KEN21さんが投稿したフィエルテ(神奈川/鎌倉)の口コミ詳細

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KEN21の食べ飲み歩き

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フィエルテ鎌倉、和田塚、由比ケ浜/フレンチ、イノベーティブ

31

  • 夜の点数:4.7

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.7
11回目

2022/07 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

海のもの、山のものを重ね合わせ、自然界では起こりえない美味しさを追求

2022年7月下旬に再訪です。

この日はかみさんとディナー。
 
やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

まだまだ新型コロナが収束しない中ですが、なんとか5回連続で予定通りに訪問出来ました。

ディナーは、8800円、13750円、17050円というコースがあるのですが、
我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けて店内へ。

我々は決まってカウンターの右端に案内されます。
ここがシェフの目の前になるので一番の特等席なんです (〃^▽^〃)

さて、いつもの通りにBGMはジャズの調べ。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
今宵もワクワクするような素材がズラッと並んでますぜ。

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 3080円
・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン
・ワインペアリング 5杯 5500円
・ワインペアリング 7杯 7205円

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もはやソムリエからは「いつものでいいですよね♪」という感じで、私は、

・ワインペアリング 7杯 7205円

かみさんも、

・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン

をオーダーです。

この日のシェフおまかせコース(時価26400円)の内容は以下になります。

・MG BB Brut Nature Champagne Grand Cru
  私とかみさんのワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  爽快なリンゴ果汁のニュアンス。
  ゴクゴクと飲みたいくらい (〃^▽^〃)

・焼きとうもろこし
  プレーンなエクレア生地で、とうもろこしムースをサンドし、焼きとうもろこしの粒、
  焼きとうもろこしのピューレ、とうもろこしの若葉をトッピングしたもの。
  とうもろこしの甘みをこれでもかと引き出した逸品。
  焼いた部分の香ばしさが郷愁を誘うよね (〃^▽^〃)

・サラダ・ニソワーズ
  オレガノパン、ニンニク、サフランで炊いたジャガイモ、鰯炙り、卵黄ソース、
  キャビア、卵黄の塩漬け、ハーブなどをあしらったアミューズ。
  鰯の脂の旨みと、卵黄のコク、キャビアの塩気がベストマッチ。
  ニース風サラダをイメージしたものだそうです。

・Cigalus Blanc 2020 Gerard Bertrand
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ラングドックの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ、ヴィオニエ、ソーヴィニヨン・ブラン。
  熟した桃や柑橘類の香りにはちみつやバニラのニュアンス。
  冷えた状態と温度が上がる状態では異なり、だんだんとバナナのような甘みも。
  そしてその後は苦味も出てきます。
  この後の鮎に合わせて。
  それにしてもこの白ワインってムッチャ高いんですけど、
  このお値段のワインペアリングで出しちゃっていいんですかね (*゚Д゚*)

・長野県産 天竜鮎/クレソン/玉ねぎ
  鮎を3枚におろして、ジャガイモと稚鮎のペーストを挟みこみ、
  頭と中骨は煎餅にして、新玉ねぎのピューレと新玉ねぎの皮の泡、
  クレソン、デュカなどで仕上げたもの。
  さすがにフレンチだけあって鮎を再構築どころか、さらに苦味を加えるために、
  稚鮎も活用し、その苦味を強調するために新玉ねぎの甘みも活用した逸品。
  それらの甘みと苦味を纏め上げるのがクレソンとデュカ。
  この小さな料理の中に、これだけの仕事が施されているんです。
  これがフレンチの凄いところだなといつも感心させられます (〃^▽^〃)
  フレンチの凄さというかフィエルテの凄さと言いたいところですかね (* ̄∇ ̄*)b
  フレンチ経験値の浅い私が言うのもなんですが (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・自家製ミルクパン
  焼き立てのフカフカ。
  ふんわりとソフトなパンですのでソースを拭うのに最適なんです (* ̄∇ ̄*)b
  ハード系だと拭いにくいでしょ?
  毎回2個食べるようにしていますので、残りの皿数を見ながら大事に食べていきます。

・Givry Blanc Cuv e Excellence Domaine Laurent Mouton 2020
  私のワインペアリング3杯目。かみさんの2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  穏やかなリンゴ酸のニュアンス。酸味というよりも舌の上が反応するくらいの。
  その後に樽香も少し感じてきます。

・三陸産 帆立/青森県産 たまご茸
  まずはたまご茸のプレゼンテーション。
  色味は赤くて毒キノコの様相。
  この青森陸奥市で採れたたまご茸と、三陸産帆立をレア気味に焼いたものを、
  鮑の肝、たまご茸の軸、コニャックを使ったソースで纏め上げたもの。
  生まれて初めて口にするたまご茸は、大きななめこに近い印象ですかね。
  噛んでいると少しぬめりを感じてきます。青菜のようなテイストも感じて。
  そこに帆立の甘みと鮑の肝のコクが加わって美味しい (〃^▽^〃)

・Montagny 1er Cru Les Maroques 2019
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  果実味がどえらいとのソムリエの説明でしたが確かに。
  ただしそれほど重さは感じなくて、余韻で樽香を感じます。
  これが少し冷した状態だったのですが、なんとキンキンに冷やしたバージョンも
  サービスをしてくれました (〃^▽^〃)
  同じワインでも温度によって表情を変えるのですが、このワインは
  冷やしても、少しぬるくてもどちらでも対応可能な白ワインなんだそうです。

・仏産 鶉/千葉県産 蛤
  仏産の鶉をしっとりと焼き上げて、蛤のミキュイを下に忍ばせ、
  仕上げに、蛤のエキス、鶉のエキス、仔牛のエキスで取ったスープを注ぎ入れて完成。
  鶉の肉はまさにしっとりと焼き上がっていて、柔らかな鶉の風味を感じます。
  秀逸なのがこのスープ。なんという超濃厚さでしょうか。
  アメリケーヌソースのように味が濃いという意味の濃厚さではなくて、
  なんというか出汁の掛け算による複雑な味わいによる濃厚さというか。
  このスープでつけ麺を食ってみたいところです。
  いや、リゾットに仕立てた方がスープが生きるかな?
  この料理は凄いと感じました。

・自家製ライ麦パン
  このタイミングで2個目のパンのサーブ。

・ Rose D'alsace Domaine Hurst 2018
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・アルザスのロゼワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール。
  フルーティーで、エッジの効いたテイスト。甘ったるさは皆無。
  この後の鰻の炭の香りとの相性を考えてのサーブ。
  さくらんぼとアセロラのいいとこ取りと仰っていましたが、確かにそんなニュアンス。

・愛知県産 鰻/仏産 ジロール茸/焼きナス
  愛知県産鰻の蒲焼はバルサミコを使ったフレンチ独特のもの。
  そこに鰻の骨の出汁、焼きナスのピューレ、ジロール茸、松の実のロースト、
  酸味の効いたマイクロハーブで仕上げた逸品。
  こちらの料理も前皿同様にメニューを見た瞬間に旨いに違いないと思っていましたが、
  その期待通りの美味しさ (〃^▽^〃)
  鰻に、ジロール茸に、焼きナスですよ?
  香ばしさの三重奏でしょう (* ̄∇ ̄*)b
  土用の丑の日は少し外しましたが、素晴らしい鰻料理を堪能出来てシアワセ。

・Chablis 1er Cru 'Fourchaume' 2017
  私のワインペアリング6杯目。かみさんの3杯目。かみさんはラスト。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  旨味が凄いです。出汁のようなテイスト。完熟したデラウェア、藁のような香り。
  およそシャブリとは思えないテイストですね。
  魚の旨味と合わせると凄いとのことで、この後のマナガツオを迎え撃ちます。

・徳島県 鳴門海峡 12日熟成 マナガツオ
  12日間熟成したマナガツオを皮目をクリスピーに、身はレアに焼き上げ、
  シャンパンフリット、枝豆と四葉胡瓜のソテー、ハーブオイルで仕上げた一皿。
  フィエルテお得意の熟成技ですが、マナガツオはしっとりとしながらも
  旨味の濃さを感じます。普通は1切れなのに2切れも乗せてくれて (〃^▽^〃)
  脇を固める枝豆も四葉胡瓜も侮れません。
  先日、四葉胡瓜を買って生のサラダで食べたのですが、
  水っぽくて期待ほどじゃないなと思っていましたが、火を通してナンボの食材らしく。

・BARONARQUES VIGNOBLE 2015
  私のワインペアリング7杯目。
  フランス・ ラングドックの赤ワイン。
  ぶどうは、マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、シラー。
  ガーネット色を帯びた濃く深みのある赤ワイン。
  ブラックベリーのような凝縮した黒果実が立ち上り、
  しっかりとしたフルボディの味わい。
  シェリーを思わせるようなニュアンスも持ちます。
  この後の短角牛に合わせた1杯。

・岩手県産 短角牛/岩手県 広田湾 牡蠣
  岩手県産短角牛ヒレのローストです。炭で香り付けをしています。
  そこに、つるむらさきのソテー、インカのめざめとオーストラリア産トリュフを添え、
  赤ワインソースと、岩手県広田湾の牡蠣の旨味を凝縮したソースで仕上げたもの。
  鶉に蛤を合わせたことといい、こちらは牛に牡蠣を合わせるという離れ業。
  これまたこのメインだけでランチが成立するくらいの男前ボリューム (〃^▽^〃)

・DRAGONBULL 0円
  なんとサービス(^^)/
  フランス・ アルザスの白ワイン。
  ぶどうは、ミュスカ・オトネル。
  微発泡で、マスカットフレーバー。
  プチプチと優しい泡立ちで、フレッシュでさわやかな果実感、
  ドライな飲み口も併せ持ち、余韻に少しヨーグルトのニュアンス。
  これも旨いなあ。

・宮崎県産 マンゴー/スターアニス
  スターアニスフレーバーのブランマンジェの上に、
  フレッシュなマンゴー、白ワインとライチのジュレを乗せたものです。
  スターアニスはいわゆる八角ですが、東坡肉のような八角臭は無くて、
  程よい感じに効かせていましたので、苦手なかみさんも何の問題も無く美味しいと。
  それにしても宮崎産のマンゴーは甘みはもとより香りがいいよねえ (〃^▽^〃)

・Baron Patrick Reserve Personnelle X.O. 3080円
  私のオーダーです。
  ワインペアリングは終わりましたが、私の場合はデザートに合わせた
  食後酒もサーブされるようになっています。
  今回も3種類の中からこちらをチョイス。これを頼むのは4回目ですね。
  私の中の愛称では、ハクション大魔王コニャック (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・和歌山県産 いちじく/クロワッサン/マスカルポーネ
  いちじくに、トンカ豆、マスカルポーネチーズ、クロワッサンアイスクリーム、
  チョコレートパウダー、トンカ豆のラングドシャなどを合わせたもの。
  いちじくは大好物ですが、なかなか口にすることの出来ないフルーツの一つ。
  この控えめな甘みと風味がたまらんのですよ。

・ワンスプーン
  なんとメニュー外のサービス(^^)/
  黒胡椒、ライムの皮、キウイ、モヒートゼリーのワンスプーンです。
  まさに口に含むとモヒートの香り全開!

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  1つ目はミニパフェ。
  スパイスとパイナップルのパンナコッタ、パイナップルアプリコット、カカオのクランブル、
  スパイスムース、スターアニス、ブラックペッパー、パイナップルソース、ライムのパフェ。
  だったような。覚えきれん (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  もう1つは焼菓子。
  クルミっ子ニューバージョン、コーヒーマカロンだっけかな。

・ハーブティー(カモミール&ルイボス)
  かみさんのオーダーです。
  ベースがルイボスティーでしたね。

・アイスコーヒー
  私のオーダーです。久しぶりにアイスコーヒーで〆。

これで〆て66935円。一人当たり約33468円。タッチレスのPayPayでお支払い。

実は前日の昼に食べた刺身か生のあおさのいずれかに当たったようで、
前日の夜から胃の調子が悪かったのですが、何とか普通に酒が飲めるまでには回復しての訪問。
本調子とはいかないのにアミューズの時点で全く調子の悪さを忘れるほどの快進撃が続き、
結果的にはいつもの通りにたらふく食べて飲んでごっそさん状態 (* ̄∇ ̄*)b

今宵も、天竜川鮎、三陸産帆立、陸奥産たまご茸、仏産鶉、千葉県産蛤、愛知県産鰻、
仏産ジロール茸、鳴門海峡マナガツオ、岩手短角牛、広田湾牡蠣、
オーストラリア産トリュフ、宮崎産マンゴー、和歌山県産いちじくなど、
高価で貴重な食材をたんまりと堪能させて頂きました。
今回は珍しくスペシャリテ食材のオマールブルーが登場しなかったのですが、
そんなことを意識させないほどの食材の充実ぶり。

もちろん食材がいいから美味しいのではなく、海のもの、山のものを、
重ね合わせて料理を構築し、自然界では起こりえない美味しさを追求してくれています。

最後には恒例の印象に残った一皿を選ぶのですが、仏産 鶉/千葉県産 蛤と、
愛知県産 鰻/仏産 ジロール茸/焼きナスで迷いに迷って、選べないので同率にしましたが、
翌日以降冷静になってみると、仏産 鶉/千葉県産 蛤が一番凄かったなと思いました。
あのスープは素晴らし過ぎ (〃^▽^〃)
なにせ、蛤のエキス、鶉のエキス、仔牛のエキスで取ったスープですもん。

そして今宵も始めて飲む銘柄のワインを含めて堪能。
相変わらずのサービスっぷりで申し訳ないくらいです(^^;

次回の訪問は秋頃になるでしょうが、秋の恵みを楽しみにしながらその時を待ちます (〃^▽^〃)

ご馳走様です!(2022/7現在、3.76ポイント)

  • MG BB Brut Nature Champagne Grand Cru

  • アミューズ

  • 焼きとうもろこしのエクレア

  • サラダ・ニソワーズ

  • Cigalus Blanc 2020 Gerard Bertrand

  • 長野県産 天竜鮎/クレソン/玉ねぎ

  • 長野県産 天竜鮎/クレソン/玉ねぎアップ

  • 自家製ミルクパン

  • Givry Blanc Cuv e Excellence Domaine Laurent Mouton 2020

  • たまご茸のプレゼンテーション

  • 三陸産 帆立/青森県産 たまご茸

  • 三陸産 帆立/青森県産 たまご茸アップ

  • Montagny 1er Cru Les Maroques 2019

  • Montagny 1er Cru Les Maroques 2019(キンキンに冷やしたバージョン)

  • 仏産 鶉/千葉県産 蛤

  • 仏産 鶉/千葉県産 蛤アップ

  • 自家製ライ麦パン

  • Rose D'alsace Domaine Hurst 2018

  • 愛知県産 鰻/仏産 ジロール茸/焼きナス

  • 愛知県産 鰻/仏産 ジロール茸/焼きナスアップ

  • Chablis 1er Cru 'Fourchaume' 2017

  • 徳島県 鳴門海峡 12日熟成 マナガツオ

  • 徳島県 鳴門海峡 12日熟成 マナガツオアップ

  • BARONARQUES VIGNOBLE 2015

  • 岩手県産 短角牛/岩手県 広田湾 牡蠣

  • 岩手県産 短角牛/岩手県 広田湾 牡蠣アップ

  • DRAGONBULL

  • 宮崎県産 マンゴー/スターアニス

  • 宮崎県産 マンゴー/スターアニスアップ

  • Baron Patrick Reserve Personnelle X.O.

  • 和歌山県産 いちじく/クロワッサン/マスカルポーネ

  • 和歌山県産 いちじく/クロワッサン/マスカルポーネアップ

  • 黒胡椒、ライムの皮、キウイ、モヒートゼリーのワンスプーン

  • ミニャルディーズ

  • クルミっ子ニューバージョン、コーヒーマカロン

  • ハーブティー(カモミール&ルイボス)

  • アイスコーヒー

2022/07/26 更新

10回目

2022/05 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

これだけのキャストが自己主張だけをせずに喧嘩をしないで上手く纏まって

2022年5月初旬に再訪です。

この日はかみさんとディナー。
 
やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

まだまだ新型コロナが収束しない中ですが、なんとか4回連続で予定通りに訪問出来ました。

ディナーは、8800円、13750円、17050円というコースがあるのですが、
我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けて店内へ。

我々は決まってカウンターの右端に案内されます。
ここがシェフの目の前になるので一番の特等席なんです (〃^▽^〃)

毎回冒頭は同じ内容で恐縮なのですが、このレビューを初めて読む方も
いらっしゃるかも知れませんので何度も書かせていただいております。
私は仲良しこよしのマイレビ様だけにレビューを書いているのではなく、
その昔、自分が食べログレビュアーではなく単なるユーザーであった時に、
こういう情報を書いてくれた方が利用者視点としては有難いのになと
思うところを書くようにしているんです。
なので日記的なプライベートな内容などはほとんど書かず、
そのお店のメニュー、価格、味、雰囲気、サービスなどを中心に書いています (〃^▽^〃)

さて、いつもの通りにBGMはジャズの調べ。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
今宵もワクワクするような素材がズラッと並んでますぜ。

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 3080円
・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン
・ワインペアリング 5杯 5500円
・ワインペアリング 7杯 7205円

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もはやソムリエからは「いつものでいいですよね♪」という感じで、私は、

・ワインペアリング 7杯 7205円

かみさんも、

・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン

をオーダーです。

この日のシェフおまかせコース(時価24750円)の内容は以下になります。

・Champagne Hubert Noiret
  私とかみさんのワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。
  ぶどうは、ピノムニエ56%、ピノ ノワール32%、シャルドネ12%。
  濃厚なリンゴ果汁のニュアンス。シュワシュワと辛口で相変わらず旨いです。

・グリーンピース/粒マスタード
  プレーンなエクレア生地で、グリーンピースクリームをサンドにし、
  火を通した粒マスタードをトッピングしたものです。
  シンプルなエクレア生地の香ばしさに、グリーンピースの甘み、
  粒マスタードのアクセント。

・佐賀県産 アオリイカ/生海苔
  ゲソの焼きリゾットを土台にし、青海苔で和えた佐賀県産 アオリイカ、
  フランス産キャビア、帆立のチップスをトッピング。
  そしてデュカもアクセントで加えているんです。
  なんというか、様々な食感と風味、テイストが口内で混ざり合いたまらんです。
  特にゲソの焼きリゾットは旨かったなあ。

・岩手県 広田湾 牡蠣/きゅうり/ミント/キャビア
  岩手県広田湾の牡蠣をポシェし、その後急冷。
  牡蠣の貝殻に濃厚な牡蠣クリームを注ぎ入れ、
  ポシェして急冷した牡蠣、豆乳ハーブオイル、キャビア、
  胡瓜とミントの泡で仕上げた逸品。
  牡蠣自体の持つ旨味はもとより、この皿だけで牡蠣4個分を使ったという、
  濃厚な牡蠣クリームも絶大な存在感を発揮していました。
  かみさんは牡蠣好きということもありますが、この皿をイチオシしていましたね (〃^▽^〃)

・Les Foltiéres Pouilly-Fumé Domaine Gitton 2019
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ロワール地方の白ワイン。
  ぶどうは、ソーヴィニヨン・ブラン。
  薬草のようなニュアンスを持ち、瓜系や牡蠣との相性が抜群。

・自家製ミルクパン
  焼き立てのフカフカ。
  ふんわりとソフトなパンですのでソースを拭うのに最適なんです(^^)
  ハード系だと拭いにくいでしょ?
  毎回2個食べるようにしていますので、残りの皿数を見ながら大事に食べていきます。

・Bret Brothers Pouilly Loché Climat La Clonge Blanc 2014
  私のワインペアリング3杯目。かみさんの2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  辛口だけどフルーティー。まずは酸が来てその後に果実味。
  アロマも感じます。
  この後の蛍烏賊に合わせます。

・富山県産 蛍烏賊/白いんげん豆
  白いんげん豆を皿に敷き、蛍烏賊と蛍烏賊のコンフィ、ベーコン、イベリコチョリソー、
  甘夏の皮、茹でたウルイ、ハーブで仕上げたものです。
  蛍烏賊の旬の旨みも素晴らしいですし、個人的にな白いんげん豆って
  いろんな旨味をまとってくれて名脇役だなと思っております。
  これも印象に残る一皿なんだよなあ。

・Château Vignelaure Rose 2020
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・プロヴァンスのロゼワイン。
  ぶどうは、ヴェルメンティーノ、グルナッシュ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン。
  淡いピンク色で、そこから連想される通りのしっかりとした辛口ロゼ。
  こういうロゼならウェルカムですね (* ̄∇ ̄*)b

・伊産 グリーンアスパラ/三陸産 帆立
  見た瞬間にナニコレ状態 (*゚Д゚*)
  こんなにぶっといアスパラ見たこと無いんですけど ( ̄∀ ̄;)
  バターと水で煮た伊産 グリーンアスパラに、三陸産 帆立のスライスを乗せ、
  胡椒草、パウダー、パセリのバターソースで仕上げたものです。
  グリーンアスパラはシャクシャクの火の通し加減。
  そして帆立スライスは甘みを与えるあくまでも引き立て役に徹しています。
  とにかくアスパラ自体のコクが凄いんです。
  これも印象に残る一皿なんだよなあ。

