しろうねさんのマイ★ベストレストラン 2017

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

オーボンヴュータン 尾山台店 (尾山台、等々力、九品仏 / ケーキ、惣菜・デリ、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2017/04訪問 2017/08/28

一番好きなお菓子屋さんです

マイレビュアー様がレビューされていたのを見て
どうしても行きたくなり訪問。移転後初めです。
新店舗は、お客さんの導線が格段に良くなりました。
雰囲気のある内装は相変わらずで素敵ですね。
出遅れたため、狙ったお菓子のゲット率は5割くらいでした。
当日購入したのは以下です。

オーボンヴュータン
 店名を冠したお菓子です。
 キャラメル層はほど良く香りと苦みが与えられており、中程度の厚み。
 その下はカスタード系のクリームです。クレームブリュレというよりは
 アングレーズソースとの中間みたいなとろっとした感じで
 洋酒が強く効いており、大きめの洋梨のダイスに絡んでいます。
 お酒はブランデーっぽいけど、なんか混ざってるようにも思えます。
 なんだろう?そして、この洋酒たっぷりのソースとキャラメル層が
 かっちり噛みあっていて、本当に美味しい。
 フランス菓子ってやっぱりいいなぁ。
 オーボンヴュータンのお店の哲学を感じられる、格好良い一品です。

タルト・ダムール
 ピスタチオとフランボワーズのシャンティ(たぶん)の中に
 リンゴのコンポートが入っていて、薄手のタルトに乗っています。
 マイレビュアー様が、ピスタチオの方を豆感と仰っていたのですが
 確かに、ナッツというか豆っぽい香りです。
 そんな温かいボリューム感に、フランボワーズのほうも
 優しく懐かしい感じの香りと味で、穏やかにバランスの良いお菓子です。
 実は見た目の色彩が苦手で、前回見送った一品笑

ファーブルトン
 ミルクと卵に火を通した時の、素敵な香りとリッチな味の一品。
 ブリオッシュが、ふかふかをプラスした幸せだとしたら、
 こっちはジューシーな(あるいはとろっとした)幸せのほう。
 この手の味に弱いので、すごく美味しく頂きました♪

ミルフィーユ
 ノーマルミルフィーユがなかったので購入。
 タルトダムールとは全然違う、派手やかなフランボワーズの香り。
 パイ生地の層はかなり薄いのに、噛むとギュッとした抵抗を
 しっかり感じます。嫌な油が浮く感じもなく、美味しい生地です。
 カスタードは甘さ強めですが、全部一緒にいただくと
 バランスが良くて美味しいです。

ゼフィール
 上は生チョコ一歩手前の濃さのチョコレートクリーム、
 下はマスカルポーネとてん菜糖を使った
 ベイクドチーズケーキとのことです。
 下が全然分からなかった…。
 チョコクリームは、酸味がありスモーキーな香りがします。
 下は、味も食感も何となくあんきもっぽいと思いました笑
 上だけ食べるときつい、下だけ食べるとぼんやりなのですが、
 合わせると、下のまろっとしたコクに、チョコの酸味が
 輪郭を与えて、急にキャラが立ちあがるのが楽しいです。

アリ・ババ
 容赦なく甘くて、酸味とかの逃げ道もなくて
 お酒がめちゃくちゃ効いています。
 お酒たっぷり過ぎて、箱の底がびしゃびしゃしてました…。
 何らかの対策を希望いたします^^;


持ち帰り時間を聞かれなかったので、少し不安でしたが
名刺より少し大きい保冷材がちゃんと入っていました。
ただ、私のような片道2時間組は不安なサイズです^^;
念のため、予備の保冷材を持っていって良かった♪
ケーキの固定には少し不安があるので、
お持ち帰りの際は気を付けて運ばれるといいと思います。

相変わらず、流行や日本人好みの味におもねることなく、
振り切っているフランス菓子を頂けて、大満足でした。
個人的に、唯一無二のお店です。

  • オーボンヴュータン
  • タルト・ダムール
  • ファーブルトン

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2位

ラチュレ (表参道、渋谷、明治神宮前 / フレンチ)

2回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2017/12訪問 2018/06/15

行くたびに輝きを増す自然の雫

去年末にお伺いしました。当日はクリスマスも過ぎて、
年末年始休暇に入るお店も多いような日取りだったのに、
なんと満席。
超常連の方の来店に無理やり便乗させて頂いたので、
通常コースではなくスペシャルコースを頂きました。
この日の内容は以下です。

・穴熊ベーコンとジロール茸のタルトレット
 穴熊のベーコン、焦がしバターでソテーしたジロール茸と
 根セロリのピュレを、薄く繊細なタルトにのせた一品。
 穴熊のお肉部分の力強い美味しさや、脂の甘さ、そして程よい野趣が
 ジビエ好きにも初めての方にも、ラチュレの魅力を伝えるアミューズです。
 最近はお肉や野菜を変えつつ、定番の一品なのかな?
 直径を3倍にしてもらって、これでワインを2杯くらい飲んでいたいと、
 密かに思ってます。
 
・ブレス鶏のバロティーヌ
 初・ブレスです。フランス産のフォアグラとトリュフとともに。
 風味の強いジビエに挟まれたからか、非常にあっさりに感じてしまいました…。
 実は今までいろんなお店で頂いたけど、バロティーヌで感動したことがないので、
 単に私にバロティーヌの良さを感じる才能がないのかも…( ;∀;)

