱいデザートワインとぴったり。
特にブリオッシュが美味しかった~。
アユのコンフィのソテー 肝のソース ラヴィゴット(前菜1)
華やかなお皿がきれいな一品です。こちらは美味しいんですが
ちょっとまだヒレとか骨が舌にさわるかな~。
アユの香りもあまりしない。でもまだ季節じゃないし仕方ない。
内臓のフロマージュドテッド トリュフ風味(前菜2)
お皿が運ばれてきたとき、絶対自分の席じゃないと思いました。
だって前菜のボリュームじゃない。15cmくらいあるんです、これ。
この一皿が自分の席を通過せず、目の前にサーブされて、気付きました。
チラ見したお隣のお皿は2人前じゃない。そしてメインですらない。
量がすごい…。なんて気前のいいお店なんでしょう。
さらに初めて聞いたこのお料理、本当に美味しいんです。
例えるなら肉のクリームコロッケ?(クリーム味ではないですが)
カリカリの外側を切ろうとすると、ちゃんと刃がついてるナイフなのに
中は圧力に負けて潰れちゃいそうな柔らかさ。
食べてみると、○○時間煮込んだ、みたいな枕詞がついてるお肉の
さらに上を行くトロトロ感。「内臓の」って付いてるけど
臭みは全然なくって、すごく優しい旨みが口にあふれます。
見た目の華やかさはないけど、これが今日イチで美味しかったです。
仔羊背肉のロースト パンデビス風味(メイン肉)
厨房と伝達ミスがあったようで、お肉が先となりました。
火入れは、事前に深めと聞いていた通りの感じ。
火が入る事によって出てくる香りと味って、お肉の醍醐味の一つですよね。
レアめが流行のような気がしますが、深めのお店も増えるといいな。
付け合せの山菜は、噛んでいると少し粘りが出てきます。
滋味深い味はソースとよく合っていて、美味しく頂きました。
甘鯛の鱗焼きと春キャベツ ソース名失念(メイン魚)
アマダイといえば鱗焼きですが、食べてみた事なかったので初です。
焼かれて一枚一枚立ったウロコがカリカリで香ばしいです。身はふっくら。
でもこの一皿で何が美味しいって、白いソースが本当に美味しくて
そのソースが染みた春キャベツが最高に美味しくて、
永遠にこのキャベツを食べてたい気分になりました。舌が幸せだった。
ホワイトエッグのプリン
よくデザートに辿り着いたな~って量でしたが、
プリン大好きなので気合で食べました。
ホワイトエッグだからなのか(?)普通のプリンより色白です。
加熱した卵の(ゆで卵みたいな)強い香りはあまり感じません。
優しい旨みですが決してあっさりじゃなく、じんわり美味しいです。
これだけお腹いっぱい頂いて、ワインも5杯選んでいただいて
一人一万円なんだから、本当に信じられません。今でもちょっと信じてません。
ソムリエの方、時々料理を持ってきてくれる厨房の方、
みんな活気とホスピタリティーにあふれています。
フロマージュドテッドの作り方を聞いたら、
お忙しい中厨房からお一人説明に出てきて頂けたのですが、
身振り手振りを交えながら、本当に楽しそうに、自分の料理に自信を持って
お話しされていて、こちらも自然と笑顔になりました。
マイレビュアーの方が、きっと好きになりますよ、って言ってたの、その通りでした。
一つ注意は、本当に量が多い事です。
「うちは多めなので…」って言われても、いつも食べられてるからって
舐めてました。でも次も欲張ってCコース頼んじゃいそう。
またお伺いします!ごちそうさまでした。
3位
1回
2016/12訪問 2017/08/28
日曜日の16時半ごろにお伺いしました。
2年ぶりくらい、3回目の訪問だと思います。
いつも池袋から歩いて行くのですが、
細くて入り組んだ道の、静かな住宅街をお散歩するのが楽しみです。
うまく西武池袋線を横切って目白通りに出られれば、お店はすぐそこ。
もう夕方だからすいてるかな~と思っていたのですが、店内は超満員!
でもケーキの残数もたっぷり♪お目当てのものはほぼ買えました。
買ったのは以下です。
シャンティ・フレーズ
日本生まれのお菓子ですが、非常にフランス菓子っぽさのあるショートケーキ。
でもフレジエに寄せていく訳ではなく、ちゃんとショートケーキです。
ジェノワーズもしっとりホロっと繊細な感じではなく、ちょっと力強い
ビスキュイに近いようなニュアンス。
シャンティは軽すぎず重すぎず、絶妙にイチゴとバランスしています。
ショートケーキの香り付けによく使われるキルシュ、
大概使い過ぎで悪目立ちしていてあんまり好きじゃなかったのですが、
このケーキはとても丁度良い効き具合でおいしい…と思ってレシピ見たら
キルシュ使ってないそうです。キルシュっぽいの何だったんだろう(´`;
シュー・ア・ラ・クレーム
カリカリに焼きすぎてミイラみたいなシューってありますが、
口の中を怪我しそうだし、生地のおいしさが失われる気がします。
こちらはカリ感と柔らかさが共存してて、良い感じ。
クレームはディプロマットで、結構乳脂肪高めだと思います。
トルシュ・オ・マロン
運搬中に事故があったようで、トンガリヘアですみません^^;
いわゆるモンブランです。
実はモンブランって、洋酒と栗が合わさった香りが派手すぎて
ちょっと苦手です。逆に和栗系は美味しく頂けるのですが、
こちらのモンブランは仏産の洋栗、控えめながらお酒の香りもします。
レシピを見ると、ベースとなっているオリジナルのマロンペーストには
お酒を入れてないようなので、少し混ぜる既製品のパート・ド・マロンに
入っているのかもしれません。恐る恐る食べてみると、すごく美味しい!