・ Domaine Bart Marsannay Rouge 2019
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・マルサネの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール。
  とにかく果実味が凄いですね。
  ラズベリー、ドライフラワーのニュアンス。
  びっくりするくらいこの後の皿のモリーユ茸に合うとの案内。
  相変わらず3倍盛りくらいの説明が素敵で (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  でもそうやって暗示にかけると本当にそう感じるもんね (〃^▽^〃)
  赤ワインは苦手なかみさんもこれは美味しいと太鼓判。

・千葉県産 黒鮑/仏産 モリーユ茸
  皿に黒鮑の肝のソースを敷き、80℃の低温調理で6時間かけた黒鮑を鎮座。
  そこにホワイトアスパラガス、モリーユ茸、モリーユ茸の泡で仕上げた一皿。
  黒鮑をカットし、ホワイトアスパラ、モリーユ茸をフォークで串刺しにし、
  肝のソース、モリーユ茸の泡をまとわせて食べるとヤバい旨さ。
  ナニコレ?これは合法ドラッグでしょうか (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  これだけのキャストが自己主張だけをせずに喧嘩をしないで上手く纏まっているんです。
  主演級のキャストが勢揃いの鎌倉殿の13人放映記念皿 (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・Chateau Chalon Domaine Courbet 2009
  私のワインペアリング外になります。
  フランス・ジュラの白ワイン。
  ぶどうは、サバニャン。
  先ほどの黒鮑の皿でもソースとして使っていたものです。
  それをペアリングの合間にシェフがサービスしてくれました (〃^▽^〃)
  シェリーっぽい風味を持ち、その後に酸が来て、さらにバニラ、
  クリームの様なニュアンスが続いていくんです。
  これが何というかハマる美味しさでしたよ。
  高価なものなのに有難うございます <(_ _)>
  チビチビと名残惜しむように頂きました。

・自家製ライ麦パン
  このタイミングで2個目のパンのサーブ。

・Montagny 1er Cru Les Maroques 2019
  私のワインペアリング6杯目。かみさんの3杯目。かみさんはラスト。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  樽香が印象的。その後にバニラの風味も加わります。
  どっしりとボディのある白ワイン。
  この後のオマールブルーをこれで迎え撃ちます。

・ブルゴーニュ産 オマールブルー/グリーンピース
  フライパンの中でオマールブルーにタイムの香りを移したあと、
  ツメ、腕肉、胴体の部位ごとに異なる火入れを施し、
  オマールの殻から取った濃厚なソース、薄皮を剝いたグリーンピース、
  スプラウトをあしらって仕上げた一皿。
  濃厚なアメリケーヌはもとより、もの凄く手の掛かったグリーンピース。
  一粒一粒丁寧に薄皮を剥くんですからそりゃあ大変ですよ(^^;
  毎度のことながら違う表情を見せてくれるオマールブルー。
  今宵も堪能させて頂きました <(_ _)>

・Alsace Pinot Gris Cuvee Albert 2019
  私のワインペアリング7杯目。
  フランス・アルザスの白ワイン。
  ぶどうは、ピノ・グリ。
  オレンジの果汁と皮のビター感。
  イタリアの食堂のテーブルワインみたいなイメージ。
  飲み進めるとニュアンスも変わってくるんです。
  これも美味しいワインです。

・オマールのビスク
  まさかのメニュー外の料理がサーブされました。
  急遽シェフが追加することに決めたようです。
  これが超濃厚。これ以上濃厚なビスクは飲んだことがありません (〃^▽^〃)
  最初の方はスープとして飲んで、残り少なくなったところで、
  自家製ライ麦パンを細かくちぎって投入してビスクを染み込ませて食べました。
  もう至福ですよ。シ・フ・クっ!

・Pierre Naigeon Bourgogne Aligoté 2020
  私のワインペアリング8杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、アリゴテ。
  心地よい酸味が印象的でした。
  ところでこの時点で規定の7杯を超えて8杯目なんすけど (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・五島列島 15日熟成 スジアラ/サフラン
  15日間熟成したスジアラを、朝9時に塩を振って冷蔵庫で乾燥させたものを
  皮がカリッカリになるように焼いたもの。
  スジアラのシャンパンフリット、空豆、万願寺唐辛子を添えて、
  サフランソースで初夏らしくさっぱりと仕上げた一皿。
  相変わらず身はしっとりとした火入れで美味しい (〃^▽^〃)
  1か月ほど前に別のお店で熟成ハタのポワレを頂きましたが、
  少々火を入れ過ぎの感ありで私の好みのドストライクでは無く。
  しかしながらフィエルテではいつもドストライクゾーンに球を投げ込んでくれます!
  サフランは高級スパイスでもありますが、主張も強いので
  使う量には細心の注意を払っているそうですよ。
  ちなみにインネパ系あたりで提供される黄色く色づいたライスは
  ターメリックライスであることがほとんどです。
  仮にサフランライスであればそれをPRしていると思いますので。

・Chorey Les Beaune Clos Margot Rouge Domaine Dubois Bernard & Fils 2019
  私のワインペアリング9杯目。ペアリングラスト。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール。
  この後のうずらの香りを消さないように果実味がメインの味わい。
  私の場合、時価設定のお任せコースなので通常よりも皿数が多いんです。
  なので7杯のペアリングでは足らないので、概ね7杯のペアリングという
  不思議な提供方法になっている模様 (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  いやあ、有難いことです <(_ _)>

・仏産 鶉
  鶉をフレンチで頂くのはおそらく初めての経験。
  和食とかで鶉団子とか、鶉粥あたりを食べたことがある程度で。
  うずらの卵はよく食べますけどね (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  鶉むね肉のフォアグラ巻き、鶉もも肉コンフィ、鶉もも肉直火、
  鶉もも肉唐揚げ、ジロール茸、アピオスなどを
  ジロール茸の煮汁とコニャックでソースを作ったもので仕上げています。
  鶉って小さな鳥と思っていたのですが、個体の大きいものを仕入れていて、
  特にもも肉とかは味が濃厚で堪能出来ましたね (〃^▽^〃)

・Baron Patrick Reserve Personnelle X.O. 3080円
  私のオーダーです。
  ワインペアリングは終わりましたが、私の場合はデザートに合わせた
  食後酒もサーブされるようになっています。
  今回も3種類の中からこちらをチョイス。これを頼むのは3回目ですね。
  在庫も残り少ないそうで飲めるのもあと半年くらいらしいので、
  こちらをチョイスしました。
  私の中の愛称では、ハクション大魔王コニャック (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・ゴールデンキウイ/台湾パイナップル
  ここら辺からシェフたちとの会話に夢中になり記憶が・・・
  ゴールデンキウイ、台湾パイナップル、エスプーマ、バジル、ライムを使ったデザート。
  キウイとパイナップルのそれぞれの酸味と甘みが生きていました。

・長崎県産 ビワ/UVA
  マスカルポーネチーズクラフティ、ビワのコンポート、
  アーモンドミルクにUVAのエスプーマだったけかな。
  ウバ紅茶の風味も生きていましたね。

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  1つ目はミニパフェ。
  レモンのブランマンジェ、ほろ苦いソース、抹茶クランブル、抹茶ソース、
  ミルクの泡で仕立てた抹茶フラペチーノ改良ミニパフェ。
  もう1つは焼菓子。
  クルミっ子オマージュ2022バージョン、レンズ豆のこし餡のプチどら、
  あとは難しすぎて忘れた (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  みかんのピールが効いていた焼菓子でしたね。

・ハーブティー(カモミール)
  かみさんのオーダーです。

・ホットコーヒー
  私のオーダーです。ブラックで。

これで〆て63635円。一人当たり約31818円。タッチレスのPayPayでお支払い。

いやあ、今宵も満腹で満足ですわ (* ̄∇ ̄*)b
というか今回はいつも以上に鬼気迫るものを感じましたね。
怒涛のラッシュでこれでもかと言わんばかりの。

最後には恒例の印象に残った一皿を選ぶのですが、かみさんは既に決めていたようで、
岩手県 広田湾 牡蠣/きゅうり/ミント/キャビアを選出。

私は、富山県産蛍烏賊/白いんげん豆、
伊産 グリーンアスパラ/三陸産 帆立、
千葉県産 黒鮑/仏産 モリーユ茸の中で迷いましたが、
千葉県産 黒鮑/仏産 モリーユ茸を選出しました (〃^▽^〃)

主演級のキャストが勢揃いの鎌倉殿の13人放映記念皿と勝手に命名したほど、
これらの極上の素材が見事に調和していたんです。これは凄かったわ。

それ以外だって超濃厚オマールのビスクも凄かったし、
佐賀県産 アオリイカ/生海苔の焼きリゾットは秀逸でしたし、
鶉という食材を知ることの出来た貴重な経験もさせてもらいましたし、
本当はどれか一皿を選ぶのは相当に悩む話なんですよ(^^;

でもそうやってお客様の好みを学習していって、今後のコースの組み立てや、
調理方法、提供方法に生かしてくれるんだと思います。
なので通えば通うほどに美味しくなるんでしょうね (* ̄∇ ̄*)b

その上、オープンキッチンカウンターの良いところは、リアルタイムに
お客様の表情や好みをシェフが把握して、急遽ソースを変えたりできるところ。
なのでメニューには素材しか書かないんです。

次回の訪問は夏頃になるでしょうが、今回のコースを凌駕するような
さらに我々好みに進化した、または我々の知らない味を提供してくれる
美味しい料理を堪能させてくれることを楽しみにしております (〃^▽^〃)

ご馳走様です!(2022/5現在、3.76ポイント)

  • Champagne Hubert Noiret

  • グリーンピース/粒マスタード

  • グリーンピース/粒マスタードアップ

  • 佐賀県産 アオリイカ/生海苔

  • 佐賀県産 アオリイカ/生海苔アップ

  • 岩手県 広田湾 牡蠣/きゅうり/ミント/キャビア

  • 岩手県 広田湾 牡蠣/きゅうり/ミント/キャビアアップ

  • Les Foltiéres Pouilly-Fumé Domaine Gitton 2019

  • 自家製ミルクパン

  • Bret Brothers Pouilly Loché Climat La Clonge Blanc 2014

  • 富山県産 蛍烏賊/白いんげん豆

  • 富山県産 蛍烏賊/白いんげん豆アップ

  • Château Vignelaure Rose 2020

  • 伊産 グリーンアスパラ/三陸産 帆立

  • 伊産 グリーンアスパラ/三陸産 帆立アップ

  • Domaine Bart Marsannay Rouge 2019

  • 千葉県産 黒鮑/仏産 モリーユ茸

  • 千葉県産 黒鮑/仏産 モリーユ茸アップ

  • Chateau Chalon Domaine Courbet 2009

  • 自家製ライ麦パン

  • Montagny 1er Cru Les Maroques 2019

  • ブルゴーニュ産 オマールブルー/グリーンピース

  • ブルゴーニュ産 オマールブルー/グリーンピースアップ

  • Alsace Pinot Gris Cuvee Albert 2019

  • オマールのビスク

  • Pierre Naigeon Bourgogne Aligoté 2020

  • 五島列島 15日熟成 スジアラ/サフラン

  • 五島列島 15日熟成 スジアラ/サフランアップ

  • Chorey Les Beaune Clos Margot Rouge Domaine Dubois Bernard & Fils 2019

  • 仏産 鶉

  • 仏産 鶉アップ

  • Baron Patrick Reserve Personnelle X.O.

  • ゴールデンキウイ/台湾パイナップル

  • 長崎県産 ビワ/UVA

  • 長崎県産 ビワ/UVAアップ

  • ミニャルディーズ

  • ハーブティー(カモミール)

  • ホットコーヒー

  • この日のシェフおまかせコース

2022/05/10 更新

9回目

2022/02 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

毎回違う表情を見せてくれるフィエルテのスペシャリテ ブルターニュ産 オマールブルー

2022年2月中旬に再訪です。

この日はかみさんとディナー。
 
やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

オミクロン吹き荒れる情勢ですが、なんとか3回連続で予定通りに訪問出来ました。
リスクのあるお店、ほとんど無いお店というのは明白であり、
もちろんフィエルテはリスクのほとんど無いお店に属します。
なぜならば、ノーマスクでワイワイガヤガヤと騒ぐようなお店ではありませんし、
来客数も制限していますので、ソーシャルディスタンスは十分に取られているので。

なので安心して伺うことのできるお店の一つなんです(^^)
そういうお店ばかりを厳選してリピートしています。
もちろん絶品であることがリピートの第一条件なのですが。
限りある人生。大事なお金と時間を費やしますので、
なんでもかんでも、あっちもこっちもリピートなんて出来ません。

ディナーは、8800円、13750円、17050円というコースがあるのですが、
我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けて店内へ。

我々は決まってカウンターの右端に案内されます。
ここがシェフの目の前になるので一番の特等席なんです(^^)

毎回冒頭は同じ内容で恐縮なのですが、このレビューを初めて読む方も
いらっしゃるかも知れませんので何度も書かせていただいております。
過去のレビューを読んでくれなんて手抜きは逆に不親切だと思って・・・

BGMはジャズの調べ。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
今宵もワクワクするような素材がズラッと並んでますぜ。
苦手な食材を念のため聞かれますがナッシング。仮に有ったとしても食うでしょうね。
フィエルテならどんな風に食わせてくれるのかと期待して(^^)

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 3080円
・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン
・ワインペアリング 5杯 5500円
・ワインペアリング 7杯 7205円

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もはやソムリエからは「いつものでいいですよね♪」という感じで、私は、

・ワインペアリング 7杯 7205円

かみさんも、

・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン

をオーダーすることにしました。

この日のシェフおまかせコース(時価24750円)の内容は以下になります。

・Champagne Hubert Noiret
  私とかみさんのワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。
  ぶどうは、ピノムニエ56%、ピノ ノワール32%、シャルドネ12%。
  濃厚なリンゴの蜜のような味わい。シュワシュワと辛口で旨いです。

・白胡麻/パースニップ/アーモンド
  白胡麻を練りこんだ香ばしいエクレアで、セリ科のパースニップのペースト、
  砕いたアーモンドをサンドにしたものです。
  エクレア自体の香ばしさが秀逸。
  パースニップは、白人参みたいなほんのりとした苦味と甘み。
  そこにアーモンドの香ばしさも加わって白胡麻とのダブル香ばしさ。

・小柴穴子/仏産 フォアグラ/独活
  一番下にはガリっとハードな生地を敷いて、その上に穴子の白焼き、
  独活、フォアグラと積み重ね、仕上げにヘーゼルナッツ。
  一気に一口で頬張りましたが、それぞれの食感の違いや味の違いが絶妙で(^^)
  フォアグラはトロトロでしたね。

・千葉県産 黒鮑/豆乳/ブランマンジェ
  器の底には豆乳プリンを注ぎ入れ、ネギのピューレ、蒸し鮑のタルタル、
  北海道根室の雲丹、シブレットと積み重ねています。
  もったいないですが、雲丹も含めて良く混ぜて頂くとウマウマ(^^)
  鮑が素敵なくらいに柔らかくて。他の素材が全てそのためのソースに変化ですよ。

・Cigalus Blanc 2020
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ ラングドックの白ワイン。
  ぶどうは、 ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ヴィオニエ。
  洋梨のようなニュアンスを持ち、その後バナナのような芳香も。
  ボディもあってしっかり辛口。苦味も若干感じます。
  白ワインにしては温度高めでのサーブ。

・自家製ライ麦パン
  焼き立てのフカフカ。
  ふんわりとソフトなパンですのでソースを拭うのに最適なんです(^^)
  ハード系だと拭いにくいでしょ?
  それにフィエルテは料理のボリュームがありますので、
  パンでお腹が膨れないような配慮がされているんだと思います。
  そういうパンだと思って楽しんでくださいな。

・ロワール産 ホワイトアスパラ蕗の薹/北海道産 ツブ貝
  ロワール産のホワイトアスパラを湯がいてからムニエルに。
  そこに、菜の花、つぶ貝をあしらい、蕗の薹とオリーブを合わせてペーストにし、
  パセリのバターソースも添え、アーモンドとアンチョビの生キャラメルも合わせ、
  最後に魚介出汁の泡で仕上げたものです。
  この中では特に生キャラメルが凄いアクセントになっていました。秀逸。
  Cigalus Blanc 2020とこの料理を合わせると白ワインがバニラの芳香に変わりました。
  これぞマリアージュ!

・自家製カラスミ
  サービスの一皿(^^)/
  初めて自家製カラスミを仕込んだそうですが、いきなり王道から外れ、
  パスティスという、スターアニス、リコリス、フェンネル等のハーブで
  風味付けされたリキュールバージョンと、ボウモアというピート香の強い
  スコッチウイスキーバージョンの2種類を作ったそうです。
  それぞれのカラスミがこれらのアルコールの風味を引き継いでいました。
  それでもボウモアのピート香に負けない旨みを発揮するカラスミはさすが。
  それにしてもボウモアで漬けこむなんてことを良く考えつくなあ(^^;

・Cassis Bel-Arme Blanc Clos Sainte Magdeleine 2018
  私のワインペアリング3杯目。かみさんの2杯目。
  フランス・プロヴァンスの白ワイン。
  ぶどうは、マルサンヌ60%、ユニ ブラン20%、クレレット15%、ブールブラン5%。
  シャインマスカットにはなれなかったような甘みを抑えた白ブドウの味わい。
  なかなか面白い表現をするソムリエです (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  でも飲んでみると言わんとすることが分かるんです(^^)

・岩手県 広田湾 牡蠣/ハーブ
  牡蠣はポシェしたもの。軽く火を入れる程度に。
  トマト、ディル、セルフィーユをたっぷり使ったクリームソースで食べます。

・Chateau de Segries Tavel Rose 2019
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・コート・デュ・ローヌのロゼワイン。
  ぶどうは、グルナッシュ50%、サンソー30%、クレレット10%、シラー10%。
  ナチュラルワインになります。
  あえてキンキンに冷やしてのサーブ。
  ベリー系とハーブっぽい香りのニュアンス。
  飲み進めていくとストロベリージャムにも似たテイストも感じますね。
  でも辛口なんです。これも旨いなあ。このあとのリードヴォーに合わせて。

・リードヴォー/ブルターニュ産 オマール海老/パセリ
  イタリア産 乳飲み子牛のリードヴォーにパセリのパン粉をまとわせて焼き上げ、
  ミディアムレアに仕上げたブルターニュ産 オマールブルーとともに、
  ほうれん草ソース、オマールブルーの出汁のソースをあしらい、
  コリアンダーのハーブで仕上げたものです。
  子牛のリードヴォーはクニュクニュ食感でスッキリとした脂身のよう。
  パセリの風味がより一層スッキリに仕上げてくれているんです。
  そしてオマール海老の最高峰であるブルターニュ産 オマールブルー。
  フィエルテのおかげでこの高級食材を当たり前のように食べることが出来ます(^^)
  一度たりとも似たような料理は出たことが無くて、毎回違う表情を見せてくれます。
  
・Côte de Beaune Le Clos des Topes de Bizot Blanc 2018
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・コート・ド・ボーヌの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  しっかり辛口で、ボディあり。
  この後はフォアグラなのですが、それにも合う力強さ。

・Chatelain Gavine, Côtes du Rhône 2019
  私のワインペアリング5杯目。
  先ほどの白ワインと同時にサーブ。
  白と赤どっちにしようか迷ったので両方出しちゃえと (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  ソムリエのそのノリに感謝ですm(_ _)m
  フランス・ローヌ ヴァレーの赤ワイン。
  ぶどうは、シラー、グルナッシュ。
  まずは果実味が印象的です。タンニン、酸味は程よく。
  シラーらしいスパイシーさも奥から伺えますね。
  好みの美味しい赤ワインです(^^)

・仏産 フォアグラ/モリーユ
  キャラメリゼしたフォアグラのポワレの下には、
  モリーユソース、モリーユ茸のソテーを従え、
  フランス産黒トリュフを散らし、泡で仕上げたものです。
  全体的にはほんのり甘みを感じる味わい。
  モリーユ茸の芳醇な香りと、フォアグラの甘い香りが一つに。
  こういうレベルのフォアグラだと本当に美味しいと感じます(^^)
  フォアグラって世界三大珍味と言われますが、一番馴染みのある食材。
  それだけクオリティの低いものも出回っているわけでして。

・自家製ミルクパン
  メインが近づいて来ましたので、ここいらでパンの追加です。

・Bourgogne Chardonnay La Presidente 2020
  私のワインペアリング6杯目。かみさんの3杯目。かみさんはラスト。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ 100%。
  最初は青みかんのようなニュアンス。
  温度が上がるにつれドライマンゴーの風味も。

・佐賀県産 42日熟成 鰆/青のり
  42日間熟成した佐賀県産鰆のソテーに、レモンの効いた鰆のフリット、
  ちりめんキャベツのブレゼ、カリフローレのグリルを合わせ、
  生海苔やパセリ、セロリを使ったブールブランソースで仕上げたもの。
  このしっとりとジューシーなのにちゃんと火の入った仕上がり具合は、
  42日間熟成したからこそ。単純にレアにした柔らかさとは違うんですよ。
  42日間の苦労が報われた瞬間です(^^)
  明日は43日間だけどね (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・Château Belles-Graves Lalande-de-Pomerol 2016
  私のワインペアリング7杯目。ペアリングラスト。
  フランス・ ボルドーの赤ワイン。
  ぶどうは、カベルネフラン、メルロー。
  タンニン、酸味、そして果実味が効いています。
  後から来る暴れ馬らしいとのソムリエの解説。
  相変わらずユニークな表現で (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・イタリア産 乳飲み子牛
  まずは大きな塊肉で焼き上げたイタリア産 乳飲み子牛のプレゼンテーション。
  最後の仕上げを施してからのサーブ。
  皿にトリュフソースを敷いて、確かグリュイエールチーズで表面を焼き上げた
  イタリア産 乳飲み子牛を鎮座させ、そら豆、子芋を添えたものです。
  乳飲み子牛って意外と食べる機会が無いのですが、牛特有の臭みが一切ないです。
  本当にミルキーはママの味というか。
  牛の臭いに敏感なかみさんも感動していましたね。
  むごいと思うかも知れませんが、その幼さを味わう乳飲み子牛。
  ジビエとはまた違ったアプローチのメイン料理。
  命あるものに感謝をしながら頂きましょう。

・熊本県産 晩白柚/ヨーグルト
  なんと2021年末にカウンターに置いてあった大きな晩白柚がデザートになって登場。
  熊本県産晩白柚、ヨーグルト、そしてパスティス、晩白柚と炭酸水を合わせたムース。
  晩白柚らしいビターな柑橘系のテイストとシュワシュワな舌触り。

・Baron Patrick Reserve Personnelle X.O. 3080円
  私のオーダーです。
  ワインペアリングは終わりましたが、私の場合はデザートに合わせた
  食後酒もサーブされるようになっています。言ってみれば8種ペアリング。
  フランスのコニャックですが、コロナ禍の影響もあるのか、
  かなりお値段が跳ね上がってきているそうです・・・

・コロンビア産 カカオ/仏産 トリュフ/鎌倉産 キャラメル
  ホロホロとした食感のサブレ、フレッシュなトリュフ、
  自家製キャラメルのデザート。
  カカオの風味がビシッと引き立っていますね。
  それにしてもこんなにトリュフをかけて贅沢なことですわ(^^;

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  1つ目はミニパフェ。
  デコポンムース、カカオクランブル、ストロベリークリーム、
  ストロベリーガナッシュ、カカオムースとカカオとラム酒の泡の層。
  毎回いろんな層を組み合わせてくれますが、この小さな筒が小宇宙のように。
  もう1つは焼菓子。
  クルミっ子オマージュ2022バージョン、レンズ豆のこし餡のプチどら、
  抹茶マカロンの盛合せになります。

・ハーブティー(カモミール)
  かみさんのオーダーです。

・ホットコーヒー
  私のオーダーです。ブラックで。

これで〆て63635円。一人当たり約31818円。タッチレスのPayPayでお支払い。

いやあ、今宵も満腹で満足ですわ(^^)/

毎回翌朝2㎏以上は太るんですけど (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
チェイサーの水もしっかりと飲むので一時的な水膨れにもなっているんですけど、
それでも2、3日では元の体重には戻らんのです(^^;
でもなぜか今回は翌日の夕方には元に戻っていました。
自分の身体が自分でも理解できん???