・スコットランド産ベカスの冷製コンソメ
 海の香りが出るほどしっかり熟成したベキャスのガラを
 3羽分潰してとった冷製のコンソメジュレと、低温火入れのムネ肉・モモ肉を
 原木ナメコ、白菜、キクイモのクリームと一緒に。これが凄かった。
 ジビエ+熟成ならではの、味と香りの強烈な軸をしっかり感じさせつつ、
 雑味のないクリアなコンソメには驚きしかありません。例えるならレフェルの、
 火を入れずに出汁をとる鮎のコンソメを思い出す綺麗さ。
 半年経った今でも感動とともに思い出します。

・蝦夷雷鳥 ソースマデラ
 運よく入荷していたエゾライチョウとマッシュルームを
 マデラソースで頂きました。身が撃たれてたので強めの火入れとのこと。
 初めての国産雷鳥は、1ヶ月も熟成しているにも関わらず、
 フレッシュなお肉のテクスチャを残していて素晴らしかった。
 みずみずしくて程よい弾力があり、とても繊細にほどける筋繊維に、
 思わず鮮度がいいな~(?)と思ってしまいました。
 香りや苦味は、輸入の個体に比べて穏やかで食べやすいですね。
 火入れ強めとの事でしたが、固さやパサつきは無縁でした。
 そして熟成により、味はしっかり濃く、白身のお肉とは思えない旨みが出ていて
 酸味の効いたマデラクリームやトリュフが良く合いました。美味しいな~。
 
・コルヴェールのロティ ソースサルミ
 雷鳥を頂いているとき、厨房から何かすごい香りがする…!!と思っていたら
 その主が自分の前に運ばれてきました笑
 1か月半熟成のコルヴェールです。
 つやつやの濃厚なソースにワイン色の赤身が美しいです。
 未体験の濃厚な熟成香にドキドキしながら、えいっと口に入れると
 雷鳥と同様、フレッシュさを感じるテクスチャが素晴らしい。
 しっとり密で、なめらかに吸い付くような身質です。
 水分量に気を付けて熟成されたとのお話でした。
 でも決して熟成が半端なのではなく、旨味はめちゃくちゃ濃いです。
 香りはすぐに慣れ、半羽なので量ありましたが、もっと食べたいくらいでした。

・レッドレモンとショコラブラン
 愛媛産のレッドレモンというレモンを使ったデセール。
 ミカンみたいですが、元の実を食べるとめちゃくちゃ酸っぱいです(><)
 他、メレンゲ、オレガノ、バニラムース、果汁のジュレ、ナッツ、
 ココアクランブルなど。
 山椒の香りがしたので、使ってる?と思いきや
 レッドレモンの皮に、そんな香りがあるとのこと。
 そういえば山椒ってミカン科なので、通じるものがあるのかな?
 最近、ハーブやスパイスぽい要素を使ったデセールが好みなので
 とても美味しかったです。

・ピティビエ
 サービスで頂きました。季節ものでなかなか食べる機会と気合に
 恵まれないので、頂けてかなり嬉しかったです♪


室田シェフは自分の思う方向性を貫き過ぎて
食材をねじ伏せたりしない方だと思っています。
それぞれの味、香り、食感などを大切にされたうえで、
ご自身の個性も乗せていく。そんな感じがとても好きです。

この日が昨年の食べ納めになりましたが、
大満足でお店を出ました。
素晴らしいコースをご一緒させて頂いたマイレビュアー様に感謝ですm(__)m
行くたびに美味しくなってるお店、また伺います!
ハンターでもある元decoのシェフ、
室田さんが独立されたお店です。

ベタですが年末に第九!と思って、
N響コンサートのあとにお伺いしました。
コンサートに合わせたら12/24になっちゃって、
これはクリスマスディナーコースしかない予感…。
イヴの渋谷でアラカルト難民かも?と思っていたら
ラチュレがアラカルト大丈夫と知って速攻予約しました。
(Xmasコースもありました)
クリスマスにアラカルトやってるお店って素敵ですね^^
当日頂いたのは以下です。


蝦夷鹿のブラッドマカロン
 新しくパティシエの方が入られたと聞いて、本当に楽しみにしていました。
 というわけで、一品目はブラッドマカロン。
 マカロンは卵白を一切使わず、鹿の血の泡だけで形成されているとの事ですが
 言われなければ普通のマカロンと遜色ない出来上がり。
 しかし卵白を使用しないことで、味わいは十割ジビエの濃厚なものとなっており
 サンドされているブーダンと自然に味がつながって、とても美味しいです。
 血液のメレンゲ(?)が、マカロナージュみたいなヘビーな作業を経ても、
 こんなにちゃんと膨らむ気泡が残るなんて、信じられません。
 発想がすごいです。

猪ベーコンと野キノコのタルトレット
 小さなタルトレット。ベーコンと茸は細かいカット、
 タルトも繊細に薄く焼きあがっています。
 なんとなく、猪っぽい味わいを想像しながら注文しましたが、
 これは野キノコの豊かな滋味を楽しむ一品ですね。

