<2015年3月>
ミヒリランカさんが閉店するらしいよ。
そんな噂を耳にしたのが昨年末でした。
美味しいスリランカ料理店がなくなるのは、寂しいこと。
これで最後かもしれない、
そう思って、今年に入ってから、何度も通いました。
ママさんから聞いたのは、3月27日まで営業するってことだったの。
だから、最後の週になるときにお別れに行ってきました。
いただいたのは、ミヒリランチ。
色んなものをいっぱい食べたかったから。
炭水化物だらけで、ずっしりとお腹いっぱいになっちゃった。
でも、コックさんのつくるパラタも、フライドライスも美味しいもの。
どっちも食べたかったの。
いつもよりも、スリランカらしい風味にドキッ。
スリランカ人の友人情報では、
このお店のコックさんって、ホテルのレストラン出身らしいの。
だから、エレガントな仕上がりになっているのね。
ママさんと、旦那さんと、コックさんの3人で、
次に向かうのは、つくば大学の近くらしいですよ。
茨城のみなさま、どうかミヒリランカさんのことをよろしくお願いします。
元気でね!
閉店後は、どなたかがお店をされるような噂を、スリランカの友人から聞きましたが、
事実を確認しておりませんので、確認をした後にUPします。
<2015年2月 たまごと、カレー>
スリランカレストランは、市内には数軒あって、
どこのお店のお料理も、私は好き。
それぞれのコックさんの、個性があることがおもしろくて、
どこのお店も、私にとって大切なお店なの。
ミヒリランカさんは、ズバッと爽快にスパイス感が伝わる、
華やかなお料理。
ご飯と一緒にいただくのも、
スリランカの麺でいただくのも、
パラタというクロワッサンでいただくのも、
フライドライスでいただくのも、
どの種類のお料理も、楽しくいただけるんだもの。
私は、まだ、食べていないものがあったの。
それは、エッグロティ。
薄いクレープのような生地を、
ふんわりした玉子を一緒に焼いたもの。
卵のふんわりとした甘さに、
スパイスの切れのある、チキンカレーがよく合う。
初めていただく、卵のロティ。
薄いクレープのように焼いてあるロティにも感激です。
本当に、フィルムのように薄くて、
コックさんの技術で作られたものなのでしょう。
そういえば、たまごってカレーに合いますよね。
ビリヤニも、ゆで卵を崩しながらいただくと美味しいもの。
たまごとカレーを、たくさん楽しめるお料理、
エッグロティ、いいよ♪
<2015年 1月19日 会いたくて>
私の足は、自然にこの店へと向かっていた。
家から遠いのに、
時間を短縮するために、高速を使って。
それでも、行きたかった。
こんにちわ。
お気に入りの、窓際の席に腰を掛ける。
今日いただくものは決まっているの。
スリランカランチ 900円
白いご飯に、3種類のカレーがかけられた、
スリランカらしさたっぷりの、カレーを楽しめるランチなの。
パリップ(豆とココナミルクのカレー)
チキンカレー
じゃがいものカレー(ココナツミルク味)
ご飯は、半分の量にしてもらいました。
お料理を運んでくださったママさんは、
厨房へ戻ると、もう一度私のテーブルにやってきて、
「これで辛さを調整してくださいね。」
そう仰ると、テーブルに2種類の小皿を置いてくれた。
見たことない、調味料だわ。
右側の小皿には、なにか繊維質なものがあるのが見える。
玉ねぎの、シーニサンポーラかしら?