写真を見て頂ければ分かる通り、メイン級の料理が何皿も登場しますので、
一般的なフレンチよりもボリュームがあるんだと思います。
もちろん我々が、素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての
特別なおまかせコースにしているのもあります。
一度、これに慣れたら元に戻せん (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

この日も、穴子、フォアグラ、黒鮑、ロワール産ホワイトアスパラ、
ツブ貝、牡蠣、イタリア産 乳飲み子牛とそのリードヴォー、
ブルターニュ産 オマールブルー、モリーユ茸、仏産トリュフ、
42日間熟成鰆等々、素晴らしい食材の数々を様々な調理法で頂き、
美味しいワインと供に楽しむことが出来ました(^^)

おこがましくも、それなりの訪問回数を積み上げてきましたが、
どの料理一つを取っても似たようなものが出てきた試しがありません。
もはやスペシャリテともいえるオマールブルーしかり。
毎回違う表情を見せてくれるフィエルテのスペシャリテ ブルターニュ産 オマールブルー。
そういう意味ではスペシャリテ食材と表現すべきなのかも?常に料理法は異なるので。

京都 吉兆 嵐山本店では、お客様に出した料理はデータベース化して、
3年間は同じ料理を出さないという噂を聞いたことがあります。
フィエルテはもしかすると一生出さないかも知れません。
それくらい無限のレパートリーを秘めているんです。

今度は春頃に伺ってみたいと思いますが、どんな食材や料理法、ワインに出逢えるんだろう?
ワクワクしながら自分たちへのご褒美の時間を楽しみに待つことにします(^^)

さて、ここからは番外編。

2021年大晦日には年末のおせちとして、

・「フィエルテ」「鮨しみづ」コラボレーションおせち 50000円

を予約していましたので鮨しみづに受け取りに行き、
早速大晦日の晩と正月の晩に頂きました。
うちはおせちでも大晦日から食い始めるんです (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
ググってみると別に珍しいことでも無さそうですね?

フレンチが作るおせちと鮨屋が作るおせちのコラボレーションですが、
今回は、フィエルテのレビューですのでそちらだけを紹介します。
特別なおせちですので正式なレビューには出来ませんが、
記念にもなりますので備忘録として残しておきたくて(^^)

以下がその内容となります。

・仏産キャビア/ライ麦のブリニ
・スモークサーモン
・パテ・ド・カンパーニュ
・仏産トリュフのアッシェパルマンティエ
・宮城県産黒毛和牛のローストビーフ
・仏産フォアグラと無花果のテリーヌ
・ブルターニュ産オマールブルーのキッシュ
・三浦野菜のグレック
・仏産小鴨のロースト~スパイス(デュカ)~
  三浦野菜のラタトゥイユ添え

鮨しみづ合作 チョコレートテリーヌ

上段はお重に入っており、チョコレートテリーヌはサービスのような形に。

もちろんどの料理もフィエルテクオリティですので絶品でしたよ(^^)
特に仏産キャビアは大事に頂きました。ホント贅沢(^^)/

おせちを食べていると、早くお店に伺いたい気持ちが逆に湧いて来ましたわ(^^;

ご馳走様です!(2021/12現在、3.64ポイント)

  • Champagne Hubert Noiret

  • 小柴穴子/仏産 フォアグラ/独活、白胡麻/パースニップ/アーモンド

  • 白胡麻/パースニップ/アーモンド

  • 小柴穴子/仏産 フォアグラ/独活

  • 千葉県産 黒鮑/豆乳/ブランマンジェ

  • 千葉県産 黒鮑/豆乳/ブランマンジェアップ

  • Cigalus Blanc 2020

  • 自家製ライ麦パン

  • ロワール産 ホワイトアスパラ蕗の薹/北海道産 ツブ貝

  • ロワール産 ホワイトアスパラ蕗の薹/北海道産 ツブ貝アップ

  • 自家製カラスミ

  • パスティスとボウモアで自家製カラスミを漬け込みました

  • Cassis Bel-Arme Blanc Clos Sainte Magdeleine 2018

  • 岩手県 広田湾 牡蠣/ハーブ

  • 岩手県 広田湾 牡蠣/ハーブアップ

  • Chateau de Segries Tavel Rose 2019

  • リードヴォー/ブルターニュ産 オマール海老/パセリ

  • リードヴォー/ブルターニュ産 オマール海老/パセリアップ

  • Côte de Beaune Le Clos des Topes de Bizot Blanc 2018、Chatelain Gavine, Côtes du Rhône 2019

  • 仏産 フォアグラ/モリーユ

  • 仏産 フォアグラ/モリーユアップ

  • 自家製ミルクパン

  • Bourgogne Chardonnay La Presidente 2020

  • 佐賀県産 42日熟成 鰆/青のり

  • 佐賀県産 42日熟成 鰆/青のりアップ

  • Château Belles-Graves Lalande-de-Pomerol 2016

  • 大きな塊肉で焼き上げたイタリア産 乳飲み子牛のプレゼンテーション

  • イタリア産 乳飲み子牛

  • イタリア産 乳飲み子牛アップ

  • 熊本県産 晩白柚/ヨーグルト

  • 熊本県産 晩白柚/ヨーグルトリフトアップ

  • Baron Patrick Reserve Personnelle X.O.

  • コロンビア産 カカオ/仏産 トリュフ/鎌倉産 キャラメル

  • コロンビア産 カカオ/仏産 トリュフ/鎌倉産 キャラメルアップ

  • ミニパフェ

  • ミニャルディーズ

  • クルミっ子オマージュ2022バージョン

  • レンズ豆のこし餡のプチどら

  • 抹茶マカロン

  • ハーブティー(カモミール)

  • ホットコーヒー

  • ムーディーなテーブル席

  • この日のおまかせディナーコース

  • フィエルテの段

  • ブルターニュ産オマールブルーのキッシュ

  • 三浦野菜のグレック

  • 仏産小鴨のロースト~スパイス(デュカ)~三浦野菜のラタトゥイユ添え

  • 仏産トリュフのアッシェパルマンティエ

  • 宮城県産黒毛和牛のローストビーフ

  • 仏産フォアグラと無花果のテリーヌ

  • パテ・ド・カンパーニュ

  • スモークサーモン

  • 仏産キャビア/ライ麦のブリニ

  • 仏産キャビア

  • 仏産キャビアアップ

  • 鮨しみづ合作 チョコレートテリーヌ

  • 「フィエルテ」「鮨しみづ」コラボレーションおせち

  • 「フィエルテ」「鮨しみづ」コラボレーションおせち

  • 「フィエルテ」「鮨しみづ」コラボレーションおせち

  • おせちの内容

2022/02/14 更新

8回目

2021/12 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

オマールブルーと白トリュフがガッシリと握手をした瞬間

2021年12月中旬に再訪です。

この日はかみさんとディナー。
 
やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

2021年10月からの緊急事態宣言の解除以降、
国内においては新型コロナの感染状況が落ち着いており、
このまま飲み薬の開発まで時間稼ぎが出来ればと思う昨今、
予定を数週間前に決めて再訪出来る幸せを噛みしめながらの訪問です(^^)

ディナーは、8800円、13750円、17050円というコースがあるのですが、
我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けて店内へ。

我々は決まってカウンターの右端に案内されます。
ここがシェフの目の前になるので一番の特等席なんです(^^)

BGMはジャズの調べ。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
今宵もワクワクするような素材がズラッと並んでますぜ。
ホワイト☆ダイヤモンドってのはおそらくアレだなと予感して(^^)

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 3080円
・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン
・ワインペアリング 5杯 5500円
・ワインペアリング 7杯 7205円

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もちろん私はいつもの通り、

・ワインペアリング 7杯 7205円

をお願いすることにしました。

かみさんも定番化しつつある、

・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン

をオーダー。

この日のシェフおまかせコース(時価27500円)の内容は以下になります。

・Champagne Hubert Noiret
  私とかみさんのワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。
  ぶどうは、ピノムニエ56%、ピノ ノワール32%、シャルドネ12%。
  リンゴの蜜を凝縮したようなテイスト。この果実味がたまらんですね。
  家で同レベルのものを買ってもなぜかここまで美味しく感じないんですけど(^^;
  温度管理と雰囲気とソムリエの説明がそう感じさせるんでしょうね。

・ライ麦/マッシュルーム/黒胡椒
  黒ビールを隠し味にしたライ麦のエクレアで、
  マッシュルームクリーム、黒胡椒クランブルをサンド。
  マッシュルームクリームのコクに黒胡椒のシャープな辛味が冴える!

・北海道産 氷温熟成 インカのめざめ/伊産 黒トリュフ
  氷温熟成したインカのめざめのマッシュポテトに、
  イタリア産黒トリュフを合わせた贅沢な春巻。
  もちろん揚げ立ての熱々ですので黒トリュフの香りも一層引き立ちます。
  かみさんはかなりお気に入りのようで感動していましたね(^^)

・JULIEN MARCHAND BOURGOGNE CHARDONNAY 2018
  私のワインペアリング2杯目、かみさんの2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  シャルドネらしい力強さを感じます。
  温度を高めにしてビター感も出しているのかな?
  この後の馬肉と雲丹に合わせた一杯。

・熊本県産 馬肉/北海道産 雲丹
  馬肉と雲丹のタルタルに、黒オリーブ、シェリービネガーを合わせ、
  ほうれん草の素焼き、卵黄とスモークパプリカのソースをあしらったものです。
  タルタルだけを食べると何かもの足りないのですが、
  卵黄とスモークパプリカのソースも一緒に混ぜた途端に、
  一気に複雑で旨味のある味わいへと昇華するんです。
  フィエルテでは無駄なものは一切皿に乗せません。
  そこには必然性があるんです。飾りじゃねえんだぜ!みたいな。

・自家製ミルクパン
  いつもながらに可愛らしいスライム形状。
  程よい柔らかさで、ソースを拭うのにちょうどいいんです(^^)  

・Château Pique Caillou Pessac-Léognan Blanc 2017
  私のワインペアリング3杯目。
  フランス・ボルドーの白ワイン。
  ぶどうは、ソーヴィニョン・ブラン90%、セミヨン10%。
  パイナップルのような甘い芳香と果汁感。女性にも飲みやすいタイプではと。
  この後のセイコガニに合わせたものです。

・兵庫県産 セイコガニ/仏産 キャビア
  まずは蒸籠で蒸した状態の兵庫県産 セイコガニのプレゼンテーション。
  その後、仕上げに入っていきます。
  黒地のプレートにアルミホイルを敷くことで甲羅を固定し、泡を添えてのサーブ。
  甲羅の中に、北海道産カリフラワーのピューレ、内子、外子、シブレットを入れ、
  その上にカニの脚肉、フランス産キャビア、蟹の甲羅のエスプーマ 柚子風味を。
  甲殻類好きにはたまらん(^^)
  セイコガニは和食では良く使われますが、内子と外子ばかりに気を取られ、
  脚肉がおざなりになりがちなのですが、この皿は、カリフラワーのピューレ、
  シブレット、蟹の甲羅のエスプーマ、柚子などで極上の味に仕立てているんです。
  このセイコガニは旨過ぎる・・・ 和食を超えてるんですけど(^^;

・BOURGOGNE PHILIPPE ROSSIGNOL 2017
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール100%。
  果実味、酸味、タンニン、ミネラルといった味わいのバランスが良いです。
  そしてしっかりとした余韻。ミディアムボディですかね。
  次なる皿の黒トリュフの香りに負けないようにこちらをセレクト。

・北海道産 白子/根セロリ/仏産 黒トリュフ
  シェフからの説明を聞いただけで旨いのは決定(^^)
  根セロリのブルーテを皿に敷き、焦げ目を付けた北海道産白子のムニエルを鎮座。
  その上に、ソース・ペリグー、刻んだフランス産黒トリュフという絨毯攻撃。
  いやあ、旨過ぎるでしょう(^^;
  黒トリュフを刻むことによってスライスとはまた違った風味を醸し出して。
  これらを下支えする根セロリも凄いし、この中でも主役を務める白子も凄い。

・Louis Cheze Condrieu Pagus Luminis 2018
  私のワインペアリング5杯目、かみさんの3杯目。かみさんはラスト。
  フランス・コート デュ ローヌの白ワイン。
  ぶどうは、ヴィオニエ100%。
  全体的に白桃のようなニュアンス。
  甘みも有るのですが嫌味じゃないです。
  次に控える超絶な皿に備えて。

・仏産 オマールブルー/ホワイト☆ダイヤモンド
  オマールブルーの出汁とクリームを使ったソースを敷き、
  その上にオマールブルーのラビオリを乗せ、
  シブレット、ベビーリーフを散らし、さらには白トリュフ様をスライス!
  この白トリュフに畏敬の念を込めて、ホワイト☆ダイヤモンドと命名。
  ダイアモンド✡ユカイをパロってません (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  冗談はさておき、見事な火入れのオマールブルーのラビオリ、
  爪肉が美味しいのはもちろんなのですが、そこに白トリュフの高貴な香り。
  人生において2度目の白トリュフ。なんというんだろう。
  黒トリュフの分かりやすい突出した芳香に比べると、
  エレガントで繊細で甘い芳香。これを嫌う人はいるのかなあ???
  オマールブルーと白トリュフがガッシリと握手をした瞬間です。

・自家製ライ麦パン
  これから控えるメインディッシュに備えてパンのお代わり。
  とはいってもずっとメインディッシュみたいなんすけど (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・DOMAINE DES CHANSSAUD CHATEAUNEUF-DU-PAPE 2018
  私のワインペアリング6杯目。
  フランス・ローヌの白ワイン。
  ぶどうは、クレレット、グルナッシュ・ブラン。
  樽香のする独特のフレーバー。
  しかしながら飲んでみると樽香はそれほど気にならず。
  どっしりとしたベースに酸味を感じます。
  かみさんは苦手かなと思いきや、白ワインなので悪くはないとの評。
  赤ワインの癖のあるのはかみさんは苦手なのですが。

・佐賀県産 15日熟成 クエ
  15日間熟成した佐賀県産クエのポワレ。皮目にそばの実コーティング。
  蕪の素焼き、マイクロセロリを添え、クエの骨を焼いて出汁を取ったソース、
  ベルモットのエスプーマで仕上げた一皿。
  フィエルテお得意の熟成技。身の味が濃くなって美味しい(^^)
  さらにはそばの実コーティングが香ばしくて。
  これは和食も真似ればいいのになあ。意外とこの技は見かけないので。
  何気に素焼きの蕪が甘くて美味しいんだよなあ。

・DOMAINE 'ALZIPRATU FIUMESECCU CORSE CALVI 2020
  私のワインペアリング7杯目。ペアリングラスト。
  フランス・ジリアの赤ワイン。
  ぶどうは、ニエルキオ45%、シャカレロ30%、シラー10%。
  前半2種類は聞いたことが無いなあ???
  ぶどうの種類は全く違うのに、BOURGOGNE PHILIPPE ROSSIGNOL 2017にも似てるな。
  ミディアムボディで、酸味とタンニン、土の香りが印象的です。
  次なる尾長鴨をこれで迎え撃ちます。

・鹿児島県産 尾長鴨
  まずは鉄鍋で藁とともに燻された鹿児島県産 尾長鴨のプレゼンテーション。
  その後仕上げに入ります。
  尾長鴨のむね肉はそのままカット。もも肉はコンフィにしてから焼き上げたもの。
  そこにささみを添えています。
  私は初めて食べるのですが、シャントレルというジロール茸の仲間も添え、
  ソース・サルミで仕上げた一皿です。
  むね肉の純粋でピュアな味わいがいいですね。
  銃で打たないで生け捕りするそうですので体内に血が回らないんだとか。
  もも肉はコンフィにして焼き上げていますので、フォークですっと肉がほぐれ、
  なおかつ香ばしさも併せ持つと。
  それを纏め上げるのが雑味の無いソース・サルミ。
  血が回らないからこそのクリアな味わいなんだろうなあ。
  でも淡白では無くてしっかりとしたコクと旨みもあるんです。

・Chatelain Gavine, Côtes du Rhône 2019 0円 ※サービス
  なんとサービス(^^)/
  フランス・ローヌ ヴァレーの赤ワイン。
  ぶどうは、シラー、グルナッシュ。
  DOMAINE 'ALZIPRATU FIUMESECCU CORSE CALVI 2020に比べると濃いルビー色。
  テイストも見た目通りのフルボディ。来たぜ!みたいな。
  シラー、グルナッシュらしい果実味とスパイシーさ。旨いっす。
  かみさんは重めの赤ワインは苦手なのでこれも苦手とのこと。
  なぜサービスしてくれたかというと、もう一皿忍ばせていたんです(^^)

・鹿児島県産 尾長鴨 Part2
  鹿児島県産 尾長鴨のパイ包み焼き 黒トリュフ添えです。
  赤ワインソースで仕上げています。
  鹿の肉も加え、シェリービネガーもアクセントに。
  まさかのメインが2皿攻勢にノックダウン!
  これら追加の赤ワインと皿は、ソムリエとシェフからの
  早めのクリスマスプレゼントだったんです(^^)/

・Jean Philippe Marchand Ratafia de Bourgogne 1980円
  ワインペアリングは終わりましたが、私の場合はデザートに合わせた
  食後酒もサーブされるようになっています。
  こちらはフランス・ブルゴーニュのデザートワイン。
  ぶどうは、アリゴテ。
  年産わずか3600本のみのブルゴーニュ産のラタフィア。
  発酵前のアリゴテ種100%のブドウジュースにアルコールを添加し、
  その後84ヶ月のオーク樽熟成、36ヶ月以上の瓶熟成を経て世に出される
  アルコール度数16%の究極甘口“ラタフィア”とのこと。
  まずその芳香はブランデーを思わせます。とても16%には思えん。
  しかし飲んでみるとブランデーほどのアタック感は無く、
  紹興酒のようなフレーバーと、甘みと酸味が来ます。

・栃木県産とちおとめ
  大体この辺りになると記憶がぼやけてきますぜ (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  深めの器に、カカオのクリーム、苺、苺のエスプーマだったかな。
  カカオが効いていて苺の酸味との相性が良かったです。

・金柑/珈琲/マスカルポーネ
  金柑とマスカルポーネのソースを敷き、フレッシュな金柑のスライス、
  ミルクのジェラート、珈琲ソース、ヨーグルトソース、ハニーステビアで仕上げ。
  金柑は甘煮も加えていたかな。
  とにかく柑橘系の皮は大好物なので金柑も大好き(^^)
  
・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  今回は3部構成で攻め込んできました。
  1つ目はミニパフェ。
  フレンチコネクションというカクテルをイメージして作ったそうです。
  確かグラスの下から、クランブル、マスカルポーネ、
  レモンで炊いたリンゴのコンポート、カルバトスキャラメルクリーム、
  カカオソース、ヨーグルトとアマレットのエスプーマだっけかな。
  それらを混ぜて頂くと、 アマレットとカカオ、キャラメルの風味が来て、
  そこに林檎などの酸味がかぶさってくる印象ですね。
  フレンチコネクションは飲んだことが無いのですがアマレットを使ってますね。
  もう1つは焼菓子。
  クルミっ子オマージュ、シュトーレン、そばの実入りガレット。
  最後は、焼き立ての黒トリュフ入りフィナンシェのサーブで終了。
  かみさんはトリュフがマイブームのようでこの日は最後まで楽しんだ模様。
  相変わらずですがミニャルディーズを超えとる (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  
・ハーブティー
  かみさんのオーダーです。ポットでのサーブ。
  カモミールのハーブティー。

・アイスコーヒー
  私のオーダーです。
  前々回に飲んだのですが雑味が無くて美味しいなと思って。

これで〆て68035円。一人当たり約34000円。
タッチレスのPayPayでお支払い。フィエルテで使えるとは知らんかったわ。
PayPayにおける人生最高支払い額を更新。

この日も息をもつかせぬ怒涛のラッシュ攻撃。
トリュフだけでもイタリア産、フランス産、黒トリュフ、白トリュフと様々。
さらにはなかなか口に入れることのできない贅沢なキャビアや、
初めて頂く機会に恵まれた尾長鴨も良かったなあ(^^)
セイコガニも内子と外子だけではなく脚肉も美味しかったし。

私にとっては素敵な怒涛のラッシュ攻撃(^^)
そしてそれに見事に合わせてくるワインペアリング。ホント幸せです。

2021年のフィエルテは今回で〆ですが、最後に年末のお楽しみが残っているんです。

年末のおせちとして、「フィエルテ」「鮨しみづ」コラボレーションおせちが
提供されるので「鮨しみづ」側で予約してるんです(^^)/

フレンチが作るおせちと鮨屋が作るおせちが合体。
私は聞いたことが無いですし、気合が入っているそうです。

「フィエルテ」「鮨しみづ」コラボレーションおせちは、限定100個。
現金のみで50000円のお支払い。
予約・お支払いは「フィエルテ」「鮨しみづ」で受付中!