初めて、フランス菓子系のモンブランを美味しいと思えて、かなり感動です。
本を見ていたら、随所に妥協のないこだわりがあって、
今まで自分がモンブランに感じてた違和感が、どうやって解決されたのか
詳しく書いてあって、目から鱗がかなり落ちました。
その他、タルト・オ・キャラメルサレも、ジョーンナンディアンも
とっても美味しかったです。
店内は、夜7時台の都心からの下り列車くらいの混雑だったので
店員さんの応対は、スピード重視の感じでした。これは仕方ないかも。
小さなことを妥協なく積み上げて、
万人に愛される、しかも本格の王道を作り上げている
素晴らしいお菓子屋さんだと思います。またお伺いします。
表面ががさっとして、おおぶりなピエのマカロンがちょっと気になったので
次回買ってみます♪
追記:店内撮影禁止との情報がありましたので、
店内画像削除しました。いいね頂いていた方、すみませんm(__)m
4位
1回
2016/08訪問 2016/09/15
本当に美味しそうなレビューを書かれるマイレビュアーさまのレビューを見て
行きたい感高まってたところに、別のマイレビュアー様が投稿してた
カエル食べ放題のレビューを見て着火、衝動的に予約してお伺いしました。
来店は土曜日の18:00です。3週間前の予約でリザーブ可能でした。
ディナー一巡目なので、空いてる席でご自由に、といった感じで着席。
メニューを見てると、なんと脇坂シェフがその日の内容を
説明しに席まで来てくれました。
物腰やわらかで落ち着いた雰囲気のシェフ、ん~これは銀座でモテそう♪
アミューズのオリーブ
量たっぷりです。合間にちょいちょい頂きながらも
最後までテーブルに乗ってました。すこし梅みたいな香りがしました。
サラディエ リヨネ
こちらも具も量もたっぷりなのが嬉しいサラダです。
2人で2回ずつとっても、まだ食べられる量♪
野菜以外は一つ一つ、カットも大きめで食べ応えのある具材なのですが
柔らかくきかせたお酢ですいすい食べ進みます。
青魚はお酢のピントがばっちりあってて美味しかった。
ブーダン・ノワール レンズ豆とリンゴ・バナナのラグー
たぶんバナナが使われてるから?ガメイの赤を合わせて頂きました。
シルキーな舌触り、濃厚ながらも野趣のひっかかりがない
スムースな食べ心地は、あ~もうずっとこれ食べてたい感じ。
フルーツ要素の強い粘度のあるラグーと一緒に食べると、
キュートな色彩が加わって変化します。さらにパンと一緒に食べると…
あ~美味しい。これでお腹いっぱいにしてしまいたい笑
サーブされた時点でおいしそうだったので、うきうきして写真撮り忘れました。
鴨のフォワ・グラのソテ ソースポワヴラード
うん、おいしい。ブーダンでお腹いっぱいにしなくて良かった笑。
外カリ中フワ、フォワ・グラ食べて笑顔になろうって言ったら
これでしょっていうど真ん中な感じです。あ~これもずっと食べてたい。
付け合わせはリンゴのソテだったと思います。
ブロシェのクネル
古典のルセットを忠実に再現したというこちらのメニュー。
カワカマスって初めて食べましたが、日向っぽい明るい香ばしさや
白身ながらに旨みがある感じが、海のカマスに似てるかもしれません。
こんなこと言ったら語弊がありますが、最新の調理法を駆使して最良を目指したら
たぶん違うものができるんじゃないかと思います。
でもそうじゃない、ある時代、ある地点の文脈にびしっと焦点を合わせた
このルセット、物凄い価値があり、シェフの哲学を感じる一皿です。
あとザリガニのソースうまい♪ザリガニ見る目がかわりそう。
バヴェットのソテ エシャロットソース
かなりしっかり、ぎゅっとした噛み応えの赤味のお肉です。
こちらに関しては「固くない」と聞いていたので、
ちょっと「ん?」ってなりました。
仕入れでご苦労されているようで、前は厚みのあるお肉ではなく
ビロビロしていたそう。薄い時代にも食べてみたかった。
パインのシブースト
デザートは黒板メニューで5品くらいありました。
全部作ってるんですよね、本当にすごい!デザートでもドルチェでも
最後ガッカリっていう悲しいパターン本っっ当に多いですが、
パインの香りも鮮やかにシブーストと相性良く、夏らしい素敵な締め括りでした。
全体的に美味しく、美味しいだけじゃないシェフのこだわりも見えて
とても満足でした。
厨房にはシェフ含め3名ほどいらっしゃったと思いますが、
若手の2人も真面目に生き生きと動かれている感じでした。
フロア担当の女性の方には、お忙しい中いろいろワインの相談にのって頂きました。
最後は少し、口角があがるような表情も見せて頂き、ほっとしました。
私のような素人は、お店の方の表情が厳しいと、なにかマナー違反でもあったかと
緊張するので、嘘でもいいから笑、最初にニコっとして頂けると
気持ちがほぐれるかもしれません。
まだまだ食べたいメニューがあるので、またお伺いします。
5位
1回
2016/05訪問 2016/11/23
ホノカ(丸角)のしみじみした美味しさが忘れられず再訪。
なぜかパンの名前が漢字にリネームしてました
表参道の明治神宮駅寄りの陸橋の所のビルの地下です。
玉笑のあとに伺ったのですが、
想像以上にウキウキしていたようで、表参道駅まで行って
行き過ぎたのに気付いて、同じ距離を戻りました。
紅葉がいっぱい見られて良かったです(前向き)
相変わらず、店員さんはニコニコで
パンの説明をしてくれます。ほっこり。
今回買ったのは以下です。
・朝麦 斬り
ミルク不使用、水しか使っていない食パン(?)です。
カット済みで包装されています。
噛んでみると歯に感じるのは、天然のスポンジみたいな
固すぎず柔らか過ぎない適切な弾力。
白い生地はシルキーで、舌にふんわり馴染みます。
本来ミルクが請け負う食べ応えみたいな部分を
生地の優しい旨みがしっかり担ってます。
特筆すべきは実はカットの厚み。この厚さが重要なんだと思います。
派手さやインパクトとは無縁だけど、じわっと美味しくて
無理なく馴染む感じ、デュヌ・ラルテの真骨頂だと思います。
たまらないです。
・伽分(ブール)
四角いデニッシュです。
正直、クロワッサンとかデニッシュとか、
噛むと油が染むようなパン苦手であまり食べません。
伽分は、皮目がいかにも油出てきそうで覚悟して噛んだら
あらおいしい。小麦+油脂+加熱で出てくる香ばしさ、
心地よいサクサク感を出しながら、決して油を浮かせない節度。
中はバターのおいしさを十分出しながら
メインになっているのはあくまで生地のおいしさ。
朝麦と伽分が、この日の当たりでした。
・丸角(ホノカ)
美味しかったけど、なんとなく前の方が美味しかったような?