真鯖の軽いグリエと次郎柿のマリネ
 個人的には、これは唯一、decoで食べた時の方が美味しかったです。
 前はもう少し深く柿酢で締められていた気がします。
 どちらが好きかは単に好みかも。
 この日のサバは、身質がとても良かったので、
 サバそのものを生かしたのかもしれません。

パテアンクルート
 しっとりと火入れされた、うまみの濃い赤身のミンチ部分と、
 サクサクに焼けたパイ生地がいい感じです。
 肉とくっついてる生地から、しけった生焼けの小麦粉の 
 いけてない香りがするパイ包み焼きを何度か経験し、
 こういう料理は避けてましたが、とっても美味しかったです。
 室田シェフも、中の柔らかい火入れ、外の焼き切り、
 それぞれこだわってると仰っていました。
 そして、最後にお肉とパイのコントラストを追いかけて、
 濃厚な鹿のコンソメ寄せが体温で溶けて混ざると・・
 かなり至福です^^*

キジのバロティーヌ
 前にも頂いたことがあり、実は間違って頼んだ一品です笑
 でもこれ、前よりすごく美味しくなっててびっくり・・。
 熟成香はほどほど、ちゃんと主張しますがうっとはならない
 ちょうどいい感じで、フォアグラのねっとりした舌触りとあわさって
 なんだか妖艶な大人のおいしさでした。 

真鴨のロースト サルミソース
 お肉たっぷり、サルミたっぷりの一皿です。
 かなり多いですと3回くらい聞かれながらの注文。
 厚いカットのお肉がたっぷりあり、血が滴るむっちりした赤身を
 思う存分ほおばるのは、たまりません。
 サルミは濃厚ながら非常に粒子が細かく滑らかな舌触り。
 一瞬、しっかりと芯を感じるうまみがあり、
 でもいつまでも残ったりせず、すっと消えていきます。
 マイレビュアーさまが、後口の綺麗さ、と仰っていましたが、
 まさにその通り。実は、はじめてdecoにお伺いした時に、
 やっぱり真鴨のロースト サルミソースを頂きました。
 今回の方が間違いなく美味しいと感じ、
 進化し続ける室田シェフの料理に感動です。 

チョコレート・フォアグラ・トリュフを使ったパルフェ
 写真をすっかり忘れて、炭のメレンゲプレートを一回剥がしてしまい
 再度くっ付けて撮影しました。パティシエの方、すみません^^;
 この頃、かなり飲んでいて、メモもあいまいなのでレビューやめておきます^^;;
 美味しかったのは覚えてる…
 女性パティシエの方ともかなり長くお話させていただき、大満足。
 酔っ払いですみません。
 これからも、おいしくて個性的なスイーツを楽しみにしてます!

クマンシェ
 バターの代わりに熊の脂を使ったフィナンシェです。
 都度焼きだそう。焼きたてを頂きます。
 シェフによると、熊の脂はナッティな風味があるため、
 バターのように焦がして香りを付けることはせず
 そのままの風味を生かしているとの事。
 焦がしバターの風味が強すぎて胸焼けする感じのフィナンシェ、
 たまにありますが、それよりあっさりな感じです。
 ラードを使っているちんすこうと、すこし似た香りもしました。

パン
 歯切れのよい固めの皮で中はもっちりの
 とても美味しいパンです。群馬のパン屋さんから
 半分焼いて(?)取り寄せているとの事でした。
 なくなったら持ってきてくれます。


この日は全席予約で埋まっていたようですが、
1回転しか入れていないようで、長居していたら
最後室田シェフともたくさんお話しできました。
お料理や食材の事についてお伺いすると、
本当に熱心にお話して頂いて感動。
熊のシャンプーとか、初耳でした笑
雷鳥は終わりかけ(クリスマスごろ)のほうが
美味しいかも?って聞いたので、来年チャレンジしたいです。
ごちそうさまでした!

  • スコットランド産ベカスの冷製コンソメ
  • 蝦夷雷鳥 ソースマデラ
  • コルヴェールのロティ ソースサルミ

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3位

鮨 猪股 (川口元郷、川口 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2017/07訪問 2017/07/17

瑞々しい熟成寿司

土曜日の夜にお伺いしました。
夜は二回転で、1部が17:30、2部が20:00だったかな?
20:00のほうでお願いしました。内容は確かお任せ一本。
おまかせ自体のお値段は忘れてしまったのですが、
この日は日本酒を2.5合、追加を半貫頂いて、約24,000円でした。

実は高級すし店は初めての来店なので、緊張してお腹痛くなりりつつ
こちらの常連のマイレビュアー様の後ろから
そ~っと着いていくスタイルで無事デビューできました。
ありがたやm(__)m
というわけで、初心者のレビューなので話半分でお読みください^^;
つまみなし、握りのみの、この日のお任せは以下です。

①シロイカ

②ホンアラ(秋田)
 有名な九州のアラではなく、スズキみたいな魚体の魚です。
 1週間寝かせたもの。
 サックリした歯ごたえに弾力もあります。
 スズキ目らしい爽やかさと、ヒラメみたいな旨みも持っていて、
 おいしいです。型が大きいほど良いとの事。

