abtabetaiさんが投稿した月光(東京/三ノ輪橋)の口コミ詳細

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移転月光荒川一中前、三ノ輪橋、荒川区役所前/カフェ

1

  • 昼の点数:4.3

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2015/04 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ~¥999
    / 1人

望郷。

人はなぜ月を眺めさまざまな想いを馳せるのだろう。太陽より儚い光。朧気な明かりになにを思うのだろう。
ある人は望郷を、ある人は離別を。
なぜに静かに、靄のかかった黄金色に重ねるのだろう。

茶釜と臼。静かな琴の音。
荒川の商店街の奥の一角の和カフェ。
静かに心を静めることができる。

和装の大将は僧のよう。もちつき極めんとする求道者のよう。庵はまるで茶室のよう。

誰もが静寂を喫して、余計な言葉は慎む。
振る舞われるのはお茶とお餅の食事とお菓子のおもてなし。

田舎のしるこは600円くらいでお茶がつく。

滑らかな肌触り。柔らかいだけではない。ひきがある。噛むという行為の喜びを意識させる食感。
やがて球塊は粒子となり口の中ではらはらと消えいった。
小豆は印籠。風味を大切にしよう。甘さは控えおろう。

もちもち。それはぼくらが大好きな食感。
もはや遺伝子レベルの快感。
そういえば月のウサギさんは餅つきぺったん。

どうやらぼくらはお月様に、もちもちした大切ななにかを忘れてきてしまったんだろうね。
きっとぼくらはふとした夜、それを懐かしんで空を見上げるんだろうね。

  • 田舎しるこ

2015/04/24 更新

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