レビューの下書きのタイミングでは若干数残っていたはずなのですが、
売切れていたらごめんなさいm(_ _)m

ご馳走様です!(2021/12現在、3.64ポイント)

  • Champagne Hubert Noiret

  • アミューズ

  • ライ麦/マッシュルーム/黒胡椒と北海道産 氷温熟成 インカのめざめ/伊産 黒トリュフ

  • JULIEN MARCHAND BOURGOGNE CHARDONNAY 2018

  • 熊本県産 馬肉/北海道産 雲丹

  • 熊本県産 馬肉/北海道産 雲丹アップ

  • 自家製ミルクパン

  • Château Pique Caillou Pessac-Léognan Blanc 2017

  • 蒸籠で蒸した状態の兵庫県産 セイコガニのプレゼンテーション

  • 兵庫県産 セイコガニ/仏産 キャビア

  • 兵庫県産 セイコガニ/仏産 キャビアアップ

  • 兵庫県産 セイコガニ/仏産 キャビアの中身

  • 兵庫県産 セイコガニ/仏産 キャビアリフトアップ

  • 黒トリュフ

  • BOURGOGNE PHILIPPE ROSSIGNOL 2017

  • 北海道産 白子/根セロリ/仏産 黒トリュフ

  • 北海道産 白子/根セロリ/仏産 黒トリュフアップ

  • 白トリュフ

  • Louis Cheze Condrieu Pagus Luminis 2018

  • 仏産 オマールブルー/ホワイト☆ダイヤモンド

  • 仏産 オマールブルー/ホワイト☆ダイヤモンドアップ

  • 自家製ライ麦パン

  • DOMAINE DES CHANSSAUD CHATEAUNEUF-DU-PAPE 2018

  • 佐賀県産 15日熟成 クエ

  • 佐賀県産 15日熟成 クエアップ

  • DOMAINE 'ALZIPRATU FIUMESECCU CORSE CALVI 2020

  • 鉄鍋で藁とともに燻された鹿児島県産 尾長鴨のプレゼンテーション

  • 鹿児島県産 尾長鴨

  • 鹿児島県産 尾長鴨アップ

  • Chatelain Gavine, Côtes du Rhône 2019

  • 鹿児島県産 尾長鴨 Part2

  • 鹿児島県産 尾長鴨のパイ包み焼き 黒トリュフ添え

  • 鹿児島県産 尾長鴨のパイ包み焼き 黒トリュフ添えアップ

  • Jean Philippe Marchand Ratafia de Bourgogne

  • 栃木県産とちおとめ

  • 金柑/珈琲/マスカルポーネ

  • 金柑/珈琲/マスカルポーネアップ

  • フレンチコネクションというカクテルをイメージしたミニパフェ

  • クルミっ子オマージュ、シュトーレン、そばの実入りガレット

  • 焼き立ての黒トリュフ入りフィナンシェ

  • カモミールのハーブティー

  • アイスコーヒー

  • スペシャルお任せコース

  • 「フィエルテ」「鮨しみづ」コラボレーションおせち

2021/12/18 更新

7回目

2021/10 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

願わくば、生涯を通して通い続けたいお店の一つ

2021年10月初旬に再訪です。
 
この日は鎌倉でかみさんとディナー。

やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

コロナ禍の影響でなかなかタイムリーに訪問出来ないのですが、
なんとか3ヵ月ちょいぶりに伺うことが出来ました(^^)

ディナーは、8800円、13750円、17050円というコースがあるのですが、
我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けて店内へ。

コロナ禍の影響で、お店自体は17時から開けていますのでその17時に伺いました。
今回も我々が一番乗りでの到着の模様。

この日は6席あるカウンターに4名分のセッティング。
我々は右端に案内されました。ここが一番の特等席なんですよね(^^)
なんでかというとシェフとの距離が近いので。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
この日もワクワクするような素材がズラッと並んでますぜ。
それもアミューズのところから怒涛のラッシュのような高級食材のオンパレード。

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 3080円
・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン
・ワインペアリング 5杯 5500円
・ワインペアリング 7杯 7205円

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もちろん私はいつもの通り、

・ワインペアリング 7杯 7205円

をお願いすることにしました。

かみさんは最初はアラカルトのシャンパンで攻めていたのですが、
2杯目から急遽ペアリングにチェンジすることにし、

・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン

という1杯目がシャンパンの3杯ペアリングにチェンジしました。
このように途中から気が変わっても柔軟に対応することが出来ますのでご安心を(^^)

しばらくは、シェフ、ソムリエ、我々の4名だけの空間。

・Chaudron Champagne Carte Blanche Brut
  私とかみさんのワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。
  ぶどうは、ピノ・ムニエ75%、シャルドネ15%、ピノ・ノワール5%。
  キリッとした酸味。しっかり辛口。熟したリンゴのような芳香。
  これはかみさんも唸っていましたが旨いですよ。

で、カンパ~イ♪

この日のシェフおまかせコース(時価24200円)の内容は以下になります。

・CARBONARA
  ブラックペッパーを練り込んだエクレアで、ベーコンと玉ねぎ、
  脱水した卵黄、ハーブなどで構成したカルボナーラエクレア。
  全体構成としてちゃんとカルボナーラになっていて、後口の爽やかさが印象的。
  いつもスタートから笑みがこぼれるよね(^^)

・トリュフ
  トリュフのマドレーヌ。それもマドレーヌの焼き型から直接手で取るスタイル。
  なのでこれ以上ない焼き立ての熱々状態ですよ(^^)
  その影響からかトリュフの量はわずかだとは思うのですが、
  その香りが凄いんです。横でかみさんは唸りっぱなし (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・自家製ライ麦パン
  スライムのような形状。香ばしい風味と程よい柔らかさ。
  パンを食べるというよりは、ソースを成仏させるために私は活用しています。
  なので皿ごとにバランスよく食べ進めていくんです。

・Clos Sainte Magdeleine Cassis Blanc 2017
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・プロヴァンスの白ワイン。
  ぶどうは、マルサンヌ45%、ユニ ブラン30%、クラレット20%、ブールブラン5%。
  軽い酸味で、フレッシュで、爽やかな芳香。
  この後の豪華絢爛ヴィシソワーズに合せてくれたものですが確かにドンピシャ。

・北海道産 雲丹/仏産 キャビア/じゃがいも/黒鮑
  ずんぐりタイプのカクテルグラスに入るのはスター食材の面々。
  まずは、玉ねぎのピューレを敷き、その上に帆立のタルタルを被せ、
  ヴィシソワーズを注ぎ入れ、根室の雲丹、火入れしてスライスした黒鮑、
  フランス産キャビアを重ね合わせ、アールグレイのクッキーパウダー、
  シブレットを散らしたものです。
  普通であればこんなスターばかりの食材を使うと、まとまりが無くなりそうですが、
  一流のシェフの手に掛かると見事に調和するわけですよ。
  私は写真を撮る関係上、先にかみさんが食べることがほとんどなのですが、
  隣であまりの旨さに呻いておりますわ (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  私も大体は想像してはいますが、よく混ぜてから口に運びます。
  もう・・・感動・・・
  なにこれ? 旨過ぎる・・・
  この感動は、ガストロノミー ジョエル・ロブションのスペシャリテである、
  キャビア アンペリアル ロブションスタイルを食べて以来ではと。
  お値段はフィエルテの方が断然お安いので圧倒的にCPはこちらです。
  もう一生面倒見てください (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・Cotes de Nuits Villages Blanc Les Monts de Boncourt 2018
  私のワインペアリング3杯目、かみさんの2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ80%、ピノ・ブラン20%。
  バニラの芳香でキャンディのような甘み有り。ソムリエの説明通りに。
  ただし辛口でもありますので好みで美味しいです。
  かみさんは飲みやすいので逆に危険だと言ってましたね。

・北海道産 本鮪/きのこ
  2日間寝かせた本鮪をレアに焼き上げ、ピーナッツとハーブを散らし、
  幅広パスタできのこの詰め物を巻き、泡で仕上げたものです。
  本鮪の火入れが見事で、中トロから大トロに近い部位の筋の部分も
  美味しく頂けるようになっていました。
  そこにきのことピーナッツの香ばしさと風味も合わさって。
  酸味のあるハーブ、シブレットも一役買っています。

・自家製ミルクパン
  ライ麦パンの香ばしさに対してミルキーな優しい印象。

・SAVIGNY LES BEAUNE PREMIER CRU LES PEUILLETS 2011
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール100%。
  ミディアムボディくらいで酸味も最初から感じました。
  辛口でこのあとのフォアグラとの相性が良かったです。

・仏産 フォアグラ/仏産 セップ茸
  皿にシェリー酒のソースを敷き、セップ茸のソテーと
  米粉をはたいて塊ごと焼いたフォアグラを鎮座させ、
  フランス産秋トリュフ、シブレットを散らしたもの。
  この日はシブレットが大活躍ですな。
  セップ茸の香りもさることながら、秀逸だったのがフォアグラの火入れと香ばしさ。
  外側は米粉の影響でカリッとしたクリスピー感と焦げの旨味が濃厚。
  これぞメイラード反応のお手本とも言えるくらいに。
  そして塊ごと焼いたので中心部分はとろとろ。
  久しぶりにフォアグラを旨いと感じました。

・Marc Brédif Vouvray Classic 2020
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・ヴァル・ド・ロワールの白ワイン。
  ぶどうは、シュナン・ブラン100%。
  微炭酸で、フルーティーだけど同時に辛口で飲みやすいです。
  これはかみさんも好みの様子。

・英国産 手長海老/リードヴォー
  皿にクレソンのソースを敷いて、英国産手長海老とリードヴォーを鎮座。
  ハーブと共にムール貝の泡で仕上げたものです。
  手長海老の身がプリプリで濃厚な旨味が印象的でした。

・Cote de Beaune Blanc 2014
  私のワインペアリング6杯目、かみさんの3杯目。かみさんはラスト。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  これぞ白ワインという王道のテイスト。
  後口にミルクキャラメルを感じるのが特長的。決して甘いのでは無くて。
  これは旨いなあ。こういう白ワインが大好きなので(^^)
  かみさんも感動していました。

・佐賀県産 12日熟成マナガツオ
  12日間熟成したマナガツオの背と腹身をソテーしたものを敷き、
  蕪の素焼き、マナガツオのシャンパンフリットを添え、
  エシャレットのピューレで仕上げたものです。
  和食でもなかなかお見かけしないマナガツオ。それをさらに12日間熟成。
  そんじょそこらの和食店でもここまで手をかけていないのでは?
  熟成した旨味とエシャレットの香りと辛味が絡まって旨いっす。

・Saint-Joseph Rouge Offerus 2015
  私のワインペアリング7杯目。ペアリングラスト。
  フランス・ローヌの赤ワイン。
  ぶどうは、シラー100%。
  これぞお手本のようなフルボディというテイスト。
  後半は、白・赤ともに王道で叩き込む感じですね。
  果実味も酸味もタンニンもバランスが良く濃厚。
  私がシラーが好きだからかも知れませんが、好みのど真ん中です(^^)
  この後の鳩をこれで迎え撃ちます。

・仏産 鳩
  まずは秋田の原木の舞茸のプレゼンテーション。
  そして、ストウブ鍋で藁焼きにされた仏産 鳩のプレゼンテーション。
  蓋を開けた瞬間に立ち込める鰹の叩きのような芳香。
  一羽まるごとを二人で分けます。
  皿の上にはソースサルミを敷いて、もも肉をコンフィにして焼いたもの、
  むね肉、手羽元、砂肝、ハツ、舞茸の蒸し焼き、むかごのフリットを乗せて。
  もも肉はコンフィにして焼いているので骨離れが良くて食べやすいです。
  むね肉は旨いなあ。鳩の場合はもも肉より旨いと感じました。
  脂もしっかり乗っていますし、肉の部分の旨味も濃くて。
  ちょっと酸味のあるソースサラミがこれらを纏め上げます。
  何気にむかごのフリットも美味しい(^^)

・CALVADOS CHEVALIER DE CHAULIEU XO 1980円
  ワインペアリングは終わりましたが、私の場合はデザートに合わせた
  食後酒もサーブされるようになっています。
  こちらはカルヴァドス。
  40度の度数がありますので効きますぜえ。
  カルヴァドスなのでリンゴが原料なのですが、
  それにしてもこのカルヴァドスはリンゴフレーバーをしっかり感じ取れました。
  これを飲みながらデザート食うんだから贅沢だよね(^^)

・カモミール/シャインマスカット
  カモミールのブランマンジェ、ダイス状にカットしたシャインマスカット、
  カモミールのジュレを層に積み上げたものです。
  今回はカモミールの香りが主役でしょうね。
  フィエルテではタイムとかハーブを主役にするデセールを良く見かけます。

・コロンビア産 カカオ/和歌山県産 栗
  言うなれば、フォンダンショコラとモンブランの融合でしょうか。
  フォンダンショコラのとろとろのチョコレートソースの中には和栗を忍ばせて。
  周りにもマロンペーストとチュイルを配し、ラム酒のアイスを添えて。
  ここまで栗の味を出すのって大変だと思いますが期待通りに旨いねえ(^^)

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  筒状のグラスには、マスカルポーネ、チョコクランブル、
  梨ムース、梨のジュレだったけかな。4層構造になっていました。
  焼菓子としては、チョコレートサブレ、スモークマカロン、
  フィエルテ風クルミっ子。
  いつもながらにとてもミニャルディーズとは思えない豪華さ。

・ハーブティー
  かみさんのオーダーです。ポットでのサーブ。
  スパイシーハーブティー。

・ホットコーヒー
  私のオーダーです。
  前々回は写真を撮り忘れましたが今度はしっかりと。

これで〆て61435円。一人当たり約30718円。
たまたまでしょうが前回と全く同額でしたわ。
コースの料金が同じだったので。

この日も、トリュフ、黒鮑、キャビア、雲丹、手長海老、リードヴォー、鳩など、
素晴らしい食材を、素晴らしい技術と創造力で一皿に仕立ててくれました。

そしてなんといってもワインペアリング。
これがあってこそのフレンチコースでしょう(^^)
なので禁酒令のある間は厳しいんだよなあ・・・

「今度は晩夏から初秋の頃には伺いたいなと願っております。」

と書いたのが、2021年6月下旬の頃。
初秋は過ぎていましたが、それでもこのスパンで伺えたのは幸せだと思って(^^;

人生で初となるフレンチの定点観測。その舞台がフィエルテ。
願わくば、生涯を通して通い続けたいお店の一つ。

今回の皿の中で一番感動した、
北海道産 雲丹/仏産 キャビア/じゃがいも/黒鮑。
またこういう感動に巡り合えるように。

冒頭でも記載した通り、一生面倒見てください (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

ご馳走様です!(2021/10現在、3.62ポイント)

  • Chaudron Champagne Carte Blanche Brut

  • CARBONARA

  • CARBONARAアップ

  • トリュフのマドレーヌ

  • 自家製ライ麦パン

  • Clos Sainte Magdeleine Cassis Blanc 2017

  • 北海道産 雲丹/仏産 キャビア/じゃがいも/黒鮑

  • 北海道産 雲丹/仏産 キャビア/じゃがいも/黒鮑アップ

  • Cotes de Nuits Villages Blanc Les Monts de Boncourt 2018

  • 北海道産 本鮪/きのこ

  • 北海道産 本鮪/きのこアップ

  • 自家製ミルクパン

  • SAVIGNY LES BEAUNE PREMIER CRU LES PEUILLETS 2011

  • 仏産 セップ茸

  • 仏産 フォアグラ/仏産 セップ茸

  • 仏産 フォアグラ/仏産 セップ茸アップ

  • Marc Brédif Vouvray Classic 2020

  • 英国産 手長海老/リードヴォー

  • 英国産 手長海老/リードヴォーアップ

  • Cote de Beaune Blanc 2014

  • 佐賀県産 12日熟成マナガツオ

  • 佐賀県産 12日熟成マナガツオアップ

  • Saint-Joseph Rouge Offerus 2015

  • 秋田の原木の舞茸のプレゼンテーション

  • ストウブ鍋で藁焼きにされた仏産 鳩のプレゼンテーション

  • 仏産 鳩

  • 仏産 鳩アップ

  • CALVADOS CHEVALIER DE CHAULIEU XO

  • カモミール/シャインマスカット

  • カモミール/シャインマスカットリフトアップ

  • コロンビア産 カカオ/和歌山県産 栗

  • コロンビア産 カカオ/和歌山県産 栗アップ

  • ミニャルディーズ

  • スパイシーハーブティー

  • ホットコーヒー

  • この日のシェフおまかせコース

2021/10/15 更新

6回目

2021/06 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

【フィエルテ2周年記念】これを見た瞬間に感動する用意を脳内イメージ

2021年6月下旬に再訪です。
 
この日は鎌倉でかみさんとディナー。

やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

コロナ禍の影響でなかなかタイムリーに訪問出来ないのですが、
なんとか今回は予定通りに伺うことが出来ました(^^)

ディナーは、8800円、13750円、17050円というコースがあるのですが、
我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けて店内へ。

コロナ禍の影響で、お店自体は17時から開けていますのでその17時に伺いました。
さすがにその時間帯だとまだ誰も居なくて我々のみになります。

この日も7席あるカウンターに4名分のセッティング。
我々は右端に案内されました。ここが一番の特等席なんですよね(^^)
なんでかというとシェフとの距離が近いので。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
この日もワクワクするような素材がズラッと並んでますぜ。

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 3080円
・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン
・ワインペアリング 5杯 5500円
・ワインペアリング 7杯 7205円

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もちろん私はいつもの通り、

・ワインペアリング 7杯 7205円

をお願いすることにしました。

かみさんも今回はペアリングにするとのことで、

・ワインペアリング 3杯 3850円 ※シャンパーニュバージョン

という1杯目はシャンパンの3杯ペアリングでお願いすることにしました。

しばらくは、シェフ、ソムリエ、我々の4名だけの空間。

・Boizel Brut Reserve
  私とかみさんのワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。
  ぶどうは、ピノ・ノワール55%、シャルドネ30%、ピノ・ムニエ15%。
  こういうバランスのシャンパンは初めて飲むかも?
  グレープフルーツのような芳香。しっかりと辛口で酸味は中程度。
  渋味は無く苦味は低め。1杯目は必ずシャンパンですがこれも旨いわ。

で、カンパ~イ♪

この日のシェフおまかせコース(時価22000円(税抜))の内容は以下になります。

・三浦産とうもろこし/カカオ & 北海道産鰯/キャビア
  ブラックカカオの香るエクレア生地の中に、とうもろこしムース。
  上にはとうもろこしの花などをトッピング。
  ブラックカカオのほのかなビター感ととうもろこしムースの甘みの対比が心地よく。
  もう一つは、ローズマリーとオリーブだったかなを練り込んだフォカッチャの上に、
  北海道産鰯、フランス産キャビア、シブレットを盛り付け。
  一口だともったいないので大事に二口で食べましたがたまらんわ(^^;
  鰯の脂を従えた旨味とキャビアのコクと塩気。
  そしてシブレットやフォカッチャの風味と食感が口内で見事なハーモニーを奏で。
  これを見た瞬間に感動する用意を脳内イメージしていましたが、
  その期待通りの結果が口内で示された瞬間です。

・COTES DU JURA Chardonney de la Vallee 2018 0円
  なんと今回のコースは一皿多いのでこちらをサービスしてくれました(^^)
  何度か通って名前を覚えてもらえるといいことがあるよね!
  フランス・ジュラの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  飲んでみると苦味があって度数も高そうな印象。しっかりと辛口です。
  かみさんに飲ませてみると予想通りに苦手なタイプ。
  これはブランデーとかを飲める人じゃないと好みが分かれるかもね。
  もちろん私は楽勝で美味しかったですぜ!