③ホシガレイ
 6日くらい寝かせたもの。むっちりしています。
 旨みの余韻が長くて、満足感が高いです。

④マダコ(佐島)
 柔らか煮じゃなくて弾力を残した仕上がり。
 独特の栗っぽい香りが強く、
 歯ごたえと相まって力強い味わいが良いです。

⑤シマアジ
 2週間熟成?さすがにシマアジらしい食感は失われていて
 青魚の個性も薄くなっています。旨みは乗り美味しいのですが
 シマアジ好きとしてはもう少し個性を残すのが好みかも。

⑥バフンウニ(余市)
 品の良いまろやかな甘味です。後味は少し苦みがあり、少し香りも。
 実は追加料金で利尻のバフンも選べたのですが
 初・高級すしでひるんで頼まず…。ヘタレですみません(><;

⑦ケガニ
 卵みたいな蛋白感と香りのあるほぐし身。

⑧マグロ赤身ヅケ(佐渡・定置網・110kg)
 しっとりと艶めかしい舌触りにうっとり。
 魚とは思えないほど豊かに膨らむ厚みのある味が、
 まるでレアな鹿肉みたいで、すごく美味しいです。
 4日くらい熟成?この日個人的な一番です。
 マグロの赤身らしさもちゃんとあります。

⑨アジ(出水)しょうがとねぎ
 熟成なし。アジらしい、少し反発のある舌触り。
 噛むと旬の瑞々しい肉質を感じて、これも美味しい~。
 脂少な目で、爽やかな後味も夏らしくていいですね。
 ねぎとしょうがも、主張しすぎずちょうどいいです。

⑩オニエビ(イバラモエビ・北海道)
 初めて食べるエビ。甘さ一辺倒じゃなく品の良い美味しさと
 香りのよい、塩気がきいた卵のコントラストがおいしい~。
 食感は、ねっとりとプリの中間のいいところ取り。気に入りました♪

⑪カツオのヅケ
 熟成無し。カツオらしい香りと、力強い味。

⑫アワビ(千葉)
 水で炊いただけとの事でしたが、出汁で炊いたみたいな豊かな味。
 醤油やお酒を加えたものより、嫌味な強さが出ず
 素直かつすごいボリュームの旨みにびっくり。
 微かに香る磯の香りもちょうど良く。

⑫中トロ(佐渡・定置網・110kg)
 文句なく美味しいですが、赤身のづけに軍配。

⑬アナゴ(江戸前)

⑭大トロ(佐渡・定置網・110kg)
 こちらも文句なく美味しいですが、やはり赤身のづけに軍配。

⑮マグロ手巻き
 いろんな部位のマグロが入ってるのかな?
 海苔がとってもうすくて、気持ちよく歯が入り
 香りもよく美味しいです。

⑯カンピョウ巻き

⑰玉子

・追加:まぐろ赤身づけ

・お酒:Wを1合、雪の茅舎を1号、 生酛のどぶを半合
 好きな方向性で選んでしまいましたが、
 女将が途中で仰っていた通り、ここまで強いと
 お寿司との相性はあまり良くないのかも。
 次回は女将のおすすめを頂きたいと思います。
 女将は笑顔が温かく、人当たりの穏やかな素敵な方です^^*

というわけで、無事おすしデビューを果たしました。
店内の雰囲気は非常に和やかで、
すぐにリラックスして美味しく頂けました。
冬のマグロが凄いらしいので、機会があったら
またお伺いしたいです^^

  • ⑧マグロ赤身ヅケ(佐渡・定置網・110kg)
  • ⑨アジ(出水)しょうがとねぎ
  • ⑩オニエビ(イバラモエビ・北海道)

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4位

パティスリー ロタンティック (南浦和 / ケーキ、パン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2017/11訪問 2017/11/30

いま、埼玉トップの洋菓子店だと思います

さいたま市から川口あたりの埼玉スイーツ激戦区に
2013年にオープンしたケーキ屋さんです。
オーボンヴュータンとピュイサンスという、
押しも押されぬフランス菓子店2店で修行された
関本パティシエのお店。

マイレビュアー様のレビューを見て知り、
どちらの修行先も大好きなので、すぐに行ってきました。
週末を待ち、車にクーラーボックスを積んで出発です。

中山道を北から来ると、アカシエの前を通り過ぎてから
10~15分くらいでこちらのお店です。
電車だと南浦和駅で降りて、徒歩1kmくらいのようです。

到着は15時(土曜日)くらい。
ケーキの在庫状況は、まだまだ選べる感じでした。
この日購入したのは以下です。


・フォレノワール
 構成はチョコレート生地、チョコムース、
 キルシュ酒クリーム、キルシュ漬けチェリーです。
 他をマウントしがちな強さを持つキルシュを多用してるのに、
 あくまで主役はチェリー。瑞々しさと初々しい香り、
 果肉の透明感が感じられる仕上がりです。
 そのチェリーを軸に、チョコ生地・ムースの風味とコク、
 クリームの爽やかなミルク香が見事に調和。
 フォレノワールって本でレシピを見て、
 グリオット+チョコの濃厚コンビに、場つなぎ的生クリームの
 ケーキだと思って食わず嫌いしてたけど、これは美味しい。