季節で発酵具合が違うとかあるのかなぁ。
ただファーストインパクトが印象的だっただけかもしれず、
何とも言えません。
何しろ生地がおいしい。生活圏のどこかに出店してほしい。
また絶対に行きます。
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土曜の17時くらいにお伺いしました。
ブランドショップが入っているビルの地下1階にあります。
ケーキ屋さんみたいなショーケースを使ったお洒落なディスプレイは
さすが表参道?
何にしようかな~と端っこから見ていたら、
女性店員さんがデニッシュの試食をすすめてくれました。
一口食べると、バターの香りが良く、生地はサクフワの感触で美味しいです。
その後、他のパンも見てたら、
さっきの店員さんがまたニコニコしながら見てるパンの試食をすすめてくれ、
このパンがどんなふうに美味しいか、嬉しそうに説明してくれます。
自分の売ってるパンが大好きなんだなーっていうのが伝わってきて
すごく和みます。買ったのは以下です。
ブリオ
一口齧ると、ブリオッシュならではのサックリした歯切れが気持ちいい。
バターの風味は十分リッチですが、嫌味になるくどさはなく、素直な味。
ブリオッシュにありがちなパサつきもありません。
卵とバターのおいしさに寄り掛かっただけのブリオッシュ多いけど、
生地として良くできてて美味しい。卵は不使用らしいです。
ホノカ
もっちりしっかり、手でちぎろうとすると、ん~~!!と引っ張る感じの生地です。
名前通り、穂香の小麦を使っているそうです。
ブリオと同じく、素材の味がどこかで変質せず、まっすぐ美味しい。
穂香使った食品って結構いろんなところで食べた気がするけど、
こんなに美味しいの初めて。甘さとかないプレーンな生地ですが
最後まで何もはさまず、何も塗らず、ちぎって食べました。
千里
全粒粉の生地に、生ハムとセミドライトマトを包んで焼いたパン。
セミドライのトマトは水っぽくならず、生ハムとあわさって
トマトソースみたいな濃い味になっています。
こちらも美味しいのですが、個人的にはデュヌ・ラルテさんは
プレーンな生地を味わいたいかも!
どの生地も本当に、けれんとか雑味とかがない素直なおいしさ。
何でだろう?と思ったら、焦げに対してすごく気を使っているそう。
(食べログのお店トップページより)
それぞれの生地の作り分けもしっかりしていて、
その生地ならではの特徴と良さを味わえます。
もしかすると今まで食べたパン屋さんの中で一番好きかも…。
おいしいです。
6位
1回
2016/07訪問 2016/07/13
手打ちパスタだけじゃない!ワインとドルチェとサービスも最高♪
マイレビュアー様のレビューがあまりに美味しそうだったので
衝動的に予約して行ってきました。
当日は発煙で電車が止まり、渋谷からバスで行きましたが、
三茶の駅からはたぶんすぐ近くだと思います。
食事はプリフィクスのPEPE ROSSOコース、
お酒はハーフグラスが選べたので、ワインをたくさん頂きました。
エイのスカペーチェ ヴァスト風
衣をつけて揚げたエイを甘酢で漬けた、白南蛮漬けみたいな感じです。
白身がしっかりついて魚体の体高を感じるポーションは、
フレンチでよく見るヒレ部分じゃなさそう。
軟骨も、焼き鳥の鶏軟骨に近い厚みがあります。
エイヒレを想像して注文すると、全然違うものが来ますが、
身がたっぷり付いているのと、迫力あるコリコリは
また別の魅力が味わえます。何エイのどこの部位なんだろ?
トリッパのブロデッタート レモン風味の卵とじ
トリッパ推しなのか、他にも3種くらいトリッパメニューがありました。
こちらはブロデッタートというマヨネーズの原型のようなソースで頂けます。
酸味はなく非常に優しいソースで、ふわっふわに仕上げたトリッパと
一体感があり、美味しかったです。
たぶんカバティエッディ 鯖のソース?
メニュー名曖昧なのですが、この日はこのパスタが一番美味しかったです。
コポーみたいにくるっとした長細いパスタで、
歯が入った瞬間クニっと、すぐにモチっとして、噛み切るときに
さぬきうどんみたいなコシを感じる、舌触りと噛む快感のあるパスタです。
小麦のうまみは勿論ですが、それとは違う旨みも感じます。
手打ちパスタの経験値少ないから説明できないけど、
これが熟成した生地のうまみなんでしょうか?おいしかったー。
甘いパスタ チャルソンス
お店の紹介文通り、イタリアと東方の食文化の交流を感じる一皿です。
くるみ、シナモン、カカオ、ミントを合わせた鮮やかでエキゾチックな
香りの組み合わせや、かなりの強度の甘味、胸焼けするくらい強いバター使いは、
欧州の文脈にはない、気温の高い地域じゃないと生まれない感じがします。
こういう一皿、本当に楽しいです!
