ボストンのダウンタウンの中心部、copleyから東に歩くと、massachusetts.Aveにあたる。
massachusetts.Ave.をチャールズ川方向へ歩き、ハーバード大橋を渡ると広大なMITのキャンパスがあって。
その、大きなチャールズ川の大きな橋を渡る手前に、ボンベイというインド料理店がありました。
商店街の小さなインド料理店はガイドブックに載っているはずもなく、
何の情報もないまま、入ってみました。
このお店に着く前に、ボストンで有名なシーフードレストランやバーガーショップなど、
たくさんのレストランはあったけど、英語がほとんど話せない私は、
この日本人観光客がほとんどいない、英語圏の英語なんて聞き取れるはずがなく、
そこで注文する勇気もない。
でも、インド店なら、英語で書いてあっても、どんなお料理なのか分かるし、
いつも日本で入る時のような気持ちで入れるような気持ちなのは、
今まで日本でインドの方とコミュニケーションを取っていたから、不思議な安心感があったように思います。
とにかく勇気を出して、お店に入り、席に座った。
メニューをもって来てくれた方が、かなり早い口調で話されたのでやっぱりわからない。
日本にいる外国人はかなりゆっくり丁寧に私たち日本人に解かりやすくはなしてくれていることを実感しました。
「アイム フローム ジャパン。ソーリー。 ア リトルスピークイングリッシュ。」
彼はなんて答えてくれるだろう。
「ノープロブレム。ドント ウォーリー」
安心した。
それから彼は少しゆっくり話してくれた。
私も片言の英語を恥ずかしいと思いながらも、心配しないでと言ってくれた彼に甘えて、
使ってみる。
私がダルが好きだと話すと、ランチのダルを勧めてくれた。
バスマティライスを選んで、OK♪と思ったら、また何か話してきて・・・聞き取れない。
困ったな、と思ったら、ランチメニューを指さしてくれた。
あっ!クルチャかパロタを選んでって言ったんだ。
それならわかる。
パロタを選んで、注文を無事終えてホッとした。
このお店にくるまでに、黒人の男性に声を掛けられ、とても怖くなり、
地下鉄に乗ろうとフリーパスを使ったら機械にハネらられてドアに挟まって、
駅員さんがいなくて通れなくて泣けそうになったり。
スーパーで買い物したら、すごい勢いの英語で話されて、わからなくて困ったり、
でも、このインド店は私を優しく迎えてくれて、
とても心地よい空間でした。
日本のインド料理店で働いているインド人の店員さんの日本語がわからないと
よく文句を書いている方がいるのだけれど、
そう思わないで、彼らの話そうとしていることを、こちらが聞いてあげようという気持ちを持って欲しい。
彼らにとって日本語は、自国語、英語と別に、その他の言葉になるんです。
もし、英語は得意な方は、英語も合わせて聞いてあげてください。
そうすれば、きっともっとコミュニケーションがとれると思います。
やさしい気持ちで接してあげて。