なまらうまいさんが投稿した高森田楽保存会(熊本/高森町その他)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

「なまらうまい」の、とにかく美味しいもの食べたい! 美味しいものから、珍しいもの、食べ歩きに、面白いものまで、全くまとまりのないグルメ旅日記。

メッセージを送る

なまらうまい (50代前半・男性・東京都) 認証済

この口コミは、なまらうまいさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

高森田楽保存会高森町その他/郷土料理

1

  • 昼の点数:4.3

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.1
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク -
1回目

2016/10 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.7
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

囲炉裏の周りで、自分で田楽を焼きながら食べるって最高! 独特のコッテリとしたお味噌をたっぷりつけて「鶴の子芋」や「お豆腐」、「山女魚」の塩焼きなど、素朴なのにすっごく贅沢な気分♪

熊本県阿蘇郡高森町にある「高森田楽保存会」にやってきました。
ここは、阿蘇山の一つの根子岳が一望できる場所です。 ちょうど行ったのが熊本地震の半年後、阿蘇山の噴火のあった1週間後くらいでした。 帰った後にも同僚から「え?阿蘇山に行ったの?大丈夫だった?」などとよく聞かれましたが、高千穂のほうから国道325号線・265号線と入って、道路は何も影響はなく、お店も元気に営業されていました。

最初に、お店の方とも地震のことで話をしたのですが、
「普通に来れたでしょ?」「以前と何も変わらないですからね」
という言葉が印象的でした。

確かに、地震で揺れはかなり激しかったものの、この建物も道路も壊れたわけではなく、普通に営業もされているとのことでした。 「高森田楽保存会」さんの建物は築140年を来れる座敷をそのまま残しているとのことでしたが、建物が壊れたわけでもなく、昔と何も変わっていないとおっしゃってました。

確かに、阿蘇山の周りの西側のエリアは一部で通行止めや復旧工事などを行っている様子もあって、地震の影響を思わせる光景もありましたが、南東の高森町のほうは普通に入っていくことができました。 お店の方も、お客さんが全然来てくれなくなって、キャンセルが相次いでいるとのこと。 ボクが行ったときも広い座敷に他のお客さんが全くいなくて、普段なら満席が当たり前とのことでした。 50分の1くらいにお客さんが減ってしまったと言ってました。

実際に、ここまで車できてみて道路も普通で、「高森田楽保存会」さんも元気に営業されていたので、食べログを通じて是非そのことは伝えたいなと思います。

「高森田楽保存会」は、鎌倉時代から続く高森田楽にちなんで先代の方が付けた名前とのことです。
到着するとすごく広い敷地で、田楽を頂く建屋は明治時代からの風情をそのまま残った築140年のものだそうです。 大きな窓の外からは根子岳が一望できて、阿蘇の郷土料理を頂くのに最高の雰囲気でした。

座敷はすごく広くて、囲炉裏がたくさん並んでいます。
大きな大人数用の囲炉裏もあれば、4~6名向けの囲炉裏まで、座敷にずらりと並んでいる光景は圧巻ですね。 この囲炉裏で思い思いに田楽を焼きながら食べるって、ものすごく贅沢な気分です。

「高森田楽コース (1890円)」
ボクらが座る席の囲炉裏にはすでに炭がセットされています。 これだけでもワクワクしますね~♪
軍手が用意されていて、ここで田楽を焼いていきます。 店員さんに焼き方や加減などを細かく説明してもらって、炭の周りに田楽を刺してジワジワと焼けていくのを待ちます。

コッテリ濃厚なお味噌がたっぷりとついた田楽で、時々お味噌が滴り落ちて香ばしい香りを放つのがまた風情があります。
じわじわと焼いているのを待つ間に、最初に「生揚げ」が登場します。 いわゆる「厚揚げ」なのですが、これがまた美味しい! というか、むしろこの揚げたての生揚げの印象が最後まで残っています。 もちろん田楽も美味しかったのですが、この「生揚げ」がまた最強でした。

すごく優しいキツネ色で揚げられていて、中の豆腐の風味や食感がそのまま残っているような感じです。
醤油をちょっとたらして生姜もちょっと乗せて食べると、ふわふわ~っとした食感で、じゅわ~っとじゅ~し~な油の旨みと一緒に豆腐の豆の風味も口の中に広がって、めっちゃ美味しい♪ すっととろけていくようで、後味もさっぱりとして、これから田楽を頂く準備もととのった感じです。

「高森田楽コース」では4種類の串が入っています。
「こんにゃくと山菜」「お豆腐」「鶴の子芋」「山女魚」です。 「山女魚」はさっと塩を振ってあって、外の串にはたっぷりのお味噌がぬられています。

お味噌の香りにすっかりとやられてしまい、食欲がかきたてられます。
もうそろそろいいかな~とかクルクル回してみたり、もう少し遠火で焼いてみようとちょっと離したところに刺しなおしてみたり、自分であれこれ考えながら焼いていくのって楽しいものですね~♪

「鶴の子芋」って初めて聞いたのですが、いわゆる里芋のようです。
ただ、古くに「高森田楽」として食べられたことが発端で、ここ高森で栽培されるようになったものらしいです。 しかも「高森田楽」のお店にのみ契約して供給されているらしく、一般にはほとんど出回らないとのことでした。 まさに「高森田楽」のための里芋なんですね♪ こういった田楽を通じた作物の栽培を保存するという意味も込めて「保存会」なんだそうです。

お味噌は麦味噌で、三年味噌とのブレンドらしいです。
地元の酒や山椒やみかんの皮などを入れて煮込まれているらしいです。 コッテリと濃厚で、すごく真っ黒に見えるお味噌で、それが香ばしく焼けてくると、ホントに真っ黒になってきます。