・三陸産 帆立/北海道産 雲丹/トマト
  貝殻にフェンネルピューレを敷いて、その上に三陸産 帆立を刻んだもの、
  グレープフルーツシート、北海道産 雲丹、フェンネルの花を乗せ、
  席上で仕上げに、トマトのジュとフェンネルオイルを使ったソースを回しかけて完成。
  とにかくフェンネルにフューチャーした一皿。そしてトマトの旨味と酸味。
  それらが帆立と雲丹の甘さを引き出して。

・自家製ライ麦パン

・Monthélie 1er Cru 'Sur la Velle' 2010
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノーワル100%。
  酸味と渋みと果実味のバランスがいいです。
  ミディアムボディのスッキリ辛口。
  この後が肝を使った鮎料理なのですが、それとの相性はバッチリでした(^^)

・愛知県産 鮎
  2021年初の鮎。
  鮎を3枚におろして、帆立のムースと肝のパテを挟み込み、
  カダイフで巻いて低温でじっくりと揚げ、メロンと胡瓜のソース、
  鮎の身と浅利のブルーテの2色のソースで味わいます。
  まずは頭からかぶりつきますがカリッカリで香ばしくて(^^)
  魚は頭や骨が旨いもんねえ。そこを残したら罰が当たりますよ。
  メロンと胡瓜というウリ科のコンビネーション。
  鮎の身だけでは無くて浅利の旨味も足したのがシェフの腕の見せ所でしょうか。
  私は見た瞬間に鮎の肝のソースなんて素人な予想をしましたが、
  そんな薄っぺらいレシピは見事に大外れでした (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  この鮎の料理を通してフレンチと日本料理のアプローチの違いを見ることが出来ます。
  鮎を分解して様々な旨味とソースと共に再構築を施して、鮎そのものよりも
  足し算、掛け算の料理を提供するのがフレンチ。
  これに対して例えば京都のミシュラン☆☆の懐石料理店である和ごころ 泉
  鮎の塩焼きは、生きたまま串を打ち、1時間かけてじっくりと焼き上げ、
  水分は飛ばしながらも、鮎の脂は落とさないように何度も返して焼き上げ、
  鮎自身の脂でその身をパリパリに仕上げるんです。
  その結果、見事なまでに表面がパリパリに仕上り、骨もまったく触らず、
  その身がしっとりと旨味が凝縮している感動すら覚える鮎の塩焼きが出来上がると。
  こういうのが日本料理は引き算の料理ともいわれる所以でしょうね。
  どっちのアプローチが上とか下とかではなくて、フレンチと日本料理では
  それぞれの良さを味わえるからどっちも通いたくなるんですよ(^^)

・Val de Montferrand Grande Cuvée Blanc 2018
  私のワインペアリング3杯目。かみさんの2杯目。
  フランス・ラングドックの白ワイン。
  ぶどうは、プティ・マンサン、ソーヴィニヨン・グリ、ヴィオニエ、シャルドネ。
  なかなか複雑なブレンドですね。
  芳香は私にはパイナップルに感じました。かみさんは後味にバナナを感じたそうです。
  南国を思わせるような白ワインですね。

・千葉県産 黒鮑
  蒸した鮑をカットし、空豆も加え、マッシュルーム、鮑の肝、卵、
  バターを使ったソースをかけ、バーナーで炙ったものです。
  ソースのコクと炙った香ばしさ。そして蒸した鮑の旨味。極上ですよ。
  何気に空豆も旨いんです。フィエルテではこのような付け合わせの野菜は
  下茹でとかをしないそうで。じっくりと火を入れることで旨味を逃さないのかな。
  下茹ですると少なからずお湯に旨味が持っていかれますので。

・PHILIPPE ROSSIGNOL Bourgogne 2016
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール100%。
  Monthélie 1er Cru 'Sur la Velle' 2010に比べるとボディを感じます。
  熟したベリーのような果実味が印象的。その中に心地よい酸味も生きていて。

・仏産 リードヴォー/グリーンピース
  リードヴォーとグリーンピースにペリグーソースを合わせ、
  オーストラリア冬トリュフ、ハーブを散らしたものです。
  私はトリュフは大嫌いな臭いを放つものと、無茶苦茶美味しいものに大別され、
  その中間があまり無いのですが、こちらのは無茶苦茶美味しいです(^^)
  変なガス臭さも無く、ずっと嗅いでいたいような森林の香りというか。
  グリーンピースも薄皮を剥いて丁寧に下ごしらえしたもの。
  これを食べればグリーンピース嫌いも克服ですよ。
  それにしてもリードヴォーってフレンチでしか見かけないですよね?
  一頭買いの焼肉店とかであれば間違いなく部位としてはあるはずなのに。
  このクニュクニュとした食感と旨みは牛の中でも美味しい部位だと思います。
  と思って調べてみたら焼肉店では「シビレ」という名で売ってましたわ。

・自家製ミルクパン

・Christian Bellang & Fils Savigny Les Beaune Blanc 2017
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  柑橘系の芳香とテイスト。軽やかな辛口という印象ですね。

・ブルターニュ産 オマールブルー/パイ包み
  オマールのジュとパプリカのソースを敷いて、
  その上にオマールブルーの身とマッシュルームを刻んだものを
  薄いパイ生地で巻いて揚げたものと、ジロール茸を添えたものです。
  オマールブルーの火入れも見事ですし、その旨味も極上なのですが、
  薄いパイ生地にその旨味が移り込んでいてそれが旨いんですよ。
  そして味の濃いジロール茸も脇を固めてくれています。

・佐賀産 鰹
  なんとお裾分けサービス(^^)/
  仕入れたばかりの新鮮な佐賀産 鰹をシャンパンフリットにしてくれました。
  レモンの風味も効いていてフレッシュでレアに仕上げた鰹の身も美味しくて。
  お得意の熟成を施していませんがそれでもウマウマですよ。

・Meursault Domaine Henri Germain et Fils 2017
  私のワインペアリング6杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  辛口でバランスタイプ。柑橘系の芳香とテイスト。
  これも旨いなあ。この後の金目鯛にドンピシャ。

・伊豆産 12日熟成 釣り金目鯛
  これはもう焼いている側からいい香りが(^^)
  金目鯛の鱗をパリパリに揚げ焼きにしており、身はミディアムレアの火入れ。
  サイドには、金目鯛シャンパンフリット、仏産ジャガイモ、アスパラソバージュ、
  蕪を従え、ウイキョウのソースで仕上げたものです。
  金目鯛の塩加減が絶妙で、そこに鱗のパリパリ食感。
  アスパラソバージュは緑のつくしんぼみたいなビジュアルですが粘りがあります。
  蕪は焼いていますが甘みが素晴らしい。これも下茹ではしていないんです。
  じっくりとオーブンで火を入れることで甘みを引き出すと。

・Duluc de Branaire-Ducru Saint-Julien 2011
  私のワインペアリング7杯目。かみさんの3杯目。ペアリングラストです。
  フランス・ボルドーの赤ワイン。
  ぶどうは、メルロー56%、カベルネソーヴィニヨン39%、プティ・ヴェルド5%。
  次なる皿はメインのホロホロ鳥なので、わりとしっかり目の赤を。
  果実味がたっぷりでボディもなかなか。

・仏産 ホロホロ鳥
  フランス・ブレス産のホロホロ鳥のむね肉のソテー。
  ささみ、フォアグラも詰めたもも肉のバロティーヌ、
  トランペット茸、大黒しめじ、万願寺唐辛子を添え、
  トランペット茸、トリュフのソースをかけ、
  オーストラリア冬トリュフで仕上げたものです。
  ホロホロ鳥は脂身の部分に厚みがあるのが特長。
  チキンに比べると味も濃くて風味が強いです。
  そしてこれまたオーストラリア冬トリュフが素晴らしい芳香を放って。

・Louis Latour Marc de Corton Grancey 1800円(税抜)
  ワインペアリングは終わりましたが、私の場合はデザートに合わせた
  食後酒もサーブされるようになっています。
  こちらはブルゴーニュのブランデー。41度の度数がありますので効きますぜえ。
  前回もこれを飲みましたが、今回もかみさんは匂いを嗅いだだけでアウト。

・パイナップル
  アヴァンデセールになります。
  タイムのアイスに、パイナップルに炭酸を加えたシュワシュワアイス。
  タイムの爽やかな清涼感とパイナップルの酸味と甘み。
  そして炭酸の爽快感が合わさって初夏のデセールとしては抜群っすね(^^)

・山梨県産 白桃/パスティス
  グランデセールになります。
  白桃とヨーグルトのソースをベースにし、白桃そのもの、カモミールのジュレ、
  ミルクアイスを添えて、ドライミント、オリーブオイルをかけて仕上げたものです。
  オリーブオイルも加えたことで半分冷菜のような雰囲気も醸し出していて。

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  今回は3部構成とでも言うのか。
  間違いなくミニャルディーズを超えとる (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  1つ目の筒状のグラスに入ったものはカクテルのグラスホッパーをイメージ。
  2つ目は茅ヶ崎や平塚でもお馴染みの、都まんじゅうを模したもの。
  味は全然違っていて林檎を使っていたかな。
  3つ目はプレートでのサーブで、マカロンとフィエルテ風エンガディナー。

・ハーブティー
  かみさんのオーダーです。ポットでのサーブ。
  カモミールのハーブティー。

・アイスコーヒー
  私のオーダーです。
  アイスコーヒーがあるのは初めてのような気が。
  これが雑味が無くて無茶苦茶美味しいんですけど。
  なかなかこのレベルのアイスコーヒーって飲めんのですよ。

これで〆て61435円。一人当たり約30718円。

この日も、北海道産鰯/キャビア、愛知県産 鮎、千葉県産 黒鮑、
ブルターニュ産 オマールブルー/パイ包み、伊豆産 12日熟成 釣り金目鯛、
オーストラリア冬トリュフ等々、素晴らしい食材をシェフによる手をかけた
料理へと昇華させて、それらを存分に堪能することが出来ました(^^)

総勢13皿+パン2個ですし、それぞれのポーションもしっかりしていますので、
かみさんは仏産 ホロホロ鳥のときにはヘルプを要求してきました。
有難くヘルプさせて頂きましたぜ!私は全然余裕でも無いですがまだまだ入りますので。

そしてなんといってもワインペアリング。
フレンチにはマリアージュという言葉がある通り、呑兵衛からしてみたら
フレンチにはワインを合わせてこそ花開くものなんです。
それを禁酒令とかで制限されるとホントつらい・・・
しかしながらこの日もワインも楽しむことができて本当に幸せです(^^)
以前ですと当たり前のことなのですが、その当たり前が難しい世の中。

そんな世の中ですがフィエルテは、2021年6月27日に2周年を迎えたんです(^^)/
2019年6月27日にオープンしましたが、その大半がコロナ禍とのお付き合い・・・
そんな厳しい状況を生き抜いて何とか2周年を迎えたんですから、
相当な筋肉質の獲得と、サバイバル精神を養って来たのではと思います。

2021年中は、なかなかコロナ禍の影響でタイムリーに伺えないと思いますが、
今度は晩夏から初秋の頃には伺いたいなと願っております。

コロナ禍の中にあって、唯一の楽しみって近場で美味しいものを食べることくらい。
早く大手を振って京都旅行に行ける日を夢見て・・・

ご馳走様です!(2021/6現在、3.62ポイント)

  • Boizel Brut Reserve

  • 三浦産とうもろこし/カカオ & 北海道産鰯/キャビア

  • 三浦産とうもろこし/カカオ

  • 北海道産鰯/キャビア

  • COTES DU JURA Chardonney de la Vallee 2018

  • 三陸産 帆立/北海道産 雲丹/トマト

  • 三陸産 帆立/北海道産 雲丹/トマトアップ

  • 自家製ライ麦パン

  • Monthélie 1er Cru 'Sur la Velle' 2010

  • 愛知県産 鮎

  • 愛知県産 鮎アップ

  • Val de Montferrand Grande Cuvée Blanc 2018

  • 千葉県産 黒鮑

  • 千葉県産 黒鮑アップ

  • PHILIPPE ROSSIGNOL Bourgogne 2016

  • 仏産 リードヴォー/グリーンピース

  • 仏産 リードヴォー/グリーンピースアップ

  • 自家製ミルクパン

  • Christian Bellang & Fils Savigny Les Beaune Blanc 2017

  • ブルターニュ産 オマールブルー/パイ包み

  • ブルターニュ産 オマールブルー/パイ包みアップ

  • 佐賀産 鰹

  • Meursault Domaine Henri Germain et Fils 2017

  • 伊豆産 12日熟成 釣り金目鯛

  • 伊豆産 12日熟成 釣り金目鯛アップ

  • Duluc de Branaire-Ducru Saint-Julien 2011

  • 仏産 ホロホロ鳥

  • 仏産 ホロホロ鳥アップ

  • Louis Latour Marc de Corton Grancey

  • パイナップル

  • パイナップルアップ

  • 山梨県産 白桃/パスティス

  • 山梨県産 白桃/パスティスアップ

  • フィエルテ風グラスホッパー

  • フィエルテ風都まんじゅう

  • マカロンとフィエルテ風エンガディナー

  • マカロン

  • フィエルテ風エンガディナー

  • カモミールのハーブティー

  • アイスコーヒー

  • フレンチの百名店

2021/06/28 更新

5回目

2021/04 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

シェフとソムリエは何も引かない。足すだけ、掛け合わせるだけ。

2021年4月に再訪です。
 
この日は鎌倉でかみさんとディナー。

やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

コロナ禍の影響でタイムリーに訪問できず、約4か月ぶりの再訪ですわ(^^;

ディナーは、8800円、13750円、17050円というコースがあるのですが、
我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けて店内へ。

コロナ禍の影響で、お店自体は17時から開けていますので既に先客もいました。
我々は17:30に予約をしていましたので。

この日も7席あるカウンターに4名分のセッティング。
我々は右端に案内されました。ここが一番の特等席なんですよね(^^)
なんでかというとシェフとの距離が近いので。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
この日もメイン級の素材がズラッと並んでますぜ。

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 3080円
・ワインペアリング 5杯 5500円
・ワインペアリング 7杯 7205円

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もちろん私はいつもの通り、

・ワインペアリング 7杯 7205円

をお願いすることにしました。

かみさんは今回は単品で攻めるとのこと。

ということで、

・Michel Genet MG BB SPRIT 1430円
  私のワインペアリング1杯目。かみさんは単品オーダー。
  シャンパンです。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  グレープフルーツやハーブのような芳香。キリッと爽やかな辛口。
  前回もMichel Genet MG BBでしたが、今回はSPRITという表示。
  これも旨いなあ。Michel Genetはかなり好み。

を頼んでカンパ~イ♪

この日のシェフおまかせコース(時価20000円)の内容は以下になります。

・カカオ/人参/胡桃/フォアグラ ふぃえるての≪うにく≫
  ブラックカカオの香るエクレア生地の中に、人参ムース、フォアグラ、胡桃を。
  ブラックカカオですので甘くないビターな香りと人参の甘さが合います。
  そこに胡桃の香ばしさのアクセントを加えて。
  そしてもう一つが、ふぃえるての≪うにく≫。
  有名焼肉店等でここ数年人気の雲丹と肉を合わせた料理をフィエルテ風にアレンジ。
  卵黄を使ったソースを塗ったキノコのフォカッチャの上に、
  レアのローストビーフを刻み、そこに雲丹を乗せ、セロリハーブを添えたものです。
  一口で頬張りましたが、これが旨いのなんの(^^)/
  シェフからの説明を受けている時に旨いのは決定しましたが、
  いきなりこのレベルの前菜が食えるんですから。だからフィエルテに通うんです。
  何気にバゲットでは無く、キノコのフォカッチャにしたり、ソースを塗ったり、
  セロリのハーブを添えるところが凄いんですよ。全て計算され尽くしていて。
  
・L&C Poitout Chablis Bonaugure 2017
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ100%。
  ソムリエいわく、シャブリらしいシャブリだそうです。
  飲んでみると思ったほど酸は強く無くて辛さも適度な感じに思えました。
  この後の、赤雲丹の甘みを引き出すための程よい辛さ。

・自家製ミルクパン
  ネーミングほどミルキーさは無くて、ふかふかと香ばしくて美味しいです。

・青森県産 栗蟹/佐賀県産 赤雲丹
  まさかの栗蟹の甲羅をまとってのサーブ。
  甲羅を注意しながら外すと、中には赤雲丹と栗蟹の協演。
  蟹のクリームソースを皿に敷き、栗蟹のほぐし身とシブレット、セロリを混ぜ合せ、
  その上に赤雲丹を乗せ、オレンジオイルのパウダー、リーフを添えたもの。
  第一印象は栗蟹の甘みが素晴らしい。蟹の中でもトップレベルの美味しさ。
  いい意味で蟹臭さが無いんですよ。純粋な蟹の旨味と甘みのみ。
  そのように感じさせるのがシェフの仕事で、ソースのコク、
  シブレットとセロリ、オレンジオイルのパウダーの香味、
  赤雲丹の甘みが栗蟹のほぐし身と一体となって引き出しているんだと思います。
  それを後押しするのがソムリエ厳選のL&C Poitout Chablis Bonaugure 2017(^^)
  シェフとソムリエは何も引かない。足すだけ、掛け合わせるだけ。
  これも感動の一皿でしたね。

・Domaine Hurst Pinot Blanc Vieilles Vignes 2017
  私のワインペアリング3杯目。
  フランス・アルザスの白ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ブラン100%。
  バランスの取れている辛口で、白桃のようなニュアンスを持っています。

・仏産 オマールブルー/パプリカ/キャビア
  これまた高級食材のラッシュ。
  オマールの泡のソースとハーブのソースを皿に敷き、
  ラタトゥイユをレアの火入れのオマールブルーの身で覆い、
  オマールの出汁で作ったコンソメシートを被せ、コリアンダーをトッピング。
  ところどころにキャビアも登場しますぜ。
  これも旨いのなんの・・・なんという贅沢でしょうか(^^;
  ほぼ生に近いオマールブルーどころかオマール海老を食べた経験がありません。
  本当の生よりも少しだけ火を入れた方が別の甘みも活性化するそうで。
  そこに各種ソース、コンソメシート、キャビアが旨味を加えまくるわけですよ(^^)
  ほんと幸せです。
  ちなみにコリアンダー(パクチー)はかみさんが苦手なので私がヘルプ。

・Domaine Louis Cheze Saint Joseph Ro-Rée 2018 1740円
  私のワインペアリング4杯目。かみさんの単品2杯目。
  フランス・ローヌの白ワイン。
  ぶどうは、マルサンヌ、ルーサンヌ。聞いたことが無いなあ???
  後から樽香を感じるタイプ。甘みもあるけど嫌味じゃ無くて。
  自然派ワインみたいな独特なフレーバーも感じますね。
  しっかり味で美味しいです。

・仏産 ホワイトアスパラ/千葉県産 黒鮑/モリーユ茸
  香ばしく焼いた仏産 ホワイトアスパラをベースに、
  6時間火を入れた千葉県産 黒鮑、モリーユ茸を添え、
  スプラウトとサマートリュフを振りかけたものです。
  とにかくホワイトアスパラの香りの良さとコクがたまらん(^^)
  6時間もかけた黒鮑も柔らかく仕上がっており、モリーユ茸の芳香も加わり。
  サマートリュフは爽やかさを与えてくれていましたね。

・Domaine Tabordet Pouilly-Fumé l'Autre Rive 2018
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・ロワールの白ワイン。
  ぶどうは、ソーヴィニヨン・ブラン100%。
  飲んだ後に喉の奥からハーブの香りがするタイプ。
  とにかく私にはこれぞ王道の白ワインの美味しさを感じました。
  これを美味しくない!という人とはお友達にはなれないくらいに。

・岩手県産 牡蠣≪令和の怪物≫
  見事な大きさの牡蠣。≪令和の怪物≫の札を従えて。
  牡蠣の下はジャガイモのブルーテを忍ばせています。
  こちらの牡蠣は濃厚なミルキータイプでは無くて、アッサリタイプのため、
  ジャガイモのブルーテも添えてみたそうです。
  牡蠣の上には、トマトの泡、カラスミ、ベビーリーフをかけています。
  確かに牡蠣自体はアッサリとしていました。

・自家製胡桃パン
  お代わりはこちら。かみさん曰くくるみと言っていたというので。
  ただし胡桃自体は練り込まれていませんでした。

・Domaine du Petit Métris Savennières 'Clos de la Marche' 2017
  私のワインペアリング6杯目。
  フランス・ロワールの白ワイン。
  ぶどうは、シュナン・ブラン100%。
  シトラスフレーバーでしっかりと辛口ですね。これも美味しいです。

・佐賀県産 25日熟成 鰆
  25日間熟成した鰆をミディアムレアに焼き上げ、鰆のシャンパンフリットを添え、
  レモンソース、オリーブオイルソースを敷き、イタリアアスパラ、ウルイ、
  グリーンピース、セロリのハーブを散らして仕上げた一皿。
  フィエルテ定番の熟成ですが、新鮮な鰆に比べると身の旨味の凝縮感が違います。
  舌触りも滑らかになっているのではと思いますし。
  何気に凄いのがグリーンピース。一粒一粒薄皮を剥いているんです。
  なのでイメージしたようなグリーンピースとは違う舌触りと味わいなんです。
  こういう手間を惜しまないのも凄いなあと。

