この口コミは、abtabetaiさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
昼の点数:4.5
-
~¥999 / 1人
-
-
料理・味 -
-
|サービス -
-
|雰囲気 -
-
|CP -
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味-
-
| サービス-
-
| 雰囲気-
-
| CP-
-
| 酒・ドリンク- ]
ヴィロンの神様。
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-31423337 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-31423337","content_type":"ReviewImage","content_id":31423337,"voted_flag":false,"count":3,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-31423344 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-31423344","content_type":"ReviewImage","content_id":31423344,"voted_flag":false,"count":3,"user_status":"","blocked":false}
2025/03/18 更新
わたしはパンが大好きだ。
パン、パン、パン。
朝は食パントースト、昼は給食コッペパン、おやつは菓子パン、夜は・・あんまパン食べなかった。
ふわふわもちもち。
バターにジャムにというフィディングが心踊らせてくれた。
薄皮あんぱんとかすげー好き。
柔らかくて甘いのがパンのすべてだと思っていた。
残念だけどわたしは見た目があまりおいしくない。
街を歩いていると冷たい目で見られることもある。
だけどパン屋さんに行くと店員さんがニコッて笑ってくれて、その後公園のベンチとかで食べるパンが幸せな気持ちにさせてくれる。
パンヤサンミンナヤサシイ理論の提唱者のわたし。
パンには神様がいるとわたしは思っている。
そんなわたしにも苦手なパンがあった。
それはハード系。
レイザーラモン、ハードゲイではない。
パサパサして固いパンをありがたそうに買ってくOL見ながらいつも「スカシやがって!」なんて思っていた。
いつからあるのか渋谷のヴィロン。そこは学生時代通った街。
セインのイングリッシュインタビューを避けたり、パフィー的なゆーみーを見かけて感動した青春時代。
駅から少し離れた、デパート近くのブランジェリー。
ブランジェリーって、ブラとジュエリーなの?
わたしは変な気持ちになってしまった。
行ったことないけど、パリにあるお店のような佇まい。レトロおしゃれな洋館。二階はレストラン。
一階のカウンターでは、いい匂いがしそうな素敵なおねいさんがパンを売っている。
ただ、混んでる。
ひしめき合うお店はなんだか敷居が高くていっつも遠巻きに行列を眺めていた。
そして時は経ち、現在。
私もようやく独り立ち。
そろそろヴィロンの似合う女になれたかなと思って渋谷へ。
ようやく行けた、渋谷のイカしたパン屋さんからは誠意を感じた。
常にギュウギュウなのに店員さんの女の子は笑顔を絶やさない。
ディスプレイには、ほとんどポップがついている。
おかけでわたしは悩むけど、迷わない。
結局、わたしはテイクアウトでレトロドールとアップルパイ。
その後代々木公園までお散歩。
日溜まりに包まれたパンと缶コーヒーだけの午後。
綺麗なクープ。
噂のレトロドール。
かじる。カリ。むち。弾力。粉。風味。かみしめるごとにおいしさが広がる。
よくかんでたべていると、はにかみやさんのおいしいエンジェルがゆっくり顔を覗かせた。
「あなた、ようやくヴィロンに行ったのね!ここのレトロドールはおいしいでしょう?」
パンエンジェルはそう言って、ヴィロンのパンをぱくつくわたしに微笑みかけた・・
がっきーみたくキュートなエンジェルのスマイルにわたしのリミッターは外れてしまった。
アハハハ!アハハハ〜!
わたしは踊った。エンジェルと手を取ってアハハハハ・・
思いのまま、おいしいのワルツを踊った。
その後、通報されかかったが周りの人への土下座で許して貰った。
わたしをパンに、それもハード系のパンに目覚めさせてくれたヴィロンさん。
渋谷の片隅には、パンの神様が宿っているような気がした。