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abtabetaiのレストランガイド
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abtabetai (東京都) 認証済
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1回
昼の点数:4.5
2025/04 訪問
Chandelier。
パーティーガールは傷つかない。だってそうでしょ?グラスに入ったヒビはすぐ全身に回って粉々になっちゃうから、耳と目を鬱いでグラス片手にから騒ぎを演じるの。月明かりの下、男の人に囲まれお酒を飲んでいれば嫌なことも、将来の不安も、自分の名前さえも忘れられる。シャンパン、クラッカー、たくさんのグラスとドレスの中に紛れ込んでいる間は余計なことなんか考えなくていいから。1,2,3で飲み込むの。いい、いろんなことを1,2,3で飲み込むの。だけれどもそのうち朝がきて、太陽がボロボロの私を晒らすのよ。メイクやドレスで隠していた、本当の私をね。それが嫌で飛び出した明け方の街。そこで私は一人涙をこらえるの。このままじゃダメだっていつも思っていた。だけれども、新しいドアを開く勇気がない私はパーティーに逃げては明け方の自己嫌悪に駈られる毎日を繰り返していた。中央線が知らんぷりする日曜日の午後。曇り空の西荻窪。アパートで目覚めた私はなんだか妙に腹ペコだった。化粧もしないで飛び出した部屋、まだ雪の残る街並みを歩きつつスマホ片手に見つけたお店だった。あまりフックアップされることはないが、オハイオやシューベルというカレーな良店もあるこのエリア。シックでレトロモダンなカフェ、カレーとロースイーツがウリのようだった。まるで海辺の午後みたいに穏やかな雰囲気、そよ風のようなBGM。カレーだってサイコーだった。サバと豚の二種盛り。マスタードシードやクローヴが入ったスパイスカレーは刺激的な私の大好物。サラサラだけど旨味はたっぷりで、ごはんも身体に良さそうな感じだった。おいしいコーヒーでひと休み。エルトポとセンスのいい本棚。ひっきりなしに来るお客さん。満席のお店、そこに女の子二人がやってきた。「すいません、満席です・・」お店のおねいさんが言うと同時に、さっと立って席をゆずってあげたベレー帽の素敵なお兄さんに胸がときめいた。(あのスペシャル超イケメンお兄さんは、きっと中央線沿線でうまれ育ったナイスガイなのだろう。だって、彼は立川方面のホームへ進んで行った。おまけに立女出身のワタクシは東京の西寄りで悪い人に会ったことないし。)そんなことを考えながらコーヒーを啜り、しばらくしてお店を出た私。見上げた空、いつもは嫌で仕方ない太陽がいつの間にか顔を覗かせていた。朝、見上げる度うざったいって思っていた太陽。なのに、今日の私はいつもと違った。いつもと変わらない日曜日のはずなのに、今日のおひさまはポカポカ暖かくて私はなんだか楽しい気持ちになった。結局、吉祥寺までお散歩してアパートに戻る頃になると辺りはすっかり暗くなっていた。ちょっぴり寂しいひとりぼっちの1LDK。お酒を飲んで一晩限りのお友達と騒ぎたくなった。だけれども、今晩は出歩かないことにした。私は決めた。夜な夜なシャンデリアにぶら下がるのはもう卒業するの。嫌いだった自分のことを好きになれるよう、新しいドアを開けるの。今日から私は、なりたかった自分に変わるのよ。
2025/08/25 更新
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ペット可
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家族・子供と
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女子会
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大人数の宴会
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一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
パーティーガールは傷つかない。
だってそうでしょ?
グラスに入ったヒビはすぐ全身に回って粉々になっちゃうから、耳と目を鬱いでグラス片手にから騒ぎを演じるの。
月明かりの下、男の人に囲まれお酒を飲んでいれば嫌なことも、将来の不安も、自分の名前さえも忘れられる。
シャンパン、クラッカー、たくさんのグラスとドレスの中に紛れ込んでいる間は余計なことなんか考えなくていいから。
1,2,3で飲み込むの。
いい、いろんなことを1,2,3で飲み込むの。
だけれどもそのうち朝がきて、太陽がボロボロの私を晒らすのよ。
メイクやドレスで隠していた、本当の私をね。
それが嫌で飛び出した明け方の街。
そこで私は一人涙をこらえるの。
このままじゃダメだっていつも思っていた。
だけれども、新しいドアを開く勇気がない私はパーティーに逃げては明け方の自己嫌悪に駈られる毎日を繰り返していた。
中央線が知らんぷりする日曜日の午後。曇り空の西荻窪。
アパートで目覚めた私はなんだか妙に腹ペコだった。
化粧もしないで飛び出した部屋、まだ雪の残る街並みを歩きつつスマホ片手に見つけたお店だった。
あまりフックアップされることはないが、オハイオやシューベルというカレーな良店もあるこのエリア。
シックでレトロモダンなカフェ、カレーとロースイーツがウリのようだった。
まるで海辺の午後みたいに穏やかな雰囲気、そよ風のようなBGM。
カレーだってサイコーだった。
サバと豚の二種盛り。マスタードシードやクローヴが入ったスパイスカレーは刺激的な私の大好物。サラサラだけど旨味はたっぷりで、ごはんも身体に良さそうな感じだった。
おいしいコーヒーでひと休み。
エルトポとセンスのいい本棚。
ひっきりなしに来るお客さん。
満席のお店、そこに女の子二人がやってきた。
「すいません、満席です・・」
お店のおねいさんが言うと同時に、さっと立って席をゆずってあげたベレー帽の素敵なお兄さんに胸がときめいた。
(あのスペシャル超イケメンお兄さんは、きっと中央線沿線でうまれ育ったナイスガイなのだろう。だって、彼は立川方面のホームへ進んで行った。おまけに立女出身のワタクシは東京の西寄りで悪い人に会ったことないし。)
そんなことを考えながらコーヒーを啜り、しばらくしてお店を出た私。
見上げた空、いつもは嫌で仕方ない太陽がいつの間にか顔を覗かせていた。
朝、見上げる度うざったいって思っていた太陽。
なのに、今日の私はいつもと違った。
いつもと変わらない日曜日のはずなのに、今日のおひさまはポカポカ暖かくて私はなんだか楽しい気持ちになった。
結局、吉祥寺までお散歩してアパートに戻る頃になると辺りはすっかり暗くなっていた。
ちょっぴり寂しいひとりぼっちの1LDK。
お酒を飲んで一晩限りのお友達と騒ぎたくなった。
だけれども、今晩は出歩かないことにした。
私は決めた。
夜な夜なシャンデリアにぶら下がるのはもう卒業するの。
嫌いだった自分のことを好きになれるよう、新しいドアを開けるの。
今日から私は、なりたかった自分に変わるのよ。