追加オーダー:羊のアニョロッティ 鴨のソース(確か)
カバティエッディの時も思ったのですが、
ソースがちょっと弱いような・・。
パスタ自体がとっても美味しいから
特にそう感じるのかも?う~ん、悩ましいですね。
オッソブーコ
ホロホロに柔らかく煮えていて、特に骨の髄がおいしいです。
でもお肉の表面が一部乾いていたりして、そこが残念でした。
ドルチェ:ピスタチオのヌガー、カスタードクリームのフリット
思い出せば思い出すほど、ドルチェがどちらも美味しかったです。
ヌガーはねっちりで、たっぷり入ったピスタチオがアクセント。
これを少しずつ齧りながら、食後酒飲むなんて最高に合う感じ。
シンプルで気が利いたドルチェです。
カスタードクリームのフリットは、はじめて食べましたが
すごく気に入って、すぐに本でレシピ確認しました。
卵と小麦粉のクリームを、卵液にくぐらせて、パン粉(卵と小麦粉)を付けて
揚げるという、レシピだけ見ると何事かって感じの一品ですが
要するに甘いクリームコロッケ。カリっとしてトロっとして、ほんと美味しい。
こちらの一番の売りはもちろん生パスタだと思いますが、
ドルチェもおすすめです!最近食べたコースのスイーツでは断トツでした。
お酒
メニューも充実してますが、メニュー外にもグラスで出していただけるワインが
たくさんあるようです。そんなに開けちゃっていいの・・・って
こっちが心配になるくらいメニュー外グラスがありました。
お手頃かつ美味しいワインばかりで楽しかった~♪
泡グラス 1杯
白ハーフグラス 10杯くらい
→一番好みだったのは、マルヴァジア・デディカ。マスカットとライチに、ほんの少し
ハーブをきかせた感じのいい香り。ドライで骨格しっかりめ、美味しいです。
エチケットも満月と黒猫でかわいい♪
赤ハーフグラス 4杯くらい
変わり種グラッパすこしだけ 2杯
21:00から貸し切りの先約があったようで、
事前に20:30完全退店とのアナウンスを了承しての予約だったのですが、
来店が遅れてしまったせいで、かなり駆け足の食事となりました。
自分が遅れたにも関わらず、欲張ってハーフグラスで攻めてみたり、
プリモ追加したり、食後酒もらってみたり、色々と面倒な客になってしまいましたが
全力で気持ちよく対応して頂き、素敵なスタッフの皆さまに感謝です。
今度はぜひ、ゆっくりお伺いしたいと思います。ごちそうさまでした!
7位
1回
2016/04訪問 2016/04/06
土曜日の15時過ぎにお伺いしました。来店時、生菓子の残りは6割くらい。
車で行くなら、お店から道を挟んで斜め前のタワーパーキングが提携駐車場ですが、
他にもいっぱいあるみたいです。
今回、地元埼玉のお菓子屋さん巡りだったので2個しか買わず
駐車代頂くの申し訳なかったのですが、HPみたら
「お買い上げ金額にかかわらず駐車料金を当店が負担させていただきます。」
とか書いてあってすごい。頭が下がります。
買ったのは以下です。
スーヴニール
特別な日の贈り物みたいなデコレーション、こんなに真っ赤だけど
下品にならず、とても綺麗なケーキです。
中身は、チョコムースの真ん中にベリーのコンポートで、鉄板構成。キャラメル風味です。
チョコのムースは華やかな風味というよりは、端正に整って香り高いおいしさ、
質感は淡すぎず重すぎない絶妙さで、きめは滑らかです。
コンポートは濃厚で、酸味はほどほど、チョコムースと良く調和しています。
最後にチョコかな?キャラメルかな?舌に微かな苦みが残るのですが、
これが静かに後味を引き締めていて、
大人っぽくて格好良い余韻だなぁと思いました。
ミゼラブル
バタークリームって、野暮ったいか贅沢すぎて重苦しいって印象しかなく、
あえて選ばない感じでしたが、ミゼラブルはおいしかったー。
ケーキを横から見ると、クリーム部分の割れ方が、
バターみたいになってて、贅沢にバターを使用しているのが分かります。
だからコクがあるのは当然なんだけど、うまみも強いです。
でもくどさはなく、軽やかで明るい陽性の味。
この軽さ、どうやって出してるんでしょう。バター自体の質の良さ?塩気?
あるいはバニラとラムレーズンの香り、粉多めのダックワーズみたいな素朴な生地層・・・
分からなかったー。けど美味しいからいっか!
ミゼラブルはおすすめです。
今回は2個しか頂きませんでしたが、どちらもけれんみがなく、
各パーツの良さを素直に引き出し、
かつどれかが突出することなく、バランス良くまとめあげてます。
しかも、バランス型でありがちな、あまり印象に残らないケーキにならず、
キャラがちゃんと立っていて、本当にすごいお店だと思いました。
またお伺いします。
8位
1回
2016/04訪問 2016/04/08
土曜日の17時くらいにお伺いしました。
お店の前の道路は中央分離帯があるので、車で大宮方向から来たら、
お店過ぎて一個目の信号で右折、コの字型に回りましょう。
生菓子の残りは3割くらい?焼き菓子は、ほぼ全種類残ってたかな?