・ポロネーズ
 名前はポーランド人の意。
 表面はメレンゲを薄めに焼き付けてあり、
 少しアンティークな感じの、可愛らしい見た目。
 そのメレンゲ層は、繊細でごく軽くて秀逸。
 内側に、シロップ漬けのブリオッシュ生地と、
 その中央にカスタードクリーム。
 食べる前から、ローストアーモンドと茶色く焼いた砂糖で
 懐かしいノスタルジックな甘い香りが漂います。
 口に入れると、キルシュとレーズン、オレンジが合流して、
 華やかであたたかい香りに。砂糖はかなり強いと思うのですが
 素晴らしい香りで、抵抗なくいただけます。

・モンテリマール
 ヌガー好きなので選んでみました。
 構成はナッツとドライフルーツとはちみつのムースで、
 いろんな甘い香りが飽和していて、砂糖の甘さも容赦ない感じ。
 フランボワーズのジュレも、酸味というよりは香り担当で、
 ヌガー好きならこの逃げ場のない甘さが堪らないはずです笑
 でもムースの食感が軽めで、フランボワーズのジュレが
 優しいさわやかさなので、一般の(?)方にも食べやすいはず。
 たぶん。
 
・ピエモンテ
 チョコレートで包まれた中は、ヘーゼルナッツのクレームオブール、
 ヘーゼルナッツのキャラメリゼとメレンゲ、トンカ豆風味のガナッシュです。
 ナッツ感濃厚なクレームオブールは、一瞬脂質も重い気がするけど
 ふわっとした軽い仕上がりで、全然くどくない。う~ん、上手い…。
 ナッツのキャラメリゼも、すこし砂糖がジャリっとするメレンゲも
 単体で完成度がすごく、全体でもバランスが取れています。
 トンカ豆は食べたことないので個人的には謎食材ですが、
 ガナッシュの、最初舌にひんやり→体温でほどけていく時間差が
 他の構成とコントラストになっていて、とても心地よいです。

・コンヴェルサシオン
 パイ生地にアーモンドクリーム、洋ナシのコンポートに
 グラスロワイヤルです。
 見かけたら大体買ってる好きな焼き菓子です。
 こちらのコンヴェルサシオンは、パイ生地層がぎゅっと厚め
 &バターが重めの、まじめな感じの作り。
 個人的には、パイ生地層が膨らんだ空気で浮き上がり、
 グラスロワイヤルは勢い余ってめくれちゃってるみたいな、
 軽やかで大胆な仕上がりが好みです。
 でもしっかり重厚な焼き菓子が好きな方には、おすすめかも。

・フールセック クッキー5種詰め合わせ
 オーボンヴュータンのプティフールセックが、
 気合い入れて正座で食べる焼き菓子だとしたら、
 こちらのフールセックは毎日食べられる普段着の優しい味です。
 お子様にも何も問題なさそう。
 でも決して平凡で無難な味という訳ではなく、
 それぞれの生地の作り分けは半端ない。
 シンプルで小さなメレンゲ菓子も、すごい完成度です。
 これをおやつに育った、南浦和のお子様たちは、
 生地に一家言持つカッコいいお菓子好きになることでしょう。
 本当におすすめ。お値段も230円(!)なのでプレゼントにもぜひ。

 (内容)
  ・ディアマン
   アーモンド、ホロ感あるクッキー。
  ・ディスク
   パートシュクレにアーモンド生地、赤スグリのジュレ。
  ・ガレット
   アーモンドとバターのシンプルなクッキー。
  ・サンジャン
   アーモンド生地でアーモンドプラリネをサンド。
  ・メレンゲフランボワーズ
   木イチゴの香りのメレンゲ菓子。


こちらは、メレンゲとかナッツのキャラメリゼとか
クレームオブールとか焼き菓子の生地だとか
要素ごとの完成度が異様に高いです。
店名通り、信頼できる本物を作るお店だと思います。
とはいえ、真面目ガチガチのつまらないお菓子ではなく、
どのケーキも本当にいきいきとしてます。
特に鮮やかな香り使いが気に入りました。

また、オーボンヴュータンやピュイサンスから
受け継いだものがありつつ、
こちらのお店らしさもはっきり出ていて
そこも素晴らしいと思います。
店員さんは温かい笑顔の明るい接客がとても嬉しく
癒されまくりました。

再訪は間違いないので、次回はビスキュイフレーズや、
酸味のあるケーキを頂いてみたいです。

最近の埼玉のスイーツレベル、本当に高いですね。
地元民としてはかなり嬉しい^^♪
もう自由が丘行かなくても大丈夫なんじゃないかな~って
チラっと思いました。(尾山台は行く)

  • フォレノワール
  • ポロネーズ
  • フールセック クッキー5種詰め合わせ

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5位

ル・ヴァンキャトル (鬼子母神前、雑司が谷(東京メトロ)、学習院下 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2017/08訪問 2017/11/07

8月の後半、平日の19時にお伺いしました。
マイレビュアー様のレビューがおいしそうだったので
頼んで同行させて頂きましたm(__)m
目白駅を出たら、目の前の大きな通りを右にまっすぐです。

事前にクラシックとか内臓料理という評判を見ていたので
がっつり重めなのかと思ってたら、そんなことなかったです。
マイレビュアー様のリクエストが「夏らしく」だったからかな?
合わない皿もあったのですが、
オマールブルーの一皿には未体験の感動があり、
和牛のお皿はお肉とソースが、それぞれここしかないっていう
美味しいポジションにばしっと決まり、大満足でした。
1週間くらいは思い出して悶えてました。
この日頂いたコースは、以下です。