「これは、レモンですよ。」
へぇ、レモンなの、楽しみね。
最初は、カレーだけを混ぜながらいただいて、
それから、この2種類の辛みを加えました。
レモンは、酸味と辛みを加えられ、
カレーに変化をスカッと与えれてくれました。
そして、もう一つの唐辛子の粒粒は、
あぁ、モルディブフィッシュだ。
酸味と辛みとコクが、これによって追加されるの。
たまらない。
食べ終わるとママさんが、
「レモンは、日本の梅干に似てるでしょ。」って。
そうそう、梅干ね。
この酸っぱさと、触感はどことなく梅干に似ているね。
日本と、スリランカは、
すごく遠く離れているんだけど、
鰹節のようなモルディブフィッシュや、
梅干に似た、レモンの漬物があって、
どこか、日本に似ているの。
不思議ね。
私は少し、スリランカの魔法にかかったような、
誰かに恋した時と似たような感覚で、
別れた瞬間から、
また、会いたいって思ってしまった。
<2015年 1月16日 モルディブフィッシュと、泳いだ日。>
思い出は、心の中に潜んでいて、
普段は顔を出さないもの。
何かの刺激がきっかけで、思い出される、
センセーション。
一昨年の9月に、東山動物園でゾウ舎の新築イベントがありました。
そこでは、スリランカのお祭りも開催されていて、
スリランカ料理のいただける屋台も出ていたの。
え~が屋ぁさんは、スリランカロールやコットゥロティを、
ミヒリランカさんは、カレーを出していました。
もちろん両方ともいただきました。
だって、それぞれに美味しいお料理だから、
どちらが上とか下とか私には比べられないもの。
同じ、スリランカ料理だけど、
全く違うのは、日本料理だって同じことで、
それぞれの家庭によって味が違うからでしょ。
自分の家の味付けだけが好きな訳じゃないし、
住んでる場所と違うところにだって、美味しいものがたくさんあるじゃない。
だから、私は、この2つのお店の味、どちらも好きなの。
ランチセットも充実している、ミヒリランカさん。
どれも美味しそうだから、ほんと迷ちゃう。
でも、今日は、パラタをいただくことにしましょ。
*ミヒリセット 980円(税込)
スープ
サラダ
チキンカレー
ポテトテンパレード
ミヒリライス
パラタ
セイロンティ
コーンと卵をとじたスープは、
ショウガ?少し違う気もするような、ちょっぴりの刺激あって。
丁寧に作ったのを感じられるものなの。
サラダのドレッシングは、ほんのり甘みのあるクリーミーなもので、
器ごと冷やされたシャキシャキのキャベツ、
ここにも、作り手の気配りが見えます。
ワンプレートにのった、お料理は、
アツアツで湯気が出ています。
たぶん、スリランカではここまでアツアツのものは出さないと思うのですが、
日本人がスプーンを使って食べるのと、
熱いものは熱く、冷たいもは冷たく、
という日本人の食に対する気持ちを考えて、心配りをされたのだろうと思いました。
そうそう、この、クミンの香らせ方。
こちらのコックさんの得意とするものだと思います。
天才的に上手に、クミンを香らせているの。
焦がしすぎたら苦くなるし、
生っぽいと香りがなく、口当たりが最悪になるクミン。
ミヒリライスには、ほどよいクミンが香り、
このままでも、充分においしくいただけるの。
幸せを感じるひとときです。
パラタはね、もっちりしていて、
今までいただいたパラタ中では、一番好きな味です。
ひどく脂っこくなく、もっちり触感が楽しいの。
カレーを一口飲んでみると、チキンカレーでした。
スリランカだとパリップとの合がけがおいしいと思うので、
1種類カレーだと寂しい気持ち。
でも、スリランカの現地の辛さ(+60円)にしたので、
スカッと抜けるような青唐辛子の辛さがとてもいい。
えっ?
何か、わたしの舌にざらつくものがやってきた。
柔らかく煮込まれたチキンカレーを手前から食べ進めていった私。
チキンカレーにはざらつきは無かったはず。
途中から、味が変わったような?
色は同じだから、見た目にはわからなかったけど、
奥に入っている塊を崩してみると、マグロだった。
もしかしたら。
マグロの周りのカレーだけを、すくっていただいてみると、
ザラザラと舌にあたる感覚には、スモークされたようなコクを感じる。
あぁ、やっぱり。
モルディブフィッシュの、削り節だ。
不思議な感覚のモルディブフィッシュの削り節を、
初めていただいた時に、私は、
子供のころにママが削った、硬いカツオの、
削り節の味に似ていると思った。
モルディブフィッシュが、どんな味かもしらなかったのに。
今は、思い出される、懐かしい味。
インド洋の、碧い海に泳ぐモルディブフィッシュは、
うんと遠くの、私のもとへやってきた。
楽しい、まるで一緒に泳いでいるようだ。