買ったのは以下です。
フレジエ
春だしフレジエ!ってことで購入。見た目はスタンダード。
中に入ってるイチゴが、ちょっとマリネしたみたいな感じでした。
こういうイチゴなのかな?何か手を加えてるのかな?
妙にジューシーだけど、生感もあるんです。キルシュみたいな香りが強いから、
最初はキルシュ入りシロップのマリネかと思ったんだけど
上に乗ってるイチゴ(これはたぶん生)も同じ香りがしたから
こういう香りの品種なのかなー。このイチゴおいしい。
バタークリームは、同時にシャンドワゾーのミゼラブル食べちゃった件もあり、
印象が薄くなってしまいました。まったく別のタイプのケーキなので
比較する意味はないんだけど、味覚が濃い方に寄っちゃって。失敗しました。
スポンジは結構繊細でホロホロしてました。
香りが良く優しい味わいの春らしいケーキでした。
ブルギニョン(名前の記憶あいまい)
グラサージュショコラの中は、チョコムースとベリーのムースで、
真ん中にちょっとだけフルーツのピュレです。上にブルーベリー乗ってたから
ブルーベリームースとピュレかな?
近くにブルーベリーの果樹園があるので、それにちなんでるのかも。
オーボン系らしく、お酒が良く効いてます。最初はポートワインかと思いました。
でもパーツごとにちまちま味を確認してたら、あ!これグラッパだ!ってなって、
なぜかすぐお店に電話して確認。当たってたので(><)bってなりました。
ブルギニョンだから、ブルゴーニュ産のグラッパなんでしょうか。美味しいです。
コンベルサシオン、ヌガーポンム
オーボン系のしっかり焼き菓子です。
コンベルサシオン大好きで、どこでもあったら買っているのですが
こちらのは噛んだ時のさくさくカリカリが何だか軽快で楽しく、
いい意味でオーボンよりライトな感じが気に入りました。
何だか口の中が楽しかったので、パーツごとに分解せずに
わしわし食べました。ヌガーポンムも、ヌガー感はあんまりなかった
気がするけど、生地もりんごもすごく美味しかった。
ここの焼き菓子、おすすめです。でも生菓子よりあまってた。
食べないなんてもったいない。行ったらぜひ買ってみてください。
この辺のお菓子屋さん、本当にレベル高いですね。
近所に美味しいお店がいっぱいあるって分かったので良かったです。
9位
2回
2017/05訪問 2017/05/15
仲良しのマイレビュアー様お二人と、
土曜のお昼にまったりプチオフしてきました。
土日ランチはビュッフェとなっており、大人1,200円です。
当日の内容は
バスマティライス、日本米、パロタ(パン)
オニオンのワダ(揚げ物)
じゃがいもとナスのカレー(炒め物)
サンバル、ラッサム
鶏肉ソテーのカレー、ナスのカレーごま油風味
グリーンサラダ
バターミルク(ドリンク)
揚げパンのシロップづけ(スイーツ)
でした。豪華〜。
印象に残ったのは以下です。
オニオンのワダ
黒板メニューにがんもどきとある通り、豆ペーストを
ドーナツ型に揚げたもので、今日は何かの葉っぱも入っていました。
日本人にはなじみのある味です。
ナスのカレー
酸味しっかりの、南インドらしい味のカレーです。
すっぱいカレー大好き♪
ナスはトロトロに煮込まれていて、ごま油の旨みを吸っているので
厚みのあるおいしさ。
バターミルク
あっさりした塩味のミルクに、フレッシュなリーフが入っています。
すこしだけ酸味がある?発酵してるのかな。
甘さは一切なく、口の中をリセットできる爽やかなドリンク。
揚げパンのシロップづけ シャヒ・トゥクラ
この日のデザート、シャヒ・トゥクラは、
かりっと揚げたパンにミルクシロップがしみていて、
フレンチトーストとクルトンが合わさったような感じです。
ナッツやドライフルーツも贅沢に入っていて、とっても美味しい♪
最後にカルダモンがふわっと香るのがニクイです。
暑い地方のデザートって、油脂分が舌に面で来て、甘みも強いので、
まさに脂肪と糖!という直球に、古い脳がワーイと盛り上がる快感があります。
そういえば洋菓子の油脂は粒、暑い地方のお菓子は面ってイメージを
漠然と持ってて、なんでだろうと思ってたんですが
単に暑い地方では脂肪が固まってられないって事かもしれないですね。
北インド料理みたいに、濃厚でわかりやすい美味しさじゃないですが
こちらのお店も訪問3回目となり、
南インド料理がしみじみ美味しくなってきました。
何となく、毎日食べられる一汁一菜の和食みたいな雰囲気も感じます。
気軽な値段で現地仕様の南インド料理を食べられる、素敵なお店です^^
再訪しました。
前回同様、かわいい手描きのランチメニュー看板がお出迎え。
お店に入り、席を決めて、いざビュッフェコーナーへ!