・ジンジャーエール 550円
  かみさんのオーダーです。ここからノンアルにスイッチ。
  シナモンが効いていて、しっかりと辛口で旨いです。

・Joseph Roty Bourgogne Rouge Pressonniers 2014
  私のワインペアリング7杯目。ペアリングラストです。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール100%。
  印象としてはタンニンが効いていますね。酸味もそれに応じて強め。
  ボディはミディアムで辛口の赤ワイン。
  この後のメインが乳飲み仔羊なのでそれに合わせたボディのものと
  酸味の効いたテイストの赤ワインを選んだのではと思います。

・仏産 乳飲み仔羊
  生後2か月未満のアニョー・ド・レと言われるもの。私の人生では初ですわ。
  それの骨付きバラ肉を皮目を中心にソテーしたんだと思います。
  なので皮はしっかりと香ばしく、中心の肉はピンク色のレアな状態をキープ。
  ソースはブラウン色なのですが、ヨーグルトのような酸味が効いていました。
  サイドに添えられるのは、筍、空豆、エリンギ、赤軸ほうれん草のソテー。
  乳飲み仔羊の肉質はモチモチで本当にミルキーな味わい。
  これほどミルキーという表現が合う食材も初めて経験したのでは。
  羊特有の臭いはほとんど感じません。
  羊肉に対するトラウマ継続中のかみさんもトラウマになってからは初めてくらいに
  羊肉を食べていました。元々獣肉の脂の部位が苦手なこともあり、
  最後は脂の部分だけ私がヘルプしましたが、肉の部分は平らげていました。
  この酸味のあるソースのおかげで食べれたとの弁。シェフの腕ですわ(^^)

・Louis Latour Marc de Corton Grancey 2000円
  ワインペアリングは終わりましたが、私の場合はデザートに合わせた
  食後酒もサーブされるようになっています。
  こちらはブルゴーニュのブランデー。41度の度数がありますので効きますぜえ。
  かみさんは匂いを嗅いだだけでアウト(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・いちご/ヨーグルト
  アヴァンデセールになります。
  底の深い器にヨーグルトムースを注ぎ入れ、丸く球形状にカットした苺を敷き詰め、
  エキストラバージンオリーブオイルを振りかけ、ミルクアイスを添えたものです。
  これが理屈抜きに旨くて(^^)
  何気にエキストラバージンオリーブオイルと苺が合うんですよ。相乗効果。
  グリーンピースの薄皮剥きもそうですが、小さく苺を球形状にするのも大変だなあと。

・マンゴー/タイム
  グランデセールになります。
  フレッシュマンゴーとマンゴームースを、白ワインとタイムのジュレで作った
  シートで覆い筒状に仕上げたものと、タイムのアイスとタイムのメレンゲを添えて。
  仕上げにマンゴーパウダーを振りかけています。
  シャルトリューズソースも使っていた記憶。
  マンゴーももちろん美味しいのですが、このデザートはタイムが主役ですよ。
  西洋料理では欠かすことのできないハーブですが、脇役で使われることがほとんど。
  しかしながらここまでタイムを前面に押し出したデザートは初めてですね。
  その清涼感をマンゴーとともに。

・ハーブティー
  かみさんのオーダーです。ポットでのサーブ。
  カモミールのハーブティー。

・コーヒー
  私のオーダーです。
  迂闊にも写真を撮り忘れ・・・
  まあこれは毎回同じものですのでこれ幸いでしたが。

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  まさかの2部構成。もはやこれもグランデセールでは(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  まずは筒状のグラスでティラミスの登場。
  ティラミスといっても普通のものではなくて、いろいろと分解して積み重ねたもの。
  途中にラズベリーソース?だったかなを挟み込んでいるのが特長ですかね。
  混ぜ合わせて食べると半液体状のティラミスの味ですよ(^^)
  そしてもう一つはプレートに乗っています。
  塩キャラメルのマカロン、フィエルテ風エンガディナー、ライチの冷たいお菓子。
  フィエルテ風エンガディナーは鎌倉の銘菓であるクルミッ子を模したもの。
  そのクルミッ子もスイスの伝統菓子エンガディナーを模したものですので。
  フィエルテではキャラメル部分をビターな胡桃餡にしていてこれが旨いんです(^^)

これで〆て52925円。一人当たり約26463円。

この日も、ふぃえるての≪うにく≫、栗蟹、ほぼ生に近いオマールブルー、
ホワイトアスパラ、グリーンピース、アニョー・ド・レ等々、
手間暇かけて感動すら覚える料理をいくつも堪能させて頂きました(^^)

10皿を超える品数で、この素材、このクオリティで20000円。むっちゃ安いです。

とにかくアミューズからミニャルディーズに至るまで休息する暇も無いくらいに感動の嵐。
同じ素材でも必ず表情を変えて、まったく別の皿として提供してくれますので、
毎回新鮮な感動を与えてくれるんです。

素材や技だけにとらわれず、グリーンピースの薄皮を剥いたり、
鰆を毎日チェックしながら何十日も熟成したり、苺を小さく球形状にしたり、
手間がかかって面倒な作業でも、それのおかげで舌触りや食感や風味も良くなるので、
お客様の喜ぶ姿を想像しながら仕込みをしてるんだろうなと。

フレンチの百名店に選ばれてもおごらず精進を重ねるシェフとソムリエ。

なかなかコロナ禍の影響でタイムリーに伺えないのですが、
次回は初夏くらいには伺いたいなと狙っておりますので!

ご馳走様です!(2021/4現在、3.61ポイント)

  • Michel Genet MG BB SPRIT

  • カカオ/人参/胡桃/フォアグラ ふぃえるての≪うにく≫

  • ふぃえるての≪うにく≫

  • カカオ/人参/胡桃/フォアグラ

  • L&C Poitout Chablis Bonaugure 2017

  • 青森県産 栗蟹/佐賀県産 赤雲丹

  • 青森県産 栗蟹/佐賀県産 赤雲丹

  • 青森県産 栗蟹/佐賀県産 赤雲丹アップ

  • 自家製ミルクパン

  • Domaine Hurst Pinot Blanc Vieilles Vignes 2017

  • 仏産 オマールブルー/パプリカ/キャビア

  • 仏産 オマールブルー/パプリカ/キャビアアップ

  • キャビアアップ

  • Domaine Louis Cheze Saint Joseph Ro-Rée 2018

  • 仏産 ホワイトアスパラ/千葉県産 黒鮑/モリーユ茸

  • 仏産 ホワイトアスパラ/千葉県産 黒鮑/モリーユ茸アップ

  • Domaine Tabordet Pouilly-Fumé l'Autre Rive 2018

  • 岩手県産 牡蠣≪令和の怪物≫

  • 岩手県産 牡蠣≪令和の怪物≫アップ

  • 自家製胡桃パン

  • Domaine du Petit Métris Savennières 'Clos de la Marche' 2017

  • 佐賀県産 25日熟成 鰆

  • 佐賀県産 25日熟成 鰆アップ

  • ジンジャーエール

  • Joseph Roty Bourgogne Rouge Pressonniers 2014

  • 仏産 乳飲み仔羊

  • 仏産 乳飲み仔羊アップ

  • Louis Latour Marc de Corton Grancey

  • いちご/ヨーグルト

  • いちご/ヨーグルトアップ

  • マンゴー/タイム

  • マンゴー/タイムアップ

  • ティラミス

  • ミニャルディーズ

  • 塩キャラメルのマカロン

  • フィエルテ風エンガディナー

  • ライチの冷たいお菓子

  • カモミールのハーブティー

  • フレンチの百名店に選出

2021/04/20 更新

4回目

2020/12 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

それぞれの食材を生かしながらもそれ以上に料理を昇華させて

2020年12月下旬に再訪です。
 
この日は鎌倉でかみさんとディナー。

やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

ディナーは、

・メニューフィエルテ 7500円(税抜)
  アミューズ・前菜3皿・お魚料理・お肉料理・デザート2皿
・メニューシェフ 12000円(税抜)
  旬の食材をふんだんに使った、メニュー構成等全てシェフお任せのコース
・メニューオートクチュール 15000円(税抜)
  旬の食材をふんだんに使った、メニュー構成等全てシェフお任せのコース

という内容なのですが、我々はいつもさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと伝えての予約になります。
なのでコース料金は時価になります。

さて、階段を上がって手指消毒のセレモニーをしてからお店のドアを開けます。

この日は7席あるカウンターに4名分のセッティングがされていました。
我々は右端に案内されました。ここが一番の特等席なんですよね(^^)
なんでかというとシェフとの距離が近いので。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
この日もメイン級の素材がズラッと並んでますぜ。息つく間もないくらいの。

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 2800円(税抜)
・ワインペアリング 5杯 5000円(税抜)
・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もちろん私はいつもの通り、

・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

をお願いすることにしました。

かみさんは最初は、

・ワインペアリング 3杯 2800円(税抜)

の1杯目をシャンパンにすることで3500円(税抜)のグレードアップにしていたのですが、
途中から料理の構成を考えると、シャンパンのあとに残り2杯では少な過ぎると考え、
結局は、アラカルトでシャンパンオーダー+ワインペアリング 3杯にオーダーチェンジ。

ということで、

・Michel Genet MG BB Nature 1300円(税抜)
  私のワインペアリング1杯目。かみさんはアラカルトオーダー。
  シャンパンです。それもナチュール。
  ぶどうは、シャルドネ。
  グレープフルーツのような芳香。キリッと爽やかな辛口。
  これは本当に旨いなあ。今まで飲んできたシャンパンの中ではかなり好み。

を頼んでカンパ~イ♪

この日のシェフおまかせコース(25000円(税抜))の内容は以下になります。

・雲丹/人参/クミン&茸/10日熟成カワハギ
  エクレアの生地の中に根室産の雲丹をたっぷりと忍ばせ、
  人参のムースと合わせたものです。
  これが雲丹と人参のムースのコラボレーションが素晴らしくて、
  クミンのスパイシーなアクセントがいい仕事をしてるんですよ。
  もう一つが、椎茸を乾燥して粉にしたもので作ったサブレの上に、
  10日間熟成したカワハギを乗せたもの。
  椎茸のサブレは和の要素も持っており、なので刺身のようなカワハギとも合います。

・Domaine Delorme et Fils Saint Véran En Chatenay 2015
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  べっこう飴やキャラメルのような甘い芳香。
  実際には甘くなくてしっかりと辛口。
  この後のフォアグラの皿に合わせての提供。
  手のひらでワインの温度を上げてフォアグラに合わせた方が相性が良く。

・仏産 フォアグラ/いちじく
  フォアグラのテリーヌで、ポルト酒で煮込んだいちじくのコンポートをサンド。
  カカオのビネガーでソースを作り、ハーブにもそれを和えて、
  バターで作ったパウダーを散らしたものです。
  フォアグラのテリーヌはきめが細かくてまったりと舌に絡みつきます。
  ただし脂っぽさや重たさを感じさせないんですよ。
  あくまでも前菜としての役割。
  いちじくのコンポートもフォアグラからも甘さを感じるので、
  前菜でもありながらデザートにもなりそうな一皿。
  フィエルテ風シベリアみたいな(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  ちなみにここでいうシベリアとは、カステラであんこを挟んだ
  昭和の菓子パンのことです。昭和世代しか知らないと思いますけど。

・パン
  焼き立ての丸パン。自家製のライ麦パンです。
  ライ麦パンですがそれほど特有の酸味が無いです。
  ライ麦の酸味が苦手なかみさんもこれなら全然美味しいと。

・2017 Auxey-Duresses Blanc, Benjamin Leroux
  私のワインペアリング3杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  細やかな酸味と後から来る葡萄の旨味。これも旨い。
  Benjamin Lerouxという醸造家は、生産者から葡萄を買い付け、
  その生産者=ドメーヌよりも美味しいワインを造ってしまうという天才。
  そういう風にソムリエが熱弁してくれました。
  どこの葡萄畑のものでも美味しく造るんだそうですよ。

・三陸産 帆立/北海道産 根セロリ
  三陸産 帆立のソテーはミディアムレア。その下には根セロリのピューレを敷き、
  ダイス状の根セロリとベーコンで旨味も加えています。
  そして上に浅利の泡。
  大好物だらけですのでもちろん美味しいのですが、
  根セロリをうまく活用することで、単調にならないようになっています。
  食感もですし香りという点でも。
  ベーコンのイノシン酸の旨味を少し加えるだけでも旨味の層も厚くなりますしね。
  分かりやすくいえばラーメンのダブルスープと同じ原理ですよ。

・Maison Plantevin Rasteau Les Premiers Pas de Nao 2018
  私のワインペアリング4杯目。かみさんの1杯目。
  フランス・コート・デュ・ローヌの赤ワイン。
  ぶどうは、グルナッシュ70%、シラー30%。
  カカオのような芳香と果実味があります。
  タンニンと酸味はほとんど無いです。そういうのが苦手なかみさんは飲みやすいと。
  この後の白子に合わせてのサーブ。
  白子を食べた後に、これを口に含むとブーケのような芳香が花開きました。
  これはまさにマリアージュの真骨頂だなあ。

・北海道産 白子/マコモダケ/トリュフ
  見た瞬間に旨そうなオーラがビシバシ。
  鱈の白子のムニエルの上にパスタのように細切りにしたマコモダケを乗せ、
  下には、ちぢみほうれん草のソテー、ペリグーソースを敷き、
  上には中東のミックススパイスであるデュカを振りかけたものです。
  グチャグチャに白子も混ぜて、パスタソースのようにして食べてくださいと。
  これが最高に旨い。脳が痺れる・・・
  黒トリュフを使ったペリグーソースはそれほど主張をせずにアクセントに徹し、
  クミン、コリアンダー、ヘーゼルナッツ、ゴマなどを合わせたデュカと、
  クタクタにソテーしたちぢみほうれん草もソースの役割に回り、
  これらが混然一体となって鱈の白子を極上の逸品に仕上げているんです。
  今回の名脇役としてはちぢみほうれん草にエールを送りたい。

・Domaine Delorme et Fils Pouilly Fuissé Vieilles Vignes 2015
  私のワインペアリング5杯目。かみさんの2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  2杯目と同じシャトーで、バニラの香りが印象的。樽の香りもあります。
  程よい酸味も心地よくて美味しいです。
  かみさんはこのバニラの芳香が好みのようでお気に入りでした。

・ブルターニュ産 オマールブルー/ビスク
  フランス・ブルターニュ産のオマールブルーのビスク仕立て。
  空豆、百合根のフリットを加えて、スプラウトで彩りを。
  空豆はまだ時期には早いのですが、柔らかい食感で美味しいです。
  百合根のフリットとともにビスクの味わいを華やかにしてくれます。
  綺麗にライ麦パンでスープをぬぐって完食。
  毎回異なるオマールブルーの美味しさを味合わせてくれます(^^)

・2018 Christian Bellang & Fils Savigny Les Beaune Blanc 1200円(税抜)
  私のワインペアリング6杯目。
  ワインペアリングは7杯なのですが、皿数と私のペースを考えると
  1杯追加を挟みますねという提案があり、もちろん断ることは有り得ません(^^)
  このワインが追加なのかどうかは分かりませんがとりあえずこれということに。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  心地よい酸味が印象的でした。

・千葉県産 黒鮑/パイ包み焼き
  千葉県産 黒鮑のパイ包み焼きです。
  上から黒トリュフ、帆立のムース、黒鮑という具合に重ね、
  それらをパイで包んで焼いて、黒鮑の肝ソースと、
  エシャロット、マッシュルーム、マデラ酒で作った茸の泡を添えています。
  茸の泡には甘みがあり、肝のソースはストレートな磯の香り。
  洋でもあり和でもあるハイブリッドなテイストを感じました。
  もちろん洋の要素の方が強いんですけど。

・Domaine de l'Hortus Val de Montferrand Grande Cuvée Blanc 2018
  私のワインペアリング7杯目。かみさんはサービスで少し注いでもらいました。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、毎年変わるそうですが、およそシャルドネ種60~70%、
  ヴィオニエ種20~25%、ルーサンヌ種10~15%となっているそうです。
  しっかりとした酸味もあるのですが、フルーティーなブーケも感じ取れます。

・三崎産 10日熟成 平目ヴィエノワーズ
  三崎産の10日間熟成した平目をグリエールチーズを使ったヴィエノワーズに。
  蕪とカリフラワーのソテー、セロリのスプラウトが添えられ、
  カリフラワーのソース、セロリとパセリのオイルが敷かれています。
  平目の身はふわっふわでしっとり。
  そこにチーズの香り、旨み、塩気。みかんのピールも効いていましたね。
  サクサクの薄衣が秀逸な料理でした。

・パン
  このタイミングでパンのお代わり。今度は自家製のミルクパンでした。

・Chantal Lescure Selection Nuits Saint Georges 2018
  私のワインペアリング8杯目。かみさんの3杯目。これがラストです。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール。
  この後の蝦夷鹿に合わせてこちらをサーブ。
  木の実とか森林というか、いろんな複雑な果実味がします。
  なんか蝦夷鹿の食べているものを赤ワインにしたようなイメージでしょうか。
  もちろん蝦夷鹿との相性は抜群でしたぜ!

・北海道産 蝦夷鹿
  北海道産 蝦夷鹿のローストでしょうかね。部位はうちもも肉を使用。
  ソースは、赤ワインとポルト酒、ブラックペッパーをベースに作ったもの。
  そこに和の食材であるむかご、ブロッコリー、セルフィーユの根を添えて。
  コロナ禍の影響で仏産のジビエが入荷しにくくなっているので、
  国内のジビエを使ったんでしょうかね。
  蝦夷鹿はほんのり野趣溢れる濃い肉の味わいがありながらも、
  肉質の繊維が細かな印象もありました。個体差なのかな?
  フレンチってメイン食材はもちろんなんですけど、
  添えられた野菜なども無茶苦茶旨いんですよね。

・CALVADOS CHEVALIER DE CHAULIEU XO 1800円(税抜)
  私の追加オーダーです。
  この日のデザートは林檎絡みですので林檎のブランデーであるカルヴァドスを。
  カルヴァドス経験値はかなり少ないのですがやっぱ旨いもんですよ。
  葡萄のブランデーと正直違いが分からんのですが(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・りんご
  アヴァンデセールになります。
  上からリンゴのシードル、ヨーグルトのソルベ、タルトタタン、カルバトスかな。
  りんごの爽やかな酸味を味わうデセール。

・コロンビア産 カカオ/苺/クレームダンジュ
  グランデセールになります。
  ミルクアイスとチョコレートボール。
  ボールの中にはとちおとめとクレームダンジュ。
  オレンジピールとカカオミルがアクセントに。

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  これまた映える内容ですわ。
  この日は、生チョコレート、アールグレイマカロン、ガレットブルトンヌ。

・お茶菓子2
  2回連続で焼き立てのフィナンシェのサービス!
  もはや定番にしてるのかな?