おまかせコース ¥10000
ペアリング6杯 ¥3850


ハモのベニエ、羊のミネストローネ
ドメーヌ・ド・フォンドレッシュ ブラン

 ハモは骨が当たらずふっくら。お店で骨切りしてるそうです。
 羊のミネストローネは羊肉がごろごろ入っていて
 食べ応え◎。ミントもあしらっており、夏らしいです。


オマールブルーの一皿
ジヴリ

 オマールの出汁で調理した冬瓜と
 トウモロコシのフランを混ぜたもの(?)に、ボイルの尻尾が
 乗せてあり、自家製タルタルとパプリカ岩塩が添えてあります。
 身はぎゅっと引き締まって、甘さ一辺倒じゃない強い旨味。
 初オマールブルーだったんですが、食材のポテンシャルがすごいです。

 下の冬瓜と一緒に食べると、
 エビの甘み(アミノ酸)とトウモロコシの甘み(糖)の、
 異なる甘みがじんわり合わさって、
 未経験の穏やかで複雑な甘さが舌に広がります。
 これ、めちゃくちゃ美味しいな~。
 そしてその舌のままワインを飲むと、第三の新しい風味が
 ポワっと開くのですが、私の乏しい文章力では説明できなそう^^;
 樽のきいたシャルドネでした。
 
 オマールと冬瓜と、ワインでポワッが楽しすぎてリピートしてたら
 タルタル美味しかったのに、
 ほとんど使わずに終わってしまったのが心残りです。


アワビと肝・青海苔のソース、紫黒米のリゾット
ロワール ガメイ

 酒蒸しにした後、ソテーしたアワビに、青のりたっぷりの肝ソースです。
 一口食べて、フレンチだけどこの味はご飯が欲しいな~と
 思ってしまいましたが、なんとアワビの下にはリゾットが。
 シェフ分かってらっしゃる♪漆黒米です、と聞こえたので、
 えらい名前のお米だなぁと思ったら紫黒米でした。
 個人的には、ちょっとソースの塩気が強すぎたかも?
 

アユのカダイフ、ジャガイモとニンニクのソース、
トリュフとオカヒジキ
無濾過ミュスカデ

 一度食べてみたかったカダイフ。何しろ見た目が楽しい^^
 カダイフ(炭水化物)+ジャガイモとニンニクのソースで
 食べ応えと安定感ある味。ソースの緑はライムとミントです。
 パリパリのカダイフに、時々オカヒジキのシャキが混ざって楽しい♪
 なんとなく、北京オリンピックを思い出します。


黒田庄和牛、ジロール茸とレンコン、万願寺唐辛子
お肉のジュとフォンドヴォー、各種香辛料のソース
ル・ルレ・ド・デュフォール・ヴィヴァン

 お肉はしっかり薫香。ソースは八角、カルダモン、
 ハチミツ、レモンピールなど、甘く色彩豊かな香り。
 スモークが強かったり、ソースが個性的だったりすると
 主役が誰だかわからない肉料理になりがちだと思っています。
 でもこの一皿は、薫香もソースも強いのに
 これ以上もこれ以下もないって絶妙な加減で
 お肉の美味しさを引き立てていました。
 最近、寄る年波で脂の強いお肉よりは赤身派だったのですが、
 久しぶりにサシの強いお肉を美味しく頂きました。
 ソースはスパイス感ありすぎて、アジアンっぽくなりそうなものですが、
 完全にフレンチなんです。感動した一皿。


桃のコンポートとジュレ、杏仁豆腐、ソルベ
桃リキュール
 これは手堅く美味しく。
 桃のリキュールは、青果のような瑞々しい香りでした。
 
カヌレ、紅茶


他の方のレビューを見ると、毎回違うお料理が出てくるらしく、
加藤ソムリエは、はじめて見るお料理に合うワインを考えるのが
なかなか大変との事でしたが、この日のペアリングは
とっても美味しかったです。ソムリエは
どの食材もさん付けでお話しされていて、お人柄にほっこり^^*

最後にシェフともお話しさせて頂きました。
オマールブルーも凄かったですが、
それ以上にシェフの調理が素晴らしかった。
また絶対行きます。

  • 黒田庄和牛、ジロール茸とレンコン、万願寺唐辛子
  • オマールブルー
  • 桃のコンポートとジュレ、杏仁豆腐、ソルベ

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6位

ル・マンジュ・トゥー (牛込神楽坂、牛込柳町、神楽坂 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2017/01訪問 2017/01/30

簡単じゃない一皿を真剣に味わう

Eテレの男の食彩という番組で、こちらの鴨のロティを
谷シェフが実際に作られているのを見て、
なんて美味しそうなんだと思って、ずっと来たかったお店です。
1月にお伺いしました。12,960円のお任せコースのみ。
この日頂いた中で印象に残ったのは以下です。

