2回
2016/08 訪問
和洋を問わない寿し懐石に ご主人独自の世界観を感じる
中区丸の内の予約困難店「寿しの良乃」さん・・・
毎度のことだが、先輩レビュアー様にお誘いいただいて伺った。
お店は、5階建ての小さなビルの一階・・・
その両端には絵の階に向かう階段があるので間口はかなり狭いが
眩しいほどに真っ白な漆喰?の外壁に、スポットライトのあてられた
「吉乃」の表札と風に揺らめく黄土色の暖簾が美しい。
店内は檜のL字カウンターに9席・・・
一人当たりのスペースが広く、ひじ掛け付きの椅子はゆったりと寛げる
大将は、時間より少し早く着いた私たちに、鮪・うにをはじめとする、
今夜の食材を見せてくれながら、産地や特徴を細かく説明くれた・・・
食材へのこだわりや熱意、何よりそれらへの自信が伝わってくる。
皆さんが揃いビールなどで乾杯・・・
苦手な食材の確認を終えいよいよお料理がスタートした。
まずは、吉乃ワールドと称される和洋を融合させたおつまみから・・・
* ミニトマト(赤とんぼ)を完熟させたトマトジュース。
* 鯛とヒラメ 球体にしたオリーブオイルを載せて
* 伊勢の鮑 ソース失念
* カツオの漬け エシャロットといぶりがっこのシャーベット添え
* アクアパッツァをイメージした蒸し物
のどぐろ・夏の松茸(メキシコ産)・蛤を
お酒、昆布、トマトジュース、野菜の出汁と共にビニール袋に入れ蒸したもの。
はじめビニール袋ってどう?とは思ったが、メキシコ産とはいえ松茸の香りは凄いし
とにかく、とにかくメッヤクチャに旨い一品。
* 琵琶湖の鱒とフルーツトマト 玉ねぎドレッシングで
握り・・・
* 新子
* 鰯
* 鯖
* 渡り蟹
* 鮪 血合いの鞍かけ握り
宮城は塩釜産の160キロの鮪とのこと
* 安乗産 レアレアボイル車海老
車海老でシャリを巻き込むタイプ・・・
初めて見る海老の巻き方だ。
* 鹿児島産 赤雲丹
* 北海は利尻山 馬糞ウニ
* 玉子
* 穴子塩
* 穴子つめ
* 削りたてかつおぶしの手巻き寿司
* 浅蜊の赤だし
* 麦茶のアイス
和食を基本としながらも、洋の東西やジャンルを問わない
おつまみの数々は、まさに驚きと感動の味わい。
ざっくりとした個人的な感想は、
懐石の一流店で何品か先付けをいただき
〆にお寿しの一流店で握っていただいたといった印象。
大将のテンポ良い会話と仕事ぶりもお見事・・・
素晴らしいお店だ。
2016/08/26 更新
マイレビ様のご予約をお借りしての利用。
まずは木箱の入った、今宵いただく食材を拝見。
全てのお客全員が揃ったところで一斉スタート。
- 酒肴 -
* 白エビ 昆布敷 キャビア乗せ
* 蛸の柔らか煮 粒マスタードで
* 牡丹海老
* ウニ・渡り蟹・シャインマスカット 昆布のジュレで
* 蛤 焼き物
* 真鯛の造り 玉ねぎ醤油で
* 千葉産金目鯛 竜田揚げ 黒酢がけ
* 10日間熟成琵琶ますとマンゴー 玉ねぎソースで
- にぎり -
* 剣先イカ
* アジ
* こはだ
* いわし
* 赤身
* 血合いの倉掛
* 海老
* 穴子
* 中トロ手巻き
* 玉子
* 麦茶のシャーベット
今回も枠にとらわれない素晴らしいお料理を堪能した。
この秋、ニューヨークにお店を移し進出するという吉乃さん。
世界の人に旨い寿しを食べさせたいという志も素晴らしい。