すると、お手伝いの手をいったん休めて、席まで来てくれた
マイレビュアー様が、恐れ多くもよそってくれました。
お任せして拝見していると、炊飯器から盛ったお米に、
なんと直でサンバルとラッサムを半々にかけています(画像参照)。
余ったスペースにジャガイモ炒め、小鉢のカレー2種をよそい、完了。
やっぱり詳しい人の一挙手一投足は、全部勉強になるな~と思いながら着席。
確かに先にかけた方が、白米・サンバル・ラッサムの構成を軸とした
南インド料理の文脈を、力強く明確に理解することができます。
ちなみにカレーの小鉢は、底がサンバルとラッサムにひたっていますが、
皿からテーブルに退避させていいそうです。準備万端、レッツ手食♪
・野菜のクリーム仕立てのカレー
北インドカレーの後味は、乳脂肪やお肉の出汁で厚みがあり
どっしり長く続く余韻に魅力がありますが、
南インドカレーのクリーム仕立ては、ライトなクリーミーさ。
クラムチャウダーみたいに、出汁とクリームのおいしさが両立して、
後味のコクは消え際よくすっと引いていきます。
そして、その余韻を追いかけるように、
最後に抑え気味にふわっと香るシナモンが、最高に色っぽくて素敵でした。
正直、洋菓子とか八つ橋とか中華のシナモンって
強すぎて下品と思うことが良くあるのですが、絶妙でした。
・ハマチのちょっぴりすっぱいカレー
南インドのすっぱいカレー、大好きです。
考えてみれば、ビーフシチューもハヤシライスもブイヤベースも
酸味が他を引き立たせる気がします。
ただ、すっぱいものでご飯食べるの苦手な人が
まわりに結構いるので、苦手な方は苦手なのかも?
私は大丈夫なので、いっぱいかけて食べました。
ハマチも柔らかくておいしいです♪
その他、ワダもジャガイモ炒めもデザートも美味しかったです。
まだ行ってない方はぜひ!
この日の日曜ランチビュッフェの全メニューは以下です。
・多産地混合日本米(スペシャルブレンデッド)
・パロタ(うずまきパン)
・ほうれん草のワダ(豆のペーストのドーナッツ風・甘くない)
・ラッサム
・ジャガイモのスパイシー炒め
・ナスのサンバル
・あれこれ野菜のクリーム仕立て
・ハマチのちょっぴりすっぱいカレー
・ゴマドレサラダ
・パヤサム?料理名の写真撮り忘れ。デザート
貴重なお話をたくさん聞かせていただいたマイレビュアーさま、
ありがとうございましたm(_ _)m
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マイレビュアー様より、土日ランチビュッフェすごいからおいでよー、
というお誘いを頂いたので、いそいそと西葛西に駆けつけました。
北口を降りて、ロータリーを左手奥の信号のほうに進み、
2階の窓に「ミールス」と書いてあるビルの前を通過して
北にちょっと行くと、地下にお店があります。
土日のお昼は1,200円のビュッフェだけなのかもしれず、
特にオーダーは聞かれませんでした。
アルコール含むドリンクメニューはテーブルにあったので
ドリンクは別に頼めるのかも?
ビュッフェコーナーの近くに、今回情報をくれた
マイレビュアー様がいらっしゃったのでご挨拶^o^
この日のメニューは以下です。
・バスマティライス&日本米
・パロタ(うすいパン)
・豆のペーストを揚げたワダ(確か)
・じゃがいもとトマトの炒め物?
・マトンカレー、大豆カレー、ゴーヤカレー、鶏肉入りラッサム
・タマリンドとかミントの甘いドリンク
・米を甘く煮た感じのデザート
・サラダ(ごまドレ)
最初はマイレビさまもいるし、節度アピールをしないとなー!
なんて志高かったのですが、美味しいのですぐ挫折。
ビュッフェ全部持ってこよ~、と席を立ちます。
全部持ってきてミールス状に並べたとしたら、
小鉢5個、その他パロタ、ワダ、炒め物、サラダも乗っかるんだから
本当に1,200円でいいのかなぁ。
個人的にカレーの中で一番おいしかったのはゴーヤカレー。
酸味が効いて、あとにちょっとだけ苦い。日本米で食べるのをお勧めされました。
そういうのもアリなんだ!と、ちょっと意外。
でもふっくら水気が多くて、舌触りがつるすべの、
甘め重めの日本米に何だかよく合います。
あとワダと炒め物も美味しかった。
一般的なワダはフカフカドーナツ系らしいのですが、
今回のは鶏ひき肉のお団子に匹敵するしっかりした食べ応え。
カリカリに揚げられていて美味しいので、4個も食べてしまいました。
麦茶みたいな色のフリードリンクは、甘くて爽やか。
生姜とかミントとか入ってるのかな?
なんか、真夏日の京都で飲んだ冷やし飴に似てて美味しいです。
そして最後はお楽しみ、インドのあっまいデザート!
気温が高い地域でよく見られる、激甘デザート大好きなのです。
この日はお米を甘く煮たっぽいものでした。
他のお店で、トウモロコシを甘く煮たそっくりのデザート食べたことあるので
穀類の甘煮って、かの地で一般的な調理法なのかもしれないですね。
違う地域の料理の最後に出て来たら、どう考えても甘すぎなんだけど
そのスイーツが作られた地域の、他の料理の続き物として考えた時、
圧倒的な説得力があると思うんです。
この日の甘いお米のデザートも、食事の文脈と一筋につながって
ブレなく堂々と締めていました。
歯が溶けそうとか言わずに、ぜひ食べてみてくださいw
今度はぜひ、夜に行ってみたいです。
10位
1回
2016/01訪問 2016/01/18
ひと味変わったケーキを出すお店があるとのことで
銀座松屋にお伺いしました。
19時過ぎに伺ったので、生菓子は残り3つ。
とりあえず全部購入し、生地の確認でフィナンシェも追加しました。
頂いたのは以下です。
ゼニス
カルヴァドスのシブーストがトップ、その下にダイスカットのりんご、
下層がフォアグラのフランで、土台はパータフォンセです。
まず気になるのはフォアグラのフラン。中くらいのテクスチャで
臭みはありませんが、ケモノの肉の気配はちゃんと現れています。
この層だけ食べると結構塩気があって、そのままコースの前菜で出せそう。
ただ、それじゃお菓子としては成立しないところを、
上層のシブーストが本当に上手くまとめています。
シブーストは単体で食べるとそれほど主張が強くなく、肩透かしってくらい
あっさりなんだけど、若干荒馬な下層の手綱を見事に引いています。
とても美味しいです。
ヴェール
さわやかな若草色のドームに、
フェンネルの繊細な葉っぱがデコレートされていて、見た目が気に入りました。
ピスタチオ、フェンネル、シトロンが使われているケーキです。
一番主張してるのはフェンネルで、次にシトロン、ピスタチオのニュアンスは
控えめだと思います。ピスタチオの油脂感とかナッツの風味というよりは
青い香りをピックアップしてるのかな?
