しろうねさんが投稿したル・マンジュ・トゥー(東京/牛込神楽坂)の口コミ詳細

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ル・マンジュ・トゥー牛込神楽坂、牛込柳町、神楽坂/フレンチ

1

  • 夜の点数:-

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2017/01 訪問

  • 夜の点数:-

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

簡単じゃない一皿を真剣に味わう

Eテレの男の食彩という番組で、こちらの鴨のロティを
谷シェフが実際に作られているのを見て、
なんて美味しそうなんだと思って、ずっと来たかったお店です。
1月にお伺いしました。12,960円のお任せコースのみ。
この日頂いた中で印象に残ったのは以下です。

・アミューズ ビーツを4種類の調理法で
 白ビーツのムース(?)と白ワインの一品が美味しかったです。
 ムース部分は、根菜ならではのボリューム感と、
 優しくて自然な味の厚みが濃縮されています。
 舌にのせてすぐ美味しい!みたいなインパクトはないけど、 
 一度通りすぎてから、思わず振り返ってしまうような感じです。
 このじわっとくるスピード感は、出汁とか入ってるのでは?と
 思ってお聞きしたのですが、蒸し焼きにした白ビーツをミキサーにかけ、
 バターとほんの少しのゼラチンを混ぜただけとの事。すごい。

・ホタテのポワレとほうれん草のソース
 撮る前に一口食べちゃいました。半端な写真になってしまい…
 お店の皆さま、すみません^^;
 ホタテは函館産。立派なサイズですが、刺身感が消える程度に
 真ん中までちゃんと火が入りつつ、繊維感は出ない火入れ。
 茶色く色づいた部分も焦げの香りはせず、ホタテの素直な味を楽しめます。
 上に乗ってる濃い緑のくるくるは、黒キャベツだそうです。

・スペシャリテ 鹿のコンソメ
 これが今回、美味しくも悩ましい一品でした。
 一口目ですぐ、鹿の旨みと香りの塊であることは認識できるのですが
 即、わ~美味しい!となれなくて困惑。
 味の取っ掛かりを探して何度か口に含みますが、掴めません(>_<;
 分かりやすい美味しさが準備してあって、そこに乗っかればいい、
 そんな容易な料理ではありませんでした。自分の力不足を実感。
 でも難解かと言われると、それとも違うような…。
 近年、よりピュアな味を追求するために、
 要素を削ぎ落しているという谷シェフの考えを表現するように
 鹿そのもののクリアな味わいです。
 
・オマールのムースと平目 自家製XO醤
 オマールの身のリッチなムースと、殻の香ばしい風味が凝縮した
 ソースが素直に美味しい一皿。
 平目は、でんぶに似た繊維感がでるほど火入れは強めなのですが
 そのお陰(?)で香りが強く出ていて、殻のソースの強めの風味と
 良く合っていました。

・宮城産網獲り 真鴨のロースト トリュフのリゾット
 こちらにお伺いするきっかけとなった、テレビで見た一皿が
 運よく組み込まれていてラッキーでした^^
 シェフが、網獲りの鴨に、喉まで餌のお米が詰まっているのを見て、
 セオリーだった赤いソースを止め、白いソースに変えたそうです。
 相性は想像できませんでしたが、お米を餌にした鴨肉は
 なんだか和っぽい柔らかい風味で、鴨のフォンとバターの、
 こちらもまろやかな味わいのソースと良く合っていました。
 餌に合わせてトリュフのリゾットが添えられており、これも美味しい♪
 
・いちごミルク、ショーソン・オ・ポム
 これは正直、普通な感じでした。
 いちごミルクは、安定のおいしさですが、想像できる味。
 イチゴがあまおうとかじゃなく、とちおとめなのが良かったです。
 ショーソン・オ・ポムは、それ自体はいいと思うのですが、
 バニラアイスと合わせた時、アイスが勝ってしまい
 口中が冷たさに支配されて終わるのがいまいちでした。
 アイスの温度を上げるか、皿の上で溶ける工夫をするといいと思います。
 でも、私が単に氷菓苦手なだけかもしれません^^;

・ハーブティーとお茶菓子
 ハーブティーがすごく美味しかったです。
 モーリス・メケゼという方のブレンドティー?
 美味しい美味しい言ってたら、二杯目を淹れて頂きました^^
 お茶菓子も、上記デザートより美味しかった。
 特にヌガーが美味しかったです。いっぱい買いたい笑


一通り、料理が出終わったあたりで
谷シェフが二階に上がっていらっしゃって
お話させていただきました。真摯で気さくで、
笑顔が素敵な方で、なんだかほっとしました。
私の力不足により、把握しきれない偉大な料理があり、
非常に悔しいので、またチャレンジしたい思いを胸に退店。

一階の厨房の方が、外に二名もお見送りに出てくださり、
非常に寒い日だったのですが、かなり離れてから振り返っても
まだ見送って頂いていて、恐縮でした。
私なりに、一生懸命味わって色々感じた、いい夜でした。

ちょっと、曖昧なメニュー名ありますが、
この日のメニューは概ね以下です。

・アミューズ
 ビーツとオレンジの冷製スープ、白ビーツのムースと白ワインゼリー
 ビーツのタルトとフロマージュブラン、ビーツのマリネ
・ホタテのポワレとほうれん草のソース
・スペシャリテ 鹿のコンソメ
・豚肉とフォアグラ、トリュフの冷製ポーピエット(たぶん)
・オマールのムースと平目 自家製XO醤
・宮城産網獲り 真鴨のロースト トリュフのリゾット
・パン
・いちごミルク、ショーソン・オ・ポム
・ハーブティー
・ヌガーとパートドフリュイ

  • スペシャリテ 鹿のコンソメ

  • 真鴨のロースト

  • オマールのムースと平目

  • ビーツのデクリネゾン?

  • 豚肉とフォアグラのポーピエット(たぶん)

  • ホタテのソテー ほうれん草のソース(一口食べちゃいました^^;)

  • 茶菓子 ヌガー、パートドフリュイ(たぶん)

  • ハーブティー(ジンジャー、カルダモン、シナモン、レモングラス、タンポポなど)

  • ショーソン・オ・ポムとカルバドス・バニラのアイス

  • いちごミルクパフェ

  • ポーピエットに合わせて

  • 鴨のローストに合わせて

  • デザートに合わせて

  • ワイン以外ドリンク

  • 赤ボトル(一部)

  • テーブルセッティング

2017/01/30 更新

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