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夜の点数:4.7
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.8
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.5
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク4.0 ]
”よそ”には無い御料理と器と。
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2016/11/02 更新
2016年9月
こちらも予約難易度の高い割烹に数えられます。
普段より懇意にしております店主様にお誘い頂き、訪問機会に恵まれました。
このような御縁に心より感謝いたします(礼)
店内はカウンター席と奥にテーブル個室席。
カウンター席は6人座れるようですが、この日は4人で広々使わせていただきました。
席の前には、北川民次氏のバッタのリトグラフと、小さな木製の虫籠。すごく御洒落。
さてさて、訪問しましたのは9月。
9月と言えば”中秋の名月”の月、別名”芋名月”とも呼ばれています。
まずは、食前酒(花見酒/菊酒)を頂きました。
この日頂いたお料理を以下記載します。
※写真撮影はNG、お料理の写真はございませんのでご理解を。
【1品目】芋の葉っぱの上に、百合根、海胆、キャビア。
百合根は月見のお団子に見立て、蒸して裏漉し出汁で仕上げる。
海胆は、由良の赤海胆です。
【2品目】椀物(吉兆の器で登場)
蓋の裏は、月の満ち欠け、上弦の月。大正時代の御椀で、満月が歪む。
中には、千利休が好んだと言われる斬月型の豆乳のくず豆腐
月にかかる雲のイメージで松茸を裂いたものが乗せられています。
【3品目】向付:おこぜと、その肝。旨味十分、新鮮そのもの。
【4品目】お凌ぎ:かますを焼霜にして酢橘を縛る。シャリに醤油を合わせます。
【5品目】素晴らしい菊の器、180年前の代物らしい。金が豊富に設えてあります。
12月は旧暦の重陽。その時にも菊を使用されるようです。
器の中には京都城陽産の無花果 焼き無花果にして胡麻出汁に。
日本で唯一、無花果を無農薬で作れる方から購入されているらしいです。
【6品目】鱧の焼霜、肝焼き。梅肉醤油とわさびで。
【7品目】太刀魚を揚げて甘酢餡がかけられています。
菊の餡の下には、ひし蟹。松茸の傘を焼いてお浸し
【8品目】炊き合わせ、芋茎篠田巻き、舞鶴の鱧詰めの子芋。
万願寺唐辛子は甘めに炊かれ、表面の皮が丁寧に取られています。
芋名月に因んで。
【9品目】食事:土鍋ご飯、いくら、香の物:茄子、胡瓜
【10品目】水物①:豊水梨 巨峰 ゼリー寄せ。皮を煮詰めてソースに。
【11品目】水物②:和菓子。菊の金団の上には綿飴。
重陽の節句、菊の着綿に見立てて、菊のきんとん。
【頂いたお酒】
・鄙願(新潟県)
・鳳凰美田 フェニックス(栃木県)岸野寛氏の酒器で。
・浦霞(宮城県)
”よそがしないような料理を、というのがモットー”というご主人様の言葉が全てを物語ります。
御料理、食材の質、量、食器、全てが最高級なのはもちろん、前衛的な独創性も兼ね備えております。
酒器も、中国の瑪瑙(メノウ)や、天竜グラスなど。他にはない素晴らしい物ばかり。
京都市内とは言わず、日本国内でも最高レベルの割烹の1つではないでしょうか。
この日は、玄関に鈴虫の籠。
時折聞こえてくる”リンリーン”という音が、何とも風情がありました。
また季節を変えてお伺いしてみたい名店です。
ご一緒いただきましたご主人様、本当にありがとうございました☆