幸庵のレビューですが、15000文字の制限に引っかかっていますので
過去のレビューを日記として退避・保存しておきます。
2013/6月中旬に再訪です。
この日はカウンター席でした。
飲み物は私は、前回にボトルキープしていた、白玉の露という芋焼酎をロックで、
かみさんは、めろめろメロン梅酒というふざけたネーミングの梅酒をロックで。
ちなみにネーミングはふざけていますが、度数9度ありますので侮れませんよ。
私はその後、まぼろしの五石橋という芋焼酎のボトルを入れました。
紫陽花がシーズンのこの日いただいたのは以下の18000円のコースになります。
・あられ湯
・前菜
のっけから氷の器で登場。ご主人自らドリルで氷を削ったとのこと。いつも凝ってますねえ!
その中身も驚愕で、ぶっとい毛蟹、シャコ、つぶ貝のジュレ掛けに、わさび菜、山わさびが
添えられます。見た目もですが、味も素晴らしいです。
・椀物
蓮豆腐、鱧の椀に、水蓮菜と青柚子をあしらったものです。
いつもよりも吸地に甘みを感じました。
・向付
これまた豪華な造りで。鮪の中トロ、アオリイカの耳と足の部分は炙って、胴体は生のもの、
北海道産の水うに、皮目を炙ったあぶらめです。おかひじき、茗荷、青海苔があしらわれます。
醤油、梅だれ、からし醤油が添えられますので、それぞれの特性を生かしていただきます。
からし醤油は鮪の中トロ用に。
鮪の中トロはもの凄く香りが良く旨みに溢れていました。多少筋張っていましたがそんなの
関係ないくらいに。水うには、ただただ雲丹の旨み・・・もしかすると生涯で一番美味しい
雲丹をいただいたのかもというくらいに。あぶらめも皮がぶりんとしていて脂が乗っていて、
こちらも旨みが濃厚でした。
6月は食材が厳しいとおっしゃっていましたが、全然凄いんですけど!
・焼物
マナガツオの焼物に、オクラを叩いたものと、実山椒をあしらい、しば漬けを添えたもの。
実山椒がパリパリしていてピリッと感も絶妙でした。しば漬けを添えるのはこちらの定番ですね。
・強肴
牛のトモサンカクと茄子の焼物です。黄にらが乗っかっています。
山葵塩とポン酢でいただきます。トモサンカクの焼き加減はミディアムレアで赤身と脂の味が
絶妙。山葵塩との相性が抜群でした。焼きナスも、香ばしくてたまらんですね。
・八寸
珍味の鮒ずし、ホオズキと枝豆とジュンサイのショウガ酢、とうもろこしのかき揚げ、
サツマイモのレモン煮、煮鮑、万願寺唐辛子焼き。
鮒ずしは前回の帰り際に、「うちの鮒ずしに挑戦してみますか?」という会話になっての
登場だと思います。初体験の鮒ずしは、無茶苦茶酸っぱあ!
もはやチーズを通りこして、レモンのような酸味と、青カビのチーズのような香りがします。
和というよりは、洋の方が味的には近いのではと。つまりワインに合うのではと思いました。
京料理では絶対に出さないそうです。
私は何とか大丈夫でしたが、かみさんはギブアップのようで、1枚食ってくれと私にヘルプ。
ご主人いわく、これでもかなりマイルドな方で、本場で普通に売ってるものはもっと凄いと。
ちなみにご主人も苦手だと(爆)
・蒸物
毛蟹の玉締めです。いわゆる茶碗蒸しのようなものに銀餡をかけてます。
雲丹と絹さやがあしらわれます。ご飯にかけて食いてえ(爆)
・食事
あさりご飯。山芋、かぼちゃ、胡瓜の漬物に昆布の佃煮、生キャベツの赤だしが付きます。
艶のある炊き方ですね。最初は釜の中心部分だけをよそってもらい食べます。
この部分が一番美味しいからだと。生キャベツの赤だしも旨いです!
皆で試食して生が一番美味しいという結論になったと。ご飯はもちろん完食です!
・和菓子
甘納豆を寒天でよせて、黒蜜をかけたもの。
もう、寒天がふるふるですよ。ふるふる。プルプルではなくて。すぐに壊れそうな感じ。
柔らかな甘みと寒天の食感が絶妙でした。
・お薄
・水菓子
熊本産のすいか、マスクメロン、宮崎マンゴーにグアバゼリーをかけたもの。
小さなカップには梅シャーベットが添えられます。
私、失敗して最後にすいかを食べたら甘みがしませんでした(爆)アホか。最初に食えと。
にしてもマスクメロン、宮崎マンゴーは絶品でしたよ。
梅シャーベットももの凄い工程を経て出来上がったもの。スイーツだけをとっても
一流パティシエになれるのではとさえ思います。
前回の帰り際に、6月は食材的にはかなり厳しい季節と伺いましたが、なんてことはない、
ご主人はそんなこと言いながらも、これだけの素晴らしい料理を提供してくれました。
「そういえば幸庵で鮎を食べたことが無いんですよ。」と言うと、カレンダーを取り出し、
鮎釣りに行く日程を確かめてから、私にこの日の予約がいいですと薦めてくれました。
なんと、ご主人みずから鮎を釣りに行ってるんですって!なんでもご主人って自分でするんですよね。
それは妥協したくないからだそうです。筍も朝掘りは自分で出かけていますし。
ということで次回の予約はあまり間を開けずに、7月下旬にしました。
鮎釣れるかなあ?これだけはその日になってみないと分からないので(^^;
今回も美味しい料理をありがとうございます!
ご馳走様でした!(2013/6/29現在、4.32ポイント)