これもゼニスと同様、どれかの食材が強烈に主張するタイプではありません。
フェンネルの珍しさも悪目立ち感は一切なく、全体の中でとても自然。
バランスの良い、優しく仕上がったソービニヨンブランみたいなケーキでした。
パイ生地にいちごといちごクリーム?を挟んだケーキ(名前失念)
上の2つが感動的なケーキだったのに
これはあまり良いと思いませんでした。
パイ生地は美味しいんだけど、中のクリーム?のテクスチャは、
片栗粉入れすぎたあんかけみたいに野暮ったいし、
風味も安いお菓子みたいな、嘘っぽいイチゴフレーバー。
これだけ何でだろ?
全体的に甘さは控えめでした。洋酒っけもそんなにない。
単体で強い個性をアピールするタイプのフランス菓子、
私は好きなんですが、こちらのケーキはそれとはちょっと違う気がします。
単体で完結していない、コース料理の文脈の中で出てきてほしい、
前後があったら、たぶんもっと高まる、そんな予感がします。
ワインともすごく合いそうだし。
今回3つしか食べられなかったけど、もっと色々食べてみたいです!
去年末にお伺いしました。当日はクリスマスも過ぎて、
年末年始休暇に入るお店も多いような日取りだったのに、
なんと満席。
超常連の方の来店に無理やり便乗させて頂いたので、
通常コースではなくスペシャルコースを頂きました。
この日の内容は以下です。
・穴熊ベーコンとジロール茸のタルトレット
穴熊のベーコン、焦がしバターでソテーしたジロール茸と
根セロリのピュレを、薄く繊細なタルトにのせた一品。
穴熊のお肉部分の力強い美味しさや、脂の甘さ、そして程よい野趣が
ジビエ好きにも初めての方にも、ラチュレの魅力を伝えるアミューズです。
最近はお肉や野菜を変えつつ、定番の一品なのかな?
直径を3倍にしてもらって、これでワインを2杯くらい飲んでいたいと、
密かに思ってます。
・ブレス鶏のバロティーヌ
初・ブレスです。フランス産のフォアグラとトリュフとともに。
風味の強いジビエに挟まれたからか、非常にあっさりに感じてしまいました…。
実は今までいろんなお店で頂いたけど、バロティーヌで感動したことがないので、
単に私にバロティーヌの良さを感じる才能がないのかも…( ;∀;)
・スコットランド産ベカスの冷製コンソメ
海の香りが出るほどしっかり熟成したベキャスのガラを
3羽分潰してとった冷製のコンソメジュレと、低温火入れのムネ肉・モモ肉を
原木ナメコ、白菜、キクイモのクリームと一緒に。これが凄かった。
ジビエ+熟成ならではの、味と香りの強烈な軸をしっかり感じさせつつ、
雑味のないクリアなコンソメには驚きしかありません。例えるならレフェルの、
火を入れずに出汁をとる鮎のコンソメを思い出す綺麗さ。
半年経った今でも感動とともに思い出します。
・蝦夷雷鳥 ソースマデラ
運よく入荷していたエゾライチョウとマッシュルームを
マデラソースで頂きました。身が撃たれてたので強めの火入れとのこと。
初めての国産雷鳥は、1ヶ月も熟成しているにも関わらず、
フレッシュなお肉のテクスチャを残していて素晴らしかった。
みずみずしくて程よい弾力があり、とても繊細にほどける筋繊維に、
思わず鮮度がいいな~(?)と思ってしまいました。
香りや苦味は、輸入の個体に比べて穏やかで食べやすいですね。
火入れ強めとの事でしたが、固さやパサつきは無縁でした。
そして熟成により、味はしっかり濃く、白身のお肉とは思えない旨みが出ていて
酸味の効いたマデラクリームやトリュフが良く合いました。美味しいな~。
・コルヴェールのロティ ソースサルミ
雷鳥を頂いているとき、厨房から何かすごい香りがする…!!と思っていたら
その主が自分の前に運ばれてきました笑
1か月半熟成のコルヴェールです。
つやつやの濃厚なソースにワイン色の赤身が美しいです。
未体験の濃厚な熟成香にドキドキしながら、えいっと口に入れると
雷鳥と同様、フレッシュさを感じるテクスチャが素晴らしい。
しっとり密で、なめらかに吸い付くような身質です。
水分量に気を付けて熟成されたとのお話でした。
でも決して熟成が半端なのではなく、旨味はめちゃくちゃ濃いです。
香りはすぐに慣れ、半羽なので量ありましたが、もっと食べたいくらいでした。
・レッドレモンとショコラブラン
愛媛産のレッドレモンというレモンを使ったデセール。
ミカンみたいですが、元の実を食べるとめちゃくちゃ酸っぱいです(><)
他、メレンゲ、オレガノ、バニラムース、果汁のジュレ、ナッツ、
ココアクランブルなど。
山椒の香りがしたので、使ってる?と思いきや
レッドレモンの皮に、そんな香りがあるとのこと。
そういえば山椒ってミカン科なので、通じるものがあるのかな?