お味噌の香ばしさと一緒にパックリと食べると、ねっとりした食感ですが、思ったよりも歯応えのある口当たりでした。 香ばしくほんのりと焦げた甘めの味噌の風味も最高で、濃厚なのですがベッタリとすることはなく、まったりあっさりと美味しい♪ なんだか素朴さの中に伝統の旨みが凝縮されているような感じです。

「こんにゃくと山菜」「お豆腐」なども美味しかったです。
主役はやはりお味噌なんでしょうね~。 具材のほうがむしろ軽い風味付けと食感を変えるもので、お味噌の味わいをどう楽しむかという感じがしました。 いや~、それにしても美味しい~♪ 楽しい~♪

最後に、少々焼くのに時間がかかった「山女魚」もいただきます♪
さっと塩を振っただけの「山女魚」、大好きなんですよね~。 これを目の前で自分で炭で焼いて食べるなんて、それだけで贅沢ってもんですね。

もちろん、頭から骨も一緒にガシガシっとかぶりついていきます。
程よい塩加減で、パリッとした皮と骨、身のところはホックホクで、目の前の炭で自分で塩焼きにしたんですから、そりゃ美味しいですよね~。 これも最高でした。

このヤマメ、阿蘇のキレイな水で育ったんだろうな~っと思います。
たぶん養殖だとは思うのですが、そもそもヤマメって水のキレイなところでしか養殖も難しい魚ですし、脂っこさもなく、むしろ身もキュッとしまっている美味しいヤマメでした。 やっぱりお水のいいところで食べる料理は美味しいですね♪

「とうきびご飯/香のもの」
ほんのりと黄色い粒が見える「とうきびご飯」でした。 それほどとうきびっぽい味わいは感じませんでしたが、ふわっとしていて美味しいご飯でした。 香の物には、阿蘇の高菜もついていてご飯と一緒に食べると素朴ながらも美味しい~♪
田楽にぬり足す用に持ってきてくれているお味噌を、ご飯の上に乗せて食べても美味しくて、最後まで満足させてくれました。

「山菜だんご汁」
小麦粉の平たい団子がたくさんで、結構なボリュームがありました。
山菜はあまり多くはなかったと思いますが、白味噌ベースでサッパリと仕上がっています。 ここまで濃厚なお味噌でコッテリとしていたので、さっぱりとした口直し的にちょうど良かったです。

最後は、囲炉裏の前でまったりとして大満足の「高森田楽保存会」でした。
「高森田楽保存会」ってただ田楽を食べることを保存しているのではなく、具材を栽培する人、炭を焼く人、竹串を作る人、味噌をぬるハケを作る人など、田楽に関るたくさんの方々が繋がって保存されていくことを目指しているそうです。

すっごく美味しくて、風情もあって、こんな経験はなかなかできるもんじゃないですね~♪
店員さん達も温かく出迎えてくれて、すごく嬉しかったです。 これからもずっと後世に渡って高森田楽が保存されていくことを願います。 大満足しました!

  • 「高森田楽コース (1890円)」、自分で囲炉裏で焼く田楽っていいものですね~♪

  • お味噌が焼けてくる香ばしさがたまらんです♪

  • 「高森田楽コース (1890円)」の最初の「生揚げ」がジューシーで最強!

  • 〆の「とうきびご飯/香のもの」「山菜だんご汁」

  • ステキな阿蘇の根子岳を眺めながら頂く高森田楽

  • 「鶴の子芋」は、少しねっとりとして風味豊か

  • 「こんにゃくと山菜」、むっちりとお味噌の風味を満喫

  • 「お豆腐」と田楽味噌の相性って抜群

  • 少し焼けてきたところでお味噌をぺったりとぬります

  • 上から見たところ

  • くるくると回したり、遠火にしたり楽しめます

  • ヤマメ、頭から骨も一緒にガシガシっとかぶりついていきます

  • 味噌が炭の上に落ちると、ふわっと香ばしい香りがたちこめます

  • 少々焼くのに時間がかかった「山女魚」

  • 高森田楽でのみ食べれるという「鶴の子芋」

  • コッテリと焼いたお味噌が甘くて香ばしい

  • 外の景色がよく見える大きな窓です

  • 「山菜だんご汁」は結構なボリューム

  • 「山菜だんご汁」に入っている平たい団子

  • 「とうきびご飯」に田楽味噌を乗っけて食べるとめっちゃ美味しい~♪

  • 香の物には阿蘇の高菜もついていました

  • 「山菜だんご汁」用の薬味の唐辛子

  • 「高森田楽保存会」の箸袋

  • おしぼりは、くまもんの阿蘇名水しぼり

  • コッテリ濃厚な田楽用の味噌、三年味噌も使われているそうです

  • 畳と同じ高さにある囲炉裏っていいものですね~

  • 座敷にはたくさんの囲炉裏がならんでいます

  • たくさんの著名人の方が来店されているようです

  • 席には軍手もセットされています

  • 店員さん用のスコップ置き場

  • 壁にかかっているメニューボードにも風情を感じます

  • 高森田楽コース、一品料理メニュー

  • ドリンクメニュー

  • 店内の様子、築140年の建物の趣があります

  • 秋篠宮殿下も来店されているようです

  • 席からは、阿蘇山の一つの根子岳が一望できる場所です

  • テラスからの光景ものどかでいいな~

  • 田楽味噌も販売されてました

  • 高森田楽保存会さんの内観、囲炉裏がたくさん並んでる光景ってすごい!

  • 高森田楽保存会さんの入口です

  • レトロな電話ボックスもありました

  • 高森田楽保存会の駐車場からの様子

  • 高森田楽保存会の外観です

2016/11/23 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