・アミューズ ビーツを4種類の調理法で
 白ビーツのムース(?)と白ワインの一品が美味しかったです。
 ムース部分は、根菜ならではのボリューム感と、
 優しくて自然な味の厚みが濃縮されています。
 舌にのせてすぐ美味しい!みたいなインパクトはないけど、 
 一度通りすぎてから、思わず振り返ってしまうような感じです。
 このじわっとくるスピード感は、出汁とか入ってるのでは?と
 思ってお聞きしたのですが、蒸し焼きにした白ビーツをミキサーにかけ、
 バターとほんの少しのゼラチンを混ぜただけとの事。すごい。

・ホタテのポワレとほうれん草のソース
 撮る前に一口食べちゃいました。半端な写真になってしまい…
 お店の皆さま、すみません^^;
 ホタテは函館産。立派なサイズですが、刺身感が消える程度に
 真ん中までちゃんと火が入りつつ、繊維感は出ない火入れ。
 茶色く色づいた部分も焦げの香りはせず、ホタテの素直な味を楽しめます。
 上に乗ってる濃い緑のくるくるは、黒キャベツだそうです。

・スペシャリテ 鹿のコンソメ
 これが今回、美味しくも悩ましい一品でした。
 一口目ですぐ、鹿の旨みと香りの塊であることは認識できるのですが
 即、わ~美味しい!となれなくて困惑。
 味の取っ掛かりを探して何度か口に含みますが、掴めません(>_<;
 分かりやすい美味しさが準備してあって、そこに乗っかればいい、
 そんな容易な料理ではありませんでした。自分の力不足を実感。
 でも難解かと言われると、それとも違うような…。
 近年、よりピュアな味を追求するために、
 要素を削ぎ落しているという谷シェフの考えを表現するように
 鹿そのもののクリアな味わいです。
 
・オマールのムースと平目 自家製XO醤
 オマールの身のリッチなムースと、殻の香ばしい風味が凝縮した
 ソースが素直に美味しい一皿。
 平目は、でんぶに似た繊維感がでるほど火入れは強めなのですが
 そのお陰(?)で香りが強く出ていて、殻のソースの強めの風味と
 良く合っていました。

・宮城産網獲り 真鴨のロースト トリュフのリゾット
 こちらにお伺いするきっかけとなった、テレビで見た一皿が
 運よく組み込まれていてラッキーでした^^
 シェフが、網獲りの鴨に、喉まで餌のお米が詰まっているのを見て、
 セオリーだった赤いソースを止め、白いソースに変えたそうです。
 相性は想像できませんでしたが、お米を餌にした鴨肉は
 なんだか和っぽい柔らかい風味で、鴨のフォンとバターの、
 こちらもまろやかな味わいのソースと良く合っていました。
 餌に合わせてトリュフのリゾットが添えられており、これも美味しい♪
 
・いちごミルク、ショーソン・オ・ポム
 これは正直、普通な感じでした。
 いちごミルクは、安定のおいしさですが、想像できる味。
 イチゴがあまおうとかじゃなく、とちおとめなのが良かったです。
 ショーソン・オ・ポムは、それ自体はいいと思うのですが、
 バニラアイスと合わせた時、アイスが勝ってしまい
 口中が冷たさに支配されて終わるのがいまいちでした。
 アイスの温度を上げるか、皿の上で溶ける工夫をするといいと思います。
 でも、私が単に氷菓苦手なだけかもしれません^^;

・ハーブティーとお茶菓子
 ハーブティーがすごく美味しかったです。
 モーリス・メケゼという方のブレンドティー?
 美味しい美味しい言ってたら、二杯目を淹れて頂きました^^
 お茶菓子も、上記デザートより美味しかった。
 特にヌガーが美味しかったです。いっぱい買いたい笑


一通り、料理が出終わったあたりで
谷シェフが二階に上がっていらっしゃって
お話させていただきました。真摯で気さくで、
笑顔が素敵な方で、なんだかほっとしました。
私の力不足により、把握しきれない偉大な料理があり、
非常に悔しいので、またチャレンジしたい思いを胸に退店。

一階の厨房の方が、外に二名もお見送りに出てくださり、
非常に寒い日だったのですが、かなり離れてから振り返っても
まだ見送って頂いていて、恐縮でした。
私なりに、一生懸命味わって色々感じた、いい夜でした。

ちょっと、曖昧なメニュー名ありますが、
この日のメニューは概ね以下です。

・アミューズ
 ビーツとオレンジの冷製スープ、白ビーツのムースと白ワインゼリー
 ビーツのタルトとフロマージュブラン、ビーツのマリネ
・ホタテのポワレとほうれん草のソース
・スペシャリテ 鹿のコンソメ
・豚肉とフォアグラ、トリュフの冷製ポーピエット(たぶん)
・オマールのムースと平目 自家製XO醤
・宮城産網獲り 真鴨のロースト トリュフのリゾット
・パン
・いちごミルク、ショーソン・オ・ポム
・ハーブティー
・ヌガーとパートドフリュイ

  • スペシャリテ 鹿のコンソメ
  • 真鴨のロースト
  • オマールのムースと平目

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7位

イチリン ハナレ (鎌倉 / 四川料理、中華料理)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.1 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥15,000~¥19,999

2017/12訪問 2018/01/03

モダン四川料理を素敵なお店で

築地の一凛が、鎌倉に進出したお店です。
フランス人外交官の住まいだった日本家屋を
改築して店舗としたため、一朝一夕では出せない
雰囲気のある建屋とお庭を楽しめます。