最近、ハーブやスパイスぽい要素を使ったデセールが好みなので
とても美味しかったです。
・ピティビエ
サービスで頂きました。季節ものでなかなか食べる機会と気合に
恵まれないので、頂けてかなり嬉しかったです♪
室田シェフは自分の思う方向性を貫き過ぎて
食材をねじ伏せたりしない方だと思っています。
それぞれの味、香り、食感などを大切にされたうえで、
ご自身の個性も乗せていく。そんな感じがとても好きです。
この日が昨年の食べ納めになりましたが、
大満足でお店を出ました。
素晴らしいコースをご一緒させて頂いたマイレビュアー様に感謝ですm(__)m
行くたびに美味しくなってるお店、また伺います!
ハンターでもある元decoのシェフ、
室田さんが独立されたお店です。
ベタですが年末に第九!と思って、
N響コンサートのあとにお伺いしました。
コンサートに合わせたら12/24になっちゃって、
これはクリスマスディナーコースしかない予感…。
イヴの渋谷でアラカルト難民かも?と思っていたら
ラチュレがアラカルト大丈夫と知って速攻予約しました。
(Xmasコースもありました)
クリスマスにアラカルトやってるお店って素敵ですね^^
当日頂いたのは以下です。
蝦夷鹿のブラッドマカロン
新しくパティシエの方が入られたと聞いて、本当に楽しみにしていました。
というわけで、一品目はブラッドマカロン。
マカロンは卵白を一切使わず、鹿の血の泡だけで形成されているとの事ですが
言われなければ普通のマカロンと遜色ない出来上がり。
しかし卵白を使用しないことで、味わいは十割ジビエの濃厚なものとなっており
サンドされているブーダンと自然に味がつながって、とても美味しいです。
血液のメレンゲ(?)が、マカロナージュみたいなヘビーな作業を経ても、
こんなにちゃんと膨らむ気泡が残るなんて、信じられません。
発想がすごいです。
猪ベーコンと野キノコのタルトレット
小さなタルトレット。ベーコンと茸は細かいカット、
タルトも繊細に薄く焼きあがっています。
なんとなく、猪っぽい味わいを想像しながら注文しましたが、
これは野キノコの豊かな滋味を楽しむ一品ですね。
真鯖の軽いグリエと次郎柿のマリネ
個人的には、これは唯一、decoで食べた時の方が美味しかったです。
前はもう少し深く柿酢で締められていた気がします。
どちらが好きかは単に好みかも。
この日のサバは、身質がとても良かったので、
サバそのものを生かしたのかもしれません。
パテアンクルート
しっとりと火入れされた、うまみの濃い赤身のミンチ部分と、
サクサクに焼けたパイ生地がいい感じです。
肉とくっついてる生地から、しけった生焼けの小麦粉の
いけてない香りがするパイ包み焼きを何度か経験し、
こういう料理は避けてましたが、とっても美味しかったです。
室田シェフも、中の柔らかい火入れ、外の焼き切り、
それぞれこだわってると仰っていました。
そして、最後にお肉とパイのコントラストを追いかけて、
濃厚な鹿のコンソメ寄せが体温で溶けて混ざると・・
かなり至福です^^*
キジのバロティーヌ
前にも頂いたことがあり、実は間違って頼んだ一品です笑
でもこれ、前よりすごく美味しくなっててびっくり・・。
熟成香はほどほど、ちゃんと主張しますがうっとはならない
ちょうどいい感じで、フォアグラのねっとりした舌触りとあわさって
なんだか妖艶な大人のおいしさでした。
真鴨のロースト サルミソース
お肉たっぷり、サルミたっぷりの一皿です。
かなり多いですと3回くらい聞かれながらの注文。
厚いカットのお肉がたっぷりあり、血が滴るむっちりした赤身を
思う存分ほおばるのは、たまりません。
サルミは濃厚ながら非常に粒子が細かく滑らかな舌触り。
一瞬、しっかりと芯を感じるうまみがあり、
でもいつまでも残ったりせず、すっと消えていきます。
マイレビュアーさまが、後口の綺麗さ、と仰っていましたが、
まさにその通り。実は、はじめてdecoにお伺いした時に、
やっぱり真鴨のロースト サルミソースを頂きました。
今回の方が間違いなく美味しいと感じ、
進化し続ける室田シェフの料理に感動です。
チョコレート・フォアグラ・トリュフを使ったパルフェ
写真をすっかり忘れて、炭のメレンゲプレートを一回剥がしてしまい
再度くっ付けて撮影しました。パティシエの方、すみません^^;
この頃、かなり飲んでいて、メモもあいまいなのでレビューやめておきます^^;;
美味しかったのは覚えてる…
女性パティシエの方ともかなり長くお話させていただき、大満足。
酔っ払いですみません。
これからも、おいしくて個性的なスイーツを楽しみにしてます!
クマンシェ
バターの代わりに熊の脂を使ったフィナンシェです。
都度焼きだそう。焼きたてを頂きます。
シェフによると、熊の脂はナッティな風味があるため、
バターのように焦がして香りを付けることはせず
そのままの風味を生かしているとの事。
焦がしバターの風味が強すぎて胸焼けする感じのフィナンシェ、
たまにありますが、それよりあっさりな感じです。
ラードを使っているちんすこうと、すこし似た香りもしました。
パン
歯切れのよい固めの皮で中はもっちりの
とても美味しいパンです。群馬のパン屋さんから
半分焼いて(?)取り寄せているとの事でした。
なくなったら持ってきてくれます。
この日は全席予約で埋まっていたようですが、
1回転しか入れていないようで、長居していたら
最後室田シェフともたくさんお話しできました。
お料理や食材の事についてお伺いすると、
本当に熱心にお話して頂いて感動。
熊のシャンプーとか、初耳でした笑
雷鳥は終わりかけ(クリスマスごろ)のほうが
美味しいかも?って聞いたので、来年チャレンジしたいです。
ごちそうさまでした!