・コーヒー
  私のオーダーです。
  2回連続エスプレッソだったので今回はこちらで〆。

・ハーブティー
  かみさんのオーダーです。ポットでのサーブ。
  ラズベリーのハーブティー。

これで消費税10% 6365円を加えて、〆て70015円。一人当たり約35000円。

今回も息をつかせぬ怒涛のラッシュ攻撃。

雲丹、カワハギ、帆立、白子、トリュフ、オマールブルー、黒鮑、平目、蝦夷鹿。
それぞれの食材を生かしながらもそれ以上に料理を昇華させて。

同じ素材でも今回はどのようにして提供しようか、
この新たな素材はどう調理しようか、それに合わせるものはどうするか、
常にそのようなことを考えながらシェフはコースを考えているんだろうなと。
そしてソムリエがマリアージュを考えてワインを選ぶと。

フレンチで定点観測した経験が初めてであり、もの凄く学ぶことが多いのですが、
少しでもフレンチの楽しさを知り、奥深さを知り、経験や知識を高めるためにも
なるべくなら季節に応じてこれからも伺いたいと思います(^^)/

ご馳走様です!(2020/12現在、3.59ポイント)


  • Michel Genet MG BB Nature

  • 雲丹/人参/クミン&茸/10日熟成カワハギ

  • 雲丹/人参/クミン

  • 茸/10日熟成カワハギ

  • Domaine Delorme et Fils Saint Véran En Chatenay 2015

  • 仏産 フォアグラ/いちじく

  • 仏産 フォアグラ/いちじくアップ

  • 自家製のライ麦パン

  • 2017 Auxey-Duresses Blanc, Benjamin Leroux

  • 三陸産 帆立/北海道産 根セロリ

  • 三陸産 帆立/北海道産 根セロリアップ

  • 三陸産 帆立/北海道産 根セロリリフトアップ

  • Maison Plantevin Rasteau Les Premiers Pas de Nao 2018

  • 北海道産 白子/マコモダケ/トリュフ

  • 北海道産 白子/マコモダケ/トリュフアップ

  • Domaine Delorme et Fils Pouilly Fuissé Vieilles Vignes 201

  • ブルターニュ産 オマールブルー/ビスク

  • ブルターニュ産 オマールブルー/ビスクアップ

  • ブルターニュ産 オマールブルー/ビスクリフトアップ

  • 2018 Christian Bellang & Fils Savigny Les Beaune Blanc

  • 千葉県産 黒鮑/パイ包み焼き

  • 千葉県産 黒鮑/パイ包み焼きアップ

  • Domaine de l'Hortus Val de Montferrand Grande Cuvée Blanc 2018

  • 三崎産 10日熟成 平目ヴィエノワーズ

  • 三崎産 10日熟成 平目ヴィエノワーズアップ

  • 自家製のミルクパン

  • Chantal Lescure Selection Nuits Saint Georges 2018

  • 北海道産 蝦夷鹿

  • 北海道産 蝦夷鹿アップ

  • りんごのデセール

  • コロンビア産 カカオ/苺/クレームダンジュ

  • チョコレートボール

  • ミルクアイス

  • ミニャルディーズ

  • 生チョコレート、アールグレイマカロン、ガレットブルトンヌ

  • 焼き立てのフィナンシェ

  • ラズベリーのハーブティー

  • コーヒー

  • 根セロリと金柑

  • この日のお任せコース

2020/12/23 更新

3回目

2020/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

一皿に込めた想い。ソース一つ、ガルニ一つを取っても。

2020年8月初旬に再訪です。
 
この日は鎌倉でかみさんとディナー。

やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

2019年12月、2020年2月にディナーで訪問したのですが、
いつも期待通りに美味しいので、今回ももちろん期待をしての再訪です(^^)/

ディナーは、

・6皿コース 5500円(税抜)
・8皿コース 7500円(税抜)
・シェフおまかせース 12000円(税抜)
・1周年記念メニュー 15000円(税抜)

という内容なのですが、前回はさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと
予約フォームのコメント欄に申し送りをして訪問したんです。

すると素晴らしい結果になりましたので、今回も同様にお願いして(^^)

さて、階段を上がって久しぶりにお店のドアを開けます。

この日はカウンターに3名分のセッティングがされていましたね。
我々は右端に案内されました。
もう一人のセッティングは左端ですので数メートルの間隔が開いています。

座ると消毒スプレーで手指消毒をしてくれました。
シェフとソムリエの方はマスクを着用。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
どれもがメイン級の素材が勢揃いなんですけど(^^;

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 2800円(税抜)
・ワインペアリング 5杯 5000円(税抜)
・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もちろん私はいつもの通り、

・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

をお願いすることにしました。

かみさんは最初は単品注文にしていたのですが、
途中からワインペアリングにした方がいいやということで、

・ワインペアリング 3杯 2800円(税抜)

をオーダーチェンジすることになりました。

このように途中からの変更、追加も柔軟に対応可能です、

ということで、

・Boizel Brut Reserve
  私とかみさんのワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。ぶどうはピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ。
  キリッと辛口で旨いですよ。ビターな印象もありましたね。

を頼んでカンパ~イ♪

この日のシェフおまかせコース(20000円(税抜))の内容は以下になります。

・三浦産 トウモロコシ&仏産 トリュフ/ジャガイモ
  コーンクリームを詰め込んだエクレアに、コーンスプラウト、
  コーンの飴をトッピングしたものと、ジャガイモで作った春巻き風の皮で、
  サマートリュフを包み込んだものの2品になります。
  エクレアはとにかくコーンの風味と旨みが素晴らしい(^^)
  春巻きはとにかくトリュフの芳香。かみさんは唸っていましたね。

・2019 Cheverny, Domaine du Salvard
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ロワールの白ワイン。
  ぶどうは、ソーヴィニヨン・ブラン 84%、シャルドネ 16%。
  フレーバーは白桃のような甘さを含んでいます。
  そして飲むとグレープフルーツのような柑橘系の爽やかさ。
  ぐいぐい飲めそうな白ワインですよ。次なる前菜に合わせた一杯。

・北海道産 雲丹/仏産 キャビア/枝豆/浅利
  枝豆のムースというのか、それよりはもっと固さのある土台に、
  茹でた枝豆、雲丹、キャビア、ハーブを盛り付け、
  浅利の出汁の泡をまとわせたものになります。
  雲丹とキャビアというスター揃いですが、あくまでも主役は枝豆。
  その風味やコクはスターにも引けを取らず、枝豆も凄い素材ですよ。
  そういえばやっと、だだちゃ豆が市場に出回って来たので
  それを肴に晩酌が出来る季節になりましたわ(^^)

・パン
  フカフカ食感の丸パン。ブラウン色の生地でしたね。
  基本的にはソースをぬぐうために食べ進めました。

・Saint-Véran 'En Chatenay' 2015
  私のワインペアリング3杯目。かみさんは2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  ナッツのような芳香が特徴。自然派ワインらしい味わいで。

・千葉県産 黒鮑/ケシの実
  千葉県産の黒鮑を6時間蒸して、ケシの実をたっぷりとまぶし、
  肝のソース、卵黄、トリュフ、フレッシュブラウンマッシュルームを添えて。
  とにかく鮑が程よく柔らかく蒸しあげられていて、旨味が凝縮。
  絶対に生では味わえない旨味の層。
  そこにケシの実の香ばしさがベストマッチ。
  これは凄い。私もかみさんも唸りっぱなし。
  これまたゼリー状に固まった卵黄が泣かせるんですわ。
  寿司屋でもここまでの鮑を仕立てるところは少ないですよ。

・Pierre Naigeon Bourgogne Aligoté 2018
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、アリゴテ。
  心地よい酸味が印象的でした。

・仏産 リード・ヴォー/クレソン
  リード・ヴォーをコンフィとまではいかない程度に、
  油通しをしてからムニエルにし、クレソンのピューレを土台にして、
  くるみ、イベリコ豚のチョリソー、フレッシュクレソンを添えたものです。
  リード・ヴォーの火入れ加減とクニュクニュ食感。
  クレソンの風味に、くるみの香ばしさとイベリコ豚の旨味。
  この小さな皿の中にもこれだけの手が掛かっているんですよね。
  旨いわけですよ。

・Pouilly Fuissé Vieilles Vignes 2015
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  3杯目と同じシャトーで、バニラの香りが印象的。
  ボディもしっかりありますが、香りだけではなくバニラのような
  甘みも感じる不思議なワインでした。

・ブルターニュ産 オマールブルー/ジロール茸
  フランス・ブルターニュ産のオマールブルーはレアの仕上がり。
  下には、オマール海老の爪とジロール茸、押し麦で作ったリゾットを敷いて。
  全体にはオマール海老の出汁のエスプーマをかけています。
  仕上げにはあさつきのような細い青ねぎを散らして。
  オマールブルーの身ももちろん味が濃くて美味しいのですが、
  押し麦がいい仕事をしているんですよ(^^)
  ぶり大根の大根がごとく、旨味をしっかりと吸い上げて。
  それでいてべちゃっとおじやのようにはならないで、
  ちゃんとリゾットの食感を保っているんです。
  これは下手すると押し麦が主役になるのではと思われるほどに。
  これが米だとこうはいかないそうです。押し麦だから出来ると。
  ジロール茸の香ばしい香りも良かったですよ(^^)
  何はともあれオマールブルーの美味しさがあってこそですけどね。

・Les Foltiéres Pouilly-Fumé Domaine Gitton 2018
  私のワインペアリング6杯目。
  フランス・ロワール地方の白ワイン。
  ぶどうは、リースリング。
  リースリングらしい爽やか系のテイスト。ぐいぐいいける感じの。

・佐賀県産 24日熟成クエ
  24日間も熟成したクエをソテー。
  クエのフリット、ラタトゥイユ、モロッコいんげんを添えて。
  ソースは爽やかな感じのバター系になるのかな?
  フリットもレモンやシャンパンのサッパリ系の風味が効いていて。
  クエの身はしっとりと旨みが濃厚。程よい弾力が有るんですよね。
  熟成したからこそいい加減に水分が抜けて旨味が凝縮するんですよ。
  パリパリの皮がこれまたたまらん(^^)

・パン
  私もかみさんもこのタイミングでお代わりです。
  今度は白い生地のパンでほんのり甘みを感じました。

・CHATEAU DE LA GARDINE 2016
  私のワインペアリング7杯目。かみさんは3杯目。ペアリングラスト。
  フランスのコート・デュ・ローヌ地方の赤ワイン。
  ぶどうは、シラー、ムールヴェードル、グルナッシュ。
  果実味のあるフルボディ。タンニンもなかなかあります。
  酸味もわりとあるかな。

・仏産 鳩/フォアグラ
  仏産 鳩のむね肉、もも肉のロースト、レアに仕上げたささみ、
  鳩のミンチとフォアグラを合わせたパイ包みに、
  つるむらさきを下に敷いて、人参のピューレを添えて、アバソースで仕上げ。
  鶏ではあまり好んでむね肉を食べ無いのですが、
  鳩だとむね肉でも全然満足できる旨味と味の濃さがあるんですよね。
  もちろんもも肉はもっと旨味が濃厚で(^^)
  爪の部分もしゃぶり倒しましたわ。

・ヨーグルト/白桃
  アヴァンデセールになります。
  ダイス状にカットした白桃に、蜂蜜とヨーグルトを加え、
  北海道ミントを添えて、白桃のエスプーマで仕上げたものです。
  白桃は大好きなフルーツの一つですが、ほんと旨いわ。
  この香りがいいんだよね(^^)
  エスプーマにすると食感も滑らかになりますね。

・Lheraud Cognac Cuvee 20 2200円(税抜)
  私の追加オーダー。
  次のグランデセールに合わせて。
  飲んだことのない珍しいコニャックをいつも仕入れますよね。

・コロンビア産カカオ/トンカ豆/プラム/煙
  グランデセールになります。
  透明の蓋つきの器での登場。
  その中はスモークで充満。
  これはシャッターチャンスですので、まずは蓋をした状態を撮影し、
  そして蓋を開けた瞬間もきっちりとカメラに収めましたぜ。
  生チョコレート、コアントロー、トンカ豆と塩のアイス、
  ヌーボラ?プラムだったかな。もはや覚えとらん(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!
  トンカ豆の杏仁のような風味と、スモークの香りが特徴ですよ。

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  この日は、プラムの冷たいメレンゲ菓子、ライムのクリームマカロン、
  ガレットブルトンヌ、胡桃とアーモンド。だったのかな?
  後半になると記憶力が散漫に(^^;
  相変わらずグランデセールとちゃいますか?くらいの豪華な顔ぶれで。

・お茶菓子2
  なんとさらに追加で、焼き立てのフィナンシェのサービス!
  焼き立てなんてそうそう食えないもんなあ。
  フィナンシェって苦手なスイーツの一つなのですが、
  それでもこちらのお店の焼き立てだと全然旨いですよ。

・エスプレッソ
  私のオーダーです。しっかりとボディのある味わい。
  前回と違うものを頼んだつもりでしたが同じだし(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・ハーブティー
  かみさんのオーダーです。ポットでのサーブ。
  レモングラスととジンジャーのハーブティー。

これで消費税10% 5155円を加えて、〆て56705円。一人当たり約28353円。

いやあ、この日も満足ですわ(^^)/

途中、シェフやソムリエの方からは「お腹は大丈夫ですか?」と
何度か聞かれましたが、食べている間は美味しいので、全然余裕に感じていました。

食べ終えてもその印象は変わらずで、ちょうどいいかも?くらいに思っていたのですが、
帰ってからしばらくすると無茶苦茶お腹が一杯だったことに気付きました(^^;

これだけの品数を食ってるから当たり前なんですけど、
美味しいものって本当に別腹で入っていくんだなあと改めて思いました。

それほどフレンチの経験が無い私ですが、一皿に込めた想いってのを感じますよね。
ソース一つ、ガルニ一つを取っても、そこには必然性を考えて、
レシピや、メニュー構成を考案していくんでしょうね。

その先ではお客様の笑顔に接するために。

今回も満面の笑顔でお店を後にすることが出来ましたよ(^^)

次回は秋頃に伺います。
日本料理 幸庵こころやに続く、定期リピート店に決定です(^^)/

ご馳走様です!(2020/8現在、3.58ポイント)


  • Boizel Brut Reserve

  • 三浦産 トウモロコシ&仏産 トリュフ/ジャガイモ

  • 三浦産 トウモロコシ&仏産 トリュフ/ジャガイモアップ

  • 2019 Cheverny, Domaine du Salvard

  • 北海道産 雲丹/仏産 キャビア/枝豆/浅利

  • 北海道産 雲丹/仏産 キャビア/枝豆/浅利アップ

  • パン1個目

  • Saint-Véran 'En Chatenay' 2015

  • 千葉県産 黒鮑/ケシの実

  • 千葉県産 黒鮑/ケシの実アップ

  • 千葉県産 黒鮑/ケシの実アップ

  • Pierre Naigeon Bourgogne Aligoté 2018

  • 仏産 リード・ヴォー/クレソン

  • 仏産 リード・ヴォー/クレソンアップ

  • Pouilly Fuissé Vieilles Vignes 2015

  • ブルターニュ産 オマールブルー/ジロール茸

  • ブルターニュ産 オマールブルー/ジロール茸アップ

  • Les Foltiéres Pouilly-Fumé Domaine Gitton 2018

  • 佐賀県産 24日熟成クエ

  • 佐賀県産 24日熟成クエアップ

  • 佐賀県産 24日熟成クエアップ

  • パン2個目

  • CHATEAU DE LA GARDINE 2016

  • 仏産 鳩/フォアグラ

  • 仏産 鳩/フォアグラアップ

  • ヨーグルト/白桃

  • ヨーグルト/白桃アップ

  • Lheraud Cognac Cuvee 20

  • コロンビア産カカオ/トンカ豆/プラム/煙

  • コロンビア産カカオ/トンカ豆/プラム/煙オープン!

  • コロンビア産カカオ/トンカ豆/プラム/煙アップ

  • プラムの冷たいメレンゲ菓子、ライムのクリームマカロン、   ガレットブルトンヌ、胡桃とアーモンド

  • 焼き立てのフィナンシェ

  • エスプレッソ

  • レモングラスととジンジャーのハーブティー

  • この日のメニュー

2020/08/20 更新

2回目

2020/02 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

新進気鋭のシェフとソムリエのタッグによる最高のおもてなし

2020年2月中旬に再訪です。

この日は鎌倉でかみさんとディナー。

やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

2019年12月にディナーで訪問したのですが、期待通りに美味しかったので、
その時にかみさんと再訪するぜ!と申し合わせていましたので、
今回、その申し合わせ通りにやって来た次第です。

ディナーは、

・6皿コース 5500円(税抜)
・8皿コース 7500円(税抜)
・シェフおまかせース 12000円(税抜)

という内容でしたので、前回のディナーは、

・シェフおまかせース 12000円(税抜)× 2人前

を予約して訪問しました。

しかし今回はさらなるグレードアップを求めて、
素材に応じてコース料金を設定願いますと
予約フォームのコメント欄に申し送りをしての訪問となります。

さて、階段を上がるとすぐにソムリエの方がドアを開けて迎えてくれました。

そして店内に入りシェフとも挨拶を交わし。

もはやレビューを書いているのはバレバレなのは承知なので
ちょいとこっぱずかしいものを感じつつ(^^;
なんでかって言うと、店舗ページを眺めれば分かりますもん。
こちらのお店は食べログ店舗会員ですからね。

それに、私の場合どんなワインを飲んだかまで詳細に記載しますので、
すぐに特定できるのもありますし、今までにも実際に何度か特定されましたので。
とはいえ、お互いそのことに関しては言及せずでしたけどね(^^)

もちろんこの日もカウンターを指定しての予約です。
2名ずつ6席分の席が用意されていました。
つまりこの日のディナーのお客さんは3組で6名でしたね。

席上にはこの日のメニューが印刷されて置かれています。
好物ばかりで期待が高まるわあ(^^)

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 2800円(税抜)
・ワインペアリング 5杯 5000円(税抜)
・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

というものがありますので、その人の酒量に合わせてチョイス可能。

もちろん私は、

・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

をお願いすることにしました。

かみさんは抗生剤を飲んでいた関係でこの日はノンアル。

ということで、

・Comtesse Lafond Brut NV
  私のワインペアリング1杯目。
  シャンパンです。ぶどうはシャルドネ。
  エレガントな芳香が印象的。もちろん辛口で旨いです(^^)

・VINTENSE Chardonnay 600円(税抜)
  かみさんのオーダーです。
  ノンアルコール白ワイン。
  ベルギーの飲料メーカーであるネオブュル社の製造。
  低温低圧環境で蒸留することで アルコールの香り・風味を
  保ったまま脱アルコールを施したノンアルコール白ワイン。
  ぶどうはシャルドネ。
  香りを嗅ぐとアルコールによる揮発が無いせいか、
  あまり匂いは感じません。
  飲んでみると、確かにぶどうジュースとは異なり、
  白ワインだったテイストは残していました。
  そうは言ってもノンアルだと私は無理だなあ(^^;
  もちろん美味しいですけどね。

を頼んでカンパ~イ♪

この日のシェフおまかせコース(17500円(税抜))の内容は以下になります。

・スミイカ
  カカオニブを敷き詰めたプレートでのサーブ。映えるよね(^^)
  以前はエクレアが定番だったのですが、飽きたとのことで変えてきました。
  この日は、スミイカを刻んで、トマトのラグーソース、
  セロリハーブと合わせ、カリッとしたパン生地で挟んだもの。
  なんとも言えないハーモニー(^^)
  スミイカのねっとりとした寝かせた旨味に、トマトとセロリのアクセント。
  そして香ばしくてクリスピーなパンの食感。
  うーん。いきなりたまらんスタートですよ(^^)

・2015 Tribut Chablis 1er Cru Beauroy
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  レモンなどの柑橘系のフレーバー。ボディはしっかりと。
  あえて常温でのサーブ。

・仏産 ホワイトアスパラ/北寄貝
  フランス産のホワイトアスパラを茹でてから、カリッとムニエルに。
  そこに合わせるのは、兵庫県ホタルイカのコンフィ、レアに仕上げた北寄貝、
  クルミとイベリコ豚のソース、ポロネギソース、
  アーモンドとアンチョビのクッキー、クミン、コリアンダー、スプラウト。
  これまた見事な一皿。
  ホワイトアスパラの実力を引き出した上に、さらに昇華させるために、
  これだけの名脇役を取りそろえると。
  特に北寄貝の火入れの見事さには感嘆。ほんと旨いわ・・・

・パン
  フカフカ食感の丸パンでした。噛むと甘みがわりとあるタイプ。
  基本的にはソースをぬぐうために食べ進めました。
  お代わりはどんどん出来ますが、食い過ぎにはご注意を!