カウンター貸し切りのオフにお誘い頂き
12月末にお伺いしました。
初めての鎌倉だったので、裏通りすら楽しく
大きな邸宅の長塀や、(当時の)モダンな家屋、
崖の上の茂みに消える謎の狭小石段などに
目を奪われまくってたら、
時間ギリギリ、ラストの到着に。大変失礼しました…。

当日は1万円のお任せコースを頂きました。
席は、何故か中華のスーパーシェフのお隣に座らせて頂き
本当に幸甚。貴重なお話をたくさん伺えました。
コースの内容は以下です。


雲丹/竹炭のおこげ

 炭を練りこんだお米のおこげプレートに
 ウニのムースとウニを乗せて。
 見た目がお洒落。お皿も何だか格好いい。


上海蟹/三種類の紹興酒

 生きてるうちに漬けた上海蟹を、加熱せずに頂きます。
 ウチコも美味しかったのですが、個人的には
 身が最高に美味しかった。

 身は、漬けてる以外は基本生の食材そのものなので、
 弾力があり瑞々しさが残った食感と、透明感のある味で、
 いけすから出してすぐ捌いたイセエビと、
 葛饅頭の葛部分を足して二で割ったような感じ?^^;

 そして、漬けることで出てくる生にないねっとり感と、
 三種の紹興酒の、複雑な風味が合わさる事で
 一気に妖艶な雰囲気に。なんかエロチック。
 初めて食べたので美味しさをうまく説明できないんですが
 これは本当に良かった。

 
丹波高坂地鶏/よだれ鶏

 しっとり柔らかい鶏肉がおいしい。
 たれはたっぷりのごま油で膜ができるので
 鶏の味がリッチになり、辛さもそれほど尖らず。
 香ばしい香りのクラッシュドナッツが入っていて、
 それとお肉を一緒に食べたときの破壊力がすごい。


に つける餃子

 かじると小籠包みたいにスープが出てきます。
 これは手堅く美味しい。
 よだれ鶏のタレにつけて頂きます。


からの山椒麺

 これもよだれ鶏のタレで。
 この頃には表面の油膜がかなりなくなり、
 タレの酸味と塩気を程よく感じられるように。
 麺は日本そばに近いきりっとした細打ちで美味しい。


フカヒレと、そのフカヒレスープのリゾット・トリュフ

 濃厚な鶏だしで。片栗粉の味がしなかったので
 お隣のスーパーシェフにお伺いしたら
 ほぼフカヒレのとろみだけっぽいとのこと。
 こんなとろとろになるなんてフカヒレ凄い。
 炊いた出汁があまったということで、リゾットに。
 さらに黒トリュフをすりすり。いい香り♪


三陸産牡蠣/銀杏/マッシュルーム

 大きな牡蠣と大きなマッシュルーム。
 牡蠣のヒラヒラがカリカリしていて美味しい。


四川唐辛子/山椒/シャラン産鴨肉

 赤いものと青いもの、中国の山椒がたくさん乗っています。
 山椒がお肉にのった部分はちょっと刺激が強すぎたので
 別添えでくれたら良かったかも。でも他の方は
 大丈夫そうだったので、私が苦手なだけかな。
 自家製マスタードはえごまも混ぜてハチミツ漬けにしたもの。
 これはあまり辛くなく、香りも良く美味しかった。


カツサンド

 脂がしつこくなく、マスタードもおいしい。


蟹玉?オムライス?

 土鍋で作った、上海蟹と海老出汁のメロッソ
 (スペインの水分多めのパエリア)に
 泡立てたオムレツ風の玉子を乗せて仕上げます。
 ウチコも入った甲殻類の濃厚な出汁で
 アルデンテに炊かれたお米なんて、
 美味しいに決まってますよね♪
 料理名が??なので、どんなものが出てくるか
 みんなワクワクでした^^


鱈の白子/陳麻婆豆腐

 麻婆豆腐は麻も辣も結構効いていて
 辛いの苦手としては一瞬ひるんだのですが
 豆腐や白子と合わせるとまろっとしてちょうど良く。
 飴とムチの魅力でした( ̄▽ ̄*


ジャスミンショコラ 他 と お茶菓子

 お菓子もレベルが高いです。個人的には
 マカロン、クッキー、生キャラメル等のお茶菓子の方が
 完成度が高いと思い、好みでした。


飲み物
フランスの泡、日本の白、紹興酒呑み比べ、
アメリカピノ、中国緑茶


苦手なので、山椒味が多いのがちょっと気になりましたが 
上海蟹が衝撃の美味しさだったのと、
1万円でこの内容なのは本当に凄いです。
シェフのお話も楽しく、フロアの皆さまも
生き生きと接客されていました。
お店の環境の素晴らしさは言うまでもなく。
最後は茶室の方も拝見させて頂きました。

素敵なオフにご招待いただいたマイレビュアー様、
幹事様、同席頂いた皆様、ありがとうございましたm(__)m
切通とかも行ってみたいので、
また鎌倉散歩とあわせて、お伺いしたいです。

  • 上海蟹/三種類の紹興酒
  • フカヒレ
  • 上海蟹と海老出汁のメロッソ

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