・Dom. Delorme et Fils Pouilly Fuissé La Maréchaude 2014
  私のワインペアリング3杯目。
  フランス・ブルゴーニュの白ワイン。
  ぶどうは、シャルドネ。
  樽の余韻が凄いとのソムリエの説明がありましたが本当にそう。
  鮑に合わせたそうですが、香りもガッと来ますね。
  飲んでもボディをしっかりと感じます。
  そしてずっと樽香が継続すると。
  飲み終えたあとのグラスを嗅いでもそのフレーバーがしっかり。

・千葉県産 黒鮑
  千葉県産の黒鮑を8時間蒸して、肝のソース、新玉ねぎのピューレ、
  キヌアの肝和え、香味野菜を添えたものです。
  単に肝のソースだけで食わせるのではなく、
  新玉ねぎのピューレを合わせることで甘みのアクセントも。
  こういうところがフレンチならではというか、
  ソースの妙と言うか、シェフの腕と言うか、センスと言うか。
  これも旨いですぜ(^^)

・Philippe Rossignol Bourgogne Rouge 2016
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。
  ぶどうは、ピノ・ノワール。
  次の皿がオマールブルーでしたので白ワインかな?と思っていましたが、
  まさかの赤ワインでした。というのもオマールブルーも赤ワイン仕立てで、
  赤ワインとの相性が良いとのことでのセレクト。
  ボディはミディアムくらいで、果実味がしっかりありながらも、
  スパイシーさも併せ持っていました。

・ブルターニュ産 オマールブルー
  フランス・ブルターニュ産のオマールブルーはレアの仕上がり。
  そこに殻ごと丹念に抽出したオマールブルーの出汁に、
  赤ワインと赤ポルト酒を合わせて作ったシヴェソースを敷いて、
  春菊のピューレ、プチベールのフリットも添えています。
  このオマールブルーの火入れが見事で(^^)
  こうあって欲しいという理想形がここにありますよ。
  濃厚なシヴェソースで食べるのですが、
  このソースにオマールブルーが負けないんです。
  というか、シヴェソースそのものにオマールブルーの旨味が
  抽出されていますので、全てがオマールブルーの味なんだなと。
  そして、前述した赤ワインとの相性も抜群なんですよ(^^)

・2018 Berry Bros. & Rudd Sancerre by Domaine David Sautereau, Loire
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・ロワール地方の白ワイン。
  ぶどうは、ソーヴィニヨン・ブラン。
  ソーヴィニヨン・ブランらしい爽やかさを持っていますが、
  スッと辛口のテイストでもあります。

・VINTENSE Merlot 600円(税抜)
  かみさんのオーダーです。
  ノンアルコール赤ワイン。
  先ほどのノンアルコール白ワインと同様に、
  ベルギーの飲料メーカーであるネオブュル社の製造。
  ぶどうはメルロー。
  メルローらしくまったりとした飲み口と甘味。

・パン
  私もかみさんもこのタイミングでお代わりです。
  この後の魚と肉料理のためにスタンバイ。

・三崎産 15日熟成甘鯛
  甘鯛のうろこを松笠焼きのようにカリッカリに仕上げて、
  魚介のフォン、マッシュルームとトマト、バターとオリーブオイルで
  ソースを作り、芽キャベツ、あやめ雪蕪をあしらったものです。
  ただでさえ旨い甘鯛が15日間熟成されていますからね。
  ふわっふわでしっとりとした身の濃さと旨みですよ。
  そしてこのソースが合わさると。
  至福でしょう(^^)
  元々野菜が大好物でもあるのですが、付け合わせの野菜が
  香ばしくて旨味が濃くて、甘鯛を引き立てるよね。

・Yann Chave Crozes Hermitage Rouge 2018
  私のワインペアリング6杯目。
  フランスのコート・デュ・ローヌ地方の赤ワイン。
  ぶどうは、シラー。
  シラーというと渇いたようなスパイシーな味わいだと
  私の場合は勝手に思っているのですが、こちらのは果実味がしっかりあり、
  ボディもフルボディで、タンニンもあります。
  つまり重厚感のある味わいというのでしょうかね。これも旨いなあ。
  もちろんこの後の肉料理に合わせたものです。

・仏産 鳩
  仏産 鳩を丸ごと使った料理です。
  鳩のむね肉、ささみ、手羽のフリット、もも肉、砂肝、レバー、はつなどを
  鳩の出汁を使ったソース、牛蒡のピューレで食し、
  そこに、ちぢみほうれん草、京都の大黒本しめじを添えたものです。
  濃厚なソースでは無く、鳩の肉とジュをストレートに味わう一皿。
  これもたまらんかったなあ。
  牛蒡のピューレの土臭さが鳩の香りとベストマッチでねえ(^^)

・仏産 鳩 PartⅡ
  まさかのもう一品ありますとの説明。
  仏産 鳩もも肉のばくだんです。
  竹炭を練り込んだ生地で仏産 鳩もも肉を
  アメリカンドッグのように仕上げたものです。
  下には粒マスタード。お好みで岩塩で頂きます。
  これは嬉しかったなあ。
  もう料理は終わったと思ったときのもう一品って(^^)

・Yann Chave Crozes Hermitage Rouge 2018
  私のワインペアリング6.5杯目。
  本当は仏産 鳩には、PartⅡがありましたので、
  6杯目のこちらをPartⅡ用に残すべきところを、
  私が飲み干してしまったため、少し追加で注いでくれました(^^;
  これはサービスだと思いますが有難いことですm(_ _)m

・熊本県産 甘夏/クレームダンジュ
  アヴァンデセールになります。
  フレッシュな甘夏に、甘夏のグラニテ、クレームダンジュなどを
  層にした冷たいデセール。
  とにかく柑橘系の爽やかさとチーズのフレッシュな爽やかさの協演。

・Cognac Baron Patrick XO
  私のワインペアリング7杯目。つまりこれがペアリングラストです。
  次のグランデセールがカカオ三昧ですので、
  それとの相性を考えたコニャック。
  とにかく鉄板どころか、ジュラルミン鋼くらいに硬い相性でしたよ。

・カカオ×カカオ×カカオ
  グランデセールになります。
  カカオクレープのカルバドス風味、ミルクジェラート、
  カカオのムース、ブランデー風味チョコレートソースに、
  カカオパウダー岩石仕立て、ヘーゼルナッツキャラメルをトッピング。
  とにかくカカオと洋酒の協演ですよ。
  子供は絶対に食べれない大人のデセール。
  甘党じゃない私が涙するデセールのオンパレード。
  カカオクレープのカルバドス風味なんてまじかと思いますよ。
  甘さは抑えていて、カカオ風味が濃くて、その上カルバドスの洋酒の風味。
  ミルクジェラートなんて泡ですよ。エスプーマに近いくらいに。
  カカオのムースも香りと口当たりが素晴らしい。もちろん甘さは抑えて。
  ブランデー風味チョコレートソースに至っては酒が弱い人はアウト。
  それくらいブランデーが効いていますので。
  これは酒が飲める我々だから出したんだと思います。

・お茶菓子
  ミニャルディーズです。
  この日は、金柑とカカオニブのマカロン、ガレットブルトンヌ、
  胡桃とアーモンド ライム風味、くるみとシナモンのチョコサラミ。
  前回の傾向からしてここでもしっかりデセールが出ると見越して、
  ワインペアリングのコニャックを少し残しておきました(^^)
  私はマカロンに対してあまり興味が無いのですが、
  金柑とカカオニブのマカロンはほんと美味しかったですよ。
  こういうマカロンならウェルカムですわ。

・エスプレッソ
  私のオーダーです。しっかりとボディのある味わい。

・紅茶
  かみさんのオーダーです。ポットでのサーブ。
  わりと酸味の効いた紅茶でしたね。

これで消費税10% 4335円を加えて、〆て47685円。一人当たり約23843円。

いやあ、この日も満足ですわ(^^)/

普通はこれだけ出ると、どれか一皿くらいは「ふつう」というのも
出て来るのですが、この日は皆無でした。どれも素晴らしい。
結果的に、前回よりも評価が上がることに!

この日は総勢6名での晩餐となりましたが、我々以外は超常連さん。
なのにたかが2回目の我々が特等席のど真ん中に座っているのは
申し訳ない気持ちにもなりつつ、これだけの常連さんに支えられるように
なっているんだなと嬉しくも思ったりしながら。

ということで、毎週、毎月通うような超常連さんにはなれませんが、
少なくともこちらのお店は定期的にリピートしたいと思います。

この2ヵ月の間でもここまで料理の印象を変えて来るので、
ほんと次はどのようになっているのか楽しみですよ(^^)

とは言っても超人気になって、予約困難になる日も近いんでしょうけど(^^;

ご馳走様です!(2020/2現在、3.28ポイント)


  • Comtesse Lafond Brut NV

  • VINTENSE Chardonnay

  • Comtesse Lafond Brut NV、VINTENSE Chardonnay

  • スミイカ

  • スミイカアップ

  • 2015 Tribut Chablis 1er Cru Beauroy

  • 仏産 ホワイトアスパラ/北寄貝

  • 仏産 ホワイトアスパラ/北寄貝アップ

  • パン

  • Dom. Delorme et Fils Pouilly Fuissé La Maréchaude 2014

  • 千葉県産 黒鮑

  • 千葉県産 黒鮑アップ

  • Philippe Rossignol Bourgogne Rouge 2016

  • ブルターニュ産 オマールブルー

  • ブルターニュ産 オマールブルーアップ

  • 2018 Berry Bros. & Rudd Sancerre by Domaine David Sautereau, Loire

  • VINTENSE Merlot

  • VINTENSE Merlot

  • パンのお代わり

  • 三崎産 15日熟成甘鯛

  • 三崎産 15日熟成甘鯛アップ

  • Yann Chave Crozes Hermitage Rouge 2018

  • 仏産 鳩

  • 仏産 鳩アップ

  • 仏産 鳩 PartⅡ

  • 仏産 鳩 PartⅡアップ

  • Yann Chave Crozes Hermitage Rouge 2018追加サービス

  • 熊本県産 甘夏/クレームダンジュ

  • 熊本県産 甘夏/クレームダンジュあ

  • Cognac Baron Patrick XO

  • カカオ×カカオ×カカオ

  • カカオ×カカオ×カカオアップ

  • ミニャルディーズ

  • ミニャルディーズアップ

  • エスプレッソ

  • 紅茶

2020/02/19 更新

1回目

2019/12 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

シェフの「フィエルテ」みなぎる笑顔にも頼もしさを感じつつ

この日はかみさんとディナー。

やって来たのがこちらのフレンチ。

場所は、JR鎌倉駅西口の御成通りからちょいと脇道に入った建屋の2F。

シェフは、お父さんがフランス料理のシェフであったことから影響を受け、
自身も料理の道に進み、お父さんのお店から始まり、
フランス・マルセイユの☆付きレストランである、Une table au sud、
銀座 レカンオルグイユなどを経て、
2019年6月27日にこちらのお店をオープンしたものです。

元々シェフは湘南出身になりますが、都内で仕事をしていると、
やはり湘南の雰囲気の方が肌に合っていると感じたそうで、
そのような経緯からこの鎌倉の地を選んでくれました(^^)

そして、これまでに経験したことに自信と誇りを持ち、
お客様の笑顔の溢れる素敵な空間を作れればという思いを込めて、
フランス語で、誇り・自信を意味する「フィエルテ」と名付けたそうです。

確か私の記憶だと、オープン前?の頃から食べログの店舗登録がされていたような記憶。
もしかするとお店自身が登録したのかも知れません。
現在では食べログの店舗会員になっていますので、その可能性は高そうです。

当初はそれほど気にもせず、勝手な推測で3.5ポイントくらいのお店なのかな?
と高をくくっていましたが、フレンチ・イタリアンにおいて絶大な信頼を寄せる、
マイレビ様が鎌倉・湘南エリアのお店としては高評価を叩き出していましたので、
一気に期待度が高まったお店になります。

本気モードで伺うときには、その店のトップクオリティのものを頂きたいので、
ランチでは無くディナーで訪問することにしました。

ディナーは、

・6皿コース 5500円(税抜)
・8皿コース 7500円(税抜)
・シェフおまかせース 12000円(税抜)

という内容でしたので、もちろん、

・シェフおまかせース 12000円(税抜)× 2人前

を予約しての訪問になります。

階段を上がって2Fの店内へ。

店内は、入って正面にオープンキッチンのカウンター7席。
右手に大きな窓に面したテーブル席が8席分。

我々はカウンターを希望していましたので、
カウンターの右端に案内されました。

シェフから挨拶があります。まだお若い男性の方で、
笑顔で迎えられ、緊張感をほぐしてくれます。
あとこちらもお若い男性になりますが、ソムリエの方も居ました。
この二人がタッグを組んでコースを盛り立ててくれます。

こちらはメニューが印刷されて置いてあるんですよね。これは助かるわ(^^)
月に3回お見えになる常連さんもいるとのことで、
メニューはかなりの頻度で変えているそうです。
たとえ素材が同じでもソースなどを変えたりと。

店内は、白を基調にした華美過ぎないでシンプルな雰囲気。

BGMは、ジャズが流れています。

こちらのお店は単品のドリンクもあるのですが、

・ワインペアリング 3杯 2800円(税抜)
・ワインペアリング 5杯 5000円(税抜)
・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

というものもありますので、その人の酒量に合わせてチョイス出来るんです。

7杯とは私のような呑兵衛のためにあるようなペアリングですねえ(^^)
もちろんこれをチョイスでしょう!

ということで私は、

・ワインペアリング 7杯 6550円(税抜)

をお願いすることにしました。
やっぱワインもプロにおまかせした方が安心だもんね(^^)

かみさんは単品で、

・グラスシャンパン 1300円(税抜)

をオーダー。

ワインペアリング7杯の1杯目はグラスシャンパンになりますので、
まずは二人とも、

・グラスシャンパン
  Comtesse Lafond Brutになります。ぶどうはシャルドネ。
  きりっと辛口でやっぱ旨いねえ。このレベルのものになると(^^)
  スパークリンワインはしょっちゅう飲むのですが、
  久しぶりにシャンパン飲んだなあ。

でカンパ~イ♪

この日のシェフおまかせコースの内容は以下になります。

・エクレア/鱈/からすみ
  こちらのお店のシグネチャ料理のようなものです。
  サルディーニャ産のカラスミを練り込んだエクレア生地で、
  鱈のブランダードを包み込んだもの。
  カラスミの塩気がシャンパンに合うね(^^)
  掴みはOKっす!

・Bret Brothers Pouilly Loché Climat La Clonge Blanc
  私のワインペアリング2杯目。
  フランス・ブルゴーニュ産の白ワイン。ぶどうは、シャルドネ。
  辛口だけどフルーティー。この後のフォアグラの冷製に合いますよ。
  フォアグラだと赤ワインと思いがちですが、
  冷製だとこの手の白ワインとの相性がいいみたいですね。

・フォアグラ/富有柿
  非常に滑らかで癖の無いフォアグラをスパイスを練り込んだパンでサンドし、
  和歌山産富有柿のコンポートとソースを添えたものです。
  ココアの焼菓子を作ってそれをパウダー状にして散らしています。
  プレートも含めた美しさもいいですし、
  味の構成としてもどこにも余計なものが無くて必然性を感じます。
  このあたりでここは本当に旨いなあと感心しました。

・パン
  自家製の全粒粉パンです。
  食感はフカフカと柔らかく、風味が良いですね。
  噛むと甘味を感じます。
  基本的にはソースをぬぐうために食べていたのですが、
  それでもパンのお代わりが必要なほどソースが旨くてねえ(^^)

・Les Foltiéres Pouilly-Fumé
  私のワインペアリング3杯目。
  フランス・ロワール産の白ワイン。ぶどうは、ソーヴィニヨンブラン。
  この後のブルターニュ産のオマールブルーに合わせて。
  マスカットフレーバーです。
  最初は甘く感じますが、後口はしっかりと辛口。

・仏産 オマールブルー
  大西洋の青い宝石と呼ばれるブルターニュ産のオマールブルー。
  カナダ産のオマール海老の3倍のお値段がする貴重な素材。
  そのオマールブルーに軽く火を通し、ジロール茸、マッシュルーム、百合根、
  ベーコンの泡、ソースアメリケーヌで仕上げたものです。
  オマール海老をそれほど食べた経験が無いので、伊勢海老と比べますが、
  それよりも味が濃厚で香りもいいですよ。ちゃんと味がするというか。
  伊勢海老って外見は豪勢なのですが、身は味気なくて。

・Bourgogne Aligoté 2016
  私のワインペアリング4杯目。
  フランス・ブルゴーニュ産の白ワイン。ぶどうは、アリゴテ。
  この後のスープ・ド・ポワソンに合わせて。
  これも辛口でボディがあり、
  しっかりとしたスープ・ド・ポワソンに合います。

・スープ・ド・ポワソン
  サーブされた瞬間にまったくイメージと異なるビジュアル。
  もっと薄茶色か赤身を帯びたものかなと思っていましたので。
  飲んでみると非常に濃厚です。
  ところが、甲殻類を一切使っていないとのこと。
  それなのに海老ミソのような濃厚なコクを感じるんです。
  小魚をしっかりと炒めないと苦味と臭みが出るそうです。
  これも旨いなあ。

・Ooh Salettes ! Blanc
  私のワインペアリング5杯目。
  フランス・プロヴァンス産の白ワイン。ぶどうは、ヴィオニエ。
  こちらは自然派ワインで、べっこう飴のようなテイストがあります。
  このタイプのテイストは初めての経験。
  それにしても自然派ワインのエチケットってキャッチーだよね(^^)

・北海道産 白子/トリュフ
  味わいのあるプレートでのサーブ。
  根セロリのソースをベースに、鱈の白子、雲丹を乗せ、
  トリュフを使ったペリグーソースで仕上げたものです。
  目の前で調理をしているときからいい匂いがしてねえ(^^)
  ぐちゃぐちゃに混ぜて、パンに塗って食べると。
  もう想像通りの旨さですよ。

・Dom. de la Touraize Arbois Terres Bleues
  私のワインペアリング6杯目。
  フランス・アルボワ産の白ワイン。ぶどうは、サヴァニャン。
  この後の鰆に合わせて。
  オレンジの蜂蜜のようなフレーバーがありますが、
  飲んでみるとしっかりと辛口です。
  今回の白ワインは基本的にはしっかり辛口タイプでした。

・自家製ジャンジャーエール 500円(税抜)
  かみさんのオーダーです。ノンアル。
  かみさんはシャンパンしか頼んでいないのですが、
  私のペアリングを一口ずつ味見をしているだけでヨッパのようで。
  色味は透き通ったライトイエローなのですが、
  しっかりとジンジャーの辛味が出ていて美味しいです。

・佐賀県産 20日熟成 鰆
  鰆の腹身、背の身、鰆のシャンパンフリットがメイン。
  ちぢみほうれん草、芽キャベツ、蕪を添え、
  アンチョビの白ワインソースで仕上げたものです。
  鰆の部位に応じてわずかな火入れの違いを出すなど、
  カンテサンスのDNAを受け継ぐオルグイユ出身ならではの料理。
  皮は反してカリッカリの食感に仕上げています。
  この鰆の食わせ方は日本料理には無い技法。フレンチならでは。
  鰆はチルドで保存し、毎日状態をチェックしているそうです。
  それにしても20日も鰆を熟成させるという発想が凄いなあ。
  明日になれば21日ですけどね!と笑っていましたが(^^)

・Nuits-St Georges, Benjamin Leroux 2016
  私のワインペアリング7杯目。これが最後。名残り惜しい(^^;
  フランス・ブルゴーニュ産の赤ワイン。ぶどうは、ピノノワール。
  この後の肉料理である山鳩に合わせて。
  香りがドーンと来ますよとの説明でしたが確かに。
  辛口でジビエとの相性は鉄板でしょう。

・英国産 山鳩
  山鳩って確か初めて食べるかも?1回くらいあったかな?
  山鳩のローストに、柳松茸、インカのめざめ、スティックセニョールを添えて、
  チョコレート、カカオ、赤ワイン、ポルト酒のソースで仕上げたもの。
  山鳩は、もも肉、ささみ、脚の3種類の部位に分かれています。
  しっかりとした赤身の部位ですが、とにかく噛んでいて旨味が濃いよね。
  チキンだとこうはいかないんだよなあ。やっぱ。
  
・洋ナシ
  洋梨のコンポートに、ゲラントの塩、
  ライムとジンのクレームブリュレを合わせたものです。

・レミーマルタン XO 1800円(税抜)
  私のオーダーです。
  デザートと一緒に食後酒は如何ですか?との案内で。
  そういえばブランデーを飲むのは何年ぶりだろう?
  なぜか20代の頃によく飲んでいたんだよなあ。それも偉そうにXOを。
  この後のチョコレートとの相性が鉄板でしたわ(^^)

・コロンビア産カカオローズマリー
  フォンダンショコラとローズマリーアイス。

・お茶菓子
  いやあ、とてもお茶菓子レベルじゃ無くて
  しっかりとしたデセールですやん(^^)
  その内容たるや、胡桃とアーモンド ライム風味、ガレットブルトンヌ、
  コロンビアカカオのマカロン、あんぽ柿のマカロン、チョコサラミ。
  ブランデーとの相性が素晴らしくてねえ(^^)

・ハーブティー
  かみさんのオーダーです。
  カリフォルニア産のオーガニックカモミールティー。
  なんというか今まで飲んだものとは違いました。
  かみさんは感動していましたね。

・コーヒー
  私のオーダーです。
  クレマがしっかりと。
  苦味とコクもしっかりとあり、好みのコーヒーでした。

これで消費税10% 3415円を加えて、〆て37565円。一人当たり約19000円。

いや、安いわ。
そもそもこれだけの内容のコースですと都内だと諭吉2枚は必要でしょうし、
これだけのワインペアリングが6550円(税抜)なのも良心的。
そういうのもあってアルコール代も浮いたんだと思います。
普段だとコース料金よりもアルコールの方が高いもん。

とにかくお店にいる間は、シェフやソムリエの方と和気あいあいと
楽しく食事をすることが出来ましたし、時折見せるシェフの自信、
「フィエルテ」みなぎる笑顔にも頼もしさを感じつつ。

そして、期待というハードルを上げて訪問したにも関わらず、
そのハードルを越えていってくれました(^^)

これだけのクオリティのフレンチはこの周辺では無いです。
都内までいかないと。
ここは間違いなく鎌倉を代表するフレンチになると思います。

ミシュランよ。無視してないでたまには神奈川県を調査しなさい!

つうことで、ちょいと季節を変えて再訪するぜ!とかみさんと申し合わせ。
予約困難店になる日も近いだろうしねえ。

それにしても長いレビューじゃのお・・・
よく同僚からも「長い!」と怒られるのですが(^^;

でも、これだけの品数が出ると私の場合は長くなるんです・・・
品数と満足度に比例して長くなるので。
 
ご馳走様です!(2019/12現在、3.06ポイント)

  • Comtesse Lafond Brut

  • エクレア/鱈/からすみ

  • Bret Brothers Pouilly Loché Climat La Clonge Blanc

  • フォアグラ/富有柿

  • フォアグラ/富有柿アップ

  • 自家製の全粒粉パン

  • Les Foltiéres Pouilly-Fumé

  • 仏産 オマールブルー

  • 仏産 オマールブルーアップ

  • Bourgogne Aligoté 2016

  • スープ・ド・ポワソン

  • スープ・ド・ポワソンアップ

  • Ooh Salettes ! Blanc

  • 北海道産 白子/トリュフ

  • 北海道産 白子/トリュフアップ

  • Dom. de la Touraize Arbois Terres Bleues

  • 自家製ジャンジャーエール

  • 佐賀県産 20日熟成 鰆

  • 佐賀県産 20日熟成 鰆アップ

  • Nuits-St Georges, Benjamin Leroux 2016

  • 英国産 山鳩

  • 英国産 山鳩アップ

  • 洋梨のコンポート、ライムとジンのクレームブリュレ

  • 洋梨のコンポート、ライムとジンのクレームブリュレアップ

  • レミーマルタン XO

  • コロンビア産カカオローズマリー

  • フォンダンショコラ

  • フォンダンショコラ断面アップ

  • ローズマリーアイス

  • 胡桃とアーモンド ライム風味、ガレットブルトンヌ、コロンビアカカオのマカロン、あんぽ柿のマカロン、チョコサラミ

  • ハーブティー

  • コーヒー

2020/01/12 更新

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